JPH05256507A - 風呂釜の燃焼制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 風呂釜の燃焼制御装置に関し、沸き上げ後の
浴槽水の湯温を設定温度に維持するか否かを自由に選択
して、使い方に応じた運転制御ができるようにする。 【構成】 切替スイッチ１３を沸き上げ運転モードに手
動入力すると、点火シーケンス回路１１は温度センサー
２の検出信号による湯温検知回路１５が検知した沸き上
げ温度を湯温設定器に入力された設定温度と比較し、両
温度が一致すると沸き上げ運転モードを終了してバーナ
の加熱運転を停める。また切替スイッチ１３を自動運転
モードに手動入力すると、点火シーケンス回路１１は沸
き上げ運転モード終了後も浴槽水の湯温が下がると風呂
釜に再加熱運転を指示し、湯温をいつも設定温度に維持
できる。こうして、沸き上げ後の入浴のし方等に応じて
沸き上げ後の風呂釜の加熱運転の方法を自由に選択で
き、より使い勝手の良く、かつ省エネルギーを図ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ガス風呂釜等における
燃焼制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の浴槽水をただ単に沸き上げるだけ
の風呂釜を改良し、沸き上げ後に浴槽水の湯温が放熱に
より低下したときに設定温度まで再加熱し、湯温をいつ
も入浴適温に維持しておく装置が考えられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし上記した構成の
改良では、どんなときも一度沸き上げると浴槽水を設定
温度に維持することとなり、単に沸き上げておいて入浴
時刻の定まらないときには入浴時に一度に再加熱した方
がエネルギーのムダが防げる。

【０００４】そこで、本発明は浴槽水の沸き上げ後の加
熱運転としていつも入浴適温に維持するか否かが選択で
きる装置を提供する。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そして、上記目的を達成
するために、本発明による風呂釜の燃焼制御装置の手段
は、浴槽水を循環する熱交換器と、浴槽水の湯温を検出
する温度センサーと、熱交換器を燃焼ガスで加熱して浴
槽水を沸き上げるバーナから構成した風呂釜を備え、浴
槽水の沸き上げ温度を設定する湯温設定器と、温度セン
サーの検出信号から浴槽水の沸き上げ温度を検知する湯
温検知回路と、湯温検知回路が検知する沸き上げの検知
温度が湯温設定器で設定した沸き上げの設定温度になる
まで風呂釜に加熱運転を指示する沸き上げ運転モード、
およびこの沸き上げ運転モード終了後に前記検知温度が
前記設定温度より下がれば風呂釜に再加熱運転を指示し
て浴槽水を前記設定温度まで加熱する自動運転モードを
有した点火シーケンス回路と、前記沸き上げ運転モード
と自動運転モードを手動で選択入力する切替スイッチを
備えたものである。

【０００６】

【作用】上記した手段により本発明は、切替スイッチを
沸き上げ運転モードに手動入力すると、点火シーケンス
回路は温度センサーの検出信号による湯温検知回路が検
知した沸き上げ温度を湯温設定器に入力された設定温度
と比較し、両温度が一致すると沸き上げ運転モードを終
了してバーナの加熱運転を停める。また切替スイッチを
自動運転モードに手動入力すると、点火シーケンス回路
は沸き上げ運転モード終了後も浴槽水の湯温が下がると
風呂釜に再加熱運転を指示し、湯温をいつも設定温度に
維持できる。

【０００７】こうして、沸き上げ後の入浴のし方等に応
じて沸き上げ後の風呂釜の加熱運転の方法を自由に選択
でき、より使い勝手の良く、かつ省エネルギーを図るこ
ともできる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面に基
づいて説明する。

【０００９】図１において、制御器１は温度調節器とし
ての湯温調節ボリューム１８と切替スイッチ１３が内蔵
されている。まず沸き上げ温度を湯温調節ボリューム１
８で設定した後、切替スイッチ１３を「自動」または
「沸き上げ」に入れると水温（湯温）が設定温度以下な
ら点火動作を開始する。点火はまず閉止バルブ３が開と
なり、パイロットバーナ５に点火され、パイロットバー
ナ５が点火したことを確認後、点火バルブ４が開とな
り、メインバーナ６に着火する。熱交換器７はメインバ
ーナ６により熱せられ、風呂を沸き上げる。そして温度
センサー２からの信号で設定湯温に達したことを検知す
ると点火バルブ４、閉止バルブ３が閉となり燃焼が止ま
る。また温度センサー２の故障と空焚き時には、温度セ
ンサー２からの信号により異常を検出し、点火バルブ４
と閉止バルブ３が閉となりすべての動作を停止させる。

【００１０】次に図２において、切替スイッチ１３と異
常検出回路１４と湯温検知回路１５と強制燃焼回路１６
と沸き上げ停止回路１７と湯温調節ボリューム１８とは
制御器１に内蔵されている。なお切替スイッチ１３は、
「切」「自動」「沸き上げ」「連続」の各モードがあ
る。

【００１１】まず切替スイッチ１３が「切」の時は直流
電源が伝達されずにすべての動作は停止している。次に
切替スイッチ１３を「連続」にすると、直流電源が直接
点火シーケンス回路１１に与えられ、メインバーナ７が
燃焼する。切替スイッチ１３を「自動運転」にすると、
センサ２からの信号によりセンサ２に故障がなければ直
流電源は異常検出回路１４を介して湯温検知回路１５に
与えられ、センサ２からの信号により、設定温度と水温
（湯温）を比較して設定温度が高ければ湯温検知回路１
５を介して直流電源は点火シーケンス回路１１に与えら
れ、メインバーナ７が燃焼する。そして点火バルブ４が
開となった信号で空焚き検知のため強制燃焼回路１６が
作動し、定められた時間だけ直流電源は強制燃焼回路を
介して点火シーケンス回路１１に与えられ強制燃焼し、
その間に温度センサー２からの信号で、空焚きがあれば
異常検出回路１４が作動して直流電源は異常検出回路１
４で止まり、すべての動作は停止する。また正常であれ
ば強制燃焼回路１６が作動完了後、設定温度が湯温より
高ければ湯温が設定温度に達するまで直流電源は湯温検
地回路１５を介して点火シーケンス回路１１に与えられ
燃焼を継続する。また設定温度が湯温より低ければ直流
電源は湯温検知回路１５で止まり、燃焼は止まる。次に
湯温が設定温度以下になれば直流電源は湯温検知回路を
介して点火シーケンス回路１１に与えられ、上記の動作
をくり返す。

【００１２】次に切替スイッチ１３を「沸き上げ」にす
ると、設定温度に沸き上がるまでは上記の動作を行な
い、設定温度に沸き上がれば直流電源は沸き上げ停止回
路で止められ、すべての動作は停止する。

【００１３】そして温度センサ２の故障時には、温度セ
ンサ２の信号により直流電源は異常検出回路１４で止め
られ、すべての動作は停止する。

【００１４】このように本実施例によれば、希望する湯
温に設定して切替スイッチ１３を「自動」に入れると、
浴槽水が設定温度に沸き上がるだけでなく、その後の時
間経過で浴槽水が放熱して湯温が下がっても、点火シー
ケンス回路１１の指示によりメインバーナ６が再び浴槽
水を設定温度まで加熱し、いつでも設定温度の湯に入浴
できて使い勝手がよい。また、沸き上げはするがその後
の両加熱運転を停めたいときは、切替スイッチ１３を
「沸き上げ」に入れておくとエネルギーの無駄使いを防
止でき、他にも使い方として「連続」による加熱運転も
でき、使い方に応じた運転を自由に選択できる。

【００１５】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明の風呂釜
の燃焼制御装置は、点火シーケンス回路が浴槽水を沸き
上げるだけの沸き上げ運転モードと沸き上げ後も設定温
度に加熱維持する自動運転モードを有し、切替スイッチ
で前記両運転モードを選択入力できることにより、沸き
上げ後の浴槽水の湯温を設定温度に維持するか否かを自
由に選択でき、使い方に応じた運転制御ができ、使用性
の向上と省エネルギーが図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である制御装置の構成図

【図２】同制御装置のブロック図

【符号の説明】

１ 制御器 ２ 温度センサー ７ 熱交換器 １３ 切替スイッチ １８ 湯温調節ボリューム

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽水を循環する熱交換器と、浴槽水の湯
   温を検出する温度センサーと、熱交換器を燃焼ガスで加
   熱して浴槽水を沸き上げるバーナから構成した風呂釜を
   備え、浴槽水の沸き上げ温度を設定する湯温設定器と、
   温度センサーの検出信号から浴槽水の沸き上げ温度を検
   知する湯温検地回路と、湯温検地回路が検知する沸き上
   げの検知温度が湯温設定器で設定した沸き上げの設定温
   度になるまで風呂釜に加熱運転を指示する沸き上げ運転
   モード、およびこの沸き上げ運転モード終了後に前記検
   知温度が前記設定温度より下がれば風呂釜に再加熱運転
   を指示して浴槽水を前期設定温度まで加熱する自動運転
   モードを有した点火シーケンス回路と、前期沸き上げ運
   転モードと自動運転モードを手動で選択入力する切替ス
   イッチを備えた風呂釜の燃焼制御装置。