JPH05254421A - 航空機のブレーキシステム - Google Patents

航空機のブレーキシステム

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JPH05254421A
JPH05254421A JP5260392A JP5260392A JPH05254421A JP H05254421 A JPH05254421 A JP H05254421A JP 5260392 A JP5260392 A JP 5260392A JP 5260392 A JP5260392 A JP 5260392A JP H05254421 A JPH05254421 A JP H05254421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
pressure
hydraulic
valve
master cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP5260392A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Okamoto
隆行 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP5260392A priority Critical patent/JPH05254421A/ja
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実にブレーキを作動させる簡易な構造の予
備システムを備える。 【構成】 ブレーキペダル1の踏込に応じて収縮するマ
スタシリンダ2を設ける。ブレーキ圧力を制御するコン
トロールバルブ10に供給される油圧が高圧の時にはマ
スタシリンダ2をアクチュエータ12に接続し、低圧の
時にはマスタシリンダ2をブレーキ7に接続するエマー
ジェンシーバルブ11を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気信号を介してブレ
ーキを動作させるブレーキバイワイヤー方式による航空
機のブレーキシステムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では小型航空機においても電子的に
ブレーキを操作するブレーキバイワイヤー方式のブレー
キシステムが採用されつつある。
【0003】このブレーキシステムは例えば図3に示す
ように構成され、パイロットがブレーキペダル1を踏み
込むと、変位検出器3がブレーキペダル1の踏込量を検
出し、対応する信号をコントローラ5に出力するように
なっている。
【0004】コントローラ5はこの信号に基づく圧力信
号をコントロールバルブ10に出力し、コントロールバ
ルブ10が油圧源から供給される油圧をこの圧力信号に
対応する圧力に制御してブレーキ7に供給する。
【0005】
【発明の課題】このようなブレーキバイワイヤー方式の
ブレーキシステムにおいては、万一システムの一部に故
障が発生した時でもブレーキが作動するように、例えば
信号回路を多重化するなど様々な安全対策が講じられて
いる。
【0006】しかしながら、これによりブレーキシステ
ムの構成が複雑化し、システムの整備が難しくなる傾向
がある。
【0007】また、特に小型機ではブレーキシステム全
体の重量が増加したり、ブレーキシステムに要するコス
トが大きく増加するという問題があった。
【0008】本発明は、こうした問題を解決するために
なされたもので、ブレーキ制御系統の故障時にもブレー
キを確実に作動させることのできる簡易な構造の予備シ
ステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を達成するための手段】本発明は、供給される油
圧に応じて車輪を制動するブレーキと、ブレーキペダル
の踏込量を検出する手段と、検出手段の検出した踏込量
に基づく圧力信号を出力する手段と、油圧源からブレー
キに供給される油圧を前記圧力信号に対応した圧力に制
御するコントロールバルブとを備えた航空機のブレーキ
システムにおいて、ブレーキペダルの踏込に応じて収縮
する作動油を封入したマスタシリンダと、マスタシリン
ダから吐出される作動油を流入させるアクチュエータ
と、前記油圧源から供給される油圧に応動して油圧が低
圧になるとマスタシリンダからの作動油をアクチュエー
タからブレーキに切換供給するエマージェンシーバルブ
とを備えている。
【0010】
【作用】通常時には、検出手段と信号出力手段とコント
ロールバルブにより、油圧源からの作動油がブレーキペ
ダルの踏込量に対応した圧力に制御されてブレーキに供
給され、ブレーキを作動させる。また、アクチュエータ
がマスタシリンダから流出する作動油を受け入れて、ブ
レーキペダルの操作感を維持する。
【0011】何らかの原因で油圧源から供給される油圧
が低下した時は、エマージェンシーバルブがマスタシリ
ンダをブレーキに接続し、ブレーキペダルの踏込量に応
じてマスタシリンダから流出する作動油をブレーキに供
給してブレーキを作動させる。
【0012】
【実施例】図1と図2に本発明の実施例を示す。
【0013】図1において1はブレーキペダルであり、
ブレーキペダル1にはマスタシリンダ2と変位検出器3
が付設される。
【0014】マスタシリンダ2はブレーキペダル1の踏
込量に対応して収縮し、油圧通路4を介して油圧モジュ
ール6に作動油を流出させる。
【0015】また、変位検出器3はブレーキペダル1の
踏込量を検出し、対応した電気信号を信号出力手段であ
るコントローラ5に出力する。なお、変位検出器3の代
わりに力検出器を使用することも可能出ある。
【0016】コントローラ5は変位検出器3から入力さ
れた踏込量信号に基づき、圧力信号を油圧モジュール6
に出力する。なお、踏込量と圧力信号との関係はあらか
じめコントローラ5の内部に設定されている。
【0017】ブレーキ7は油圧モジュール6を介して供
給される油圧により作動する。
【0018】油圧モジュール6は図2に示すようにソレ
ノイドバルブ8、セレクタバルブ9、コントロールバル
ブ10、エマージェンシーバルブ11、フィールスプリ
ング(アクチュエータ)12、ポンプポート13、タンク
ポート14、ノーマルポート15及びエマージェンシー
ポート16をモジュールとして一体化したものである。
【0019】ポンプポート13は航空機内に備えた油圧
源Pに接続され、タンクポート14は同じくリザーバR
に接続される。また、ノーマルポート15とエマージェ
ンシーポート16はシャトルバルブ(図示せず)を介して
選択的に高圧側のみがブレーキ7に接続される。ブレー
キ7はこれらのいずれかのポートを介した油圧供給によ
り作動する。
【0020】ポンプポート13はフィルタ20、セレク
タバルブ9及びコントロールバルブ10を介してノーマ
ルポート12に接続される。また、油圧源Pからポンプ
ポート13に供給される作動油の一部はソレノイドバル
ブ8を介してセレクタバルブ9の切換用圧力として供給
される。
【0021】ソレノイドバルブ8はコントローラ5から
の圧力信号の入力によって切り換わり、ポンプポート1
3の油圧でセレクタバルブ9を切り換えてポンプポート
13をコントロールバルブ10に連通させる。
【0022】また、コントロールバルブ10はポンプポ
ート13の油圧をコントローラ5から入力する圧力信号
に一致した圧力に制御してノーマルポート15に供給す
る。
【0023】エマージェンシーバルブ11はマスタシリ
ンダ2に連通する通路4とタンクポート14とをエマー
ジェンシーポート16とフィールスプリング12とに選
択的に接続する四方弁であり、セレクタバルブ9とコン
トロールバルブ10の間の油圧によって切り換わる。
【0024】フィールスプリング12はシリンダ内にス
プリングに付勢されたフリーピストンによって画成され
た油室を備え、通路4を介してマスタシリンダ2から流
出する作動油をこの油室に一時的に貯留するとともに、
スプリング圧力に応じた弾性抵抗を収縮するマスタシリ
ンダ2に付与することでブレーキペダル1に操作感を与
える。フィールスプリング12のピストンの裏側は大気
に解放され、ピストンはマスタシリンダ2の収縮圧力に
よる油圧とスプリングとのバランスのみに応じて油室を
拡縮する。フィールスプリング12がブレーキペダル1
に与える操作感はフィールスプリング12に使用するス
プリングのばね荷重やフィールスプリング12のシリン
ダの径を変えることで任意に設定することができる。
【0025】なお、左右の車輪を制動するために、油圧
モジュール6にはコントロールバルブ10、エマージェ
ンシーバルブ11、フィールスプリング12、ノーマル
ポート15及びエマージェンシーポート16が各2基ず
つ設けられ、コントローラ5からの圧力信号に応じてこ
れらが同期的に作動するようになっている。
【0026】次に作用を説明する。
【0027】非制動時にはコントローラ5は油圧モジュ
ール6に対して信号を出力せず、油圧モジュール6のノ
ーマルポート15とエマージェンシーポート16はいず
れもタンクポート14に連通し、ブレーキ7は解放され
ている。
【0028】この状態からパイロットがブレーキペダル
1を踏むと、変位検出器3がブレーキペダル1の変位量
を検出し、コントローラ5に踏込量信号を出力する。
【0029】コントローラ5はこの信号に基づき、対応
する圧力信号を油圧モジュール6のソレノイドバルブ8
とコントロールバルブ10に出力する。
【0030】この結果、油圧モジュール6においては、
ポンプポート13からソレノイドバルブ8を介して供給
される油圧によりセレクタバルブ9が切り換わり、ポン
プポート13をコントロールバルブ10に接続する。
【0031】コントロールバルブ10はポンプポート1
3から供給される作動油の圧力をコントローラ5からの
圧力信号に一致するように制御し、ノーマルポート15
に供給する。
【0032】ブレーキ7はこのノーマルポート15を介
して供給される圧力に応じて制動動作を行う。
【0033】一方、セレクタバルブ9とコントロールバ
ルブ10の間が高圧のため、エマージェンシーバルブ1
1は通路4をフィールスプリング12に、エマージェン
シーポート16をタンクポート14にそれぞれ接続保持
し、マスタシリンダ2から通路4を介して流出する作動
油をフィールスプリング12に一時的に貯留させる。な
お、この作動油はブレーキペダル1を元に戻すことによ
りフィールスプリング12のスプリングの圧力でマスタ
シリンダ2に還流する。
【0034】つまり、通常の制動操作においてはマスタ
シリンダ2からの作動油は使用されず、ブレーキ7はコ
ントロールバルブ10を介した油圧によって作動する。
【0035】一方、何らかの原因により高圧作動油がコ
ントロールバルブ10に供給されなくなった場合には、
セレクタバルブ9とコントロールバルブ10の間が低圧
化するためにエマージェンシーバルブ11が切り換わ
り、通路4がエマージェンシーポート16に、フィール
スプリング12がタンクポート14にそれぞれ接続され
る。
【0036】この結果、収縮するマスタシリンダ2から
流出する作動油がエマージェンシーポート16を介して
ブレーキ7に供給され、ブレーキ7はこの油圧により制
動動作を行う。なお、この油圧供給は電子制御系統を一
切介さずに行われるので、例えばポンプポート13に圧
油を供給する油圧ポンプやコントローラ5などが故障し
た場合でも制動動作は支障なく行われる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、ブレーキペダル
に駆動されるマスタシリンダをエマージェンシーバルブ
を介してブレーキに接続するようにしたので、ブレーキ
作動用の油圧が何らかの原因で供給されない場合には、
その低圧によってエマージェンジーバルブが切り換わ
り、マスタシリンダから供給される油圧でブレーキを作
動させる。
【0038】したがって、フライバイワイヤー方式によ
るブレーキ制御が故障した場合でもブレーキの作動が保
証され、簡易な構成でブレーキの信頼性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブレーキシステムのブロ
ック図である。
【図2】同じく油圧モジュールの回路図である。
【図3】従来例を示すブレーキシステムのブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 マスタシリンダ 3 変位検出器 5 コントローラ 7 ブレーキ 10 コントロールバルブ 11 エマージェンシーバルブ 12 フィールスプリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給される油圧に応じて車輪を制動する
    ブレーキと、ブレーキペダルの踏込量を検出する手段
    と、検出手段の検出した踏込量に基づく圧力信号を出力
    する手段と、油圧源からブレーキに供給される油圧を前
    記圧力信号に対応した圧力に制御するコントロールバル
    ブとを備えた航空機のブレーキシステムにおいて、ブレ
    ーキペダルの踏込に応じて収縮する作動油を封入したマ
    スタシリンダと、マスタシリンダから吐出される作動油
    を流入させるアクチュエータと、前記油圧源から供給さ
    れる油圧に応動して油圧が低圧になるとマスタシリンダ
    からの作動油をアクチュエータからブレーキに切換供給
    するエマージェンシーバルブとを備えたことを特徴とす
    る航空機のブレーキシステム。
JP5260392A 1992-03-11 1992-03-11 航空機のブレーキシステム Pending JPH05254421A (ja)

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JP5260392A JPH05254421A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 航空機のブレーキシステム

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JP5260392A JPH05254421A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 航空機のブレーキシステム

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JP5260392A Pending JPH05254421A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 航空機のブレーキシステム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003276588A (ja) * 2002-03-20 2003-10-02 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両のブレーキシステム
JP2004516974A (ja) * 2000-11-10 2004-06-10 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト 電気油圧式ブレーキ装置の電磁操作可能な弁を制御する装置
JP2013121838A (ja) * 2006-12-22 2013-06-20 Boeing Co:The 航空機電気ブレーキシステムのための自動ブレーキ機能のためのシステムおよび方法

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