JPH05253595A - 有機廃棄物処理装置 - Google Patents
有機廃棄物処理装置Info
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- JPH05253595A JPH05253595A JP32341891A JP32341891A JPH05253595A JP H05253595 A JPH05253595 A JP H05253595A JP 32341891 A JP32341891 A JP 32341891A JP 32341891 A JP32341891 A JP 32341891A JP H05253595 A JPH05253595 A JP H05253595A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- organic waste
- anaerobic
- filter bed
- treatment
- Prior art date
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- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 有機廃棄物を、生物処理操作によって短時間
で、高度に浄化することができる装置を提供する。 【構成】 投入された有機廃棄物を嫌気性微生物によっ
て嫌気性処理する嫌気濾床槽と、この嫌気濾床槽で処理
された処理物を好気性微生物によって再処理する第１及
び第２の生物膜濾過槽を備える。また、生物膜濾過槽内
に、気孔率３５〜４５％で、且つ４〜２０ｍｍの大きさ
の多孔質セラミックスを充填した微生物着床層を形成
し、更にこの微生物着床層に空気を供給する空気供給機
構を備える。これによって、腐敗し易い有機廃棄物の性
質を利用した処理時間の短い効率的な処理が可能とな
り、また好気性微生物を高濃度に付着増殖させることが
でき、空気供給機構からの噴出する空気の作用とも相俟
って浄化処理が促進される。
で、高度に浄化することができる装置を提供する。 【構成】 投入された有機廃棄物を嫌気性微生物によっ
て嫌気性処理する嫌気濾床槽と、この嫌気濾床槽で処理
された処理物を好気性微生物によって再処理する第１及
び第２の生物膜濾過槽を備える。また、生物膜濾過槽内
に、気孔率３５〜４５％で、且つ４〜２０ｍｍの大きさ
の多孔質セラミックスを充填した微生物着床層を形成
し、更にこの微生物着床層に空気を供給する空気供給機
構を備える。これによって、腐敗し易い有機廃棄物の性
質を利用した処理時間の短い効率的な処理が可能とな
り、また好気性微生物を高濃度に付着増殖させることが
でき、空気供給機構からの噴出する空気の作用とも相俟
って浄化処理が促進される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、生物体廃棄物を含む有
機廃棄物を浄化処理する有機廃棄物処理装置に関する。
機廃棄物を浄化処理する有機廃棄物処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】生活汚水あるいは生ゴミ等の有機廃棄物
は、高濃度の有機物富栄養無機塩類を多量に含んでお
り、これらの物質が未処理のまま河川、湖沼、海などに
放流されると、酸素の不足、腐敗、あるいは藻類の異常
繁殖を招き、水質汚濁の原因となる。
は、高濃度の有機物富栄養無機塩類を多量に含んでお
り、これらの物質が未処理のまま河川、湖沼、海などに
放流されると、酸素の不足、腐敗、あるいは藻類の異常
繁殖を招き、水質汚濁の原因となる。
【０００３】従来、排出された有機廃棄物は地方自治体
等により回収され、大規模な処理設備によって焼却等に
より処理されており、それに伴う経費は莫大である。
等により回収され、大規模な処理設備によって焼却等に
より処理されており、それに伴う経費は莫大である。
【０００４】また、近年、有機廃棄物中に含まれる微生
物による浄化作用を利用した、所謂生ゴミ処理装置も一
部試験的に使用されているが、分解後の汚泥の量が多
く、回収が必要であるために処理装置に広大な面積を要
し、また、処理時間も長時間を要するという欠点があ
る。
物による浄化作用を利用した、所謂生ゴミ処理装置も一
部試験的に使用されているが、分解後の汚泥の量が多
く、回収が必要であるために処理装置に広大な面積を要
し、また、処理時間も長時間を要するという欠点があ
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る有機廃棄物を、生物処理操作によって短時間で、高度
に浄化することができる装置を提供することにある。
る有機廃棄物を、生物処理操作によって短時間で、高度
に浄化することができる装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、投入された有
機廃棄物を嫌気性微生物によって嫌気性処理する嫌気濾
床槽と、この嫌気濾床槽で処理された処理物を好気性微
生物によって再処理する第１及び第２の生物膜濾過槽を
備えた有機廃棄物処理装置である。
機廃棄物を嫌気性微生物によって嫌気性処理する嫌気濾
床槽と、この嫌気濾床槽で処理された処理物を好気性微
生物によって再処理する第１及び第２の生物膜濾過槽を
備えた有機廃棄物処理装置である。
【０００７】ここで、嫌気濾床槽内に、格子状に形成し
た合成樹脂ネットを縦方向に複数積層した微生物着床層
を設けることができる。
た合成樹脂ネットを縦方向に複数積層した微生物着床層
を設けることができる。
【０００８】また、生物膜濾過槽内に、気孔率３５〜４
５％で、且つ４〜２０ｍｍの大きさの多孔質セラミック
スを充填した微生物着床層を形成し、更にこの微生物着
床層に空気を供給する空気供給機構を備えることができ
る。
５％で、且つ４〜２０ｍｍの大きさの多孔質セラミック
スを充填した微生物着床層を形成し、更にこの微生物着
床層に空気を供給する空気供給機構を備えることができ
る。
【０００９】さらに、生物処理された処理物の汚泥を沈
澱させる沈澱室を備え、この沈澱室の汚泥を、嫌気濾床
槽に返送する循環機構を備えることもできる。
澱させる沈澱室を備え、この沈澱室の汚泥を、嫌気濾床
槽に返送する循環機構を備えることもできる。
【００１０】
【作用】有機廃棄物処理装置に投入された有機廃棄物
は、先ず嫌気濾床槽で処理され、次いで生物膜濾過槽に
よって再処理され、本来が腐敗し易い有機廃棄物の性質
を利用した処理時間の短い効率的な処理が可能となる。
は、先ず嫌気濾床槽で処理され、次いで生物膜濾過槽に
よって再処理され、本来が腐敗し易い有機廃棄物の性質
を利用した処理時間の短い効率的な処理が可能となる。
【００１１】その際、生物膜濾過槽内に多孔質セラミッ
クスを充填した微生物着床層を形成することによって、
この微生物着床層に好気性微生物を高濃度に付着増殖さ
せることができるようになり、空気供給機構からの噴出
する空気の作用とも相俟って好気性微生物（一部嫌気性
微生物）による浄化処理が促進される。
クスを充填した微生物着床層を形成することによって、
この微生物着床層に好気性微生物を高濃度に付着増殖さ
せることができるようになり、空気供給機構からの噴出
する空気の作用とも相俟って好気性微生物（一部嫌気性
微生物）による浄化処理が促進される。
【００１２】さらに、嫌気濾床槽に返送する循環機構を
備えたことによって、沈澱室内に汚泥が堆積することが
なくなる。
備えたことによって、沈澱室内に汚泥が堆積することが
なくなる。
【００１３】
【実施例】図１は本発明の有機廃棄物処理装置を示す平
面図、図２は同側面図、図３は図１のＡ−Ａ線断面図、
図４は図２のＢ−Ｂ線断面図、図５は図１のＣ−Ｃ線断
面図である。
面図、図２は同側面図、図３は図１のＡ−Ａ線断面図、
図４は図２のＢ−Ｂ線断面図、図５は図１のＣ−Ｃ線断
面図である。
【００１４】有機廃棄物処理装置５０は、容器１の上面
の一端に粉砕有機廃棄物の投入口２を有し、この投入口
２の下部を、有機廃棄物自体が有する微生物によって嫌
気性処理を行う嫌気濾床槽３としている。更に、この嫌
気性濾床槽３に連通し、好気性処理を行う第１及び第２
の生物膜濾過槽４、５を設け、合計三槽からなる生物処
理槽を備えている。６は第２の濾過槽５と連通し、生物
処理された処理水の汚泥分を分離する沈澱室、７は沈澱
室６と連通し、処理された上澄み液を排出口７ａから排
出するための処理水槽である。また、嫌気濾床槽３、第
１の生物膜濾過槽４、第２の生物膜濾過槽５、沈澱室６
及び処理水槽７の間は、それぞれ隔壁８ａ〜８ｇが形成
されている。
の一端に粉砕有機廃棄物の投入口２を有し、この投入口
２の下部を、有機廃棄物自体が有する微生物によって嫌
気性処理を行う嫌気濾床槽３としている。更に、この嫌
気性濾床槽３に連通し、好気性処理を行う第１及び第２
の生物膜濾過槽４、５を設け、合計三槽からなる生物処
理槽を備えている。６は第２の濾過槽５と連通し、生物
処理された処理水の汚泥分を分離する沈澱室、７は沈澱
室６と連通し、処理された上澄み液を排出口７ａから排
出するための処理水槽である。また、嫌気濾床槽３、第
１の生物膜濾過槽４、第２の生物膜濾過槽５、沈澱室６
及び処理水槽７の間は、それぞれ隔壁８ａ〜８ｇが形成
されている。
【００１５】嫌気濾床槽３は、本来が腐敗しやすい有機
廃棄物を効果的に一次処理するためのものであり、この
嫌気濾床槽３内には、嫌気性微生物を高濃度に着床維持
するために、格子状に形成した合成樹脂ネットを縦方向
に複数積層した微生物着床層９が、上方の導入空間１０
と下方溜１１を残して設けられている。嫌気濾床槽３に
投入される有機廃棄物は、粉砕機Ｄによって１〜１０μ
ｍ程度に粉砕すると、嫌気性微生物による生物処理をよ
り効果的に行うことができる。
廃棄物を効果的に一次処理するためのものであり、この
嫌気濾床槽３内には、嫌気性微生物を高濃度に着床維持
するために、格子状に形成した合成樹脂ネットを縦方向
に複数積層した微生物着床層９が、上方の導入空間１０
と下方溜１１を残して設けられている。嫌気濾床槽３に
投入される有機廃棄物は、粉砕機Ｄによって１〜１０μ
ｍ程度に粉砕すると、嫌気性微生物による生物処理をよ
り効果的に行うことができる。
【００１６】二次処理を行う第１の生物膜濾過槽４に
は、流入汚水のための上方の流入空間１２と、下方に設
けた相当の深さの下方溜１３を設け、この間に塊状の多
孔質セラミックス１４ａを充填した微生物着床層１４を
形成されている。さらに微生物着床層１４の底面には、
着床した好気性微生物の浄化作用の活性化を促すため
に、導入パイプ１５から導入される空気を微生物着床層
１４の全面に供給する空気吹出し床１６が設けられてい
る。
は、流入汚水のための上方の流入空間１２と、下方に設
けた相当の深さの下方溜１３を設け、この間に塊状の多
孔質セラミックス１４ａを充填した微生物着床層１４を
形成されている。さらに微生物着床層１４の底面には、
着床した好気性微生物の浄化作用の活性化を促すため
に、導入パイプ１５から導入される空気を微生物着床層
１４の全面に供給する空気吹出し床１６が設けられてい
る。
【００１７】微生物着床層１４を形成するための塊状の
多孔質セラミックス１４ａとしては、気孔率３５〜４５
％と従来のリアクタに比べ比表面積が大きく、且つ４〜
２０ｍｍの不均一な大きさのセラミックス塊を使用し
た。この塊状の多孔質セラミックス１４ａは、浄化のた
めの好気性微生物の着床のためには、不均一の大きさの
ものを使用してセラミックス塊１４ａの間を汚水が自由
に通過する通路の形成が必要である。
多孔質セラミックス１４ａとしては、気孔率３５〜４５
％と従来のリアクタに比べ比表面積が大きく、且つ４〜
２０ｍｍの不均一な大きさのセラミックス塊を使用し
た。この塊状の多孔質セラミックス１４ａは、浄化のた
めの好気性微生物の着床のためには、不均一の大きさの
ものを使用してセラミックス塊１４ａの間を汚水が自由
に通過する通路の形成が必要である。
【００１８】第１の生物膜濾過槽４の下方溜１３は、剥
離した生物膜及び沈澱物が次へ移流する際に一次滞留す
る緩衝的役割を果たし、さらに空気吹出し床１６からの
エアレーションによって生じる水流で、生物膜及び沈澱
物の攪拌分解作用も同時に行われる。
離した生物膜及び沈澱物が次へ移流する際に一次滞留す
る緩衝的役割を果たし、さらに空気吹出し床１６からの
エアレーションによって生じる水流で、生物膜及び沈澱
物の攪拌分解作用も同時に行われる。
【００１９】第１の生物膜濾過槽４内で二次処理された
処理水を、更に三次処理する第２の生物膜濾過槽５は、
その上方と下方に汚水導入室１７と処理水を溜める処理
水溜１８を設け、残空間に第１の生物膜濾過槽４と同様
の、塊状の多孔質セラミックス１９ａが充填された微生
物着床層１９を設けている。さらに、この微生物着床層
１９の底面には、第１の生物膜濾過槽４と同様に、空気
導入のための導入パイプ２０からの空気を吹き上げる空
気吹出し床２１が設けられている。ここで、第２の生物
膜濾過槽５内の、微生物着床層１９を、第１の生物膜濾
過槽４内の微生物着床層１４より嵩高に形成したのは、
生物処理をより高度に実施するためである。
処理水を、更に三次処理する第２の生物膜濾過槽５は、
その上方と下方に汚水導入室１７と処理水を溜める処理
水溜１８を設け、残空間に第１の生物膜濾過槽４と同様
の、塊状の多孔質セラミックス１９ａが充填された微生
物着床層１９を設けている。さらに、この微生物着床層
１９の底面には、第１の生物膜濾過槽４と同様に、空気
導入のための導入パイプ２０からの空気を吹き上げる空
気吹出し床２１が設けられている。ここで、第２の生物
膜濾過槽５内の、微生物着床層１９を、第１の生物膜濾
過槽４内の微生物着床層１４より嵩高に形成したのは、
生物処理をより高度に実施するためである。
【００２０】２２は、２区画に分割された生物膜濾過槽
４の各室に形成され、下方溜１１の一次処理水を、第１
の生物膜濾過槽４上方の流入空間１２に導くための導入
路を示す。この場合、一次処理された処理物が一時に多
量に二次処理槽内に移流しないように、図４に示すよう
に、それぞれの導入路２２は半円状に形成し、流路断面
を絞った構造にするのがよい。
４の各室に形成され、下方溜１１の一次処理水を、第１
の生物膜濾過槽４上方の流入空間１２に導くための導入
路を示す。この場合、一次処理された処理物が一時に多
量に二次処理槽内に移流しないように、図４に示すよう
に、それぞれの導入路２２は半円状に形成し、流路断面
を絞った構造にするのがよい。
【００２１】また２３は、二次処理を行う第１の生物膜
濾過槽４と三次処理を行う第２の生物膜濾過槽５との間
の二重隔壁８ｃ，８ｄの間に形成され、第２の生物膜濾
過槽５の下方溜１３の処理水を、第２の生物膜濾過槽５
の上方の導入室１７に移送するための搬送空間を示す。
濾過槽４と三次処理を行う第２の生物膜濾過槽５との間
の二重隔壁８ｃ，８ｄの間に形成され、第２の生物膜濾
過槽５の下方溜１３の処理水を、第２の生物膜濾過槽５
の上方の導入室１７に移送するための搬送空間を示す。
【００２２】第２の生物膜濾過槽５から沈澱室６への処
理水の移流は、第２の生物膜濾過槽５と沈澱室６との間
の隔壁８ｅの最下位置に設けた導入口２４によって行わ
れる。さらに最終位置に形成された処理水槽７への処理
水の導入は、沈澱室６と処理水槽７との間に設けられ、
それぞれ上方と下方を解放した二重の隔壁８ｆ，８ｇの
搬送空間２５によって行われる。
理水の移流は、第２の生物膜濾過槽５と沈澱室６との間
の隔壁８ｅの最下位置に設けた導入口２４によって行わ
れる。さらに最終位置に形成された処理水槽７への処理
水の導入は、沈澱室６と処理水槽７との間に設けられ、
それぞれ上方と下方を解放した二重の隔壁８ｆ，８ｇの
搬送空間２５によって行われる。
【００２３】２６は装置の外部に設けられた圧縮空気排
出用のコンプレッサＣと連通したエアリフト用の空気導
入パイプ、また２７は沈澱室６の下部に開口し、沈澱し
た汚泥を随時嫌気濾床槽２に返送する汚泥返送パイプで
ある。これによって、沈澱室６内の汚泥が吸い上げら
れ、空気とともに嫌気濾床槽３内に移送されることとな
る。なお、２８は隔壁８ａ〜８ｅの上部に穿設した過流
入水の移流口である。
出用のコンプレッサＣと連通したエアリフト用の空気導
入パイプ、また２７は沈澱室６の下部に開口し、沈澱し
た汚泥を随時嫌気濾床槽２に返送する汚泥返送パイプで
ある。これによって、沈澱室６内の汚泥が吸い上げら
れ、空気とともに嫌気濾床槽３内に移送されることとな
る。なお、２８は隔壁８ａ〜８ｅの上部に穿設した過流
入水の移流口である。
【００２４】上記構成の有機廃棄物処理装置において、
有機廃棄物の生物学的処理は次の要領で行われる。
有機廃棄物の生物学的処理は次の要領で行われる。
【００２５】嫌気濾床槽３の投入口２から投入された１
〜１０μｍ程度に粉砕された有機廃棄物は、先ず嫌気濾
床槽３内で嫌気的廃酵が行われる。その際、嫌気濾床槽
３内に充填した格子状の合成樹脂ネットの微生物着床層
９によって嫌気性微生物の着床が促進され、嫌気性処理
が効率的に行われる。
〜１０μｍ程度に粉砕された有機廃棄物は、先ず嫌気濾
床槽３内で嫌気的廃酵が行われる。その際、嫌気濾床槽
３内に充填した格子状の合成樹脂ネットの微生物着床層
９によって嫌気性微生物の着床が促進され、嫌気性処理
が効率的に行われる。
【００２６】嫌気性微生物によって一次処理された下方
溜１１部の一次処理水は、嫌気性濾過槽３と第１の生物
膜濾過槽４とを連通する導入路２２によって、第１の生
物膜濾過槽４の上方の流入空間１２に導かれる。
溜１１部の一次処理水は、嫌気性濾過槽３と第１の生物
膜濾過槽４とを連通する導入路２２によって、第１の生
物膜濾過槽４の上方の流入空間１２に導かれる。
【００２７】第１の生物膜濾過槽４に流入した一次処理
水は、ここで二次処理として好気性微生物による好気性
処理が行われる。このように、好気性微生物による二次
処理の前に嫌気性微生物による一次処理を行っているた
め、溶存有機物、固形有機物は還元分解され、その負荷
が軽減される。
水は、ここで二次処理として好気性微生物による好気性
処理が行われる。このように、好気性微生物による二次
処理の前に嫌気性微生物による一次処理を行っているた
め、溶存有機物、固形有機物は還元分解され、その負荷
が軽減される。
【００２８】また、第１の生物膜濾過槽４内において
は、充填した粒状多孔質セラミックス１４ａと、このセ
ラミックス１４ａの下部の空気吹出し床１６からのエア
レーションよって、好気的に生物処理が行われる。第１
の生物膜濾過槽４内に充填した粒状多孔質セラミックス
１４ａは、上記したように微生物を高濃度に付着増殖さ
せるのに適当な構造を有しており、この粒状多孔質セラ
ミックス１４ａに付着した高濃度の生物膜によって、食
物連作が都合よく行われ、又物理的濾過も併せて行わ
れ、浄化力、処理能力が著しく増大する。
は、充填した粒状多孔質セラミックス１４ａと、このセ
ラミックス１４ａの下部の空気吹出し床１６からのエア
レーションよって、好気的に生物処理が行われる。第１
の生物膜濾過槽４内に充填した粒状多孔質セラミックス
１４ａは、上記したように微生物を高濃度に付着増殖さ
せるのに適当な構造を有しており、この粒状多孔質セラ
ミックス１４ａに付着した高濃度の生物膜によって、食
物連作が都合よく行われ、又物理的濾過も併せて行わ
れ、浄化力、処理能力が著しく増大する。
【００２９】第１の生物膜濾過槽４内で二次処理された
処理水は、第２の生物膜濾過槽５内に充填した多孔質セ
ラミックス１９ａの生物膜によって、更に高度の好気的
生物処理が行われる。
処理水は、第２の生物膜濾過槽５内に充填した多孔質セ
ラミックス１９ａの生物膜によって、更に高度の好気的
生物処理が行われる。
【００３０】嫌気濾床槽３、第１の生物膜濾過槽４及び
第２の生物膜濾過槽５の三槽からなる生物処理槽で高度
に浄化処理された処理水は、更に下流の沈澱室６へ移流
し、剥離した生物膜が沈澱室６内で汚泥となって沈澱す
る。沈澱した汚泥は設置した汚泥返送パイプ２７によっ
て、一次処理を行う嫌気濾床槽３へと随時循環返送され
る。このため、発生する汚泥が沈澱室６内に堆積せず、
長期にわたってメンテナンスが不要となる。また、汚泥
を沈下させた処理水は、搬送空間２５を通って、終端の
処理水槽７へと移行し、上端部に設けた排水口７ａか
ら、処理済の上澄み液として外部に排出される。
第２の生物膜濾過槽５の三槽からなる生物処理槽で高度
に浄化処理された処理水は、更に下流の沈澱室６へ移流
し、剥離した生物膜が沈澱室６内で汚泥となって沈澱す
る。沈澱した汚泥は設置した汚泥返送パイプ２７によっ
て、一次処理を行う嫌気濾床槽３へと随時循環返送され
る。このため、発生する汚泥が沈澱室６内に堆積せず、
長期にわたってメンテナンスが不要となる。また、汚泥
を沈下させた処理水は、搬送空間２５を通って、終端の
処理水槽７へと移行し、上端部に設けた排水口７ａか
ら、処理済の上澄み液として外部に排出される。
【００３１】このように、本発明の有機廃棄物処理装置
では、腐敗しやすい有機廃棄物をまず嫌気性処理槽で処
理し、この嫌気性処理槽で一次処理された処理水を、生
物膜濾過槽内で二次及び三次処理する。このため、本来
が腐敗しやすい有機廃棄物を効率的に浄化処理すること
ができる。また、生物膜濾過槽内には、好気性微生物を
高い濃度で付着増殖させる粒状多孔質セラミックスを濾
過材として充填しているため、高濃度の好気性微生物に
よる生物処理と、物理的濾過が効率的に行われるように
なる。更に装置全体が比較的小型でありながら、有機廃
棄物の処理速度が大幅に向上し、一般家庭の有機廃棄物
程度であれば、１．５〜２時間程度で浄化処理が可能と
なる。
では、腐敗しやすい有機廃棄物をまず嫌気性処理槽で処
理し、この嫌気性処理槽で一次処理された処理水を、生
物膜濾過槽内で二次及び三次処理する。このため、本来
が腐敗しやすい有機廃棄物を効率的に浄化処理すること
ができる。また、生物膜濾過槽内には、好気性微生物を
高い濃度で付着増殖させる粒状多孔質セラミックスを濾
過材として充填しているため、高濃度の好気性微生物に
よる生物処理と、物理的濾過が効率的に行われるように
なる。更に装置全体が比較的小型でありながら、有機廃
棄物の処理速度が大幅に向上し、一般家庭の有機廃棄物
程度であれば、１．５〜２時間程度で浄化処理が可能と
なる。
【００３２】以下、上記装置を用いて、一般家庭で排出
された有機廃棄物を処理したときの具体的な条件と効果
を示す。
された有機廃棄物を処理したときの具体的な条件と効果
を示す。
【００３３】一般家庭で排出された１ｋｇの生ごみを、
粉砕器で約５μｍに粉砕し、これに４ｌの水道水を加え
て混和した。この有機排水は、ＢＯＤが６．８６４ｍｇ
／ｌ、ＣＯＤが９．８６７ｍｇ／ｌ、ｐＨが６．２であ
った。
粉砕器で約５μｍに粉砕し、これに４ｌの水道水を加え
て混和した。この有機排水は、ＢＯＤが６．８６４ｍｇ
／ｌ、ＣＯＤが９．８６７ｍｇ／ｌ、ｐＨが６．２であ
った。
【００３４】この有機排水を上記装置に投入し９０分間
処理したところ、処理後の水質は、ＢＯＤが６．４ｍｇ
／ｌ、ＣＯＤが１１．１ｍｇ／ｌとなり、ＢＯＤ除去率
が９９．９％、ＣＯＤ除去率が９９．８％と特出した除
去率を示した。また装置内の固形有機物も一定量を保っ
たままで、増加することもなかった。
処理したところ、処理後の水質は、ＢＯＤが６．４ｍｇ
／ｌ、ＣＯＤが１１．１ｍｇ／ｌとなり、ＢＯＤ除去率
が９９．９％、ＣＯＤ除去率が９９．８％と特出した除
去率を示した。また装置内の固形有機物も一定量を保っ
たままで、増加することもなかった。
【００３５】
【発明の効果】本考案によって以下の効果を奏すること
ができる。
ができる。
【００３６】 嫌気性微生物による一次処理と、好気
性微生物による二次処理によって、効率的でしかも高度
な処理が可能となる。
性微生物による二次処理によって、効率的でしかも高度
な処理が可能となる。
【００３７】 多孔質セラミックスを充填した微生物
着床層を形成することによって、好気性微生物を高濃度
に付着増殖させることができ、生物処理能力を大幅に向
上させることができる。
着床層を形成することによって、好気性微生物を高濃度
に付着増殖させることができ、生物処理能力を大幅に向
上させることができる。
【００３８】 処理効率が優れるため各種動物死体の
処理にも適用できる。
処理にも適用できる。
【００３９】 有機廃棄物の投入後、２時間程度で浄
水化できる。
水化できる。
【００４０】 沈澱した汚泥が嫌気濾床槽に返送され
るため、汚泥が沈澱室内に堆積することがなく、メンテ
ナンスが容易となる。
るため、汚泥が沈澱室内に堆積することがなく、メンテ
ナンスが容易となる。
【図１】本発明の有機廃棄物処理装置を示す概略平面図
である。
である。
【図２】図１に示す有機廃棄物処理装置の概略側面図で
ある。
ある。
【図３】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図４】図２のＢ−Ｂ線断面図である。
【図５】図１のＣ−Ｃ線断面図である。
１ 容器、２ 有機廃棄物投入口、３ 嫌気濾床槽、４
第１の生物膜濾過槽、５ 第２の生物膜濾過槽、６
沈澱室、７ 処理水槽、７ａ 排出口、８ａ〜８ｇ 隔
壁、９ 微生物着床層、１０ 導入空間、１１ 下方
溜、１２ 流入空間、１３ 下方溜、１４ 微生物着床
層、１４ａ 多孔質セラミックス、１５導入パイプ、１
６ 空気吹出し床、１７ 汚水導入室、１８ 処理水
溜、１９微生物着床層、２０導入パイプ、２１ 空気吹
出し床、２２ 導入路、２３ 搬送空間、２４ 導入
口、２５ 搬送空間、２６ 空気導入パイプ、２７ 汚
泥返送パイプ、２８ 過流入水移流口
第１の生物膜濾過槽、５ 第２の生物膜濾過槽、６
沈澱室、７ 処理水槽、７ａ 排出口、８ａ〜８ｇ 隔
壁、９ 微生物着床層、１０ 導入空間、１１ 下方
溜、１２ 流入空間、１３ 下方溜、１４ 微生物着床
層、１４ａ 多孔質セラミックス、１５導入パイプ、１
６ 空気吹出し床、１７ 汚水導入室、１８ 処理水
溜、１９微生物着床層、２０導入パイプ、２１ 空気吹
出し床、２２ 導入路、２３ 搬送空間、２４ 導入
口、２５ 搬送空間、２６ 空気導入パイプ、２７ 汚
泥返送パイプ、２８ 過流入水移流口
Claims (8)
- 【請求項１】 投入された有機廃棄物を嫌気性微生物に
よって嫌気性処理する嫌気濾床槽と、この嫌気濾床槽で
処理された処理物を好気性微生物によって再処理する生
物膜濾過槽とを備えた有機廃棄物処理装置。 - 【請求項２】 生物膜濾過槽として、二次処理用の第１
の生物膜濾過槽と、三次処理用の第２の生物膜濾過槽と
を備えた請求項１記載の有機廃棄物処理装置。 - 【請求項３】 嫌気濾床槽内に、格子状に形成した合成
樹脂ネットを縦方向に複数積層した微生物着床層を形成
した請求項１記載の有機廃棄物処理装置。 - 【請求項４】 生物膜濾過槽内に、多孔質セラミックス
を充填した微生物着床層を形成した請求項１記載の有機
廃棄物処理装置。 - 【請求項５】 微生物着床層に空気を供給する空気供給
機構を備えた請求項４記載の有機廃棄物処理装置。 - 【請求項６】 多孔質セラミックスが、気孔率３５〜４
５％で、且つ４〜２０ｍｍの大きさのセラミックス塊で
ある請求項４記載の有機廃棄物処理装置。 - 【請求項７】 生物処理された処理物の汚泥を沈澱させ
る沈澱室を備えた請求項１記載の有機廃棄物処理装置。 - 【請求項８】 沈澱室の汚泥を、嫌気濾床槽に返送する
循環機構を備えた請求項７記載の有機廃棄物処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32341891A JPH05253595A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 有機廃棄物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32341891A JPH05253595A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 有機廃棄物処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05253595A true JPH05253595A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=18154470
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32341891A Pending JPH05253595A (ja) | 1991-12-06 | 1991-12-06 | 有機廃棄物処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05253595A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07124579A (ja) * | 1993-11-01 | 1995-05-16 | Kirin Brewery Co Ltd | 流量調整装置を備えた浄化槽 |
| JP2007216135A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Kajima Corp | 固形有機性廃棄物のメタン発酵装置 |
| JP2008173554A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | メタン発酵システムおよび方法 |
-
1991
- 1991-12-06 JP JP32341891A patent/JPH05253595A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07124579A (ja) * | 1993-11-01 | 1995-05-16 | Kirin Brewery Co Ltd | 流量調整装置を備えた浄化槽 |
| JP2007216135A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Kajima Corp | 固形有機性廃棄物のメタン発酵装置 |
| JP2008173554A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | メタン発酵システムおよび方法 |
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