JPH05251715A - 半導体圧力センサとその製造方法 - Google Patents

半導体圧力センサとその製造方法

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JPH05251715A
JPH05251715A JP4864392A JP4864392A JPH05251715A JP H05251715 A JPH05251715 A JP H05251715A JP 4864392 A JP4864392 A JP 4864392A JP 4864392 A JP4864392 A JP 4864392A JP H05251715 A JPH05251715 A JP H05251715A
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JP
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diaphragm
substrate
pressure sensor
etching
semiconductor pressure
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JP4864392A
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English (en)
Inventor
Isao Sato
功 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、半導体圧力センサにおけるダイア
フラムの厚さ(底面部の厚さ)のばらつきをなくす(つ
まり、ダイアフラムの深さを正確にする)とともに、ピ
エゾ抵抗素子の下地層に結晶欠陥が発生し易い問題を解
消することを目的とするものである。 【構成】 本発明は前記目的達成のため、半導体基板と
してSOI基板101を使用し、その基板101の裏面
にダイアフラムの開孔部104を前記SOI基板の絶縁
層110が露出するように(即ち該絶縁層110がエッ
チングのストッパーとなる)形成し、その底面部から不
純物を導入してピエゾ抵抗素子105を形成し、前記ダ
イアフラム104の表面に絶縁膜107を形成するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体圧力センサの
構造と主としてそのダイアフラムの形成方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】単結晶シリコンは種々の半導体装置を作
りこむための半導体材料として優れている他に、よく知
られているように機械的にも歪・応力特性に履歴のない
ほぼ理想的な高弾性をもち、かつその中にゲージファク
タの非常に高い歪みゲージ(ピエゾ抵抗素子)を不純物
拡散によって容易に作りこむことができるので小型かつ
高精度の半導体圧力センサを構成することができる。図
3および図4はこのような半導体圧力センサの従来例を
それぞれ示すものである。
【0003】図3の例では、n型の単結晶シリコン基板
20の上面からまずp型不純物の拡散により抵抗層であ
る歪みゲージ7を細長な短冊状パターンで複数個作りこ
み、図示したように酸化膜5の窓を介して各歪ゲージ7
の両端部にアルミ等の接続膜10を接続した上で通例の
ように全面を窒化膜等の保護膜11で覆う。図では歪み
ゲージ7は2個のみが示されているが、ふつうは4個の
歪みゲージが例えば全体で方形を形成するような配置で
作りこまれ、接続膜10を介してブリッジ接続される。
このブリッジの各頂点に、一端部が接続された接続膜1
0の多端部状の保護膜11には、図示の様に窓が明けら
れて外部回路との接続のための接続パッドCPとされ
る。
【0004】また、図4に示された従来例では、単結晶
シリコン基板30には前述の例と同様にn型であるが高
不純物濃度の物が用いられ、まずその表面にp型層31
を高不純物濃度で拡散した上でエピタキシャル層32を
n型で成長させ、そのなかに歪みゲージ7を作りこむと
ともに、この例ではその検出信号を増幅するトランジス
タ等を含む集積回路が作りこまれる。
【0005】このため、n型のエピタキシャル層32の
表面からp型の分離層6を高不純物濃度でp型層31に
達するように深く拡散して、それを複数の半導体領域の
ひとつに前述の要領で作りこみ、他の半導体領域内には
電子回路の回路要素を作りこむと同時に歪みゲージ7と
接続し、そのブリッジ回路に一定の電圧もしくは電流を
供給するとともに、電子回路で増幅された前記ブリッジ
回路の信号を取り出すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のいづれの半導体
圧力センサにおいても、単結晶シリコンが持つ高弾性に
より再現性の良い圧力検出値を得ることができ、かつ半
導体歪みゲージが持つ高いゲージファクタにより高感度
で圧力を検出できるが、図3の従来例ではその圧力検出
特性がばらつきやすい欠点がある。
【0007】これは、図3の基板20にダイアフラムと
しての穴22を異方性エッチングしたときにエッチング
する深さを正確に管理するのが困難であることから、結
果としてダイアフラムの厚さにばらつきがでやすい。
【0008】また、図3の従来例においては、基板30
へのダイアフラムとしての穴34の異方性エッチングに
電解エッチングを利用することにより上述の問題の解決
をしている。この電解エッチングに関して言えば、まず
水酸化カリウム溶液を用いる化学エッチングで基板30
の厚みの大部分までエッチングした上で最後に沸酸系水
溶液を用いて電解エッチングすることによって、エッチ
ングを図示のようにp型層31の下面で自動停止させる
ことができる。つまり、基板30を正に、電解液を負に
それぞれ接続した状態でエッチングすることによりエッ
チングがp型層31の下面に達したときにn型の基板3
0との間のpn接合によってp型層に電流が流れなくな
るのでエッチングが停止する。
【0009】このように図3の従来例では、基板30に
厚いものを用いても穴34のエッチングをp型層31の
ところで自動停止させてダイアフラムの厚みを精度良く
管理できるがダイアフラム34の形成のために2工程を
要し、かつ電解エッチングにかなり時間がかかるという
問題点がある。さらに、高不純物濃度のp型層31の上
に成長させたエピタキシャル層32内には結晶欠陥が発
生しやすく、これに歪みゲージ7を形成すると結晶欠陥
に基づくリーク電流のために前記ゲージのゲージファク
タが低下しやすいので半導体圧力センサの歩留まりが低
下する問題がある。
【0010】この発明は、以上述べた異方性エッチング
した時にエッチング深さを正確に管理するのが困難であ
る事からダイアフラムの厚さ(底面部の厚さ)にバラツ
キが出やすいことや、高不純物濃度のp型層31の上に
成長させたエピタキシャル層には結晶欠陥が発生しやす
く、歪みゲージにリークを引き起こすという問題を除去
するため、エッチング深さを管理するのが容易で、高不
純物濃度のp型層の上に成長させたエピタキシャル層が
ない半導体圧力センサの製造方法を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は前述の目的の
ために、半導体圧力センサの製造において、SOI(S
ilicon on Insulator)基板、ある
いは同種の二酸化シリコン膜を溶融させて接合した基板
を用い、裏面よりアルカリエッチングでダイアフラムの
深い穴を前記SOI基板の絶縁層(あるいは二酸化シリ
コン膜)をストッパーとして形成し、この深い穴の底面
の前記酸化膜を介して、高濃度p型不純物を導入するこ
とによりピエゾ抵抗素子を形成しておき、この深い穴を
ポリシリコンで埋め、次に表面の薄い部分をアルカリエ
ッチングして、エッチング速度の濃度依存性を利用し
て、高濃度p型不純物のピエゾ抵抗のみを残し、それ以
外は酸化膜とすることによりダイアフラムをシリコンで
はなく、絶縁体だけとし且つ、ダイアフラム面上にはピ
エゾ抵抗だけ残るようにしたものである。
【0012】
【作用】前述のように本発明は、SOI基板を用い、そ
の基板の大部分をエッチングする際、酸化膜でエッチン
グをストップさせるようにしたのでダイアフラム厚さバ
ラツキを極力抑える事ができる。
【0013】また、ダイアフラムは酸化膜・窒化膜で構
成されている為、その厚さを非常に薄くでき、極めて小
型でかつ応答性のすぐれた圧力センサを構成できる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例としての半導体圧力センサ
の製造方法を図1、図2の(a)〜(g)の断面図を用
いて説明する。
【0015】まず、図1(a)に示される様に、SOI
基板101を用いる。周知のように、SOI基板は絶縁
層110(一般に酸化膜)を挟んで両側にシリコン層を
いわば貼り合わせた基板である。尚、本実施例の基板1
01は酸化膜110を挟んで表面側はN形単結晶シリコ
ン3μm程度の厚さを有し、裏面側はN型単結晶300
μm程度を有するものとした。
【0016】次に、このSOI基板101の裏面に酸化
膜102を500Å、窒化膜103を2000Åの順で
生成する。
【0017】次に、図1(b)に示すように、裏面の酸
化膜102、窒化膜103をパターニングし、後のピエ
ゾ抵抗素子形成に必要な平面パターンが残る領域を開孔
104する。
【0018】その後、KOH等のアルカリの溶液でエッ
チングする。このエッチングは酸化膜110でストップ
する為、図の様なダイアフラムの穴としての形状104
を得る。
【0019】その後、アルカリエッチングで酸化膜10
2、窒化膜103を除去する。
【0020】次に、図1(c)のようにアルカリエッチ
ングした底面に、公知のホトリソグラフィ技術でパター
ニングし、ピエゾ抵抗素子形成の為に、p型高濃度不純
物層をイオン注入法、熱拡散法で形成しピエゾ抵抗素子
105を形成する。なお、ピエゾ抵抗素子105は、ダ
イアフラム形成時の合わせマーク(図示しない)を使っ
て容易に底面に位置決めされる。次に、開孔部104、
ピエゾ抵抗素子105を含む裏面に窒化膜107を20
00Å生成する。
【0021】次に、図1(d)のように、開孔部104
に誘電体分離技術に使われるポリシリコン堆積によっ
て、ポリシリコン108を堆積する。ポリシリコン10
8はダイアフラムの底部の厚さが極めて薄いため、プロ
セス処理中の強度を確保するためであり、SOI基板1
01を支持する役割をもつ。
【0022】次に、図2(e)のように、SOI基板1
01の表面(図の上側)に選択的に形成した窒化膜(図
示せず)をマスクにして、表面からKOH等のアルカリ
溶液でエッチングすると、ピエゾ抵抗105部は高濃度
不純物で形成している為、ピエゾ抵抗素子105だけを
残すパターニングができる。これは不純物濃度差による
エッチングレートの差を利用している。その後AL等の
金属で配線し電極109を形成する。
【0023】次に、図2(f)のように、開孔部104
に形成したポリシリコン108を除去する。
【0024】
【発明の効果】以上、詳細に説明したようにこの発明に
よれば、SOI基板を用い、その基板にダイアフラムの
穴をエッチング形成する際、SOI基板101の絶縁層
110でエッチングをストップさせるようにしたので、
ダイアフラム厚さ(底面部の厚さ)バラツキを極力抑え
ることができる。これはその絶縁層とシリコンとのエッ
チングレートが異なるからである。
【0025】また、ダイアフラムは表面が酸化膜・窒化
膜で構成されている為、その厚さを非常に薄くでき、極
めて小型でかつ応答性のすぐれた圧力センサを構成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(その1)
【図2】本発明の実施例(その2)
【図3】従来例その1
【図4】従来例その2
【符号の説明】 101 SOI基板 102 酸化膜 103,107 窒化膜 104 ダイアフラム開孔部 105 ピエゾ抵抗素子 110 絶縁層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板としてSOI基板を使用し、
    該基板の一面側にダイアフラムとしての開孔部が設けら
    れており、該ダイアフラムの開孔部の全表面が絶縁体で
    形成されており、かつ前記ダイアフラムの開孔部の底面
    部には絶縁体を介してその反対側にピエゾ抵抗素子が存
    在していることを特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 (a)半導体基板としてSOI基板を使
    用し、該SOI基板の一面(裏面)の上に絶縁膜を形成
    する工程、 (b)前記絶縁膜を選択エッチングしてダイアフラム形
    成のためのパターニングを行ない、そのパターンをマス
    クにして前記SOI基板の絶縁層が露出するようにダイ
    アフラムとしての開孔部を形成する工程、 (c)前記ダイアフラムの底面部の前記絶縁層に選択的
    に不純物を導入して、前記絶縁層を介した反対側にピエ
    ゾ抵抗素子を形成する工程、 (d)前記ダイアフラムの開孔部を含んだ全面に絶縁膜
    を形成する工程、 以上の工程を含むことを特徴とする半導体圧力センサの
    製造方法。
JP4864392A 1992-03-05 1992-03-05 半導体圧力センサとその製造方法 Pending JPH05251715A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07142745A (ja) * 1993-11-18 1995-06-02 Copal Electron Co Ltd 微圧測定用圧力センサ並びにその製造方法
JP2009053034A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Mitsumi Electric Co Ltd 半導体圧力センサ及びその製造方法

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