JPH0524822Y2 - - Google Patents

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JPH0524822Y2
JPH0524822Y2 JP2017787U JP2017787U JPH0524822Y2 JP H0524822 Y2 JPH0524822 Y2 JP H0524822Y2 JP 2017787 U JP2017787 U JP 2017787U JP 2017787 U JP2017787 U JP 2017787U JP H0524822 Y2 JPH0524822 Y2 JP H0524822Y2
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press
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、転造ラツクを用いて製作されたスプ
ライン軸(セレーシヨン軸を含む。以下同じ。)
の構造に関する。
[従来の技術] 従来より、転造ラツクを用いて圧入歯部分の歯
形(斜歯形)を素材上へ転写することによりスプ
ライン軸を製作する工作法がある。
そして、このようにしてつくられたスプライン
軸は、第10図に示すごとく、例えば等速ジヨイ
ント3のスプライン穴4にスプライン軸1の圧入
歯部分2を圧入されるようになつている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、このような転造ラツクを用いて
製作された従来のスプライン軸では、転写される
歯形に細工を加えることが難しいので、圧入歯部
分の軸端部の歯幅を先細りにするなどしてスプラ
イン穴への挿入を容易にすることができず、従つ
てスプライン軸とスプライン穴とを合わせてスプ
ライン軸をスプライン穴へ圧入していくことが難
しいという問題点がある。
本考案はこのような問題点を解決しようとする
もので、転造ラツクを用いて製作されたスプライ
ン軸のスプライン穴への圧入を容易にしたスプラ
イン軸構造を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] このため、本考案のスプライン軸構造は、転造
ラツクを用いて製作されたスプライン軸におい
て、スプライン穴に整合して嵌合しうる先端ガイ
ド歯部分と、同先端ガイド歯部分と歯形成位相が
同じ状態で上記先端ガイド歯部分に隣接して設け
られ且つ上記スプライン穴に圧入状態で嵌合され
る圧入歯部分とをそなえて構成されてことを特徴
としている。
[作用] 上述の本考案のスプライン軸構造では、このス
プライン軸をスプライン穴へ圧入するには、まず
スプライン軸の先端ガイド歯部分をスプライン穴
へ嵌合させる。そして、先端ガイド歯部分がスプ
ライン穴へ完全に入つてしまうと、ひきつづき圧
入歯部分がスプライン穴へ圧入されるようにして
嵌合される。
[実施例] 以下、図面により本考案の実施例について説明
すると、第1〜6図は本考案の第1実施例として
のスプライン軸構造を示すもので、第1図はその
側面図、第2図は第1図の部拡大図、第3,4
図はいずれもそのスプライン軸をスプライン穴へ
圧入してゆく要領を説明するための断面図、第5
図は転造ラツクを用いたスプライン軸の製作法を
説明するための模式図、第6図はこのスプライン
軸を製作するための転造ラツクを示す側面図であ
る。
さて、本スプライン軸は転造ラツクを用いて製
作されるものであるが、第1,2図に示すごと
く、このスプライン軸1は、先端ガイド歯部分5
と、この先端ガイド歯部分5に1〜2mm程度の幅
の溝部1aをあけ隣接するように形成された圧入
歯部分2とをそなえている。
先端ガイド歯部分5には、スプライン穴4(第
3,4図参照)の歯形成位相と同じでしかもスプ
ライン穴4の歯に円滑に噛合しうる標準歯5Aが
形成されており、これによりこの先端ガイド歯部
分5をスプライン穴4に整合させて円滑に嵌合さ
せることができる。つまりスプライン軸1の先端
ガイド歯部分5は容易にスプライン穴4に挿入で
きるのである。
また圧入歯部分2には、先端ガイド歯部分5と
歯形成位相が同じ斜歯2Aが形成されており、圧
入歯部分2を押し込んでこの斜歯2Aとスプライ
ン穴4の歯とを噛合させようとすると、斜歯2A
が斜めになつていることと相まつて、圧入歯部分
2はスプライン穴4に圧入されることになる。な
お、斜歯2Aの傾き度は25mmに対して0.03mm程度
であり、角度にして約10分位である。
ところで、このように、先端ガイド歯部分5と
圧入歯部分2とを有するスプライン軸1を転造ラ
ツクを用いて作るには、第6図に示すような転造
ラツク6を使用する。
この転造ラツク6は、先端ガイド歯部分5を作
る先端ガイド歯用転造ラツク部材5′と、圧入歯
部分2を作る圧入歯用転造ラツク部材2′とを有
しており、先端ガイド歯用転造ラツク部材5′を
除いた部分は従来の転造ラツクを使用できる。す
なわち先端ガイド歯用転造ラツク部材5′が圧入
歯用転造ラツク部材2′の歯形成位相と同相とな
るように圧入歯用転造ラツク部材2′の端面にね
じ止めされているのである。
そして、この転造ラツク6を用いてスプライン
軸1を作製するには、第5図に示すごとく、この
転造ラツク6と他のローラ8(ラツクでもよい)
とでスプライン軸を作るべき棒状の素材7を圧着
し、転造ラツク6およびローラ8を矢印の方向に
回転させる。これにより素材7も矢印の方向に回
転し、この回転時に転造ラツク6の歯形が素材7
に転写される。その後は先端ガイド歯部分5と圧
入歯部分2との境界部を削つて溝部1aを作るこ
とにより、第1図に示すようなスプライン軸1が
製作される。
そして、本実施例にかかるスプライン軸1を例
えば等速ジヨイント3のスプライン穴4に圧入す
るには、まず第3図に示すごとく、スプライン軸
1の先端ガイド歯部分5を等速ジヨイント3のス
プライン穴4に対応させて相互に歯の山と谷とが
整合するようにして先端ガイド歯部分5をスプラ
イン穴4内へ挿入してゆく。この挿入は先端ガイ
ド歯部分5に標準歯5Aが形成されているので、
手でも容易に行なえる。
このようにして先端ガイド歯部分5をスプライ
ン穴4に嵌合させたあとは、所要の圧入設備(プ
レス)を用いてスプライン軸1をスプライン穴4
内へ更に押し込む。これにより、第4図に示すご
とくスプライン軸1の圧入歯部分2がスプライン
穴4に圧入状態で嵌合される。
このようにスプライン軸1をスプライン穴4に
圧入するに際し、まず先端ガイド歯部分5をスプ
ライン穴4に容易に入れたあと圧入歯部分2を圧
入させてゆくことが行なわれるので、スプライン
軸1のスプライン穴4への圧入作業を迅速にしか
も容易に行なえるものである。
第7〜9図は本考案の第2実施例としてのスプ
ライン軸構造を示すもので、第7図はその側面
図、第8図は第7図の部拡大図、第9図はこの
スプライン軸を製作するための転造ラツクを示す
側面図であり、第7〜9図中、第1〜6図と同じ
符号はほぼ同様の部分を示している。
このスプライン軸も転造ラツクを用いて製作さ
れるものであるが、第7,8図に示すごとく、こ
のスプライン軸1は、先端ガイド歯部分5(この
先端ガイド歯部分5は第1実施例のものと同じ)
と、この先端ガイド歯部分5に1〜2mm程度の幅
の溝部1aをあけ隣接するように形成された圧入
歯部分21とをそなえている。
ここで、この圧入歯部分21には、先端ガイド
歯部分5と歯形成位相が同じではあるが歯幅が先
端ガイド歯部分5の標準歯5Aよりも厚い厚歯2
1Aが形成されており、この圧入歯部分21を押
し込んでこの厚歯21Aとスプライン穴4の歯と
を噛合させようとすると、厚歯21Aが厚くなつ
ていることと相まつて、圧入歯部分21はスプラ
イン穴4に圧入されることになる。
ところで、このように、先端ガイド歯部分5と
圧入歯部分21とを有するスプライン軸1を転造
ラツクを用いて作るには、第9図に示すような転
造ラツク61を使用する。
この転造ラツク61は、先端ガイド歯部分5を
作る先端ガイド歯用転造ラツク部材5′と、圧入
歯部分21を作る圧入歯用転造ラツク部材21′
とを有している。そして先端ガイド歯用転造ラツ
ク部材5′が圧入歯用転造ラツク部材21′の歯形
成位相と同相となるように圧入歯用転造ラツク部
材21′の端面にねじ止めされているのである。
また、この転造ラツク61を用いてスプライン
軸1を製作するには、第5図に示すごとく、この
転造ラツク61と他のローラ8(ラツクでもよ
い)とでスプライン軸を作るべき棒状の素材7を
圧着し、転造ラツク61およびローラ8を矢印の
方向に回転させる。これにより素材7も矢印の方
向に回転し、この回転時に転造ラツク61の歯形
が素材7に転写される。その後は先端ガイド歯部
分5と圧入歯部分21との境界部を削つて溝部1
aを作ることにより、第7図に示すようなスプラ
イン軸1が製作される。
そして、この第2実施例にかかるスプライン軸
1を例えば等速ジヨイント3のスプライン穴4に
圧入する場合には、前述の第1実施例にかかるス
プライン軸1を圧入する場合と同じ要領で行なわ
れる。
このようにこの第2実施例の場合も、スプライ
ン軸1をスプライン穴4に圧入するに際し、まず
先端ガイド歯部分5をスプライン穴4に容易に入
れたあと、圧入歯部分21を圧入させてゆくこと
が行なわれるので、スプライン軸1のスプライン
穴4への圧入作業を迅速にしかも容易に行なえる
のである。
なお、上記の各実施例において、溝部1aとし
ては、方形断面の溝でなくても、先端ガイド歯部
分5と圧入歯部分2または21との境界部が少し
くびれた(少し縮径した)ような形の溝でもよ
い。
また、先端ガイド歯用転造ラツク部材5′が圧
入歯用転造ラツク部材2′,21′の歯形成位相と
同相となるように圧入歯用転造ラツク部材2′,
21′の端面にねじ止めする代わりに、他の手段
(例えば溶接)によつて圧入歯用転造ラツク部材
2′,21′の端面に先端ガイド歯用転造ラツク部
材5′を取り付けてもよい。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案のスプライン軸構
造によれば、先端ガイド歯部分の存在によりスプ
ライン軸のスプライン穴への初期挿入作業が非常
に楽になり、これにより先端ガイド歯部分につづ
く圧入歯部分のスプライン穴への圧入作業も迅速
且つ容易に行なえる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は本考案の第1実施例としてのスプ
ライン軸構造を示すもので、第1図はその側面
図、第2図は第1図の部拡大図、第3,4図は
いずれもそのスプライン軸をスプライン穴へ圧入
してゆく要領を説明するための断面図、第5図は
転造ラツクを用いたスプライン軸の製作法を説明
するための模式図、第6図はこのスプライン軸を
製作するための転造ラツクを示す側面図であり、
第7〜9図は本考案の第2実施例としてのスプラ
イン軸構造を示すもので、第7図はその側面図、
第8図は第7図の部拡大図、第9図はこのスプ
ライン軸を製作するための転造ラツクを示す側面
図であり、第10図は従来のスプライン軸をスプ
ライン穴へ圧入してゆく要領を説明するための断
面図である。 1……スプライン軸、1a……溝部、2……圧
入歯部分、2A……斜歯、2′……圧入歯用転造
ラツク部材、3……等速ジヨイント、4……スプ
ライン穴、5……先端ガイド歯部分、5A……標
準歯、5′……先端ガイド歯用転造ラツク部材、
6……転造ラツク、7……素材、8……ローラ、
21……圧入歯部分、21A……厚歯、21′…
…圧入歯用転造ラツク部材、61……転造ラツ
ク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 転造ラツクを用いて製作されたスプライン軸に
    おいて、スプライン穴に整合して嵌合しうる先端
    ガイド歯部分と、同先端ガイド歯部分と歯形成位
    相が同じ状態で上記先端ガイド歯部分に隣接して
    設けられ且つ上記スプライン穴に圧入状態で嵌合
    される圧入歯部分とをそなえて構成されたことを
    特徴とする、スプライン軸構造。
JP2017787U 1987-02-14 1987-02-14 Expired - Lifetime JPH0524822Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP2017787U JPH0524822Y2 (ja) 1987-02-14 1987-02-14

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JP2017787U JPH0524822Y2 (ja) 1987-02-14 1987-02-14

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JPS63127725U JPS63127725U (ja) 1988-08-22
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JP2017787U Expired - Lifetime JPH0524822Y2 (ja) 1987-02-14 1987-02-14

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JP2007301627A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Toyota Motor Corp 塑性締結方法および塑性締結部品
JP6011858B2 (ja) * 2012-12-11 2016-10-19 株式会社ジェイテクト 伸縮シャフトおよびステアリング装置
JP2016102569A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 アイシン・エーアイ株式会社 変速機
DE102020211158A1 (de) * 2020-09-04 2022-03-10 Volkswagen Aktiengesellschaft Passverbindung

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JPS63127725U (ja) 1988-08-22

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