JPH05247871A - 乾燥装置 - Google Patents
乾燥装置Info
- Publication number
- JPH05247871A JPH05247871A JP7556792A JP7556792A JPH05247871A JP H05247871 A JPH05247871 A JP H05247871A JP 7556792 A JP7556792 A JP 7556792A JP 7556792 A JP7556792 A JP 7556792A JP H05247871 A JPH05247871 A JP H05247871A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dryer
- hot air
- web
- roll
- wet paper
- Prior art date
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱風をウエブに直接吹付け、従来のような空
気層による伝熱阻害をなくし、また高速になってもフリ
ーラン部のバタつき等がないようにする。 【構成】 １個又は複数個のドライヤロールによって、
連続ウエブが搬送されながら乾燥される乾燥装置におい
て、ドライヤロールのドライヤセル１に設けた熱風吹出
し穴３から熱風をウエブに吹付けるようにしたものであ
る。
気層による伝熱阻害をなくし、また高速になってもフリ
ーラン部のバタつき等がないようにする。 【構成】 １個又は複数個のドライヤロールによって、
連続ウエブが搬送されながら乾燥される乾燥装置におい
て、ドライヤロールのドライヤセル１に設けた熱風吹出
し穴３から熱風をウエブに吹付けるようにしたものであ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はウエブ、フィルム、布な
どの帯状物の乾燥に適用される乾燥装置に関するもので
ある。
どの帯状物の乾燥に適用される乾燥装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】図９及び図１０は従来の抄紙機ドライヤ
パートの概略を示す。図９及び図１０に示す如く前工程
のプレスパートで脱水された湿紙１１は、ドライヤパー
トに入ると共に、シリンダ内部に蒸気を送り、これを熱
源とするドライヤロール１２にフェルト１３によって圧
着され、所定の水分になるまで加熱、乾燥を繰り返さ
れ、後工程のカレンダパートへ送られる。図９は従来最
も普及しているドライヤパートの形式を示し、ドライヤ
ロール１２を上下２段に配列し、それぞれにフェルトラ
ンを設けて湿紙１１の両面を交互に加熱できるようにし
たものである。この形式の特徴は、上下のドライヤロー
ル１２，１２間に、湿紙だけの走行部であるフリーラン
１１ａを有する点であり、このフリーラン１１ａは周辺
の空気流れによってバタつきを生じ易く、高速運転にお
いては、皺入りや断紙の原因となることが多い。そこで
フリーランを解消する方法として、図１０の形式が実開
昭６３−８９９９６号公報において示されている。この
形式の特徴は、フリーランを持たない点であり、安定し
た湿紙の走行が期待される。なお、図９及び図１０に示
すドライヤロールには、一般的に湿紙の巻付防止用のド
クタ装置１６が備えられている。また高速マシン対応と
いうことで、フリーラン部でのバタつきや、ロールから
の紙離れ問題を解決するため、従来も図１１に示すよう
な２枚のカンバス１３，１３によって湿紙１１を挟み、
搬送、乾燥する装置が提案されている。
パートの概略を示す。図９及び図１０に示す如く前工程
のプレスパートで脱水された湿紙１１は、ドライヤパー
トに入ると共に、シリンダ内部に蒸気を送り、これを熱
源とするドライヤロール１２にフェルト１３によって圧
着され、所定の水分になるまで加熱、乾燥を繰り返さ
れ、後工程のカレンダパートへ送られる。図９は従来最
も普及しているドライヤパートの形式を示し、ドライヤ
ロール１２を上下２段に配列し、それぞれにフェルトラ
ンを設けて湿紙１１の両面を交互に加熱できるようにし
たものである。この形式の特徴は、上下のドライヤロー
ル１２，１２間に、湿紙だけの走行部であるフリーラン
１１ａを有する点であり、このフリーラン１１ａは周辺
の空気流れによってバタつきを生じ易く、高速運転にお
いては、皺入りや断紙の原因となることが多い。そこで
フリーランを解消する方法として、図１０の形式が実開
昭６３−８９９９６号公報において示されている。この
形式の特徴は、フリーランを持たない点であり、安定し
た湿紙の走行が期待される。なお、図９及び図１０に示
すドライヤロールには、一般的に湿紙の巻付防止用のド
クタ装置１６が備えられている。また高速マシン対応と
いうことで、フリーラン部でのバタつきや、ロールから
の紙離れ問題を解決するため、従来も図１１に示すよう
な２枚のカンバス１３，１３によって湿紙１１を挟み、
搬送、乾燥する装置が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】近年抄紙機の運転速度
は益々増大している。このためドライヤロールと湿紙の
間には、湿紙やドライヤロールに沿って発生する伴流空
気層が増大し、ドライヤロールと湿紙の間に薄い空気層
を形成するようになる。このことはドライヤロールから
湿紙への伝熱を著しく阻害し、必要以上にドライヤ表面
温度の上昇を招く欠点があった。また図１１に示すよう
な２枚カンバスの乾燥装置においては、フリーラン部の
バタつきや、ドライヤロールからの紙離れの問題は解決
するものの、カンバスを介した湿紙への伝熱は、図９及
び図１０に比較しても約１／６に低下するなどの問題が
あった。本発明は前記従来の課題を解決するために提案
されたものである。
は益々増大している。このためドライヤロールと湿紙の
間には、湿紙やドライヤロールに沿って発生する伴流空
気層が増大し、ドライヤロールと湿紙の間に薄い空気層
を形成するようになる。このことはドライヤロールから
湿紙への伝熱を著しく阻害し、必要以上にドライヤ表面
温度の上昇を招く欠点があった。また図１１に示すよう
な２枚カンバスの乾燥装置においては、フリーラン部の
バタつきや、ドライヤロールからの紙離れの問題は解決
するものの、カンバスを介した湿紙への伝熱は、図９及
び図１０に比較しても約１／６に低下するなどの問題が
あった。本発明は前記従来の課題を解決するために提案
されたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、１個
又は複数個のドライヤロールによって連続ウエブが搬送
されながら乾燥される乾燥装置において、同ドライヤロ
ールに熱風をウエブに吹付ける熱風吹出し穴を設けてな
るもので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
又は複数個のドライヤロールによって連続ウエブが搬送
されながら乾燥される乾燥装置において、同ドライヤロ
ールに熱風をウエブに吹付ける熱風吹出し穴を設けてな
るもので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。
【０００５】
【作用】ドライヤロールの内部に蒸気を送り、ドライヤ
表面から直接湿紙へ熱風を吹付けて湿紙を乾燥する。本
発明における熱風を湿紙に直接吹付ける場合の熱伝達
は、吹付け速度にもよるが、従来の接触式のドライヤに
比較して、ドライヤロール内部へ入れる蒸気温度レベル
では約１．５倍となる。またカンバスを介する場合でも
１．０倍の熱伝達が得られる。更に熱風吹付けのため、
湿紙とドライヤ表面との空気層による伝熱阻害はなくな
り、高速になった場合のフリーラン部のバタつきや、ロ
ールからの紙離れを解決するために、従来提案されてい
る２枚カンバスの乾燥装置における伝熱の低下も、本発
明を用いることにより大幅に改善される。
表面から直接湿紙へ熱風を吹付けて湿紙を乾燥する。本
発明における熱風を湿紙に直接吹付ける場合の熱伝達
は、吹付け速度にもよるが、従来の接触式のドライヤに
比較して、ドライヤロール内部へ入れる蒸気温度レベル
では約１．５倍となる。またカンバスを介する場合でも
１．０倍の熱伝達が得られる。更に熱風吹付けのため、
湿紙とドライヤ表面との空気層による伝熱阻害はなくな
り、高速になった場合のフリーラン部のバタつきや、ロ
ールからの紙離れを解決するために、従来提案されてい
る２枚カンバスの乾燥装置における伝熱の低下も、本発
明を用いることにより大幅に改善される。
【０００６】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図１〜図８は本発明の実施例を示す。先ず図１〜図
４の第１実施例について説明すると、１はドライヤセル
で、外周面に座ぐり２を設けてあり、その中央にドライ
ヤセル１を貫通する熱風吹出し穴３が穿設されている。
またドライヤ内部のセンタシャフト４には、仕切板５及
びシール板１０（仕切板に取付け）を設けてあり、この
仕切板５で区切られた部分のセンタシャフト４のみに穴
が設けられているため、この穴から前記区切られた部分
に熱風が入り、その区間にのみ熱風吹出し穴３から熱風
が外部に出て湿紙又はカンバス６に衝突する。湿紙から
蒸発した水分は、座ぐり部２と吸引室７とを結ぶ穴１０
を通して吸引室７へ回収される。吸引室７はドライヤセ
ル１を軸方向に貫通しており、ドライヤロールの端部に
設けられた吸引チャンバ８によって吸引室７の湿った空
気が回収される。
と、図１〜図８は本発明の実施例を示す。先ず図１〜図
４の第１実施例について説明すると、１はドライヤセル
で、外周面に座ぐり２を設けてあり、その中央にドライ
ヤセル１を貫通する熱風吹出し穴３が穿設されている。
またドライヤ内部のセンタシャフト４には、仕切板５及
びシール板１０（仕切板に取付け）を設けてあり、この
仕切板５で区切られた部分のセンタシャフト４のみに穴
が設けられているため、この穴から前記区切られた部分
に熱風が入り、その区間にのみ熱風吹出し穴３から熱風
が外部に出て湿紙又はカンバス６に衝突する。湿紙から
蒸発した水分は、座ぐり部２と吸引室７とを結ぶ穴１０
を通して吸引室７へ回収される。吸引室７はドライヤセ
ル１を軸方向に貫通しており、ドライヤロールの端部に
設けられた吸引チャンバ８によって吸引室７の湿った空
気が回収される。
【０００７】次に図５〜図８は図１〜図４に示した吸引
室７に変えて、ドライヤロール上に４５°の格子状に溝
９を付けた第２実施例である。なお、この溝形状は４５
°に限られるものではない。また溝９が交差した部分に
熱風吹出し穴３をドライヤセル１を貫通させるように穿
設する。なお、センタシャフト４は図２と同様である。
さて吹出し穴３から吹出し、湿紙又はカンバス６に衝突
した熱風は、湿紙又はカンバス６と溝９によって構成さ
れる通路を経て吹出し、熱風の圧力によりドライヤセル
１の外へ排出される。次に具体例について説明すると、
図１１に示した２枚カンバス１３のドライヤに本発明を
適用し、かつ全ドライヤロール１２にエアキャップ（熱
風吹付け装置）を設置した場合、７０ｇ／ｍ2 の坪量の
６０％水分湿紙を５％水分に乾燥するのに、２０００ｍ
／ｍｉｎの抄速でも約９０ｍの乾燥部で十分となる。こ
れに対し図１０に示すタイプでは、約１５０ｍ、ドライ
ヤロール１２及びベルランロール１５にエアキャップを
設置しても約１１０ｍが必要であった。
室７に変えて、ドライヤロール上に４５°の格子状に溝
９を付けた第２実施例である。なお、この溝形状は４５
°に限られるものではない。また溝９が交差した部分に
熱風吹出し穴３をドライヤセル１を貫通させるように穿
設する。なお、センタシャフト４は図２と同様である。
さて吹出し穴３から吹出し、湿紙又はカンバス６に衝突
した熱風は、湿紙又はカンバス６と溝９によって構成さ
れる通路を経て吹出し、熱風の圧力によりドライヤセル
１の外へ排出される。次に具体例について説明すると、
図１１に示した２枚カンバス１３のドライヤに本発明を
適用し、かつ全ドライヤロール１２にエアキャップ（熱
風吹付け装置）を設置した場合、７０ｇ／ｍ2 の坪量の
６０％水分湿紙を５％水分に乾燥するのに、２０００ｍ
／ｍｉｎの抄速でも約９０ｍの乾燥部で十分となる。こ
れに対し図１０に示すタイプでは、約１５０ｍ、ドライ
ヤロール１２及びベルランロール１５にエアキャップを
設置しても約１１０ｍが必要であった。
【０００８】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明は、熱風
をウエブに直接吹付けるため、従来の接触式ドライヤに
比べて遙かに優れた伝熱を得ることができ、また直接ウ
エブに熱風を吹付けるため、ウエブとドライヤ表面との
空気層による伝熱阻害はなくなり、高速になった場合に
も、従来のようなフリーラン部のバタつきや、ロールか
らの紙離れの問題を解決できる。
をウエブに直接吹付けるため、従来の接触式ドライヤに
比べて遙かに優れた伝熱を得ることができ、また直接ウ
エブに熱風を吹付けるため、ウエブとドライヤ表面との
空気層による伝熱阻害はなくなり、高速になった場合に
も、従来のようなフリーラン部のバタつきや、ロールか
らの紙離れの問題を解決できる。
【図１】本発明の第１実施例に係るドライヤロールの側
面図である。
面図である。
【図２】図１のＡ〜Ａ断面図である。
【図３】図２のＢ〜Ｂ断面図である。
【図４】図３のＣ部の拡大図である。
【図５】本発明の第２実施例に係るドライヤロールの側
面図である。
面図である。
【図６】図５の１部切截正面図である。
【図７】図６のＤ〜Ｄ断面図である。
【図８】図７の要部の拡大正面断面図である。
【図９】従来のドライヤパートの１例を示す側面図であ
る。
る。
【図１０】従来の他のドライヤパートの側面図である。
【図１１】従来の更に他のドライヤパートの側面図であ
る。
る。
１ ドライヤセル ２ 座ぐり穴 ３ 熱風吹出し穴 ４ センタシャフト ５ 仕切板 ６ 湿紙又はカンバス ７ 吸引室 ８ 吸引チャンバ ９ 溝
フロントページの続き (72)発明者 久野 広明 広島市西区観音新町四丁目６番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 真田 晃 広島市西区観音新町四丁目６番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 １個又は複数個のドライヤロールによっ
て連続ウエブが搬送されながら乾燥される乾燥装置にお
いて、同ドライヤロールに熱風をウエブに吹付ける熱風
吹出し穴を設けたことを特徴とする乾燥装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7556792A JPH05247871A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7556792A JPH05247871A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 乾燥装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05247871A true JPH05247871A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13579890
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7556792A Withdrawn JPH05247871A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 乾燥装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05247871A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106676936A (zh) * | 2016-12-14 | 2017-05-17 | 芜湖市天申新材料科技有限公司 | 一种包装纸用烘干器 |
| CN106758479A (zh) * | 2016-12-14 | 2017-05-31 | 芜湖市天申新材料科技有限公司 | 一种纸板加工用烘干设备 |
| CN106766792A (zh) * | 2016-12-14 | 2017-05-31 | 芜湖市天申新材料科技有限公司 | 一种包装纸箱加工生产线用连续烘干机 |
| CN109140978A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-01-04 | 马鞍山市金毫厘纺织有限公司 | 一种化纤面料加工用防潮装置 |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP7556792A patent/JPH05247871A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106676936A (zh) * | 2016-12-14 | 2017-05-17 | 芜湖市天申新材料科技有限公司 | 一种包装纸用烘干器 |
| CN106758479A (zh) * | 2016-12-14 | 2017-05-31 | 芜湖市天申新材料科技有限公司 | 一种纸板加工用烘干设备 |
| CN106766792A (zh) * | 2016-12-14 | 2017-05-31 | 芜湖市天申新材料科技有限公司 | 一种包装纸箱加工生产线用连续烘干机 |
| CN109140978A (zh) * | 2018-10-31 | 2019-01-04 | 马鞍山市金毫厘纺织有限公司 | 一种化纤面料加工用防潮装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |