JPH05246825A - 整髪料組成物 - Google Patents

整髪料組成物

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JPH05246825A
JPH05246825A JP4526892A JP4526892A JPH05246825A JP H05246825 A JPH05246825 A JP H05246825A JP 4526892 A JP4526892 A JP 4526892A JP 4526892 A JP4526892 A JP 4526892A JP H05246825 A JPH05246825 A JP H05246825A
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JP
Japan
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hair
hair styling
acid
dressing
effect
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JP4526892A
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English (en)
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Masaru Tajima
勝 田嶋
Yumi Natori
由美 名取
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一つの化粧料によって整髪効果および染毛効果
を十分に発揮することができる整髪料組成物を提供す
る。 【構成】整髪料組成物は、(a)化1に示すヤシ油脂肪
酸エタノールアミド、(b)酸性染料として法定色素黒
色401号、および(c)整髪用基剤としてポリオキシ
プロピレンソルビトールエーテル(10P.O.) を含有す
る。酸性染料の含有量は、整髪料組成物全体に対して
0.05重量%以上である。また、整髪料組成物のpH
は2〜6に調整される。 【化1】 (式中、R1 はヤシ油脂肪酸残基、R2 はCH2 CH2
OH、R3 はHを示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染毛効果および整髪効
果を併せもった整髪料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】中高年男性に最も多いヘアトラブルは脱
毛および白髪である。このうち、白髪に対しては、従来
からヘアカラーと称する、例えば、パラフェニレンジア
ミンを有効成分とする永久染毛剤が用いられている。し
かし、このような永久染毛剤は、染毛作業に手間がかか
って面倒であると共に、数ケ月経過すると生え際が白く
目立って来たり、全体に赤っぽくなる問題がある。近
年、このような問題を解決するために、より簡単に染毛
ができて、頻繁に染毛を行うのに適した染毛剤が要望さ
れている。
【0003】このような要望に対して、白髪を一次的で
はあるが簡便な手段で黒く染色できる化粧料として、極
めて多量の酸性染料を主成分とした一次染毛剤が開発さ
れている。
【0004】一方、日常のヘアケア行動において徐々に
白髪を染められる、いわゆるグラジュアルヘアカラーが
提案されている。このようなグラジュアルヘアカラーと
しては、例えば、特開昭61−55483号、特開昭6
3−41414号および特開平2−231414号に、
鉄イオンと有機酸との結合により染毛を行う方法が記載
されている。
【0005】さらに、頭髪を染色することなく、単に白
髪を目立ち難くする方法も数多く提案されている。例え
ば、強い整髪力で髪型を固定して白髪の露出率を低下さ
せる方法や、ぬれたツヤおよび強い光沢を付与するによ
り白髪と黒毛を区別し難くする方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような簡便な染毛剤および白髪を目立たなくする整髪料
には次のような問題がある。まず、一次染毛剤は多量の
染料を含有するため、汗や雨で流れ落ちて皮膚または衣
類を染色したり、就寝時に寝具を染色してしまう欠点が
ある。
【0007】また、上述のグラジュアルヘアカラーは、
鉄イオンおよび有機酸との結合を利用しているため、鉄
サビ様の悪臭が発生する。また、使用時に鉄イオンと有
機酸を反応させる必要があるため、2種類の製品を常に
使用しなければならない。
【0008】さらに、整髪により白髪を目立ち難くする
整髪料は、当然白髪を染色する効果を有していない。こ
のため、白髪の問題を根本から解決するものではなく不
十分である。本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、極めて簡単に白髪を染色することができる整髪
料組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために、日常の整髪行動を行うことにより
徐々に白髪を黒く染色することができる整髪料組成物に
ついて検討を行った。しかし、従来の整髪料組成物は整
髪用基剤を含有するため、染毛成分の配合が困難であ
り、また、配合可能な酸性染料であっても整髪用基剤が
毛髪表面に被膜を形成するため、酸性染料の毛髪への吸
着(付着)が阻害されてしまう。
【0010】そこで、本発明者らは、染料の毛髪への付
着(吸着)を増大させるために、鋭意検討を重ねた結
果、酸性染料と相溶性が高く、かつ、毛髪との親和性の
高い特定の成分、具体的には、分子内にアミド基を有
し、且つ親水性であり更には酸性染料と錯体を形成しに
くい界面活性剤を、整髪料組成物に配合することによ
り、染毛効果の高い整髪料組成物が得られることを見出
だし、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(a)化3に示す一般式(1)ならびに化4に示す
一般式(2)の化合物のうち少なくとも一方と、
【0011】
【化3】 (式中、R1 は脂肪酸残基、R2 はCH2 CH2 OH、
3 はCH2 CH2 OHまたはHを示す)
【0012】
【化4】 (式中、R4 は脂肪酸残基、X1 はアルカリ金属または
低級アミン、X2 はアルカリ金属、低級アミンまたはH
を示す)(b)酸性染料0.03重量%と、(c)整髪
用基剤を含有し、pHが2〜6であることを特徴とする
整髪料組成物を提供する。
【0013】ここで、整髪用基剤としては、ポリオキシ
アルキレングリコールエーテル、および、両性もしくは
非イオン性高分子樹脂の少なくとも一方であることが好
ましい。以下、本発明について更に詳細に説明する。
【0014】本発明の第1の必須成分である成分(a)
の一般式(1)及び(2)に示す化合物[以下、化合物
(1),(2)と記す]は、いずれも,分子内にアミド
基を有し、且つ親水性であり更には酸性染料と錯体を形
成しにくい界面活性剤であり、広く毛髪化粧料に用いら
れている成分である。これらの化合物(1),(2)
は、主に、シャンプーでは洗浄効果を目的とし、また、
泡状整髪料では泡質形成剤として用いられているもので
ある。具体的には、化合物(1)としては、例えば、ラ
ウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノー
ルアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ミリスチ
ン酸モノエタノールアミド、パルミチン酸モノエタノー
ルアミドがある。また、化合物(2)としては、N−ラ
ウロイル−L−グルタミン酸モノナトリウム塩、N−ヤ
シ油脂肪酸アシル−L−モノナトリウム塩、N−硬化牛
脂脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノナトリウム塩、
N−ミリスチル−L−グルタミン酸ジナトリウム塩、N
−ヤシ油脂坊酸アシル−L−グルタミン酸モノトリエタ
ノールアミン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸モ
ノトリエタノールアミン塩がある。さらに具体的には、
化合物(1)としては、アミゾールの名称で川研ファイ
ンケミカルから市販されている化合物、また、化合物
(2)としては、アミソフトの名称で味の素から市販さ
れている化合物を挙げることができる。
【0015】これらの化合物(1),(2)の配合量
は、特に限定されないが、満足出来る染毛効果を得るた
めには、全組成物に対して、好ましくは0.1重量%以
上、更に好ましくは0.3重量%以上である。また、化
合物(1),(2)の配合量の上限は、好ましくは10
重量%以下、更に好ましくは5重量%以下が適当であ
る。これは、化合物(1),(2)は、親水性の界面活
性剤であるため、その配合量が多すぎる系では付着(吸
着)した酸性染料が洗髪時に脱着し易くなるためであ
る。
【0016】本発明の第2の必須成分である成分(b)
の酸性染料は、通常の毛髪化粧料に用いられる酸性染料
を使用することができる。例えば、Acid Red
(法定色素名:赤色106号),Lithol Rub
ime B(同:赤色201号),Vio Lamin
e R(同:赤色401号),Tartrazine
(同:黄色4号),Sunset Yellow FC
F(同:黄色5号),Quinoline Yello
w(同:黄色203号),FastGreen FCF
(同:緑色3号),Pyranine Conc.
(同:緑色204号),Brilliant Blue
FCF(同:青色1号),Indigo(同:青色2
01号),Alphazurin FG(同:青色20
5号),OrangeII(同:橙色205号),Res
orcine Brown(同:褐色201号),Al
izurol Purple(同:紫色401号),N
aphehol Blue Black(同:黒色40
1号)等を使用できる。これらの酸性染料のうち、白髪
を黒く染めるためには、特に、黒色401号,紫色40
1号および橙色205号の組み合せが最適である。
【0017】これらの酸性染料の総配合量は、全組成物
に対して、0.03〜1.0重量%の範囲内が好まし
い。総配合量が0.03重量%未満では十分な染毛効果
が得られず、1.0重量%が越えると汗や雨により皮
膚、衣類、寝具等への染着が起こる傾向があるからであ
る。更に好ましい配合量は、0.05〜0.3重量%で
ある。
【0018】なお、酸性染料は従来から製品の付加価値
を高めるための着色剤として広く用いられている成分で
あり、上述の成分(a)または(c)との併用例もすで
に知られている。しかし、従来の酸性染料の使用目的は
製品の着色であり、その配合量は極く微量(例えば、
0.000001〜0.001重量%)にすぎない。こ
れに対して、本発明において酸性染料は、毛髪の染色を
目的とするものであり、その配合量は従来の数十倍であ
る。
【0019】本発明の第3の必須成分である成分(c)
の整髪用基剤としては、(i)ポリオキシアルキレング
リコールエーテルならびにその誘導体、および、(ii)
両性高分子樹脂または非イオン性高分子樹脂を使用する
ことができる。(i)のポリオキシアルキレングリコー
ルエーテルおよびその誘導体としては、例えば、一般式
(3)で表わされる化合物を挙げることができる。 R´−O−(R´1 O)x −(CH2 −CH2 −O)y −R'' (3) (式中、R´は、炭素数1〜12のアルコール、糖アル
コールまたは炭素数2〜6の多価アルコールの残基、R
´1 は、炭素数3〜4のアルキレン基、xは、0〜20
0モル、yは、0〜200モル(但し、xとyは同時に
零とはならない)、R''は、水素あるいはリン酸のよう
な無機酸、コハク酸、アジピン酸あるいは脂肪酸のよう
な有機酸のエステル残基を示す)
【0020】このポリオキシアルキレングリコールエー
テルは、例えば、グリセリン、ペンタエリストール、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、マンニ
ッタン、ソルビタン、ジグリセリン、ソルビトール等の
多価アルコール、もしくは、単糖類、2糖類、オリゴ糖
類等の糖アルコールを母核に、プロピレンオキサイド
(PO)およびブチレンオキサイド(BO)の少なくと
も一方を、0〜200モル、好ましくは15〜50モル
付加重合せしめた化合物、または、前記母核に、POお
よびBOの少なくとも一方0〜200モル、好ましくは
15〜50モルと、エチレンオキサイド(EO)0〜2
0モル、好ましくは1〜10モルとを、ランダムまたは
付加重合せしめた化合物[一般式(3)においてR''=
Hのもの]である。
【0021】また、ポリオキシアルキレングリコールエ
ーテルの誘導体としては、以上列記したポリオキシアル
キレングリコールエーテルと酸とのエステルを挙げるこ
とができる。具体的なエステルは、アジピン酸、コハク
酸、リンゴ酸、酒石酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸;炭
素数4のオキシジカルボン酸;リン酸等の無機酸;イソ
ステアリン酸等の脂肪酸と、ポリオキシアルキレングリ
コールエーテルとをエステル化させることにより得られ
る。
【0022】以上説明した一般式(3)のポリオキシア
ルキレングリコールエーテルは、広く整髪用基剤として
用いられており、例えば、特開昭53−124628
号、同52−051035号、同56−083414
号、同50−126841号等にその応用が示されてい
る。
【0023】(i)のポリアルキレングリコールエーテ
ルおよびその誘導体の配合量は、目的とする整髪力の強
さに依存する。この整髪用基剤の整髪効果の発現機構
は、粘着性による毛髪間の接着であるため、通常の整髪
効果の低い製品では、全組成物に対して5重量%前後、
整髪力の強い製品では、20重量%前後の配合量が好ま
しい。ただし、他の整髪用基剤と併用する場合にはこの
限りではない。
【0024】(ii)の高分子樹脂は、夫々、例えば、両
性高分子樹脂としては、化5に示す一般式(4)の化合
物を、非イオン性高分子樹脂としては、化6に示す一般
式(5)の化合物を例示できる。
【0025】
【化5】
【0026】(式中、R11およびR15は同一または相異
なって水素原子またはメチル基、R12およびR13は同一
または相異なって1〜4個の炭素原子を有するアルキル
基、R14およびR17は同一または相異なって1〜4個の
炭素原子を有するアルキレン基、R16は1〜24個の炭
素原子を有するアルキル基またはアルケニル基、Aは酸
素原子またはNH基を示し、n:m=90:10〜5
0:50である。また、分子量は、5000〜5000
00である。)
【0027】
【化6】
【0028】(式中、R20は水素原子または1〜4個の
炭素原子を有するアルキル基を示し、n′:m′=10
0:0〜30:70である。また、分子量は、1000
0〜200000である。)
【0029】これらの高分子樹脂は、広く整髪用基剤と
して用いられており、例えば、特開昭63−27551
5号,特開平3−58912号等にその応用が示されて
いる。
【0030】(ii)の高分子樹脂の配合量は、目的とす
る整髪力の強さに依存する。これらの高分子樹脂の整髪
効果は、毛髪表面に硬い被膜が形成されることにより発
現し、整髪力の強さは、この被膜自体の硬度と接着力に
よる。通常、整髪力が低い(弱い)製品では、全組成物
に対して1重量%前後、整髪力の強い製品では、5重量
%前後の配合量が好ましい。ただし、他の整髪用基剤と
併用する場合にはこの限りではない。
【0031】本発明の整髪料組成物のpHは2〜6の範
囲内が好ましい。pHが6を越える場合には十分な染毛
効果が得られず、一方、pHが2未満の場合には、整髪
料組成物は直接人体に塗布する製品であり、安全性(刺
激性)の面から好ましくないからである。更に好ましい
pHは3〜5である。
【0032】このように組成物のpHを調製するため
に、一般的なpH調整剤を使用できる。pH調整剤は、
化粧料に使用可能な化合物であれば特に限定されず、例
えば、クエン酸、コハク酸、酒石酸等の有機酸ならびに
これらの塩類、トリエタノールアミン、2−アミノメチ
ルプロパノール等のアミン類、塩酸、リン酸、硫酸、酢
酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機酸もし
くは無機塩基である。さらに、本発明の整髪料組成物に
は、本発明の効果に影響のない範囲で下記の公知の成分
を配合することができる。
【0033】例えば、紫外線吸収剤(例えば、オキシベ
ンゾン及びその誘導体等)、非イオン性界面活性剤(例
えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等)、陽イオン
性界面活性剤(例えば、塩化ステアリルトリメチルアン
モニウム等)、陰イオン性もしくは両性の界面活性剤、
油性成分(例えば、シリコーン油、動植物油、エステル
油等)、殺菌防腐剤(例えば、イソプロピルメチルフェ
ノール、パラオキシ安息香酸エステル等)、アミノ酸、
タンパク分解物、各種ビタミン類、植物抽出エキス、エ
タノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、グリセリンが挙げられる。
【0034】本発明は、例えば、ヘアリキッド、ヘアオ
イル等の液状整髪料、ヘアポマード、ヘアジェル等の高
粘性整髪料、ヘアスプレー、セットローション等の噴霧
状整髪料及びヘアフォーム等の泡状整髪料に応用でき
る。
【0035】
【作用】本発明の整髪料組成物では、成分(a)の化合
物(1),(2)は、いずれも酸性染料と相溶性が高
く、かつ、毛髪との親和性が高いので、酸性染料と併用
した場合にも、組成物中に容易に配合できると共に、整
髪用基剤により酸性染料の毛髪への吸着が妨げられるの
を防止できる。これにより、十分な整髪効果および染毛
効果を発揮できる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。本
発明の整髪料組成物および比較例の整髪料組成物の試料
を各種調製し、整髪力および染毛性について試験した。
まず、試料の調製方法および試験方法について説明す
る。 1.試料の調製方法 (I)精製水に、化合物(1)、化合物(2)、酸性染
料及び水溶性基剤を溶解して水相とした。なお、化合物
が固体状で溶解し難い場合には加温溶解する。 (II)エタノールに油溶性基剤及び可溶化剤を溶解して
油相とした。 (III)工程(I)で得た水相に、工程(II)で得た油相
を徐々に撹拌しながら添加して均一な溶液とした。 (IV)pH調製剤(クエン酸又はクエン酸ナトリウム)
を加えて、設定pHに調整した。
【0037】なお、ジェル状の高粘度の試料はパドルミ
クサーを用いて調製した。また、液状の低粘度の試料は
単純撹拌機を用いて調製した。また、エアゾール式の泡
状の試料は、上述のようにして調製した溶液を原液と
し、さらに適量の噴射剤を耐圧容器に充填して調製し
た。 2.試験方法 2−1 整髪力試験
【0038】まず、10cm,2.0gの毛束を、6%ポ
リオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄
した後、流水でよくすすぎ流し乾燥した[以下、試験用
毛束(A)という]。
【0039】次に、試験用毛束(A)に、試料0.2g
を塗布し、櫛を用いて毛髪全体に均一に伸ばした。次い
で、試験用毛束(A)を筒(内径15cm,高さ50cm)
の上部中央に吊り下げ、下方からドライヤーで温風を送
り、10分間乾燥した。乾燥後、試験用毛束(A)に軽
く櫛を通し、毛束の広がり程度から下記式(1)によ
り、試験用毛束(A)の整髪力を算出した。
【0040】
【数1】 L:試料塗布前の毛束の下方3cm部位の広がり幅 Lo :試料塗布後の同部位の広がり幅 Lt :乾燥後の同部位の広がり幅 2−2 塗毛性試験
【0041】まず、10cm,1.0gの毛束(白髪毛)
を6%ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム水溶液で洗浄した後、流水でよくすすぎ流し乾燥し
た[以下、試験用毛束(B)という]。
【0042】次に、試験用毛束(B)に試料0.1gを
塗布し、櫛を用いて毛髪全体に均一に伸ばし、25℃,
65%RH下で約20時間放置して乾燥した。さらに、
洗浄・すすぎを行った後、同様の条件で乾燥した。この
操作を10回繰り返し行った。この後、色差計により試
験前と後の試験用毛束(B)の色差(ΔE)を測定し
た。なお、測定に使用した色差計は、COLOR AND COLOR
DIFFERENCE METER MODEL Z-100T DP,Z-II OPTICAL S
ENSOR (日本電色工業)である。 実施例1
【0043】表1に示す組成からなる本実施例の液状整
髪料と、比較例1〜5の液状整髪料を調製し、整髪力お
よび染毛性について試験を行った。この結果を表1に併
記する。
【0044】なお、本実施例および比較例では、化合物
(1)としては、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドを、
化合物(2)としては、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−
グルタミン酸モノトリエタノールアミンを、整髪用基剤
としては、ポリオキシプロピレンソルビトールエーテル
(10P.O.)を使用した。
【0045】
【表1】 表1から明らかように、実施例1の整髪料は、整髪力お
よび染毛性のいずれも良好であることが確認された。
【0046】これに対して、比較例1〜3の整髪料は、
本発明の必須成分である化合物(1),(2)および整
髪用基剤のいずれかを含有しない場合であり、全て整髪
力および染毛性の双方を満足することができなかった。
また、比較例4の整髪料は、酸性染料の配合量が製品外
観上の着色を目的とした少ない場合であり、また、比較
例5はpHが本発明の範囲外(pH8)である場合であ
り、いずれも十分な染毛効果が得られなかった。 実施例2 表2に示す組成からなるエアゾール型整髪料(泡末状)
の試料を調製し、整髪力および染毛性について試験を行
った。この結果を表2に併記する。
【0047】なお、本実施例において、化合物(2)と
して、N−ラウロイル−L−グルタミン酸モノトリエタ
ノールアミンを、整髪用基剤としては、両性高分子A
(ユカフォーマー 204W;三菱油化製)およびポリオキ
シプロピレン(10)ジグリセリルエーテルを使用した。
【0048】
【表2】
【0049】表2から明らかなように、本発明を適用し
たエアゾール型整髪料は、実施例1の整髪料組成物と同
様に、優れた整髪力および染毛性を有することが確認さ
れた。 実施例3 表3に示す組成からなるローション状整髪料を調製し、
整髪力および染毛性について試験を行った。この結果を
表3に併記する。
【0050】なお、本実施例において、化合物(1)と
して、ラウリン酸ジエタノールアミドを、整髪用基剤と
しては、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル
(67 P.O.)を使用した。
【0051】
【表3】
【0052】表3から明らかなように、本発明を適用し
たローション状整髪料は、実施例1の整髪料組成物と同
様に、優れた整髪力および染毛性を有することが確認さ
れた。 実施例4 表4に示す組成からなるジェル状整髪料を調製し、整髪
力および染毛性について試験を行った。この結果を表4
に併記する。
【0053】なお、本実施例において、化合物(1)と
して、ミリスチン酸ジエタノールアミドを、整髪用基剤
としては、両性高分子B(ルビスコール64E;GAF
社製)およびポリオキシプロピレンソルビトールエーテ
ル(10P.O.)を使用した。
【0054】
【表4】 表4から明らかなように、本発明を適用したジェル状整
髪料は、実施例1の整髪料組成物と同様に、優れた整髪
力および染毛性を有することが確認された。
【0055】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の整髪料組成
物は、一つの化粧料によって整髪効果および染毛効果を
同時に十分に発揮することができる。これにより、優れ
た整髪料として使用できると共に、日常の整髪行動を通
じて毛髪を徐々に染毛できる。この結果、簡単な手段に
より白髪を染毛できると共に染毛状態を容易に維持する
ことができる等顕著な効果を奏する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】このポリオキシアルキレングリコールエー
テルは、例えば、グリセリン、ペンタエリストール、ト
リメチロールプロパン、トリメチロールエタン、マンニ
ッタン、ソルビタン、ジグリセリン、ソルビトール等の
多価アルコール、もしくは、単糖類、2糖類、オリゴ糖
類等の糖アルコールを母核に、プロピレンオキサイド
(PO)およびブチレンオキサイド(BO)の少なくと
も一方を、0〜200モル、好ましくは80モル付
加重合せしめた化合物、または、前記母核に、POおよ
びBOの少なくとも一方0〜200モル、好ましくは
80モルと、エチレンオキサイド(EO)0〜50
ル、好ましくは1〜30モルとを、ランダムまたは付加
重合せしめた化合物[一般式(3)においてR''=Hの
もの]である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【表2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1に示す一般式(1)および化2に示
    す一般式(2)の化合物のうち少なくとも一方と、酸性
    染料0.03重量%以上と、整髪用基剤とを含有し、p
    Hが2〜6であることを特徴とする整髪料組成物。 【化1】 (式中、R1 は脂肪酸残基、R2 はCH2 CH2 OH、
    3 はCH2 CH2 OHまたはHを示す) 【化2】 (式中、R4 は脂肪酸残基、X1 はアルカリ金属または
    低級アミン、X2 はアルカリ金属、低級アミンまたはH
    を示す)
  2. 【請求項2】 整髪用基剤が、ポリオキシアルキレング
    リコールエーテル、および、両性もしくは非イオン性高
    分子樹脂の少なくとも一方である請求項1記載の整髪料
    組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006282523A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Mandom Corp 毛髪処理剤用組成物
JP2009120576A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Kao Corp 毛髪化粧料
JP2012111705A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Arimino Kagaku Kk 酸性染毛料組成物
JP2020055758A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 株式会社マンダム 整髪剤組成物

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