JPH05239636A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH05239636A
JPH05239636A JP7883292A JP7883292A JPH05239636A JP H05239636 A JPH05239636 A JP H05239636A JP 7883292 A JP7883292 A JP 7883292A JP 7883292 A JP7883292 A JP 7883292A JP H05239636 A JPH05239636 A JP H05239636A
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substrate
film
sputtering
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control signal
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JP7883292A
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Mitsuru Taguchi
充 田口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、複数枚の基板を連続的にスパッタ
リングで成膜した際に、基板毎に自動的に成膜条件を変
更することにより、基板間におけるスパッタ膜の膜質の
ばらつきを低減することを可能にする。 【構成】 スパッタ膜の膜質を制御するシステム31を
設けたスパッタリング装置1である。上記システム31
は、反応ガスの流量値を成膜処理する基板91毎に記憶
する記憶装置32と、記憶装置32に記憶した各反応ガ
スの流量値に基づいてスパッタリング室11に供給され
る各反応ガス流量の制御信号を送信するガス制御器33
と、制御信号を受信して各反応ガス流量を調節する手段
としてのマスフローコントローラー22,23とよりな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の膜形成に
用いられるスパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を構成する素子の微細化にと
もない、特に拡散層の厚さが薄くなっている。このた
め、拡散層上のコンタクト部のアルミニウム配線では、
拡散層とアルミニウム配線との間にバリヤメタルを形成
して、アルミニウム配線に発生するいわゆるアルミスパ
イクによる拡散層の破損を防いでいる。上記バリヤメタ
ルには、例えば酸化窒化チタン(TiON)膜を用い
る。このTiON膜は、プロセスの簡便さゆえに、主に
枚葉式の反応性スパッタリング装置により成膜される。
【0003】次に上記枚葉式の反応性スパッタリング装
置を図5により説明する。図では、一例として、直流型
の枚葉式の反応性スパッタリング装置100を示す。図
に示す如く、スパッタリング室11の内部には、ターゲ
ット12が設けられている。ターゲット12に対向する
位置には、基板91を保持する基板保持部13が設けら
れている。ターゲット12と基板保持部13との間に
は、シャッター14が取付けられている。さらに基板保
持部13の側周にはシールド板15が形成されている。
上記ターゲット12には電源16が接続されている。ま
た上記スパッタリング室11には、スパッタガス(例え
ばアルゴン)を導入する配管17と、反応ガス(例えば
窒素,酸素等)を導入する配管18,19と、スパッタ
リング室11内のガスを排出する排気管20とが接続さ
れている。上記配管17,18,19のそれぞれには、
マスフローコントローラー21,22,23が取り付け
られている。上記排気管20には、図示しない排気装置
が接続されている。さらに上記スパッタリング装置10
0には、スパッタリング室11にゲートバルブ(図示せ
ず)を介してロードロック室(図示せず)を設けたもの
もある。
【0004】上記枚葉式の反応性スパッタリング装置1
00でTiON膜を成膜するは、チタン製のターゲット
12を用い、ターゲット12をスパッタするガスにアル
ゴン(Ar)を用いる。さらに反応ガスとして窒素(N
2 )と酸素(O2 )とをスパッタリング室11の内部に
導入する。このためターゲット12表面で、酸素および
窒素とターゲット12のチタンとが反応して酸化窒化チ
タン(TiON)になり、アルゴンイオンのスパッタ作
用によりTiONが弾き飛ばされる。そして生成された
TiON粒子が基板91に到達して付着し、TiON膜
(図示せず)を成膜する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記枚
葉式の反応性スパッタリング装置で、複数枚の基板にか
つ連続的にTiON膜を成膜した場合には、各基板に成
膜されるTiON膜の膜厚がほぼ等しいものであって
も、処理枚数が増加するごとに成膜されるTiON膜の
抵抗値が高くなる。したがって、TiON膜の抵抗は基
板毎にばらつく。
【0006】この原因の一つには、Arイオンの衝突に
よってターゲットの表面温度が上昇することがある。す
なわち、ターゲットの表面温度が上昇すると、ターゲッ
ト表面での酸化反応が活発になる。このため、ターゲッ
ト表面上のチタン原子の多くは酸化チタンになる。この
結果、基板に成膜されるスパッタ膜中の酸素の含有量が
過剰になって、TiON膜の抵抗が高くなる。したがっ
て基板の処理枚数が増加する毎にターゲットの表面温度
はさらに上昇するので、成膜されるスパッタ膜の抵抗は
処理枚数が増加する毎に高くなる。
【0007】別の原因としては、スパッタ膜を成膜する
前に、通常複数枚のダミー基板に対してターゲットの空
打ちを行う。このため、スパッタリング室の内部に設け
られているシールド板やシャッター等にチタン膜が成膜
される。このチタン膜は酸素と反応し易いので、反応ガ
スに酸素を用いた場合には、成膜されたチタン膜に反応
ガスの酸素がゲッタリングされる。このため、ターゲッ
トより弾き飛ばされたチタン粒子と反応する酸素量が減
少するので、一枚目に成膜されるスパッタ膜中に含まれ
る酸素の含有量が少なくなる。この結果、成膜されるス
パッタ膜の抵抗は低くなる。その後シールド板やシャッ
ターにゲッタリングされる酸素量は減少するので、二枚
目以降に成膜されるスパッタ膜の抵抗は徐々に高くな
る。そして数枚め以降では、ほぼ一定の酸素を含むスパ
ッタ膜が成膜されるので、成膜されるスパッタ膜の抵抗
もほぼ所定値になる。上記の如くに、成膜されるスパッ
タ膜の抵抗が所定範囲の値にならない場合には、そのス
パッタ膜を成膜した基板は不良品になる。
【0008】本発明は、膜質に優れたスパッタ膜を形成
するスパッタリング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたスパッタリング装置である。すな
わち、基板に成膜されるスパッタ膜の膜質を制御するシ
ステムを設けたスパッタリング装置である。上記システ
ムとして、スパッタリング室に供給する各反応ガスの流
量値を成膜処理する基板毎に記憶する記憶装置と、この
記憶装置に記憶した各反応ガスの流量値に基づいて、ス
パッタリング室に供給される各反応ガス流量の制御信号
を送信するガス制御器と、制御信号を受信して各反応ガ
ス流量を調節する手段とを設けたものである。
【0010】または別のシステムとして、ターゲットに
印加される電力量値を成膜処理する基板毎に記憶する記
憶装置と、この記憶装置に記憶した電力量値に基づい
て、ターゲットに印加される電力量を制御する制御信号
を送信する電力制御器と、制御信号を受信してターゲッ
トに印加する電力量を調節する手段とを設けたものであ
る。
【0011】あるいは他のシステムとして、スパッタリ
ング室内の圧力値を成膜処理する基板毎に記憶する記憶
装置と、この記憶装置に記憶したスパッタリング室内の
圧力値をに基づいて、当該スパッタリング室内の圧力を
制御する制御信号を送信する圧力制御器と、制御信号を
受信してスパッタリング室内の圧力を調節する手段とを
設けたものである。
【0012】もしくは上記以外のシステムとして、スパ
ッタリング装置に設けた基板保持部の温度の値を成膜処
理する基板毎に記憶する記憶装置と、この記憶装置に記
憶した前記温度の値をに基づいて、当該基板保持部の温
度を制御する制御信号を送信する温度制御器と、制御信
号を受信して基板保持部の温度を調節する手段とを設け
たものである。
【0013】
【作用】上記構成のスパッタリング装置では、予め記憶
装置に記憶した成膜処理する基板毎の反応ガス流量値に
基づいて、反応ガス流量を調節する手段でその流量を制
御する。このため、基板にスパッタ膜を成膜するときの
反応ガス流量は、成膜されるスパッタ膜の抵抗値が所定
値になる流量に設定される。または、予め記憶装置に記
憶した成膜処理する基板毎のターゲットに印加する電力
量値に基づいて、電力量を調節する手段でその電力量を
制御する。このため、基板にスパッタ膜を成膜するとき
の電力量は、成膜されるスパッタ膜の抵抗値が所定値に
なる電力量に設定される。
【0014】あるいは、予め記憶装置に記憶した成膜処
理する基板毎のスパッタリング室内の圧力値に基づい
て、スパッタリング室内の圧力を調節する手段でその圧
力を制御する。このため、基板にスパッタ膜を成膜する
ときのスパッタリング室内の圧力は、成膜されるスパッ
タ膜の抵抗値が所定値になる圧力に設定される。もしく
は、予め記憶装置に記憶した成膜処理する基板毎の基板
保持部の温度の値に基づいて、基板保持部の温度を調節
する手段でその温度を制御する。このため、基板にスパ
ッタ膜を成膜するときの基板保持部の温度は、成膜され
るスパッタ膜の抵抗値が所定値になる温度に設定され
る。
【0015】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1に示す概略構成
断面図により説明する。図では、一例として、直流型の
枚葉式反応性スパッタリング装置1(以下スパッタリン
グ装置1と記す)を示す。図に示すように、スパッタリ
ング装置1は、従来の技術で説明したスパッタリング装
置(100)のスパッタリング室11に、ゲートバルブ
24を介してロードロック室25を設け、かつロードロ
ック室25の内部に基板91を搬送するための搬送機2
6を設けるとともに、基板91に成膜されるスパッタ膜
(図示せず)のシート抵抗を制御するシステム31を当
該スパッタリング装置1に設けたものである。各構成部
品のうちのスパッタリング室11、ターゲット12、基
板保持部13、シャッター14、シールド板15、電源
16、配管17,18,19、排気管20、反応ガス流
量を調節する手段としてのマスフローコントローラー2
1,22,23等の詳細な説明は、前述した従来の技術
中で説明したのと同様なので省略する。また従来の技術
中で説明した構成部品と同様の構成部品には、同一番号
を付す。
【0016】上記システム31は、処理する基板91毎
に設定される各反応ガスの流量値を記憶する記憶装置3
2と、記憶装置32に記憶した反応ガスの流量値に基づ
いて反応ガス流量の制御信号を発信するガス制御器33
と、ガス制御器33より送信した制御信号を受信して反
応ガス流量を調節する手段としてのマスフローコントロ
ーラー22,23とによりなる。上記記憶装置32に
は、成膜処理する複数枚の基板91(91a,91b,
91c,・・・)のそれぞれに対応する反応ガスの流量
値を、予め実験によって調べておいて記憶させておく。
【0017】次に、上記スパッタリング装置1を用いた
成膜例の一例として、複数の基板91(91a,91
b,91c,・・・)に、連続して酸化窒化チタン(T
iON)膜を成膜する場合を説明する。まず一枚目の基
板91aをスパッタリング室11に搬送し、配管17に
スパッタガスのアルゴンを所定量流し、配管18,19
に反応ガスの窒素,酸素を所定量流す。このときの成膜
条件は、記憶装置32に記憶した1枚目の基板91aを
処理する条件よる。すなわち記憶装置32に記憶した反
応ガスの流量値に基づいて、ガス制御器33が各反応ガ
スの流量を制御する制御信号をマスフローコントローラ
ー22,23に送信する。そしてその制御信号を受信し
て、マスフローコントローラー22,23は反応ガス流
量を所定の流量に調節する。同時に他のスパッタ条件
(例えばターゲット12に印加する電力量,スパッタリ
ング室12内の圧力,基板保持部13に温度等)も設定
する。このときの成膜条件の一例としては、ターゲット
12に印加する電力を5kW,スパッタガスのアルゴン
(Ar)の流量を40sccm,反応ガスの窒素
(N2 )の流量を65sccm,別の反応ガスの酸素
(O2 )の流量を4sccm,成膜時間を1分とする。
そして基板91aにスパッタ膜として例えばTiON膜
(図示せず)を成膜する。
【0018】その後、搬送機26で、TiON膜を成膜
した基板91aをスパッタリング室11よりロードロッ
ク室25に搬送する。続いて搬送機26で2枚目の基板
91bをロードロック室25よりスパッタリング室11
に搬送する。そして上記同様にして2枚目の基板91b
の成膜条件を設定する。このときの反応ガスの流量値に
は、記憶装置32に記憶した2枚目の基板91bに対応
する反応ガスの流量値が選択される。そして、基板91
bにTiON膜を成膜する。3枚目以降の基板91c,
91d,・・・にTiON膜の成膜するには、上記説明
したと同様の手順にしたがって順次行えばよい。
【0019】上記方法によって、複数枚の基板91a,
91b,91c,・・・に対して順次スパッタ膜を成膜
した場合には、各基板91a,91b,91c,・・・
に成膜されるスパッタ膜のシート抵抗を所定の値にする
ことが可能になる。
【0020】次に第2の実施例を図2に示す概略構成断
面図により説明する。図に示すように、スパッタリング
装置2の構成は、スパッタ膜の膜質を制御するシステム
41を除いて、他の構成部品は第1の実施例で説明した
ものと同様なので、ここではシステム41について説明
する。また第1の実施例で説明したと同様の構成部品に
は、同一の番号を付す。
【0021】上記システム41は、ターゲット12に印
加する電力量値を成膜処理する基板91毎に記憶する記
憶装置42と、記憶装置42に記憶した電力量値に基づ
いてターゲット12に印加する電力量の制御信号を発信
する電力制御器43と、電力制御器43より送信した制
御信号を受信してその電力量を調節する手段としての電
源16とによりなる。上記記憶装置42には、成膜処理
する複数枚の基板91(91a,91b,91c,・・
・)のそれぞれに対応する電力量値を、予め実験によっ
て調べておいて記憶させておく。
【0022】次に、上記スパッタリング装置2を用い
て、第1の実施例と同様に、複数の基板91(91a,
91b,91c,・・・)上に、連続して酸化窒化チタ
ン(TiON)膜を形成する場合について説明する。ま
ず一枚目の基板91aをスパッタリング室11に搬送す
る。そして記憶装置42に記憶した1枚目の基板91a
を処理するときのターゲット12に印加する電力量値に
基づいて、電力制御器43がターゲット12に印加する
電力量の制御信号を電源16に送信する。その制御信号
を受信して、電源16はターゲット12に印加する電力
量を所定量に調節する。同時に他のスパッタ条件(例え
ば反応ガス流量,スパッタリング室11内の圧力,基板
保持部13に温度等)も設定する。そして基板91aに
スパッタ膜として例えばTiON膜(図示せず)を成膜
する。
【0023】その後、搬送機26で、TiON膜を成膜
した基板91aをスパッタリング室11よりロードロッ
ク室25に搬送する。続いて搬送機26で2枚目の基板
91bをロードロック室25よりスパッタリング室11
に搬送する。そして上記同様にして2枚目の基板91b
の成膜条件を設定する。このときのターゲット12に印
加する電力量値は、記憶装置42に記憶した2枚目の基
板91bに対応する電力量値が選択される。そして、基
板91bにTiON膜を成膜する。3枚目以降の基板9
1c,91d,・・・にTiON膜の成膜するには、上
記説明したと同様の手順にしたがって順次行えばよい。
【0024】上記方法によって、複数枚の基板91a,
91b,91c,・・・に対して順次スパッタ膜を成膜
した場合には、各基板91a,91b,91c,・・・
に成膜されるスパッタ膜のシート抵抗を所定の値にする
ことが可能になる。
【0025】次に第3の実施例を図3に示す概略構成断
面図により説明する。図に示すように、スパッタリング
装置3の構成は、スパッタ膜の膜質を制御するシステム
51を除いて、他の構成部品は第1の実施例で説明した
ものと同様なので、ここでは上記システム51を説明す
る。また第1の実施例で説明したと同様の構成部品には
同一番号を付す。
【0026】上記システム51は、当該スパッタリング
室11内の圧力値を成膜処理をする基板91毎に記憶す
る記憶装置52と、この記憶装置52に記憶したスパッ
タリング室11内の圧力値をに基づいて、スパッタリン
グ室11内の圧力を制御する制御信号を送信する圧力制
御器53と、上記圧力値の制御信号を受信してスパッタ
リング室11内の圧力を調節する手段としての絞り弁5
4とによりなる。この絞り弁54は、排気管20に設け
られている。上記記憶装置52には、成膜処理する複数
枚の基板91(91a,91b,91c,・・・)のそ
れぞれに対応するスパッタリング室11内の圧力値を、
予め実験によって調べておいて記憶させておく。
【0027】次に、上記スパッタリング装置3を用い
て、第1の実施例と同様に、複数の基板91(91a,
91b,91c,・・・)上に、連続して酸化窒化チタ
ン(TiON)膜を形成する場合について説明する。ま
ず一枚目の基板91aをスパッタリング室11に搬送す
る。そして記憶装置52に記憶した1枚目の基板91a
を処理するときのスパッタリング室11内の圧力値に基
づいて、圧力制御器53がスパッタリング室11の圧力
の制御信号を絞り弁54に送信する。その制御信号を受
信して、絞り弁54は排気管20より排気されるガス流
量を調節して、スパッタリング室11内を所定の圧力値
に調節する。同時に他のスパッタ条件(例えば反応ガス
流量,ターゲット12に印加する電力量,基板保持部1
3に温度等)も設定する。そして基板91aにスパッタ
膜として例えばTiON膜(図示せず)を成膜する。
【0028】その後、搬送機26で、TiON膜を成膜
した基板91aをスパッタリング室11よりロードロッ
ク室25に搬送する。続いて搬送機26で2枚目の基板
91bをロードロック室25よりスパッタリング室11
に搬送する。そして上記同様にして2枚目の基板91b
の成膜条件を設定する。このときのスパッタリング室1
1内の圧力値は、記憶装置52に記憶した2枚目の基板
91bに対応するスパッタリング室11の圧力値が選択
される。そして、基板91bにTiON膜を成膜する。
3枚目以降の基板91c,91d,・・・にTiON膜
の成膜するには、上記説明したと同様の手順にしたがっ
て順次行えばよい。
【0029】上記方法によって、複数枚の基板91a,
91b,91c,・・・に対して順次スパッタ膜を成膜
した場合には、各基板91a,91b,91c,・・・
に成膜されるスパッタ膜のシート抵抗を所定の値にする
ことが可能になる。
【0030】次に第4の実施例を図4に示す概略構成断
面図により説明する。図に示すように、スパッタリング
装置4の構成は、スパッタ膜の膜質を制御するシステム
61を除いて、他の構成部品は第1の実施例で説明した
ものと同様なので、ここでは上記システム61を説明す
る。
【0031】システム61は、当該スパッタリング装置
4に設けた基板保持部13の温度の値を成膜処理する基
板91毎に記憶する記憶装置62と、この記憶装置62
に記憶した温度の値に基づいて、当該基板保持部13の
温度を制御する制御信号を送信する温度制御器63と、
制御信号を受信して当該基板保持部13の温度を調節す
る手段としての加熱器64とよりなる。上記加熱器64
は、例えば加熱温度範囲が100℃〜500℃のランプ
ヒーターよりなる。上記記憶装置62には、成膜処理す
る複数枚の基板91(91a,91b,91c,・・
・)のそれぞれに対応する基板保持部13の温度の値
を、予め実験によって調べておいて記憶させておく。
【0032】次に、上記スパッタリング装置4を用い
て、複数の基板91(91a,91b,91c,・・
・)上に、連続して酸化窒化チタン(TiON)膜を形
成する場合について説明する。まず一枚目の基板91a
をスパッタリング室11に搬送する。そして記憶装置6
2に記憶した1枚目の基板91aを処理するときの基板
保持部13の温度の値に基づいて、温度制御器63が基
板保持部13の温度の制御信号を加熱器64に送信す
る。その制御信号を受信して、加熱器64は加熱温度を
調節して、基板保持部13を所定の温度に調節する。同
時に他のスパッタ条件(例えば反応ガス流量,ターゲッ
ト12に印加する電力量,スパッタリング室11内の圧
力等)も設定して、その後基板91aにスパッタ膜とし
て例えばTiON膜(図示せず)を成膜する。
【0033】その後、搬送機26で、TiON膜を成膜
した基板91aをスパッタリング室11よりロードロッ
ク室25に搬送する。続いて搬送機26で2枚目の基板
91bをロードロック室25よりスパッタリング室11
に搬送する。そして上記同様にして2枚目の基板91b
の成膜条件を設定する。このときの基板保持部13の温
度の値は、記憶装置52に記憶した2枚目の基板91b
に対応する温度の値が選択される。そして、基板91b
にTiON膜を成膜する。3枚目以降の基板91c,9
1d,・・・にTiON膜の成膜するには、上記説明し
たと同様の手順にしたがって順次行えばよい。
【0034】上記方法によって、複数枚の基板91a,
91b,91c,・・・に対して順次スパッタ膜を成膜
した場合には、各基板91a,91b,91c,・・・
に成膜されるスパッタ膜のシート抵抗を所定の値にする
ことが可能になる。
【0035】なお、一つのスパッタリング装置に、上記
説明したシステム31,41,51,61のうちの複数
のシステムを設置することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
スパッタリング装置に、反応ガス流量の値,ターゲット
に印加する電力量値,スパッタリング室内の圧力値,基
板保持部の温度の値等の成膜条件の値を成膜処理する基
板毎に記憶しかつ記憶した値に基づいて各成膜条件を制
御するシステムを設けたので、複数の基板を連続的に成
膜処理する際に、各基板毎に最適な成膜条件を設定する
ことが可能になる。したがって、複数の基板に対し、枚
葉式のスパッタリングによって成膜を行った場合に、各
基板に成膜されるそれぞれのスパッタ膜の抵抗値を所定
の値にすることが可能になる。よってスパッタ膜の品質
の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の概略構成断面図である。
【図2】第2の実施例の概略構成断面図である。
【図3】第3の実施例の概略構成断面図である。
【図4】第4の実施例の概略構成断面図である。
【図5】従来のスパッタリング装置の概略構成断面図で
ある。
【符号の説明】 1 スパッタリング装置 2 スパッタリング装置 3 スパッタリング装置 4 スパッタリング装置 11 スパッタリング室 12 ターゲット 13 基板保持部 16 電源 22 マスフローコントローラー 23 マスフローコントローラー 31 システム 32 記憶装置 33 ガス制御器 41 システム 42 記憶装置 43 電力制御器 51 システム 52 記憶装置 53 圧力制御器 54 絞り弁 61 システム 62 記憶装置 63 温度制御器 64 加熱器 91 基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に成膜されるスパッタ膜の膜質を制
    御するシステムを設けたスパッタリング装置であって、 前記システムとして、 前記スパッタリング装置のスパッタリング室に供給する
    各反応ガスの流量値を、成膜処理する基板毎に記憶する
    記憶装置と、 前記記憶装置に記憶した各反応ガスの流量値に基づい
    て、スパッタリング室に供給する各反応ガス流量の制御
    信号を送信するガス制御器と、 前記制御信号を受信して各反応ガス流量を調節する手段
    とを設けたことを特徴とするスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 基板に成膜されるスパッタ膜の膜質を制
    御するシステムを設けたスパッタリング装置であって、 前記システムとして、 前記スパッタリング装置のターゲットに印加する電力量
    値を、成膜処理する基板毎に記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に記憶した電力量値に基づいて、前記ター
    ゲットに印加する電力量の制御信号を送信する電力制御
    器と、 前記制御信号を受信して前記ターゲットに印加する電力
    量を調節する手段とを設けたことを特徴とするスパッタ
    リング装置。
  3. 【請求項3】 基板に成膜されるスパッタ膜の膜質を制
    御するシステムを設けたスパッタリング装置であって、 前記システムとして、 前記スパッタリング装置のスパッタリング室内の圧力値
    を、成膜処理する基板毎に記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に記憶したスパッタリング室内の圧力値に
    基づいて、当該スパッタリング室内の圧力を制御する制
    御信号を送信する圧力制御器と、 前記制御信号を受信して当該スパッタリング室内の圧力
    を調節する手段とを設けたことを特徴とするスパッタリ
    ング装置。
  4. 【請求項4】 基板に成膜されるスパッタ膜の膜質を制
    御するシステムを設けたスパッタリング装置であって、 前記システムとして、 前記スパッタリング装置に設けた基板保持部の温度の値
    を、成膜処理する基板毎に記憶する記憶装置と、 前記記憶装置に記憶した前記温度の値をに基づいて、前
    記基板保持部の温度を制御する制御信号を送信する温度
    制御器と、 前記制御信号を受信して前記基板保持部の温度を調節す
    る手段とを設けたことを特徴とするスパッタリング装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11500040A (ja) * 1995-02-22 1999-01-06 ラツァロフ,ミラディン インプラント
US7285342B2 (en) 2000-05-12 2007-10-23 Unaxis Deutschland Gmbh Indium-tin oxide (ITO) film and process for its production
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