JPH05239502A - 金属フレークの処理方法 - Google Patents
金属フレークの処理方法Info
- Publication number
- JPH05239502A JPH05239502A JP4079196A JP7919692A JPH05239502A JP H05239502 A JPH05239502 A JP H05239502A JP 4079196 A JP4079196 A JP 4079196A JP 7919692 A JP7919692 A JP 7919692A JP H05239502 A JPH05239502 A JP H05239502A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricant
- metal flakes
- flakes
- depositing
- metallic flake
- Prior art date
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- Withdrawn
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23G—CLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
- C23G5/00—Cleaning or de-greasing metallic material by other methods; Apparatus for cleaning or de-greasing metallic material with organic solvents
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は導電ペースト等に用いられる金属フレ
ークに付着している潤滑剤を簡単に除去することを目的
とする。 【構成】金属フレークを120℃以上に加熱して付着潤
滑剤を分解除去する。この際ガス気流中で加熱処理を行
なうと付着潤滑剤の分解ガスが駆逐されるので、潤滑剤
の分解効率が向上する。また加熱処理後有機溶剤中での
分散処理により凝集フレークが分散する。
ークに付着している潤滑剤を簡単に除去することを目的
とする。 【構成】金属フレークを120℃以上に加熱して付着潤
滑剤を分解除去する。この際ガス気流中で加熱処理を行
なうと付着潤滑剤の分解ガスが駆逐されるので、潤滑剤
の分解効率が向上する。また加熱処理後有機溶剤中での
分散処理により凝集フレークが分散する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば導電ペーストに使
用される金属フレークの処理方法に関するものである。
用される金属フレークの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属フレークは相互接触性が良好なため
に例えば導電ペースト等に有用である。上記金属フレー
クは金属塊をスタンプミル、ボールミル等のミリング装
置で粉砕することによって製造されるが、その際に焼付
き防止のため潤滑剤の添加が必要になる。
に例えば導電ペースト等に有用である。上記金属フレー
クは金属塊をスタンプミル、ボールミル等のミリング装
置で粉砕することによって製造されるが、その際に焼付
き防止のため潤滑剤の添加が必要になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記潤滑剤は金属フレ
ーク表面に付着しており、そのまゝ該フレークを使用し
て製造した導電ペーストを使用して塗布、焼成、硬化せ
しめて導電層を形成すると、焼成の際に該潤滑剤が15
0〜300℃の範囲で熱分解して発熱反応が起こり、ペ
ースト層が局部的に加熱され、金属フレークとペースト
中のバインダーとの熱膨張係数の差によって形成される
導電層に亀裂が発生し、導電層の電導度が低下してしま
うと云う問題点があった。
ーク表面に付着しており、そのまゝ該フレークを使用し
て製造した導電ペーストを使用して塗布、焼成、硬化せ
しめて導電層を形成すると、焼成の際に該潤滑剤が15
0〜300℃の範囲で熱分解して発熱反応が起こり、ペ
ースト層が局部的に加熱され、金属フレークとペースト
中のバインダーとの熱膨張係数の差によって形成される
導電層に亀裂が発生し、導電層の電導度が低下してしま
うと云う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、金属フレークを120℃
以上の温度で加熱することによって表面に付着している
潤滑剤を除去することを特徴とする金属フレークの処理
方法を提供し、更に金属フレークをガス気流中で120
℃以上の温度で加熱することによって表面に付着してい
る潤滑剤を除去することを金属フレークの処理方法を提
供するものであり、また更に金属フレークを120℃以
上の温度で加熱した後有機溶剤中に分散せしめることに
よって表面に付着している潤滑剤を除去する金属フレー
クの処理方法を提供するものである。
を解決するための手段として、金属フレークを120℃
以上の温度で加熱することによって表面に付着している
潤滑剤を除去することを特徴とする金属フレークの処理
方法を提供し、更に金属フレークをガス気流中で120
℃以上の温度で加熱することによって表面に付着してい
る潤滑剤を除去することを金属フレークの処理方法を提
供するものであり、また更に金属フレークを120℃以
上の温度で加熱した後有機溶剤中に分散せしめることに
よって表面に付着している潤滑剤を除去する金属フレー
クの処理方法を提供するものである。
【0005】本発明において特に導電ペーストに用いら
れる金属フレークの材質としては、Ag ,Cu ,Ag −
Pd 合金等の導電性に優れた金属又は合金がある。
れる金属フレークの材質としては、Ag ,Cu ,Ag −
Pd 合金等の導電性に優れた金属又は合金がある。
【0006】
【作用】潤滑剤が付着した金属フレークを120℃以上
に加熱すると、該潤滑剤が分解もしくは燃焼して該金属
フレークから除去される。上記加熱は1分以上継続され
ることが望ましい。また上記加熱をガス気流中で行なう
と、該潤滑剤の分解ガスが該金属フレーク表面上に停滞
せず駆逐されるので、該潤滑剤の分解は一層容易とな
る。この際用いられるガスとしては大気、窒素ガス、ア
ルゴンガス、水素ガス等の不活性ガスまたは還元性ガス
がある。また加熱処理後に有機溶剤中に分散させると加
熱処理中に凝集したフレークが分散する。
に加熱すると、該潤滑剤が分解もしくは燃焼して該金属
フレークから除去される。上記加熱は1分以上継続され
ることが望ましい。また上記加熱をガス気流中で行なう
と、該潤滑剤の分解ガスが該金属フレーク表面上に停滞
せず駆逐されるので、該潤滑剤の分解は一層容易とな
る。この際用いられるガスとしては大気、窒素ガス、ア
ルゴンガス、水素ガス等の不活性ガスまたは還元性ガス
がある。また加熱処理後に有機溶剤中に分散させると加
熱処理中に凝集したフレークが分散する。
【0007】
【実施例】平均粒径2μのAg −20Pd 合金のフレー
ク20gを管状炉に入れて表1に示す方法によって夫々
処理した
ク20gを管状炉に入れて表1に示す方法によって夫々
処理した
【0008】
【表1】
【0009】〔示差熱分析〕表1に示す試料No.1,N
o.2,No.4,No.5について示差熱分析行なった結果
を図1に示す。大気中で加熱処理を行なった試料No.1
は付着潤滑剤が略完全に分解除去されており、示差熱分
析において発熱ピークは認められない。不活性ガスであ
るAr中で加熱処理を行なった試料No.2においても、
気流を発生させた場合には付着潤滑剤が殆ど完全に分解
除去されており、示差熱分析において195℃付近に極
めて小さな発熱ピークが認められるにすぎない。一方無
処理のNo.4では除去されていない付着潤滑剤の熱分解
により270℃付近で大きな発熱ピークが認められる。
またアセトン洗浄を行なった試料No.5は示差熱分析に
おいてNo.4と全く同一挙動を示し、洗浄効果は全くな
いことがわかる。
o.2,No.4,No.5について示差熱分析行なった結果
を図1に示す。大気中で加熱処理を行なった試料No.1
は付着潤滑剤が略完全に分解除去されており、示差熱分
析において発熱ピークは認められない。不活性ガスであ
るAr中で加熱処理を行なった試料No.2においても、
気流を発生させた場合には付着潤滑剤が殆ど完全に分解
除去されており、示差熱分析において195℃付近に極
めて小さな発熱ピークが認められるにすぎない。一方無
処理のNo.4では除去されていない付着潤滑剤の熱分解
により270℃付近で大きな発熱ピークが認められる。
またアセトン洗浄を行なった試料No.5は示差熱分析に
おいてNo.4と全く同一挙動を示し、洗浄効果は全くな
いことがわかる。
【0010】〔粒度〕試料No.1とNo.3についてエポ
キシ樹脂を用いてペースト化し、粒ゲージにてペースト
中の試料No.1とNo.3の粒度評価を行なった。その結
果試料No.1の平均粒度は15μ、No.3の平均粒度は
2μであり、アセトン中の分散によって粉末凝集物が分
散せしめられることがわかる。
キシ樹脂を用いてペースト化し、粒ゲージにてペースト
中の試料No.1とNo.3の粒度評価を行なった。その結
果試料No.1の平均粒度は15μ、No.3の平均粒度は
2μであり、アセトン中の分散によって粉末凝集物が分
散せしめられることがわかる。
【0011】〔導電性テスト〕試料No.1とNo.4につ
いてエポキシ樹脂を用いてペースト化し、図2に示すよ
うにAu 電極(1) とITO端子(2) との間に該ペースト
を充填し、120℃、60分の硬化を行なって導電層
(3) を形成せしめる。この場合該導電層(3) の全体厚み
d2 は25μ、電極(1) とITO端子(2) との間隔d1
は4μであった。
いてエポキシ樹脂を用いてペースト化し、図2に示すよ
うにAu 電極(1) とITO端子(2) との間に該ペースト
を充填し、120℃、60分の硬化を行なって導電層
(3) を形成せしめる。この場合該導電層(3) の全体厚み
d2 は25μ、電極(1) とITO端子(2) との間隔d1
は4μであった。
【0012】上記導電層の電気抵抗を測定すると、試料
No.1では3×10-4Ωcmであったが、試料No.4では
6×10-4Ωcmとなり、試料No.4では導電層(3) の内
部に亀裂が発生して電導度が半分程度に低下することが
わかる。
No.1では3×10-4Ωcmであったが、試料No.4では
6×10-4Ωcmとなり、試料No.4では導電層(3) の内
部に亀裂が発生して電導度が半分程度に低下することが
わかる。
【0013】
【発明の効果】したがって、本発明においては簡単な処
理で金属フレークに付着した潤滑剤を略完全に除去する
ことが出来る。
理で金属フレークに付着した潤滑剤を略完全に除去する
ことが出来る。
【0014】
【図1】示差熱分析グラフ
【図2】導電性テストの説明図
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
Claims (3)
- 【請求項1】金属フレークを120℃以上の温度で加熱
することによって表面に付着している潤滑剤を除去する
ことを特徴とする金属フレークの処理方法 - 【請求項2】金属フレークをガス気流中で120℃以上
の温度で加熱することによって表面に付着している潤滑
剤を除去することを特徴とする金属フレークの処理方法 - 【請求項3】金属フレークを120℃以上の温度で加熱
した後有機溶剤中に分散せしめることによって表面に付
着している潤滑剤を除去することを特徴とする金属フレ
ークの処理方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4079196A JPH05239502A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 金属フレークの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4079196A JPH05239502A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 金属フレークの処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239502A true JPH05239502A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13683222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4079196A Withdrawn JPH05239502A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 金属フレークの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05239502A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006152327A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Dowa Mining Co Ltd | 銀粉およびその製造方法 |
JP2012153979A (ja) * | 2012-04-02 | 2012-08-16 | Dowa Holdings Co Ltd | 銀粉およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4079196A patent/JPH05239502A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006152327A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Dowa Mining Co Ltd | 銀粉およびその製造方法 |
KR101141839B1 (ko) * | 2004-11-25 | 2012-05-07 | 도와 홀딩스 가부시키가이샤 | 은분 및 그의 제조 방법 |
JP2012153979A (ja) * | 2012-04-02 | 2012-08-16 | Dowa Holdings Co Ltd | 銀粉およびその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |