JPH05238488A - 航空機の方向操縦装置 - Google Patents

航空機の方向操縦装置

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Publication number
JPH05238488A
JPH05238488A JP4322092A JP4322092A JPH05238488A JP H05238488 A JPH05238488 A JP H05238488A JP 4322092 A JP4322092 A JP 4322092A JP 4322092 A JP4322092 A JP 4322092A JP H05238488 A JPH05238488 A JP H05238488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aircraft
directional control
control device
wing
duct
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4322092A
Other languages
English (en)
Inventor
Mika Shingou
美可 新郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH05238488A publication Critical patent/JPH05238488A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーダによって探知されにくく、また、補助
翼や高揚力装置の翼幅方向の長さに制約を与えない航空
機の主翼に設けられた方向操縦装置を提供する。 【構成】 両側の主翼14の各々の上面から下面へ貫通
するダクト2、及び前記各ダクト2の開口部に設けられ
同開口部を開閉するシャッター3,4を備え、シャッタ
ー3,4を開くことによって主翼上下面の圧力を等しく
してダクト2の開口部の揚力をなくして開口部の両端付
近から渦を発生させ、これによって誘導抵抗を増加させ
て方向操縦を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機の主翼に設けら
れる航空機の方向操縦装置に関する。特に本発明は、無
尾翼の航空機及び地上等から誘導される遠隔操縦無人機
等に適した航空機の方向操縦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無尾翼航空機に用いられている方
向操縦装置の例を、図5及び図6に示す。航空機5の主
翼14の後縁部の両端部に、上下に分割され回動可能な
方向操縦舵面12が取り付けられている。方向操縦舵面
12を、図6(a)に示すように、閉じた状態では空気
抵抗が小さく、図6(b)に示すように、開いた状態で
は抵抗が大きい。
【0003】従来の無尾翼航空機では、方向操縦舵面1
2を左右非対称に開くことにより、主翼左右の抵抗差を
つくり出して方向操縦を行っている。また、図6(b)
に示すように、方向操縦舵面12を開くと、これが主翼
14翼断面1より突出して脅威レーダ波13が当る面積
が増加し、レーダ波13が反射されやすくなり、レーダ
により探知される可能性が高くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の無尾翼航
空機用の主翼に設けられた方向操縦装置は下記の欠点を
有する。 (1)方向操縦舵面を開くと、電波を反射しやすくな
り、脅威レーダに捕捉される危険が増す。 (2)主翼後縁部に方向操縦舵面を取り付ける必要があ
るため、補助翼や高揚力装置の翼幅方向長さが制約され
る。
【0005】本発明は、以上の従来の主翼に設けられた
方向操縦装置の欠点を解決しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の航空機の方向操
縦装置は、両側の主翼の各々の上面から下面へ貫通する
ダクト、及び前記各ダクトの開口部に設けられ同開口部
を開閉するシャッターを備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明において、主翼の上面から下面へ貫通す
るダクトの開口部をすべてシャッターで閉じた状態で
は、航空機に作用する空気力は左右対称である。しか
し、片翼側の開口部のシャッターを開くと、ダクトの上
側と下側の圧力が等しくなるため、ダクト周辺部の揚力
が失われる。その結果、この片側の主翼において揚力の
残っている部分と揚力が失われた部分の境界、すなわち
ダクト開口部の両端付近から渦が発生し、片側の主翼に
誘導抵抗が増加する。この片側の主翼に発生する誘導抵
抗の増加は、航空機の方向軸まわりにモーメントを発生
させる。これにより、前記のシャッターの開閉により方
向操縦が可能となる。
【0008】また、本発明では、前記のようにシャッタ
ーを開閉しているために、主翼の翼断面より突出するこ
とがなく、脅威レーダ波の反射特性変化を小さくするこ
とができ、脅威レーダによって探知される可能性が減小
する。
【0009】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1及び図2によ
って説明する。
【0010】無尾翼の航空機5の左右の主翼14の各々
に主翼上面から下面に貫通するダクト2を設ける。同ダ
クト2は、主翼14の前縁部近くに前縁部とほぼ平行に
配置され主翼14のスパン方向の中間の部分に設けられ
ている。主翼14の上下面にある各ダクト2の開口部に
は、それぞれ航空機5の前後方向に移動してダクト2の
開口部を開閉することができる上面シャッター3及び下
面シャッター4を設ける。なお、1は主翼14の翼断面
であり、図1(b)中、矢印は上面シャッター3と下面
シャッター4の移動方向を示す。
【0011】本実施例において、図1(a)に示すよう
に、シャッター3,4が閉じられている時は、主翼14
の上下面に圧力差が生じて揚力が得られる。この状態の
時には主翼14は、図2に示される翼端渦6以外に強い
渦を発生しない。
【0012】図1(b)に示すように、シャッター3,
4を開くと、ダクト2の両開口部の圧力が等しくなるた
め、ダクト2の開口部周辺では主翼14の揚力が失われ
る。ダクト2の開口部両端付近では、この揚力の不連続
な変化のために、図2に示すように、渦7が発生し、誘
導抵抗が増加する。従って、シャッター3,4を片翼だ
け開くことにより、図2中白抜きの矢印Aで示すよう
に、航空機5の方向軸8のまわりにモーメントを発生さ
せることができる。
【0013】なお、シャッター3,4の開閉を行った場
合には、揚力の非対称のために、図2中白抜きの矢印B
で示すように、横転軸9のまわりにもモーメントが発生
する。これを補うためには、たとえば、主翼14の後縁
部に設けられた通常型式の補助翼10を用いて横転軸ま
わりのモーメントを打ち消すことができる。
【0014】また、本実施例では、従来の方向操縦舵面
をもったものにおけるように方向操縦舵面を開(図6
(b)参照)くことがなく従って、突出して脅威レーダ
波を受ける面積がなく、脅威レーダによって探知される
可能性を減小させることができる。
【0015】本発明の第2の実施例を、図3及び図4に
よって説明する。本実施例は、前記の第1の実施例にお
ける上面シャッター3の前端と下面シャッター4の後端
をヒンジ12を介して主翼に枢着してダクト2の内側に
両シャッター3,4が開くことができるようにすると共
に、脅威レーダ波がダクト2の内部に入って反射される
のを防ぐために、主翼14の上下面のダクト2の開口部
を電波吸収材製格子11で覆っている。
【0016】本実施例は、前記第1の実施例の作用及び
効果に加えて、電波吸収材製格子11によって、脅威レ
ーダ波がダクト2内に入って反射されることを防ぐこと
ができる。
【0017】なお、前記の実施例は、無尾翼の航空機の
方向操縦装置は、本発明は有尾翼の航空機の方向操縦装
置に適用することもできる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、次の効果を得ることができ
る。 (1)両側の主翼の各々の上面から下面へ貫通するダク
トと各ダクトの開口部に設けられ同開口部を開閉するシ
ャッターよりなる簡単な装置で航空機の方向操縦を行う
ことができる。 (2)方向操縦を行う際に機外に突出するものがないた
め、航空機の電波反射特性変化が小さく、脅威レーダに
捕捉される危険を小さくすることができる。 (3)方向操縦装置が主翼後縁にないため、補助翼、高
揚力装置の翼幅方向長さを制約することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図であり、図1
(a)はシャッターを閉じた状態を、図1(b)はシャ
ッターを開いた状態を示す。
【図2】同第1の実施例を備えた航空機の全体構成図で
ある。
【図3】本発明の第2の実施例の断面図であり、図3
(a)はシャッターを閉じた状態を、図3(b)はシャ
ッターを開いた状態を示す。
【図4】同第2の実施例の全体構成図である。
【図5】従来の航空機の方向操縦装置の一例を備えた航
空機の全体図である。
【図6】同従来の航空機の方向操縦装置断面図で、図6
(a)は方向操縦舵面を閉じた状態を、図6(b)は方
向操縦舵面を開いた状態を示す。
【符号の説明】
1 主翼の翼断面 2 ダクト 3 上面シャッター 4 下面シャッター 5 航空機 6 翼端渦 7 渦 8 方向軸 9 横転軸 10 補助翼 11 電波吸収材製格子 12 方向操縦舵面 13 脅威レーダ波 14 主翼

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側の主翼各々の上面から下面へ貫通す
    るダクト、及び前記各ダクトの開口部に設けられ同開口
    部を開閉するシャッターを備えたことを特徴とする航空
    機の方向操縦装置。
JP4322092A 1992-02-28 1992-02-28 航空機の方向操縦装置 Withdrawn JPH05238488A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4322092A JPH05238488A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 航空機の方向操縦装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4322092A JPH05238488A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 航空機の方向操縦装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05238488A true JPH05238488A (ja) 1993-09-17

Family

ID=12657835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4322092A Withdrawn JPH05238488A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 航空機の方向操縦装置

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JP (1) JPH05238488A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535721A (ja) * 2005-04-11 2008-09-04 エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー スライドするデフレクタフラップ及び下降可能なスポイラを用いたシングル・スロッテッド・フラップ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008535721A (ja) * 2005-04-11 2008-09-04 エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー スライドするデフレクタフラップ及び下降可能なスポイラを用いたシングル・スロッテッド・フラップ
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Legal Events

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Effective date: 19990518