JPH05235453A - エキシマレーザ装置 - Google Patents

エキシマレーザ装置

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JPH05235453A
JPH05235453A JP3347992A JP3347992A JPH05235453A JP H05235453 A JPH05235453 A JP H05235453A JP 3347992 A JP3347992 A JP 3347992A JP 3347992 A JP3347992 A JP 3347992A JP H05235453 A JPH05235453 A JP H05235453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excimer laser
diffraction grating
beam expander
laser device
end side
Prior art date
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Pending
Application number
JP3347992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Kajiki
善裕 梶木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH05235453A publication Critical patent/JPH05235453A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な機構を必要とせず、振動や熱膨張に対
して安定性を備えたエキシマレーザ装置を提供する。 【構成】 レーザ媒質空間10の一方の端部側にビーム
拡大器11と回折格子12から成る狭帯域化素子を配置
し、レーザ媒質空間10の他方の端部側に配置した出射
鏡13との間で共振器を構成し、スリット14により所
望の波長以外の光を遮断する。ここで、ビーム拡大器1
1と回折格子12は相対的に固定してあり、発振波長の
同調は、ビーム拡大器11の入射瞳面を中心にビーム拡
大器11と回折格子12の双方を載置した回転ステージ
15を回転させることにより行っている。これによっ
て、簡易な機構で安定した同調を行うことが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体の露光光源等に
用いる狭帯域化のエキシマレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の狭帯域化のエキシマレーザ装置に
ついては、文献「CANADIAN JOURNAL OF PHYSICS 」19
84年、第63巻、214頁から219頁に記述されて
いる。図3は、この文献に記載のビーム拡大器と回折格
子によって狭帯域化した従来の狭帯域化エキシマレーザ
装置の構成を示したものである。
【0003】レーザ媒質空間1の一方の端部側にビーム
拡大器2と回折格子3から成る狭帯域化素子を配置し、
レーザ媒質空間1の他方の端部側に配置した出射鏡4と
の間で共振器を構成し、スリット5により所望の波長以
外の光を遮断している。ここで、発振波長の同調は、回
折格子3を矢印A方向に回転させることにより行う。な
お、図3ではビーム拡大器2に凹凸の円筒レンズを用い
ているが、ビーム拡大プリズムを用いても効果は同じで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リトロー配
置の回折格子の角度分散は、次の(1)式で示される。
【0005】
【数1】
【0006】ただし、dは格子間隔、θはリトロー角、
mは回折次数、λは波長である。上式より、角度の変化
に対する波長の変化は、次の(2)式で示される。
【0007】
【数2】
【0008】半導体の縮小投影露光の用途に用いる狭帯
域化エキシマレーザ装置等では、発振波長を±0.5p
m程度の精度で同調を行う必要がある。例えば、波長2
48nmのKrFエキシマレーザにおいて格子間隔d=
0.28μm(格子定数3600本/mm)、m=2次
の回折光で狭帯域化を行う場合、±0.5pmの精度で
同調を行うには、±4μradの角度制御が必要であ
る。この制御量は、通常の回転ステージやミラーホルダ
等の角度制御量が17μrad程度(1/1000°)
が限界であるのに対して非常に厳しい要求であり、従来
複雑な機構を付加して制御を行っていた。このため、機
械的な振動や機構部品の熱膨張等の影響を受けやすく、
安定性を高めるのが困難であった。
【0009】本発明の目的は上述した問題に鑑みなされ
たもので、複雑な機構を必要とせず、振動や熱膨張に対
して安定性を有するエキシマレーザ装置を提供するにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエキシマ
レーザ装置は、レーザ共振器内にビーム拡大器と回折格
子からなる狭帯域化光学系を備えたエキシマレーザ装置
において、ビーム拡大器の入射瞳面を中心にビーム拡大
器もしくは狭帯域化光学系全体を回転させて発振波長を
同調させる構成としたものである。
【0011】請求項2記載のエキシマレーザ装置は、ビ
ーム拡大器をプリズムとした構成としたものである。
【0012】
【作用】ビーム拡大器の入射角をα、出射角をβ、拡大
率をMとすると、入射角の変化に対する出射角の変化は
次の(3)式で与えられる。
【0013】
【数3】
【0014】右辺の符号はビーム拡大器の構成によって
異なり、凸レンズ2枚を共焦点に配置した場合と、凹レ
ンズ1枚と凸レンズ1枚を共焦点に配置した場合やプリ
ズムの場合とでは逆の符号となる。いずれの場合にも、
上式はビーム拡大器が角度制御量を1/Μに減少させる
働きを有することを示している。
【0015】したがって、ビーム拡大器の入射瞳面を中
心にビーム拡大器もしくは狭帯域化光学系全体を回転さ
せて発振波長を同調することにより、従来困難であった
角度制御を容易に行うことが可能となる。この場合、振
動や熱膨張に対して不安定な回折格子を固定できるの
で、安定性を高めることができる。
【0016】
【実施例】次に、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は請求項1記載の狭帯域化のエキシマレーザ装
置の一実施例を示す概略構成図である。レーザ媒質空間
10の一方の端部側にビーム拡大器11と回折格子12
から成る狭帯域化素子を配置し、レーザ媒質空間10の
他方の端部側に配置した出射鏡13との間で共振器を構
成し、スリット14により所望の波長以外の光を遮断す
るよう構成している。ここで、ビーム拡大器11と回折
格子12は相対的に固定されており、発振波長の同調
は、ビーム拡大器11の入射瞳面を中心にビーム拡大器
11と回折格子12の双方を載置させた回転ステージ1
5を矢印B方向に回転させることにより行っている。
【0017】波長248nmのKrFエキシマレーザに
おいて、格子間隔d=0.28μm(格子定数3600
本/mm)、m=2次回折光、Μ=10倍とし、1/1
000°ステップの回転ステージを用いたところ、0.
22pm/ステップの波長同調ができ、安定性も良好で
あった。
【0018】なお、上述した実施例では、ビーム拡大器
11と回折格子12とから成る狭帯域化光学系全体を回
転させるようにしたが、別にこれに限定されるものでは
なくビーム拡大器11のみを回転させた構成としてもよ
い。
【0019】図2に請求項2記載の狭帯域化のエキシマ
レーザ装置の一実施例を示す。本実施例は図1において
凹凸レンズにより構成したビーム拡大器11を3段のビ
ーム拡大プリズム16(16A〜16C)に置き換えた
構成としたものである。そして、1段目のビーム拡大プ
リズム16Aを回転ステージ15に載置させて回転させ
ることにより同調を行うようにしている。本実施例にあ
っては、球面レンズの代わりにプリズム(ビーム拡大プ
リズム16)を用いているため、球面収差が発生せず、
広範囲にわたって同調を行ってもレーザ発振線幅に変化
はないという利点を有する。なお、図2において、レー
ザ媒質空間10、回折格子12、出射鏡13、スリット
14の構成は図1と同様なので、その説明は省略する。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係わるエキ
シマレーザ装置によれば、ビーム拡大器の入射瞳面を中
心にビーム拡大器もしくは狭帯域化光学系全体を回転さ
せて発振波長を同調させる構成としたことにより、従来
困難であった角度制御を容易に行うことが可能となり、
これによって複雑な機構を必要とせず、振動や熱膨張に
対して高い安定性を得ることができるという優れた効果
を奏する。
【0021】また、ビーム拡大器にプリズムを用いる
と、このビーム拡大器を回転しても球面収差が発生する
ことがないので、レーザ発振線幅が変動することなく同
調が可能になるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエキシマレーザ装置の一実施例
を示す概略構成図である。
【図2】同エキシマレーザ装置の他の実施例を示す概略
構成図である。
【図3】従来のエキシマレーザ装置の一例を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
10 レーザ媒質空間 11 ビーム拡大器 12 回折格子 15 回転ステージ 16 ビーム拡大プリズム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ共振器内にビーム拡大器と回折格
    子から成る狭帯域化光学系を備えたエキシマレーザ装置
    において、前記ビーム拡大器の入射瞳面を中心にビーム
    拡大器もしくは狭帯域化光学系全体を回転させて発振波
    長を同調させるよう構成したことを特徴とするエキシマ
    レーザ装置。
  2. 【請求項2】 ビーム拡大器がプリズムであることを特
    徴とする請求項1記載のエキシマレーザ装置。
JP3347992A 1992-02-20 1992-02-20 エキシマレーザ装置 Pending JPH05235453A (ja)

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JP3347992A JPH05235453A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 エキシマレーザ装置

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JP3347992A JPH05235453A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 エキシマレーザ装置

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JPH05235453A true JPH05235453A (ja) 1993-09-10

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JP3347992A Pending JPH05235453A (ja) 1992-02-20 1992-02-20 エキシマレーザ装置

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