JPH0523436A - 硬貨リサイクルシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 島外からの硬貨の補給回数を低減すると同時
に資金の利用効率を高め、かつ台間遊技媒体貸出機の小
型化を可能とする。 【構成】 遊技機間に配設され、玉、メタル等の遊技媒
体を貸出すとともに５００円硬貨を釣銭として返却する
機能を有する複数台の台間遊技媒体貸出機３，３，…
と、島１の端部に設けられた、両替機５と、投入された
硬貨を島端まで搬送する第１の搬送手段１９と、搬送さ
れてきた硬貨を分類する硬貨分類部３７と、分類された
５００円硬貨を台間遊技媒体貸出機へ搬送する第２の搬
送手段１８と、分類された１００円硬貨を両替機５へ搬
送する第３の搬送手段３９，４０とを備え、投入された
硬貨のうち５００円硬貨を台間遊技媒体貸出機の釣銭用
硬貨として使用するとともに１００円硬貨を両替機５の
両替用硬貨として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ台等の遊技機
の島内において使用される硬貨を循環使用する硬貨リサ
イクルシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、パチンコホールにおいては、複
数のパチンコ台に複数の台間玉貸機、およびその端部に
設置される両替機等によって島が形成されている。

【０００３】このような島内に設置される台間玉貸機
は、千円紙幣、５００円硬貨または１００円硬貨の３種
類の貨幣を使用することができ、釣銭として１００円硬
貨を投出する機能を有している。そして貨幣投入後、選
択ボタンの操作により選択された金額に対応する個数の
パチンコ玉が投出され、釣銭を要する場合は所要枚数の
１００円硬貨が投出される。

【０００４】上記台間玉貸機に投入された硬貨は、搬送
路により島端に搬送され、金種が分類されたのち５００
円硬貨は収納箱に収納され、１００円硬貨はその一部が
釣銭用硬貨として台間玉貸機に補給され、残りは両替用
硬貨として島端の両替機に補給されるようになってい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかるに上記従来の技
術においては、台間玉貸機に投入された１００円硬貨を
台間玉貸機と両替機との双方に補給しているため多量の
１００円硬貨が必要となり、島外から補給しなければ足
りなくなることが多かった。また投入された硬貨のなか
で５００円硬貨が収納箱に収納されたままとなっている
ので資金の利用効率が悪いという問題がある。さらに台
間玉貸機から釣銭として複数枚の１００円硬貨を投出す
るので釣銭投出機構の構造が複雑となり、台間玉貸機の
小型化を図るうえでの妨げとなっていた。

【０００６】本発明はこれに鑑み、島外からの硬貨の補
給作業の回数を低減するとともに、資金の利用効率を高
め、かつ台間遊技媒体貸出機の小型化を達成することが
できる硬貨リサイクルシステムを提供することを目的と
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決するため、本発明は、パチンコ台等の遊技
機が列設される島内で利用者によって投入された硬貨を
両替機等への補給硬貨として循環使用する硬貨リサイク
ルシステムにおいて、前記遊技機間に配設され、千円紙
幣、５００円硬貨、１００円硬貨のいずれかを受入れて
パチンコ玉、メタル等の遊技媒体を貸出すとともに５０
０円硬貨を釣銭として返却する機能を有する複数台の台
間遊技媒体貸出機と、前記島の端部に設けられ、紙幣あ
るいは高額硬貨を低額硬貨に両替えする両替機と、前記
各台間遊技媒体貸出機に投入された硬貨を島端まで搬送
する第１の搬送手段と、島端にあって搬送されてきた硬
貨を分類する硬貨分類部と、この分類部により分類され
た５００円硬貨を台間遊技媒体貸出機へ搬送する第２の
搬送手段と、前記分類部によって分類された１００円硬
貨を前記両替機へ搬送する第３の搬送手段とを備え、台
間遊技媒体貸出機に投入された硬貨のうち５００円硬貨
を台間遊技媒体貸出機の釣銭用硬貨として使用するとと
もに１００円硬貨を両替機の両替用硬貨として使用する
ようにしたことを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】台間遊技媒体貸出機に投入された硬貨（１００
円、５００円硬貨）は第１の搬送手段により島端の硬貨
分類部まで搬送され、１００円硬貨と５００円硬貨とに
分類される。分類された５００円硬貨は第２の搬送手段
により台間遊技媒体貸出機へ搬送されて釣銭用として貯
えられ、１００円硬貨は第３の搬送手段により両替機へ
搬送されて両替用として貯えられる。台間遊技媒体貸出
機に搬送された５００円硬貨は千円紙幣投入に対する釣
銭として使用され、両替機に搬送された１００円硬貨は
両替用硬貨として使用される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
説明する。

【００１０】図示の実施例は、本発明をパチンコ遊技施
設に適用した場合であり、図１はパチンコ島１の外観を
示し、図２は島内での貨幣の流れを示すシステム構成図
である。

【００１１】パチンコ島１は、複数のパチンコ台２，
２，…が背中合わせの状態で列設されており、２台置き
のパチンコ台間に台間遊技媒体貸出機としての台間玉貸
機３，３，…が配設されている。このパチンコ島１の島
端には、硬貨処理装置４および両替機５が取付けられて
おり、これとは反対側の島端には、紙幣を集積して収納
する収納部６、制御部７、異常表示部８等を有する島端
ボックス９が取付けられている。

【００１２】前記台間玉貸機３は、図３に正面を、図４
に縦断面を示すように、縦長薄箱状のケース１０を有
し、このケース１０の前面にはその上部から紙幣投入口
１１、硬貨投入口１２、選択ボタン（千円用）１３、選
択ボタン（５００円用）１４、パチンコ台投出口１５、
釣銭投出口１６が配設されている。また前記ケース１０
の裏側にそって上部から紙幣回収コンベア１７、第２の
搬送手段に相当する５００円の硬貨補給コンベア１８、
第１の搬送手段に相当する５００円、１００円の硬貨回
収コンベア１９がそれぞれ配設されており、これらコン
ベアは角樋状のケース１７ａ，１８ａ，１９ａ内の納め
られている。

【００１３】前記紙幣投入口１１の内方には紙幣識別部
２０があり、この識別部２０をパスした紙幣は前記紙幣
回収コンベア１７に通路１７ｂを通して受渡されるよう
になっている。また硬貨投入口１２の内方には硬貨識別
部２１があって硬貨投入口１２と硬貨通路１１で接続さ
れ、この識別部２１には前記硬貨回収コンベア１９に連
なる回収通路２３と、異金種等を釣銭投出口１６へ返却
する返却通路２４がそれぞれ接続されている。

【００１４】前記硬貨補給コンベア１８からは硬貨通路
２５が分岐され、この硬貨通路２５はケース１０内に導
かれて途中で２路に分岐されていてその一方の通路２６
は釣銭投出口１６へ、他方の通路２７は硬貨回収コンベ
ア１９へ連なっており、前記分岐部２８内には５００円
硬貨を釣銭投出口１６へ１個ずつ投出し回収時には硬貨
回収コンベア１９へ回収するための回転式の切換部材２
９が軸承されている。この切換部材２９は、５００円硬
貨よりやや厚みのある円板の周囲に５００円硬貨の外周
の一部が嵌合する円弧状の凹部２９ａを有し、他の周面
で後続硬貨を留めおくようになっていて、正逆駆動のモ
ータ３０によりギャ３１，３２を通じて正逆回転される
ようになっている。

【００１５】パチンコ台通路３３は、ケース１０の上端
からジグザク状に屈曲してその下端がパチンコ玉投出口
１５へ導かれ、その下端開口部は投出筒３４の周面によ
り常時は塞がれており、この投出筒３４を押上げること
により開口して計数機３５で計数された所定個数のパチ
ンコ玉３６が投出筒３４の下端から放出されるようにな
っている。

【００１６】前記硬貨処理装置４は、図２に示すように
硬貨回収コンベア１９により回収されてくる硬貨を１０
０円硬貨と５００円硬貨に分ける分類部３７、分類され
た１００円硬貨を収納する１００円硬貨用収納部３８、
前記分類部３７と１００円硬貨用収納部３８とを接続す
る１００円硬貨用シュート３９、この１００円硬貨用シ
ュート３９に隣接して設けられ１００円硬貨を両替機５
へ送り込むため前記シュート３９とで第３の搬送手段を
構成する１００円硬貨用リフト４０、前記１００円硬貨
用シュート３９を流れる１００円硬貨を１００円硬貨用
リフト４０に取り込む切換手段４１を備え、また分類さ
れた５００円硬貨を収納する５００円硬貨収納部４２、
前記分類部３１と５００円硬貨用収納部４２とを接続す
る５００円硬貨用シュート４３、５００円硬貨を貯留し
硬貨補給コンベア１８に１枚ずつ投出する投出部４４、
５００円硬貨用シュート４３に隣接して設けられ５００
円硬貨を投出部４４へ送り込む５００円硬貨用リフト４
５、５００円硬貨用シュート４３を流れる５００円硬貨
を５００円硬貨用リフト４５に取り込む切換手段４６を
備えている。前記５００円硬貨投出部４４に近い位置の
硬貨処理装置４の側壁には、５００円硬貨を外部から補
給することができるようにするための小窓４７が設けら
れている。

【００１７】前記紙幣回収コンベア１７の下流端は島端
ボックス９に接続され、硬貨補給コンベア１８の上流端
は硬貨処理装置４の５００円硬貨投出部４４に、同下流
端は硬貨回収コンベア１９の上流端に接続されている。
そして硬貨回収コンベア１９の下流端は硬貨処理装置４
の分類部３７に接続されている。

【００１８】両替機５の前面には、紙幣挿入口４８、硬
貨投入口４９、両替紙幣取出口５０、両替硬貨取出口５
１、両替金種選択ボタン５２が設けられている。

【００１９】つぎに上記実施例の作用を説明する。

【００２０】台間玉貸機３の硬貨投入口１２から１００
円硬貨あるいは５００円硬貨が投入されると、その投入
硬貨は硬貨識別部２１において識別され、正常硬貨であ
ると判断された場合は投入金額に対応する個数のパチン
コ玉３６が投出され、異常と判断された場合は返却通路
２４を通じて釣銭投出口１６へ返却される。

【００２１】正常硬貨と判断されて受入れられた投入硬
貨は、硬貨通路２３を通って硬貨回収コンベア１９上へ
載せられ、他の台間玉貸機３，３，…から同様にして送
られてくる投入硬貨と一緒に島端の硬貨処理装置４の分
類部３７へ搬送される。この分類部３７において１００
円硬貨と５００円硬貨が仕分けられ、それぞれの硬貨用
シュート３９，４３へ送り込まれる。

【００２２】１００円硬貨が１００円硬貨用シュート３
９に送り込まれたときに島端の両替機５内に両替用の１
００円硬貨が十分貯留されていれば、シュート３９の途
中の切換手段４１は切換らず、１００円硬貨の下方の１
００円硬貨用収納部３８に収納される。両替機５内に両
替用の１００円硬貨が十分になければ、切換手段４１が
切換ってシュート３９内の１００円硬貨が１００円硬貨
用リフト４０に載せられ、両替機５に送り込まれる。こ
うして両替機５内に送入された１００円硬貨は両替用硬
貨として使用される。

【００２３】５００円硬貨が５００円硬貨用シュート４
３へ送り込まれたときに５００円硬貨投出部４４内の硬
貨量が十分であれば、シュート４３の途中の切換手段４
６は切換らず、５００円硬貨は下方の５００円硬貨用収
納部４２に収納される。５００円硬貨投出部４４内の硬
貨量が十分でなければ、切換手段４６が切換えられ、シ
ュート４３内の５００円硬貨は５００円硬貨用リフト４
５に載せられて５００円硬貨投出部４４に送り込まれ
る。こうして５００円硬貨投出部４４内に送入された５
００円硬貨は硬貨補給コンベア１８上に投出され、各台
間玉貸機３，３，…の硬貨通路２５を通じ各台間玉貸機
３，３，…へ送られて釣銭硬貨として使用される。

【００２４】台間玉貸機３の紙幣投入口１１に千円紙幣
が挿入されると紙幣識別部２０において識別され、正常
紙幣であればこれを取り込む。このとき千円の選択ボタ
ン１３が押されれば千円分のパチンコ玉３６が投出さ
れ、５００円の選択ボタン１４が押されれば５００円分
のパチンコ玉３６が投出されると同時に切換部材２９が
図４において時計方向に１回転して釣銭として５００円
硬貨１枚を釣銭投出口１６に投出する。投入された千円
紙幣は紙幣回収コンベア１７へ送り込まれ、島端ボック
ス９へ搬送されてその内部の収納部６に集積状態に収納
される。

【００２５】なお、島内から回収した５００円硬貨を５
００円硬貨投出部４４へ送り込んでも、釣銭用の５００
円硬貨に不足をきたしそうな場合には、硬貨処理装置４
の側壁に設けられている小窓４７を開け、５００円硬貨
を５００円硬貨投出部４４に直接補給する。また島内の
貨幣の搬送状況やパチンコ玉の搬送状況等は、島端ボッ
クス９内の制御部７により制御および監視がなされてお
り、異常発生時には異常発生箇所と異常の種類が異常表
示部８に表示され、係員に伝えられる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、パ
チンコ等遊技機の島内において、台間遊技媒体貸出機に
投入された硬貨中の５００円硬貨を台間遊技媒体貸出機
の釣銭用として使用し、１００円硬貨を両替機の両替用
硬貨として使用するようにしたことにより、両替用硬貨
および釣銭用硬貨の外部からの補給量を低減することが
でき、補給回収を減少させることができるとともに、資
金の利用効率を高めることができる。また台間遊技媒体
貸出機の釣銭投出に関する機構を簡略なものとすること
ができるので、台間遊技媒体貸出機の小型化を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の適用対象の一例としてのパチンコ島を
示す斜視図、

【図２】本発明の硬貨リサイクルシステムの一例を示す
システム構成図、

【図３】台間遊技媒体貸出機の正面図、

【図４】図３の縦断側面図。

【符号の説明】

１ パチンコ島 ２ 遊技機としてのパチンコ台 ３ 台間遊技媒体貸出機としての台間玉貸機 ４ 硬貨処理装置 ５ 両替機 ６ 紙幣の収納部 ７ 制御部 ８ 異常表示部 ９ 島端ボックス １０ ケース １１ 紙幣投入口 １２ 硬貨投入口 １３ 選択ボタン（千円用） １４ 選択ボタン（５００円用） １５ パチンコ玉投出口 １６ 釣銭投出口 １７ 紙幣回収コンベア １８ 硬貨補給コンベア（第２の搬送手段） １９ 硬貨回収コンベア（第１の搬送手段） ２０ 紙幣識別部 ２１ 硬貨識別部 ２９ 切換部材 ３３ パチンコ玉通路 ３７ 分類部 ３８ １００円硬貨用収納部 ３９ １００円硬貨用シュート（第３の搬送手段） ４０ １００円硬貨用リフト（第３の搬送手段） ４１ 切換手段 ４２ ５００円硬貨用収納部 ４３ ５００円硬貨用シュート ４４ ５００円硬貨の投出部 ４５ ５００円硬貨用リフト ４６ 切換手段

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】パチンコ台等の遊技機が列設される島内で
   利用者によって投入された硬貨を両替機等への補給硬貨
   として循環使用する硬貨リサイクルシステムにおいて、
   前記遊技機間に配設され、千円紙幣、５００円硬貨、１
   ００円硬貨のいずれかを受入れてパチンコ玉、メタル等
   の遊技媒体を貸出すとともに５００円硬貨を釣銭として
   返却する機能を有する複数台の台間遊技媒体貸出機と、
   前記島の端部に設けられ、紙幣あるいは高額硬貨を低額
   硬貨に両替えする両替機と、前記各台間遊技媒体貸出機
   に投入された硬貨を島端まで搬送する第１の搬送手段
   と、島端にあって搬送されてきた硬貨を分類する硬貨分
   類部と、この分類部により分類された５００円硬貨を台
   間遊技媒体貸出機へ搬送する第２の搬送手段と、前記分
   類部によって分類された１００円硬貨を前記両替機へ搬
   送する第３の搬送手段とを備え、台間遊技媒体貸出機に
   投入された硬貨のうち５００円硬貨を台間遊技媒体貸出
   機の釣銭用硬貨として使用するとともに１００円硬貨を
   両替機の両替用硬貨として使用するようにしたことを特
   徴とする硬貨リサイクルシステム。