JPH05231339A - 内接歯車ポンプ - Google Patents

内接歯車ポンプ

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JPH05231339A
JPH05231339A JP3062630A JP6263091A JPH05231339A JP H05231339 A JPH05231339 A JP H05231339A JP 3062630 A JP3062630 A JP 3062630A JP 6263091 A JP6263091 A JP 6263091A JP H05231339 A JPH05231339 A JP H05231339A
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pinion
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    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C2/102Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04C15/00Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
    • F04C15/0003Sealing arrangements in rotary-piston machines or pumps
    • F04C15/0007Radial sealings for working fluid
    • F04C15/0019Radial sealing elements specially adapted for intermeshing-engagement type machines or pumps, e.g. gear machines or pumps

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ポンプの外形寸法を小さくし、吸入効率を大
型化することなく、流体の速度を最適値に設定した内接
歯車ポンプを提供する。 【構成】 三日月片を用いない内接歯車ポンプに関し、
特にピニオン5或いは中空リング6の幅が、少なくとも
ピニオンの直径に等しく、また中空リングの外面から歯
の間の底部に連通する多数の通孔17を有する。ポンプ
の内室内への流対の導入は、これらの半径方向通孔17
を介して行なわれ、流体を送給する機能を果す歯車装置
としての部分の軸線方向寸法を、吸入ポート7或いはハ
ウジングの対応部分と等しい大きさに拡大することがで
きる。ポンプの外径寸法を極小化し、吸入領域が、与え
られたポンプの外径寸法に対して極大化される。これに
より歯の幅をピニオンの直径と等しい大きさにまで増大
させ、流速を過大にすることなく歯間空隙内に流体を円
滑に導入し、騒音その他の問題を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハウジング部分内に
て、いずれも回転自在に支持された、内歯を有する中空
リング及び該中空リングに歯合する外歯を有するピニオ
ンと、吸入ポート及び吐出ポートとを有し、前記中空リ
ング及び前記ピニオンの軸線方向長さとしての幅が概ね
互いに対応するように定められており、前記中空リング
に、該中空リングの外壁を貫通して前記中空リング及び
ピニオンの歯間空隙に至る半径方向通孔が設けられてい
ることを特徴とする高圧発生用の内接歯車ポンプに関す
る。この種のポンプが米国特許第2,915,982号
明細書に開示されている。
【0002】
【従来の技術】この形式の歯車ポンプは、内歯を有する
中空リングと、該内歯と駆動可能に歯合する、やや少な
い歯数の外歯を有するピニオンとを有する。一般に、こ
の種のポンプの歯合部分の幅は、ピニオン或いは中空リ
ングの直径に比較して相対的に小さい。ポンプにより供
給される流体の体積は、歯の丈及び歯合部の幅により決
定される。特に、ポンプの吸入領域に於て、中空リング
の歯間空隙と、ピニオンの歯とにより郭成される空室内
に、流体を可及的に十分に満すことが重要である。
【0003】ある公知のポンプに於ては、歯間空隙に向
けて流体を導入するために、中空リングの外周部に半径
方向を向く開口が設けられている。中空リングは、一体
回転しないスリーブに包囲されることによりシールされ
ており、該スリーブに、ポンプの吸入口から、中空リン
グの半径方向開口に流体を分配するための細幅のスリッ
トが設けられている。半径方向を向く開口のポンプ軸線
方向の長さも、中空リングの軸線方向長さに対応するよ
うに小さい。従って、この空室を十分に満すためには、
ポンプの回転速度を小さく抑えなければならなかった。
そうしない場合には、流体が過大な流速をもって半径方
向開口を通過しなければならない。
【0004】流速が、1m/秒程度の最適値を越える
と、流体の圧力が過大となり、溶解していた空気が再び
解放され、多大な騒音を発生する。この場合でも、容積
効率が低下し、所定の体積の流体を吐出するために必要
となる回転数が増大する。
【0005】更に、別の公知のポンプに於ては、中空リ
ング及びピニオンが、両側方からシールプレートにより
挾持され、これら両軸線方向端面に対して押圧力が加え
られる。この場合、所定の圧力が達成されると、これら
のシールプレートの、ばねまたはピストンによる押圧力
が解除されることから、この種のポンプは高圧発生用に
は適していない。
【0006】ある公知のポンプによれば、米国特許第
4,968,233号明細書に開示された比較的大型の
ポンプに対して、外径寸法を顕著に小さくすることがで
きる。この公知のポンプに於ては、ピニオンと中空リン
グとの間の空室に対して、両側方から軸線方向に流体を
導入することができることから、流体が、中空リングの
半径方向外側から側方へと流れ込むことができる。従っ
て、ピニオン及び中空リングの軸線方向寸法を小さく定
めることができる。しかしながら、歯を有するポンプの
回転部分は、ポンプの全長の一部を占めるのみで、この
全長の大きな部分が流体を側方に導く構造を有するハウ
ジングにより占められることから、与えられた吐出量を
有するポンプの全長が大きくなる。米国特許第2,91
5,982号明細書に記載されたポンプは、それよりも
改善されている。中空リング及び吸入通路は、ポンプの
内部に於て高い流れの速度を伴って連通されるように期
待されていることから、高い圧力が発生しない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、外形
寸法を一層小さくし、ポンプの吸入効率を大型化するこ
となく、流体の速度を最適値に設定するように改善され
た上記形式のポンプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、上記形式の内接歯車ポンプに於いて、前記
中空リング及び前記ピニオンが、隣接するハウジング部
分により両側方から軸線方向に液密に区画され且つガイ
ドされており、前記ピニオンの歯の幅Bが、少なくとも
該ピニオンの直径d0 に等しく、前記中空リングの幅B
及び外径Dにより定められる中空リング外壁の外面の少
なくとも20%を占めるように、前記通孔の全開口面積
fが定められており、前記中空リングの各歯間空隙に於
ける半径方向通孔の全体的な幅bが歯の幅Bの約60〜
70%を占め、流体を送給する上で有効である、前記歯
の軸線方向幅Bに対応するハウジング部分の幅が、ポン
プの軸線方向の全長Lの少なくとも40%を占めること
を特徴とする内接歯車ポンプを提供することにより達成
される。
【0009】
【作用】中空リング及びピニオンは、隣接するハウジン
グ部分に対して、軸線方向端面をもって液密に接し、か
つガイドされる。その結果、ポンプを、高圧を発生する
のに適するものとすることができる。この構造によれ
ば、中空リングをガイドする中空部分を横切る横断面の
寸法が、中空リングの外側の面の少なくとも20%を占
め、歯丈の60〜70%を占めることから、吸入領域の
歯間に郭成される空室に向けて流体を自由に供給するこ
とができ、歯の幅をピニオンの直径に等しくすることが
できる。このハウジングの構造によれば、中空リング及
びピニオンとして、流体を供給する機能を果す歯車装置
は、対応するハウジング部分の軸線方向の全長の少なく
とも40%を占めるものとすることができる。即ち、流
体を供給する上で有効な歯車装置が、ポンプの大きさの
大きな部分を占めることから、与えられた流速の最大値
に対して、従来よりも大きな供給能力を有するポンプが
提供される。
【0010】中空リングに設けられた半径方向通孔の働
きにより、空室に向けて流体が抵抗を受けることなく導
入されることから、中空リング及びピニオンを、従来技
術に基づく構造に比較して広幅にすることができる。従
って、歯の幅を、格別制約を受けることなく、ポンプの
幅の大きな部分を占めるようにすることができる。ポン
プ内部の流速は、供給される流体の体積に比例するが、
中空リングの、回転速度と、外径と幅との積に比例す
る。流速は、中空リングの半径方向通孔の全開口面積に
反比例する。この開口面積は、本発明によれば、ピニオ
ンに対応する中空リングの外壁の直径及び幅の所定の割
合を占めるように定められている。それにより、流速
は、回転速度により定められると共に、中空リングの通
孔の全開口面積或いは各開口の形状、大きさ及び数によ
って定められる。従って、回転部分が摺接するポンプの
中間ハウジングの両側部に設けられたポンプケーシング
の両側部は、様々な幅を有するポンプのそれぞれに対し
て共通な部品とすることができる。また、本発明に基づ
くポンプによれば、機械効率及び容積効率が改善され
る。
【0011】本発明の好適な態様が本出願の各従属請求
項に記載されている。
【0012】中空リング及びピニオンの歯はインボリュ
ート曲線により郭成されるのが好ましい。米国特許第
2,915,982号或いは同第4,968,233号
明細書により公知となったポンプに於ては、トロコイド
曲線により与えられる円形の歯形を有する歯車が用いら
れている。このような歯の利点は、ピニオンの歯が、対
応する中空リングの歯の面に対して常時当接することに
見出される。これにより、歯合する両歯車間に郭成され
る歯間空室の容積が変化することから、隣接する歯間空
隙間のシールが必要となる。従って、ピニオンの歯と中
空リングの歯とが常時互いに摺接することとなる。この
種のポンプに於て従来用いられていないインボリュート
歯形は、加工が容易であってしかも高精度に加工するこ
とができ、ピニオン及び中空リングの歯が、直接係合す
る領域以外に於ても係合し、互いに周方向に間隔を置い
て2点に於て係合している。従って、係合が回転加速度
を伴わないものとなり、特に騒音を低減し且つ磨耗を減
少させることができる。しかしながら、歯の面に対して
他方の歯の面が一点に於てのみ当接するような、多少遊
びを有する歯形としてのインボリュート歯形を用いるこ
ともできる。
【0013】請求項4〜7は、中空リングに設けられた
半径方向通孔の好適な実施例を記載している。通孔は、
中空リングの負荷を受けない歯面領域に至るものであっ
たり、各通孔が、互いに隣接する複数の孔や、横長の単
一な孔として形成されたものであって良い。また、前記
半径方向通孔が、対応する中空リングの歯の歯間空隙に
沿って、対称形をなし且つ幅方向に沿って等間隔に配設
されているものとすることもできる。また、中空リング
とピニオンとの間の歯合部分に於ける空隙に依存する容
積効率を有するような遊びを伴うポンプとして構成する
こともできる。
【0014】請求項8〜13は、ピニオン又は中空リン
グの歯に設けられたシール要素を用いて、ピニオン及び
中空リングの歯の間のシール特性を改善する対策に関す
る。特に、シール要素の、歯の頂部とは相反する側の面
が、圧力領域を向く歯の面に向けて連通路を介して連通
しているのが好ましい。これにより、歯の面に形成され
た圧力をシール要素の背面側に伝達することができ、ピ
ニオン及び中空リングの歯の重合する領域に対する好適
なシールを実現することが可能となる。
【0015】ある好適実施例によれば、請求項14に記
載されているように、ピニオン軸を軸支するポンプハウ
ジングの両側部の、中空リングの両側部に対応する部分
に、吸入特性を改善するための吸入ポケットを設けるこ
とができる。これにより、所定量の流体を、両側部か
ら、ピニオン及び中空リング間の領域に向けて抵抗を受
けることなく導入することができる。
【0016】ポンプの送給能力を向上させるために、中
空リングを回転軸線方向に拡大すると、歯形の精度及び
面の仕上げの程度を確保することが困難となる。この問
題は、請求項15〜17に記載されているように、共通
のピニオンに対して歯合する2つの中空リングを用いた
ポンプにより解決することができる。これら両中空リン
グは、製作するのに適する幅を有する同一の2個の部分
からなるものとすることができる。ポンプ内に於ては、
これらの中空リングは1個の中空リングと同様の働きを
行なう。これら両中空リングは、互いに同一回転するよ
うに結合されたものであってよい。一方ピニオンは、歯
の幅に関して、歯の精度を得る上での製造上の制約を受
けないのが一般的である。このようなポンプの幅の拡大
により、ポンプの外径を増大することなく供給能力を向
上させることができる。これにより、ポンプ内の流速
を、例えば1m/秒程度の適当な値以下に抑えることが
可能となる。2つまたはそれ以上の数の中空リングを組
み合わせてなる歯車ポンプの場合、歯の軸線方向幅を、
ポンプの軸線方向長さの少なくとも60%とすることが
できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0018】図1及び図2は、三日月片を用いない、圧
力ヘッドに耐えるように両側方からシールされたハウジ
ングを有する浮動支持式歯車ポンプの縦断面図及び横断
面図であって、そのハウジングの中間部1は、その両側
面が、2つのハウジング側部2、3により閉じられてい
る。これらハウジングの各部分1〜3を組み合わせてな
るポンプハウジングは、軸線方向長さLを有する。駆動
軸4に固定された外歯ピニオン5は、内歯を有する中空
リング6に歯合している。ピニオン5及び中空リング6
の歯12は、歯幅Bを有し、ピニオン5は直径d0 を有
する。歯幅Bは、ピニオン5の直径d0 よりも大きい。
ピニオン5と中空リング6とは互いに同軸ではなく、む
しろ互いに偏心的に軸支されており、ピニオン5は、中
空リング6よりも少ない歯数を有し、ピニオン5の歯1
3の外壁が中空リング6の歯14の内面に支承される。
【0019】ピニオン或いは中空リングが矢印により示
される向きに回転するに伴い、歯が互いに離れる向きに
運動する部分に吸入ポート7が設けられている。ハウジ
ング中間部7を両側方から閉じると共に、中空リング及
びピニオンを軸支するハウジング側部2、3は、中間部
1の吸入ポート7と共働して吸入ポケット8を郭成し、
該吸入ポケットは中空リング6の外壁20の外面の一部
に沿って延在している。吐出ポート10は、ポンプの反
対側に設けられ、中空リング6の外壁の外面の一部に亘
って延在する吐出ポケット11を有する。ポンプの内
室、即ち流体を給送する働きを果すピニオン5および中
空リング6の歯間空隙内への流体の導入は、中空リング
6に設けられた半径方向孔17を介して行なわれる。
【0020】図3は、ピニオン5と中空リング6との間
の歯12の詳細を示す。断面図により、中空リング6に
通孔17が設けられている様子が示されている。これら
の通孔17は、中空リング6の歯間空隙の底部に連通し
ており、周方向に沿って全幅に亘って貫通していると共
に、回転方向について後側の歯の後面16の一部を切除
している。ピニオン5により駆動される中空リングの歯
の前面15は、負荷を受ける面であって、内室の液密性
を確保する働きを有し、通孔17とオーバーラップして
いない。即ち、通孔17は、中空リングの歯間空隙の軸
線に対して対称形をなしていない。このようにすること
により、通孔17の開口面積を最大化することができ
る。
【0021】図4は中空リング6の歯間空隙の正面図で
ある。半径方向通孔は、直径aを有する円形の開口18
として形成されている。図5は、同様の正面図である
が、通孔が、横長の開口19として形成されている。図
4の直径aを有する複数の開口18或いは図5に示され
た幅bを有する横長の開口19は、中空リング6の全幅
Bの約60〜70%に亘って延在している。開口18或
いは開口19の総開口面積は、中空リングの外壁20の
外面の少なくとも20%を占めるものであるのが好まし
い。
【0022】図6には、2個の中空リング6aを組み合
わせてなる二重中空リング24が示されている。これら
は、同一の軸線方向長さに亘って延在する(図示されな
い)一体的なピニオンと歯合している。この場合、横長
の開口19として外壁20に形成された通孔は、各中空
リング6aの中心ではなく、互いに他方の中空リング6
aに近接する側にオフセットされた位置に設けられてい
る。このようにして、中空リング6aの、ハウジング側
部2、3に向けられた端部に、広幅にされたシール面2
5を設けることができる。二重中空リング24の両中空
リング6a間には、このようなシール面は必要でなく、
通孔19が比較的薄い壁により互いに区分されている。
【0023】図7及び図8は、ピニオン5或いは中空リ
ング6の歯13、14の詳細を示す。図7に示されてい
るように、1つの歯には円形断面を有するシールバー2
1が、歯13の幅方向に沿って設けられた溝内に受容さ
れている。シールバー21の背面は、孔23を介して、
対応する歯の前面15の表面に連通しており、この面
は、中空リングと歯合することにより、圧力領域に向け
られている。これにより、シールバー21の背面に圧力
が形成され、この圧力は、シール要素を、対向する中空
リングの歯の表面に向けて当接させる。図7に於ける隣
接する歯には、T字形断面を有するシール要素22が開
示されている。これらは、軸線方向に延在する溝にそれ
ぞれ受容されており、その背面が、通孔23を介して、
圧力領域に向けられた歯の面15に連通されている。図
8は、中空リング6の歯14に内設された、円形断面を
有するシールバー21或いはT字形断面を有するシール
要素22を示している。これらのシール要素の実施例は
それぞれ異なる実施例に対応するものであるが、便宜上
同一図面に示されている。図8に示されているように、
中空リング6には、ポンプの内室に流体を導入するため
の通孔17が設けられており、中空リング或いはピニオ
ンの幅Bは、図1及び図2に示されているように、少く
ともピニオン5の直径d0 に等しい。
【0024】図9には、図1に示されたものと同様のポ
ンプが示されている。吸入ポート7は、ハウジング側部
2、3に向けて軸線方向に拡大されており、それにより
吸入ポケット9を郭成している。こうすることにより、
歯の軸線方向外側領域からも好適な吸入を可能にしてい
る。これは、ハウジング部分2、3にピニオン軸4を軸
支するための構造を設ける都合上、このような吸入ポケ
ット9を、ポンプの軸線方向長さLを増大させることな
く実現することができるてんで有利である。
【0025】
【発明の効果】本発明に基づくポンプによれば、与えら
れた外径寸法に対して、従来よりも大きな体積の流体を
供給することができ、与えられた供給能力に対しては、
必要となる外径寸法を小さくすることができ、ポンプ内
に発生する流体の速度を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく内接歯車ポンプの一実施例を示
す縦断面図である。
【図2】図1に示されたポンプの横断面図である。
【図3】中空リング及びピニオンの歯の領域を詳細に示
す縦断面図である。
【図4】複数の円形開口からなる通孔を示す部分正面図
である。
【図5】横長の開口からなる通孔を示す図4と同様の正
面図である。
【図6】二重中空リング式の構造を示す縦断面図であ
る。
【図7】ピニオンに設けられたシール要素の2つの実施
例を示す一部破断側面図である。
【図8】中空リングに設けられたシール要素の2つの実
施例を示す一部破断側面図である。
【図9】ハウジングの両側端部に吸入ポケットが設けら
れたポンプの部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 中間部 2、3 側部 4 駆動軸 5 ピニオン 6 中空リング 7 吸入ポート 8 吸入ポケット 10 吐出ポート 11 吐出ポケット 12〜14 歯 15 前面 16 後面 17 通孔 18、19 開口 20 外壁 21 シールバー 22 シール要素 23 通孔
フロントページの続き (72)発明者 ペイツ・ペーター ドイツ国・デー−7920 ハイデンハイム・ シュナイトハイマーシュトラーセ 145

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング部分1内にて、いずれも回
    転自在に支持された、内歯を有する中空リング6及び該
    中空リングに歯合する外歯を有するピニオン5と、吸入
    ポート7及び吐出ポート10とを有し、前記中空リング
    及び前記ピニオンの軸線方向長さとしての幅Bが概ね互
    いに対応するように定められており、前記中空リング6
    に、該中空リングの外壁20を貫通して前記中空リング
    及びピニオンの歯間空隙に至る半径方向通孔17が設け
    られているような内接歯車ポンプであって、(a)前記
    中空リング6及び前記ピニオン5が、隣接するハウジン
    グ部分2、3により両側方から軸線方向に液密に区画さ
    れ且つガイドされており、(b)前記ピニオン5の歯1
    2の幅Bが、少なくとも該ピニオン5の直径d0 に等し
    く、(c)前記中空リング6の幅B及び外径Dにより定
    められる中空リング外壁20の外面の少なくとも20%
    を占めるように、前記通孔17、18、19の全開口面
    積fが定められており、(d)前記中空リング6の各歯
    間空隙に於ける半径方向通孔17の全体的な幅bが歯1
    2の幅Bの約60〜70%を占め、(e)流体を送給す
    る上で有効である、前記歯12の軸線方向幅Bに対応す
    るハウジング部分1の幅が、ポンプの軸線方向の全長L
    の少なくとも40%を占めることを特徴とする内接歯車
    ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記中空リング6及び前記ピニオン5
    の歯12がインボリュート曲線により定められているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内接歯車ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記中空リング6が、前記ピニオン5
    よりも1つ多い歯数を有することを特徴とする請求項1
    若しくは2に記載の内接歯車ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記半径方向通孔17が、中空リング
    6の負荷を受けない歯面に到達していることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の内接歯車ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記中空リング6の半径方向通孔17
    が、互いに隣接する複数の開口18として構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    内接歯車ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記中空リング6の前記半径方向通孔
    17が、横長の開口19として構成されていることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内接歯車ポ
    ンプ。
  7. 【請求項7】 前記半径方向通孔17、18、19
    が、対応する中空リング6の歯12の歯間空隙に沿っ
    て、対称形をなし且つ幅方向に沿って等間隔に配設され
    ていることを特徴とする請求項5若しくは6に記載の内
    接歯車ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記中空リング若しくはピニオンの歯
    のそれぞれにシール要素21が設けられていることによ
    り、隣接する歯同士が互いに摺動し得るようにしたこと
    を特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の内接歯
    車ポンプ。
  9. 【請求項9】 シール要素21が、所定の形状を有す
    る合成樹脂材料からなることを特徴とする請求項8に記
    載の内接歯車ポンプ。
  10. 【請求項10】 前記シール要素が、ポンプの吸入過
    程を軽減するために変位可能な特性を有する合成樹脂材
    料からなることを特徴とする請求項9に記載の内接歯車
    ポンプ。
  11. 【請求項11】 前記シール要素21が、円形断面を
    有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに
    記載の内接歯車ポンプ。
  12. 【請求項12】 前記シール要素が、T字型の断面を
    有するシールバー22からなることを特徴とする請求項
    8乃至10のいずれかに記載の内接歯車ポンプ。
  13. 【請求項13】 各シール要素21、22の背面が、
    ポンプの圧力側を向く歯面に通路を介して連通している
    ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の
    内接歯車ポンプ。
  14. 【請求項14】 吸入ポート7の領域に隣接するハウ
    ジング2、3が、中空リング6に軸線方向に沿って延在
    する吸入ポケット8を有することを特徴とする請求項1
    乃至13のいずれかに記載の内接歯車ポンプ。
  15. 【請求項15】 単一のピニオンと歯合する、概ね同
    一の2個の中空リング6aを有することを特徴とする請
    求項1乃至14のいずれかに記載の内接歯車ポンプ。
  16. 【請求項16】 両中空リング6aが、互いに一体回
    転するように連結されていることを特徴とする請求項1
    5に記載の内接歯車ポンプ。
  17. 【請求項17】 両中空リング6aの歯12の軸線方
    向幅B´が、ポンプの軸線方向の全長Lの少なくとも6
    0%に対応するハウジング部分1の幅に亘って延在して
    いることを特徴とする請求項15若しくは16に記載の
    内接歯車ポンプ。
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