JPH05231097A - 覆工版ユニットの組立架台および搬送補助機構 - Google Patents

覆工版ユニットの組立架台および搬送補助機構

Info

Publication number
JPH05231097A
JPH05231097A JP4029721A JP2972192A JPH05231097A JP H05231097 A JPH05231097 A JP H05231097A JP 4029721 A JP4029721 A JP 4029721A JP 2972192 A JP2972192 A JP 2972192A JP H05231097 A JPH05231097 A JP H05231097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tunnel
girder
wheel
unit
vertical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4029721A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3167397B2 (ja
Inventor
Katsunori Matsui
勝範 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd, Ishikawajima Construction Materials Co Ltd filed Critical Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Priority to JP02972192A priority Critical patent/JP3167397B2/ja
Publication of JPH05231097A publication Critical patent/JPH05231097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3167397B2 publication Critical patent/JP3167397B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネル補修用の複数の覆工版をアーチ状に
接合して覆工版ユニットを、トンネル外で、容易にかつ
短時間で組み立てることができる組立架台を提供する。 【構成】 トンネルT外の路面1の両側に設置するもの
で、複数のポスト23上にトンネル長さ方向に延びる主
桁24を昇降可能に設け、この主桁24を上昇させた状
態で、間隔をおいて配した主桁24の支持台32上に複
数のコンクリート版3を載せ、かつ接合してアーチ状の
ユニットUを組むとともに、ホイルユニット4をコンク
リート版3に装着する。この後、主桁24を下降させ、
ホイルユニット4の鉛直ホイル71を、鉛直ホイル走路
桁25に載せ、コンクリート版3の荷重をホイルユニッ
ト4に移し、ホイルユニット4の各ローラ71、72
を、搬送補助機構5により組立架台2から基礎側壁6に
転動させて、ユニットUをトンネルT内の補修部まで搬
送させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、既設のトン
ネルの内壁を、複数の補修版によって覆工し補修する場
合、予め複数の補修版をトンネル外で組み立ててユニッ
ト化し、かつトンネル内に搬送可能とするための組立架
台、およびそのユニットをトンネル内に搬送するための
搬送補助機構に関する。
【0002】
【従来の技術】既設のトンネル(道路用等)の内壁が、
老朽化したり、あるいは部分的に損傷した場合、補修版
として、その内壁に沿ったRに湾曲成形した複数のプレ
キャスト製コンクリート版(覆工版)を、内壁に沿って
アーチ状に据え付け相互に接合する、いわゆるコンクリ
ート版による覆工によって、その内壁を補修する方法
が、近年多用されてきている。
【0003】コンクリート版を内壁に据え付けて相互に
接合するにあたっては、トンネル出入り口にコンクリー
ト版を運搬してから、エレクタ等の移送装置によりコン
クリート版を補修部まで移送し、かつその姿勢を内壁に
沿った状態にして内壁に据え付け、それから、コンクリ
ート版にあらかじめ設けた継手金具どうしを結合して、
相互に接合するといった方法が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような方法におい
て、コンクリート版を内壁まで移送して据え付け、コン
クリート版どうしを接合するといった主となる作業は、
作業空間が限られているトンネル内で行うため、それら
作業が困難であるとともに種々の制限を受ける場合が多
く、また、トンネル内の車両等の通行を工事中は閉鎖す
る必要があり、特に交通量が多い道路では不便を来た
す。
【0005】そこで、上記不具合を解消する方法とし
て、予め複数のコンクリート版をトンネル外で組み立て
てユニット化してから、そのユニットをトンネル内の補
修部まで搬送し、かつ内壁に据え付ける方法を、本出願
人は先に提案している(特願平3ー323428号)。
しかしながら、複数のコンクリート版を組み立ててユニ
ット化するにあたり、容易かつ短時間で行えるような、
いわゆる組立架台および組み立てたユニットをトンネル
内に搬送させるための搬送補助機構の開発が要求されて
きた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情に鑑み
てなされ、請求項1として、トンネル内壁に沿って湾曲
する複数の覆工版がアーチ状に連結されてなる覆工版ユ
ニットを、トンネル内壁の側部に設けた、トンネル内の
路面と平行な上面およびトンネル内の路面に面して鉛直
面に形成された側面を有する基礎側壁に沿ってトンネル
内の所定位置まで搬送させ、かつトンネル内壁に据え付
けてこのトンネル内壁を覆工するにあたり、前記覆工版
ユニットをトンネル出入り口に隣接する路面上で組み立
て、トンネル内に搬送可能とするために左右一対として
設置される組立架台であって、前記トンネル出入り口に
隣接する路面上の両側に設置される基台と、基台に対し
昇降可能に設置され、前記覆工版のトンネル長さ方向に
沿った幅よりも短い間隔をおいて上方に突出しその上面
が路面と略平行な支持面とされた複数の支持台およびこ
れら支持台の間に位置して下方に突出し路面側に面する
側面が鉛直面である水平ホイルセット部をそれぞれ一体
に有する、トンネル長さ方向に沿って路面と略平行に延
びる主桁と、この主桁の前記各支持台間にわたりトンネ
ルの長さ方向に沿って延在する状態で前記基台に固定さ
れ、その上面が、前記主桁が下降した際にこの主桁の前
記支持面と面一な状態となり得る鉛直ホイル走路とされ
た鉛直ホイル走路桁と、前記主桁の前記水平ホイルセッ
ト部の間にわたりトンネル長さ方向に沿って延在する状
態で前記基台に固定され、その路面側の側面が、水平ホ
イルセット部と面一な状態の水平ホイル走路とされた水
平ホイル走路桁とを備え、前記鉛直ホイル走路桁の上面
を、前記基礎側壁の前記上面に連続して面一で、かつ前
記水平ホイル走路桁の側面を、前記基礎側壁の前記側面
に連続して面一に構成したことを特徴としている。
【0007】また、請求項2は、請求項1記載の、左右
一対の組立架台の上にて組み立てられた前記覆工版ユニ
ットを、トンネル内に搬送させるための覆工版ユニット
の搬送補助機構であって、左右一対の組立架台上にて組
み立てられた覆工版ユニットの内側に配置されるととも
に、そこからトンネル内に向かって路面上を走行可能と
される据付作業台と、この据付作業台の両側部に連結機
構を介して連結された、トンネル長さ方向に延びる牽引
桁と、この牽引桁にその長さ方向に間隔をおいて着脱可
能に複数装着されるとともに、前記覆工版にも着脱可能
に装着されて牽引桁と前記覆工版ユニットとを連結する
ホイルユニットとを備えていることを特徴としている。
【0008】また、請求項3として、前記連結機構を、
前記牽引桁と前記据付作業台とをトンネル幅方向および
上下方向に沿って相対移動可能に連結する連結軸と、こ
の連結軸と据付作業台との間に介装され、双方の相対移
動を緩衝するとともに、通常状態において、牽引桁と据
付作業台との間隔を一定に保つ緩衝機構と、牽引桁の側
方に延び、前記緩衝機構により、前記基礎側壁の前記側
面に圧接状態とされる、水平面に沿って回転自在なガイ
ドホイルとにより構成したことを特徴としている。さら
に、請求項4として、前記ホイルユニットを、前記牽引
桁および前記覆工版に形成されたホイルユニット装着口
に着脱可能に装着されるケーシングと、このケーシング
に回転自在に設けられ、ケーシングが牽引桁およびホイ
ルユニット装着口に装着された状態で、前記基礎側壁に
おける前記上面および前記側面を転動可能な鉛直ホイル
および水平ホイルとにより構成したことを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】本発明の覆工版ユニットの組立架台によれば、
主桁を上昇位置に保持した状態で、鉛直ホイル走路桁の
上面より上方に突出する複数の支持台上に、複数の覆工
版をアーチ状に接合して覆工版ユニットを組み立て、次
いで、各覆工版にホイルユニットを装着してから、主桁
を下降させ、ホイルユニットの鉛直ホイルを、鉛直ホイ
ル走路桁の上面に載せ、覆工版の荷重をホイルユニット
に移す。この状態から、搬送補助機構によりユニットU
をトンネル内に搬送させる。覆工版ユニットは、ホイル
ユニットの鉛直ホイルが、組立架台の鉛直ホイル走路桁
の上面から基礎側壁の上面を、また、ホイルユニットの
水平ホイルが、水平ホイル走路桁の側面から基礎側壁の
側面を転動することにより、トンネル内に搬送される。
すなわち、トンネル内へ搬送するためのホイルユニット
が装着され、かつ、このホイルユニットを組立架台上お
よび基礎側壁上で走行させ得る状態に、複数の覆工版か
らなる覆工版ユニットを組み立てることが、本発明の組
立架台により容易に行える。
【0010】また、本発明の搬送補助機構によれば、覆
工版ユニットの、組立架台から基礎側壁に沿ってトンネ
ル内への搬送を、スムーズかつ容易に行える。
【0011】また、搬送補助機構を構成する据付作業台
と牽引桁とを連結する連結機構によれば、路面に凹凸等
があって走行する据付作業台が路面から上下あるいは左
右に動く力を受けると、その力は緩衝されて覆工版ユニ
ットには伝わらず、このため、覆工版ユニットの搬送に
は何ら支障が起きないとともに、据付作業台に変形等の
力が働かない。
【0012】さらに、本発明のホイルユニットによれ
ば、搬送補助機構の牽引桁と覆工版ユニットとの連結を
容易とするとともに、覆工版ユニットの、組立架台およ
び基礎側壁上の搬送を可能とする。特に、ホイルユニッ
トの水平ホイルが、組立架台の水平ホイル走路桁の上桁
の側面と、基礎側壁の側面を転動することにより、覆工
版ユニットは、蛇行等が生じることなく路面に沿って確
実にトンネル内に搬送される。
【0013】
【実施例】図1は、既設の道路用トンネルTの出入り口
の一端側および任意のトンネル断面を示しており、T1
は打設コンクリート等により構築された断面円弧状のト
ンネルTの内壁、1は道路の路面であり、2が、複数の
コンクリート版(覆工版)3をアーチ状に接合してコン
クリート版ユニットU(覆工版ユニット)を組み立てる
ための、本発明に係る左右一対の組立架台である。
【0014】これら組立架台2の上で、組み立てたコン
クリート版ユニット(以下単にユニットと略称する)U
を、トンネルT内の補修すべき部分まで搬送してトンネ
ル内壁T1に据え付けることにより、トンネルTの補修
を行うもので、トンネルT内へのユニットUの搬送は、
本発明に係る、ホイルユニット4を有する搬送補助機構
5を用いる。
【0015】トンネルT内の内壁T1の、路面1に臨む
両側面には、ユニットUの搬送路となり、かつユニット
Uをトンネル内壁T1に据え付けるための基礎側壁6が
設けられている。この基礎側壁6は、トンネルTの全長
にわたりその長さ方向に沿ってコンクリートを打設する
ことにより所定高さに形成されたもので、その上面6a
は路面2と平行で、路面2に臨む側面6bは鉛直面にな
っている。
【0016】ここで、まずコンクリート版3を詳述する
と、このコンクリート版3は、図2に示すように、トン
ネル内壁T1に沿ったRに湾曲成形された円弧板状のも
ので、2つを、互いに向かい合わせ頂部側となる上端接
合面3aどうしをアーチ状に合わせた左右一対で1組と
して用いられる。下端部となる脚部3Aは、均一な厚さ
の他の部分より内面側が膨出して厚くなっており、上記
のように左右一対に組んだ状態で、脚部3Aの内面は鉛
直面に沿うようになっている。
【0017】左右のコンクリート版3どうしの接合面と
なる上端接合面3aと、前後に隣り合うコンクリート版
3どうしの接合面となる側端接合面3bには、図3に示
すように、互いにボルト結合されることよりコンクリー
ト版3どうしを接合するための、ボルト通し孔(図示
略)があけられた継手金具7が、各接合面3a、3bに
つきそれぞれ複数設けられている。そして、コンクリー
ト版3の外面(凸面)には、継手金具7どうしをボルト
結合する際、その作業用スペースとなる継手凹所8が形
成されている。
【0018】また、図4に示すように、脚部3Aには、
下面から、鉛直押しボルト9のねじ部9aが、脚部3A
に埋め込まれたインサート金具10にねじ込まれ、外面
(凸面)から水平押しボルト11のねじ部11aがイン
サート金具12にねじ込まれている。鉛直押しボルト9
は、脚部3Aの内面に開口する座ぐり口13からスパナ
等の工具によりその頭部9bを回転させることができ
る。また、水平押しボルト11は、インサート金具12
から脚部3Aの内面にわたってあけられた操作孔14に
挿入したドライバ等の工具を、ねじ部11a先端に形成
された係合溝(図示略)に嵌めて回転させることができ
る。また、脚部3Aには、水平押しボルト11の頭部1
1bの座ぐり15が形成されている。これら各ボルト
9、11は、コンクリート版3の幅方向に間隔をおいて
複数設けられている。
【0019】また、これら各ボルト9、11は、コンク
リート版3を最終的にトンネル内壁T1に据え付けるま
では、それら頭部9b、11bを、座ぐり口13、座ぐ
り15に収納させておく。
【0020】コンクリート版3の脚部3Aには、前記ホ
イルユニット4を装着するためのホイルユニット装着口
16が形成されている。このホイルユニット装着口16
は、コンクリート版3に一対、2つのコンクリート版3
の側端接合面3bを互いに合わせた状態で、隣り合うも
のの間の距離が均等になる位置に形成されている。
【0021】ホイルユニット装着口16は、図5および
図6に示すように、コンクリート版3の厚さ方向に貫通
し、かつ下面に開口している。その内面形状は、断面台
形状で、上から見た場合、コンクリート版3の外側から
内側に向かうに従い幅が大きくなる楔型に形成され、そ
の内面には、鋼板17が張られている。なお、コンクリ
ート版3内部のホイルユニット装着口16近傍には、複
数のジベル18が埋め込まれている。
【0022】ホイルユニット装着口16の奥側(コンク
リート版3における外側)には、等辺山形鋼からなる、
ホイルユニット取付金具19が設けられている。このホ
イルユニット取付金具19は、長さ方向をコンクリート
版3の幅方向に沿わせ、横板部19aをコンクリート版
3の底面に揃え、縦板部19bをコンクリート版3の内
側に配した状態で、前記鋼板17の側面に、その両端が
溶接されて固定されている。
【0023】このホイルユニット取付金具19の縦板部
19bの中央には、透孔20が形成され、この透孔20
に合わせて縦板部19bの外側に、ナット21が溶接さ
れている。
【0024】コンクリート版3の脚部3Aの内面におけ
るホイルユニット装着口16の上には、単なる筒状のイ
ンサート金具22が、内空を内面側に向けて、この内面
に直交する状態で埋め込まれている。
【0025】上記構成のコンクリート版3は、アーチ状
に組んだ左右一対のそれぞれの脚部3Aを、トンネルT
内の前記左右の基礎側壁6にそれぞれ載せると、僅かな
間隔をおいてコンクリート版3の外面がトンネル内壁1
に沿った状態となり、かつ、コンクリート版3の脚部3
Aの内面が、基礎側壁6の側面6bと面一になるよう構
成されている。そして、本実施例の場合、コンクリート
版ユニットUは左右3つずつのコンクリート版3を組ん
だものである。
【0026】さて、前記組立架台2は、トンネルTの出
入り口のすぐ外側の、路面1の両側に、左右一対として
設置される。これら組立架台2は、路面1の長さ方向
(以下の説明で、この方向を前後方向、また、これに直
交する路面1の幅方向を左右方向と定義する)に沿って
等間隔に立設された複数(この場合5本)のポスト(基
台)23の上に、前後方向に沿って水平に延びる主桁2
4、鉛直ホイル走路桁25、水平ホイル走路桁26が架
け渡された基本構造となっている。以下この組立架台2
を、図7ないし図10を参照して詳述する。
【0027】ポスト22は、左右一対の縦材27aの間
に前後一対の横材27bが組まれたもので、各ポスト2
2の前後方向の間隔は、コンクリート版3の幅と略同じ
距離に設定されている。
【0028】左右一対の縦材27aのうち、路面1側、
つまり内側のもの(図8で右側のもの)は、外側のもの
より若干低く、この内側の縦材27aの上には、前後方
向に延びる水平ホイル走路桁26が固定されている。こ
の水平ホイル走路桁26は、溝形鋼である下桁28およ
び上桁29からなり、それぞれ溝が外側に向けられて溶
接により互いに固着されている。下桁28および上桁2
9の路面1に臨む各側面28a、29aは、互いに面一
で鉛直面とされている。
【0029】下桁28は、前後両端のポスト23にわた
る長さを有し、それぞれのポスト23の内側の縦材27
aの上端に溶接により固着されている。一方、上桁29
は、複数あって、各ポスト23の間の中央部と、各ポス
ト23をまたぐ位置に、互いに間隔をおいて配されてい
る。
【0030】また、左右一対の縦材27aのうちの路面
1に対する外側の縦材27aの上には、溝形鋼からな
り、前後方向に延びる外桁30が、溝を内側に向けた状
態で、溶接により固着されている。
【0031】前記主桁24は、断面正方形状の中空鋼管
製で、前後両端のポスト23にわたる長さを有する主桁
本体31と、この主桁本体31の上面31aに等間隔に
配されて上方に突出する複数の支持台32と、これら支
持台32の間に位置して下方に突出する水平ホイルセッ
ト部33とを備えており、主桁本体31が、ポスト23
の上端部であって、左右の縦材27aおよび水平ホイル
走路桁26によって形成される溝に収まる状態で、各横
材27bの上に載せられている。
【0032】前記支持台32は、各ポスト23の直上に
あたる位置および各ポスト23の間の中央にあたる位置
に配されており、その上面32aは、路面1と平行な主
桁本体31の上面31aと平行で、コンクリート版3を
その上に載せて支持する支持面とされる。
【0033】また、前記水平ホイルセット部33は、短
い溝形鋼でできており、前記水平ホイル走路桁26の各
上桁29の間に配され、溝を外側に向けた状態で、主桁
本体31の内側の側面に溶接されて固着されている。そ
して、その路面1側に臨む側面33aは鉛直面であっ
て、かつ上桁29の側面29aに連続して面一な状態に
なっている。各水平ホイルセット部33の間は、コンク
リート版3の脚部3Aに設けられた前記ホイルユニット
装着口16の間隔と同じに設定されている。
【0034】さて、上記構成からなる主桁24は、ポス
ト23に設けられるジャッキ装置34により昇降するよ
う構成されている。
【0035】このジャッキ装置34は、図7および図8
に示すように、前後両端のポスト23の横材27bのや
や下において、左右一対の縦材27a間にわたって水平
に架け渡されたジャッキ台35の上に設置されており、
下端に形成されたフランジ36aが固定されたカラー3
6と、このカラー36に摺動的に回動自在に挿入され、
上端部周面にねじ部(図示略)を有し、中央にナット3
7aが一体に形成されたジャッキロッド37と、主桁2
4をその上面で受け、下面に一体に固着された筒部38
aがジャッキロッド37のねじ部に螺合された支台板3
8とから構成されている。支台板38と筒部38aに
は、左右方向に沿ったリブ板39が、また、前後方向に
沿ったガイド板40がそれぞれ設けられている。
【0036】上記ジャッキ装置34によれば、ナット3
7aを回動させてジャッキロッド37を回動させると、
ジャッキロッド37におけるねじ部の筒部38aに対す
る捩じ込み量が変動し、これによって、支台板38が上
がったり下がったりする。支台板38が横材27bより
下にあると、主桁24は横材27bの上に載って横材2
7bに支持され、支台板38が横材27bより上に位置
した状態で、主桁24は支台板38で支持され、支台板
38とともに昇降する。ナット37aの回動は、ラチェ
ット式スパナ41を用いると、双方向の回動が便利に行
える。
【0037】なお、前記水平ホイル走路桁26および外
桁30と、主桁24の側面との間は、スムーズな主桁2
4の昇降を可能とするため、若干の隙間があいている。
また、前記ガイド板40は、横材27b間に僅かな隙間
をおいて挟まれ、横材27bに当たることにより、昇降
時の、主桁24の前後方向の揺動を防止する機能を果た
す。
【0038】上記ジャッキ装置34は、各ポスト23の
うち、少なくとも前後両端のポスト23に設ける。
【0039】前記主桁24を構成する各支持台32の間
のスペースには、前記鉛直ホイル走路桁25が配されて
いる。この鉛直ホイル走路桁25は、溝形鋼が組まれて
なるもので、前後方向に延び、その上面25aは路面1
と平行であり、水平ホイル走路桁26を構成する上桁2
9の上面と外桁30の上面との間にわたって架け渡さ
れ、これら上面に、溶接により固着されている。
【0040】前記主桁24が、各ポスト23の横材27
bに支持された状態では、主桁24を構成する支持台3
2の上面32aは、鉛直ホイル走路桁25の上面25a
に連続して面一となり、前記ジャッキ装置34に主桁2
4が上昇すると、支持台32の上面32aは鉛直ホイル
走路桁25の上面25aよりも上に突出する。主桁24
の上昇における上限は、主桁本体31ないし水平ホイル
セット部33が、鉛直ホイル走路桁25に当たるまでで
あり、下限は、上述の如く、横材27bに支持されてい
る状態である。また、主桁24の昇降の際の水平ホイル
セット部33は、その側面33aが、水平ホイル走路桁
26を構成する各上桁29の側面29aと面一な状態を
保ったまま、各上桁29の間で昇降し、主桁24が下限
にあるとき、その下端は、水平ホイル走路桁26に近接
する。
【0041】主桁24が下限状態において、前記鉛直ホ
イル走路桁25の上面25aおよび主桁24を構成する
支持台32の上面32aは、互いに面一となるが、これ
ら上面25a、32aは、前記各基礎側壁6の上面6a
にそれぞれ面一で、かつトンネルT側の端部に設けられ
た支持台32は、基礎側壁6に連続している。また、水
平ホイル走路桁26を構成する下桁28、上桁29の各
側面28a、29aは、各基礎側壁6の側面6bにそれ
ぞれ面一な状態で連続している。
【0042】以上が、本実施例の、ユニットUを組み立
てるための組立架台2である。なお、図1に示すよう
に、路面1の両側にそれぞれ並んで立設された各ポスト
23の外側には、作業員が載って作業足場とするため
の、前後方向に延びる足場板42が設けられている。
【0043】これら足場板42には、左右一対の組立架
台2上に組み立てるユニットUの外周面に沿って湾曲形
成された梯子状の組立足場43が、路面1をまたぐ状態
で設けられる。この組立足場43は、足場板42とユニ
ットUの外周面を転動する複数の車輪44により、前後
方向に移動するようになっている。
【0044】次に、上記左右一対の組立架台2の上で組
み立てられたユニットUを、トンネルT内へ搬送するた
めの、ホイルユニット4を有する搬送補助機構5を説明
する。
【0045】搬送補助機構5は、ホイルユニット4、据
付作業台45、牽引桁46および連結機構47により構
成されている。
【0046】まず、据付作業台45から説明すると、こ
の据付作業台45は、トンネルT内を走行可能とされて
いるもので、図11および図12に示すように、左右一
対の鉛直柱48の上端に梁49が架け渡された複数の門
型フレーム50が、連結ビーム51によって連結されて
一体化され、各鉛直柱48にそれぞれ足場52が固定さ
れ、さらに、これら足場52に、前記牽引桁46がそれ
ぞれ取り付けられ、各鉛直柱48の下端に、キャスター
式の走行車輪53が取り付けられてなる。
【0047】この据付作業台45は、図11に示すよう
に、長さ方向(門型フレーム50の並び方向)を、トン
ネルTの長さ方向に沿わせた状態で、かつ幅方向中心を
トンネルTのそれに合わせた状態でトンネルT内に配す
と、左右の鉛直柱48および梁49と、トンネルTの内
壁T1との間に所定の間隔が空くよう、その寸法が設定
され、前記各足場52の先端は、前記基礎側壁6に近接
するようになっている。
【0048】各梁49には、この梁49の長さ方向を軸
としてヒンジ結合され、かつ据付作業台45の前側ある
いは後側に倒した状態が収納状態とされ、起立状態が手
摺りとなる、起倒式の手摺り54が設けられている。ま
た、足場52の先端側には、複数の手摺り55が、足場
52の長さ方向に適宜な相互間隔をおいて固定されてい
る。
【0049】前記牽引桁46は、足場52の全長にわた
る長さを有し、足場52の先端に、前記連結機構47を
介して取り付けられている。連結機構47に取り付けら
れた状態で、牽引桁46を説明すると、図12および図
13に示すように、足場52への取り付け部である基部
56に、上に延びる複数のホイルユニット取付部57
が、基部56の長さ方向に等間隔をおいて一体に設けら
れたもので、側面(外側)から見ると全体が櫛状で、ホ
イルユニット取付部57を含む部分の断面はL字状に形
成されている。
【0050】基部56ないしホイルユニット取付部57
は、山形鋼等の型鋼が組まれてなるもので、各ホイルユ
ニット取付部57の上端部における前後端面には、図1
4に示すように、ホイルユニット4を、隣り合うホイル
ユニット取付部57の間に装着するための板状のステー
58が溶接されている。これらステー58は、前後方向
に沿って延びており、ボルト通し孔58aがあけられ、
外面には、ボルト通し孔58aに通される、ホイルユニ
ット装着用のボルト59がねじ込まれるナット60が溶
接されている。
【0051】前記基部56の前後の端部および足場52
の外側に向いた先端の前後の端部には、両者の連結を図
るための前記連結機構47が設けられている。
【0052】この連結機構47は、ウェブ61aの両端
にフランジ61bを有するコ字状の縦ブラケット61
と、この縦ブラケット61と同様の、ウェブ62aおよ
び両端のフランジ62bを有する横ブラケット62と
が、フランジ61b、62bどうしを互いに向かい合わ
せた状態で十字状に交差して配され、十字状の連結軸6
3の、縦軸63aが縦ブラケット61の各フランジ61
bに貫通され、横軸63bが横ブラケット62の各フラ
ンジ62bに貫通され、この連結軸63の各軸63a、
63bの交差部に四角い枠状のばね座64が固定され、
各軸63a、63bの外周であって、縦ブラケット61
の各フランジ61bとばね座64との間、および横ブラ
ケット62の各フランジ62bとばね座64との間に、
コイルばね(緩衝機構)65、66がそれぞれ介装さ
れ、さらに、牽引桁46における基部56の側部に、L
字金具67を介してガイドホイル68が設けられて、構
成されている。
【0053】前記縦ブラケット61は、ウェブ61aが
牽引桁46の基部56の前後の端面に固着され、また、
横ブラケット62は、ウェブ62aが、足場52の外側
に向いた先端の前後の端面に、図示せぬステーを介して
固着されている。連結軸63の各軸63a、63bは、
それぞれ各ブラケット61、62の各フランジ61b、
62bに遊貫しており、連結軸63と縦ブラケット61
とは、縦軸63aに沿って上下方向に相対的にスライド
可能で、連結軸63と横ブラケット62とは、横軸63
bに沿って横方向に相対的にスライド可能となってい
る。それら相対的なスライドは、各コイルばね65、6
6により規制かつ緩衝されるようになっている。
【0054】牽引桁46の基部56の外側には、鉛直部
67aおよび水平部67bからなる複数の前記L字金具
67が、基部56の長さ方向に沿って等間隔に溶接さ
れ、これらL字金具67の鉛直部67bの先端部外面
に、水平面に沿って回転する前記ガイドホイル68が、
回転自在に装着されている。また、各L字金具67の鉛
直部67bの下端部外面には、牽引機構69を構成する
ワイヤクリッパ70が、着脱可能に取り付けられるよう
になっている。このワイヤクリッパ70を含めた牽引機
構69は、後に説明する。
【0055】据付作業台45と牽引桁46とは、連結機
構47により、相互の間隔が一定に保たれ、また、左右
のガイドホイル68の先端間は、前記基礎側壁6の側面
6b間よりもやや広く設定されている。そして、据付作
業台45を走行させてトンネルT内に入れていくと、左
右のガイドホイル68が両側の基礎側壁6の側面6bに
当たって牽引桁46がトンネルTの内側に移動し、かつ
コイルばね65の力により、左右のガイドホイル68
は、トンネルTの幅方向外側にそれぞれ付勢され、側面
6bに圧接される。これによって、据付作業台45は、
その幅方向中央がトンネルTのそれに一致し、左右の牽
引桁46と両側の基礎側壁6の側面6bとの間の間隔は
一定に保たれる。
【0056】また、牽引桁46の動きが上下および左右
方向の動きが拘束されていて(すなわち縦ブラケット6
1が動かない)、たとえばトンネルT内の路面1の凹凸
等により、据付作業台45に、上下あるいはトンネル幅
方向に動かされる力が与えられると、横ブラケット62
が連結軸63の縦軸63aに沿って上下にスライドする
か、あるいは横ブラケット62が連結軸63の横軸63
bに沿ってトンネル幅方向にスライドすることにより、
据付作業台45はこれらの方向に移動し、かつ各コイル
ばね65、66の力により、常に元の姿勢(位置)に戻
される力を受ける。
【0057】さて、ホイルユニット4は、上記牽引桁4
6の各ホイルユニット取付部57のステー58の間に架
け渡される状態で、これらホイルユニット取付部57に
着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0058】このホイルユニット4を、図5、図13、
図14、図15、図16および図17を参照して、ステ
ー58に取り付けられた状態で説明すると、このホイル
ユニット4は、鉛直ホイル71および水平ホイル72
と、鉛直ホイル71を回転自在に支持した状態でこの鉛
直ホイル71を収納し、牽引桁46に着脱可能に取り付
けられるケーシング73と、このケーシング73に一体
に固定されて水平ホイル72を支持するブラケット74
等を備えており、鉛直ホイル71が前記基礎側壁6の上
面6aを転動し、水平ホイル72が基礎側壁6の側面6
bを転動していくよう構成されている。
【0059】ケーシング73は、鋼板を組み立てて形成
されたもので、左右対称の形状をなし、上から見ると先
端側がやや細くテーパ状に形成された前部75に、ブラ
ケット板76を介して、直方体状の後部77が固定され
てなる。
【0060】前部75および後部77の内部には、軸受
板78、79がそれぞれ設けられており、また、後部7
7の後端には、フランジ板80が溶接されている。ま
た、前部75の先端側の下部には、開口部75aが形成
されている。
【0061】フランジ板80は、横に長く延びており、
その両端部に、牽引桁46のステー58への連結用の前
記ボルト59を通すための長孔80bが形成されてい
る。
【0062】前部75を構成する前端板81、各軸受板
78、79、ブラケット板76およびフランジ板80に
は、軸孔81a、78a、79a、76a、80aがそ
れぞれ形成されており、これら軸孔81a、78a、7
9a、76a、80aに、前記鉛直ホイル71の軸82
が通されている。
【0063】この軸82は、先端部の小径部82aおよ
び他の部分の大径部82bが形成され、小径部82aの
先端にねじ部82cが形成され、大径部82bの先端に
ボルト頭部82dが形成されている。ねじ部82cは、
小径部82aよりも径がやや小さく、ねじ部82cと小
径部82aの間、および小径部82aと大径部82bの
間には、それぞれ段部82e、82fが形成されてい
る。ねじ部82cは、コンクリート版3のホイルユニッ
ト装着口16に設けられた前記ホイルユニット取付金具
19に溶接されたナット48aに、ねじ込み可能となっ
ている。
【0064】そして、この軸82は、ねじ部82c側か
ら、フランジ板80、軸受板79、ブラケット板76、
軸受板78の各軸孔80a、79a、76a、78aに
通され、開口部75aから前部75内に挿入された鉛直
ホイル71の軸芯に通された後、ねじ部82cが前端板
81の軸孔81aに挿入される。この状態で、軸82の
段部82e、82fは、それぞれ前端板81、軸受板7
8に係止し、それ以上の挿入が阻止される。
【0065】上記構成のホイルユニット4は、コンクリ
ート版3のホイルユニット装着口16に前部75から挿
入すると、前記ホイルユニット取付金具19の透孔20
をねじ部82cが通りナット21に当たる。そして、ボ
ルト頭部82dを利用してねじ部82cをナット21に
ねじ込むことにより、前部75がホイルユニット装着口
16内に嵌合するようになっている。軸82のねじ部8
2cをナット21にねじ込むと、段部82fが軸受板7
8に対し係止状態となっているから締結力が発生し、こ
れによって、ケーシング73に対する軸82の固定ない
しホイルユニット4自体のコンクリート版3のホイルユ
ニット装着口16に対する固定がなされる。この状態
で、鉛直ホイル71は軸82に対し回転自在に装着さ
れ、その下端周面は、前部75の開口部75aより僅か
に下に出て、コンクリート版3の下面から突出する。
【0066】なお、前記フランジ板80には、軸82の
ボルト頭部82dの回動操作を許容する大きさを有する
透孔83aがあけられた、当て板83がビス止めされて
いる。
【0067】前記ブラケット板76は上下に延びてお
り、ケーシング73より上の上部84は三角形状に形成
され、その上端部には、ピン通し孔84aがあけられて
いる。このピン通し孔84aには、ホイルユニット4を
コンクリート版3に仮止めするため前記インサート金具
22に挿入するピン85が通される。
【0068】ブラケット板76の、ケーシング73より
下に延びる下部86の下端には、水平ホイル72のブラ
ケット74が固着されている。
【0069】このブラケット74は、鋼鈑製の上板8
7、下板88、縦板89により、前記ケーシング73の
前部75側に開口するコ字状に組まれたもので、上板8
7の端部が、ブラケット板76の下部86の下端に溶接
されており、さらにこのブラケット74には、縦板89
の上端からケーシング73の後部77にわたって、補強
板90が溶接されている。
【0070】このブラケット74の上板87と下板88
の間に軸91が取り付けられ、この軸91に、水平ホイ
ル72が回転自在に装着され、この状態で、水平ホイル
72の外側の周面は、ブラケット74からやや外側に突
出する。
【0071】水平ホイル72の軸方向長さ(厚さ)は、
上板87と下板88の間隔よりも短く、また、軸91
は、上板87および下板88に対し上下に摺動可能とさ
れ、水平ホイル72は軸91とともに上下に移動可能と
なっている。そして通常は、上板87から上方に突出し
た端部に外装され、軸91の上端に取り付けられたばね
座92と上板87間に介装されたコイルばね93によ
り、上方に付勢されている。
【0072】上記水平ホイル72は、ホイルユニット4
を、上述したようにコンクリート版3のホイルユニット
装着口16に装着されると、その外側の周面は、ブラケ
ット板76よりもやや外側に出る状態となる。
【0073】上記構成のホイルユニット4は、以下のよ
うにして、前記据付作業台45に設けられた牽引桁46
とコンクリート版3に取り付けられ、両者を連結する。
【0074】まず、牽引桁46の隣り合うホイルユニッ
ト取付部57の間から、ホイルユニット4のケーシング
73の前部75を、コンクリート版3のホイルユニット
装着口16に嵌合するとともに、ブラケット板76の上
部84のピン通し孔84aを、前記インサート金具22
に合わせ、このピン通し孔84aとインサート金具22
にピン85を挿入し、ホイルユニット4をコンクリート
版3に仮止めする。
【0075】次いで、前記フランジ板80の両端を、ホ
イルユニット取付部57から延出するステー58に当
て、両端の長孔80bを、ステー58のボルト通し孔5
8aに合わせる。そして、フランジ板80側から長孔8
0b、ボルト通し孔58aにボルト59を通し、ナット
60にねじ込む。
【0076】次に、牽引桁46の基部56の外側に溶接
されたL字金具67に装着される前記ワイヤクリッパ7
0を含む前記牽引機構69を説明する。
【0077】この牽引機構69は、図13等に示すよう
に、前記搬送補助機構5をトンネルT内に搬送させてい
くためのもので、L字金具67の鉛直部67aに、ボル
ト94、ナット95により着脱自在に装着される前記ワ
イヤクリッパ70と、このワイヤクリッパ70に係止さ
れる牽引ワイヤ96と、前記基礎側壁6の側面6bに固
定されたワイヤハンガ97と、トンネルTの手前側(前
記組立架台2が設置された側)の出入り口および反対側
の出入り口にそれぞれ設けられる牽引ワイヤ駆動機構9
8および牽引ワイヤ緊張機構99とから構成されてい
る。
【0078】ワイヤクリッパ70は、所定長さを有する
2枚の板状体70aが重ね合わされてトンネルTの長さ
方向に延びるもので、長さ方向に複数設けられたビス1
00により板状体70aの下端部どうしが接合され、そ
の対向面に形成された長さ方向に延びる溝101aが一
致してワイヤ係止孔101が形成され、上端部である折
り曲げ部分が、L字金具67への装着部となっている。
そして、ビス100を外した状態で、自由端部間を広げ
て牽引ワイヤ96の上巻部96aをワイヤ係止孔101
に嵌めてから、ビス100により板状体70aどうしを
締結すれば、牽引ワイヤ99はワイヤクリッパ70に装
着される。
【0079】ワイヤハンガ97は、上下に延びる左右一
対の縦フレーム102と、これらフレーム102の下端
部を連結する横フレーム103と、各縦フレーム102
の内側にそれぞれ設けられた上下一対の縦ローラ104
(上側縦ローラ104a、下側縦ローラ104b)と、
各縦フレーム102間にわたって設けられた上下一対の
横ローラ105(上側横ローラ105a、下側横ローラ
105b)とを備えている。
【0080】各縦ローラ104a、104bは、一体に
回転するよう連結され、さらに、上側横ローラ105a
は、軸受106aを介して各縦ローラ104a、104
bに連結され、下側横ローラ105bは、軸受106b
を介して下側縦ローラ104bに連結されており、各ロ
ーラ104a、104b、105a、105bのうち、
連結されたものものどうしが、いずれかが回転すれば一
体に回転するようになっている。
【0081】各縦ローラ104a、104bと各横ロー
ラ105a、105bとの間の隙間は、牽引ワイヤ96
が嵌まり込まない程度にまで、きわめて小さく設定され
ている。
【0082】上記構成のワイヤハンガ97は、その一方
の縦フレーム102が、前記組立架台2における水平ホ
イル走路桁26の下桁28の側面28aと、基礎側壁6
の側面6bとに、適宜間隔をおいて、ボルト止め等の手
段により固定される。固定される高さ位置は、前記据付
作業台45を路面1上に置いた状態で、前記ワイヤクリ
ッパ70の下端部が、左右の上側縦ローラ104aの間
に配される位置に設定する。
【0083】前記牽引ワイヤ駆動機構98は、前記左右
一対の組立架台2の反トンネルT側の端部に設置された
ジャッキフレーム107に設けられている。
【0084】ジャッキフレーム107は、図1および図
18に示すように、路面1の両側に立設された左右一対
の鉛直柱108の上端部間に、水平に梁109が架け渡
されてなるもので、各鉛直柱108および梁109は、
断面正方形状の中空形鋼からなり、互いに溶接により接
合されている。
【0085】そして、牽引ワイヤ駆動機構98は、図1
8および図19に示すように、梁109の中央の前面
(反トンネルT側の面)に取り付けられたギヤドモータ
110と、梁109の中央内に配されギヤドモータ11
0により作動させられる差動ギヤ111と、梁109内
に配されて差動ギヤ111に連結された左右一対の第1
の駆動シャフト112と、各鉛直柱108内に配されて
各第1の駆動シャフト112に第1のベベルギヤ113
を介して連結された各第2の駆動シャフト114と、各
鉛直柱108の内側の側面に取り付けられ、各第2の駆
動シャフト114の下端に第2のベベルギヤ115を介
して連結された各ワイヤキャプスタン116とから構成
されている。
【0086】また、前記牽引ワイヤ緊張機構99は、図
19に示すように、ジャッキフレーム107が設けられ
た側とは反対側のトンネルTの出入り口の左右に配され
た反力台117と、この反力台117にねじ結合される
とともにワイヤシーブ118がその先端に取り付けられ
たハンドル119とから構成されている。
【0087】これら牽引ワイヤ駆動機構98と牽引ワイ
ヤ緊張機構99によれば、牽引ワイヤ96を、少なくと
もワイヤキャプスタン116に複数回(3〜4回)巻い
た状態でこのワイヤキャプスタン116とワイヤシーブ
118とに巻回し、ハンドル119を回転させて反力台
117に反力を取り牽引ワイヤ96を適宜な張力に至る
まで緊張する。この状態からギヤドモータ110を作動
させると、その駆動力は、差動ギヤ111、第1の駆動
シャフト112、第1のベベルギヤ113、第2の駆動
シャフト114、第2のベベルギヤ115を経てワイヤ
キャプスタン116に伝わり、このワイヤキャプスタン
116の回転により、牽引ワイヤ96は、図19におい
て矢印(イ:送り方向)あるいは矢印(ロ:戻し方向)
に作動する。
【0088】ワイヤキャプスタン116に対し牽引ワイ
ヤ96は複数回巻かれているから、ワイヤキャプスタン
116の回転が摩擦力により牽引ワイヤ96に伝わる。
また、ギヤドモータ110の駆動力による各第1の駆動
シャフト112の回転は、差動ギヤ111により互いに
逆回転になり、その結果、左右の牽引ワイヤ96の作動
方向は同じになる。
【0089】また、前記ジャッキフレーム107には、
前記左右一対の組立架台2上において複数(この場合6
つ)のコンクリート版3によりユニットUを組み立てる
際、左側の組立架台2上に設置する1つ目のコンクリー
ト版3を支持するための、トンネルT側に延びるアーム
ジャッキ120が設けられている。
【0090】このアームジャッキ120は、図21およ
び図22に示すように、先端に膨出部121を有するア
ーム本体122の先端に、ジャッキ123とコンクリー
ト版支持部124とを備えている。
【0091】アーム本体122は、鋼板を適宜に成形し
て溶接により接合した断面矩形状の中空体であり、前後
方向に沿って、かつ斜め上方に立ち上がった状態で、前
記ジャッキフレーム107の梁109の中央やや左寄り
に、その基端が溶接されている。
【0092】ジャッキ123は、内周面にねじ山が形成
され、その軸線が鉛直方向に沿って互いに同軸的な状態
で、アーム本体122の膨出部121の先端に溶接され
た上下一対のねじ筒125、126と、これらねじ筒1
25、126にねじ込まれ、略中央にナット127aを
一体に有するボルト127と、このボルト127の上端
に回動可能かつ脱落不能に取り付けられた受け板128
とから構成されている。
【0093】前記コンクリート版支持部124は、アー
ム本体122の膨出部121における、ジャッキ123
よりも手前側の一方の側面(この場合トンネルTに向か
って左側の面、図22では右側となっている)に設けら
れ、その側面に固定された円筒状のガイド129と、こ
のガイド129に摺動可能に挿入されたスライド軸13
0と、このスライド軸130の一端に固着された支持プ
レート131とからなる。
【0094】ガイド129は、膨出部67の側面に、軸
線が鉛直方向に沿った状態でその外周部が溶接されてお
り、支持プレート131を上にして、スライド軸130
がガイド129に摺動可能に挿入されている。支持プレ
ート131は、スライド軸130に直交する水平プレー
ト131aと、この水平プレート131aの一側(この
場合トンネルTに向かって左側)に溶接され、ボルト通
し孔(図示略)があけられた鉛直プレート131bから
なる断面L字状のものである。
【0095】上記構成のアームジャッキ120によれ
ば、まず、左側の組立架台2上に設置する1つ目のコン
クリート版3の上端部の下面を、ジャッキ123の受け
板128で受け、かつ、ナット127aをラチェット式
スパナ132で適宜な方向に回転させることにより、受
け板128の高さを調整してコンクリート版3の姿勢を
調整する。次いで、コンクリート版支持部124のスラ
イド軸130を上に摺動させ、支持プレート131の鉛
直プレート131bのボルト通し孔を、コンクリート版
3における上端接合面3aの継手金具7のボルト通し孔
に合わせる。そして、これらボルト通し孔に通したボル
ト133にナット134をねじ込んで支持プレート13
1と継手金具7とを結合する。これによって、アームジ
ャッキ120は、左側に載せた1つ目のコンクリート版
3を支持する。
【0096】このように、アームジャッキ120により
コンクリート版3を支持した状態で、ジャッキ123の
受け板128は、図22に示すように、コンクリート版
3の幅の略中央の部分の下面に位置するよう設定され、
さらに、コンクリート版3に形成されたホイルユニット
装着口16は、図7に示すように、組立架台2の主桁2
4における水平ホイルセット部33のちょうど上に位置
するようになっている。
【0097】なお、前記ジャッキフレーム107には、
図12に示すように、作業用の足場となるラダー13
5、足場136がそれぞれ設けられている。
【0098】続いて、前記左右一対の組立架台2上にお
いて、複数のコンクリート版3をアーチ状に組み、かつ
相互に接合して1つのコンクリート版ユニットUを組み
立てる手順を、図1、図7、図23等を参照して以下に
説明する。なお、コンクリート版3の移送ならびに姿勢
の調整は、クレーンKおよび吊下げワイヤWで行う。
【0099】まず、左右の組立架台2の主桁24を、前
記ジャッキ34により上昇させて上限位置に設定し、各
支持台32の上面32aを、鉛直ホイル走路桁25の上
面25aから突出した状態とする。次いで、トンネルT
に向かって左側の組立架台2の手前側(ジャッキフレー
ム107側)の端部上であって、各支持台32(の上面
32a)の上に、1つ目のコンクリート版3ー1(第1
コンクリート版3ー1)を、湾曲方向をトンネルTのそ
れに沿った姿勢としてその脚部3Aを載置する。第1コ
ンクリート版3ー1は、その幅方向端部が、手前側の2
つのポスト23の上に位置し、その端部および中央部
が、支持台32の上に載置された状態、すなわち、3つ
の支持台32の上にまたがって載置された状態となる。
【0100】上記のように、第1コンクリート版3ー1
の脚部3Aが左側の組立架台2上に載置された状態を、
クレーンKで保持しながら、第1コンクリート版3ー1
の上端接合面3aに設けられている2つの継手金具7の
うちの、手前側の継手金具7が、アームジャッキ120
のコンクリート版支持部124における支持プレート1
31の鉛直プレート131bに合致するよう、第1コン
クリート版3ー1の前後方向の位置を微調整する。そし
て、前述したように、第1コンクリート版3ー1の上端
部の下面を、前記ジャッキ123の受け板128で受
け、かつ、ボルト127のナット127aをラチェット
式スパナ132により適宜な方向に回転させ、受け板1
28による支持高さを調整して、第1コンクリート版3
ー1の上下の揺動方向の姿勢を調整し、コンクリート版
支持部124の支持プレート131(の鉛直プレート1
31b)と継手金具7とを、ボルト133、ナット13
4により結合する。
【0101】上記のようにして、左側の組立架台2上に
載置した第1コンクリート版3ー1をアームジャッキ1
20で支持したら、次いで、右側の組立架台2の主桁2
4の支持台32(の上面32a)の上に、第1コンクリ
ート版3ー1に対向させ、湾曲方向をトンネルTのそれ
に沿った姿勢とし、かつ、第1コンクリート版3ー1よ
りもその幅1/2トンネルT側にずらした状態で、2つ
目のコンクリート版3(第2コンクリート版3ー2)の
脚部3Aを載置し、その上端接合面3aを、第1のコン
クリート版3ー1の上端接合面3aに突き当てる。この
状態で、第2のコンクリート版3ー2は、第1のコンク
リート版3ー1に支えられ、その姿勢が保持される。
【0102】そして、互いに突き合わせられた各上端接
合面3aにおける、第1コンクリート版3ー1の継手金
具7(トンネルT側)と第2コンクリート版3ー2の継
手金具7(反トンネルT側)とを、ボルト・ナットによ
り結合して、第1および第2コンクリート版3ー1、3
ー2を接合する。
【0103】次に、第1コンクリート版3ー1と同様に
して、3つ目のコンクリート版(第3コンクリート版3
ー3)を、左側の組立架台2の主桁24の支持台32の
上であって、第1コンクリート版3ー1の隣(トンネル
T側)に載置し、手前側の側端接合面3bを、第1コン
クリート版3ー1の側端接合面3bに合わせ、かつ、上
端接合面3aを、第2コンクリート版3ー2の上端接合
面3aに突き当てる。
【0104】この状態で、第3コンクリート版3ー3
は、第2コンクリート版3ー2に支えられその姿勢が保
持されるとともに、第2コンクリート版3ー2の上端接
合面3aのトンネルT側の継手金具7と、第3コンクリ
ート版3ー3の上端接合面3aの手前側の継手金具7が
合致し、さらに、第1コンクリート版3ー1のトンネル
T側の側端接合面3bの継手金具7と、第3コンクリー
ト版3ー3の手前側の側端接合面3bの継手金具7とが
合致する。そして、これら上端接合面3aおよび側端接
合面3bの合致した継手金具7どうしを、ボルト・ナッ
トにより結合する。以上により、第1および第2コンク
リート版3ー1、3ー2に対する第3コンクリート版3
ー3の接合がなされる。
【0105】以上と同様の工程を繰り返し、図23に示
すように、左側の組立架台2の支持台32の上に載置し
た、第1、第3、第5のコンクリート版3ー1、3ー
3、3ー5に対し、右側の第2、第4、第6のコンクリ
ート版3ー2、3ー4、3ー6を、トンネルT側に幅1
/2ずらした状態で接合する。このように、左右の組立
架台2の、上昇状態の主桁24における鉛直ホイル走路
桁25の上面25aから突出した支持台32の上で、計
6つのコンクリート版3(第1〜第6のコンクリート版
3ー1〜3ー6)をアーチ状に組み、1つのユニットU
を組み立てる。このユニットUの組み立ての最中、ある
いは組み立て後、アームジャッキ120と第1コンクリ
ート版3ー1との連結を外す。
【0106】このユニットUが組み立てられた状態で、
各コンクリート版3の各ホイルユニット装着口16は、
主桁24における水平ホイルセット部33のちょうど上
に位置する。また、ユニットUの各コンクリート版3
は、各支持台32上にあって、鉛直ホイル走路桁25の
上面25aから浮いた状態となっている。
【0107】なお、上記コンクリート版3どうしの接合
作業は、各組立架台2の各足場板42にわたって設けた
足場43に作業員が登り、かつ適宜に足場43を前後に
移動させながら行う。
【0108】次いで、上記のように左右一対の組立架台
2の上に組み立てたユニットUを、前記搬送補助機構5
および牽引機構69によりトンネルT内に搬送した後、
トンネルTの内壁T1に据え付けてこの内壁T1を覆工
する方法を、順を追って説明する。
【0109】まず、牽引桁46を足場52に連結させた
状態の据付作業台45を、左右の組立架台2の間に配置
する。
【0110】次いで、牽引桁46と、ユニットUの各コ
ンクリート版3の各ホイルユニット装着口16にホイル
ユニット4を装着し、牽引桁46とユニットUとを連結
する。
【0111】すなわち、路面1上で据付作業台45を前
後に適宜移動させて、牽引桁46の各ホイルユニット取
付部57の間に、各コンクリート版3の各ホイルユニッ
ト装着口16を配し、各ホイルユニット取付部57の間
の内側から、複数のホイルユニット4の前部75を、ホ
イルユニット装着口16にそれぞれ挿入して嵌合する。
【0112】そして、ホイルユニット4のブラケット板
76における上部84のボルト通し孔84aを、前記イ
ンサート金具22に合わせ、インサート金具22にピン
85を挿入し、ホイルユニット4をコンクリート版3に
仮止めしてから、鉛直ホイル71の軸82のねじ部82
cを、ホイルユニット取付金具19に溶接されたナット
21にねじ込んで軸82を固定し、ホイルユニット4
を、ユニットUのコンクリート版3におけるホイルユニ
ット装着口4全てに装着する。この状態で、ホイルユニ
ット4の水平ホイル72の周面は、組立架台2の主桁2
4における水平ホイルセット部33に接触する。
【0113】次に、主桁24を、鉛直ホイル71の周面
が鉛直ホイル走路桁25の上面25aに触れる程度の状
態になるまで、ジャッキ装置34により下降させ、ホイ
ルユニット4後端のフランジ板80を、ボルト59によ
り、牽引桁46のホイルユニット取付部57に固着され
たステー58に固定する。この際、必要に応じて牽引桁
46を上下左右に微動させ、ステー58をフランジ板8
0に位置合わせする。これによって、ホイルユニット4
および牽引桁46を介して、ユニットUと据付作業台4
5が連結される。
【0114】このようにしてユニットUと据付作業台4
5とを連結したら、ジャッキ装置34により主桁24を
下限まで下降させ、ユニットUを各ホイルユニット4に
より左右の組立架台2の上に支持させる。つまりユニッ
トUの荷重を、各ホイルユニット4の各鉛直ホイル71
に移す。この状態で、各コンクリート版3の脚部3Aの
底面は、組立架台2の上面(主桁24における互いに面
一となった各鉛直ホイル走路桁25および各支持台32
の上面25a、32aの上面)と僅かな隙間があいてい
る。
【0115】次いで、牽引機構69により、トンネルT
内の補修すべき部分まで搬送する。
【0116】まず、牽引機構69のワイヤクリッパ70
を、ボルト94、ナット95により牽引桁46に固着さ
れたL字金具67に装着するとともに、牽引ワイヤ96
の上巻部96aをワイヤクリッパ70に取り付けること
により、牽引ワイヤ96と据付作業台45とを連結す
る。そして、牽引ワイヤ駆動機構98により、牽引ワイ
ヤ96を送り方向に作動させて、据付作業台45を、ト
ンネルTに向けて走行させていく。
【0117】据付作業台45の走行にともない、この据
付作業台45に、ホイルユニット4および牽引桁46に
より連結されているユニットUは、ホイルユニット4の
鉛直ホイル71が、面一状態である組立架台2の各鉛直
ホイル走行桁25および各支持台32の各上面25a、
32aの上を転動し、かつ水平ホイル72が、同じく面
一状態である組立架台2の各水平ホイル走路桁26およ
び水平ホイルセット部33の各側面26a、33aを転
動することにより、組立架台2の上を搬送されていく。
すなわち、組立架台2を搬送路として、ユニットUをト
ンネルTに向けて搬送していくわけである。
【0118】そして、据付作業台45がトンネルT内に
入っていくと、これにともなってユニットUもトンネル
T内に入るが、トンネルT内における搬送路は、前記左
右の基礎側壁6となり、引き続き、鉛直ホイル71がこ
れら基礎側壁6の上面6aを転動し、水平ホイル72が
基礎側壁6の側面6bを転動することにより、トンネル
T内に搬送されていく。
【0119】この際、たとえば、路面1に凹凸等があっ
て据付作業台45が上下あるいは左右に力を受けると、
前述のごとく、連結機構47の作用により、その力を受
けて上下あるいは左右に動くものの、この動きは緩衝さ
れ、据付作業台45に変形等の力が働かない。
【0120】上記のように牽引機構69によって据付作
業台45を走行させていくにあたり、路面1にスロープ
があると、牽引ワイヤ96はそれにともなって上方ある
いは下方に移動する力を受ける。
【0121】たとえば、上り坂のスロープの場合、牽引
ワイヤ96がスロープに従って上方に引っ張られると、
牽引ワイヤ96の下巻部96bが、ワイヤハンガ97の
上側の横ローラ105aに接触し、また、下り坂のスロ
ープで牽引ワイヤ96が下方に引っ張られると、牽引ワ
イヤ96の上巻部96aが上側の横ローラ105aに、
また下巻部96bが下側の横ローラ105bに接触す
る。このように、各横ローラ105a、105bに接触
することにより、牽引ワイヤ96は、ほぼ路面1に沿っ
た状態が保持され、かつ各横ローラ105a、105b
を回転させながら、スムーズに作動する。
【0122】さらに、トンネルTが左右いずれかにカー
ブしている場合、そのカーブの内側にあるワイヤハンガ
97の各上下の縦ローラ104a、104bに、牽引ワ
イヤ96の上巻部96aおよび下巻部96bがそれぞれ
接触し、牽引ワイヤ96は、トンネルTのカーブに略沿
った状態で作動する。
【0123】このようにして、ワイヤハンガ97によ
り、トンネルTの形態(スロープ、カーブ)にかかわら
ず牽引ワイヤ96の作動に支障は起こらず、その結果、
据付作業台45はスムーズに走行する。
【0124】なお、特にトンネルTにカーブがない場
合、左右の鉛直ローラ157は必要ではないので、図2
4に示す横ローラ105(105a、105b)のみが
設けられたワイヤハンガ97Aでかまわない。
【0125】上記のようにして、牽引機構69により据
付作業台45をトンネルT内の路面1上を走行させて、
ユニットUを、トンネルT内の補修すべき部分まで搬送
したら、このユニットUをトンネルTの内壁T1に据え
付ける。
【0126】ユニットUを内壁T1に据え付けるには、
まず、各コンクリート版3に埋め込んである鉛直押しボ
ルト9を抜き方向に回転させて、この鉛直押しボルト9
の頭部9bを基礎側壁6の上面6aに当て、さらにそこ
から同方向に回転させることによりユニットUを僅かに
上昇させ、これとともに、水平押しボルト11を抜き方
向に回転させて、この水平押しボルト11の頭部11b
を、トンネルTの内壁T1に圧接させ、ユニットUの横
方向外方への移動を規制する。以上により、ユニットU
の荷重を、ホイルユニット4の鉛直ホイル71から鉛直
押しボルト9に移す。この際、ホイルユニット4もユニ
ットUとともに僅かに上昇するわけであるが、基礎側壁
6の側面6bに接している水平ホイル72は、コイルば
ね93に坑してホイルユニット4に対し相対的に下に移
動し、これによって、水平ホイル72の周面の偏磨耗が
防止される。
【0127】次いで、ホイルユニット4をホイルユニッ
ト装着口16から取り外し、かつ牽引桁46から取り外
して、牽引桁46とユニットUとの連結を解く。
【0128】このようにして、ユニットUをトンネルT
の内壁T1に据え付けたら、牽引機構69を上記と逆に
作動させて、据付作業台45をトンネルT外に出す。
【0129】以上により、トンネルTの内壁T1の補修
が完了するが、補修部が1つのユニットUではカバーで
きない場合、あるいは、離れた他の箇所に補修部がある
場合には、上記の工程を行って、その補修部にユニット
Uを据え付ける。また、上記の場合、コンクリート版3
を左右3つずつ計6つで1つのユニットUとしている
が、補修部の範囲に応じた数のコンクリート版によって
ユニットUを構成するようにしてもよい。
【0130】さらに、トンネルTの内壁T1全面を補修
する際には、上記工程を繰り返し行ってユニットUを内
壁T1全面に据え付ける。この場合、最初および最後に
据え付けるユニットUは、トンネルTの出入り口端部に
その端面を合わせるため、その端部側に、コンクリート
版3の半分の幅に成形されたコンクリート版を接合す
る。図12のユニットUは最初のコンクリート版ユニッ
トUを示しており、符号3ー0がその半分の幅のコンク
リート版である。
【0131】さて、上記本実施例の組立架台2によれ
ば、主桁24を構成する支持台32を上昇させた状態に
おいて、ユニットUをトンネルT内に搬送させるための
ホイルユニット4の装着が容易となり、また、支持台3
2を下降させてユニットUの荷重をホイルユニット4へ
移し替えることにより、ホイルユニット4によるユニッ
トUの、トンネルT内への搬送を可能とする。すなわ
ち、トンネルT内へ搬送するためのホイルユニット4を
装着することができ、かつ、このホイルユニット4を組
立架台2上で走行させ得る状態に、複数のコンクリート
版3をユニットUに組み立てることが、この組立架台2
で容易に行うことができる。
【0132】また、ユニットUを搬送させるための搬送
補助機構5によれば、ユニットUの、組立架台2から基
礎側壁6に沿ってトンネルT内への搬送を、スムーズか
つ容易に行える。
【0133】そして、この搬送補助機構5を構成する据
付作業台45と牽引桁46とを連結する連結機構47に
よれば、路面1に凹凸等があって走行する据付作業台4
5が路面1から上下あるいは左右に動く力を受けると、
その力は緩衝されてユニットUには伝わらず、このた
め、ユニットUの搬送には何ら支障が起きないととも
に、据付作業台45に変形等の力が働かない。
【0134】また、本実施例のホイルユニット4によれ
ば、搬送補助機構5の牽引桁46とユニットUとの連結
を容易とするとともに、ユニットUの、組立架台2およ
び基礎側壁6上の搬送を可能とする。特に、ホイルユニ
ット4の水平ホイル72が、組立架台2の水平ホイル走
路桁26の上桁29の側面と、基礎側壁6の側面6bを
転動することにより、ユニットUは、蛇行等が生じるこ
となく路面1に沿って確実にトンネルT内に搬送され
る。
【0135】また、組立架台2によって組み立てたユニ
ットUを、組立架台2およびトンネルT内の基礎側壁6
を走行させることによりトンネルT内の補修部まで搬送
した後、ユニットUを内壁T1に据え付ける本実施例の
トンネルの補修方法によれば、複数のコンクリート版3
による内壁1の覆工を、一度に完了する。このため、補
修に要する工期が大幅に短縮する。
【0136】また、コンクリート版3どうしの連結作業
はトンネルTの外側のスペースで行うため、その作業が
種々の制限を受けることなく容易に行え、また、トンネ
ルT内の車両等の通行を工事中完全に閉鎖する必要もな
く、特に交通量が多い道路に適用すると有効である。な
お、図26に示すように、クレーンKによるコンクリー
ト版3の組立架台2へのセット時および据付作業台45
によるユニットUの搬送時等は、車両Mは一方通行(片
側通行)、図27に示すように、作業休止時は、相互通
行(通常通行)が可能となる。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の覆工版ユ
ニットの組立架台によれば、トンネル内へ搬送するため
のホイルユニットが装着され、かつ、このホイルユニッ
トを組立架台上および基礎側壁上で走行させ得る状態
に、複数の覆工版からなる覆工版ユニットを組み立てる
ことが、容易に行える。そして、覆工版どうしの連結作
業をトンネル外で行うため、その作業を種々の制限を受
けることなく容易に行え、また、トンネル内の車両等の
通行を工事中完全に閉鎖する必要もなく、特に交通量が
多い道路に適用すると有効であるとともに、複数のコン
クリート版によるトンネル内壁の覆工作業の工期が短縮
される。
【0138】また、覆工版ユニットを搬送させる搬送補
助機構によれば、覆工版ユニットの、組立架台から基礎
側壁に沿ってトンネル内への搬送を、スムーズかつ容易
に行える。
【0139】また、搬送補助機構を構成する据付作業台
と牽引桁とを連結する連結機構によれば、路面に凹凸等
があって走行する据付作業台が路面から上下あるいは左
右に動く力を受けると、その力は緩衝されて覆工版ユニ
ットには伝わらず、このため、覆工版ユニットの搬送に
は何ら支障が起きないとともに、据付作業台に変形等の
力が働かない。
【0140】さらに、本実施例のホイルユニットによれ
ば、搬送補助機構の牽引桁と覆工版ユニットとの連結を
容易とするとともに、覆工版ユニットの、組立架台およ
び基礎側壁上の搬送を可能とする。特に、ホイルユニッ
トの水平ホイルが、組立架台の水平ホイル走路桁の上桁
の側面と、基礎側壁の側面を転動することにより、覆工
版ユニットは、蛇行等が生じることなく路面に沿って確
実にトンネル内に搬送される。
【図面の簡単な説明】
【図1】既設の道路用トンネルの出入り口の一端側に設
置された本発明の一実施例の組立架台および任意のトン
ネル断面を示す斜視図である。
【図2】一実施例の組立架台からトンネル内に搬送され
たコンクリート版ユニットによりトンネル内壁が覆工さ
れた状態を示す正面図である。
【図3】コンクリート版の継手金具を示す側面図であ
る。
【図4】コンクリート版の脚部の断面図である。
【図5】ホイルユニット装着口およびホイルユニットの
側面図である。
【図6】ホイルユニット装着口の正面図である。
【図7】一実施例の組立架台の一部側面図である。
【図8】組立架台の一部正断面図である。
【図9】組立架台の一部正断面図である。
【図10】組立架台の一部正断面図である。
【図11】トンネルおよび据付作業台の正面図である。
【図12】コンクリート版搬送補助機構の側面図であ
る。
【図13】牽引桁、ホイルユニットおよび牽引機構の一
部を示す正面図である。
【図14】ホイルユニットと牽引桁との連結機構を示す
平面断面図である。
【図15】ホイルユニットの側面図である。
【図16】同平面図である。
【図17】ホイルユニットの背面図である。
【図18】牽引ワイヤ駆動機構の正面図である。
【図19】牽引ワイヤ駆動機構および牽引ワイヤ引張機
構の側面図である。
【図20】牽引ワイヤ駆動機構の差動ギヤおよびギヤモ
ータ部分の平面図である。
【図21】アームジャッキの側面図である。
【図22】ジャッキフレームおよびアームジャッキのコ
ンクリート版支持部の正面図である。
【図23】コンクリート版ユニットの平面図である。
【図24】ワイヤハンガの変形例の正面図である。
【図25】搬送補助機構の側面図である。
【図26】組立架台上にコンクリート版をセットしてい
る状態の正面図である。
【図27】組立架台上にコンクリート版をセットしてい
る状態の正面図である。
【符号の説明】
1 路面 2 組立架台 3 コンクリート版(覆工版) 4 ホイルユニット 5 搬送補助機構 6 基礎側壁 6a 基礎側壁の上面 16 ホイルユニット装着口 23 ポスト(基台) 24 主桁 25 鉛直ホイル走路桁 25a 鉛直ホイル走路桁の上面 26 水平ホイル走路桁 29a 水平ホイル走路桁の側面 32 支持台 32a 支持台の上面(支持面) 33 水平ホイルセット部 33a 水平ホイルセット部の側面 45 据付作業台 46 牽引桁 47 連結機構 63 連結軸 65、66 コイルばね(緩衝機構) 68 ガイドホイル 71 鉛直ホイル 72 水平ホイル 73 ケーシング T トンネル T1 トンネル内壁 U コンクリート版ユニット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】主桁24が下限状態において、前記鉛直ホ
イル走路桁25の上面25aおよび主桁24を構成する
支持台32の上面32aは、互いに面一となるが、これ
ら上面25a、32aは、前記各基礎側壁6の上面6a
にそれぞれ面一で、かつトンネルT側の端部に設けられ
た支持台32は、基礎側壁6に連続している。また、水
平ホイル走路桁26を構成する下桁28、上桁29の各
側面28a、29aは、各基礎側壁6の側面6bにそれ
ぞれ面一な状態で連続している。なお、鉛直ホイル走路
桁25と支持台32とには、これらに載せられるコンク
リート版3が外側に出てしまう危険性を防ぎ、かつ左右
方向の位置決めをなすための反力台200、210がそ
れぞれ設けられている。鉛直ホイル走路桁25側の反力
台200には、前記ホイルユニット取付金具19に仮止
めしたボルトジャッキ201が当てられ、これにより、
コンクリート版3の鉛直ホイル走路桁25への載置位置
が調節される。また、支持台32側の反力台210に
は、内側方向に伸びる油圧ジャッキ211が備えられて
おり、この油圧ジャッキ211をコンクリート版3に着
脱される受圧ブロック212に当てることにより、コン
クリート版3の鉛直支持台32への載置位置が調節され
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】以上と同様の工程を繰り返し、図23に示
すように、左側の組立架台2の支持台32の上に載置し
た、第1、第3、第5のコンクリート版3ー1、3ー
3、3ー5に対し、右側の第2、第4、第6のコンクリ
ート版3ー2、3ー4、3ー6を、トンネルT側に幅1
/2ずらした状態で接合する。このように、左右の組立
架台2の、上昇状態の主桁24における鉛直ホイル走路
桁25の上面25aから突出した支持台32の上で、計
6つのコンクリート版3(第1〜第6のコンクリート版
3ー1〜3ー6)をアーチ状に組み、1つのユニットU
を組み立てる。このユニットUの組み立ての最中、ある
いは組み立て後、アームジャッキ120と第1コンクリ
ート版3ー1との連結を外す。なお、上記コンクリート
版3を支持台32の上に載置する際には、反力台210
に備えられた油圧ジャッキ211により支持台32への
位置決めおよび脱落防止をなすようにする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0114
【補正方法】変更
【補正内容】
【0114】このようにしてユニットUと据付作業台4
5とを連結したら、ジャッキ装置34により主桁24を
下限まで下降させ、ユニットUを各ホイルユニット4に
より左右の組立架台2の上に支持させる。つまりユニッ
トUの荷重を、各ホイルユニット4の各鉛直ホイル71
に移す。この状態で、各コンクリート版3の脚部3Aの
底面は、組立架台2の上面(主桁24における互いに面
一となった各鉛直ホイル走路桁25および各支持台32
の上面25a、32aの上面)と僅かな隙間があいてい
る。なお、ユニットUの荷重を各鉛直ホイル71に移す
際には、鉛直ホイル走行桁25に設けた反力台200
に、コンクリート版3のホイルユニット取付金具19に
仮止めしたボルトジャッキ201を当てて、コンクリー
ト版3の位置決めおよび脱落防止をなすようにする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネル内壁に沿って湾曲する複数の覆
    工版がアーチ状に連結されてなる覆工版ユニットを、 トンネル内壁の側部に設けた、トンネル内の路面と平行
    な上面およびトンネル内の路面に面して鉛直面に形成さ
    れた側面を有する基礎側壁に沿ってトンネル内の所定位
    置まで搬送させ、かつトンネル内壁に据え付けてこのト
    ンネル内壁を覆工するにあたり、 前記覆工版ユニットをトンネル出入り口に隣接する路面
    上で組み立て、トンネル内に搬送可能とするために左右
    一対として設置される組立架台であって、 前記トンネル出入り口に隣接する路面上の両側に設置さ
    れる基台と、 基台に対し昇降可能に設置され、前記覆工版のトンネル
    長さ方向に沿った幅よりも短い間隔をおいて上方に突出
    しその上面が路面と略平行な支持面とされた複数の支持
    台およびこれら支持台の間に位置して下方に突出し路面
    側に面する側面が鉛直面である水平ホイルセット部をそ
    れぞれ一体に有する、トンネル長さ方向に沿って路面と
    略平行に延びる主桁と、 この主桁の前記各支持台間にわたりトンネルの長さ方向
    に沿って延在する状態で前記基台に固定され、その上面
    が、前記主桁が下降した際にこの主桁の前記支持面と面
    一な状態となり得る鉛直ホイル走路とされた鉛直ホイル
    走路桁と、 前記主桁の前記水平ホイルセット部の間にわたりトンネ
    ル長さ方向に沿って延在する状態で前記基台に固定さ
    れ、その路面側の側面が、水平ホイルセット部と面一な
    状態の水平ホイル走路とされた水平ホイル走路桁とを備
    え、 前記鉛直ホイル走路桁の上面は、前記基礎側壁の前記上
    面に連続して面一で、かつ前記水平ホイル走路桁の側面
    は、前記基礎側壁の前記側面に連続して面一であること
    を特徴とする覆工版ユニットの組立架台。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の、左右一対の組立架台の
    上にて組み立てられた前記覆工版ユニットを、トンネル
    内に搬送させるための覆工版ユニットの搬送補助機構で
    あって、 左右一対の組立架台上にて組み立てられた覆工版ユニッ
    トの内側に配置されるとともに、そこからトンネル内に
    向かって路面上を走行可能とされる据付作業台と、 この据付作業台の両側部に連結機構を介して連結され
    た、トンネル長さ方向に延びる牽引桁と、 この牽引桁にその長さ方向に間隔をおいて着脱可能に複
    数装着されるとともに、前記覆工版にも着脱可能に装着
    されて牽引桁と前記覆工版ユニットとを連結するホイル
    ユニットとを備えていることを特徴とする覆工版ユニッ
    トの搬送補助機構。
  3. 【請求項3】 前記連結機構は、 前記牽引桁と前記据付作業台とをトンネル幅方向および
    上下方向に沿って相対移動可能に連結する連結軸と、 この連結軸と据付作業台との間に介装され、双方の相対
    移動を緩衝するとともに、通常状態において、牽引桁と
    据付作業台との間隔を一定に保つ緩衝機構と、 牽引桁の側方に延び、前記緩衝機構により、前記基礎側
    壁の前記側面に圧接状態とされる、水平面に沿って回転
    自在なガイドホイルとを有していることを特徴とする請
    求項2記載の覆工版ユニットの搬送補助機構。
  4. 【請求項4】 前記ホイルユニットは、 前記牽引桁および前記覆工版に形成されたホイルユニッ
    ト装着口に着脱可能に装着されるケーシングと、 このケーシングに回転自在に設けられ、ケーシングが牽
    引桁およびホイルユニット装着口に装着された状態で、
    前記基礎側壁における前記上面および前記側面を転動可
    能な鉛直ホイルおよび水平ホイルとを備えていることを
    特徴とする請求項2記載の覆工版ユニットの搬送補助機
    構。
JP02972192A 1992-02-17 1992-02-17 覆工版ユニットの組立架台および搬送補助機構 Expired - Fee Related JP3167397B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02972192A JP3167397B2 (ja) 1992-02-17 1992-02-17 覆工版ユニットの組立架台および搬送補助機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02972192A JP3167397B2 (ja) 1992-02-17 1992-02-17 覆工版ユニットの組立架台および搬送補助機構

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4065373A Division JPH05231098A (ja) 1992-03-23 1992-03-23 トンネル内における覆工版ユニットの搬送方法およびそれに用いる牽引装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05231097A true JPH05231097A (ja) 1993-09-07
JP3167397B2 JP3167397B2 (ja) 2001-05-21

Family

ID=12283976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02972192A Expired - Fee Related JP3167397B2 (ja) 1992-02-17 1992-02-17 覆工版ユニットの組立架台および搬送補助機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3167397B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019120115A (ja) * 2017-12-27 2019-07-22 戸田建設株式会社 トンネル覆工体の施工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019120115A (ja) * 2017-12-27 2019-07-22 戸田建設株式会社 トンネル覆工体の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3167397B2 (ja) 2001-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019014599A (ja) フォークリフト用運搬据付治具及びそれを用いた部材運搬据付方法
JPH05231097A (ja) 覆工版ユニットの組立架台および搬送補助機構
EP0564557B1 (en) Vehicle, and method for loading/unloading such vehicle
JPH03138294A (ja) 乗客コンベアの改造方法
JPH05231098A (ja) トンネル内における覆工版ユニットの搬送方法およびそれに用いる牽引装置
JPH0718613A (ja) 転轍器交換作業システム
JP3254610B2 (ja) 配管施工方法及び該方法に使用される配管施工装置
JP7299103B2 (ja) 高架構造物の施工システム及び施工方法
JP3968117B1 (ja) 階段運搬における重量物搬送構造
JP3048034B2 (ja) リニアモーターカーの走行路構築用型枠
US4723333A (en) Bridging apparatus and method
JPH10220855A (ja) ダクト施工方法およびダクトユニット搬送用装置
CN211597919U (zh) 一种立体车库用的轨道立柱连接结构
JP3660844B2 (ja) 壁面作業台車
CN215677899U (zh) 转向架声发射检测加载装置
JPH09124110A (ja) マスト連結構造
JP2006299573A (ja) 資材用水平搬送装置
JP2507063Y2 (ja) 重軌条等積み付け作業用端部揃え装置
JP2005188079A (ja) 荷役方法及び荷役装置
JP3000772U (ja) 荷揚げ機
JPH09119300A (ja) トンネル工事用長尺材の搬入組立作業台車
JP2626356B2 (ja) 斜行エレベータの据付方法
JPH0972004A (ja) 屋根架構の横移動方法
JP2832139B2 (ja) 鉄筋搬送装置
JP2710523B2 (ja) 垂直搬送装置のレール支持構造およびそのレール施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010130

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees