JPH052304A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH052304A
JPH052304A JP3154337A JP15433791A JPH052304A JP H052304 A JPH052304 A JP H052304A JP 3154337 A JP3154337 A JP 3154337A JP 15433791 A JP15433791 A JP 15433791A JP H052304 A JPH052304 A JP H052304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
photosensitive drum
developing
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3154337A
Other languages
English (en)
Inventor
Rintaro Nakane
林太郎 中根
Shigeru Fujiwara
茂 藤原
Jiro Egawa
二郎 江川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3154337A priority Critical patent/JPH052304A/ja
Publication of JPH052304A publication Critical patent/JPH052304A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】環境、経時の変化による画像濃度の変動を、メ
ンテナンスに頼らず、メンテナンスの周期よりも短いサ
イクルで適正化でき、高い画像濃度の安定性が達成で
き、メンテナンスに要するコストが軽減できる画像形成
装置を提供する。 【構成】表面電位計測部3は、帯電器2によって帯電さ
れた感光体ドラム1の表面電位を計測する。トナー付着
量測定部8は、現像器4の現像により感光体ドラム1上
に付着したトナーの付着量を計測する。制御回路45
は、この計測したトナー付着量とあらかじめ設定される
基準値とを比較し、この比較結果と表面電位計測部3の
計測値とに基づき像形成条件である帯電器2による帯電
量、現像器4の現像バイアス電圧、光学系13の露光
量、現像器4のトナー濃度などの少なくとも1つを変更
する処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばカラーレーザ
プリンタやカラーデジタル複写機などの電子写真式カラ
ー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、同じ複写機で同じ原稿なのに
複写した複写物の濃さが違うといった経験を持つ人は多
いと思われる。電子写真における画像濃度の変動は、環
境、経時による画像形成条件の変化、劣化による影響で
ある。アナログ複写機は勿論、多階調のプリンタあるい
はデジタル複写機では、この画像濃度の変動をおさえ、
安定化を図ることが重要である。特に、カラーにおいて
は、濃度再現性のみならず、色再現性にまで影響を与え
てしまうため、画像濃度の安定化は必要不可欠な要求で
あるといえる。そこで、従来、これらを材料とプロセス
自体に許容を持たせ、メンテナンスにより画像安定化を
図ってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、材料とプロセ
ス自体に許容を持たせるには限界があり、メンテナンス
には労力および、、そのコストがかかり、さらに、メン
テナンスの頻度に比べ、画像濃度の変動する周期は短
く、メンテナンスだけでは、安定な画像濃度は得られな
いという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、環境、経時の変化によ
る画像濃度の変動を、メンテナンスに頼らず、また、メ
ンテナンスの周期よりも短いサイクルで適正化でき、高
い画像濃度の安定性が達成でき、メンテナンスに要する
コストが軽減できる画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、像担持体の表面を帯電する帯電手段と、この帯電手
段で帯電された前記像担持体の表面電位を計測する表面
電位計測手段と、前記帯電手段で帯電された前記像担持
体の表面に画像データに基づいて潜像を形成する潜像形
成手段と、この潜像形成手段で形成された前記像担持体
上の潜像を現像剤で現像する現像手段と、この現像手段
の現像により前記像担持体上に付着した現像剤の付着量
を計測する現像剤付着量計測手段と、この現像剤付着量
計測手段の計測値とあらかじめ設定される基準値とを比
較する比較手段と、この比較手段の比較結果と前記表面
電位計測手段の計測結果とに基づき前記帯電手段、潜像
形成手段、および現像手段の少なくとも1つの像形成条
件を変更する像形成条件変更手段とを具備している。
【0006】
【作用】帯電された像担持体の表面電位を計測するとと
もに、現像により像担持体上に付着した現像剤の付着量
を計測し、この計測した現像剤付着量とあらかじめ設定
される基準値とを比較し、この比較結果と上記表面電位
の計測結果とに基づき像形成条件である像担持体に対す
る帯電量、現像バイアス電圧、露光量、現像剤の濃度な
どの少なくとも1つを変更することにより、環境、経時
の変化による画像濃度の変動を、メンテナンスに頼ら
ず、また、メンテナンスの周期よりも短いサイクルで適
正化でき、高い画像濃度の安定性が達成でき、メンテナ
ンスに要するコスト(人件費、器材など)が軽減でき
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0008】図2は、本発明に係る画像形成装置の一例
としてカラーレーザプリンタの構成を示すものである。
図において、1は像担持体としての感光体ドラムで、図
面に対して反時計方向に回転する。感光体ドラム1の周
囲には、帯電手段である帯電器2、表面電位計測部3、
現像手段である第1現像器4、第2現像器5、第3現像
器6、第4現像器7、トナー付着量計測部8、転写材支
持体としての転写ドラム9、クリーニング前除電器1
0、クリーナ11、除電ランプ12が順次配置されてい
る。
【0009】感光体ドラム1は図示矢印方向に回転し、
帯電器2により表面が一様に帯電される。帯電器2と第
1現像器4との間から、露光手段である光学系13から
出射されたレーザビーム光14が、感光体ドラム1の表
面に露光することにより、画像データに応じた静電潜像
が形成されるようになっている。
【0010】第1ないし第4現像器4〜7は、各色に対
応した感光体ドラム1上の静電潜像をカラーのトナー像
に顕像化するもので、たとえば、第1現像器4はマゼン
タ、第2現像器5はシアン、第3現像器6はイエロー、
第4現像器7はブラックの現像を行なうようになってい
る。
【0011】一方、転写材としての転写用紙は、給紙カ
セット15から給紙ローラ16で送り出され、レジスト
ローラ17で一旦整位され、転写ドラム9の所定の位置
に吸着するようにレジストローラ17で送られ、吸着ロ
ーラ18および吸着帯電器19により転写ドラム9に静
電吸着される。転写用紙は、転写ドラム9に吸着した状
態で、転写ドラム9の時計方向の回転に伴って搬送され
る。
【0012】現像された感光体ドラム1上のトナー像
は、感光体ドラム1と転写ドラム9とが対向する位置
で、転写帯電器20により転写用紙に転写される。複数
色の印字の場合、転写ドラム9の1回転を1周期とする
工程が、現像器を切換えて行ない、転写用紙に複数色の
トナー像を多重転写する。
【0013】トナー像が転写された転写用紙は、転写ド
ラム9の回転に伴って更に搬送され、分離前内除電器2
1、分離前外除電器22、分離除電器23により除電さ
れた後、分離爪24により転写ドラム9から剥離され、
搬送ベルト25,26により定着器27に搬送される。
定着器27により加熱された転写用紙上のトナーは溶融
し、定着器27から排出された直後に転写用紙に定着
し、この定着を終了した転写用紙はトレー28に排出さ
れる。
【0014】図1は、本実施例に係るカラーレーザプリ
ンタの帯電、露光、現像手段とその制御手段に係わるブ
ロック図である。図において、感光体ドラム1は、図面
に対して反時計方向(図示矢印方向)に回転する。帯電
器2は、主に帯電ワイヤ31、導電性ケース32、グリ
ッド電極33により構成されている。帯電ワイヤ31
は、コロナ用の高圧電源34に接続されていて、感光体
ドラム1の表面にコロナ放電して帯電させる。グリッド
電極33は、グリッドバイアス用の高圧電源35に接続
されていて、グリッドバイアス電圧により感光体ドラム
1の表面に対する帯電量を制御している。
【0015】帯電器2により一様に帯電された感光体ド
ラム1の表面は、光学系13からの変調されたレーザビ
ーム光14の露光により静電潜像が形成される。また、
帯電器2により一様に帯電された感光体ドラム1の表面
電位は、表面電位計測部3によって計測される。
【0016】階調データバッファ36は、図示しない外
部機器またはコントローラからの階調データを格納し、
プリンタの階調特性を補正し、レーザ露光時間(パルス
幅)データに変換する。レーザ駆動回路37は、レーザ
ビーム光14の走査位置に同期するよう、階調データバ
ッファ36からのレーザ露光時間データに応じてレーザ
駆動電流(発光時間)を変調させる。そして、変調され
たレーザ駆動電流により、光学系13内の半導体レーザ
発振器(図示しない)を駆動する。これにより、半導体
レーザ発振器は、露光時間データに応じて発光動作す
る。
【0017】さらに、レーザ駆動回路37は、光学系1
3内のモニタ用受光素子(図示しない)の出力と設定値
とを比較し、駆動電流により半導体レーザ発振器の出力
光量を設定値に保つ制御を行なっている。
【0018】一方、パターン発生回路38は、プリンタ
単独のテストパターンおよびトナー付着量計測のための
パターンの階調データを発生し、レーザ駆動回路37へ
送るようになっている。
【0019】さて、静電潜像を形成された感光体ドラム
1は、現像器4により現像される。現像器4は、たとえ
ば2成分現像方式で、トナーとキャリアによる現像剤が
収納されており、その現像剤に対するトナーの重量比
(以降、トナー濃度と記す)は、トナー濃度計測部39
により計測される。そして、トナー濃度計測部39の出
力に応じて、トナー補給ローラ40を駆動するトナー補
給モータ41が制御されることにより、トナーホッパ4
2内のトナーが現像器4内に補給されるようになってい
る。
【0020】現像器4の現像ローラ43は、導電性の部
材で形成されていて、現像バイアス用の高圧電源44に
接続されており、現像バイアス電圧が印加された状態で
回転し、感光体ドラム1上の静電潜像に応じた像にトナ
ーを付着させる。こうして現像された画像領域内のトナ
ー像は、転写ドラム9によって支持搬送されてくる転写
用紙に転写される。
【0021】また、制御回路45は、感光体ドラム1上
の露光位置が非画像領域の位置にくるのに同期して、レ
ーザ駆動回路37へのデータを、階調データバッファ3
6からのレーザ露光時間データからパターン発生回路3
8からの階調データに切換えることにより、感光体ドラ
ム1上の非画像領域にトナー付着量計測用の階調パター
ンを露光する。
【0022】そして、感光体ドラム1上の階調パターン
が露光された位置が現像され、トナー付着量計測部8の
位置にくるのに同期して、トナー付着量計測部8がトナ
ー付着量を計測する。トナー付着量計測部8の出力、ト
ナー濃度計測部39の出力、および表面電位計測部3の
出力は、それぞれA/D変換器46でデジタル化されて
制御回路45に入力される。
【0023】制御回路45は、トナー付着量計測部8の
出力(計測値)とあらかじめ設定される基準値とを比較
し、その比較結果と表面電位計測部3の出力(計測値)
とに応じて、像形成条件である帯電器2のグリッドバイ
アス電圧、現像器4の現像バイアス電圧、光学系13の
露光量、現像剤のトナー濃度、面積階調の発光時間など
の少なくとも1つを変更する処理を行なう。
【0024】また、制御回路45は、図示しない外部機
器またはコントローラからの階調データと、プリンタ単
独のテストパターンおよびトナー付着量計測のためのパ
ターンの階調データの切換え制御、計測部3,8,39
の各出力の取込み、高圧電源34,35,44の出力量
の制御、レーザ駆動電流の目標値設定、トナー濃度の目
標値設定、トナー補給制御、階調データのプリンタの階
調特性の補正処理などを行なう。
【0025】図3は、階調データに対するトナー付着量
Qを示している。階調データに対するトナー付着量の曲
線は、経時、環境による画像形成条件の変動により偏差
を生じる。したがって、経時、環境による階調データに
対するトナー付着量の曲線の変動が少ないことが、画像
濃度の安定化の必要条件となる。
【0026】図4は、帯電器2のグリッド電極33に対
するバイアス電圧の絶対値VG (以降、単にグリッドバ
イアス電圧と記す)に対する、帯電器2により感光体ド
ラム1の一様に帯電された表面電位(以降、未露光部電
位と記す)VO と、光学系13により一定光量で全面露
光され、減衰した感光体ドラム1の表面電位(以降、露
光部電位)VL と、現像バイアス電圧VD (一点鎖線)
を示している。
【0027】本実施例では、反転現像のため電位または
電圧の極性は負となっている。グリッドバイアス電圧V
G が増加すると、未露光部電位VO および露光部電位V
L は、それぞれ減少する。グリッドバイアス電圧VG に
対する露光部電位VL 、未露光部電位VO を線形近似す
ると、次式のように表せる。 VO (VG )=K1 ・VG +K2 ……(1) VL (VG )=K3 ・VG +K4 ……(2) ただし、K1 〜K4 は定数
【0028】ここで、現像バイアス電圧VD 、前述の露
光部電位VL 、未露光部電位VO の関係で現像濃度が変
化する。いま、コントラスト電位VC と背景電位VBGを
以下のように定義する。 VC =VD (VG )−VL (VG ) ……(3) VBG=VO (VG )−VD (VG ) ……(4)
【0029】コントラスト電位VC は、特にベタ部の濃
度に関与する(図5参照)。背景電位VBGは、パルス幅
変調を用いる多階調方式においては、主に低濃度部の濃
度に関与する(図6参照)。
【0030】図7は、背景電位VBGを増加させたときの
階調データに対するトナー付着量Qを示している。低濃
度領域が図中Cの矢印方向に変化する。したがって、こ
れらコントラスト電位VC と背景電位VBGとにより現像
濃度を変化させることができる。ここで、式(1)〜
(4)から次式を得る。 VG (VC ,VBG)=(VC +VBG−K2 −K4 )/
(K1 +K3 )……(5) VD (VBG,VG )=K1 ・VG +K2 −VBG ……(6)
【0031】上記式(5)、(6)から、グリッドバイ
アス電圧VG に対する露光部電位VL 、未露光部電位V
O の関係(K1 ,K2 )が既知のとき、コントラスト電
位VC と背景電位VBGを決定することで、グリッドバイ
アス電圧VG 、現像バイアス電圧VD が一義的に決定で
きる。
【0032】表面電位計測部3により得られたグリッド
バイアス電圧VG に対する露光部電位VL 、未露光部電
位VO の関係(K1 ,K2 )を得た後、コントラスト電
位VC と背景電位VBGを設定する。前記式(5)、
(6)よりグリッドバイアス電圧VG 、現像バイアス電
圧VD が一義的に決定され、この条件下で複数の濃度パ
ターンを作像し、これらの現像後のトナー付着量Qを計
測し、あらかじめ設定される基準値と比較して、その偏
差ΔQから、適性現像濃度にするコントラスト電位VC
と背景電位VBGのそれぞれの補正値ΔVC とΔVBGを推
論する。この推論結果より、再びグリッドバイアス電圧
VG 、現像バイアス電圧VD を設定し、濃度パターンの
トナー付着量計測を行ない、良好とする許容範囲内にな
るまで繰り返す。
【0033】図8は、レーザビーム光の露光量Pに対す
るベタの画像濃度Dを示している。本実施例において
は、露光量Pに対して画像濃度Dが飽和し始める領域を
使用しており、光量変化をした場合、主に低濃度部に変
化を及ぼす(図9参照)。したがって、低濃度部の変動
に対して、露光量を変更することで補正できる。
【0034】図10は、トナー濃度T/Dとトナー付着
量Qとの関係を示している。トナー濃度T/Dに対し、
トナー付着量Qは単調増加する。トナー濃度下限値d
は、感光体ドラム1へのキャリア付着、トナー濃度上限
値eは、未帯電トナーの増大などの不具合により経験的
に定まる値で、その両者で挟まれる範囲(2本の破線の
間)でトナー濃度を変更する。図11に、トナー濃度を
増加したときの階調データに対するトナー付着量Qの変
化を示す。
【0035】図12は、画像データ、レーザ露光時間
(パルス幅)PD、トナー付着量Q、プリンタ出力画像
濃度Dを示している。本発明が適用されるカラーレーザ
プリンタがデジタル複写機の一部である場合、ある階調
データに対するレーザ露光時間PD、トナー付着量Q、
プリンタ出力画像濃度Dがそれぞれ対応している。経
時、環境により、トナー付着量Qが変動した場合(一点
鎖線g)、階調データとレーザ露光時間PDとの変換を
変更(2点鎖線h)することで、画像データに対するト
ナー付着量Qの関係を一定化することができる。本実施
例においては、階調データの段階数よりもレーザ露光時
間PDの段階数を多く有し、各階調データに対するレー
ザ露光時間PDが選択的に選べる選択手段を具備してい
る。次に、トナー付着量計測部8について詳細に説明す
る。
【0036】図13は、トナー付着量計測部8の構成を
示すものである。図において、光源51からの光は感光
体ドラム1の表面に照射され、感光体ドラム1あるい
は、現像されて付着したトナーにより反射した反射光
は、光電変換部52でその反射光の光量に応じた電流に
変換され、さらに電流/電圧変換した後、伝送回路53
によりA/D変換器46に伝送され、ここでデジタル信
号に変換されて制御回路45に取込まれるようになって
いる。
【0037】光源51は、光源駆動回路54によって電
流駆動されている。光源駆動回路54は、制御回路45
によってオン、オフ制御、あるいは、光源51への駆動
電流の電流量を調整する信号により制御されている。
【0038】図14は、出力画像の分光反射率を示して
いる。イエロY、マゼンダM、シアンC、ブラックBK
のトナーをカラープリンタによりそれぞれ単色で出力し
た画像について分光反射率を示している。
【0039】図15は、異なる入射角の感光体ドラムの
鏡面反射率を示している。反射面の法線に対して比較的
角度の浅い鏡面反射率を実線o、角度の深い鏡面反射率
を破線pで表している。角度が深くなるほど、反射の波
長依存性が少なくなることを表している。
【0040】このことは、表面の反射が角度に対して図
16に示すような特性であることからも理解できる。図
16において、RT は入射角に対して平行な方向の反射
率を示し、RS は入射角に対して垂直な方向の反射率を
示している。したがって、入射角度が浅い場合、感光体
ドラムの表面の反射に比べ、感光体ドラムの感光体層を
透過し、その感光体層を支持する金属光沢を持つ導電性
支持部材により反射され、再び感光体層を透過した光が
大きいことになる。
【0041】したがって、本実施例の感光体ドラム1の
場合、カラートナー(Y、M、C)については、入射角
度を浅くし、光源51の光の波長を800nm以上の波
長領域にすることで、ダイナミックレンジが広くなる。
また、ブラックのトナーについては、比較的深い角度で
入射することで、波長についての限定範囲は300〜1
000nmの範囲ではなくなる。
【0042】しかしながら、図17に示すように、感光
体ドラムの光感度が、500〜800nmに高いレベル
となるため、鏡面反射による画像領域への迷光、計測の
対象のトナー像の飛び散りなどを避けるため、この領域
の波長を避ける。本実施例では、感度の最高レベルの1
/10の波長以外を選び、860nm以上で、好ましく
は860〜1000nmの範囲の波長を選んだ。このと
きの光電変換部52として、図18に示したような感度
(受光量に対する変換電流量)を持つフォトダイオード
を使用した。
【0043】図19は、トナー付着量計測部8(および
表面電位計測部3)と感光体ドラム1との間に設けられ
た遮蔽部材の設置状態を示している。すなわち、トナー
付着量計測部8(および表面電位計測部3)は、その計
測面を感光体ドラム1の表面と相対向して配設されてい
る。そして、トナー付着量計測部8(および表面電位計
測部3)の計測面側に近接して板状の遮蔽部材61が開
閉自在に設けられている。遮蔽部材61の一端は、ソレ
ノイド62のフラッパ63にピンで連結されていて、ソ
レノイド62のオン、オフ動作による、そのフラッパ6
3の開閉動作にしたがい、遮蔽部材61が図示矢印方向
に移動するようになっている。
【0044】この遮蔽部材61は、トナー付着量計測部
8(および表面電位計測部3)の非計測時は閉じて計測
面を外部と遮蔽し、計測時のみ開放することで、トナー
の飛散などによる計測面の汚れを少なくでき、精度の高
い計測可能な期間を長くすることができる。
【0045】このように、上記実施例によれば、帯電器
により帯電された感光体ドラムの表面電位を計測すると
ともに、現像により感光体ドラム上に付着したトナーの
付着量を計測し、この計測したトナー付着量とあらかじ
め設定される基準値とを比較し、この比較結果と上記表
面電位の計測結果とに基づき像形成条件である感光体ド
ラムに対する帯電量、現像バイアス電圧、露光量、トナ
ー濃度などの少なくとも1つを変更することにより、環
境、経時の変化による画像濃度の変動を、メンテナンス
に頼らず、また、メンテナンスの周期よりも短いサイク
ルで適正化でき、高い画像濃度の安定性が達成でき、メ
ンテナンスに要するコスト(人件費、器材など)が軽減
できる。
【0046】図20は、トナー付着量計測部8の他の構
成例を示すもので、図13と同一部分には同一符号を付
して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図において、光源51からの光は感光体ドラム1の表面
に照射され、感光体ドラム1あるいは、現像されて付着
したトナーにより反射した反射光は、第1光電変換部5
2および第2光電変換部55でその反射光の光量に応じ
た電流に変換され、さらに電流/電圧変換した後、伝送
回路53,56によりA/D変換器46にそれぞれ伝送
され、ここでそれぞれデジタル信号に変換されて制御回
路45に取込まれるようになっている。
【0047】第1光電変換部52は、光源51による主
光線の感光体ドラム1の表面の反射光の主光線を含む光
を受光する位置に設けられ、第2光電変換部55は、光
源51による主光線の感光体ドラム1の表面の反射光の
主光線を含まない光を受光する位置に設けられている。
これにより、第1光電変換部52は、感光体ドラム1の
表面の鏡面反射光を受光し、第2光電変換部55は、感
光体ドラム1の表面の拡散反射光を受光することにな
る。
【0048】図21は、第1光電変換部52および第2
光電変換部55と感光体ドラム1の反射光分布を示して
いる。光源51による主光線および、その主光線の感光
体ドラム1での反射光の主光線を一点鎖線lで示してあ
る。
【0049】実線mは、何も付着していない感光体ドラ
ム1での反射光分布を示している。反射光の主光線lの
角度では、感光体ドラム1の表面、および感光体層を支
持する導電性支持部材の鏡面反射による光量が大きい。
その角度を外れると、感光体層の表面、感光体層、およ
び導電性支持部材による散乱した拡散光となり、鏡面反
射光と比べ、拡散反射光は光量が小さい。
【0050】感光体ドラム1の表面に現像によるトナー
の付着により、反射光分布は破線nのようになる。鏡面
反射光は、粒状のトナーにより散乱されて減少し、拡散
反射光は増加する。したがって、第1光電変換部52は
鏡面反射光の減少を計測し、第2光電変換部55は拡散
反射光の増加を計測する。
【0051】ここで、鏡面反射光によるトナー付着量の
計測は、トナーの付着がある程度よりも多くなると、鏡
面反射光の光量の変化が極めて小さくなる。また、拡散
反射光の場合、トナーの付着がある程度よりも少なくな
ると、トナーと感光体にもよるが、トナーが付着してい
ない感光体ドラム1の拡散反射光よりも光量が小さくな
ることがある。
【0052】したがって、鏡面反射光および拡散反射光
をそれぞれ計測し、そのときの、それぞれの光量からト
ナー付着量を換算することで、一方のみの計測に比べ、
より高い精度の広いレンジの計測が可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、環
境、経時の変化による画像濃度の変動を、メンテナンス
に頼らず、また、メンテナンスの周期よりも短いサイク
ルで適正化でき、高い画像濃度の安定性が達成でき、メ
ンテナンスに要するコストが軽減できる画像形成装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカラーレーザプリンタ
の帯電、露光、現像手段とその制御手段に係わるブロッ
ク図。
【図2】カラーレーザプリンタの概略構成図。
【図3】階調データに対するトナー付着量を示す図。
【図4】帯電器のグリッドバイアス電圧に対する感光体
ドラムの未露光部電位および露光部電位と現像バイアス
電圧を示す図。
【図5】コントラスト電位に対するベタ部の画像濃度を
示す図。
【図6】感光体ドラム表面の未露光部電位と低濃度パタ
ーンによる電位および現像バイアス電圧との関係を示す
図。
【図7】背景電位を増加させたときの階調データに対す
るトナー付着量を示す図。
【図8】露光量に対するベタの画像濃度を示す図。
【図9】露光量を変化させたときの階調データに対する
トナー付着量を示す図。
【図10】トナー濃度とトナー付着量との関係を示す
図。
【図11】トナー濃度を増加したときの階調データに対
するトナー付着量の変化を示す図。
【図12】画像データ、レーザ露光時間、トナー付着
量、プリンタ出力画像濃度の関係を示す図。
【図13】トナー付着量計測部の構成を示すブロック
図。
【図14】プリンタ出力画像の分光反射率を示す図。
【図15】異なる光入射角度の感光体ドラムの鏡面反射
率を示す図。
【図16】光入射角度に対する感光体ドラム表面の反射
特性を示す図。
【図17】感光体ドラムの光感度特性を示す図。
【図18】光電変換部の感度特性を示す図。
【図19】トナー付着量計測部および表面電位計測部と
感光体ドラムとの間に設けられた遮蔽部材の設置状態を
示す図。
【図20】トナー付着量計測部の他の構成例を示すブロ
ック図。
【図21】図20における第1光電変換部および第2光
電変換部と感光体ドラムの反射光分布を示す図。
【符号の説明】
1……感光体ドラム(像担持体)、2……帯電器(帯電
手段)、3……表面電位計測部、4〜7……現像器(現
像手段)、8……トナー付着量測定部、9……転写ドラ
ム、13……光学系(露光手段)、13……レーザビー
ム光、20…転写帯電器、27……定着器、34……コ
ロナ用高圧電源、35……グリッドバイアス用高圧電
源、36……階調データバッファ、37……レーザ駆動
回路、38……パターン発生回路、39……トナー濃度
計測部、40……トナー補給ローラ、43……現像ロー
ラ、44……現像バイアス用高圧電源、45……制御回
路、46……A/D変換器、51……光源、52,55
……光電変換部、61……遮蔽部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    この帯電手段で帯電された前記像担持体の表面電位を計
    測する表面電位計測手段と、前記帯電手段で帯電された
    前記像担持体の表面に画像データに基づいて潜像を形成
    する潜像形成手段と、この潜像形成手段で形成された前
    記像担持体上の潜像を現像剤で現像する現像手段と、こ
    の現像手段の現像により前記像担持体上に付着した現像
    剤の付着量を計測する現像剤付着量計測手段と、この現
    像剤付着量計測手段の計測値とあらかじめ設定される基
    準値とを比較する比較手段と、この比較手段の比較結果
    と前記表面電位計測手段の計測結果とに基づき前記帯電
    手段、潜像形成手段、および現像手段の少なくとも1つ
    の像形成条件を変更する像形成条件変更手段とを具備し
    たことを特徴とする画像形成装置。
JP3154337A 1991-06-26 1991-06-26 画像形成装置 Pending JPH052304A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3154337A JPH052304A (ja) 1991-06-26 1991-06-26 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3154337A JPH052304A (ja) 1991-06-26 1991-06-26 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH052304A true JPH052304A (ja) 1993-01-08

Family

ID=15581951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3154337A Pending JPH052304A (ja) 1991-06-26 1991-06-26 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH052304A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH052305A (ja) 画像形成装置
US6121986A (en) Process control for electrophotographic recording
US5386276A (en) Detecting and correcting for low developed mass per unit area
JP2619218B2 (ja) 現像装置の経時劣化によるトナー濃度ドリフトに対する自動補償方法
EP0308491A1 (en) DYNAMIC PROCESSING CONTROL FOR ELECTROSTATOGRAPHIC MACHINES.
US5266997A (en) Electrophotographic image forming apparatus including means for correcting density drift
CA2076765C (en) Esv readings of toner test patches for adjusting ird readings of developed test patches
US6144024A (en) Digital densitometer using voltage-controlled oscillator, counter, and look-up table
WO1999034260A1 (en) Image forming apparatus and method with control of electrostatic transfer using constant current
JPH05119567A (ja) 画像形成装置
CA2076846C (en) Toner dispensing rate adjustment using the slope of successive ird readings
US7158732B2 (en) Method and system for using toner concentration as an active control actuator for TRC control
US5225872A (en) Image forming apparatus having device for determining moisture absorption
US5987271A (en) Method and apparatus for control of variability in charge to mass ratio in a development station
US5862433A (en) Electrostatographic method and apparatus with improved auto cycle up
US5367361A (en) System and method for controlling voltages of elements in an electrostatic printing apparatus
JPH06110286A (ja) 画像形成装置
JPH052306A (ja) 画像形成装置
JPH05204217A (ja) 画像形成装置
JPH052304A (ja) 画像形成装置
JPH052303A (ja) 画像形成装置
JPH05204218A (ja) 画像形成装置
JPH06110285A (ja) 画像形成装置
JPH06102734A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US6118953A (en) Electrostatographic apparatus and method with programmable toner concentration decline with the developer life