JPH05230027A - スピロインダニルカンファースルホニルオキシトシン拮抗剤のアミド置換誘導体 - Google Patents

スピロインダニルカンファースルホニルオキシトシン拮抗剤のアミド置換誘導体

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JPH05230027A
JPH05230027A JP4272379A JP27237992A JPH05230027A JP H05230027 A JPH05230027 A JP H05230027A JP 4272379 A JP4272379 A JP 4272379A JP 27237992 A JP27237992 A JP 27237992A JP H05230027 A JPH05230027 A JP H05230027A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次式: 【化1】 (式中、R1 は水素又はヒドロキシであり、R2 は置換
アミノ基、置換複素環式環、又は置換アルキル基であ
る)の化合物および、これらの化合物を含有する早産、
月経困難症の治療に有用な医薬組成物。 【効果】 これらの化合物は、早産、月経困難の治療に
有用な、並びに帝王切開の準備のための分娩の停止、分
娩の時期決定、子宮機能亢進、子宮内膜症、高血圧、鬱
血性心不全、低ナトリウム血症、鬱血性障害のためのオ
キシトシン及びバソプレッシン拮抗剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規の化合物、新規の
組成物、それらの使用方法、及びその製造方法を提供
し、このような化合物は一般に、産科及び婦人科療法の
薬剤として薬理学的に有用である。前記の薬理学的活性
は、哺乳類の治療に有用である。さらに、本発明の化合
物は、早産の治療、帝王切開に先立っての分娩の停止、
及び月経困難症の治療に用い得る。現時点では、このよ
うな薬剤に対する産科及び産婦人科療法の領域に需要が
ある。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】産科
の分野では、最も重要な問題の一つが早産の処置であ
る。妊娠20週を経過した有意数の妊娠が、早産を経験
するが、これは新生児の罹患率及び死亡率の主因であ
る。新生児管理が大きく進歩したにもかかわらず、子宮
内で胎児を保持することがおおかたの場合は好ましい。
【0003】広く用いられている分娩消散(子宮弛緩)
剤には、β2 −アドレナリン作働性主働薬、硫酸マグネ
シウム、及びエタノールが含まれる。主β2 −アドレナ
リン作働性主働薬であるリトドリンは、母体に、頻脈、
レニン分泌の増大、高血糖症(及び乳児の反応性低血糖
症)を含めた多数の血管及び代謝性副作用を引き起こ
す。テルブタリン及びアルブテロールを含めた他のβ2
−アドレナリン作働性主働薬は、リトドリンと同様の副
作用を有する。4〜8mg/dLの治療範囲を超える血
漿濃度での硫酸マグネシウムは、心伝導及び神経筋伝達
の阻害、呼吸低下、並びに心停止を引き起こし、したが
って腎機能が損なわれた場合には、この薬剤は好適でな
くなる。エタノールは、早産防止においてリトドリンと
同じく有効であるが、しかしリトドリンを投与した場合
の対応する胎児の呼吸困難の発生の低下を生じない。
【0004】選択的オキシトシン拮抗剤が理想的分娩消
散剤であると提唱されている。過去2〜3年に、ホルモ
ンであるオキシトシンがヒトを含めた数種の哺乳類の分
娩の生理学的イニシエーターであることを強く示唆する
証拠が蓄積された。オキシトシンは、一部は子宮筋層を
直接収縮させることにより、そして一部は子宮内膜/脱
落膜からの収縮性プロスタグランジンの合成及び放出を
増強することによりこの作用を発揮すると考えられる。
これらのプロスタグランジンは、さらに、頸部成熟過程
において重要である。これらの機序により、分娩(満期
及び早期)の過程は、一部は子宮組織中のオキシトシン
受容体の数の十分実証済の増大の結果として生じる、オ
キシトシンに対する子宮の感受性の上昇によって開始さ
れる。オキシトシン受容体のこの“アップレギュレーシ
ョン”及び子宮感受性の増強は、臨月に向けてエストロ
ゲンの血漿レベルを高めるの栄養作用によるものと思わ
れる。オキシトシンを遮断することにより、子宮に及ぼ
すオキシトシンの直接(収縮性)及び間接(プロスタグ
ランジン合成の増強)作用をともに遮断し得る。選択的
オキシトシン遮断剤、又は拮抗剤は、一般のレジメンよ
り早産治療に有効であると思われる。さらに、オキシト
シンは満期に子宮に対してのみ主要な作用を有するた
め、このようなオキシトシン拮抗性化合物は、もしある
としても少しの副作用しか示さないと予測される。
【0005】本発明の化合物はさらに、月経困難症の治
療に有用である。この症状は、***周期中の月経に伴う
周期的疼痛が特徴である。疼痛は、分泌性内膜で産生さ
れるプロスタグランジンの作用により媒介されると思わ
れる子宮収縮及び虚血に起因すると考えられる。子宮に
及ぼすオキシトシンの直接及び間接作用をともに遮断す
ることにより、選択的オキシトシン拮抗剤は一般のレジ
メンより月経困難を治療するのに有効であり得る。
【0006】したがって、本発明の目的は、動物、好ま
しくは哺乳類、特にヒトの疾病状態におけるオキシトシ
ンの機能をより有効に拮抗する物質を提供することであ
る。本発明の別の目的は、オキシトシンをより選択的に
阻害する新規の化合物を製造することである。本発明の
さらに別の目的は、哺乳類の疾病状態におけるオキシト
シンの機能を拮抗する方法を提供することである。さら
に本発明の目的は、オキシトシンを拮抗することにより
早産及び月経困難症のオキシトシン関連障害を防止又は
治療する方法を開発することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】I式の化合物がオキシト
シンの拮抗剤であり、オキシトシン受容体と結合するこ
とが、ここに判明した。オキシトシン受容体が本発明の
化合物と結合すると、オキシトシンはその受容体から遮
断され、したがってその生物学的又は薬理学的作用を発
揮することが不可能になることにより拮抗される。これ
らの化合物は、動物、好ましくは哺乳類、特にヒトのオ
キシトシン関連性障害の治療及び防止に有用である。こ
れらの障害は、主に早産と月経困難である。本化合物は
さらに、帝王切開のために分娩の準備を停止させるのに
有用である。
【0008】本発明の化合物は、一般式:
【0009】
【化3】 [式中、RはH又はアルキルスルホニルアルキルであ
り、R1 は水素又はヒドロキシであり、R2 はN−(R
3 2 、Het−R4 又はAlk−R5 のうちの1つで
あり、ここでR3 は独立に、1つ又はそれ以上の水素;
シクロアルキル;オキソ、カルボキシアルキル、又はア
ルコキシカルボニルアルキルにより置換されるピロリジ
ニル;アルキルアミノ、アルキルカルバメート、アルキ
ルカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルチオ、ア
ルコキシカルボニル、アミノ、アミノカルボニル、カル
ボキシル、ジアルキルアミノ、ジアルキルアミノアリー
ル、ヒドロキシル、スルフヒドリル、あるいは1又は2
個の異種原子を有する置換又は未置換複素環式5又は6
員環(ここで該異種原子はNであり、該環置換基はアル
アルコキシカルボニル(aralkoxycarbon
yl)である)により置換されるアルキルであり、He
tは1又は2個の異種原子(ここで該異種原子はNであ
る)を有する複素環式5又は6員環であり、R4 はアル
キルスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アルキル
スルホニルオキシ、アルキルアミノカルボニル、アルキ
ルカルバメートアルキルカルボニル、アルコキシカルボ
ニル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニ
ルアルキル、アミノアルキルカルボニル、アルアルコキ
シカルボニル、カルボニル、ジアルキルアミノカルボニ
ル、ジアルキルアミノアルキルカルボニル、ジアミノア
ルキルカルボニル、ハロゲンアルキル、ハロゲンアルキ
ルカルボニル、ハロゲンアルコキシカルボニル、ヒドロ
キシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルカルボ
ニル、イミダゾリルアルキルカルボニル、イミジジニル
アルキルカルボニル、又はフタルイミジニルアルキルで
あるが、但し、Het−R4 に関しては、Hetはアル
コキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、ア
ルアルコキシカルボニル、又はヒドロキシのいずれによ
っても一置換され得ず、Alkはアルキルであり、R5
は独立に一つ又はそれ以上のR6 又はHet−R7 であ
り、ここで、R6は独立に、一つ又はそれ以上のアルキ
ルカルバメート;置換イミダゾリル又はピロリジニル環
(ここで、該環置換基はアルキル若しくはアルコキシカ
ルボニルアルキル、アルキルカルバメートシクロアルキ
ル、アルキルカルボニルアミノアルキルスルホニル、ア
ルキルイミダゾリルチオ、アルキルイミジジニルチオ、
アルキルイミダゾリルアルキルチオ、アルキルイミジジ
ニルアルキルチオ、アルキルピロリジニルチオ、アルキ
ルピロリジニルアルキルチオ、アルキルスルホニル、ア
ルキルスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアルキル
アミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニル
アルキルアミン、アルコキシカルボニルアルキルカルボ
ニルアミン、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル
アミン、アミノ、アミノカルボニル、アミノアルキルカ
ルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルスルホニ
ル、アミノカルボニルアルキルカルボニルアミノ、アル
アルコキシ、アルアルコキシカルボニル、アルアルキル
カルバメート、アリールカルバメート、アリールカルバ
メートカルボニルアミノ、アリールカルバメートアルキ
ルカルボニルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、カル
ボキシアルキルカルボニルアミノ、カルボキシアルキル
スルホニルアミノ、シアノ、シアノアルキルカルボニル
アミノ、ジアルキルアミノアルキルカルボニルアミノ、
又はオキソである)により置換されるアルキルカルボニ
ルアミノであるが、但し、R6 に関しては、R6 はアル
コキシカルボニル、アルキルカルバメート、アルキルス
ルホニル、アルアルキルカルバメート、アルアルコキ
シ、アミノ、アミノカルボニル、又はオキソのいずれに
よっても一置換され得ず;Hetは前記定義と同様であ
り;R7 は、一つ又はそれ以上のアルキル;イミダゾリ
ニルアルキルカルボニル;イミダゾリニルアルキルカル
ボニルアミノ;オキソ;ピロリジニルアルキルカルボニ
ル;一つ又はそれ以上のアルキルカルバメート、アルキ
ルカルバメートアルキルカルボニル、アルキルスルホニ
ルアルキル、アミノ、アルアルコキシアルキル若しくは
オキソにより置換されるピロリジニルアルキルカルボニ
ルアミノ、又はアルキルアミノであり、但し、Het−
7 に関しては、Hetはアルキル、アルキルアミノ、
ジアルキルアミノ又はオキソにより一置換され得ない]
の化合物、及び医薬上許容可能なその塩である。
【0010】“医薬上許容可能な塩”という用語に包含
される塩とは、遊離塩基と好適な有機又は無機酸とを反
応させて一般に調製される本発明の化合物の非毒性塩を
指す。代表的な塩を以下に挙げる: 酢酸塩 ラクトビオネート ベンゼンスルホン酸塩 ラウリン酸塩 安息香酸塩 リンゴ酸塩 重炭酸塩 マレイン酸塩 重硫酸塩 マンデル酸塩 重酒石酸塩 メシレート ホウ酸塩 臭化メチル 臭化物 硝酸メチル エデト酸カルシウム 硫酸メチル カムシレート ムケート(mucate) 炭酸塩 ナプシレート 塩化物 硝酸塩 クラブラネート N−メチルグルカミン クエン酸塩 蓚酸塩 二塩酸塩 パモエート(エンボネート) エデト酸塩 パルミチン酸塩 エジシレート パントテン酸塩 エストレート 燐酸塩/二燐酸塩 エシレート ポリガラクトウロン酸塩 フマル酸塩 サリチル酸塩 グルセプテート ステアリン酸塩 グルコン酸塩 サブアセテート(subacetate) グルタミン酸塩 コハク酸塩 グリコリルアルサニレート タンニン酸塩 ヘキシルレゾルシネート 酒石酸塩 ヒドラバミン テオクレート 臭化水素酸塩 トシレート 塩酸塩 トリエチオダイド ヒドロキシナフトエート 吉草酸塩 ヨウ化物 イセチオン酸塩 乳酸塩 “薬理学的有効量”という用語は、研究者又は臨床医が
探究中の組織、系、動物、又はヒトの生物学的又は医学
的反応を引き出す薬物又は製剤の量を意味する。
【0011】“アルキル”という用語は、総数1〜10
個の炭素原子を有する、又はこの範囲内の任意の数の鎖
上の任意の位置に一つ又はそれ以上の不飽和度を有する
直鎖又は分枝鎖アルカン、アルケン、及びアルキンを意
味する。
【0012】“アリール”という用語は、フェニルを意
味する。
【0013】“シクロアルキル”という用語は、総数3
〜8個の炭素原子を有する環の任意の位置に一つ又はそ
れ以上の不飽和度を有するアルカン、アルケン、又はア
ルキンの環式環を意味する。
【0014】“アルキル”又は“アリール”、あるいは
それらの接頭辞のどちらかが置換基の名称(例えばアル
アルコキシアリールオキシ(aralkoxyaryl
oxy))中にあるときはいつでも、それらは“アルキ
ル”及び“アリール”に関して上に示したその制限を含
めるものと解釈される。指定数の炭素原子(例えばC1-
10)は、独立にアルキル又は環式アルキル部分の炭素原
子数、又はアルキルをその接頭辞で表わしたより大きな
置換基のアルキル部分を示す。
【0015】“オキソ”という用語は、置換基=Oを示
す。
【0016】“ハロゲン”という用語は、ヨウ素、臭
素、塩素、及びフッ素を含む。
【0017】“早産”という用語は、妊娠の正常終末前
の生存可能な乳児の子宮からの排除、又は特に妊娠37
週目以前に子宮頸の消滅及び拡張に伴う分娩の開始を意
味する。それは、腟出血又は膜破裂を伴うこともある。
【0018】“月経困難”という用語は、痛みのひどい
月経を意味する。
【0019】“帝王切開”という用語は、胎児分娩のた
めの腹壁及び子宮壁の切開を意味する。
【0020】“置換される”という用語は、指定された
置換基による多重の置換度を含むとみなされる。
【0021】オキシトシンを拮抗するI式の化合物の能
力は、これらの化合物を、オキシトシンが関与する障害
の治療及び防止のための哺乳類に対する、特にヒトに対
する薬剤として有用にする。このような障害の例として
は、早産及び特に月経困難が挙げられる。これらの化合
物は、帝王切開の準備のための分娩の停止にも有用であ
ることが判明している。
【0022】バソプレッシンとオキシトシンの公知の関
係のために、本発明の化合物はバソプレッシン拮抗剤と
しても有用である。バソプレッシン拮抗剤は、利尿剤と
してのそれらの使用及び鬱血性心不全におけるそれらの
使用を含めて、バソプレッシン障害を伴う疾病状態の治
療又は防止に有用である。
【0023】本発明の化合物は、錠剤、カプセル(各
々、定期的放出及び持続性放出処方物を含む)、丸剤、
粉末、顆粒、エリキシル、チンキ剤、懸濁液、シロッ
プ、及び乳濁液のような経口投与形態で投与し得る。
【0024】同様に、静脈内(ボーラス及び注入)、腹
腔内、皮下、又は筋肉内形態で、すべて製薬当業者に十
分公知の形態を用いて、それらを投与してもよい。有効
であるが非毒性の量の所望化合物が、分娩消散剤(to
colytic agent)として用い得る。
【0025】本発明の化合物を用いる投与レジメンは、
患者の種類、種、年齢、体重、性別、及び医学的症状;
治療すべき症状の重症度;投与経路;患者の腎及び肝機
能;並びに使用する特定の化合物又はその塩に従って選
択される。通常の熟練した医者又は獣医は、症状の進行
を防止し、無効にし、又は阻止するために必要な有効量
の薬剤を容易に決定し、処方し得る。
【0026】本発明の経口用量は、必要とする効果のた
めに用いる場合、経口的に約0.3〜6.0gm/日の
範囲である。静注的には、定速注入中に0.1〜約10
mg/分の範囲が最も好ましい。本発明の化合物は、一
日一回投与するか、あるいはは総一日用量を一日2、3
又は4回に分けて投与するのが有益である。さらに、本
発明の好ましい化合物は、好適な鼻腔内ビヒクル局所使
用により、又は当業者に十分公知の経皮スキンパッチの
形態のものを用いる経皮経路を介して、鼻腔内形態で投
与し得る。経皮供給系の形態で投与するためには、用量
投与は、もちろん、投与レジメンを通じて断続的という
よりむしろ継続的である。
【0027】本発明の方法では、本明細書中に詳述する
化合物は活性成分を構成し、意図される投与形態、即ち
経口錠剤、カプセル、エリキシル、シロップ等に関して
好適に選択され、そして慣用的製剤実施と一致する好適
な薬物希釈剤、賦形剤、又は担体(本明細書では集合的
に”担体”物質と呼ぶ)と混合して一般に投与される。
【0028】例えば、錠剤又はカプセルの形態での経口
投与のためには、活性薬剤成分を、エタノール、グリセ
ロール、水等のような経口、非毒性の医薬上許容可能な
不活性担体と結合させ得る。さらに、望ましい又は必要
な場合には、好適な結合剤、滑剤、崩壊剤、及び着色剤
を混合物中に混入し得る。好適な結合剤としては、でん
ぷん、ゼラチン、グルコース又はベータラクトースのよ
うな天然糖、コーン甘味剤、アカシアゴム、トラガカン
トゴム又はアルギン酸ナトリウムのような天然及び合成
ゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリ
コール、蝋等が挙げられる。これらの投与形態に用いら
れる滑剤としては、オレイン酸ナトリウム、ステアリン
酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナ
トリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が挙げら
れる。崩壊剤としては、でんぷん、メチルセルロース、
寒天、ベントナイト、キサンタンゴム等が挙げられる。
【0029】本発明の化合物はさらに、小型単層小胞、
大型単層小胞、及び多層小胞のようなリポソーム。デリ
バリー系の形態で投与し得る。リポソームは、コレステ
ロール、ステアリルアミン、又はホスファチジルコリン
のような種々のリン脂質から構成される。
【0030】本発明の化合物は、化合物分子が結合する
個々の担体としてモノクローナル抗体を用いて供給して
もよい。本発明の化合物は、標的性薬剤担体として可溶
性ポリマーと結合し得る。このようなポリマーとして
は、パルミトイル残基で置換されたポリビニルピロリド
ン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタク
リルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパ
ルトアミド−フェノール、又はポリエチレンオキシドポ
リリジンが挙げられる。さらに、本発明の化合物は、薬
剤の制御放出を達成するのに有用なある種の生物分解性
ポリマー、例えばポリ乳酸、ポリイプシロンカプロラク
トン、ポリヒドロキシブタン酸、ポリオルトエステル、
ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアク
リレート、及びヒドロゲルの架橋又は両親媒性ブロック
コポリマーと結合し得る。
【0031】I式の化合物は、以下の反応スキーム(す
べて前記と同様に変更可能である)、並びに実施例又は
容易に入手可能な開始物質、試薬、及び慣用的合成手順
を用いるその変法によって容易に調製し得る。これらの
反応において、それ自体は当業者に公知であるがより詳
しくは記載されていない変形を用いることも可能であ
る。
【0032】本発明の最も好ましい化合物は、これらの
実施例に特に記載されている任意の又はすべてのもので
ある。しかしながら、これらの化合物は、本発明として
考慮する種類の化合物のみを合成したものと解釈される
べきでなく、本化合物又はその部分を任意に組み合わせ
たものがそれ自体本発明の化合物を形成し得る。以下の
実施例は、本発明の化合物の製造の詳細をさらに説明す
る。当業者には、以下の製造手順の条件及び工程の公知
の変更がこれらの化合物を製造するために用い得ること
は容易に理解されよう。温度は、別記しない限りすべて
摂氏である。
【0033】
【化4】
【0034】
【化5】
【0035】
【化6】 実施例4
【0036】
【化7】 実施例5
【0037】
【化8】 実施例6
【0038】
【化9】 実施例8
【0039】
【化10】 反応スキーム、パート2
【0040】
【化11】 反応スキーム、パート3
【0041】
【化12】 反応スキーム、パート3の続き
【0042】
【化13】
【0043】
【化14】 反応スキーム、パート3の続き
【0044】
【化15】 反応スキーム、パート4
【0045】
【化16】
【0046】
【化17】 反応スキーム、パート5
【0047】
【化18】 反応スキーム、パート5の続き
【0048】
【化19】 反応スキーム、パート6
【0049】
【化20】 反応スキーム、パート7
【0050】
【化21】 反応スキーム、パート7の続き
【0051】
【化22】
【0052】
【化23】 反応スキーム、パート7の続き
【0053】
【化24】 実施例A
【0054】
【化25】 エンド−(1S)−1’(((2−アミノ−7,7−ジ
メチルビシクロ(2.2.1)−ヘプト−1−イル)−
メチル)−スルホニル)スピロ(1H−インダン−1,
4’−ピペリジン) ジ−t−ブチルジカーボネート(31g,0.14mo
l,Aldrichから入手)、及び塩酸ビス(2−ク
ロロエチル)アミン(21.6g,0.12mol,A
ldrich)を周囲温度で攪拌しながらCH2 Cl2
(250ml)中で化合させ、15分間に亘って滴下し
たトリエチルアミン(12.8g,0.127mol)
で処理した。1時間後、さらに1.5mlのトリエチル
アミンを添加した。計2.5時間後に、混合液をCH2
Cl2 :ヘキサン(1:1)を用いて充填したシリカゲ
ルカラム上に注ぎ、CH2 Cl2 で溶離した。生成物画
分を合わせ蒸発させて真空乾燥し、N,N−ビス(2−
クロロエチル)−t−ブチル−カルバメートを得た。
【0055】氷浴中で冷却し、窒素ブランケット中に保
持した乾燥テトラヒドロフラン(THF,18ml)に
溶解したインデン(10.3g,89mmol)の溶液
に、15分間に亘ってビス(トリメチルシリル)アミド
リチウム(Aldrich,THFに溶解した177m
lの1.0M溶液;177mmol)を添加した。その
混合液を冷所で30分間攪拌し、次いで15分間に亘っ
て氷浴中で攪拌しながらN,N−ビス(2−クロロエチ
ル)−t−ブチル−カルバメート(21.2g,88m
ol)の溶液に添加した。混合液を窒素中で冷所で2時
間、周囲温度で30分間攪拌し、次ぎに真空蒸発させ発
泡状体にした。CH2 Cl2 を添加し、その結果生じた
混合液を、CH2 Cl2 に溶解した40%ヘキサンを用
いて充填したシリカゲルカラム上に注ぎ入れた。カラム
をCH2 Cl2 に溶解した40%ヘキサンで、その後C
2 Cl2 で溶離し、その生成物画分を蒸発させて真空
乾燥し、1’−(t−ブチルオキシカルボニル)−スピ
ロ(インデン−1,4’−ピペリジン)を得た。
【0056】酢酸エチル(250ml)中に溶解した
1’−(t−ブチルオキシカルボニル)−スピロ(イン
デン−1,4’−ピペリジン)(16g,56mmo
l)を30分間、氷浴中で攪拌し、HCl(g)で飽和
した。その混合液を蒸発させて乾燥した。酢酸エチルを
添加し、3回真空除去して、残渣をジエチルエーテルで
粉砕し、濾過して、塩酸スピロ(1H−インデン−1,
4’−ピペリジン)を生成した。水性重炭酸ナトリウム
溶液中で塩酸塩をスラリー化し、CH2 Cl2 で抽出し
て遊離塩基を得た。有機層を分離し、硫酸ナトリウム上
で乾燥させて、濾過し、蒸発させて真空乾燥して、スピ
ロ(1H−インデン−1,4’ピペリジン)を得た。
【0057】スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペ
リジン)(308mg,1.66mmol)及び塩化
(+)−10−カンファースルホニル(418mg,
1.66mmol)をCH2 Cl2 中で混合させて、ト
リエチルアミン(0.23ml)で処理した。混合液を
周囲温度で15分間攪拌し、次いでシリカゲルカラム上
に注ぎ、1:1のCH2 Cl2 :ヘキサンで溶離した。
生成物画分を合わせ、蒸発させて真空乾燥し、(1S)
−1’−(((7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ
−(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホ
ニル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリジ
ン)を固体として得、これを石油エーテルから再結晶化
して、周囲温度で一夜真空乾燥した。
【0058】ピリジン(500ml)に溶解した(1
S)−1’−(((7,7−ジメチル−2−オキソビシ
クロ−(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)ス
ルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリ
ジン)(30g,0.075mol)を油浴中で70℃
(内部)に加熱した。塩酸ヒドロキシルアミン(30
g)を約20分間に3回に分けて添加した。2時間後、
さらに10gの塩酸ヒドロキシルアミンを添加した(1
0分間に亘って)。さらに30、40、及び50分経過
後に、さらに3gずつの塩酸ヒドロキシルアミンを添加
した。さらに30分後、混合液を水(2L)中に注ぎ入
れ、酢酸エチル(1回300ml)で3回抽出した。有
機層を混合し、1N HCl(総量600mL)で洗浄
して、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過して、蒸発させ
て、真空乾燥した。EtOH(無水;約250mL)を
その結果生じた濃シロップに添加し、その溶液を周囲温
度で一夜放置した。混合液を濾過し、濾液を沸騰させて
約80mLに煮詰めた。放置後、混合液を再び濾過し、
沸騰させて約20mLに煮詰めた。3回濾過後、濾し取
った固体を混合して、(1S)−1’−(((7,7−
ジメチル−2−オキシイミノビシクロ(2.2.1)ヘ
プト−1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1H
−インデン−1,4’−ピペリジン)(28g)を得
た。
【0059】新たに調製した、水中の活性化ラネーニッ
ケル触媒(約30g)を沈降させて、水をデカントし
た。無水エタノール(300mL)を添加し、混合液を
攪拌し、再び沈殿させた。溶媒をデカントした。150
mLのエタノールを用いてさらに2回、同様に洗浄デカ
ントを実施した。(1S)−1’−(((7,7−ジメ
チル−2−オキシイミノビシクロ−(2.2.1)ヘプ
ト−1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1H−
インデン−1,4’−ピペリジン)(30g)を、無水
エタノール(450mL)及び2−メトキシエタノール
(900mL)の混合液中で攪拌し、窒素をその懸濁液
/溶液中に通気し、ラネーニッケル触媒を添加した。混
合液を50psi下で一夜水素添加した。TLC(9:
1のCH2:Cl2 MeOH,シリカゲル)は、反応が
完結したことを示した。濾過して触媒を除去し、濾液を
蒸発させて、真空乾燥した。粗製固体(27g)を7g
バッチに分け、各バッチを塩化メチレン(約200m
L)に溶解して、シリカ(100mmカラム中に700
g充填,塩化メチレンに溶解した8%(v/v)メタノ
ールで溶離した)上でフラッシュクロマトグラフィー処
理して、200mLの画分を得た。標題アミンのエキソ
異性体は大体分画5〜7に、所望のエンド異性体は大体
分画8〜16に得られた。TLC(シリカ)を行ない、
8%メタノール−塩化メチレンで溶離し、燐モリブデン
酸染色した。合わせた生成物画分を蒸発させて乾燥し、
標題化合物(各7gロットから4.5g,計約18g)
を無色固体として得た。
【0060】実施例中で用いられる略語を以下に示す: TEA =トリエチルアミン DIEA =ジイソプロピルエチルアミン BOP =ベンゾトリアゾール−イルオキシ
トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロ
ホスフェート THF =テトラヒドロフラン DMF =ジメチルホルムアミド LAH =水素化リチウムアルミニウム TFA =トリフルオロ酢酸 HPLC法 A =15分,直線勾配 (95:5のA:Bから0:100のA:Bまで) A − 0.1容量%のTFAを含有するH2 O B = 0.1容量%のTFAを含有するCH3 CN 流速 2.0mL/分 12cm C18逆相カラム UV検出(215nm) TLCは、Analtechから購入したシリカゲル
(250μ)で被覆した20cmプレート上で実施し
た。
【0061】実施例1 (1S)−1’−(((7,7−ジメチル−2−エンド
−(4−ニトロフェニルオキシカルボニルアミノ)−ビ
シクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)ス
ルホニル)スピロ(1H−インデン−1,4’−ピペリ
ジン) 実施例Aの生成物質[3.47mmol]及び4−ニト
ロフェニルクロロホルメート[3.64mmol]をT
HF中で混合した。反応混合液をトリエチルアミン
[4.54mmol]で処理し、2時間攪拌した。反応
混合液を濃縮して乾燥し、その結果生じた残渣を、塩化
メチレンに溶解した1%酢酸エチルで溶離しながらシリ
カゲルカラムで精製した。生成物質画分を合わせ、濃縮
して真空乾燥した。標題化合物をエーテルから白色固体
として得た。
【0062】実施例2 実施例1の生成物質[0.278mmol]及び(ベン
ジルオキシカルボニル)ピペラジン酸[0.334mm
ol]をDMF中で混合した。反応混合液をトリエチル
アミン[0.401mmol]で処理し、2時間攪拌し
た。反応混合液を濃縮して脱水し、その結果生じた残渣
をCH2 Cl2 に溶解した。この溶液をシリカゲルカラ
ム上に置き、CH2 Cl2 に溶解した5%メタノール
で、次いで96/4/0.4のCH2 Cl2 /メタノー
ル/酢酸で溶離した。生成物質画分を合わせ、蒸発させ
て乾燥した。標題化合物をエーテルから白色固体として
得、一夜真空乾燥した。
【0063】融点: 90〜120℃ NMR: 構造と一致 HPLC: 純度>98% FAB MS: M+ +H−693.6 CHN: C37484 7 S・0.20C4 10O・
0.25H2 Oとしての計算したCHN: 計算値:C,63.74;H,7.15;N,7.87 実測値:C,63.78;H,7.08;N,7.81実施例3
【0064】
【化26】 実施例1の生成物質[0.196mmol]、トリエチ
ルアミン[0.438mmol]を用いて、(ベンジル
オキシカルボニル)ピペラジン酸をN−α−(t−ブト
キシカルボニル)−L−リジン[0.217mmol]
に代えて、実施例2の手順を実施した。クロマトグラフ
ィー溶離液はCH2 Cl2 に溶解した5%メタノール
を、次いで96/4/0.4のCH2 Cl2 /メタノー
ル/酢酸を用いた。エーテルから白色固体を得た。この
白色固体を酢酸エチルに溶解し、0℃に冷却して、酢酸
エチルに溶解したHClの飽和溶液で処理した。反応混
合液を30分間攪拌し、次いで濃縮して乾燥した。標題
化合物をエーテルから白色固体として得、一夜真空乾燥
した。
【0065】融点: 80〜205℃ NMR: 構造と一致 HPLC: 純度>98% FAB MS: M+ +H=575.3(遊離塩基) C30464 5 S・HCl・0.30mmol C4
8 2 ・0.90H2 Oとして算定した元素分析: 計算値:C,57.30;H,7.89;N,8.57 実測値:C,57.30;H,7.61;N,8.55 実施例4
【0066】
【化27】 実施例1の生成物質[0.174mmol]、トリエチ
ルアミン[0.250mmol]を用いて、(ベンジル
オキシカルボニル)ピペラジン酸をN−イソプロピルシ
クロヘキシルアミン[0.209mmol]に代えて、
実施例2の手順を実施した。クロマトグラフィー溶離液
はCH2 Cl2 に溶解した5%メタノールを用いた。標
題化合物をエーテルから白色固体として得、一夜真空乾
燥した。
【0067】融点: 71〜85℃ NMR: 構造と一致 HPLC: 純度>96% FAB MS: M+ +H=570.4 C33513 3 Sとして算定した元素分析: 計算値:C,69.55;H,9.02;N,7.37 実測値:C,69.53;H,9.08;N,7.29実施例5
【0068】
【化28】 実施例1の生成物質[0.244mmol]、トリエチ
ルアミン[0.52mmol]を用いて、(ベンジルオ
キシカルボニル)ピペラジン酸を3−アミノ−1−(1
−メトキシシカルボニル−2−メチルプロピル)−ピロ
リジン−2−オン[0.26mmol]に代えて、実施
例2の手順を実施した。クロマトグラフィー溶離液はC
2 Cl2 に溶解した5%メタノール、CH2 Cl2
溶解した1%メタノール、及びCH2 Cl2 に溶解した
2%メタノールを用いた。標題化合物をエーテルから白
色固体として得、一夜真空乾燥した。
【0069】融点: 85〜121℃ NMR: 構造と一致 HPLC: 純度>91% FAB MS: M+ +H=643.4 C34504 6 S・0.45H2 Oと
【0070】
【化29】 実施例1の生成物質[0.172mmol]、トリエチ
ルアミン[0.453mmol]を用いて、(ベンジル
オキシカルボニル)ピペラジン酸を二塩酸L−ヒスチジ
ノール[0.206mmol]に代えて、実施例2の手
順を実施した。クロマトグラフィー溶離液はCH2 Cl
2 に溶解した5%メタノールを、次いで95/5/0.
5のCH2 Cl2 /メタノール/アンモニア水を用い
た。標題化合物をエーテルから白色固体として得、一夜
真空乾燥した。
【0071】融点: 90〜193℃ NMR: 構造と一致 HPLC: 純度>98% FAB MS: M+ +H=570.4 C30435 4 S・0.25 C4 10O・0.30
2 Oとして算定した元素分析: 計算値:C,62.71;H,7.83;N,11.8
0 実測値:C,62.73;H,7.79;N,11.7
実施例7
【0072】
【化30】 実施例1の生成物質[0.180mmol]、トリエチ
ルアミン[0.458mmol]を用いて、(ベンジル
オキシカルボニル)ピペラジン酸を二塩酸4−(ジメチ
ルアミノ)ベンジルアミン[0.208mmol]に代
えて、実施例2の手順を実施した。クロマトグラフィー
溶離液はCH2 Cl2 に溶解した5%メタノールを、次
いでCH2 Cl2 に溶解した3%メタノールを用いた。
標題化合物をエーテルから白色固体として得、一夜真空
乾燥した。
【0073】融点: 82〜110℃ NMR: 構造と一致 HPLC: 純度>95% FAB MS: M+ +H=579.4 C33464 3 Sとして算定した元素分析: 計算値:C,68.48;H,8.01;N,9.68 実測値:C,68.25;H,8.00;N,9.68実施例8
【0074】
【化31】 工程1:ヒスタミン[13.3mmol]及びメチルビ
ニルスルホン[4.6mmol]をメタノール中で混合
し、4時間攪拌した。反応混合液を濃縮して乾燥し、そ
の結果生じた残渣をCH2 Cl2 に溶解した。CH2
2 溶液をシリカゲルカラム上に注ぎ、93/7/0.
7のCH2 Cl2 /メタノール/アンモニア水で溶離し
た。生成物画分を合わせ、蒸発させて真空乾燥し、4−
(2−(N−(2−メタンスルホニルエチル)アミノ)
エチル)イミジゾールを得た。
【0075】工程2:実施例1の生成物質[0.188
mmol]、トリエチルアミン[0.228mmol]
を用いて、(ベンジルオキシカルボニル)ピペラジン酸
を4−(2−(N−(2−メタンスルホニルエチル)ア
ミノ)エチル)イミジゾール[0.368mmol]に
代えて、実施例2の手順を実施した。クロマトグラフィ
ー溶離液はCH2 Cl2 に溶解した3%メタノールを、
次いで95/5/0.5のCH2 Cl2 /メタノール/
アンモニア水を用いた。標題化合物をエーテルから白色
固体として得、一夜真空乾燥した。
【0076】融点: 76〜161℃ NMR: 構造と一致 HPLC: 純度>99% FAB MS: M+ +H=646.2 C32475 5 2 ・0.15 C4 10・0.15
CH2 Cl2 ・0.45 H2 Oとして算定した元素
分析: 計算値:C,58.03;H,7.39;N,10.3
3 実測値:C,57.98;H,7.32;N,10.4
実施例9
【0077】
【化32】 工程1:ヒスタミン[13mmol]及びエチルアクリ
レート[4.61mmol]をメタノール中で混合し、
12時間攪拌した。反応混合液を濃縮して乾燥し、その
結果生じた残渣をCH2 Cl2 に溶解した。CH2 Cl
2 溶液をシリカゲルカラム上に注ぎ、93/7/0.7
のCH2 Cl2 /メタノール/アンモニア水で溶離し
た。生成物画分を合わせ、蒸発させて真空乾燥し、4−
(2−(N−(2−エトキシカルボニルエチル)アミ
ノ)エチル)イミジゾールを得た。
【0078】工程2:(1S)−1’−(((7,7−
ジメチル−2−エンド−(4−ニトロフェニルオキシカ
ルボニルアミノ)−ビシクロ(2.2.1)ヘプト−1
−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1H−インデ
ン−1,4’−ピペリジン)[0.69mmol]、ト
リエチルアミン[1.56mmol]を用いて、(ベン
ジルオキシカルボニル)ピペラジン酸を4−(2−(N
−(2−エトキシカルボニルエチル)アミノ)エチル)
イミジゾール[1.42mmol]に代えて、L−36
8,646に関する手順を実施した。クロマトグラフィ
ー溶離液はCH2Cl2 に溶解した5%メタノールを、
次いで95/5/0.5のCH2 Cl2 /メタノール/
アンモニア水を用いた。エーテルから白色固体を得、一
夜真空乾燥した。この白色固体をメタノールに溶解した
1.95M 水酸化ナトリウムと混合した。反応混合液
を72時間攪拌し、次いで濃縮して乾燥した。その結果
生じた残渣を酢酸エチルと水の間に分配した。酢酸エチ
ル層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過して、濾液を濃
縮し、乾燥した。91/10/1/1のCH2 Cl2
メタノール/水/酢酸で溶離して、シリカゲルカラムに
より残渣を精製した。精製物画分を合わせ、濃縮、乾燥
した。標題化合物をエーテルから白色固体として得、一
夜真空乾燥した。
【0079】融点: 63〜132℃ NMR: 構造と一致 HPLC: 純度>99% FAB MS: M+ +H=612.2 C32455 5 S・0.20 C4 10O・0.80
2 4 2 ・1.35 H2 Oとして算定した元素
分析: 計算値:C,59.10;H,7.63;N,10.0
2 実測値:C,59.11;H,7.24;N,10.0
実施例10 エンド−(1S)−1’−(((2−(L−2−(4−
イミダゾールアセチルアミノ)グルタルアミル)アミノ
−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1
−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1H)−イン
ダン−1,4’−ピペリジン)
【0080】
【化33】 工程1:エンド−(1S)−1’−(((2−(L−2
−(t−ブトキシカルボニルアミノ)グルタルアミル)
アミノ−7,7−ジメチルビシクロ−(2.2.1)−
ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1
H)−インダン−1,4’−ピペリジン) 窒素中のオーブン乾燥フラスコ内で、アセトニトリル
(3mL)にエンド−(1S)−1’−(((2−アミ
ノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−
1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1H)−イ
ンダン−1,4’−ピペリジン)(50mg,0.12
5mmol)、L−N−(t−ブトキシカルボニル)−
グルタミン(30.7mg,0.125mmol)、及
びベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチ
ルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェートs
equalog(55mg,0.125mmol)を溶
解した。ジイソプロプルエチルアミン(100μL)を
添加して溶液を塩基性にした。HC(シリカ、メチレン
クロリド(9)−メタノール(1))が新スポットを示
した後、反応混合液を濃縮して、油とした。その油をメ
チレンクロリド−エーテル(1:3)に溶解し、その溶
液を重炭酸ナトリウム(飽和,水性)、水、硫酸水素カ
リウム(10%)、及び塩(飽和,水性)で洗浄した。
有機層を硫酸ナトリウムで脱水した。濾過後、溶液を濃
縮して油とし、これを、溶媒としてメチレンクロリド−
メタノール(9:1)を用いてシリカ”フラッシュ”ク
ロマトグラフィーにより精製した。生成物質画分を濃縮
して、油とした。ヘキサン:エーテルを添加後、減圧下
で濃縮して、標題化合物を白色泡状体として得た。
【0081】NMR(CDCl3 ):構造と一致 HPLC: 純度>79.5% C33504 6 S・0.25 H2 Oとして算定した
元素分析: 計算値:C,62.39;H,8.01;N,8.82 実測値:C,62.37;H,7.99;N,8.73 工程2:塩酸エンド−(1S)−1’−(((2−L−
(2−(アミノ)グルタルアミルアミノ)−7,7−ジ
メチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メ
チル)スルホニル)スピロ(1H−インダン−1,4’
−ピペリジン)エンド−(1S)−1’−(((2−
(L−2−(tert.ブトキシカルボニルアミノ)グ
ルタルアミル)アミノ−7,7−ジメチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチルスルホニ
ル)スピロ(1H)−インダン−1,4’−ピペリジ
ン)を酢酸エチル(5ml)に溶解し、−5℃に冷却し
た。この溶液を窒素雰囲気下に置き、塩化水素ガスを1
0分間通気させた。溶媒を減圧下で除去した。エーテル
を添加し、減圧下で除去して、標題化合物を白色固体と
して得た。
【0082】HPLC: 純度>92% 質量スペクトル: M+ +H 532.4(遊離塩基) NMR(CDCl3 ):構造と一致 C28424 4 S・HCl・1.35 H2 O・0.
25ヘキサンとして算定した元素分析: 計算値:C,57.79;H,8.09;N,9.14 実測値:C,57.80;H,8.16;N,9.14 工程3:エンド−(1S)−1’−(((2−(L−2
−(4−イミダゾールアセチルアミノ)グルタルアミ
ル)アミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)
ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1
H)−インダン−1,4’−ピペリジン) 窒素中のオーブン乾燥フラスコ(50ml)中で、ジメ
チルホルムアミド(1mL)に塩酸エンド−(1S)−
1’−(((2−L−(2−アミノ)−グルタルアミル
アミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプ
ト−1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1H)
−インダン−1,4’−ピペリジン)(56.7mg,
0.0001m)、塩酸4−イミダゾール酢酸(20m
g,0.000124m)、塩酸1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(30m
g,0.15mmol)、及び1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール水和物(20mg,0.15mmol)を溶
解した。トリエチルアミン(120μl)を添加して溶
液を塩基性(pH9)にした。白色固体を分離した。1
8時間攪拌後、溶媒を減圧下で除去した。残渣をエーテ
ル−塩化メチレン(3:1)に溶解した。不透明溶液を
重炭酸ナトリウム(飽和,水性)及びブラインで洗浄し
た。硫酸ナトリウムで脱水後、溶液を濾過し、濃縮し
て、油とした。生成物質を、溶媒として塩化メチレン−
メタノール(9:1)を用いてシリカ”フラッシュ”ク
ロマトグラフィーにより精製し、生成物質画分を収集
し、濃縮して、油とした。エーテル−ヘキサンを添加
し、減圧下で除去して、標題化合物を白色泡状体として
得た。
【0083】HPLC: 純度>94% 質量スペクトル:M+ +H 639.6 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C33466 5 S・1.30 H2 Oとして算定した
元素分析: 計算値:C,59.85;H,7.40;N,12.6
9 実測値:C,59.66;H,7.36;N,12.9
実施例11 エンド−(1S)−1’−(((2−(L−2−(1−
メチル−4−イミダゾールアセチルアミノ)グルタルア
ミル)アミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.
1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ
(1H−インダン−1,4’−ピペリジン)
【0084】
【化34】 窒素中のオーブン乾燥フラスコ(50ml)中で、ジメ
チルホルムアミド(1ml)に塩酸エンド−(1S)−
1’−(((2−L−(2−アミノ)−グルタルアミル
アミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプ
ト−1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1H)
−インダン−1,4’−ピペリジン)(57mg,0.
1mmol)、塩酸1−メチル−4−イミダゾール酢酸
(20mg,0.1mmol)、塩酸1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(30
mg,0.15mmol)、及び1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール水和物(20mg,0.15mmol)を
溶解した。トリエチルアミン(120μl)を添加して
溶液を塩基性(pH 9)にした。白色固体を分離し
た。3日間攪拌後、溶媒を減圧下で除去した。残渣をエ
ーテル−塩化メチレン(3:1)に溶解した。不透明溶
液を重炭酸ナトリウム(飽和,水性)及びブラインで洗
浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で脱水し、濾過し、
濃縮して、油とした。生成物質を、溶媒として塩化メチ
レン、メタノール、及びアンモニア水(9:1:1)を
用いて“フラッシュ”シリカクロマトグラフィーにより
単離した。生成物質画分を収集し、濃縮して、油とし
た。エーテル:ヘキサンを添加後、減圧下で溶媒を除去
して、標題化合物を白色泡状体として得た。
【0085】HPLC: 純度>90% 質量スペクトル: M+ +H 653.3 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C34486 5 S・1.55 H2 Oとしての分析
値: 計算値:C,59.98;H,7.57;N,12.3
5 実測値:C,60.00;H,7.33;N,12.0
実施例12 エンド−(1S)−1’−(((2−(L−2−(β−
アラニニルアミノ)グルタルアミル)アミノ)−7,7
−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)
−メチル)スルホニル)スピロ(1H)−インダン−
1,4’−ピペリジン)
【0086】
【化35】 工程1:エンド−(1S)−1’−(((2−(L−2
−(β−tert−ブトキシカルボニルアミノアラニニ
ルアミノ)グルタルアミル)アミノ)−7,7−ジメチ
ルビシクロ(2.2.1)−ヘプト−1−イル)−メチ
ル)スルホニル)スピロ(1H)−インダン−1,4’
−ピペリジン) 窒素中のオーブン乾燥フラスコ(50ml)中で、ジメ
チルホルムアミド(2ml)に塩酸エンド−(1S)−
1’−(((2−L−(2−アミノ)グルタルアミルア
ミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト
−1−イル)−メチル−スルホニル)スピロ(1H)−
インダン−1,4’−ピペリジン)(110mg,0.
19mmol)、β−N−(tert−ブトキシカルボ
ニル)−アラニン(37.8mg,0.2mmol)、
塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド(60mg,0.3mmol)、及び1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(40mg,
0.0003m)を溶解した。トリエチルアミン(12
0μl)を添加して溶液を塩基性(pH 9)にした。
白色固体を分離した。18時間攪拌後、溶媒を減圧下で
除去した。残渣をエーテル−塩化メチレン(3:1)に
溶解した。不透明溶液を重炭酸ナトリウム(飽和,水
性)、水、硫酸水素カリウム(10%,水性)、及びブ
ラインで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で脱水
し、濾過し、濃縮して、油とした。生成物質を、溶媒と
して塩化メチレン:メタノール(9:1)を用いて”フ
ラッシュ”シリカクロマトグラフィーにより精製した。
生成物質画分を収集し、濃縮して、油を得た。エーテ
ル:ヘキサンを添加後、減圧下でそれを除去して、標題
化合物を白色泡状体として得た。
【0087】HPLC: 純度>98% 質量スペクトル: M+ +H 702.4 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C36555 7 Sとしての分析値: 計算値:C,61.60;H,7.90;N,9.98 実測値:C,61.51;H,8.02;N,9.62 工程2:塩酸エンド−(1S)−1’−(((2−(L
−2−(β−アミノアラニニルアミノ)グルタルアミ
ル)アミノ)−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.
1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ
(1H)−インダン−1,4’−ピペリジン) エンド−(1S)−1’−(((2−(β−tert.
ブトキシカルボニルアミノアラニニルアミノ)グルタル
アミル)アミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.
1)ヘプト−1−イル)−メチル−スルホニル)スピロ
(1H)−インダン−1,4’−ピペリジンを酢酸エチ
ル(5ml)に溶解し、−5℃に冷却した。この溶液を
窒素雰囲気下に置き、塩化水素ガスを10分間通気させ
た。溶媒を減圧下で除去した。エーテルを添加し、減圧
下で除去して、標題化合物を白色泡状体として得た。
【0088】HPLC: 純度>97% 質量スペクトル(遊離塩基): M+ +H 602.3
(遊離塩基) NMR(CDCl3 ):構造と一致 C31475 5 S・HCl・1.30 H2 O・0.
25酢酸エチルとしての分析値: 計算値:C,56.21;H,7.75;N,10.2
4 実測値:C,56.23;H,7.50;N,10.2
4 実施例13 エンド−(1S)−1’−(((2−(L−2−(メチ
ルマロニルアミノ)グルタルアミル)アミノ)−7,7
−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)
−メチル)スルホニル)スピロ(1H)−インダン−
1,4’−ピペリジン)
【0089】
【化36】 窒素中のオーブン乾燥フラスコ(50ml)中で、塩化
メチレン(3ml)に塩酸エンド−(1S)−1’−
(((2−L−(アミノ)−グルタルアミルアミノ−
7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−
イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1H)−インダ
ン−1,4’−ピペリジン(56.7mg,0.1mm
ol)を溶解した。塩化モノメチルマロニル(13.7
μl,0.1mmol)を添加した。2分間攪拌後、ト
リエチルアミン(100ml)を添加して溶液を塩基性
(pH 9)にした。TLC(シリカ、塩化メチレン:
メタノール 9:1))は新スポットを示した。溶媒を
減圧下で除去した。その粘着物質を、溶媒として塩化メ
チレン:メタノール(9:1)を用いて”フラッシュ”
シリカクロマトグラフィーにより精製した。標題化合物
を単離し、濃縮して油とし、これをヘキサン−エーテル
処理により泡状体として得た。
【0090】HPLC: 純度>95% 質量スペクトル:M+ +H 631.5 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C32464 7 S・0.45 H2 Oとしての分析
値: 計算値:C,60.15;H,7.40;N,8.77 実測値:C,60.15;H,7.23;N,8.78実施例14 エンド−(1S)−1’−(((2−(L−2−(2−
(メチルスルホニル)エチルアミノ)グルタルアミル)
アミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプ
ト−1−イル)−メチル)スルホニル)スピロ(1H)
−インダン−1,4’−ピペリジン)
【0091】
【化37】 オーブン乾燥フラスコ(50ml)中で、メタノール
(2mL)に塩酸エンド−(1S)−1’−(((2−
L−(アミノ)グルタルアミルアミノ−7,7−ジメチ
ルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチ
ル)スルホニル)スピロ(1H)−インダン−1,4’
−ピペリジン)(57mg,0.1mmol)を溶解し
た。メチルビニルスルホン(10mg,8.3μL、
0.1mmol)、及びトリエチルアミン(20μL)
を注射器を用いて添加した。2時間後にさらに(2μ
L)メチルビニルスルホンを添加する必要があった。反
応液を室温で一夜攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、粘
着物質を生成した。その物質を、溶媒として塩化メチレ
ン:メタノール(9:1)を用いてシリカ“フラッシ
ュ”クロマトグラフィーにより精製した。生成物質画分
を収集し、濃縮して粘着物質を得た。エーテル−ヘキサ
ン添加後、減圧下でこれらの溶媒を除去して、標題化合
物を白色泡状体として単離した。
【0092】HPLC: 純度>94% 質量スペクトル:M+ +H 637.3 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C31484 6 2 ・0.5 H2 Oとしての分析
値: 計算値:C,57.64;H,7.65;N,8.68 実測値:C,57.67;H,7.34;N,8.96実施例15 エンド−(1S)−1’−(((2−(L−2−(4−
イミダゾールアセチルアミノ)ヒスチジニル)アミノ−
7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−
イル)−メチル)スルホニル)スピロ−(1H)−イン
ダン−1,4’−ピペリジン)
【0093】
【化38】 窒素中のオーブン乾燥フラスコ(50mL)中で、ジメ
チルホルムアミド(1mL)に塩酸エンド−(1S)−
1’−(((2−(L−N−ヒスチジニル)アミノ−
7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−
イル)−メチル)スルホニル)スピロ−(1H)−イン
ダン−1,4’−ピペリジン)(20mg,0.124
mmol)、塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド(30mg,0.15mm
ol)、及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
(20mg,0.15mmol)を溶解した。トリエチ
ルアミン(150μL)を添加して溶液を塩基性(pH
9)にした。一夜攪拌後、溶媒を減圧下で除去した。
生成物質を、溶媒として塩化メチレン−メタノール−ア
ンモニア水(9:1:1)を用いて“フラッシュ”シリ
カクロマトグラフィーにより単離した。生成物質画分を
収集し、濃縮して、標題化合物を淡褐色泡状体として得
た。
【0094】HPLC: 純度>97% 質量スペクトル: M+ +H 648.3 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C34457 4 S・0.70 H2 O・0.60 エ
チルエーテルとしての分析値: 計算値:C,62.02;H,7.49;N,13.9
1 実測値:C,61.99;H,7.34;N,13.9
実施例16 エンド−(1S)−1’−(((2,2−(2−(メチ
ルスルホン)エチル)−(1−メチル−4−イミドアザ
デアセチ)アミノ)−7,7−ジメチルビシクロ(2.
2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニル)ス
ピロ−(1H)−インダン−1,4’−ピペリジン)
【0095】
【化39】 工程1:エンド−(1S)−1’−(((2−(2−
(メチルスルホニル)エチル)アミノ−7,7−ジメチ
ルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチ
ル)スルホニル)スピロ−(1H)−インダン−1,
4’−ピペリジン)20mLフラスコ中のメタノール
(2mL)に溶解したエンド−(1S)−1’−
(((2−アミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.
2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)−スルホニル)
スピロ−(1H)−インダン−1,4’−ピペリジン)
(100mg,0.25mmol)、及びメチルビニル
スルホン(22mg,20.5μL,0.22mmo
l)の溶液を、一夜攪拌した。溶媒を減圧下で除去し
た。生成物質を、溶媒として塩化メチレン:メタノール
(9:1)を用いて“フラッシュ”クロマトグラフィー
により単離した。生成物質画分を収集し、濃縮した。ヘ
キサン:エーテルで処理して、標題化合物を白色泡状体
として得た。
【0096】HPLC: 純度>99% 質量スペクトル: M+ +H 509.2 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C26402 4 S・0.25 H2 Oとしての分析
値: 計算値:C,60.84;H,7.95;N,5.46 実測値:C,60.79;H,7.78;N,5.55 工程2:窒素中のオーブン乾燥フラスコ(50ml)中
で、ジメチルホルムアミド(1mL)にエンド−(1
S)−1’−(((2−2−(メチルスルホニル)エチ
ル)アミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)
ヘプト−1−イル)−メチル−スルホニル)スピロ−
(1H)−インダン−1,4’−ピペリジン)(50m
g,0.1mmol)、塩酸1−メチル−4−イミダゾ
ール酢酸(20mg,0.1mmol)、塩酸1−エチ
ル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド(30mg,0.15mmol)、及び1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール水和物(20mg,0.15mm
ol)を溶解した。トリエチルアミン(100μL)を
添加して溶液を塩基性(pH 9)にした後、白色固体
を分離した。一夜攪拌後、溶媒を減圧下で除去した。そ
の油をエーテル−塩化メチレン(3:1)に溶解した。
不透明溶液を重炭酸ナトリウム(飽和,水性)、水、硫
酸水素カリウム(10%,水性)、及びブラインで洗浄
した。有機層を硫酸ナトリウム上で脱水し、濾過し、濃
縮して、油とした。生成物質を、溶媒として塩化メチレ
ン、メタノール、アンモニア水(9:1:1)を用いて
“フラッシュ”クロマトグラフィーによって得た。生成
物質画分を収集し、濃縮した。エーテル:ヘキサンを添
加後、減圧下でこれらを除去して、標題化合物を白色泡
状体として得た。
【0097】HPLC: 純度>98% 質量スペクトル: M+ +H 631.3 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C32464 5 2 ・1.30 H2 Oとしての分析
値: 計算値:C,58.74;H,7.49;N,8.56 実測値:C,58.72;H,7.10;N,8.41実施例17 エンド−(1S)−1’−(((2−(2−(N−ブト
キシカルボニルピペリジン)アセチル)アミノ−7,7
−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)
−メチル)スルホニル)スピロ−(1H)−インダン−
1,4’−ピペリジン)
【0098】
【化40】 窒素中のオーブン乾燥フラスコ(50ml)中で、ジメ
チルホルムアミド(1mL)にエンド−(1S)−1’
−(((2−アミノ−7,7−ジメチルビシクロ(2.
2.1)ヘプト−1−イル)−メチル−スルホニル)ス
ピロ−(1H)−インダン−1,4’−ピペリジン(5
0mg,0.125mmol)、2−(N−tert.
ブトキシカルボニルピペリジン)酢酸(40mg,0.
16mmol)、塩酸1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド(30mg,0.15
mmol)、及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水
和物(20mg,0.15mmol)を溶解した。トリ
エチルアミン(50μL)を添加して溶液を塩基性(p
H 9)にした。1時間後、溶媒を減圧下で除去し、残
渣をエーテル−塩化メチレン(3:1)に溶解した。有
機溶液を重炭酸ナトリウム(飽和,水性)、水、硫酸水
素カリウム(10%,水性)、及びブラインで洗浄し
た。溶液を硫酸ナトリウム上で脱水し、濾過し、濃縮し
て、油とした。生成物質を、溶媒として塩化メチレン:
メタノール(9:1)を用いて“フラッシュ”クロマト
グラフィーにより精製した。生成物質画分を収集し、濃
縮した。ヘキサン:エーテルの添加、及び除去後、標題
化合物を白色泡状体として得た。
【0099】HPLC: 純度>96% 質量スペクトル: M+ +H 685.5 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C37564 6 S・0.3 H2 Oとしての分析値: 計算値:C,64.37;H,8.26;N,8.12 実測値:C,64.37;H,8.13;N,8.12実施例18 エンド−(1S)−1’−(((2−(ジメチルアミノ
グリシニルグリシニル)アミノ−7,7−ジメチルビシ
クロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スル
ホニル)スピロ−(1H)−インダン−1,4’−ピペ
リジン
【0100】
【化41】 工程1:エンド−(1S)−1’−(((2−(ter
tブトキシカルボニルグリシニルグリシニル)アミノ−
7,7−ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−
イル)−メチル)スルホニル)スピロ−(1H)−イン
ダン−1,4’−ピペリジン) 窒素中のオーブン乾燥フラスコ(50ml)中に、ジメ
チルホルムアミド(1mL)を入れた。エンド−(1
S)−1’−(((2−アミノ−7,7−ジメチルビシ
クロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル−スル
ホニル)スピロ−(1H)−インダン−1,4’−ピペ
リジン(50mg,0.125mmol)、N−ter
t.ブトキシカルボニルグリシニルグリシン(29m
g,0.125mmol)、塩酸1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(30m
g,0.15mmol)、及び1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール水和物(20mg,0.15mmol)を入
れて、溶液が生じるまで混合液を攪拌した。。1時間
後、反応を完了させ、溶媒を減圧除去した。ゴム状残渣
をエーテル−塩化メチレン(3:1)に溶解した。不透
明溶液を重炭酸ナトリウム(飽和,水性)、水、硫酸水
素カリウム(10%,水性)、及びブラインで洗浄し
た。有機層を硫酸ナトリウム上で脱水し、濾過し、濃縮
して、油とした。生成物質を、溶媒として塩化メチレ
ン:メタノール(9:1)を用いて”フラッシュ”クロ
マトグラフィーにより単離した。生成物質画分を収集
し、濃縮して、油とした。エーテル−ヘキサンを添加
し、減圧下で除去して、標題化合物を泡状体として得
た。
【0101】HPLC: 純度>98% 質量スペクトル: M+ +H 617 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C32484 6 S・0.3 ヘキサンとしての分析
値: 計算値:C,63.30;H,8.24;N,8.66 実測値:C,63.26;H,8.26;N,8.84 工程2:塩酸エンド−(1S)−1’−(((2−(グ
リシニルグリシニル)アミノ−7,7−ジメチルビシク
ロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホ
ニル)スピロ−(1H)−インダン−(2.4’)−ピ
ペリジン) エンド−(1S)−1’−(((2−(tertブトキ
シカルボニルグリシニルグリシニル)アミノ−7,7−
ジメチルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−
メチル)スルホニル)スピロ−(1H)−インダン−
1,4’−ピペリジンを酢酸エチル(5mL)に溶解
し、−5℃に冷却した。これを窒素雰囲気下に置き、塩
化水素ガスを10分間通気させた。溶媒を減圧下で除去
した。エーテル−ヘキサンを添加し、次ぎに減圧下で除
去して、標題化合物を白色泡状体として得た。
【0102】HPLC: 純度>98% 質量スペクトル: M+ +H 517.3 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C27404 4 S・HCl・0.80 H2 O・0.
25 酢酸エチルとしての分析値: 計算値:C,57.03;H,7.62;N,9.50 実測値:C,57.06;H,7.35;N,9.68 工程3:塩酸エンド−(1S)−1’−(((2−(グ
リシニルグリシニル)アミノ−7,7−ジメチルビシク
ロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホ
ニル)スピロ−(1H)−インダン−(2.4’)−ピ
ペリジンを1%酢酸/メタノール(3mL)に溶解し
た。ホルムアルデヒド(50μL,37%水溶液)を、
その後シアノ硼水素化ナトリウム(20mg)を添加し
た。一夜攪拌後、反応混合液を0℃に冷却し、重炭酸ナ
トリウム(10mL,飽和,水性)を添加した。その結
果生じた懸濁液を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチルを
ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水した。濾
過、濃縮後、油を、塩化メチレン−メタノール(9:
1)を用いた“フラッシュ”クロマトグラフィーにより
精製した。精製物質画分を濃縮し、次いでエーテル−ヘ
キサンを添加して、除去し、標題化合物を泡状体として
得た。
【0103】HPLC: 純度>96% 質量スペクトル: M+ +H 545.4 NMR(CDCl3 ):構造と一致 C29444 4 S・0.95 H2 Oとしての分析
値: 計算値:C,61.99;H,8.23;N,9.87 実測値:C,62.00;H,7.90;N,9.85実施例19
【0104】
【化42】 塩酸2−アミノ−N−[1−[[(2,3−ジヒドロス
ピロ[1H−インデン−1,4’−ピペリジン]−1’
−イル)スルホニル]メチル]−7,7−ジメチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−4(メチルス
ルホニル)−ブタンアミド(150mg,0.265m
mol)、及び4−イミダゾールカルボン酸(49m
g,0.304mmol)を、室温で窒素中で、12m
lの乾燥N,N’−ジメチルホルムアミドに溶解した6
1mg(0.318mmol)の塩酸1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、及び
43mg(0.318mmol)の1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾールと混合した。トリエチルアミンを用いて
反応混合液のpHを9に調整し、その結果生じた溶液を
6時間攪拌した。さらに各々0.5当量のイミダゾール
カルボン酸、塩酸1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド、及び1−ヒドロキシベン
ゾトリアゾールを添加し、さらに48時間攪拌を継続し
た。反応混合液を塩化メチレン(150ml)で希釈
し、その結果生じた溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液
(2x40ml)、10%クエン酸溶液(2x40m
l)、及びブラインで洗浄し、次いで乾燥(硫酸マグネ
シウム)して濃縮し、100mgの粗製物質を生成し
た。粗製物質をメタノールに溶解し、ガラスウールを通
して濾過した。Vydac C−18カラム(4.5x
150mm,水−アセトニトリル−1%トリフルオロ酢
酸,45分勾配)を用いた分取用HPLCクロマトグラ
フィーにより濾液を精製した。生成物質を含有する均質
画分をプールし、濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解
し、これから標題化合物を白色非晶質固体として沈殿さ
せた。
【0105】NMR(CDCl3 ):構造と一致; HPLC:214nmでの純度>99%; FAB MS:674(M+ +H); C33475 6 2 ・1.0 トリフルオロ酢酸とし
て算出した元素分析: 計算値:C,53.35;H,6.14;N,8.89 実測値:C,53.16;H,6.04;N,8.89実施例20
【0106】
【化43】 塩酸2−アミノ−N−[1−[[(2,3−ジヒドロス
ピロ[1H−インデン−1,4’−ピペリジン]−1’
−イル)スルホニル]メチル]−7,7−ジメチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−4−(メチル
スルホニル)−ブタンアミド(150mg,0.265
mmol)を、5mlの塩化メチレンに懸濁した。懸濁
液のpHを、トリエチルアミンを用いて9に調整した。
次に、この均質溶液に、ベンジルオキシカルボニル−b
−アラニン(71mg,0.398mmol)、塩酸1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド(86mg,0.450mmol)、及び1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール(61mg,0.450
mmol)をそれぞれ添加した。反応混合液を室温で窒
素中で24時間攪拌した。反応混合液を減圧下で濃縮
し、残渣を酢酸エチル(100ml)及び重炭酸ナトリ
ウム溶液間に分配した。その相を分離し、有機相を飽和
重炭酸ナトリウム溶液(3x40ml)、10%クエン
酸溶液、及びブラインで洗浄し、次いで乾燥(硫酸マグ
ネシウム)して濃縮し、200mgの固体を得た。メタ
ノールから再結晶化して、分析試料を白色非晶質固体と
して得た: NMR(CDCl3 ):構造と一致; HPLC:214nmでの純度>99%; FAB MS:771(M+ +H); C39534 8 2 として算出した元素分析: 計算値:C,60.83;H,6.94;N,7.27 実測値:C,60.59;H,7.01;N,7.34実施例21
【0107】
【化44】 塩酸2−アミノ−N−[1−[[(2,3−ジヒドロス
ピロ[1H−インデン−1,4’−ピペリジン]−1’
−イル)スルホニル]メチル]−7,7−ジメチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−4(メチルス
ルホニル)−ブタンアミド(150mg,0.265m
mol)を、2.5mlのメタノールに懸濁し、2.5
mlのメタノールに溶解した2.65mlのエチルアク
リレートの溶液で処理した。反応混合液のpHを、1当
量トリエチルアミンを用いて中性に調整した。次に、反
応混合液を室温で24時間攪拌した。反応混合液を減圧
下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(100ml)及び水の
間に分配した。その相を分離し、有機相を水及びブライ
ンで洗浄し、次いで脱水(硫酸マグネシウム)して濃縮
し、80mgの油を生成した。この物質を、シリカゲル
上での分取用薄層クロマトグラフィー(クロロホルム−
メタノール展開,96:4,v/v;シリカゲルから1
0%メタノール−テトラヒドロフラン単離)により精製
して、メタノールから再結晶化して、白色固体を得た: NMR(CDCl3 ):構造と一致。溶媒の存在を確
認; HPLC:214nmでの純度>98%; FAB MS:666(M+ +H); C33513 7 2 ・1.1 テトラヒドロフランと
して算出した元素分析: 計算値:C,60.27;H,8.09;N,5.64 実測値:C,60.28;H,7.89;N,5.34実施例22
【0108】
【化45】 塩酸2−アミノ−N−[1−[[(2,3−ジヒドロス
ピロ[1H−インデン−1,4’−ピペリジン]−1’
−イル)スルホニル]メチル]−7,7−ジメチルビシ
クロ[2.2.1]ヘプト−2−イル]−4(メチルス
ルホニル)−ブタンアミド(100mg,0.176m
mol)を、5ml塩化メチレンに懸濁し、メチルクロ
ロスルホニルアセテート(45mg)、及び反応混合液
のpHを約10に調整するのに十分なトリエチルアミン
で引き続いて処理した。反応混合液を湿気から保護し
て、室温で18時間攪拌した。さらに当量のメチルクロ
ロスルホニルアセテートを添加して、さらに6時間攪拌
を継続した。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸
エチル(100ml)及び水の間に分配した。その相を
分離し、有機相を水及びブラインで洗浄し、次いで脱水
(硫酸マグネシウム)して濃縮し、102mgの粗製物
質を固体として得た。この物質を、シリカゲル上でのフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メ
タノール展開,96:4,v/v)により精製して、エ
ーテル−石油エーテルを用いて粉砕して、分析物質を得
た: NMR(CDCl3 ):構造と一致; HPLC:214nmでの純度>95%; FAB MS:702(M+ +H); C31473 9 3 として算出した元素分析: 計算値:C,53.04;H,6.74;N,5.99 実測値:C,52.95;H,6.91;N,5.80実施例23
【0109】
【化46】 2−[1−[[(2,3−ジヒドロスピロ[1H−イン
デン−1,4’−ピペリジン]−1’−イル)スルホニ
ル]メチル]−7,7−ジメチルビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イル]シアノアセトアミド(108m
g,0.230mmol)を、8mlのテトラヒドロフ
ランに溶解したメチルビニルスルホン(29mg,0.
272mmol)、及び0.5mlの1,8−ジアザビ
シクロ[5.4.0]−ウンデク−7−エンと混合し
た。反応混合液を湿気から保護し、23時間加熱、還流
した。反応混合液を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル
(100ml)と水の間に分配した。その相を分離し、
有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(3x50ml)、
10%クエン酸溶液(1x50ml)、及びブラインで
洗浄した。脱水(硫酸マグネシウム)した有機抽出物を
濃縮し、100mgの粗製物質を固体として生成した。
この物質を、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル,1:2 v/
v)により精製して、標題化合物を白色固体として得
た: NMR(CDCl3 ):構造と一致。溶媒の存在を立
証; HPLC:214nmでの純度>99%; FAB MS:682(M+ +H); C32473 7 3 ・0.8 H2 Oとして算出した
元素分析: 計算値:C,55.21;H,7.04;N,6.03 実測値:C,55.21;H,6.81;N,5.82実施例24
【0110】
【化47】 2−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ−N−
[1−[[(2,3−ジヒドロスピロ[1H−インデン
−1,4’−ピペリジン]−1’−イル)スルホニル]
メチル]−7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−イル]−4−(メチルスルホニル)−チオブ
タンアミド(150mg,0.220mmol)を、
1:1の乾燥N,N−ジメチルホルムアルデヒド−テト
ラヒドロフラン溶媒混合液に溶解した塩酸メチルグリシ
ネート(21mg,0.242mmol)、及び塩化第
二水銀(242mmol)と混合した。トリエチルアミ
ンを用いて反応混合液のpHを11に上げ、混合液を一
夜60℃に加熱した。反応混合液を減圧下で濃縮し、残
渣を酢酸エチル(100ml)と水の間に分配した。そ
の相を分離し、有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(3
x50ml)、及びブラインで洗浄した。脱水(硫酸マ
グネシウム)した有機抽出物を濃縮し、粗製物質を明赤
色固体として得た。この物質を、シリカゲル上でのフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタ
ノール−濃アンモニア水溶離液,90:10:1 v/
v)により精製して、75mgの標題化合物を黄色固体
として得た: NMR(CDCl3 ):構造と一致。溶媒の存在を立
証; HPLC:214nmでの純度>97%; FAB MS:682(M+ +H); C36564 8 2 ・1.2 H2 O・0.05 C
HCl3 として算出した元素分析: 計算値:C,56.63;H,7.71;N,7.33 実測値:C,56.26;H,7.35;N,7.76実施例25
【0111】
【化48】 2−tert−ブチルオキシカルボニルアミノ−N−
[1−[[(2,3−ジヒドロスピロ[1H−インデン
−1,4’−ピペリジン]−1’−イル)スルホニル]
メチル]−7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−イル]アセトアミド(1.3g,2.48m
mol)を、15mlのテトラヒドロフランに溶解し、
752mg(1.86mmol)のLawesson試
薬で処理した。反応混合液を2時間加熱、還流し、次い
で真空濃縮した。トリエチルアミンを用いて反応混合液
のpHを11に上げ、混合液を60℃で一夜加熱した。
反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣の一部を、シリカゲ
ル上での分取用薄層クロマトグラフィー(ヘキサン−酢
酸エチル,7:3 v/v溶離)により精製して、均質
にした。エーテル−石油エーテルで粉砕後、標題化合物
を白色固体として得た: NMR(CDCl3 ):構造と一致; HPLC:214nmでの純度>97%; FAB MS:576(M+ +H); C30453 4 2 として算出した元素分析: 計算値:C,62.57;H,7.87;N,7.29 実測値:C,62.79;H,8.09;N,7.00実施例26
【0112】
【化49】 アセトニトリル(8mL)に溶解したエンド−(1S)
−1’−(((2−アミノ−7,7−ジメチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニ
ル)スピロ(1H)−インダン−1,4’−ピペリジン
(403mg;1mmol)及び1−Fmoc−4−C
bz−2−ピペラジンカルボン酸(535mg;1.1
mmol)の攪拌溶液に、ベンゾトリアゾール−1−イ
ルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサ
フルオロホスフェート(487mg;1.1mmol)
を添加した。ジイソプロピルエチルアミンを、pHが9
になるまで添加した。室温で15時間攪拌後、溶液を濃
縮し、次いで酢酸エチルに再溶解して、水、1M HC
l、及びブラインで順次洗浄した。有機抽出物を無水硫
酸マグネシウム上で脱水し、次に減圧下で濃縮した。生
成物質をフラッシュクロマトグラフィー(99:1 C
2 Cl2 :CH3 OH)により精製して、860mg
の物質を白色泡状体として得た(46%)。
【0113】エタノール(100mL)に溶解した上記
の物質(400mg;0.46mmol)を含有する溶
液に、10%Pd/C(50mg)を添加した。混合液
をParr水素発生器に接続して、60psiで振盪し
た。15時間後、混合液を濾過し、濃縮した。フラッシ
ュクロマトグラフィー(95:5 CH2 Cl2 :CH
3 OH)を用いて残渣を精製して、白色泡状体(170
mg;50%)を得た。この物質の一部(150mg;
0.20mmol)及びジイソプロピルエチルアミン
(28mg;0.22mmol)を0℃で塩化メチレン
(4mL)に溶解した。塩化メタンスルホニル(25m
g;0.22mmol)を添加した。室温で約18時間
攪拌後、ピペリジン(2mL)を添加した。さらに2時
間攪拌後、不透明反応混合液を減圧下で濾過し、次いで
濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(95:5
CH2 Cl2 :CH3 OH)で精製して、白色泡状体
(108mg;91%)を得た。
【0114】3:1アセトニトリル:ジメチルホルムア
ミド(4mL)に溶解した上記の物質(81mg;0.
132mmol)、2−イミダゾール酢酸(27mg;
0.164mmol)、及びBOP試薬(73mg;
0.164mmol)の溶液に、pHが8になるまでジ
イソプロピルエチルアミンを添加した。約18時間後、
暗色溶液を減圧下で濃縮した。分取用HPLC(Vyd
ac C18逆相カラム;1”x10”;勾配 95:
5〜20:80 H2 O:CH3 CN ,0.1%TF
A含有;流速10mL/分;60分勾配)により残渣を
精製して、標題化合物を得た。1,4−ジオキサンから
精製物質を凍結乾燥して、白色固体(8mg;8%)を
得た。
【0115】C34486 6 2 ・1.40 TFA
としての分析値: 計算値:C,51.36;H,5.79;N,9.77 実測値:C,51.42;H,5.71;N,9.53 HPLC:100%;1 HNMR:構造と一致; FAB MS:701(M+ +H);実施例27
【0116】
【化50】 工程A:0℃で塩化メチレン(9mL)に溶解したエン
ド−(1S)−1’−(((2−アミノ−7,7−ジメ
チルビシクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチ
ル)スルホニル)スピロ(1H)−インダン−1,4’
−ピペリジン(906mg;2.25mmol)及びジ
イソプロピルエチルアミン(291mg;2.25mm
ol)の攪拌溶液に、塩化メチレンに溶解した臭化2−
ブロモアセチル(453mg;2.25mmol)の溶
液を添加した。その溶液を3時間に亘って室温に加温
し、次いで減圧下で濃縮した。生成物質をフラッシュク
ロマトグラフィー(9:1 塩化メチレン:ジエチルエ
ーテル)により精製して、1.1gの白色泡状体を得た
(93%)。
【0117】エチルアルコール(1mL)に溶解した1
31mgの上記の臭化物(0.25mmol)を含有す
る攪拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(38.8
mg;0.30mmol)及びエチル−2−メルカプロ
アセテート(36.1mg;0.30mmol)を添加
した。2時間後、溶液を直接、Vydac C18逆相
HPLCカラム(1”x10”;勾配 95:5〜3
0:70 H2 O:CH3 CN ,0.1%TFA含
有;流速10mL/分;60分勾配)に適用した。精製
画分を濃縮し、次いで、1,4−ジオキサンから凍結乾
燥して、標題化合物を白色固体(108mg;77%)
として得た。
【0118】C29422 5 2 ・0.15 TFA
としての分析値: 計算値:C,60.68;H,7.33;N,4.83 実測値:C,60.76;H,7.38;N,5.03 TLC: Rf=0.40(98:2 CH2 Cl2
CH3 OH) HPLC: 94.8%;1 HNMR: 構造と一致; FAB MS: 563(M+ +H); 工程B:工程Aに記載のスルフィド(113mg;0.
20mmol)を塩化メチレン(1.5mL)に溶解
し、0℃に冷却した。メタ−クロロ過安息香酸(40.
6mg;0.20mmol,純度85%と仮定)を添加
して、次に溶液を室温に温めた。1.5時間後、溶液を
濃縮した。分取用HPLC(Vydac C18逆相カ
ラム;1”x10”;勾配 95:5〜20:80 H
2 O:CH3 CN,0.1%TFA含有;流速13.5
mL/分;60分勾配)により残渣を精製した。1,4
−ジオキサンから凍結乾燥した後、標題化合物を白色固
体(24mg;20%)として得た。
【0119】C29422 6 2 ・0.20 TFA
としての分析値: 計算値:C,58.69;H,7.07;N,4.66 実測値:C,58.78;H,7.13;N,4.95 HPLC: 98.9%;1 HNMR: 構造と一致; FAB MS: 579(M+ +H); 工程C:0℃でエチルアルコール(1mL)に溶解した
工程Bから得られる物質(25mg;0.04mmo
l)の攪拌溶液に、アンモニアガス流を導入した。10
分後、反応容器を密封し、溶液を室温に温めた。15時
間後、溶液を濃縮し、分取用HPLC(Vydac C
18逆相カラム;1”x10”;勾配 95:5〜2
0:80 H2 O:CH3 CN ,0.1%TFA含
有;流速13.5mL/分;60分勾配)により残渣を
精製した。1,4−ジオキサンから凍結乾燥した後、標
題化合物を白色固体(22mg;92%)として得た。
【0120】C27393 5 2 ・0.45 TFA
としての分析値: 計算値:C,55.75;H,6.62;N,6.99 実測値:C,55.60;H,6.62;N,6.77 HPLC: 97%;1 HNMR: 構造と一致; FAB MS: 550(M+ +H);実施例28
【0121】
【化51】 塩化メチレン(25mL)に溶解したエンド−(1S)
−1’−(((2−アミノ−7,7−ジメチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニ
ル)スピロ(1H)−インダン−1,4’−ピペリジン
(300mg;0.745mmol)の攪拌溶液に、塩
化2−ブロモアセチル(68_L;0.82mmol)
を、その後ジイソプロピルエチルアミン(130_L;
0.745mmol)を添加した。室温で15分後、そ
の溶液を減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフ
ィー(石油エーテルに溶解した30%酢酸エチル)によ
り精製して、白色泡状体を得た(362mg;93
%)。この物質の一部(100mg;0.203mmo
l)を無水エタノール(20mL)に溶解し、還流冷却
器を装備したフラスコに入れた。ジイソプロピルエチル
アミン(106_L;0.609mmol)を、その後
2−メルカプト−1−メチルイミダゾール(70mg;
0.609mmol)を添加して、次に温度を上げて還
流した。約18時間後、溶液を冷却し、次いで濃縮し
た。フラッシュクロマトグラフィー(石油エーテルに溶
解した30%酢酸エチル)により精製して、標題化合物
を98mgの白色泡状体(87%)として得た。
【0122】C29404 3 2 ・0.14 CH2
Cl2 としての分析値: 計算値:C,61.36;H,7.12;N,9.82 実測値:C,61.38;H,7.03;N,9.94 HPLC: (Vydac C18カラム;勾配 95
/5〜0/100 H 2 O/CH3 CN ,0.1%T
FA含有;15分勾配 ,流速1.5mL/分) Rf
=12.8分 純度=100%;1 HNMR: 構造と一致; FAB MS: m/z=557(M+ +H); 実施例29
【0123】
【化52】 酢酸エチル(150mL)に溶解したエンド−(1S)
−1’−(((2−アミノ−7,7−ジメチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニ
ル)スピロ(1H)−インダン−1,4’−ピペリジン
(801mg;1.99mmol)の溶液に、1−Fm
oc−(DL)ニペコチン酸(701mg;1.99m
mol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(269
mg;1.99mmol)、及び1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(496m
g;2.59mmol)を添加した。室温で18時間攪
拌後、溶液を等容量の1M NaOH、1M HCl、
及びブラインで順次洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し
て、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー
(勾配:石油エーテルに溶解した30%酢酸エチル〜石
油エーテルに溶解した50%酢酸エチル)により精製し
て、白色泡状体(1.18g;81%)を得、次にこれ
をジエチルアミン(20mL)に溶解した。4時間後、
溶液を減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ
ー(勾配:石油エーテルに溶解した70%酢酸エチル〜
塩化メチレンに溶解した25%メタノール)により精製
して、中間物質を白色泡状体(722mg;87%)と
して得た。この泡状体の一部(30mg;0.058m
mol)を塩化メチレン(12mL)に溶解した。N,
N−ジメチルグリシン(10mg;0.070mmo
l)を、その後1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(9.5mg;0.070mmol)及び1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
(14mg;0.075mmol)を添加した。5時間
後、混合液を濃縮し、次いで酢酸エチル(15mL)と
1M NaOH(15mL)の間に分配した。酢酸エチ
ル溶液をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し
て、次に濃縮した。分取用HPLCにより精製して、
1,4−ジオキサンから凍結乾燥した後、11mgの標
題化合物を非晶質固体(32%)として得た。
【0124】C33504 4 S・1.88 TFAに
関する分析: 計算値:C,54.29;H,6.43;N,6.89 実測値:C,54.32;H,6.62;N,6.68 HPLC: (Vydac C18カラム;勾配 95
/5〜0/100 H2 O/CH3 CN ,0.1%T
FA含有;15分勾配 ,流速1.5mL/分) Rt
=12.04分 純度=100%;1 HNMR: 構造と一致; FAB MS: m/z=599(M+ +H);実施例30
【0125】
【化53】 2 中で乾燥テトラヒドロフラン(20mL)に溶解し
た塩酸エンド−(1S)−1’−(((2−(L−4−
ヒドロキシプロリノイルアミノ)−7,7−ジメチルビ
シクロ(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)ス
ルホニル)スピロ(1H)−インダン−1,4’−ピペ
リジン(114mg;0.206mmol)の溶液に、
塩化メタンスルホニル(24mL;0.310mmo
l)、及びピリジン(20mL;0.248mmol)
を添加した。室温で4時間後、溶液を濃縮し、次いで酢
酸エチル(100mL)と1M HCl(100mL)
の間に分配した。酢酸エチル層を硫酸ナトリウム上で脱
水して、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(塩
化メチレンに溶解した10%メタノール)により精製し
て、標題化合物(81mg)を得た。
【0126】C29433 6 2 ・0.10 H2
に関する分析: 計算値:C,55.51;H,6.80;N,6.50 実測値:C,55.49;H,6.82;N,6.36 HPLC: (Vydac C18カラム;勾配 95
/5〜0/100 H2 O/CH3 CN ,0.1%T
FA含有;15分勾配 ,流速1.5mL/分) Rt
=10.4分 純度=100%;1 HNMR: 構造と一致; FAB MS: m/z=594(M+ +H);実施例31 塩化メチレン(30mL)に溶解したエンド−(1S)
−1’−(((2−アミノ−7,7−ジメチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニ
ル)スピロ(1H)−インダン−1,4’−ピペリジン
(270mg;0.689mmol)の溶液に、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(136mg;1.03m
mol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド(193mg;1.03mmo
l)、及びN−ベンジルオキシカルボニル−4−オキソ
−L−プロリン(270mg;1.0mmol)を添加
した。18時間後、溶液を濃縮し、次いで酢酸エチル
(300mL)と1M HCl(300mL)の間に分
配した。有機層を1M NaOH(2x300mL)で
洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水して、濃縮した。フラ
ッシュクロマトグラフィー(塩化メチレンに溶解した5
%メタノール)により精製して、標題化合物(427m
g;95%)を得た。
【0127】C36453 6 S・0.15 H2 O・
0.15 CH2 Cl2 としての分析値: 計算値:C,65.46;H,6.93;N,6.34 実測値:C,65.47;H,6.84;N,6.09 HPLC: (Vydac C18カラム;勾配 95
/5〜0/100 H2 O/CH3 CN ,0.1%T
FA含有;15分勾配 ,流速1.5mL/分) Rt
=14.51分 純度=100%;1 HNMR: 構造と一致; FAB MS: m/z=648(M+ +H);実施例32
【0128】
【化54】 エタノール(20mL)に溶解したエンド−(1S)−
1’−(((2−アミノ−7,7−ジメチルビシクロ
(2.2.1)ヘプト−1−イル)−メチル)スルホニ
ル)スピロ(1H−インダン−1,4’−ピペリジン)
(94mg;0.17mmol)の溶液に、N−(3−
ブロモプロピル)フタルイミド(69mg;0.255
mmol)を、その後ジイソプロピルエチルアミン
(0.044mL;0.255mmol)を添加した。
次いで、温度を50℃に上げた。約18時間後、溶液を
冷却して、減圧下で濃縮した。残渣を塩化メチレン(1
50mL)に溶解し、1M HCl(2x150mL)
で洗浄して、硫酸ナトリウム上で脱水し、濃縮した。フ
ラッシュクロマトグラフィー(塩化メチレンに溶解した
5%メタノール)により精製して、標題化合物(45m
g;40%)を白色固体として得た。
【0129】C39504 6 S・0.10 H2 O・
0.15 CH2 Cl2 としての分析値: 計算値:C,65.54;H,7.10;N,7.81 実測値:C,65.52;H,7.09;N,7.71 HPLC: (Vydac C18カラム;勾配 95
/5〜0/100 H2 O/CH3 CN ,0.1%T
FA含有;15分勾配 ,流速1.5mL/分) Rt
=13.81分 純度=100%;1 HNMR: 構造と一致; FAB MS: m/z=703(M+ +H); 上記で特に例示した化合物の他に、さらに本発明の化合
物を以下の表に記載する。これらの化合物は、上記のス
キーム、及び実施例に記載の合成経路及び方法、並びに
当業者に十分公知の変形を用いて、不適当な実験を要し
ないで合成される。以下の表に列挙した変形はすべて、
以下の一般構造式に関するものである:
【0130】
【化55】 式中、R1 は水素又はヒドロキシである。
【0131】
【化56】
【0132】
【化57】
【0133】
【化58】
【0134】
【化59】
【0135】
【化60】
【0136】
【化61】
【0137】
【化62】
【0138】
【化63】
【0139】
【化64】
【0140】
【化65】
【0141】
【化66】
【0142】
【化67】 放射性物質結合アッセイ(Radiogland Binding Assays)3 H]オキシトシン(OT)([チロシル,3,5−
3 H]OT;30〜60 Ci/mmol];New
England Nuclear.Boston,M
A)の子宮OT受容体との高親和性結合は、ジエチルス
チルベストールジプロピオネート(DES)処理(0.
3mg/kg,腹腔内;18〜24)ラットから採取し
た子宮の粗製膜調製物を用いるアッセイ* を基礎にし
た。競合試験は、下記のアッセイ緩衝液:50mM T
ris−HCl、5mM MgCl2 、及び0.1%B
SA,pH7.4に溶解した1 nM[3 H]OTを用
いて、平衡状態(60分;22℃)で実施した。非特異
的結合(全結合の10%)は、1μM 非標識化OTを
用いて測定し、結合反応は、細胞採取器(7019型,
Skatron,Inc.,Sterling,VA)
を用いてガラス繊維フィルターを通して濾過することに
より終結させた。IC50(0%のOTを阻害する被験化
合物の濃度)は、特に断わらない限り、報告した。
【0143】雄ラット肝臓(AVP−V1 部位)又は腎
臓髄質(AVP−V2 部位)の粗製膜調製物に結合する
3 H]バソプレッシン(AVP)([フェニルアラニ
ル−3,4,5−3 H]AVP;80〜90 Ci/m
mol;New England Nuclear)の
測定は、Butlen らの方法**に従って実施した。
競合アッセイは、以下のアッセイ緩衝液:100mM
Tris−HCl、5mM MgCl2 、0.1%BS
A、50μM フッ化フェニルメチルスルホニル、及び
50μg/ml バクトラシン,pH8.0に溶解した
1nM [3 H]AVP(肝臓)又は2nM [3 H]
AVP(腎臓)を用いて、平衡状態(30℃で30分)
で実施した。非特異的結合(全結合の5〜10%)は、
10μM非標識化AVPを用いて測定し、結合反応は、
3H]OT結合アッセイに関して上記されているのと
同様に濾過により終結させた。
【0144】Ki 値は、飽和結合アッセイから得られた
d 値を用いて、IC50値(Ki =IC50/1 + c
/Kd *** の3〜6個の別々の測定から各化合物に関
して得られた:[3 H]OT(子宮),0.7nM;[
3 H]AVP(肝臓),0.4nM;[3 H](腎
臓),1.4nM。
【0145】好ましい実施態様に関して本発明を記載
し、説明してきたが、当業者は、種々の変更、修正、及
び置換は本発明の思想並びに範囲を逸脱しない限り可能
であると考える。例えば、本明細書に記載されている好
ましい用量以外の有効な用量を、早産の防止のために、
又は上記の本発明の化合物に対する他の適応症のために
治療すべき哺乳類の反応性を結果とまに変えるべく、適
用し得る。同様に、観察された特定の薬理学的反応は、
選択された特定の活性化合物によって、又は医薬担体が
存在するか否かによって、並びに処方の種類、及び用い
た投与方式によって変わり得る。このような予測される
変化又は結果の差異は、本発明の目的及び実施に応じて
予想されるものである。したがって、本発明は、別記の
請求の範囲によってのみ制限され、広範に解釈されるこ
のような請求の範囲は妥当である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/12 213 8829−4C 233 8829−4C 401/14 8829−4C //(C07D 401/12 207:00 7019−4C 221:00) 7431−4C (C07D 401/12 211:00 9165−4C 221:00) 7431−4C (C07D 401/12 213:00 6701−4C 221:00) 7431−4C (C07D 401/12 221:00 7431−4C 233:00) 7252−4C (C07D 401/14 221:00 7431−4C 233:00) 7252−4C (C07D 401/14 221:00 7431−4C 233:00 7252−4C 241:00) 8615−4C (C07D 401/14 221:00 7431−4C 207:00 7019−4C 209:00) (72)発明者 ベン・イー・エバンズ アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19446、 ランスデール、パーキオメン・アベニユ ー・501 (72)発明者 ロージヤー・エム・フリイデインガー アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19446、 ランズデイル、ニユーポート・レイン・ 744 (72)発明者 ケビン・ギルバート アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19503、 バリイ、エルム・ストリート・665 (72)発明者 ダグ・ダブリユ・ホブス アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19446、 ランズデイル、ガーフイールド・アベニユ ー・843 (72)発明者 ジエームス・ビー・ホツフマン アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19406、 キング・オブ・プラシア、サウス・ガル フ・ロード・606 (72)発明者 ジヨージ・エフ・ランデル アメリカ合衆国、ペンシルバニア・19442、 ブルー・ベル、ホーバー・ロード・817 (72)発明者 ダグラス・ジエイ・ペテイボーン アメリカ合衆国、ペンシルバニア・18914、 シヤルフオント、ヒツコリー・レーン・69

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 [式中、RはH又はアルキルスルホニルアルキルであ
    り、 R1 は水素又はヒドロキシであり、 R2 はN−(R3 2 、Het−R4 又はAlk−R5
    のうちの1つであり、ここでR3 は独立に、一つ又はそ
    れ以上の水素;シクロアルキル;オキソ、カルボキシア
    ルキル又はアルコキシカルボニルアルキルにより置換さ
    れるピロリジニル;アルキルアミノ、アルキルカルバメ
    ート、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アル
    キルチオ、アルコキシカルボニル、アミノ、アミノカル
    ボニル、カルボキシル、ジアルキルアミノ、ジアルキル
    アミノアリール、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ある
    いは1又は2個の異種原子を有する置換された又は置換
    されていない複素環式5又は6員環(ここで該異種原子
    はNであり、該環置換基はアルアルコキシカルボニルで
    ある)により置換されるアルキルであり、 Hetは1又は2個の異種原子(ここで該異種原子はN
    である)を有する複素環式5又は6員環であり、 R4 はアルキルスルホニル、アルキルスルホニルアミ
    ノ、アルキルスルホニルオキシ、アルキルアミノカルボ
    ニル、アルキルカルバメートアルキルカルボニル、アル
    コキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、ア
    ミノカルボニルアルキル、アミノアルキルカルボニル、
    アルアルコキシカルボニル、カルボニル、ジアルキルア
    ミノカルボニル、ジアルキルアミノアルキルカルボニ
    ル、ジアミノアルキルカルボニル、ハロゲンアルキル、
    ハロゲンアルキルカルボニル、ハロゲンアルコキシカル
    ボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
    アルキルカルボニル、イミダゾリルアルキルカルボニ
    ル、イミジジニルアルキルカルボニル、又はフタルイミ
    ジニルアルキルであるが、但し、Het−R4 に関して
    は、Hetはアルコキシカルボニル、アルコキシカルボ
    ニルアルキル、アルアルコキシカルボニル、又はヒドロ
    キシのいずれによっても一置換され得ず、 Alkはアルキルであり、 R5 は独立に一つ又はそれ以上のR6 又はHet−R7
    であり、ここで、R6は独立に、一つ又はそれ以上のア
    ルキルカルバメート;置換イミダゾリル又はピロリジニ
    ル環(ここで、該環置換基はアルキル若しくはアルコキ
    シカルボニルアルキル、アルキルカルバメートシクロア
    ルキル、アルキルカルボニルアミノアルキルスルホニ
    ル、アルキルイミダゾリルチオ、アルキルイミジジニル
    チオ、アルキルイミダゾリルアルキルチオ、アルキルイ
    ミジジニルアルキルチオ、アルキルピロリジニルチオ、
    アルキルピロリジニルアルキルチオ、アルキルスルホニ
    ル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルスルホニルア
    ルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカル
    ボニルアルキルアミン、アルコキシカルボニルアルキル
    カルボニルアミン、アルコキシカルボニルアルキルスル
    ホニルアミン、アミノ、アミノカルボニル、アミノアル
    キルカルボニルアミノ、アミノカルボニルアルキルスル
    ホニル、アミノカルボニルアルキルカルボニルアミノ、
    アルアルコキシ、アルアルコキシカルボニル、アルアル
    キルカルバメート、アリールカルバメート、アリールカ
    ルバメートカルボニルアミノ、アリールカルバメートア
    ルキルカルボニルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、
    カルボキシアルキルカルボニルアミノ、カルボキシアル
    キルスルホニルアミノ、シアノ、シアノアルキルカルボ
    ニルアミノ、ジアルキルアミノアルキルカルボニルアミ
    ノ、又はオキソである)により置換されるアルキルカル
    ボニルアミノであるが、但し、R6 に関しては、R6
    アルコキシカルボニル、アルキルカルバメート、アルキ
    ルスルホニル、アルアルキルカルバメート、アルアルコ
    キシ、アミノ、アミノカルボニル、又はオキソのいずれ
    によっても一置換され得ず;Hetは前記定義と同様で
    あり;R7 は、一つ又はそれ以上のアルキル;イミダゾ
    リニルアルキルカルボニル;イミダゾリニルアルキルカ
    ルボニルアミノ;オキソ;ピロリジニルアルキルカルボ
    ニル;一つ又はそれ以上のアルキルカルバメート、アル
    キルカルバメートアルキルカルボニル、アルキルスルホ
    ニルアルキル、アミノ、アルアルコキシアルキル若しく
    はオキソにより置換されるピロリジニルアルキルカルボ
    ニルアミノ又はアルキルアミノであり、但し、Het−
    7 に関しては、Hetはアルキル、アルキルアミノ、
    ジアルキルアミノ又はオキソにより一置換され得ない]
    の化合物、及び医薬上許容可能なその塩。
  2. 【請求項2】 次式: 【化2】 [式中、R1 は水素又はヒドロキシであり、 R2 はNH−R3 、Het−R4 、又はAlk−R5
    うちの1つであり、ここで、R3 はシクロアルキル;オ
    キソ、カルボキシアルキル又はアルコキシカルボニルア
    ルキルにより置換されるピロリジニル;アルキルカルバ
    メート、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、ア
    ルキルチオ、アルコキシカルボニル、アミノ、アミノカ
    ルボニル、カルボキシル、ヒドロキシル、スルフヒドリ
    ル、あるいは1又は2個の異種原子を有する置換された
    又は置換されていない複素環式5又は6員環(ここで該
    異種原子はNであり、該環置換基はアルアルコキシカル
    ボニルである)により置換されるアルキルであり、 Hetは1個の異種原子(ここで該異種原子はNであ
    る)を有する複素環式5又は6員環であり、 R4 はアルキルスルホニル、アルキルスルホニルオキ
    シ、アルキルアミノカルボニル、アルキルカルバメート
    アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルコキ
    シカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、ア
    ミノアルキルカルボニル、アルアルコキシカルボニル、
    カルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、ジアミノア
    ルキルカルボニル、ハロゲンアルキル、ハロゲンアルコ
    キシカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ヒ
    ドロキシアルキルカルボニル、イミダゾリルアルキルカ
    ルボニル、又はフタルイミジニルアルキルであるが、但
    し、Het−R4 に関しては、Hetはアルコキシカル
    ボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルアルコキ
    シカルボニル、又はヒドロキシのいずれによっても一置
    換され得ず、 Alkはアルキルであり、 R5 は独立に一つ又はそれ以上のR6 又はHet−R7
    であり、ここで、R6は独立に、一つ又はそれ以上のア
    ルキルカルバメート;置換イミダゾリル又はピロリジニ
    ル環(ここで、該環置換基はアルキル若しくはアルコキ
    シカルボニルアルキル、アルキルカルバメートシクロア
    ルキル、アルキルカルボニルアミノアルキルスルホニ
    ル、アルキルイミダゾリルチオ、アルキルイミダゾリル
    アルキルチオ、アルキルピロリジニルチオ、アルキルピ
    ロリジニルアルキルチオ、アルキルスルホニル、アルキ
    ルスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアルキルアミ
    ノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアル
    キルアミン、アルコキシカルボニルアルキルカルボニル
    アミン、アルコキシカルボニルアルキルスルホニルアミ
    ン、アミノ、アミノカルボニル、アミノアルキルカルボ
    ニルアミノ、アミノカルボニルアルキルスルホニル、ア
    ミノカルボニルアルキルカルボニルアミノ、アルアルコ
    キシ、アルアルコキシカルボニル、アルアルキルカルバ
    メート、アリールカルバメート、アリールカルバメート
    カルボニルアミノ、アリールカルバメートアルキルカル
    ボニルアミノ、カルボキシアルキルアミノ、カルボキシ
    アルキルカルボニルアミノ、カルボキシアルキルスルホ
    ニルアミノ、シアノ、シアノアルキルカルボニルアミ
    ノ、ジアルキルアミノアルキルカルボニルアミノ、又は
    オキソである)により置換されるアルキルカルボニルア
    ミノであるが、但し、R6 に関しては、R6 はアルコキ
    シカルボニル、アルキルカルバメート、アルキルスルホ
    ニル、アルアルキルカルバメート、アルアルコキシ、ア
    ミノ、アミノカルボニル、又はオキソのいずれかにより
    一置換化され得ず;Hetは前記定義と同様であり;R
    7 は、一つ又はそれ以上のアルキル;イミダゾリニルア
    ルキルカルボニル;イミダゾリニルアルキルカルボニル
    アミノ;オキソ;ピロリジニルアルキルカルボニル;一
    つ又はそれ以上のアルキルカルバメート、アルキルカル
    バメートアルキルカルボニル、アルキルスルホニルアル
    キル、アミノ、アルアルコキシアルキル若しくはオキソ
    により置換されるピロリジニルアルキルカルボニルアミ
    ノ又はアルキルアミノであり、但し、Het−R7 に関
    しては、Hetはアルキル、アルキルアミノ、ジアルキ
    ルアミノ又はオキソによって一置換され得ない]の化合
    物、及び医薬上許容可能なその塩。
  3. 【請求項3】 オキシトシンの受容体部位へのオキシト
    シンの結合を拮抗するのに十分な量の請求項1記載の化
    合物と医薬上許容可能な担体を含む医薬組成物。
  4. 【請求項4】 哺乳類における早産を防止するのに十分
    な量の請求項1記載の化合物と医薬上許容可能な担体を
    含む医薬組成物。
  5. 【請求項5】 哺乳類における帝王切開前に分娩を停止
    するのに十分な量の請求項1記載の化合物と医薬上許容
    可能な担体を含む医薬組成物。
  6. 【請求項6】 月経困難症を治療するのに十分な量の請
    求項1記載の化合物と医薬上許容可能な担体を含む医薬
    組成物。
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