JPH05229827A - 強誘電体膜形成方法 - Google Patents

強誘電体膜形成方法

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Publication number
JPH05229827A
JPH05229827A JP3185592A JP3185592A JPH05229827A JP H05229827 A JPH05229827 A JP H05229827A JP 3185592 A JP3185592 A JP 3185592A JP 3185592 A JP3185592 A JP 3185592A JP H05229827 A JPH05229827 A JP H05229827A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
crystal
ferroelectric film
substrate
crystal grains
Prior art date
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Pending
Application number
JP3185592A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Ishihara
数也 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP3185592A priority Critical patent/JPH05229827A/ja
Publication of JPH05229827A publication Critical patent/JPH05229827A/ja
Priority to US08/321,470 priority patent/US5443030A/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PZT(PbZrxTi1-x3),PLZT((Pb
1-xLax)(ZryTi1-y)1-x/43)などのPbを組成に含む
強誘電体膜を適正寸法の結晶粒を有する状態に形成す
る。しかも、熱処理中のPbOの蒸発を抑えて、予め過
剰のPb成分を加えておく必要を無くすとともにピンホ
ール発生量を低減して膜質を良くする。 【構成】 Pbを含む所定の組成を有する膜1を基板に
堆積する。ランプ加熱によって温度550〜650℃,
1分間の熱処理を行って、上記堆積した膜1をペロブス
カイト型結晶構造に変化させて強誘電体膜1′を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、強誘電体膜形成方法
に関し、より詳しくは、Pbを組成に含む強誘電体膜を
形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Pbを組成に含む強誘電体膜としては、
PZT(PbZrxTi1-x3)、PLZT((Pb1-xLax)(Z
ryTi1-y)1-x/43)などが知られている。従来、この種
の強誘電体膜を形成する場合、まず、スパッタリング法
またはゾルゲル法により、Pbを含む所定の組成を有す
る膜を基板に堆積する。この後、この基板をボートにセ
ットして電気炉に入れて、不活性ガス中で温度550〜
650℃,数時間程度の熱処理を行う。これにより、堆
積した膜(非晶質)をペロブスカイト型結晶構造に変化さ
せて強誘電性を持たせ、強誘電体膜を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
形成方法は、上記熱処理を電気炉を用いて行っているの
で、上記基板およびボートを昇温して安定させるため
に、どうしても30分間程度の時間がかかる。このた
め、図1(b)に示すように、堆積した膜11中に存在し
ている結晶核12が過度に成長して、熱処理後に強誘電
体膜11′中の結晶粒13が大きくなり過ぎるという問
題がある。このように膜中の結晶粒13が大きくなり過
ぎた場合、ストレスが発生して強誘電体膜11′にクラ
ックが生じたり、導電性が高くなって半導体素子の誘電
体膜として適用できなくなったりする。
【0004】また、上記強誘電体膜の組成の中では、P
bの蒸気圧が最も高くなっており、図2(b)に示すよう
に、上記長時間の熱処理中にPb成分がPbOの状態で膜
11中から多量に蒸発する(図には、堆積後の組成と熱
処理後の組成を示している。)。このため、堆積する膜
11に予め10〜20mol%の過剰のPb成分を加えてお
かねばならず、しかも、上記PbOの蒸発によって強誘
電体膜11′中にピンホールが生じて膜質が損なわれる
という問題がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、Pbを組成に
含む強誘電体膜を適正寸法の結晶粒を有する状態に形成
でき、しかも、熱処理中のPbOの蒸発を抑えて、予め
過剰のPb成分を加えておく必要を無くすとともにピン
ホール発生量を低減できる強誘電体膜形成方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の強誘電体膜形成方法は、Pbを含む所定
の組成を有する膜を基板に堆積した後、所定の温度で熱
処理を行って、上記堆積した膜をペロブスカイト型結晶
構造に変化させて強誘電体膜を形成する強誘電体膜形成
方法において、上記熱処理をランプ加熱によって行うこ
とを特徴としている。
【0007】
【作用】ランプ加熱、すなわちハロゲンランプなどを用
いて対象物に光を照射する加熱法によれば、基板に堆積
した膜のみを、約1分間程度で急速に加熱することがで
きる。このように急速に加熱した場合、膜中に従来に比
して多数の結晶核が形成され、結晶粒はこの核をシード
(種子)として成長する結果、結晶粒同士がぶつかり合っ
て粒径が小さい状態で成長が止まる。したがって、強誘
電体膜が適正寸法の結晶粒を有する状態に形成される。
また、熱処理が短時間で行なわれることから、熱処理の
前後で膜中のPb量がほとんど一定に保たれる。したが
って、予め過剰のPb成分を加えておく必要が無くなる
とともに、ピンホールの発生量が減少して膜質が良くな
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明の強誘電体膜形成方法を実施
例により詳細に説明する。
【0009】Pbを組成に含む強誘電体膜として、PZ
T(PbZrxTi1-x3)膜またはPLZT((Pb1-xLax)
(ZryTi1-y)1-x/43)膜を形成するものとする。 まず、スパッタリング法またはゾルゲル法により、上
記組成を有する膜を基板に堆積する。このとき、堆積す
る膜の組成は、化学量論的組成比とする。 次に、図1(a)に示すように、上記堆積した膜(参照数
字1で表す。)に対して、ハロゲンランプを用いて光を
照射して(ランプ加熱)、温度550〜650℃,1分間
の熱処理を行う。これにより、基板に堆積した膜(非晶
質)1のみを加熱して、ペロブスカイト型結晶構造に変
化させて強誘電体膜1′を形成する。このように急速に
加熱した場合、図1(a)に示すように、膜1中に従来に
比して多数の結晶核2が形成され、結晶粒はこの核をシ
ード(種子)として成長する。この結果、結晶粒同士がぶ
つかり合って粒径が小さい状態で成長が止まる。したが
って、強誘電体膜1′を適正寸法の結晶粒3を有する状
態に形成することができる。また、熱処理を短時間で行
えることから、図2(a)に示すように、堆積後と熱処理
後とで、膜1,1′中のPb量をほとんど一定に保つこと
ができる。したがって、工程で述べたように、堆積す
る膜1の組成は、化学量論的組成比とするだけで済む。
しかも、ピンホールの発生量を減少させて、膜質を良く
することができる。
【0010】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の強
誘電体膜形成方法は、基板に堆積した膜の熱処理をラン
プ加熱によって行っているので、急速加熱によって多数
の結晶核を形成する結果、強誘電体膜を適正寸法の結晶
粒を有する状態に形成することができる。しかも、熱処
理を短時間で行えるので、熱処理の前後で膜中のPb量
をほとんど一定に保つことができる。したがって、予め
過剰のPbO成分を加える必要が無くなるとともに、ピ
ンホールの発生量を減少させて膜質を良くすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の強誘電体膜形成方法お
よび従来の強誘電体膜形成方法を説明する図である。
【図2】 上記実施例および従来の強誘電体膜形成方法
により形成した強誘電体膜の組成を示す図である。
【符号の説明】
1,11 堆積膜 1′,11′ 強誘電体膜 2,12 結晶核 3,13 結晶粒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Pbを含む所定の組成を有する膜を基板
    に堆積した後、所定の温度で熱処理を行って、上記堆積
    した膜をペロブスカイト型結晶構造に変化させて強誘電
    体膜を形成する強誘電体膜形成方法において、 上記熱処理をランプ加熱によって行うことを特徴とする
    強誘電体膜形成方法。
JP3185592A 1992-01-08 1992-02-19 強誘電体膜形成方法 Pending JPH05229827A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185592A JPH05229827A (ja) 1992-02-19 1992-02-19 強誘電体膜形成方法
US08/321,470 US5443030A (en) 1992-01-08 1994-10-11 Crystallizing method of ferroelectric film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185592A JPH05229827A (ja) 1992-02-19 1992-02-19 強誘電体膜形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05229827A true JPH05229827A (ja) 1993-09-07

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ID=12342667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3185592A Pending JPH05229827A (ja) 1992-01-08 1992-02-19 強誘電体膜形成方法

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JP (1) JPH05229827A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100339608B1 (ko) * 1998-12-30 2002-10-25 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의pzt박막형성방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100339608B1 (ko) * 1998-12-30 2002-10-25 주식회사 하이닉스반도체 반도체소자의pzt박막형성방법

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