JPH05229604A - シートメタル自動販売装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受注作業および管理、在庫管理、出荷作業お
よび管理を全て人手を要することなく自動的に行い、シ
ートメタルの販売を、２４時間、無人にて行うことを可
能すること。 【構成】 シートメタルを出入可能に貯蔵する自動倉庫
部１を設け、貯蔵情報記憶部３により自動倉庫部が貯蔵
しているシートメタルの貯蔵情報を記憶し、シートメタ
ルの注文情報を入力する注文情報入力部５を設ける。注
文情報入力部５が入力する注文情報と貯蔵情報記憶部３
が記憶しているシートメタルの貯蔵情報との照合により
注文対象のシートメタルの在庫の有無を在庫識別部７に
より識別し、在庫識別部７より在庫が有ることの情報を
入力しならば、注文対象のシートメタルを自動倉庫部１
より自動出荷する出荷処理部９を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シートメタル自動販売
装置に関し、特に鋼板等のシートメタルを無人にて販売
することができるシートメタル自動販売装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来一般に、鋼板等のシートメタルの販
売は、注文者がシートメタル販売業者の営業所等に、電
話、ファクシミリ等により発注を行い、この注文に応じ
てシートメタル販売業者が倉庫より注文対象のシートメ
タルを取り出し、これを出荷することにより行われてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の如きシートメタ
ルの販売に於いては、受注作業および管理、在庫管理、
出荷作業および管理に、各々人手を要し、このため省力
化が行われず、また迅速かつ効率のよい販売を行い難い
と云う問題点がある。

【０００４】またこの販売形態に於いては、多くの場
合、販売営業時間があり、この販売営業時間外に於いて
は、シートメタルを購入することができず、このため、
夜間、深夜等に於いて、急に、ある種のシートメタルが
必要になっても、これを即座に購入することはできな
い。

【０００５】本発明は、従来のシートメタルの販売に於
ける上述の如き問題点に着目してなされたものであり、
受注作業および管理、在庫管理、出荷作業および管理を
全て人手を要することなく自動的に行い、シートメタル
の販売を、２４時間、無人にて行うことを可能するシー
トメタル自動販売装置を提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、シートメタルを出入可能に貯蔵する自動倉
庫部と、前記自動倉庫部が貯蔵しているシートメタルの
貯蔵情報を記憶した貯蔵情報記憶部と、シートメタルの
注文情報を入力する注文情報入力部と、前記注文情報入
力部が入力する注文情報と貯蔵情報記憶部が記憶してい
るシートメタルの貯蔵情報との照合により注文対象のシ
ートメタルの在庫の有無を識別する在庫識別部と、前記
在庫識別部より在庫が有ることの情報を入力し、注文対
象のシートメタルを前記自動倉庫部より自動出荷する処
理を行う出荷処理部とを有していることを特徴とするシ
ートメタル自動販売装置によって達成される。

【０００７】

【作用】上述の如き構成によれば、注文者により注文情
報入力部にシートメタルの注文情報が入力されると、在
庫識別部による注文情報と前記貯蔵情報記憶部が記憶し
ているシートメタルの貯蔵情報との照合により注文対象
のシートメタルの在庫の有無が識別され、在庫があれ
ば、出荷処理部によりその注文対象のシートメタルが自
動倉庫部より自動的に出荷される。

【０００８】

【実施例】以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。

【０００９】図１は本発明によるシートメタル自動販売
装置の基本的構成を示している。このシートメタル自動
販売装置は、シートメタルを出入可能に貯蔵する自動倉
庫部１と、自動倉庫部１が貯蔵しているシートメタルの
貯蔵情報を記憶した貯蔵情報記憶部３と、シートメタル
の注文情報を入力する注文情報入力部５と、注文情報入
力部５が入力する注文情報と貯蔵情報記憶部３が記憶し
ているシートメタルの貯蔵情報との照合により注文対象
のシートメタルの在庫の有無を識別する在庫識別部７
と、在庫識別部７より在庫が有ることの情報を入力し、
注文対象のシートメタルを自動倉庫部１より自動出荷す
る処理を行う出荷処理部９とを有している。

【００１０】図２は本発明によるシートメタル自動販売
装置の基本的構成を示している。自動倉庫部１は、シー
トメタルを立体的に貯蔵するシートメタル貯蔵棚１１
と、シートメタル貯蔵棚１１に貯蔵されたシートメタル
を出入し、シートメタル貯蔵棚１１と入出庫コンベア１
３との間に搬送する走行式のストッカクレーン１５とを
有しており、これらは一つの建築物１７内に配備されて
いる。

【００１１】建築物１７全体が一つのシートメタル自動
販売装置であり、これには入出庫コンベア１３に対して
シートメタルの入出荷を行うために自動開閉される電動
シャッタ等による入出荷自動開閉扉１９が設けられてい
る。

【００１２】この場合、建築物１７の外部にはシートメ
タルの注文情報を入力する注文情報入力部５が設けられ
ている。注文情報入力部５は、ＩＣカード等による顧客
識別用のＩＤカードＣを挿入されてこれより顧客識別情
報等を読み取り、また販売内容等をＩＤカードＣに書き
込むカードリーダライタ２１と、パスワード、シートメ
タルの注文情報等を入力するためのキーボード２３とを
有している。

【００１３】また注文情報入力部５に隣接して、在庫状
況の表示、各種操作指示、販売結果等の各種情報の表示
を行うＣＲＴ等による表示装置２５と、販売内容を示す
販売伝票等を発行する伝票発行装置２７が設けられてい
る。

【００１４】建築物１７内には、貯蔵情報記憶部３と在
庫識別部７と出荷処理部９とをなすコンピュータシステ
ム２９が設けられている。このコンピュータシステム２
９は、プロッセッサ、メモリ等を含む在庫および出荷管
理用のコンピュータシステムであってよく、注文情報入
力部５よりシートメタルの注文情報を取り込み、在庫識
別部７にて注文情報と貯蔵情報記憶部３が記憶している
シートメタルの貯蔵情報とを照合し、この照合に基づい
て注文対象のシートメタルの在庫が有るか否かを識別
し、在庫があれば、出荷処理部９によりその注文対象の
シートメタルが自動倉庫部１より出荷する指令を自動倉
庫部１、入出庫コンベア１３、入出荷自動開閉扉１９の
各制御部３１、３３、３５へ出力するように構成されて
いる。尚、在庫識別部７と出荷処理部９は、ハードウェ
ア、ソフトウェアの何れにより構成されていてもよい。

【００１５】またコンピュータシステム２９は、通信部
３７を有しており、在庫情報、販売情報等を公衆電話回
線等による通信線３９により事務所等に設置されたホス
トコンピュータ４１へ送信するように構成されている。

【００１６】図３は上述の如き構成よりなるシートメタ
ル自動販売装置の動作フローの一例を示している。注文
者によりカードリーダライタ２１のスロットにＩＤカー
ドＣが挿入されると、カードリーダライタ２１は挿入さ
れたＩＤカードＣより顧客識別情報であるＩＤ番号を読
み取り、これをコンピュータシステム２９に入力する
（ステップ１０）。次に注文者によるキーボード２３の
操作により入力された暗証番号等のパスワードを取り込
み（ステップ２０）、これがＩＤ番号に対応する正当な
パスワードであるか否かのパスワード照合を行う（ステ
ップ３０）。入力されたパスワードが正当なパスワード
に適合しなければ（ステップ４０の否定判別）、表示装
置２５により販売不可表示を行う（ステップ５０）。こ
の後はパスワードの再入力を行うか否かの判別を行い
（ステップ６０）、パスワードを再入力する場合は、ス
テップ２０の手前へ戻る。

【００１７】入力されたパスワードが正当なパスワード
に適合すれば（ステップ４０の肯定判別）、次に注文者
によるキーボード２３の操作により入力されたメタルシ
ートの材質、寸法、個数等の注文情報を取り込み（ステ
ップ７０）、注文情報と貯蔵情報記憶部３が記憶してい
るシートメタルの貯蔵情報とを照合して注文対象のシー
トメタルの在庫があるか否かを識別する（ステップ８
０）。この識別結果により在庫がない判別が行われると
（ステップ９０の否定判別）、表示装置２５により在庫
切れ表示を行い（ステップ１００）、そして在庫切れで
あることをポストコンピュータ４１へ通信する（ステッ
プ１１０）。

【００１８】在庫識別により在庫がある判別が行われる
と（ステップ９０の肯定判別）、次に表示装置２５によ
り注文対象のメタルシート、換言すれば販売するメタル
シートの材質、寸法、個数、販売価額等の販売内容の表
示を行う（ステップ１２０）。次にこの内容の販売でよ
いか否かの確認入力待ちになり、この販売内容では購入
しないことのキーインがなされると（ステップ１３０の
否定判別）、次に注文内容を変更するか否かの判別が行
われ（ステップ１４０）、注文内容を変更する場合はス
テップ７０の手前へ戻る。

【００１９】これに対し表示装置２５に表示された販売
内容で購入することの確認のキーインがなされると（ス
テップ１３０の肯定判別）、出荷処理が開始される（ス
テップ１５０）。

【００２０】この出荷処理は、先ず、注文対象のシート
メタルをストッカクレーン１５によりシートメタル貯蔵
棚１１より取り出し、これをストッカクレーン１５によ
り入出庫コンベア１３にまで搬送し、注文対象のシート
メタルをストッカクレーン１５より入出庫コンベア１３
に載せ変え、次に入出庫コンベア１３を駆動すると共に
入出荷自動開閉扉１９を開扉するシーケンスにて行われ
る。これにより注文対象のシートメタルは開扉状態の入
出荷自動開閉扉１９の部分に搬送され、注文者に手渡さ
れるようになる。

【００２１】尚、入出荷自動開閉扉１９は、シートメタ
ルの出荷完了後に自動的に閉扉され、次に販売したメタ
ルシートの材質、寸法、個数、販売価額等の販売内容を
示す伝票の発行を伝票発行装置２７により行い（ステッ
プ１６０）、この販売により生じた在庫変化に基づいて
貯蔵情報記憶部３が記憶しているシートメタルの貯蔵情
報を現在の実際の在庫状況に適合したものに更新する
（ステップ１７０）。そして今回の販売内容をポストコ
ンピュータ４１へ通信する（ステップ１８０）。これに
よりポストコンピュータ４１は販売内容に応じた代金請
求業務、販売集計業務を行う。

【００２２】尚、ＩＤカードＣは、プリプイドカードで
あってもよく、この場合はプリプイドカードによってシ
ートメタルを購入することができる。

【００２３】また、貯蔵情報記憶部３はポストコンピュ
ータ４１に設けられていてもよい、この場合は、シート
メタル自動販売装置は、注文情報を入力する度に、ポス
トコンピュータ４１と通信し、ポストコンピュータ４１
よりシートメタルの貯蔵情報を獲得すればよい。

【００２４】以上に於ては、本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能で
あることは当業者にとって明らかであろう。

【００２５】

【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
によるシートメタル自動販売装置によれば、注文者によ
り注文情報入力部にシートメタルの注文情報が入力され
ると、在庫識別部による注文情報と前記貯蔵情報記憶部
が記憶しているシートメタルの貯蔵情報との照合により
注文対象のシートメタルの在庫の有無が識別され、在庫
があれば、出荷処理部によりその注文対象のシートメタ
ルが自動倉庫部より出荷されるから、受注作業および管
理、在庫管理、出荷作業および管理が全て人手を要する
ことなく自動的に行われ、シートメタルの販売が、２４
時間、無人にて行われ得るようになり、顧客は、シート
メタル自動販売装置が稼働している限り、何時も独自で
シートメタルを、煩わしい手続き、操作を必要とするこ
となく購入することができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるシートメタル自動販売装置の基本
構成を示すブロック線図である。

【図２】本発明によるシートメタル自動販売装置の具体
的構成例を示す斜視図である。

【図３】本発明によるシートメタル自動販売装置の動作
フローの一例を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 自動倉庫部 ３ 貯蔵情報記憶部 ５ 注文情報入力部 ７ 在庫識別部 ９ 出荷処理部 １１ シートメタル貯蔵棚 １３ 入出庫コンベア １５ ストッカクレーン １７ 建築物 １９ 入出荷自動開閉扉

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートメタルを出入可能に貯蔵する自動
   倉庫部と、 前記自動倉庫部が貯蔵しているシートメタルの貯蔵情報
   を記憶した貯蔵情報記憶部と、 シートメタルの注文情報を入力する注文情報入力部と、 前記注文情報入力部が入力する注文情報と前記貯蔵情報
   記憶部が記憶しているシートメタルの貯蔵情報との照合
   により注文対象のシートメタルの在庫の有無を識別する
   在庫識別部と、 前記在庫識別部より在庫が有ることの情報を入力し、注
   文対象のシートメタルを前記自動倉庫部より自動出荷す
   る処理を行う出荷処理部と、 を有していることを特徴とするシートメタル自動販売装
   置。