JPH05228611A - 精密鋳造における中子残留検査方法 - Google Patents

精密鋳造における中子残留検査方法

Info

Publication number
JPH05228611A
JPH05228611A JP3238192A JP3238192A JPH05228611A JP H05228611 A JPH05228611 A JP H05228611A JP 3238192 A JP3238192 A JP 3238192A JP 3238192 A JP3238192 A JP 3238192A JP H05228611 A JPH05228611 A JP H05228611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
product
precision casting
casting
cast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3238192A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Miyazaki
智彰 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP3238192A priority Critical patent/JPH05228611A/ja
Publication of JPH05228611A publication Critical patent/JPH05228611A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶解しきれずに残った中子を円滑にかつ確実
に検出することができ、品質が良好でかつ安定した製品
を得ることができる精密鋳造における中子残留検査方法
を提供することを目的とする。 【構成】 鋳造品3の中空部3aに充填されたX線透過
率が低い液状物と中子とのX線透過率の違いを利用し
て、残留している中子1aの有無を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロストワックス法等の
精密鋳造方法(ろう型法)に係わり、特に、中空部を有
する製品を鋳造した後の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ろう型鋳造方法は、複雑な三次元形状の
量産が容易で、また、寸法精度が高くて内部欠陥も少な
い等の長所を有するため、例えば、航空機エンジンのタ
ービンブレード等、通常の機械加工では製造が困難な機
械部品の製造に広く用いられている。
【0003】ところで、上記ろう型鋳造方法によって鋳
造されるタービンブレード等の機械部品においては、冷
却能の増大及び軽量化等の要請から部品内部に中空部を
設ける場合がある。この中空部を上記ろう型鋳造方法で
製造する場合には、従来より、セラミックス製の中子を
ろう等で成形された成形品に埋め込んで鋳造を行う方法
が知られており、以下、その一般的な工程を簡略に説明
する。
【0004】ろう型鋳造方法によって薄肉中空部品を鋳
造するには、まず、溶融シリカ等のセラミックスを原料
として鋳造すべき部品の中空部形状に対応して、中子を
形成する。
【0005】次に、中子を、鋳造すべき部品の外表面輪
郭と同一形状をなす空隙が形成された金型の内部に組み
込む。この後、金型に形成された流路を介して空隙内部
にろう材等の溶融物を注入することにより、中子が埋め
込まれた成形品を成形する(成形工程)。
【0006】以上のように成形された複数の成形品を樹
枝状に組み立てて、この組立体の周囲にインベストメン
ト法もしくはセラミックシェルモールド法によりセラミ
ック層をコーティングし模型を形成する(コーティング
工程)。そして、模型内に埋め込まれた成形品を、上記
中子を残して溶出し(脱ろう工程)、ついで、模型を1
000℃前後の温度で焼成して内部に残存する有機成分
を除去し、この後、成形品の溶出によって模型(鋳型)
内に形成された空隙に溶湯を注湯する(鋳造工程)。
【0007】溶湯を注湯した後、溶湯の冷却を待ってか
ら鋳型を落として樹枝状に連なった鋳造ツリーを取り出
し、この鋳造ツリーを切り離すことにより、外形輪郭が
所定の部品形状と同一で、内部に中子が鋳込まれた鋳造
品を得る。そして、この鋳造品をアルカリ溶液に浸して
中子を溶解させることにより、鋳造品に所定形状の中空
部を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにして中空部を有する鋳造品を製造した際には、
上記セラミック製の中子が完全に溶解されずに、中空部
の隅部等に残る場合があり、中空部が複雑な形状をして
いると、検査時に外部からでは見つけにくいという問題
があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、溶解しきれずに残った中
子を円滑にかつ確実に検出することができ、品質が良好
でかつ安定した製品を得ることができる精密鋳造におけ
る中子残留検査方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、中子を埋め込むことにより製品と同形状
の成形品を成形し、該成形品にコーティングを施し、次
いで、上記成形品を金属と置き換えて鋳造し、さらに、
上記中子を溶解させて製品を製造する精密鋳造方法にお
いて、上記中子を溶解させた後に、この中子溶解により
製品に形成された中空部に、X線透過率が低い液状物を
充填した状態で、X線による製品検査を行うものであ
る。
【0011】
【作用】本発明の精密鋳造における中子残留検査方法に
あっては、製品の中空部に充填されたX線透過率が低い
液状物と中子とのX線透過率の違いを利用して、残留し
ている中子の有無を検査する。
【0012】
【実施例】以下、図1と図2に基づいて本発明の一実施
例を説明する。
【0013】図1は、射出成形金型内の空隙(キャビテ
ィ)にセラミックス製の中子1を挿入して溶融状態のろ
う(ワックス)を注入し成形(インサート成形)された
成形品2である。そして、上記のように構成された中子
1を含んだ成形品2を形成した後にコーティング工程に
移る。すなわち、上記成形品2の外表面に結合剤スラリ
ーを付着させ、さらに耐火粒子をまぶす操作を繰り返す
ことにより、模型を形成する。
【0014】次いで、上記模型を乾燥させた後に、脱ろ
う工程に移り、模型内に埋め込まれた成形品2を、上記
中子1を残して溶出する。そして、上記模型を焼成して
内部に残存する有機成分を除去した後に、模型(鋳型)
内に形成された空隙に溶湯を注入し、溶湯の冷却を待っ
てから鋳型を落として樹枝状に連なった鋳造ツリーを取
り出し、この鋳造ツリーを切り離すことにより、内部に
中子1が鋳込まれた鋳造品を得る。そして、この鋳造品
をアルカリ溶液に浸して中子1を溶解させることによ
り、所定形状の中空部3aを形成した鋳造品(タービン
ブレード)3を得る。
【0015】続いて、上記鋳造品3の中子1の残留検査
を行う。すなわち、上記鋳造品3の中空部3aに5〜2
0重量%の硫酸バリウムを充填した状態で、X線を照射
して中空部3a内に中子1の一部が残留していないかど
うかを検査する。この際、中空部3a内に中子1の一部
が残留している場合には、図2に示すように、その中子
残留部分1aが他の部分に比べてX線を透過し易いか
ら、円滑にかつ確実に他の部分と区別ができて、容易に
検査を行うことができる。また、硫酸バリウムは懸濁性
が良好なので、不要となった硫酸バリウムは、水または
温水を通すことで容易に除去が可能であり、元の鋳造品
に戻すことができる。なお、上記実施例においては、硫
酸バリウムを用いて説明したが、その他の充填性及び除
去性のよい重金属、例えば、ガリウムオキサイド等でも
よい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、中子を
埋め込むことにより製品と同形状の成形品を成形し、該
成形品にコーティングを施し、次いで、上記成形品を金
属と置き換えて鋳造し、さらに、上記中子を溶解させて
製品を製造する精密鋳造方法において、上記中子を溶解
させた後に、この中子溶解により製品に形成された中空
部に、X線透過率が低い液状物を充填した状態で、X線
による製品検査を行うものであるから、製品の中空部に
充填されたX線透過率が低い液状物と中子とのX線透過
率の違いを利用して、残留している中子の有無を検査す
ることにより、溶解しきれずに残った中子を円滑にかつ
確実に検出することができ、品質が良好でかつ安定した
製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す成形品の説明図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を示す鋳造品の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 中子 1a 中子残留部分 2 成形品 3 鋳造品(タービンブレード) 3a 中空部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中子を埋め込むことにより製品と同形状
    の成形品を成形し、該成形品にコーティングを施し、次
    いで、上記成形品を金属と置き換えて鋳造し、さらに、
    上記中子を溶解させて製品を製造する精密鋳造方法にお
    いて、上記中子を溶解させた後に、この中子溶解により
    製品に形成された中空部に、X線透過率が低い液状物を
    充填した状態で、X線による製品検査を行うことを特徴
    とする精密鋳造における中子残留検査方法。
JP3238192A 1992-02-19 1992-02-19 精密鋳造における中子残留検査方法 Withdrawn JPH05228611A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3238192A JPH05228611A (ja) 1992-02-19 1992-02-19 精密鋳造における中子残留検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3238192A JPH05228611A (ja) 1992-02-19 1992-02-19 精密鋳造における中子残留検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05228611A true JPH05228611A (ja) 1993-09-07

Family

ID=12357377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3238192A Withdrawn JPH05228611A (ja) 1992-02-19 1992-02-19 精密鋳造における中子残留検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05228611A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2714858A1 (fr) * 1994-01-12 1995-07-13 Snecma Procédé de fabrication d'un moule carapace en matériau céramique pour fonderie à modèle perdu.
JP2006181603A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Toyota Motor Corp 鋳物の残砂検出方法
EP3238852A1 (en) * 2016-04-25 2017-11-01 United Technologies Corporation Casting core and method for testing a hollow metal article

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2714858A1 (fr) * 1994-01-12 1995-07-13 Snecma Procédé de fabrication d'un moule carapace en matériau céramique pour fonderie à modèle perdu.
EP0663249A1 (fr) * 1994-01-12 1995-07-19 Societe Nationale D'etude Et De Construction De Moteurs D'aviation "Snecma" Procédé de fabrication d'un moule carapace en matériau céramique pour fonderie à modèle perdu
JP2006181603A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Toyota Motor Corp 鋳物の残砂検出方法
JP4655627B2 (ja) * 2004-12-27 2011-03-23 トヨタ自動車株式会社 鋳物の残砂検出方法
EP3238852A1 (en) * 2016-04-25 2017-11-01 United Technologies Corporation Casting core and method for testing a hollow metal article

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2986760B1 (en) Regenerating an additively manufactured component to cure defects and alter microstructure
US3662816A (en) Means for preventing core shift in casting articles
US5507336A (en) Method of constructing fully dense metal molds and parts
KR101663084B1 (ko) 정밀 주조를 통해 거푸집을 용이하게 제거할 수 있는 수도꼭지 제조 방법
US20120186768A1 (en) Methods for forming faucets and fixtures
CN104493094A (zh) 一种基于光固化3d打印技术的快速精密铸造工艺
CN111112552A (zh) 基于3d打印技术的精密铸造成型方法
CN101011721A (zh) 利于进行薄壁铸造的涂镀金属的型芯
CN107470556A (zh) 一种高成品率水溶蜡空心蜡模制作工艺
CN109396349A (zh) 一种小型薄壁铸件的熔模精密铸造工艺
CN104014748A (zh) 利用模壳焙烧模样气化燃烧制备整体壳型的方法
JP2005349472A (ja) 接触層を用いたロストワックス鋳造方法
US3701379A (en) Process of casting utilizing magnesium oxide cores
JPH05228611A (ja) 精密鋳造における中子残留検査方法
CN105855467B (zh) 一种精密铸造蜡芯内模及蜡芯制作方法
JP3248011B2 (ja) 特殊中子を用いた鋳造方法
JPH0623505A (ja) ダイカスト鋳造用崩壊性置中子
JP3937460B2 (ja) 焼き流し精密鋳造方法
Harun et al. Characteristic studies of collapsibility of ABS patterns produced from FDM for investment casting
CN111889623B (zh) 粗糙度和内部缺陷可控的无损检测金属样品的制备方法
CN113333674A (zh) 一种内设狭长盲孔铸件的熔模铸造方法
JP2666725B2 (ja) 砂鋳型
GB2078596A (en) Method of Making a Blade
CN112642992A (zh) 改善圆形薄壁熔模铸件变形的工艺
JP2794988B2 (ja) 精密鋳造用鋳型内の検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518