JPH0522849U - 円筒ころ軸受装置 - Google Patents

円筒ころ軸受装置

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JPH0522849U
JPH0522849U JP7760891U JP7760891U JPH0522849U JP H0522849 U JPH0522849 U JP H0522849U JP 7760891 U JP7760891 U JP 7760891U JP 7760891 U JP7760891 U JP 7760891U JP H0522849 U JPH0522849 U JP H0522849U
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JP
Japan
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ring
collar
oil
shaft
inner ring
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Application number
JP7760891U
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English (en)
Inventor
善紀 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Publication of JPH0522849U publication Critical patent/JPH0522849U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油孔による局部的な面圧の増大の問題がな
く、加工性も優れたものとする。 【構成】 片鍔の内輪2と、これと別体の鍔輪3を設け
る。内輪2の鍔輪側の端面に径方向の油溝8を設けると
共に、鍔輪3の内径面に軸方向の油溝9を設ける。軸7
内には、鍔輪3の油溝9に開口する軸内油通路11を設
ける。内輪2の内径部の面取部と鍔輪3の内径部の面取
部との何れか一方、または両方を大きくすることによ
り、これら内輪2,鍔輪3,および軸7の間にリング状
の油通路用隙間10を確保する。軸7の回転により、軸
内油通路11の潤滑油は、遠心力により鍔輪3の油溝9
に達し、油通路用隙間10、および内輪2の油溝8を通
ってころ2の端面付近に供給される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車用や産業機械用の変速機等において、軸内の油通路から軸 受に潤滑油を供給する形式の鍔付き円筒ころ軸受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用変速機における軸受では、変速機内にある潤滑油をギヤの回 転等で跳ね掛ける潤滑方式を採っており、軸受内部、すなわちころと転走面との 間、およびころと鍔面との間の潤滑を、積極的に行っているわけではない。その ため、特に、滑り接触となる鍔面ところとの接触による発熱が懸念される。
【0003】 そこで、図2に示すように、軸受内輪51の転走面に油孔52を複数個設け、 軸53内の油通路54を円周溝55で各油孔52に連通させて、軸53内から遠 心力により潤滑油を供給する方式が採られることがある。この方式は、前記跳ね 掛け方式と併用される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、内輪51の転走面に潤滑油が供給されるため、変速機等、内輪51側 に回転荷重が作用する使用形態では、上記油孔52を含む転走面が荷重を受け、 油孔52の周辺で局部的な接触面圧の増大が生じて、耐久性等の不具合が懸念さ れる。さらに、内輪51に小径の油孔52を加工することは困難であり、そのた め生産性も悪い。
【0005】 この考案の目的は、局部的な面圧の増大の問題がなく、加工性にも優れた円筒 ころ軸受装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案の円筒ころ軸受装置は、片鍔の内輪と、これと別体の鍔輪を設けた両 鍔形式の軸受に適用される。このような軸受において、内輪の端面に径方向の油 溝を設け、内輪端面の内径部の面取部と、鍔輪と、軸との間にリング状の油通路 用隙間を設ける。前記軸は内輪および鍔輪に嵌合したものであり、その内部に、 鍔輪の内径面および油通路用隙間の範囲内で軸外径面に開口する軸内油通路を設 ける。
【0007】 請求項2の円筒ころ軸受装置は、請求項1の構成において、鍔輪の内径面に軸 方向の油溝を設け、この油溝に軸内油通路を開口させる。
【0008】
【作用】
この構成によると、軸内油通路の潤滑油は、内輪,鍔輪,および軸の間に生じ た油通路用隙間を通って、内輪端面の径方向の油溝に流れ、この油溝からころの 周辺に供給される。内輪の転走面には油孔等がないため、局部的な面圧の増大の 問題がない。
【0009】 請求項2の構成の場合は、軸内油通路の潤滑油は、鍔輪の内径面の油溝から油 通路用隙間に供給される。油通路用隙間はリング状に形成されているため、鍔輪 の油溝と内輪の油溝との周方向位置が互いにずれていても潤滑油の供給が行われ る。
【0010】
【実施例】
この考案の一実施例を図1に基づいて説明する。この円筒ころ軸受装置は、両 鍔の外輪1と、片鍔の内輪2と、この内輪2の鍔無し側の端面に接して内輪2と 別体に設けた鍔輪3とを備え、内外輪2,1間に保持器4に保持されたころ5が 介在されている。鍔輪3に隣接して、スペーサ,ギヤ等の相手部材6が軸7の外 周に設けてある。
【0011】 内輪2は、鍔輪3側の端面に径方向の油溝8が周方向複数箇所に形成してある 。鍔輪3は、内径面に軸方向の油溝9を周方向複数箇所に形成し、かつ内径面の 両端に面取りが施してある。内輪2の内径面の面取部と、鍔輪3の内径面の面取 部とは、いずれか一方、または両方を大きく形成し、これら内輪2,鍔輪3,お よび軸7の間に、リング状の油通路用隙間10を確保してある。
【0012】 軸7内には、軸方向通路部11aと、複数本の放射状の径方向通路部11bと からなる軸内油通路11を設け、各径方向通路部11bを鍔輪3の各油溝9に開 通させてある。なお、油溝9および径方向通路部11bは各々1本であっても良 い。軸内油通路11の供給端は、潤滑油タンクに直接に、あいはポンプを介して 接続されている。
【0013】 この構成によると、軸7の回転により、軸内油通路11の潤滑油が遠心力によ り径方向通路部11bから鍔輪3の内径面に達する。この潤滑油は、鍔輪3の油 溝9を通り、内輪2,鍔輪3,および軸7の間に形成された油通路用隙間10を 流れて、内輪2の端面の油溝8から軸受内に供給される。油通路用隙間10はリ ング状に形成されているため、鍔輪3の油溝9と内輪2の油溝8との周方向位置 がずれていても、前記経路の潤滑油流れが得られる。
【0014】 この円筒ころ軸受装置は、このように内輪2の端面の油溝8から潤滑油の供給 を行うため、内輪2の転走面には油孔等が不要で、局部的な面圧の増大の問題が なく、耐久性が良い。しかも、内輪2等に孔加工が不要で、油溝8,9の加工の みで済むため、加工性も良い。
【0015】 なお、前記実施例では鍔輪3に油溝9を設けたが、この油溝9は必ずしも設け なくても良く、軸内油通路11を油通路用隙間10に開口させても良い。また、 鍔輪3に油溝9を設けずに、軸内油通路11を鍔輪3の内径面に開口させ、この 内径面と軸7との間の隙間から油通路用隙間10に潤滑油を供給するようにして も良い。
【0016】
【考案の効果】 この考案の円筒ころ軸受装置は、内輪の鍔輪側の端面に径方向の油溝を設ける と共に、内輪,鍔輪,および軸の間にリング状の油通路用隙間を形成し、軸内油 通路から内輪端面の油溝を介して潤滑油を供給する形式としたため、転走面に油 孔等が不要で、局部的な面圧の増大の問題がなく、耐久性が良い。しかも、内輪 等に孔加工が不要で、溝加工のみで済むため、加工性も良いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の部分断面図である。
【図2】従来例の部分断面図である。
【符号の説明】
1…外輪、2…内輪、3…鍔輪、5…ころ、7…軸、
8,9…油溝、10…油通路用隙間、11…軸内油通路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片鍔の内輪の鍔無し側端面に接して鍔輪
    を設け、前記内輪の前記端面に径方向の油溝を設け、前
    記内輪端面の内径部の面取部と、前記鍔輪と、前記内輪
    および鍔輪に嵌合した軸との間にリング状の油通路用隙
    間を設け、前記軸内に、前記鍔輪の内径面および前記油
    通路用隙間の範囲内で軸外径面に開口する軸内油通路を
    設けた円筒ころ軸受装置。
  2. 【請求項2】 鍔輪の内径面に軸方向の油溝を設け、こ
    の油溝に軸内油通路を開口させた請求項1記載の円筒こ
    ろ軸受装置。
JP7760891U 1991-08-30 1991-08-30 円筒ころ軸受装置 Pending JPH0522849U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011137521A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Jtekt Corp 転がり軸受
CN111734943A (zh) * 2020-08-07 2020-10-02 江苏嘉轩智能工业科技股份有限公司 一种滚筒润滑油自动加注装置

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JP2011137521A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Jtekt Corp 転がり軸受
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