JPH05223509A - 変位検出装置 - Google Patents

変位検出装置

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JPH05223509A
JPH05223509A JP28307991A JP28307991A JPH05223509A JP H05223509 A JPH05223509 A JP H05223509A JP 28307991 A JP28307991 A JP 28307991A JP 28307991 A JP28307991 A JP 28307991A JP H05223509 A JPH05223509 A JP H05223509A
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信吾 竹越
Atsushi Horikoshi
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】レゾルバディジタル変換回路を用いた変位検出
装置において、一つのラック歯内に磁気回路を形成する
ことにより、リニアアクチュエータの設置スペースが小
さく、また移動体の移動距離を阻害することがなく、し
かも固定歯を継いだ場合でも変位の検出を連続して可能
とする。 【構成】励磁コイル9a,9bによって異なる極性に励
磁される二対の磁極歯8a,8bを、夫々所定ピッチ毎
にラック歯4の歯筋方向に並べて二対の磁極歯を有する
磁極対10a,10b,10cを構成し、これらの磁極
対10a,10b,10cを該ラック歯4の歯筋方向に
均一ピッチで並べると共に、該ラック歯4の歯筋と直交
方向に該ラック歯4の1/3ピッチずつずらして配設し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の変位検出装置は、例えば
リニアアクチュエータのように、所定の固定ピッチ毎に
固定歯が形成された磁性体からなる移動路に沿って移動
する移動体の変位を検出するものであり、その変位量か
ら該移動体の位置や速度を算出するためのものである。
【0002】
【従来の技術】例えばリニアアクチュエータ等は、塵芥
等を嫌う半導体やバイオテクノロジー関連の工場等で主
に使用される。従って、前記リニアアクチュエータの移
動体の位置や速度を算出するために、該移動体の変位を
検出する変位検出装置には、可能な限り、非接触のセン
サ類が必要とされる。
【0003】このような非接触のセンサ類としては光や
磁気等を応用したものが考えられるが、この光や磁気を
用いて前記固定歯又は該固定歯間の溝を直接検出する構
造としたのでは、該固定歯の固定ピッチ以下の精度で移
動体の変位を検出することが困難である。そこで、移動
体と固定歯との間に磁気回路を幾つか閉成し、これらの
磁気回路の位相差から移動体と該固定歯との相対変位を
算出するレゾルバディジタル変換回路を用いた変位検出
装置が着目されている。このレゾルバディジタル変換回
路に使用される磁気回路を得るために、例えば図15に
示すように励磁コイルA,Bによって異なる極性に励磁
される一対の磁極歯C,Dの夫々を、異なる固定歯Eに
対向するように、即ち固定歯Eの歯筋と直交方向に並べ
て磁極対Fを構成し、同一特性の磁極対Fを二対以上用
いて、それらを前記固定歯Eの固定ピッチPと異なる配
設ピッチで配設する。図の場合は三対の磁極対Fを、固
定ピッチPに対して7/3倍の配設ピッチで配設してあ
る。そしてこれらの磁極対Fに、例えば単相の正弦波電
圧を与えると夫々の励磁コイルA,Bにより各磁極対F
の磁極歯C,Dには極性が励磁され、N極の磁極歯Cか
ら出た磁力線は固定歯Eの内部を通ってS極の磁極歯D
に戻る。このとき、磁極対Fの配設ピッチと固定歯Eの
固定ピッチとが異なるので、夫々の磁極歯C,Dが対向
して磁界を受ける固定歯Eの面積は異なる。従って、夫
々の磁極対Fから固定歯E内を通過する磁束密度が異な
り、これにより励磁コイルA,Bのインダクタンスが異
なってくるので、該励磁コイルA,B内を通過する電流
には前記固定歯Eの磁界面積に応じた位相差が生じる。
この位相差を含む電流を前記レゾルバディジタル変換回
路に入力し、前記固定歯の磁界面積に応じた位相を求
め、該位相から夫々の磁極対の変位、即ち移動体の固定
歯に対する相対変位を検出しようとするものである。
【0004】このような磁極対を移動体に配設した変位
検出装置として、例えば図13に示すような特開昭60
−183961号公報に記載されるものがあり、或いは
図14に示すようなものも考えられる。このうち図13
に示す変位検出装置は、前記固定歯Eとは個別に独自の
レゾルバ検出歯Gを該固定歯Eに沿って並設し、このレ
ゾルバ検出歯Gに対向するように移動体Hから側方にレ
ゾルバ磁極対支持部Jを突出し、この支持部Jに前記磁
極対Fを配設したものである。一方、図14に示す変位
検出装置は、移動体Hの移動方向、即ち固定歯Eの歯筋
と直交方向にレゾルバ磁極対支持部Jを突設し、この支
持部Jに、歯筋と直交方向、即ち移動体Hの移動方向に
並べて前記磁極対Fを配設したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の変位検出装置では以下のような問題がある。 1.図13に示す変位検出装置では、固定歯Eの他にレ
ゾルバ検出歯Gを設置する必要があり、その分だけコス
ト高になるばかりでなく、該レゾルバ検出歯G上を支持
部J及び磁極対Fが通過するために、該レゾルバ検出歯
Gの上方はいわゆるデッドスペースとなり、リニアアク
チュエータ全体の設置スペースが大きくなる。
【0006】2.図14に示す変位検出装置では、移動
体Hの移動方向に支持部Jを突設し、しかもその支持部
Jに、該移動体Hの移動方向に並べて磁極対Fを配設し
てあるので、移動体全体の移動方向への長さが長くな
る。更に、前記磁極対Fを移動体Hの移動方向に並べて
配設する場合、励磁コイルC,D等の大きさの関係から
その配設ピッチを短くするのに限界があり、どうしても
前記支持部Jの突出長寸度が大きくなってしまう。従っ
て、固定歯の設置スペースに制限がある場合には実質的
な移動体の移動距離が短くなることもある。
【0007】3.いずれの変位検出装置においても、磁
極対Fの磁極歯C,Dの向きが固定歯Eの歯筋と直交方
向であり、磁気回路は少なくとも隣合う固定歯Eを跨い
で形成される。ところが、固定歯Eの設置長が長くて一
塊の固定歯で全固定歯を形成できない場合は、図16の
ように固定歯E同志を突き合わせて並べることもある。
このような固定歯E同志の継ぎ目では磁気回路が形成さ
れないため、変位の検出も困難となる。
【0008】本発明は係る諸問題に鑑みて開発されたも
のであり、リニアアクチュエータの設置スペースが小さ
く、また移動体の移動距離を阻害することがなく、しか
も固定歯を継いだ場合でも変位の検出を連続して可能と
する変位検出装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る変位検出装
置は、所定の固定ピッチ毎に固定歯が形成された磁性体
からなる移動路に沿って移動する移動体の変位検出装置
において、異なる極性に励磁される一対の磁極歯を前記
固定歯の歯筋方向に並べて該固定歯に対向させて磁極対
を構成し、異なる二対以上の磁極対を前記固定歯の歯筋
方向に並べながら該歯筋と直交方向にずらして配設した
ことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明に係る変位検出装置では、異なる極性に
励磁される一対の磁極歯を前記固定歯の歯筋方向に並べ
て該固定歯に対向させて磁極対を構成してあるので、固
定歯と個別にレゾルバ検出歯を設置する必要がなく、し
かも該磁極対から固定歯内に形成される磁気回路は少な
くとも隣合う固定歯を跨ぐことなく、一つの固定歯内だ
けを通過するため、固定歯の継ぎ目のように隣合う固定
歯間が分断されている場合でも、移動体の変位を連続し
て検出することができる。
【0011】またこのように構成してなる磁極対を、二
対以上、前記固定歯の歯筋方向に並べながら、該歯筋と
直交方向にずらして配設してあるので、例えば移動体か
ら支持部を突設してその支持部に磁極対を配設する場合
にも、該支持部の突出寸度を小さくすることができる。
このため、固定歯の設置スペースが限定されている場合
にも、移動体の移動距離を阻害することがない。
【0012】
【実施例】図1は本発明の変位検出装置の一実施例を示
すものであり、リニアモータにより移動されるリニアア
クチュエータのスライダの変位を検出するために設置さ
れたものである。まず簡単のためにリニアアクチュエー
タの構造について説明する。
【0013】図1、図5において移動路となるラックレ
ール1の上面には、リニアガイド装置を構成するの二本
のガイドレール21が固定して取付けられると共に、そ
のガイドレール21に、リニアガイド装置を構成するの
スライダ本体22が長手方向にスライド自在に取付けら
れている。そして、このリニアガイド装置20のスライ
ダ本体22がリニアアクチュエータのスライダ2に取付
けられている。ラックレール1とスライダ2との間に
は、後述する3相バリアブルレラクタンス型のリニアモ
ータと、ラックレールとスライダとの相対変位を検出す
る変位検出手段であるリニアレゾルバ検出装置とが、そ
れぞれ介装されている。
【0014】ラックレール1の二本のリニアガイド21
間には電磁鋼板25を積層してなるラックラミネーショ
ン部3が設けられている。このラックラミネーション部
3の電磁鋼板25には、図2aに示すように、長手方向
の一側面に多数の歯部4a及び溝部4bが所定の固定ピ
ッチで設けられており、また幅方向中央部には長手方向
の所定間隔毎にボルト挿通孔26が穿設されている。こ
の電磁鋼板25は多数枚重ねて積層されており、更に強
度向上させるために接着を行うことにより、一塊のラッ
クラミネーション部3を構成し、前記多数重ねられた歯
部4aが一連の歯筋のラック歯4となって構成されてい
る。このラックラミネーション部3は図2に示すよう
に、その幅方向両側からラックラミネーション押え板2
7a,27bで挟まれ、一方のラックラミネーション押
え板27aから前記ボルト挿通孔26を通して他方のラ
ックラミネーション押え板27bに固定ボルト28が貫
通固定されて一体に構成されている。このようにして構
成されたラックラミネーション部は、前記両ラックラミ
ネーション押え板に貫通された図示されない固定ボルト
を貫通し、該固定ボルトを前記二本のガイドレール間の
ラックレールに締付けて固定されている。このようにし
て、ラックレールのラックラミネーション部3の上面に
は、各電磁鋼板の歯部を積層したラック歯4が、ラック
レール1の長手方向に固定ピッチで形成されている。な
お、このようにして構成されたラックレール1には、ラ
ック歯4の歯面を保護するための樹脂モールド29が施
されている。
【0015】前記リニアアクチュエータのスライダ2
は、図3に示すように断面ほぼコ字状のハウジング30
を備えている。そして、その凹部内に、前記ラックレー
ル1のラックラミネーション部3に対向する、推進用磁
極としてのリニアモータ磁極部5を備えている。このリ
ニアモータ磁極部5は、前記ラックラミネーション部3
と同様、図4に示すように前記ラック歯の固定ピッチと
同一ピッチで4条の電磁歯31が突設された多数の電磁
鋼板34を積層して12個の積層磁極部32を構成し、
隣合う積層磁極部32がラックラミネーション部3に対
して電気的に120°の位相差が生じるように前記ラッ
ク歯4に対向配置されて構成されている。各積層磁極部
32には夫々推力発生コイル33が巻回されており、隣
接する積層磁極部32が、順次異なる極性に励磁される
ようになっている。この実施例では、各積層磁極部32
に生じる位相を、長手方向一端側から夫々、A,A,
B,B,C,C,C,C,B,B,A,Aの順の三相に
設定した。なお、図4における手前側二つの積層磁極部
の推力発生コイルは図示を省略してある。
【0016】前記各積層磁極部32は、その基部が図3
aに示すように長手方向両側からモータラミネーション
押え板35a,35bで挟持され、一方のモータラミネ
ーション押え板35aから各積層部32を挿通して他方
のモータラミネーション押え板35bに固定ボルト36
を貫通し、該固定ボルト36を他方のモーララミネーシ
ョン押え板35bのねじ孔37に締付けることにより、
全体が一体の磁極子ブロックとして固定されている。こ
の磁極子ブロックを前記ハウジング30の凹部内にセッ
トし、前記両モータラミネーション押え板35a,35
bに固定ボルト38を貫通して該凹部に締付け固定し、
更に磁極子ブロック外面に樹脂モールド39を施して各
磁極子の歯面を保護している。
【0017】前記モータラミネーション部5の一端側に
は、本発明の変位検出装置のレゾルバ磁極部6が取付け
られている。この変位検出装置は、リニアモータの推進
力でラックレール上を移動するスライダを高精度に位置
決めするための、高分解能の誘導式変位トランスデュー
サである。ここでは、図7に示すようにほぼコ字状の磁
極歯8a,8bの先端の夫々に二つの磁極子歯7a,7
bが突設されてなる磁極対構成用鋼板40を数枚積層
し、積層された磁極対構成用鋼板40の各磁極歯8a,
8bに励磁コイル9a,9bを同方向に巻回して磁極対
構成片41を構成し、二つの磁極対構成片41の基部間
に直方体の磁性体42を介装して、これにより二対の磁
極歯8a,8bを有するレゾルバ磁極対10a(10
b,10c)を構成する。この実施例では、前記磁性体
42を挟んで対向する二つの磁極歯8a,8bを一対と
したために、二つの磁極対構成片41により二対の磁極
歯8a,8bが並設されていることになる。そして一対
の磁極歯8a,8bは前記励磁コイル9a,9bにより
異なる極性に励磁されるようにしてあるので、二対の磁
極歯8a,8b間では夫々の磁極対構成片41の磁極歯
8a,8b間でも異なる極性に励磁されることになる。
なお、前述のように電磁鋼板を積層して磁極対を構成す
るのは、励磁された磁界によって磁極対内にうず電流が
発生するのを防ぐためである。
【0018】前記のようにして構成されたレゾルバ磁極
対10a,10b,10cを三つ用い、図8に示すよう
に、夫々の一対の磁極歯8a,8bが前記ラック歯4の
歯筋方向に並ぶようにして該ラック歯4に対向させ、三
つの磁極対10a,10b,10cを該歯筋方向に均一
ピッチで並べると共に、夫々の磁極対10a,10b,
10cを該歯筋と直交方向に、該ラック歯4の固定ピッ
チPに対して1/3配設ピッチずつずらして、レゾルバ
磁極部6を構成してある。なお、前記励磁コイル9a,
9,b,9cは、例えば図12に示すようなレゾルバデ
ィジタル変換回路に接続されている。
【0019】このレゾルバ磁極部6では、前記各レゾル
バ磁極対10a,10b,10cの励磁コイル9a,9
b,9cに例えば単相の正弦波電圧を加えると図9に示
すように、基本的には対向する一対の磁極歯8a,8b
のうち励磁コイル9aによりN極に励磁された磁極歯8
aから出た磁力線が前記ラック歯4内を通って励磁コイ
ル9bによりS極に励磁された磁極歯8bに戻り、これ
により磁気回路が閉成される。ところが、各磁極対10
a,10b,10cの磁極歯8a,8bは、ラック歯4
の歯筋と直交方向に1/3配設ピッチずつずらしてある
ので、図10に示すように各磁極歯8a,8bの磁極子
歯7a,7bが対向してラック歯4に形成される磁界の
面積は夫々の磁極対10a,10b,10c毎に異な
る。従って各磁極対10a,10b,10cに閉成され
る磁気回路の磁束密度が異なるので、励磁コイル9a,
9bの相対的なインダクタンスが異なり、該励磁コイル
9a,9b内を流れる電流には前記ラック歯4の磁界面
積に応じた変調が発生し、全ての励磁コイル9a,9b
からの電流は、この変調信号電流に対して夫々120°
ずつ位相差を有する三相電流となる。
【0020】そしてこの三相電流は前記レゾルバディジ
タル変換回路において、増幅器50により増幅され、さ
らに変換トランス51により二相化され、その正弦成分
と余弦成分とから、処理器52によって前記ラック歯の
磁界面積に応じた位相を算出し、この位相から各磁極歯
及びスライダの変位を算出するようにしたものであり、
更にこの変位からスライダの速度や位置を算出する手段
は、本出願人が先に提案した特開昭64−43096号
公報や特開平2-32775号公報に記載されているので
ここでは詳述しない。なお、図3における53はリニア
モータ磁極部5のコイル33のリードワイヤ、54はリ
ニアレゾルバ磁極部6の励磁コイル9a,9bのリード
ワイヤである。
【0021】また、この実施例では、前述したように各
磁極対10a,10b,10cに二対の磁極歯8a,8
bが形成され、互いの対の磁極歯8a,8bのうちラッ
ク歯4の歯筋と直交方向に並ぶ磁極歯8a,8bは互い
に異なる極性に励磁されるようにしてある。このため、
一方の対の磁極歯のうちN極に励磁された磁極歯8aか
ら出る磁力線のうち幾らかははラック歯4内を通って他
方の対の磁極歯のうちのS極に励磁された磁極歯8bに
戻る。従って、この実施例の磁極対10a,10b,1
0cは二対の磁極歯8a,8bで全体の磁場が構成され
ていることになる。これは、例えばスライダが高速移動
している場合に、各対の磁極歯間の磁気回路の揺れを補
償するためのものであり、そのような状態で歯筋と直交
方向にずれた磁力線を対向する対の磁極歯で補うことに
より、全体的な磁束密度の低下を防止している。
【0022】前記リニアガイド装置20を介してラック
レール1の上面に組付けたスライダ2は、図5に明示す
るようにそのリニアモータ磁極部5の磁極歯31群がラ
ックレール1のラック歯4に僅かの隙間を介して対向
し、且つリニアレゾルバ磁極部6の磁極歯8a,8b群
が同じくラック歯4に僅かの隙間を介して対向してい
る。
【0023】前記リニアガイド装置20は、ガイドレー
ル21上に、横断面形状がほぼコ字状をなすスライダ本
体22を相対移動可能に遊嵌したものである。ガイドレ
ール21には図6に示すように、その両側面に軸方向に
長い横断面ほぼ半円形の各1条のボール転動溝57が設
けられている。一方、前記スライダ本体22の両袖部5
6の内面側に、前記ボール転動溝57に対向させたボー
ル転動溝58が形成され、これらの両対向溝により負荷
ボール転動路59が構成されている。スライダ本体22
の両袖部56には、更にその負荷ボール転動路59に平
行して軸方向に貫通させた断面円形のボール戻し通路6
0が形成されている。
【0024】前記スライダ本体22の前後両端には、合
成樹脂材の射出成形品である横断面がほぼコ字状のエン
ドキャップ61が、ねじ62で夫々接合されている。こ
のエンドキャップには、半円状の凹部に半円柱状のリタ
ーンガイド64を嵌合してなる半ドーナツ状の湾曲路6
5が形成されており、前記負荷ボール転動路59とボー
ル戻し通路60とを連通させ、ボール循環路が形成され
ている。そしてこのボール循環路内に、多数の鋼製ボー
ル66が転動可能に装填されている。なお、エンドキャ
ップ61の湾曲路65の内端部は、半円状に内方に突出
してボール掬い上げ突部67が形成されており、その鋭
角をなす先端がガイドレール21のボール転動溝57に
遊嵌している。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の変位検出
装置によれば、異なる極性に励磁される一対の磁極歯を
前記固定歯の歯筋方向に並べて該固定歯に対向させて磁
極対を構成してあるので、該磁極対から固定歯内に形成
される磁気回路は少なくとも隣合う固定歯を跨ぐことな
く、一つの固定歯内だけを通過するため、固定歯の継ぎ
目のように隣合う固定歯間が分断されている場合でも、
移動体の変位を連続して検出することができる。また、
従来のように固定歯と個別にレゾルバ検出歯を設置する
必要がない分だけ、設置スペースを小さくすることがで
きる。更に二対以上の磁極対を固定歯の歯筋方向に並べ
ながら、該歯筋と直交方向にずらして配設してあるの
で、移動体からのレゾルバ磁極体支持部の突出寸度を小
さくすることができ、移動体の移動距離を阻害すること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変位検出装置を用いたリニアアクチュ
エータの全体上面図である。
【図2】図1のリニアアクチュエータの移動路を構成す
るラックレールの説明図であり、(a)は該ラックレー
ルのラックラミネーション部を構成する電磁鋼板の側面
図、(b)は図1のH−H断面におけるラックレールの
全体縦断面図である。
【図3】図1のリニアアクチュエータの移動体を構成す
るスライダの説明図であり、(a)は該スライダの全体
下面図、(b)は該スライダの全体縦断面図である。
【図4】図3のスライダに組み付けられたモータラミネ
ーション部の斜視図である。
【図5】図1のリニアアクチュエータにおけるG−G断
面図である。
【図6】図1のリニアアクチュエータに使用されたリニ
アガイド装置の詳細説明図である。
【図7】図1のリニアアクチュエータのリニアレゾルバ
磁極部に使用された各レゾルバ磁極対の組立説明図であ
る。
【図8】図1のリニアアクチュエータのリニアレゾルバ
磁極部における全体組立説明図である。
【図9】図8のリニアレゾルバ磁極部において形成され
る磁気回路の説明図であり、(a)は図8のZ矢視図、
(b)は図8のY矢視図である。
【図10】図8のリニアレゾルバ磁極部において形成さ
れる磁気回路の説明図であり、(a)は図8のB断面
図、(b)は図8のD断面図、(c)は図8のF断面図
である。
【図11】図8のリニアレゾルバ磁極部において形成さ
れる磁気回路の説明図であり、(a)は図8のA断面
図、(b)は図8のC断面図、(c)は図8のE断面図
である。
【図12】図1のリニアアクチュエータの変位検出装置
に使用されたリニアレゾルバ変換回路のブロック図であ
る。
【図13】従来のリニアレゾルバ変換回路を使用する変
位検出装置の一例を示す上面図である。
【図14】従来のリニアレゾルバ変換回路を使用する変
位検出装置の他例を示す上面図である。
【図15】リニアレゾルバ変換回路に使用される従来の
磁極対を示す側面図である。
【図16】図15の磁極対において磁気回路が形成され
ない場合の説明図である。
【符号の説明】
1はラックレール 2はスライダ 3はラックラミネーション部 4はラック歯 5はモータラミネーション部 6はレゾルバ磁極部 7a,7bは磁極子歯 8a,8bは磁極歯 9a,9bは励磁コイル 10a〜10cは磁極対

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の固定ピッチ毎に固定歯が形成され
    た磁性体からなる移動路に沿って移動する移動体の変位
    検出装置において、異なる極性に励磁される一対の磁極
    歯を前記固定歯の歯筋方向に並べて該固定歯に対向させ
    て磁極対を構成し、異なる二対以上の磁極対を前記固定
    歯の歯筋方向に並べながら該歯筋と直交方向にずらして
    配設したことを特徴とする変位検出装置。
JP3283079A 1991-10-29 1991-10-29 変位検出装置 Expired - Lifetime JP3010845B2 (ja)

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US7362889B2 (en) * 2002-05-10 2008-04-22 Massachusetts Institute Of Technology Elastomeric actuator devices for magnetic resonance imaging
JP2009058369A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Yaskawa Electric Corp 直動回転レゾルバ
JP2009284583A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Yokogawa Electric Corp 位置決め装置

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