JPH05216379A - クリーニング装置及びその装置に具備されるトナー回収ローラの製造方法 - Google Patents

クリーニング装置及びその装置に具備されるトナー回収ローラの製造方法

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JPH05216379A
JPH05216379A JP4067592A JP4067592A JPH05216379A JP H05216379 A JPH05216379 A JP H05216379A JP 4067592 A JP4067592 A JP 4067592A JP 4067592 A JP4067592 A JP 4067592A JP H05216379 A JPH05216379 A JP H05216379A
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JP
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toner
roller
conductor
conductors
cleaning device
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JP4067592A
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English (en)
Inventor
Hidenobu Endo
秀信 遠藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トナー、逆帯電トナー、紙粉、タルクの他、
電荷注入されてしまった付着物等の回収を良好に行える
ようにし、画像上の地肌汚れなどの生じにくい、構成の
簡単なクリーニング装置を提供することである。 【構成】 クリーニングブラシ17に接触回転し、この
クリーニングブラシ17に吸着されたトナーなどを、静
電的に吸着回収するためのトナー回収ローラ18に、2
つの導体24A,24Bをそれぞれ設け、この各導体2
4A,24Bに、極性が異なる電圧が印加されるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリーニング装置及び
その装置に具備されるトナー回収ローラの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタなどの
画像形成装置において、潜像担持体に静電潜像を形成
し、この静電潜像をトナー像として可視像化するもので
は、そのトナー像の転写を行ったのち、転写に寄与しな
かったトナーや、その他の紙粉やタルクの如き異物など
を含む付着物が潜像担持体表面に残留付着しているの
で、この付着物を、クリーニング装置によって潜像担持
体から除去して回収するようにしている。
【0003】このような機能を達成するクリーニング装
置で、例えば、導電性のファーブラシや、磁気ブラシな
どのクリーニングブラシを用いたものでは、このクリー
ニングブラシに直接若しくはトナー回収ローラを介し
て、トナーと反対の極性のバイアス電圧を印加し、上述
の付着物を静電的にクリーニングブラシの側に引き寄せ
て潜像担持体から除去し、次いでクリーニングブラシに
付着した付着物をトナー回収ローラに回収するようにし
ている。
【0004】このようなクリーニング装置によって除去
される付着物のうち、例えば、トナーについてはトナー
像の転写工程などで、本来の帯電極性に対して逆極性に
帯電してしまうトナーが出てくる。このようなトナー
は、これを上述のクリーニング装置のクリーニングブラ
シによって潜像担持体表面から、その機械的な掻き取り
作用によって除去し得たとしても、クリーニングブラシ
に付着した逆帯電トナーを、トナー回収ローラの方へ回
収し難い。このようなトナーはクリーニングブラシから
潜像担持体表面に再び付着し、クリーニング不良が発生
するおそれがある。紙粉やタルクなどの異物で、帯電系
列上、トナーと同極性に帯電するものでも、矢張り、こ
れが異極性に帯電してしまうと、それらをクリーニング
ブラシからトナー回収ローラへ回収することが難しくな
る。
【0005】そこで、例えば、特公平2−42230号
公報や、米国特許4,999,679号明細書などに示
されるように、それぞれ一対のクリーニングブラシを設
け、この各々にトナー回収ローラをそれぞれ付設し、一
方のトナー回収ローラにトナーの本来の帯電極性と逆極
性の電圧を、他方のトナー回収ローラにトナーの本来の
帯電極性と同極性の電圧をそれぞれ印加し、両者の協働
で、本来の極性に帯電しているトナーやその他の異物と
共に、逆極性に帯電してしまったトナーやその他の異物
などを除去して回収するようにしたものが提案されてい
る。
【0006】かような例では、トナー回収ローラが2本
必要となるため、クリーニング装置の構成が複雑になり
易く、又、コストが上昇する不具合も免れない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、トナ
ー、逆帯電トナー、紙粉、タルクの他、電荷注入されて
しまった付着物等をトナー回収ローラに良好に回収でき
るようにし、画像上の地肌汚れなどの生じにくい、低コ
ストで構成の簡単なクリーニング装置を提供することに
ある。又、そのクリーニング装置に具備されるトナー回
収ローラの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、潜像担持体表面に対し摺擦し乍ら、トナー像
転写工程後に、その表面に残留付着しているトナーやそ
の他の異物を含む付着物を前記表面から静電的に除去し
て回収するクリーニングブラシと、このクリーニングブ
ラシに接触し乍ら回転し、クリーニングブラシの付着物
を静電的に吸着して回収するトナー回収ローラとを具備
し、このうちのトナー回収ローラを、この表面部の側
に、少なくとも2つの分割された導体を設けたトナー回
収ローラとして構成すると共に、各導体を、互いに絶縁
状態にされ、且つ、電気的特性の異なる前記付着物を各
導体毎に分担して静電的に吸着し得る電圧がそれぞれ印
加される導体とした構成を提案するものである。
【0009】なお、2つの導体を、これらのうち、任意
の一方の導体がトナー回収ローラの一方の端部側におい
て環状に延び、且つ、他方の導体がローラの他方の端部
側において環状に延び、各環状部から、それぞれ相手の
環状部に向けてトナー回収ローラの軸方向に櫛歯状に延
びる導体とすると効果的である。
【0010】又、各導体を、トナー回収ローラ表面部の
側に螺旋状に形成される導体とすると効果的である。
【0011】更に、導体の環状部を電圧印加部とすると
効果的である。
【0012】更に、潜像担持体表面に対し摺擦し乍ら、
トナー像転写工程後に、その表面に残留付着しているト
ナーやその他の異物を含む付着物を前記表面から静電的
に除去して回収するクリーニングブラシと、このクリー
ニングブラシに接触し乍ら回転し、クリーニングブラシ
の付着物を静電的に吸着して回収するトナー回収ローラ
とを具備し、このうちのトナー回収ローラを、この表面
部の側に、少なくとも2つの分割された導体を設けたト
ナー回収ローラとして構成すると共に、各導体を、互い
に絶縁状態にされ、且つ、電気的特性の異なる前記付着
物を各導体毎に分担して静電的に吸着し得る電圧がそれ
ぞれ印加される導体としたクリーニング装置の前記トナ
ー回収ローラの製造方法において、表面が絶縁層より成
るローラの表面に、金属薄膜をメッキ処理して被覆し、
このあとエッチング処理により不要部分の金属メッキ層
を除去し、次いでローラ表面を絶縁樹脂層で覆うと共
に、この表面を研磨して、金属部を露出させるか、又は
金属部上に絶縁樹脂層を残すことを特徴とするトナー回
収ローラの製造方法を提案する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0014】図1は、本発明一実施例のクリーニング装
置におけるトナー等の付着物の回収構成部を示すもので
あるが、これについて説明するに当たり、そのクリーニ
ング装置の全体構成を次に明らかにしておく。
【0015】図2において、符号1は潜像担持体の一構
成例であって、無端ベルトより成る感光体を示し、この
感光体1は、転写バックアップローラ2,分離バックア
ップローラ3,クリーニングバックアップローラ4,支
持ローラ5及び図示されないその他の支持ローラなどに
掛け渡され、矢印a方向に回転駆動されるようになって
いる。
【0016】感光体1の表面には、周知の帯電、露光、
現像等が行われることにより、トナー像が形成されてお
り、このトナー像は転写チャージャ6の作用により、例
えば、普通紙より成る記録媒体8に転写される。この転
写のあと、記録媒体8は、分離チャージャ7の作用を受
けつつ感光体1から分離され、その分離後、搬送ベルト
9によって運ばれ、図示されない定着装置を通って画像
形成装置外に排出される。なお符号11で示すものは搬
送タンクであり、内部は吸引ファンによる負圧状態とな
っていて、図示左側の穴から空気が入る。このような吸
引状態で、記録媒体8は搬送ベルト9の側へ吸着されつ
つ搬送されるのである。
【0017】符号12で示すものはプレクリーニングチ
ャージャであり、又13で示すものは感光体除電ランプ
であり、この除電ランプ13からの光は感光体1に到達
可能となっていて、各転写・分離・クリーニング領域に
照射される。なお、感光体1は半透明となっていて、ラ
ンプ13からの光がその感光層に到達可能になってい
る。符号14で示すものはフィルタであり、これは、感
光体へ向かう光のうちの必要としない成分の光をカット
する。
【0018】ここで、感光体1の上位には、それに対向
するようにして、ユニット化されたクリーニング装置1
5が設けられている。このクリーニング装置15のユニ
ットケーシング16内には、導電性のクリーニングブラ
シ17やトナー回収ローラ18や掻き取りブレード19
やトナー搬送スクリュー部材20などがそれぞれ図示す
る位置に設けられている。なお、符号21はユニット内
の圧力を抜くためのフィルタである。
【0019】クリーニングブラシ17は図示矢印方向に
回転駆動されるようになっていて、感光体1の表面に対
し摺擦し乍ら、トナー転写工程後に、その表面に残留付
着しているトナーやその他の紙粉やタルクなどの異物を
含む付着物を、該表面から静電的に除去して回収する。
なお、本発明においては、かようなクリーニングブラシ
(ファーブラシ)の代りに、そのクリーニングブラシと
して、クリーニング剤による磁気ブラシを用いるものに
も、その適用が可能である。
【0020】クリーニングブラシ17の側に静電的に吸
着回収された付着物は、更に、クリーニングブラシ17
に接触回転するトナー回収ローラ18の方に静電的に吸
着され、このローラ部に回収される。そして、この回収
された付着物は更に、掻き取りブレード19によって、
ローラ18の表面から掻き落とされ、この掻き落とされ
た付着物は、トナー搬送スクリュー部材20によってク
リーニング装置外へと運ばれる。なお、符号22で示す
ものはフリッカー部材である。
【0021】ここで、図1に戻るものとして、本発明の
特徴とするところは、クリーニングブラシ17に対して
接触回転するトナー回収ローラ18を、この表面部の側
に、少なくとも、2つの分割された導体を設けたトナー
回収ローラとして構成すると共に、各導体を、互いに絶
縁状態にされ、且つ、電気的特性の異なる付着物を各導
体毎に分担して静電的に吸着し得る電圧がそれぞれ印加
される導体とする点にある。各導体はトナー回収ローラ
18の表面部の側に設けられるものであるが、これらの
導体がトナー回収ローラ18の表面に露出していてもよ
いし、またこれら導体が絶縁樹脂層などによって覆われ
ていてもよい。
【0022】図3は、上記トナー回収ローラの一構成例
を示したものである。このトナー回収ローラ18のベー
スとなるローラ22は、アルミニウム若しくはステンレ
ス鋼などの金属より成り、この表面には後述する絶縁層
を介して、斜線で示した第1の導体24Aと、梨地状に
示した第2の導体24Bがそれぞれ層状に形成されてい
る。
【0023】それぞれの導体24A,24Bは、一方の
導体24Aがトナー回収ローラ18の一方の端部側にお
いて環状に延び、他方の導体24Bがトナー回収ローラ
18の他方の端部側において同じく環状に延びている。
この各環状部に符号24A1,24B1を付するものとし
て、各導体は、各環状部24A1,24B1から、それぞ
れ相手の環状部に向けてローラの軸方向に櫛歯状に延び
るような導体となっている。そして、これらの櫛歯部の
間には、絶縁体24C(白部)が両端末部において折り
返すように形成されていて、その絶縁体24Cによっ
て、両導体の櫛歯部が互いに絶縁状態にされている。
【0024】ここで、両端の環状部24A1,24B1
トナー回収ローラ18の表面に露出していて、各環状部
24A1,24B1に、図1に示すように、各導体に電圧
を印加するためのブラシ端子25,26が当接してい
る。そして、このブラシ端子25,26は、図2に示す
ように、クリーニング装置本体側の端子固定部27にね
じなどで固定されている。このように本例では各環状部
24A1,24B1が電圧印加部となっているのである。
【0025】各ブラシ端子25,26を介して、各導体
24A,24Bには、例えば次の表1に示したような6
種類の特性の電圧が印加される。
【0026】
【表1】
【0027】ここで、表中のDCは直流電圧、ACは交
流電圧のことである。DCは零も含み、ACはパルス波
も含む。
【0028】どのような特性の電圧を印加するかは、ト
ナー回収ローラ18に要求される機能によって異なる。
例えば、導体24Aで、正極性に帯電されたトナーや紙
粉やタルクなどを静電的に吸着回収し、導体24Bで、
逆の負極性に帯電してしまったトナーなどを同じく静電
的に吸着回収する場合には、前者の導体24Aに負極性
のDCを印加し、後者の導体24Bに、正極性のDCを
印加するのである。この場合には、図1に示す各ブラシ
端子25,26は、それぞれの極性に対応した直流電圧
電源(不図示)に接続される。いずれにしても、この例
では、一方の導体24Aによって負極性の電荷が注入さ
れてしまったトナーなどを、他方の導体24Bによって
静電的に即座に吸着することができるのである。
【0029】同じ極性のトナーでも、その電荷量が異な
るものも出てくる。両導体24A,24Bに同極性であ
って、異なる値の電圧を印加することで、そのような電
荷量の異なるトナーなどを、換言すれば、電気的特性の
異なるトナーなどを、各導体毎に分担して静電的に吸着
することができるのである。本発明においては、このよ
うな一連の機能を、1本のトナー回収ローラで遂行する
ことができ、クリーニング装置の構成を一段と簡素化す
ることができる。
【0030】ここで図4及び5は、この実施例に係る2
種類のトナー回収ローラを直線状に展張した状態を模的
式に示した拡大断面図であり、このように構成されるト
ナー回収ローラは、次のようにして製造することができ
る。
【0031】先ず、図4において、ベースとなるアルミ
ニウムやステンレス鋼などの金属製のローラ22の表面
に、アクリルやポリカーボネートなどの絶縁樹脂層23
を塗布などの方法で形成する。このように表面が絶縁層
より成るローラを形成し、次いで、その表面を一旦、研
磨し、平滑にしたあと、絶縁樹脂層23の上にメッキ処
理して、金属を被覆し、金属の薄膜層を形成する。メッ
キ処理する金属としては銅等の良導体が望ましい。
【0032】更にこのあと、エッチング処理により不要
部分の金属メッキ層を除去し、図3に示すような2つの
導体より成る電極パターンを形成する。かかるローラ表
面の電極パターンの上に更に絶縁樹脂層24Cを塗布法
若しくは吹き付け法などにより覆い、この表面を研磨し
て金属部を露出させて導体24A,24Bを露出させ
る。かくの如くして導体24A,24Bより成る金属パ
ターンが図5に示す如くローラ表面に露出するのであ
る。また金属パターンの金属部上に絶縁樹脂層24Cを
残しておくこともでき、かかるトナー回収ローラ18が
図4に示すものである。
【0033】トナー回収ローラとしては、図5のように
金属パターンを露出させたものと、図4に示すように、
絶縁層24Cで各導体24A,24Bを覆ったままにす
るものとのいずれかを使用することができる。
【0034】導体24A,24Bは導電層を構成する
が、この導電層によるパターンが露出した、図5に示す
ものを用いると、初期のクリーニング性が良好になる
が、導電層24A,24Bのエッジによって、掻き取り
ブレード19(図2)が傷付き易くなり、経時的なクリ
ーニング特性の維持が難しくなるおそれがある。このよ
うな観点からは、図4に示したものの方が有利になる。
【0035】ここで、図4を用いて、クリーニングブラ
シ17とトナー回収ローラ18との間の電界の作用と、
クリーニング性とについて述べるに、第1の導体24A
に正極性の電圧、第2の導体24Bに負極性の電圧を、
電圧電源E1,E2によりそれぞれ印加するものとして、
この印加に伴い、図示左半分に示したように、両導体2
4A,24Bとの間には、導体24Aから導体24Bに
向かう電気力線(矢印)が発生する。
【0036】これに対し、クリーニングブラシ17が絶
縁層24Cの表面に接触すると、ブラシの毛が対向電極
となり、電気力線の方向が変化する。なお、ブラシ17
は導電性の繊維より成り、それにはトナーと逆極性のバ
イスア電圧が電圧電源E3により印加されている。例え
ば、トナーが正極性に帯電されるものでは、負極性のバ
イアス電圧が印加されるのである。
【0037】正極性に帯電されているトナーは、導体2
4Bに向かう電気力線に沿ってトナー回収ローラ18の
側に移動し、このローラの側に静電的に吸着される。
又、逆極性に帯電してしまったトナーや、紙粉やタルク
などは、それとは逆向きの電気力線によってローラ側に
移動し、このトナー回収ローラに静電的に吸着される。
【0038】トナー回収ローラ18に、ACバイアスを
印加する場合においても、両極性に帯電した付着物の静
電的な吸着が可能である。但し、図4に示した方式の方
がよりトナーの回収性を高めることができる。これは、
ACバイアス印加の場合、トナー回収ローラ上の同一場
所の電界(電気力線の向き)の変化によって、トナー回
収ローラ側に向かっていたトナーなどの粒子が反発力を
受け、再びクリーニングブラシの側へ向かって移動し始
めることがあるためと考えられる。
【0039】また本発明に係る方式、特に図4に示した
トナー回収方式は、極性の異なる電圧を印加して成る2
本のトナー回収ローラをクリーニングブラシに接触させ
てトナーを回収する方式に比べても、本来のトナーの帯
電極性と逆極性に帯電した粒子の回収率が高いことも実
験によって確認されている。その理由は、2本のトナー
回収ローラを用いる方式の場合、2本目のトナー回収ロ
ーラで、電荷注入された粒子が回収されずにクリーニン
グブラシに付着したまま、再度クリーニング部へ至り、
これが感光体に再付着し、地汚れの原因となるが、図4
に示した方式の場合には、仮に粒子が電荷注入を受けて
も、これが隣り合う導体に吸着されてしまうためであろ
うと推測される。
【0040】なお、本発明者の実験によると、潜像担持
体として負極性に帯電する特性の感光体を、現像剤とし
て、正極性に帯電する特性のトナーをそれぞれ用い、且
つ、クリーニングブラシ17に印加する電圧を−150
V乃至−350Vとし、導体24Aに印加する電圧を−
250V乃至−600Vとし、導体24Bに印加する電
圧を+50V乃至+250Vとしたとき、付着物の除去
性が良くなることが確認されている。
【0041】なお、各導体を、トナー回収ローラ表面部
の側に螺旋状に形成するようにしても良く、この場合
は、ローラ表面の側には螺旋状の導電層パターンが形成
されるということになる。又、いずれの場合も、パター
ンの幅としては0.5乃至5mm程度が望ましいが、トナ
ー回収ローラとクリーニングブラシとの両者の周速度差
が大きくなる場合は、これが大きくなる程、その幅を広
くした方が好ましい。パターンの間隔としても、0.5
mm以上というように、なるべく狭い方が良いが、このパ
ターン間隔が狭すぎると、パターン間の電流リークが発
生し、クリーニング性が低下する原因になるので、相応
の間隔に設定することが望まれる。
【0042】上述した各例では、クリーニングブラシ1
7に、トナーの本来の帯電極性と逆極性のバイアス電圧
を印加したが、クリーニングブラシ17にはバイアス電
圧を印加せず、トナー回収ローラ18の各導体24A,
24Bに前述の如くバイアス電圧を印加し、これによっ
てクリーニングブラシ17と感光体1との間に電界を形
成するようにしてもよい。この構成によると、感光体1
上のプラスに帯電したトナーなどの付着物と、マイナス
に帯電したトナーなどの付着物の両者を、クリーニング
ブラシ17に静電的に移行させることが可能となり、感
光体1に対するクリーニング性をより一層高める効果を
期待できる。
【0043】なお、図3に示すように、Lなる長さを、
トナー回収ローラの有効長と呼ぶものとすれば、これ
は、掻き取りブレード19(図2)の幅長さや、クリー
ニングブラシ17の軸方向の長さに対して、次のような
大小関係に定められることが望ましい。L>ブレード幅
長さ>ブラシ長さ。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載のクリーニング装置によ
れば、正常に帯電しているトナーのみならず、本来の極
性と反対の極性に帯電してしまったトナーや、その他の
紙粉やタルクなどの異物を良好にトナー回収ローラへ回
収することができる。又、トナー回収ローラ自身で電荷
注入されてしまったトナーなども効率よく回収すること
ができ、画像上の地肌汚れを生じにくくすることができ
る。更に、トナー回収ローラとしても、1本でこと足り
るので、この種のクリーニング装置の構成を一層簡素化
することができる。
【0045】請求項2に記載のクリーニング装置によれ
ば、互いに隣り合い櫛歯状導体部で、電荷注入されてし
まったトナーを即座に回収することができ、クリーニン
グブラシなどへの、かかるトナーの移行が生じにくくな
る。
【0046】請求項3に記載のクリーニング装置によれ
ば、2つの導体の形成方法が、より簡単になる。
【0047】請求項4に記載のクリーニング装置によれ
ば、各導体への電圧の印加を、とぎれることなく行うこ
とができる。
【0048】請求項5に記載のトナー回収ローラの製造
方法によれば、導体パターンを比較的簡単に作製するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例のクリーニング装置におけるト
ナー等の回収構成部の斜視図である。
【図2】本発明一実施例のクリーニング装置やベルト感
光体などの構成を示す図である。
【図3】トナー回収ローラの一構成例を示す斜視図であ
る。
【図4】トナー回収ローラを平面的に展張して模式的に
示した拡大断面図である。
【図5】別の例のトナー回収ローラを平面的に展張して
模式的に示した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 潜像担持体としてのベルト状感光体 15 クリーニング装置 17 クリーニングブラシ 18 トナー回収ローラ 22 ローラ 24A 導体 24B 導体 24C 絶縁樹脂層 24A1 環状部 24B1 環状部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体表面に対し摺擦し乍ら、トナ
    ー像転写工程後に、その表面に残留付着しているトナー
    やその他の異物を含む付着物を前記表面から静電的に除
    去して回収するクリーニングブラシと、このクリーニン
    グブラシに接触し乍ら回転し、クリーニングブラシの付
    着物を静電的に吸着して回収するトナー回収ローラとを
    具備し、このうちのトナー回収ローラを、この表面部の
    側に、少なくとも2つの分割された導体を設けたトナー
    回収ローラとして構成すると共に、各導体を、互いに絶
    縁状態にされ、且つ、電気的特性の異なる前記付着物を
    各導体毎に分担して静電的に吸着し得る電圧がそれぞれ
    印加される導体としたことを特徴とするクリーニング装
    置。
  2. 【請求項2】 2つの導体を、これらのうち、任意の一
    方の導体がトナー回収ローラの一方の端部側において環
    状に延び、且つ、他方の導体がローラの他方の端部側に
    おいて環状に延び、各環状部から、それぞれ相手の環状
    部に向けてトナー回収ローラの軸方向に櫛歯状に延びる
    導体とした請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 各導体を、トナー回収ローラ表面部の側
    に螺旋状に形成される導体とした請求項1に記載のクリ
    ーニング装置。
  4. 【請求項4】 各環状部を電圧印加部とした請求項2に
    記載のクリーニング装置。
  5. 【請求項5】 潜像担持体表面に対し摺擦し乍ら、トナ
    ー像転写工程後に、その表面に残留付着しているトナー
    やその他の異物を含む付着物を前記表面から静電的に除
    去して回収するクリーニングブラシと、このクリーニン
    グブラシに接触し乍ら回転し、クリーニングブラシの付
    着物を静電的に吸着して回収するトナー回収ローラとを
    具備し、このうちのトナー回収ローラを、この表面部の
    側に、少なくとも2つの分割された導体を設けたトナー
    回収ローラとして構成すると共に、各導体を、互いに絶
    縁状態にされ、且つ、電気的特性の異なる前記付着物を
    各導体毎に分担して静電的に吸着し得る電圧がそれぞれ
    印加される導体としたクリーニング装置の前記トナー回
    収ローラの製造方法において、表面が絶縁層より成るロ
    ーラの表面に、金属薄膜をメッキ処理して被覆し、この
    あとエッチング処理により不要部分の金属メッキ層を除
    去し、次いでローラ表面を絶縁樹脂層で覆うと共に、こ
    の表面を研磨して、金属部を露出させるか、又は金属部
    上に絶縁樹脂層を残すことを特徴とするトナー回収ロー
    ラの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6945231B2 (en) 2000-10-12 2005-09-20 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Fuel gas mixer
JP2007199637A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Ricoh Co Ltd クリーニング装置および画像形成装置
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