JPH05214938A - 直噴式火花点火機関 - Google Patents
直噴式火花点火機関Info
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- JPH05214938A JPH05214938A JP1773892A JP1773892A JPH05214938A JP H05214938 A JPH05214938 A JP H05214938A JP 1773892 A JP1773892 A JP 1773892A JP 1773892 A JP1773892 A JP 1773892A JP H05214938 A JPH05214938 A JP H05214938A
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- JP
- Japan
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- fuel
- valve
- combustion chamber
- spark plug
- ignition plug
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F1/42—Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
- F02F1/4214—Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B23/00—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
- F02B23/08—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
- F02B23/10—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder
- F02B2023/103—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder the injector having a multi-hole nozzle for generating multiple sprays
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/12—Other methods of operation
- F02B2075/125—Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/24—Cylinder heads
- F02F2001/244—Arrangement of valve stems in cylinder heads
- F02F2001/245—Arrangement of valve stems in cylinder heads the valve stems being orientated at an angle with the cylinder axis
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 希薄燃焼を可能とする直噴式火花点火機関を
提供する。 【構成】 圧縮行程中に燃料噴射弁３から噴射される燃
料噴霧が点火栓８を避けて排気弁１０の方向に拡散する
構成とし、各排気弁１０の燃焼室５に臨むバルブフェイ
ス部１０ａの表面に微細な凹凸をもつ含浸層を形成す
る。
提供する。 【構成】 圧縮行程中に燃料噴射弁３から噴射される燃
料噴霧が点火栓８を避けて排気弁１０の方向に拡散する
構成とし、各排気弁１０の燃焼室５に臨むバルブフェイ
ス部１０ａの表面に微細な凹凸をもつ含浸層を形成す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、直噴式火花点火機関の
改良に関するものである。
改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】吸気管に気化器や燃料噴射弁を備える予
混合式の火花点火機関では、とくに過渡的運転時などに
燃料の輸送遅れにより出力特性や排気組成を悪化すると
いう問題があり、これを解決するため燃焼室に燃料噴射
弁を臨ませ、燃焼室内に直接的に燃料を噴射供給する直
噴式火花点火機関が考えられている。
混合式の火花点火機関では、とくに過渡的運転時などに
燃料の輸送遅れにより出力特性や排気組成を悪化すると
いう問題があり、これを解決するため燃焼室に燃料噴射
弁を臨ませ、燃焼室内に直接的に燃料を噴射供給する直
噴式火花点火機関が考えられている。
【０００３】この直噴式火花点火機関として、従来例え
ば特開昭５７−６２９１５号公報に開示されたものは、
吸気行程中に燃焼室に燃料を噴射するとともに、燃焼室
に吸気スワールを生起して燃料と空気の混合を促進する
ようになっている。
ば特開昭５７−６２９１５号公報に開示されたものは、
吸気行程中に燃焼室に燃料を噴射するとともに、燃焼室
に吸気スワールを生起して燃料と空気の混合を促進する
ようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、燃焼室内で燃
料と空気を均一的に混合することは燃焼の安定化に寄与
するが、その反面混合気の空燃比が非常に薄い、燃費性
能にすぐれた希薄燃焼を実現する場合など、このような
均一混合方式では点火栓による着火が非常に不安定化す
るという傾向がある。
料と空気を均一的に混合することは燃焼の安定化に寄与
するが、その反面混合気の空燃比が非常に薄い、燃費性
能にすぐれた希薄燃焼を実現する場合など、このような
均一混合方式では点火栓による着火が非常に不安定化す
るという傾向がある。
【０００５】希薄燃焼での着火性能を安定させる一つの
方法として、点火栓近傍の空燃比を他よりも濃くする混
合気の成層化が有効であるが、このように吸気行程から
燃料と空気を混合する場合には、点火直前の点火栓の周
囲に濃混合気層を形成維持することは難しく、希薄混合
気による運転での安定した着火性能が確保できず、燃費
や排気組成の改善も困難となる。
方法として、点火栓近傍の空燃比を他よりも濃くする混
合気の成層化が有効であるが、このように吸気行程から
燃料と空気を混合する場合には、点火直前の点火栓の周
囲に濃混合気層を形成維持することは難しく、希薄混合
気による運転での安定した着火性能が確保できず、燃費
や排気組成の改善も困難となる。
【０００６】本発明は上記の問題点に着目し、混合気の
成層化による安定した希薄燃焼を可能とする直噴式火花
点火機関を提供することを目的とする。
成層化による安定した希薄燃焼を可能とする直噴式火花
点火機関を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃焼室に点火
栓と燃料噴射弁を臨ませる直噴式火花点火機関におい
て、燃焼室天井壁の中央部に点火栓を設け、この点火栓
のまわりに複数の排気弁を配置し、前記点火栓を挟んで
排気弁に対向する位置に燃料噴射弁を備え、圧縮行程中
に前記燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧が前記点火栓
を避けて前記排気弁に向かうように噴口の向きを設定
し、かつこの排気弁の燃焼室に臨むバルブフェイス部の
表面に微細な凹凸をもつ含浸層を形成する。
栓と燃料噴射弁を臨ませる直噴式火花点火機関におい
て、燃焼室天井壁の中央部に点火栓を設け、この点火栓
のまわりに複数の排気弁を配置し、前記点火栓を挟んで
排気弁に対向する位置に燃料噴射弁を備え、圧縮行程中
に前記燃料噴射弁から噴射される燃料噴霧が前記点火栓
を避けて前記排気弁に向かうように噴口の向きを設定
し、かつこの排気弁の燃焼室に臨むバルブフェイス部の
表面に微細な凹凸をもつ含浸層を形成する。
【０００８】
【作用】ピストンが上昇する圧縮行程で燃料噴射弁から
燃焼室に噴射された燃料噴霧は点火栓を避けつつ排気弁
の方に向かい、排気弁のバルブフェイス部に当たる。
燃焼室に噴射された燃料噴霧は点火栓を避けつつ排気弁
の方に向かい、排気弁のバルブフェイス部に当たる。
【０００９】燃焼ガスにさらされて非常に高温化してい
るバルブフェイス部は含浸性部材により形成され、燃料
との衝突表面積が大きく、しかも微細な気孔による燃料
の保持機能が高いため、衝突燃料を瞬時に蒸発、気化す
るとともに、バルブフェイス部の近傍に多くの燃料を滞
留させことができる。
るバルブフェイス部は含浸性部材により形成され、燃料
との衝突表面積が大きく、しかも微細な気孔による燃料
の保持機能が高いため、衝突燃料を瞬時に蒸発、気化す
るとともに、バルブフェイス部の近傍に多くの燃料を滞
留させことができる。
【００１０】バルブフェイス部は点火栓の近辺に配置さ
れているため、バルブフェイス部によって微粒化および
気化が行われた燃料の多くが点火栓の周辺に滞留し、点
火栓の近傍に濃い混合気層を形成する。
れているため、バルブフェイス部によって微粒化および
気化が行われた燃料の多くが点火栓の周辺に滞留し、点
火栓の近傍に濃い混合気層を形成する。
【００１１】燃料噴射時期が圧縮行程にあるため、混合
気の成層状態は点火時にも維持され、混合気を希薄化し
たときにも安定した着火性能が確保され、燃費の低減、
エミッションの低減、高出力化がはかれる。また、燃焼
室の点火栓から遠い領域では、空燃比が超希薄となり、
ノッキングに至る自己発火反応が抑制されるため、その
結果として圧縮比を上げて、熱効率、出力の向上がはれ
かる。
気の成層状態は点火時にも維持され、混合気を希薄化し
たときにも安定した着火性能が確保され、燃費の低減、
エミッションの低減、高出力化がはかれる。また、燃焼
室の点火栓から遠い領域では、空燃比が超希薄となり、
ノッキングに至る自己発火反応が抑制されるため、その
結果として圧縮比を上げて、熱効率、出力の向上がはれ
かる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を４ストローク機関に適用した
実施例を添付図面に基づいて説明する。
実施例を添付図面に基づいて説明する。
【００１３】図１、図２に示すように、シリンダヘッド
１の燃焼室天井壁１１はペントルーフ型に傾斜し、その
中央部に点火栓８が臨み、点火栓８を挟むようにして２
つの吸気弁９と２つの排気弁１０が互いに対向して設け
られる。図中、６は吸気ポート、７は排気ポートであ
る。
１の燃焼室天井壁１１はペントルーフ型に傾斜し、その
中央部に点火栓８が臨み、点火栓８を挟むようにして２
つの吸気弁９と２つの排気弁１０が互いに対向して設け
られる。図中、６は吸気ポート、７は排気ポートであ
る。
【００１４】燃焼室天井壁１１には燃料噴射弁３が点火
栓８を挟んで各排気弁１０に対向するように配設され
る。この実施例では燃料噴射弁３が吸気弁９の側方で、
かつ両吸気弁９の中間に位置している。
栓８を挟んで各排気弁１０に対向するように配設され
る。この実施例では燃料噴射弁３が吸気弁９の側方で、
かつ両吸気弁９の中間に位置している。
【００１５】燃料噴射時期は圧縮行程中で燃料噴射圧が
燃焼室５の圧力より上昇しない時期に設定される。
燃焼室５の圧力より上昇しない時期に設定される。
【００１６】燃料噴射弁３はほぼ水平（シリンダ軸と直
交する方向）に取付けられ、その噴射燃料が各排気弁１
０のバルブフェイス部１０ａに向かうように設定され
る。この実施例においては、燃料噴射弁３は２つの噴口
４を有し、各噴口４は各排気弁１０に向けて形成され
る。図１において、Ｏ4は各噴口４の中心線であり、各
中心線Ｏ4は各排気弁１０の中心線Ｏ10とバルブフェイ
ス部１０ａ上で交差する。２つの中心線Ｏ4は図１の平
面図上において所定の挟み角度θを持ち、各噴口４から
の燃料噴霧を点火栓８を避けて各排気弁１０のバルブフ
ェイス部１０ａに向けて拡散させる。
交する方向）に取付けられ、その噴射燃料が各排気弁１
０のバルブフェイス部１０ａに向かうように設定され
る。この実施例においては、燃料噴射弁３は２つの噴口
４を有し、各噴口４は各排気弁１０に向けて形成され
る。図１において、Ｏ4は各噴口４の中心線であり、各
中心線Ｏ4は各排気弁１０の中心線Ｏ10とバルブフェイ
ス部１０ａ上で交差する。２つの中心線Ｏ4は図１の平
面図上において所定の挟み角度θを持ち、各噴口４から
の燃料噴霧を点火栓８を避けて各排気弁１０のバルブフ
ェイス部１０ａに向けて拡散させる。
【００１７】一方、排気弁１０の燃焼室５に臨むバルブ
フェイス部１０ａの表面には、微細な凹凸や気孔を含
む、含浸層が形成される。この含浸層の形成は、バルブ
フェイス部１０ａの表面にセラミックのコンパウンドな
どの含浸性物質をのせてバーナーで溶かして炉の中で焼
成する、いわゆるセラミック溶射をしたり、あるいはバ
ルブフェイス部１０ａの一部に微小な気孔をもつポーラ
スな素材を用いたり、あるいはバルブフェイス部１０ａ
の表面に金属溶射により微細な凹凸を形成したりするこ
とで実現できる。
フェイス部１０ａの表面には、微細な凹凸や気孔を含
む、含浸層が形成される。この含浸層の形成は、バルブ
フェイス部１０ａの表面にセラミックのコンパウンドな
どの含浸性物質をのせてバーナーで溶かして炉の中で焼
成する、いわゆるセラミック溶射をしたり、あるいはバ
ルブフェイス部１０ａの一部に微小な気孔をもつポーラ
スな素材を用いたり、あるいはバルブフェイス部１０ａ
の表面に金属溶射により微細な凹凸を形成したりするこ
とで実現できる。
【００１８】なお、燃焼室天井壁１１には、各排気弁１
０の側方に位置してスキッシュエリア１２が図示しない
ピストンの頂面の段部と平行に形成され、ピストンの上
死点付近で燃焼室５の中央に向かうスキッシュを生起す
るようになっている。
０の側方に位置してスキッシュエリア１２が図示しない
ピストンの頂面の段部と平行に形成され、ピストンの上
死点付近で燃焼室５の中央に向かうスキッシュを生起す
るようになっている。
【００１９】次に、作用について説明する。
【００２０】燃料噴射時期は圧縮行程中で燃焼室５の圧
力が噴射圧を越えないように設定され、燃料噴射弁３の
２つの噴口４から噴射された燃料噴霧は、点火栓８を避
けて各排気弁１０の方に向かい、それぞれ排気弁１０の
バルブフェイス部１０ａに当たる。
力が噴射圧を越えないように設定され、燃料噴射弁３の
２つの噴口４から噴射された燃料噴霧は、点火栓８を避
けて各排気弁１０の方に向かい、それぞれ排気弁１０の
バルブフェイス部１０ａに当たる。
【００２１】燃料噴霧が点火栓８に直接的に当たらない
ため、いわゆる燃料かぶりが防止され、点火栓８の良好
な点火作用を維持できる。
ため、いわゆる燃料かぶりが防止され、点火栓８の良好
な点火作用を維持できる。
【００２２】各排気弁１０のバルブフェイス部１０ａは
燃焼ガスにさらされて他の燃焼室天井壁１１より高温と
なっているため、バルブフェイス部１０ａに衝突した燃
料は瞬時に蒸発、気化する。また、バルブフェイス部１
０ａの表面には含浸層が形成され、燃料との衝突表面積
が大きく、しかも微細な凹凸や気孔による燃料の保持機
能が高いため、衝突燃料を瞬時に蒸発、気化するととも
に、バルブフェイス部１０ａの近傍に多くの燃料を滞留
させことができる。
燃焼ガスにさらされて他の燃焼室天井壁１１より高温と
なっているため、バルブフェイス部１０ａに衝突した燃
料は瞬時に蒸発、気化する。また、バルブフェイス部１
０ａの表面には含浸層が形成され、燃料との衝突表面積
が大きく、しかも微細な凹凸や気孔による燃料の保持機
能が高いため、衝突燃料を瞬時に蒸発、気化するととも
に、バルブフェイス部１０ａの近傍に多くの燃料を滞留
させことができる。
【００２３】燃料の噴射は圧縮行程において行われ、ピ
ストンの上昇に伴って燃焼室上方に押し込められるた
め、バルブフェイス部１０ａの周辺の燃料は広範囲に拡
散することがない。これに対して、吸気行程で燃料噴射
を行った場合、吸気ポート６から燃焼室５に流入する強
い空気流動により燃料噴霧が広域に拡散してしまい、点
火栓８の近傍に濃混合気層をつくることができない。
ストンの上昇に伴って燃焼室上方に押し込められるた
め、バルブフェイス部１０ａの周辺の燃料は広範囲に拡
散することがない。これに対して、吸気行程で燃料噴射
を行った場合、吸気ポート６から燃焼室５に流入する強
い空気流動により燃料噴霧が広域に拡散してしまい、点
火栓８の近傍に濃混合気層をつくることができない。
【００２４】一方、ピストンの上昇に伴って、スキッシ
ュエリア１２とピストンの間で圧縮された空気が燃焼室
５の中央に向かうスキッシュが生起され、各バルブフェ
イス部１０ａの近傍に多く分布する燃料を燃焼室中央の
点火栓８の方向に押し戻す。スキッシュ作用がなくても
点火栓８に近いバルブフェイス部１０ａの周辺の濃混合
気層は、点火栓８による点火を安定させるが、スキッシ
ュにより点火栓８の近傍には、濃い混合気がより多く集
められる。
ュエリア１２とピストンの間で圧縮された空気が燃焼室
５の中央に向かうスキッシュが生起され、各バルブフェ
イス部１０ａの近傍に多く分布する燃料を燃焼室中央の
点火栓８の方向に押し戻す。スキッシュ作用がなくても
点火栓８に近いバルブフェイス部１０ａの周辺の濃混合
気層は、点火栓８による点火を安定させるが、スキッシ
ュにより点火栓８の近傍には、濃い混合気がより多く集
められる。
【００２５】このようにして燃料の多くが点火栓８の近
傍に集められ、点火直前の点火栓８の近傍に濃い混合気
層を形成、つまり混合気を成層化して点火栓８による着
火性が高められるのである。したがって、理論空燃比よ
りかなり薄い混合比で希薄燃焼させる場合にも、点火栓
８の近傍を燃焼室５の平均空燃比より濃くすることによ
り、点火栓８により確実に着火させ、安定した初期火炎
核を生成することができる。これにより安定した希薄燃
焼を実現し、燃費の低減、エミッションの低減、高出力
化がはかれる。
傍に集められ、点火直前の点火栓８の近傍に濃い混合気
層を形成、つまり混合気を成層化して点火栓８による着
火性が高められるのである。したがって、理論空燃比よ
りかなり薄い混合比で希薄燃焼させる場合にも、点火栓
８の近傍を燃焼室５の平均空燃比より濃くすることによ
り、点火栓８により確実に着火させ、安定した初期火炎
核を生成することができる。これにより安定した希薄燃
焼を実現し、燃費の低減、エミッションの低減、高出力
化がはかれる。
【００２６】また、混合気の成層化により燃焼室５の点
火栓８から遠い領域で、空燃比を大きく、つまり超希薄
化することにより、燃焼室５の端部で起こりがちなノッ
キングに至る自己発火反応を発生しにくくし、このため
に実質的に圧縮比を上げて、熱効率、出力の向上を図る
こともできる。
火栓８から遠い領域で、空燃比を大きく、つまり超希薄
化することにより、燃焼室５の端部で起こりがちなノッ
キングに至る自己発火反応を発生しにくくし、このため
に実質的に圧縮比を上げて、熱効率、出力の向上を図る
こともできる。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、直噴式火
花点火機関において、燃焼室天井壁の中央部に点火栓を
設け、この点火栓のまわりに複数の排気弁を配置し、前
記点火栓を挟んで排気弁に対向する位置に燃料噴射弁を
備え、圧縮行程中に前記燃料噴射弁から噴射される燃料
噴霧が前記点火栓を避けて前記排気弁に向かうように噴
口の向きを設定し、かつこの排気弁の燃焼室に臨むバル
ブフェイス部の表面に微細な凹凸をもつ含浸層を形成し
たため、高温バルブフェイス部により点火栓の近傍で燃
料の蒸発、気化を促進し、同時に含浸層により多くの燃
料を滞留保持させ、バルブフェイス部に近い点火栓の近
傍に蒸発気化した燃料を多く集める混合気の成層化を実
現し、希薄混合気であっても安定した着火性能を維持し
て、燃費や排気エミッションの大幅な改善を図ることが
できる。
花点火機関において、燃焼室天井壁の中央部に点火栓を
設け、この点火栓のまわりに複数の排気弁を配置し、前
記点火栓を挟んで排気弁に対向する位置に燃料噴射弁を
備え、圧縮行程中に前記燃料噴射弁から噴射される燃料
噴霧が前記点火栓を避けて前記排気弁に向かうように噴
口の向きを設定し、かつこの排気弁の燃焼室に臨むバル
ブフェイス部の表面に微細な凹凸をもつ含浸層を形成し
たため、高温バルブフェイス部により点火栓の近傍で燃
料の蒸発、気化を促進し、同時に含浸層により多くの燃
料を滞留保持させ、バルブフェイス部に近い点火栓の近
傍に蒸発気化した燃料を多く集める混合気の成層化を実
現し、希薄混合気であっても安定した着火性能を維持し
て、燃費や排気エミッションの大幅な改善を図ることが
できる。
【図１】本発明の実施例を示す燃焼室天井壁の平面図で
ある。
ある。
【図２】同じく横断面図である。
３ 燃料噴射弁 ４ 噴口 ５ 燃焼室 ８ 点火栓 ９ 吸気弁 １０ 排気弁 １０ａ バルブフェイス部 １１ 燃焼室天井壁
Claims (1)
- 【請求項１】 燃焼室に点火栓と燃料噴射弁を臨ませる
直噴式火花点火機関において、燃焼室天井壁の中央部に
点火栓を設け、この点火栓のまわりに複数の排気弁を配
置し、前記点火栓を挟んで排気弁に対向する位置に燃料
噴射弁を備え、圧縮行程中に前記燃料噴射弁から噴射さ
れる燃料噴霧が前記点火栓を避けて前記排気弁に向かう
ように噴口の向きを設定し、かつこの排気弁の燃焼室に
臨むバルブフェイス部の表面に微細な凹凸をもつ含浸層
を形成したことを特徴とする直噴式火花点火機関。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1773892A JPH05214938A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 直噴式火花点火機関 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1773892A JPH05214938A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 直噴式火花点火機関 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05214938A true JPH05214938A (ja) | 1993-08-24 |
Family
ID=11952092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1773892A Pending JPH05214938A (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 直噴式火花点火機関 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05214938A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0878613A1 (fr) * | 1997-05-16 | 1998-11-18 | Renault | Moteur à injection directe et allumage commandé |
| WO2002095201A1 (de) * | 2001-05-21 | 2002-11-28 | Robert Bosch Gmbh | Brennstoffeinspritzsystem |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP1773892A patent/JPH05214938A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0878613A1 (fr) * | 1997-05-16 | 1998-11-18 | Renault | Moteur à injection directe et allumage commandé |
| FR2763360A1 (fr) * | 1997-05-16 | 1998-11-20 | Renault | Moteur a injection directe et allumage commande |
| WO2002095201A1 (de) * | 2001-05-21 | 2002-11-28 | Robert Bosch Gmbh | Brennstoffeinspritzsystem |
| US6883491B2 (en) | 2001-05-21 | 2005-04-26 | Robert Bosch Gmbh | Fuel injection system |
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