JPH05212227A - 高温高圧脱塵装置の保護方法 - Google Patents

高温高圧脱塵装置の保護方法

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JPH05212227A
JPH05212227A JP4019136A JP1913692A JPH05212227A JP H05212227 A JPH05212227 A JP H05212227A JP 4019136 A JP4019136 A JP 4019136A JP 1913692 A JP1913692 A JP 1913692A JP H05212227 A JPH05212227 A JP H05212227A
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 燃焼ガス中の未燃分の再燃焼による管型セラ
ミックフィルタの破損を未然に防止することができる高
温高圧脱塵装置の保護方法を提供する。 【構成】 燃焼ガス入口9に、導入ガス中の酸素濃度を
検出する酸素濃度検出センサ16と温度を検出する燃焼
ガス温度センサ17を設けると共に、清浄ガス出口管1
2に、排気される清浄ガス温度を検出する清浄ガス温度
センサ21を設け、上記燃焼ガス入口から導入される燃
焼ガス中の酸素濃度が所定濃度以下に低下した時、或い
は上記清浄ガス出口管から排気される清浄ガス温度が上
記燃焼ガス入口から導入される燃焼ガスの温度より上回
った時に逆洗用ガス管14a,14b,14cから噴出
する逆洗用高圧ガスの噴射間隔を、所定の間隔より短縮
するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石炭焚加圧流動層ボイラ
複合発電システムに付設され、高温高圧の燃焼ガス中の
微小な灰塵を除去するための高温高圧脱塵装置に係り、
特に、装置内で発生する未燃分の再燃焼による高温高圧
脱塵装置の破損を未然に防止した高温高圧脱塵装置の保
護方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、石炭焚加圧流動層ボイラ複合発電
システムには石炭焚加圧流動層ボイラで発生した高温高
圧の燃焼ガス中の灰塵を除去するためのサイクロンと共
に高温高圧脱塵装置が付設されている。この高温高圧脱
塵装置はサイクロンで除去されなかった燃焼ガス中の細
かいダストをさらに除去する精密脱塵するものであり、
一般に耐熱性の多管式多室構造のものが用いられてい
る。
【0003】この多管式多室構造の高温高圧脱塵装置は
図2に示すように、内部中空の竪型胴体a内に設けられ
た上下管板b,c間に複数の管型セラミックフィルタg
が設けられると共に、上記竪型胴体aの上端に燃焼ガス
入口dを、下端にダスト排出口eが形成され、さらに、
上記上下管板b,c間に位置する竪型胴体aに複数の清
浄ガス出口管fが接続されており、また、これら清浄ガ
ス出口管fの先端部にはこれらを連結するようにガス排
出管hが立設され、さらに、このガス排出管fの各連結
口には、これと対向してこれらの清浄ガス出口管f内に
逆洗用高速ガスを噴射する逆洗ガス管iがそれぞれ設け
られた構成をしている。
【0004】そして、図示矢印に示すように、燃焼ガス
入口dから竪型胴体a内に導入されたダストDを含んだ
高温高圧の燃焼ガスGは管型セラミックフィルタg側に
流れ、下部管板c側に至る間に、管型セラミックフィル
タgを通過してダストDが濾過されて清浄ガスSとなっ
てそれぞれの清浄ガス出口管fを通過した後、ガス排出
管hで合流して排気されている。そして、10〜15分
間隔おきに上記逆洗ガス管iから逆洗用高速ガスKをそ
れぞれの清浄ガス出口管f内に噴射してエジェクタ効果
を利用した高圧の圧力波を発生させ、この高圧の圧力波
によって管型セラミックフィルタgの内壁面に付着堆積
したダスト層を強制的に剥がして除去するようになって
いる。
【0005】その後、このように逆洗ガス管iからの逆
洗用高速ガスKによって管型高温高圧フィルタgの内壁
面から除去されたダストはその自重によって竪型胴体a
内下部に落下し、ダスト排出口eに設けられたロックホ
ッパhを介して竪型胴体aから適宜排出されることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した高
温高圧脱塵装置に導入される燃焼ガスG中の酸素濃度
は、通常運転時には3〜5%となっているが、ボイラの
負荷が上昇した場合、低空気運転となって、その燃焼ガ
スG中の酸素濃度が1.5〜3%以下に低下することに
より、燃焼ガスG中を飛散しているダストD中の未燃分
が一時的に増大し、これが管型セラミックフィルタg内
壁に蓄積してしまうことになっていた。そして、このよ
うな状態でボイラの負荷が変動し、燃焼ガスG中の酸素
濃度が増大すると、管型セラミックフィルタg内部に付
着堆積した未燃分を多く含んだダストDが管型セラミッ
クフィルタg内面で自然に再燃焼して管型セラミックフ
ィルタg内面の温度を異常に上昇させ、その外面との間
に大きな温度差が生じて管型セラミックフィルタgに大
きな熱応力が加わって亀裂が発生することがあった。特
に、この亀裂は燃焼ガスGの流速が遅くなって滞留しや
すい管型セラミックフィルタgの下段部分に多く発生し
ていた。
【0007】そのため、逆洗用高速ガスの噴出間隔を予
め、短く設定して、未燃分を含んだダストDの付着量を
減らすことも考えられるが、通常運転時の運転効率から
鑑みて、逆洗用高速ガスの噴出間隔は10〜15分間隔
が最適であるため、いたずらに短縮すると反対に高温高
圧脱塵装置の濾過効率を低下させてしまうといった問題
が生じてくる。
【0008】そこで、本発明はこれらの課題を有効に解
決するために案出されたものであり、その目的は管型セ
ラミックフィルタ内壁に蓄積したダスト中の未燃分の再
燃焼による管型セラミックフィルタに発生していた亀裂
を未然に防止した高温高圧脱塵装置の保護方法を提供す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は竪型胴体内の上下管板間に複数の管状セラミ
ックフィルタを設けて濾過室を形成すると共に、上記竪
型胴体の上端に、燃焼ガスを導入する燃焼ガス入口を、
下端にダスト排出口を形成し、さらに、上記濾過室の竪
型胴体にそれぞれ清浄ガス出口管と、該濾過室内に所定
の間隔で逆洗用高圧ガスを噴射して上記管状セラミック
フィルタ内壁に付着したダストを除去する逆洗用ガス管
を接続した高温高圧脱塵装置において、上記燃焼ガス入
口に、導入される燃焼ガス中の酸素濃度を検出する酸素
濃度検出センサと燃焼ガスの温度を検出する燃焼ガス温
度センサを設けると共に、上記清浄ガス出口管に、排気
される清浄ガス温度を検出する清浄ガス温度センサを設
け、上記燃焼ガス入口から導入される燃焼ガス中の酸素
濃度が所定濃度以下に低下した時、或いは上記清浄ガス
出口管から排気される清浄ガス温度が上記燃焼ガス入口
から導入される燃焼ガスの温度より上回った時に上記逆
洗用ガス管から噴出する逆洗用高圧ガスの噴射間隔を、
上記所定の間隔より短縮したものである。
【0010】
【作用】本発明は上述したように、上記燃焼ガス入口
に、燃焼ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出セン
サを設け、燃焼ガス入口から導入される燃焼ガス中の酸
素濃度が所定濃度以下に低下した時に、逆洗用ガス管か
ら噴出する逆洗用高圧ガスの噴射間隔を、所定の間隔よ
り短くしたものであるため、管状セラミックフィルタ内
壁面への未燃分を多く含んだダストの付着量が大巾に減
少することになる。従って、管状セラミックフィルタ内
壁面へ付着したダスト中の未燃分が再燃焼した場合で
も、その燃焼時間は従来より大巾に短縮されるため、熱
応力による管型セラミックフィルタの破損を未然に防止
することができる。また、上記燃焼ガス入口に、燃焼ガ
スの温度を検出する燃焼ガス温度センサを設けると共
に、清浄ガス出口管に、清浄ガス温度を検出する清浄ガ
ス温度センサを設け、清浄ガス出口管から排気される清
浄ガス温度が上記燃焼ガス入口から導入される燃焼ガス
の温度より上回った時に、逆洗用ガス管から噴出する逆
洗用高圧ガスの噴射間隔を、上記所定の間隔より短くし
たものであるため、管状セラミックフィルタ内壁面で再
燃焼が発生しても、その燃焼時間が短くなり、上記と同
様に熱応力による管型セラミックフィルタの破損を未然
に防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。
【0012】図1は本発明に係る多管式多室構造の高温
高圧脱塵装置の一実施例を示したものである。図示する
ように、この多管式多室構造の高温高圧脱塵装置は、鋼
板等の耐熱性材料で成形された内部中空の竪型胴体1内
に上下管板2,3が設けられており、この上下管板2,
3間に、これらを貫通するように接続された二本の管型
セラミックフィルタ4が設けられている。また、これら
上下管板2,3間であって、管型セラミックフィルタ4
の中間部には、二つの中間管板5a,5bが形成されて
おり、管型セラミックフィルタ4をさらに安定的に支持
すると共に上下管板2,3間を3つに区画している。す
なわち、この竪型胴体1内は上下管板2,3間によっ
て、先ず、上から上部室6,濾過室7、下部室8に区画
され、さらに、この二つの中間管板5a,5bによって
濾過室7が上段から第一濾過室7a,第二濾過室7b、
第三濾過室7cの3つに区画されている。
【0013】この管型セラミックフィルタ4は例えばS
iO2 などのセラミック微粉末を焼結して上下が開口し
た管状に形成したものであり、数μm程度の孔が多数形
成されていて、高温高圧の燃焼ガスGを通過させた際
に、高温高圧の燃焼ガスG中の数μm〜数十μmの微少
なダストDを捕集して燃焼ガスGを清浄化している。
【0014】また、竪型胴体1の上端にはサイクロン
(図示せず)でおおまかに脱塵された600〜800℃
程度の燃焼ガスGを導入するための燃焼ガス入口9が形
成されており、また、その下端には燃焼ガスG中のダス
トDを排出するためのロックホッパ15を備えたダスト
排出口10が形成されている。さらに、この竪型胴体1
の側部であって、上記濾過室7の第一濾過室7a,第二
濾過室7b、第三濾過室7cには、ダストDが除去され
た清浄ガスSを排出するための三つの清浄ガス出口管1
1a,11b,11cがそれぞれ水平に並列して形成さ
れている。
【0015】また、これら各清浄ガス出口管11a,1
1b,11cの先端には、これらを連結するようにガス
排出管12が立設されており、これらの各清浄ガス出口
管11a,11b,11cから流れてきた清浄ガスSを
合流させて排気している。また、このガス排出管12と
各清浄ガス出口管11a,11b,11cとの各連結口
13a,13b,13cにはこれと対向して、逆洗ガス
管14a,14b,14cがそれぞれ設けられており、
各清浄ガス出口管11a,11b,11c内に逆洗用高
速ガスを噴射するようになっている。また、この逆洗ガ
ス管14a,14b,14cは高圧エアタンク16に接
続されており、この高圧エアタンク16は後述する高圧
エアタンク制御装置19によって3〜15分の間隔で、
高圧ガスを逆洗ガス管14a,14b,14cに送るよ
うになっている。
【0016】また、上記燃焼ガス入口9には酸素濃度検
出センサ16が設けられており、ボイラ(図示せず)か
ら竪型胴体1内に導入される燃焼ガスG中の酸素濃度を
検出して、その検出値を高圧エアタンク制御装置19に
入力している。さらに、この燃焼ガス入口9には酸素濃
度検出センサ16と共に燃焼ガス温度センサ17が設け
られており、燃焼ガスGの入口温度を検出して、その検
出値を温度差検出器18に入力している。また、ガス排
出管12には清浄ガス温度センサ21が設けられてお
り、これより排気される清浄ガスSの温度を検出して、
その検出値を燃焼ガス温度センサ17と同様に温度差検
出器18に入力している。この温度差検出器18は高圧
エアタンク制御装置19に接続されており、燃焼ガス温
度センサ17および清浄ガス温度センサ21から入力さ
れる温度を監視し、清浄ガス温度センサ21から入力さ
れた温度が燃焼ガス温度センサ17から入力された温度
を上回った時に、その信号を高圧エアタンク制御装置1
9に入力するようになっている。また、この高圧エアタ
ンク制御装置19は上記高圧エアタンク16、特に上記
逆洗ガス管14a,14b,14cへの逆洗用高速ガス
の供給間隔を制御するものであり、酸素濃度検出センサ
16から入力された燃焼ガスG中の酸素濃度が3%を下
回った時、或いは、温度差検出器18からの信号が入力
された場合に上記逆洗用高速ガスの供給間隔を例えば3
分間隔に短縮するようになっている。
【0017】次に、本実施例の作用を説明する。
【0018】図1に示すように、先ず、サイクロン(図
示せず)でおおまかに脱塵された燃焼ガスGは、竪型胴
体1の上端の燃焼ガス入口9から上部空間6に導入さ
れ、管型フィルタ4の上端部より、濾過空間7側に流れ
る。そして、先ず、燃焼ガスGの一部は管型セラミック
フィルタ4の上段壁面を透過して第一濾過室7a側に流
れる際に含んでいるダストDを除去されて清浄ガスS化
された後、清浄ガス出口管11aを通過してガス排出管
12内に流れる。次に、管型セラミックフィルタ4内を
さらに下方に流れる燃焼ガスGの一部は上記と同様に管
型セラミックフィルタ4中段から第二濾過室7bに流れ
る際に含んでいるダストDを除去されて清浄ガスS化さ
れた後、清浄ガス出口管11bを通過してガス排出管1
2内に流れる。そして、最後に管型セラミックフィルタ
4の下段部に流れた残りの燃焼ガスGはここで急速に流
速が低下し、管型セラミックフィルタ4の下段内面にほ
ぼ滞留状態となってゆっくりと第三濾過室7c側に流れ
る際に、含んでいるダストDを除去されて清浄ガスS化
された後、清浄ガス出口管11cを通過してガス排出管
12内に流れる。
【0019】次に、所定時間、上述したような燃焼ガス
Gの濾過状態が続き、管型セラミックフィルタ4の内壁
面に燃焼ガスG中のダストDが付着蓄積してダスト層が
形成されると濾過効率が低下することから、高圧エアタ
ンク20から各逆洗ガス管14a,14b,14cへ高
速の逆洗用高速ガスが供給され、逆洗ガス管14a,1
4b,14cからそれぞれ各清浄ガス出口管11a,1
1b,11cへ高速の逆洗用高速ガスを噴射してダスト
層を吹き飛ばすように除去することになる。すなわち、
逆洗用高速ガスが、エジェクタ効果によってガス排出管
12内の空気を巻き込み、それぞれ、濾過室7の第一濾
過室7a,第二濾過室7b、第三濾過室7cへ高圧の圧
力波を発生させる。そして、この高圧の圧力波によって
管型セラミックフィルタ4の内壁面に付着堆積したダス
ト層が剥離して吹き飛ばされ、その後、自重によって管
型セラミックフィルタ4内を落下し、ロックホッパ15
を備えたダスト排出口10から竪型胴体1外に排出され
ることになる。通常、高圧エアタンク20から逆洗ガス
管14a,14b,14cへの逆洗用高速ガスの供給は
10〜15分間隔で行われることになる。また、この
時、燃焼ガスG中の酸素濃度は、3〜5%となってい
る。
【0020】ところが、この高温高圧脱塵装置の上流側
に付設されているボイラ(図示せず)ボイラの負荷が上
昇して低空気運転となり、燃焼ガスG中の酸素濃度が
1.5〜3%以下に低下すると、これを燃焼ガス入口9
に設けられた酸素濃度検出センサ16がこれを検知し、
高圧エアタンク制御装置19に入力する。すると、高圧
エアタンク制御装置20はこれによって燃焼ガスG中を
飛散しているダストD中の未燃分が増加したものと判断
し、高圧エアタンク20から逆洗ガス管14a,14
b,14cへの逆洗用高速ガスの供給間隔を10〜15
分間隔から3分間隔で供給するように短縮制御すること
になる。
【0021】これによって、管型セラミックフィルタ4
内壁への未燃分の含有量が多いダストDが頻繁に除去さ
れて、その蓄積量も減少するため、この未燃分の含有量
が多いダストDが管型セラミックフィルタ4内において
再燃焼した場合であっても、その燃焼時間を短くするこ
とが可能となり、管型セラミックフィルタ4への過大な
熱応力を防止することができる。そして、燃焼ガスG中
の酸素濃度が3%以上になると、酸素濃度検出センサ1
6がこれを検知し、高圧エアタンク制御装置20がこれ
によって燃焼ガスG中の未燃分を多く含んでいるダスト
Dが減少したものと判断し、高圧エアタンク20から逆
洗ガス管14a,14b,14cへの逆洗用高速ガスの
供給間隔を元の10〜15分間隔で供給するように制御
する。
【0022】一方、清浄ガス温度と燃焼ガス温度は常時
清浄ガス温度センサ21と燃焼ガス温度センサ17によ
って検出され、その検出値は温度差検出器18に入力さ
れている。通常運転時には清浄ガス温度は燃焼ガス温度
よりも低くなっているが、管型セラミックフィルタ4内
壁へ付着したダストDが再燃焼した場合には、清浄ガス
温度が燃焼ガス温度を上回り、温度差検出器18がその
信号を検出して高圧エアタンク制御装置19に入力す
る。すると、この高圧エアタンク制御装置19は管型セ
ラミックフィルタ4内部で再燃焼が発生したものと判断
し、上記酸素濃度検出センサ16による信号と同様に、
高圧エアタンク20から逆洗ガス管14a,14b,1
4cへの逆洗用高速ガスの供給間隔を10〜15分間隔
から3分間隔で供給するように短縮制御し、管型セラミ
ックフィルタ4内壁での再燃焼を消火することになる。
すなわち、上述したような、酸素濃度検出センサ16に
よる酸素濃度の検出値が1.5〜3%以下になった場合
であっても、管型セラミックフィルタ4内壁へ付着した
ダストDが再燃焼し、清浄ガスS温度が燃焼ガスG温度
を上回ることになるため、これを検出することで再燃焼
時間を短縮すると共に、これを消火することになる。そ
して、管型セラミックフィルタ4内壁での再燃焼がなく
なると清浄ガスS温度が燃焼ガスG温度を下回るため、
これを温度差検出器18が検出して高圧エアタンク制御
装置19に入力し、これによって、この高圧エアタンク
制御装置19は管型セラミックフィルタ4内部で再燃焼
が無くなったものと判断し、上記酸素濃度検出センサ1
6による信号と同様に、高圧エアタンク20から逆洗ガ
ス管14a,14b,14cへの逆洗用高速ガスの供給
間隔を3分間隔から通常運転時の10〜15分間隔に戻
すように制御することになる。
【0023】このように、本発明は管型セラミックフィ
ルタ4内部での再燃焼が起きやすい状況、あるいは再燃
焼が起きた場合、迅速に逆洗用高速ガスKの供給間隔を
短縮するように制御したため、再燃焼の発生頻度を減少
させることができると共に、再燃焼が起きた場合であっ
てもその燃焼時間を短くすることができる。従って、未
燃分再燃焼に起因する過大な熱応力による管型セラミッ
クフィルタ4の破損を未然に防止することができ、しか
も装置の濾過効率を不必要に低下させることがなくな
る。
【0024】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、従来、管
型セラミックフィルタに生じていた亀裂を未然に防止す
ることが可能となり、装置の耐久性及び信頼性が大巾に
向上するといった優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高温高圧脱塵装置の一実施例を示
す全体概略図である。
【図2】従来の高温高圧脱塵装置の一実施例を示す全体
概略図である。
【符号の説明】
1 竪型胴体 2 上部管板 3 下部管板 4 管型セラミックフィルタ 7 濾過室 9 燃焼ガス入口 10 ダスト排出口 11 清浄ガス出口 16 酸素濃度検出センサ 17 燃焼ガス温度センサ 21 清浄ガス温度センサ D ダスト G 燃焼ガス K 逆洗用高速ガス S 清浄ガス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 竪型胴体内の上下管板間に複数の管状セ
    ラミックフィルタを設けて濾過室を形成すると共に、上
    記竪型胴体の上端に、燃焼ガスを導入する燃焼ガス入口
    を、下端にダスト排出口を形成し、さらに、上記濾過室
    の竪型胴体にそれぞれ清浄ガス出口管と、該濾過室内に
    所定の間隔で逆洗用高圧ガスを噴射して上記管状セラミ
    ックフィルタ内壁に付着したダストを除去する逆洗用ガ
    ス管を接続した高温高圧脱塵装置において、上記燃焼ガ
    ス入口に、導入される燃焼ガス中の酸素濃度を検出する
    酸素濃度検出センサと燃焼ガスの温度を検出する燃焼ガ
    ス温度センサを設けると共に、上記清浄ガス出口管に、
    これより排気される清浄ガス温度を検出する清浄ガス温
    度センサを設け、上記燃焼ガス入口から導入される燃焼
    ガス中の酸素濃度が所定濃度以下に低下した時、或いは
    上記清浄ガス出口管から排気される清浄ガス温度が上記
    燃焼ガス入口から導入される燃焼ガスの温度より上回っ
    た時に上記逆洗用ガス管から噴出する逆洗用高圧ガスの
    噴射間隔を、上記所定の間隔より短縮したことを特徴と
    する高温高圧脱塵装置の保護方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009056354A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Takuma Co Ltd 高温集塵装置のダスト払い落し制御方法および制御装置
CN102728157A (zh) * 2011-04-15 2012-10-17 Bha控股公司 改进的在过滤集尘室中从燃煤发电厂捕获汞

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