JPH05212074A - 湾曲したタンポンの製造方法 - Google Patents

湾曲したタンポンの製造方法

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JPH05212074A
JPH05212074A JP4188030A JP18803092A JPH05212074A JP H05212074 A JPH05212074 A JP H05212074A JP 4188030 A JP4188030 A JP 4188030A JP 18803092 A JP18803092 A JP 18803092A JP H05212074 A JPH05212074 A JP H05212074A
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JP
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tampon
absorber
absorbent body
manufacturing
curved
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JP4188030A
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English (en)
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Iten Thomas P Van
ピーター ヴァン イーテン トーマス
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Kimberly Clark Corp
Original Assignee
Kimberly Clark Corp
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Publication date
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/20Tampons, e.g. catamenial tampons; Accessories therefor
    • A61F13/2082Apparatus or processes of manufacturing
    • A61F13/2085Catamenial tampons
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/70Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres
    • D04H1/72Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres the fibres being randomly arranged
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 異なる密度の繊維領域を有する湾曲したタン
ポンであって、その繊維領域によって使用前におけるタ
ンポンの湾曲が保たれるようなタンポンの製造方法を提
供する。 【構成】 厚さが最も厚い部分は最も薄い部分よりも多
量の繊維を有する厚さが一定でない断面を有する吸収体
に開口を設け、その開口に引張用ストリングを取り付け
る。吸収体は細長い円筒形のブランクに成形され、次い
で、圧縮されて高密度繊維領域と低密度繊維領域とを有
するプレジットになる。圧縮後、低密度繊維領域は高密
度繊維領域よりも短時間で、かつ/又は大規模に膨張
し、湾曲タンポンを形成する。湾曲タンポンは硬く、形
状維持機能を有しており、指状タンポンとして用いるこ
ともできるし、アプリケーターとともに用いることもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、月経液吸収用の生理用タ
ンポンの製造方法に関し、より詳細には、異なる密度の
繊維領域を有する湾曲したタンポンであって、その繊維
領域によって使用前におけるタンポンの湾曲が保たれる
ようなタンポンの製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】最近では、二つの基本的なタイプのタン
ポンが使用されている。第一のタイプは、ユーザーが自
らの指で膣に挿入することができる指状のタンポンであ
る。第二のタイプはアプリケーターの中に収まっている
タンポンで、このタンポンはそのアプリケーターを介し
て女性の膣に挿入される。どちらのタイプのタンポンも
ゆるく結合した吸収性材料の矩形状ストリップを折り曲
げて、あるいは、丸めてブランクの中に収め、次いで、
そのブランクを圧縮して円筒形状の製品(プレジット:
pledget として知られているもの)にすること
によってつくられる。プレジットはカバーを有していて
もよいし、有していなくてもよい。どちらのタイプのタ
ンポンにもプレジットに引張ストリングが付いていてタ
ンポンを女性の膣から取り出すことができるようにされ
ている。アプリケータ式のタンポンでは、通常、タンポ
ンは包装されて箱詰めされる前にアプリケーターの中に
組み込まれる。
【0003】今日までほとんどのタンポンはまっすぐな
円筒形状を有するものとしてつくられてきた。そのよう
なタンポンの代表例としては米国特許第3,340,8
74号、同第3,854,481号、同第5,047,
024号がある。まっすぐな形状のタンポンの欠点は、
女性の膣口は湾曲しているので、まっすぐな形状のタン
ポンを膣に挿入しようとするときに女性が不快感を覚え
ることである。
【0004】まっすぐな形状のタンポンを女性の膣に挿
入することを容易にするため、湾曲したアプリケーター
を使うことがいくつかの米国特許に開示されている。代
表的なものは米国特許第1,224,735号及び同第
4,755,166号がある。しかしながら、これらの
アプリケーターも依然としてまっすぐな形状のタンポン
を使用している。Crockfordの米国特許第3,
765,417号は湾曲したアプリケーターに用いるた
めの円弧形状のタンポンを開示している。この湾曲した
タンポンは圧縮した吸収性材料のシートを折り曲げて形
成され、わずかな曲率を有している。しかしながら、硬
く、円筒形状をしており、指状タンポンとして単独で、
あるいは、アプリケーターとともに用いられる湾曲タン
ポンの製造方法については言及されていない。さらに、
この米国特許では、タンポンの使用前の湾曲を維持する
異なる密度の繊維の領域を有するような湾曲タンポンは
示されていない。
【0005】このような点に鑑みて、まっすぐなタンポ
ンよりも女性の膣口の曲がり具合に近似している曲率を
有するタンポンの製造方法が開発された。
【0006】
【発明の概要】本発明は月経液を吸収する生理用タンポ
ンの製造方法に関する。この製造方法は、厚さが変化す
る断面形状を有する吸収体を製造する工程を含んでい
る。吸収体の最も厚さが大きい部分は最も厚さが薄い部
分よりも大きな容積の繊維を含んでいる。この吸収体は
不織カバーで囲むこともできる。また、カバーを用いた
場合には、吸収体とカバーの双方に開口を形成すること
もできる。この開口は吸収体及びカバーの一端に隣接し
ていることが好ましい。この開口には引張用ストリング
が通され、この引張用ストリングは吸収体に取り付けら
れる。次いで、この吸収体は円筒形状のブランクに成形
される。次いで、この円筒形状のブランクがモールドキ
ャビティに挿入され、圧縮されプレジットになる。この
プレジットは大きな密度の繊維の領域と小さな密度の繊
維の領域とを有している。次いで、プレジットがモール
ドキャビティから取り出され、低密度繊維領域は高密度
繊維領域よりも早い速度で、かつ/または大規模に膨張
する。こうして、湾曲したタンポンが形成される。
【0007】タンポンは女性の膣口に挿入されてもその
湾曲した状態を維持しており、月経液、血液などを吸収
するにつれてほぼまっすぐな円筒形状を呈するに至る。
本発明の一般的な目的は月経液吸収用の生理用タンポン
の製造方法を提供することである。より詳細には、湾曲
したタンポンの製造方法を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、使用前において硬
く、形状維持機能を有する湾曲タンポンの製造方法を提
供することである。
【0009】本発明のさらに他の目的は、女性の膣口の
曲がり具合に極めて近似しており、指状タンポンとして
用いることができるほど充分に硬い湾曲タンポンを製造
する方法を提供することである。
【0010】本発明のさらに他の目的は、簡単で経済的
な湾曲タンポンの製造方法を提供することである。
【0011】本発明の目的及び利点は以下の記述及び添
付図面に照らして当業者にとっては明らかである。
【0012】
【実施例】図1には、月経液、血液などを吸収する能力
を備えた吸収体10が示されている。この吸収体10は
天然または合成繊維からつくられた適当な吸収性材料か
ら形成されている。適当な吸収性材料とは、例えば、コ
ットン、ポリエステル、セルロース、アセテート、ナイ
ロン、ポリプロピレン、レーヨン、またはこれらの混合
物である。また、吸収体10はコットン及びレーヨン繊
維からなる不織の結合カードウェブからもつくることが
できる。約50〜75%の漂白したコットンライナー繊
維と約25〜50%のレーヨン繊維の均一な混合物が適
している。コットンとレーヨンの混合物を用いる場合に
は、コットン繊維のデニール及び長さは様々に変えるこ
とができる。コットン繊維の含水率は約10〜15%の
範囲にあることが必要である。レーヨン繊維は約3〜8
のデニールと約1〜2インチ(25.4〜50.8m
m)のステープル長さとを有し、さらに、高クリンプ特
性を有していることが必要である。レーヨン繊維は艶無
し仕上げを施すことが好ましい。また、レーヨン繊維の
含水率は約10〜12%の範囲内であることが必要であ
る。
【0013】吸収体10はくさび型断面形状を有し、二
つの吸収層12,14を重ね合わせることにより形成さ
れる。ただし、吸収体10は他の形状に形成してもよい
し、単一の繊維層から形成することも可能である。吸収
体10は約2.5〜4.0インチ(63.5〜101.
6mm)の範囲の全長と、約1〜2インチ(25.4〜
50.8mm)の範囲の幅と、約0.5〜1.5インチ
(12.7〜38.1mm)の最大厚さと約0.125
〜0.5インチ(3.2〜12.7mm)の最小厚みと
の間で変わる厚さとを有している。
【0014】吸収体10が圧縮されると、高密度繊維領
域16は吸収体10の最も厚い部分を形成し、低密度繊
維領域18は吸収体10の最も薄い部分を形成する(図
2参照)。高密度繊維領域16は低密度繊維領域18よ
りも多量の繊維を含んでいる。
【0015】図2に示すように、湾曲した生理用タンポ
ン20は高密度繊維領域16と低密度繊維領域18とを
有している。この生理用タンポン20は円弧形状をなし
ており、月経期間中に排出された月経液や血液などを吸
収し得る能力を備えている。湾曲タンポン20は長手方
向中心軸A−Aを有する圧縮されたプレジット22から
つくられる。長手方向中心軸A−Aは約3〜8インチ
(76.2〜302.2mm)の曲率半径を有する円弧
をなすように形成される。好ましい曲率半径は約4〜7
インチ(101.6〜177.8mm)である。長手方
向中心軸A−Aは第一曲率半径24と第二曲率半径26
との間に位置する。第一曲率半径24がなす半径は第二
曲率半径26がなす半径よりも大きい。換言すれば、タ
ンポン20の長い方の外周表面の円弧が第一曲率半径2
4であり、タンポン20の短い方の外周表面の円弧が第
二曲率半径26である。
【0016】低密度繊維領域18は第一曲率半径24に
隣接して位置し、高密度繊維領域16は第二曲率半径2
6に隣接して位置している。各繊維領域16,18はプ
レジット22の体積の少なくとも約25%を占めてお
り、この場合、プレジット22の体積の少なくとも約4
0%を占めることが好ましい。低密度繊維領域18はプ
レジット22の体積の約60%を、高密度繊維領域16
はプレジット22の体積の約40%を占めることが最も
好ましい。ただし、各繊維領域16,18がプレジット
22に占める体積の割合はタンポンの形状及び/又は製
造方法により変わってくる。必要ある場合には、二つ以
上の繊維領域を形成することも可能である。
【0017】各繊維領域16,18はプレジット22の
ほぼ全長にわたって延びており、相互に隣接して配設さ
れている。ただし、各繊維領域16,18はプレジット
22の一部の長さにわたって延びているようにすること
もできる。例えば、各繊維領域16,18はプレジット
22の中央部分にのみ延びるようにすることもできる
し、あるいは、プレジット22の半分の長さにのみわた
って延びるようにすることもできる。
【0018】図1に示すように、吸収体10はカバー2
8で囲むようにすることができる。カバー28はポリオ
レフィン、特にポリプロピレン又はポリエチレンなどの
不織材料からつくることができる。好適な材料はスパン
ボンドである。カバー28には、吸収体10の繊維が女
性の膣口の内壁に直接に接触しないようにするという利
点がある。この結果、タンポン20が取り外された後に
膣口内部に繊維が残らないようにすることができる。カ
バー28は吸収体10の両端部30,32で接合させ
て、吸収性繊維を完全に内部に取り囲むようにすること
ができる。また、カバー28をヒートシール性の材料か
ら形成して、熱及び/又は圧力を加えて吸収体10にカ
バー28を結合させるようにすることもできる。なお、
他の手段を用いてカバー28を吸収性繊維に接合させる
こともできる。一例として接着剤がある。
【0019】吸収体10を貫通させて、あるいは、カバ
ー28がある場合にはカバー28をも貫通させて、開口
34を形成することができる。開口34はタンポン20
の長手方向中心軸A−Aにほぼ直角に、端部32に隣接
して設けられる。吸収体10が仮成形され、圧縮されて
プレジット22になる前に、引張用ストリング36を開
口34に通し、符号38に示すようにループを形成す
る。引張ストリング36が吸収体10から外れないよう
に、引張ストリング36の自由端付近にはノット40を
形成する。引張ストリング36は、タンポン20が所定
量の月経液を吸収した後に、女性の膣口からタンポン2
0を取り出すための手段として用いられる。なお、他の
取り付け手段を用いて引張用ストリング36を吸収体1
0に取り付けることもできる。
【0020】図3に示すように、本発明に係る湾曲タン
ポンを製造する方法は吸収体10を細長い円筒形状のブ
ランク42に前成形する工程を有している。この工程を
実施する手段の一つは、吸収体10を吸収体10の幅よ
りも小さい直径を有するファンネル44の中を通過させ
ることである。吸収体10は真空でファンネル44の中
を通るように引張してもよいし、機械的にファンネル4
4の中を引張したり、あるいは押し出してもよい。この
ファンネル44はくさび型吸収体10を円筒形のブラン
ク42に変形させる第一段階である。この変形は前圧縮
工程としてとらえることもできる。
【0021】次いで、図4に示すように、細長い円筒形
のブランク42はモールドキャビティ46に挿入され
る。モールドキャビティ46の一例としては、両端が開
口している中空の細長い円筒形のキャビティがある。モ
ールドキャビティ46はその周囲に取り付けられたヒー
ター48で加熱しておくこともできる。モールドキャビ
ティ46には軸方向スロット50を設けておくことが必
要である。このスロット50を介して引張用ストリング
36及びノット40をモールドキャビティ46の外部に
位置させておくことができる。ブランク42をモールド
キャビティ46の中に入れておいた状態で、ノーズコン
プレッサ52とベースコンプレッサ54をモールドキャ
ビティ46の両端から挿入して円筒形ブランク42を圧
縮する。
【0022】ノーズコンプレッサ52の挿入端56は凹
状になっており、円筒形ブランク42の前端30が丸い
先端に形成することができるようになっている。タンポ
ン20の前端すなわち挿入端30を丸くすることは任意
であるが、ユーザーの立場からすれば丸くする方が好ま
しい。円筒形ブランク42は圧縮されて、円筒形状のプ
レジット22になる。このプレジット22は約1〜1.
5インチ(25.4〜38.1mm)の範囲の全長と、
約0.30〜0.75インチ(7.6〜19.1mm)
の範囲の直径を有している。なお、好ましい全長は約
1.25インチ(31.75mm)である。通常、プレ
ジット22は約2.8〜4.2グラムの範囲の重量を有
している。プレジット22を形成する際に、円筒形ブラ
ンク42を高温、例えば、華氏約50〜200度(摂氏
122〜392度)の範囲、好ましくは華氏約90〜1
10度(摂氏194〜230度)の範囲に加熱すること
が好ましい。また、ブランク42の含水率は約5〜15
%の範囲、好ましくは約10〜12%の範囲に維持する
ことが好ましい。
【0023】円筒形ブランク42は約750〜3000
ポンド/平方インチ、好ましくは約1500〜2000
ポンド/平方インチの端部圧縮力を受けて圧縮される。
この圧力はノーズコンプレッサ52とベースコンプレッ
サ54とによって円筒形ブランク42に与えられる。こ
の圧縮は所望の時間において行われる。その時間は一般
的には0.25以上であるが、約0.25〜1.5秒が
好ましい。圧縮後のプレジット22の第二曲率半径部分
における密度は約10〜15ポンド/立方フィート(プ
レジット22の含水率が約12%におけるときの値)で
ある。第一曲率半径部分におけるプレジット22の密度
は約6〜10ポンド/立方フィート(プレジット22の
含水率が約12%におけるときの値)である。
【0024】プレジット22はモールドキャビティ46
から取り出された時点ではほぼまっすぐであるが、すぐ
に湾曲形状のタンポン20に広がる。この湾曲した形状
は低密度繊維領域18の膨張によって得られるものであ
る。高密度繊維領域16の繊維は圧縮された形状を維持
しようとする傾向があるため、低密度繊維領域18の繊
維と少なくとも同等には膨張せず、また、低密度繊維領
域18の繊維ほど急速に膨張もしない。低密度繊維領域
18の繊維が膨張することによって、タンポン20は新
規な円弧形状をなすとともに、硬くなることによってそ
の形状が維持される。この形状硬化によって、タンポン
20はアプリケーターを用いることなく膣口に挿入でき
る指状タンポンとしての使用が可能になる。
【0025】図5にはタンポン20の断面図が示されて
いる。高密度繊維領域16及び低密度繊維領域18の各
々はカバー28に取り囲まれている。低密度繊維領域1
8の繊維が外側に膨張することによって、タンポン20
は円弧形状をなすに至る。このため、タンポン20の断
面は真円筒形状からしずく型または楕円形状までの間を
変化することがある。図5に示す通りである。タンポン
20の断面の最終的な形状は、用いる繊維の種類、圧縮
する繊維の量、繊維の含水率、圧縮工程時のパラメータ
などに依存する。一旦、タンポン20が女性の膣口に挿
入されれば、タンポン20は月経液や血液などを吸収
し、低密度繊維領域16及び高密度繊維領域18の双方
における繊維が膨張する。この膨張により、タンポン2
0はまっすぐな細長い円筒形状になる。
【0026】製造時においては、湾曲した、あるいは、
円弧形状のタンポン20は包装されて衛生的な状態に保
たれる。包装は透明なプラスティック、紙、セルロース
などで行うことができる。包装した複数個のタンポンを
箱またはプラスティックの袋チなどに詰め込んで、ユー
ザーに販売される。
【0027】図6に示すように、各タンポン20を包装
することに代えて、各タンポン20を湾曲したアプリケ
ーター58の中に入れておくこともできる。アプリケー
ター58は外側チューブ60と内側チューブ62とを備
えている。外側チューブ60は長さが約2〜3インチ、
直径が約1/4〜3/4インチの中空のチューブであ
る。外側チューブ60は射出成形することができるポリ
エチレンなどの低密度ポリマー材料からつくることが好
ましい。ただし、外側チューブ60は紙またはボール紙
の一または二以上の層、異なる種類の熱可塑性材料、あ
るいは、それらの混合物からつくることもできる。可能
ならば、外側チューブ60の材料は水分散性、水溶性、
光分解性及び生物分解性の材料を用いることが好まし
い。
【0028】外側チューブ60は所望の曲率半径を有す
る円弧の形状につくることができ、段付きの形状とする
ことが好ましい。すなわち、拡径部分64とそれよりも
小さな半径の把持部分66を有するようにすることが好
ましい。拡径部分64はほぼ円形の断面を有し、拡径部
分64の中に収容されているタンポン20の外径よりも
わずかに大きいように成形されている。拡径部分64の
先端には花弁状部分68を形成することができる。花弁
状部分68はスロット70で仕切られた薄い可撓性の部
分である。この花弁状部分68はタンポン20がアプリ
ケーター58から出されるときに半径方向外側に曲がる
ことができるようにされている。複数の花弁状部分6
8、好ましくは、3,5,7などの奇数の花弁状部分6
8を形成することができる。奇数の花弁状部分68を形
成しておけば、タンポン20が取り出された後に外側チ
ューブ60がつぶれたり、平らになったりすることを防
止できる。外側チューブ60がつぶれることを防止する
ことによって、膣が挟まれないようにすることができ
る。この結果、アプリケーターを安全に使用することが
できるとともに、タンポン20を膣に挿入するときの感
じを向上させることもできる。
【0029】内側チューブ62は中空のチューブであっ
て、押し出し加工を行うことができる高密度ポリエチレ
ンからつくられていることが好ましい。内側チューブ6
2は外側チューブ60の曲率半径と同様の円弧形状を有
している。内側チューブ62の直径は把持部分66の直
径よりも小さく、必要であれば、楕円形状の断面とする
こともできる。内側チューブ62は隔たって位置してい
る第一フレア端部72と第二フレア端部74とを有して
いる。これら二つのフレア端部72,74は内側チュー
ブ62と外側チューブ60が組み付けられた後に内側チ
ューブ62が外側チューブ60から外れないようにする
ためのものである。第一フレア端部72はタンポン20
の端部32を押し上げ、タンポン20を外側チューブ6
0から膣内部へ進入させる。内側チューブ62の長さは
外側チューブ60の長さに応じて、機能を発揮し得るよ
うに、決められる。タンポンアプリケーターに関する記
述は米国特許出願シリアルNo.07/537,677
号にあり、本願はこの米国特許出願を引用し、記述の一
部をなすものとする。
【0030】タンポン20がアプリケーター58から一
旦押し出された後は、アプリケーター58は捨てられ
る。タンポン20は膣内部にある間において、月経液、
血液、体液などを吸収し、タンポン20の繊維はそれら
の液体を吸収するにつれて膨張する。この膨張によりタ
ンポン20はよりまっすぐな、より円筒形に近い形状に
なる。タンポン20はその機能を発揮して液体を吸収し
た後、引張用ストリング36を引張することにより取り
出される。
【0031】図7に示す湾曲したタンポン76において
は、プレジットの一端に軸方向の開口78が形成され、
この開口78に湾曲したスティック80が挿入されてい
る。軸方向の開口78はタンポン76の端部32に形成
することが好ましい。開口78の長さは約0.25〜
0.75インチ(6.35〜19.5mm)の範囲から
選ぶことができ、そのうち好ましい長さは約0.625
インチ(15.9mm)である。プレジット22の軸方
向の開口78は、プレジット22がモールドキャビティ
46の中で圧縮されているときに、モールドキャビティ
46の一端にピンを差し込むことによって形成すること
ができる。例えば、細長いピンをベースコンプレッサ5
4の一端に差し込むことにより開口78を形成すること
ができる。ベースコンプレッサ54を取り出したときに
開口78が露出される。
【0032】湾曲したスティック80の一端はプレジッ
ト22に設けられた開口78に挿入されている。スティ
ック80は湾曲したものとして示されているが、まっす
ぐなスティックを用いることもできる。プレジット22
の円弧と同様な円弧形状を有する湾曲スティック80を
用いることによって、不快感なしにタンポン20を膣に
容易に挿入することができる。スティック80によって
タンポン20を女性の膣内部に挿入することが容易にな
る。タンポン20を女性の膣に一旦挿入した後は、ステ
ィック80は開口78から抜かれ、捨てられる。
【0033】図8は湾曲タンポンの製造方法を示すブロ
ックダイアグラムである。このブロックダイアグラムは
いくつかの変更が可能である。第一に、吸収体が所望の
形状に一旦形成された後は、カバーで覆い、カバーと吸
収体の双方を貫通する開口を設けることができる。ある
いは、カバーは設けなくてもよい。この場合には、開口
は吸収体にのみ設けられる。
【0034】次いで、引張用ストリングを取り付け、吸
収体を円筒形ブランクに成形する。次いで、円筒形ブラ
ンクをモールドキャビティ内部に挿入する。この時点
で、二つの変更が可能である。一つはプレジットの挿入
端の先端を丸くすることである。もう一つは吸収体の反
対端に軸方向の開口を設けることである。この開口はタ
ンポンをスティック状タンポンにつくる場合に設けられ
る。この場合では、圧縮後に、スティックの端部が軸方
向開口に挿入され、アプリケーターとして用いられる。
【0035】モールドキャビティ46の内部では円筒形
ブランク42は圧縮されてプレジット22になる。次い
で、プレジット22がモールドキャビティ46から取り
出され、湾曲タンポン20に膨張することが可能にな
る。その後、湾曲タンポン20は包装されて、指状タン
ポンとして販売される。第二の変更例は、タンポン20
を図6に示すようなアプリケーターの内部に組み入れる
ことである。第三の変更例は、プレジットの一端に形成
された軸方向開口にスティックを挿入し、スティック状
タンポンを形成することである。次いで、複数の指状タ
ンポン、アプリケーターまたはスティック状タンポンを
販売用に箱詰めし、あるいは、プラスティック製の袋に
詰める。
【0036】以上、本発明を実施例について説明してき
たが、この説明に照らせば当業者にとっては多くの改
変、修正、応用が可能であることは明らかである。従っ
て、本発明の範囲から逸脱しない範囲においてこれらの
改変、修正、応用も本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カバーで囲まれたくさび型吸収体の斜視図であ
って、この吸収体は湾曲タンポンとして用いることがで
き、この吸収体には引張用ストリングが取り付けられて
いる。
【図2】圧縮したプレジットから形成したタンポンの斜
視図である。このプレジットは第一曲率半径及び第二曲
率半径と、第一曲率半径に隣接して位置している高密度
繊維領域と第二曲率半径に隣接して位置している低密度
繊維領域とを有している。
【図3】細長い円筒形状のブランクに成形された、図1
に示したくさび型吸収体の分解図である。
【図4】円筒形状のブランクを圧縮してプレジットにす
るモールドキャビティの斜視図である。
【図5】図2に示した生理用タンポンの5−5線におけ
る断面図である。
【図6】円弧型アプリケーターの中に保持された生理用
タンポンの斜視図である。
【図7】一端にスティックを取り外し自在に挿入した湾
曲タンポンの斜視図である。このスティックは膣口への
タンポンの挿入を容易にするためのものである。
【図8】湾曲タンポンの製造方法のブロックダイアグラ
ムである。
【符号の説明】
10 吸収体 12 吸収層 14 吸収層 16 高密度繊維領域 18 低密度繊維領域 20 タンポン 22 プレジット 24 第一曲率半径 26 第二曲率半径 28 カバー 30 端部 32 端部 34 開口 36 引張ストリング 40 ノット 42 ブランク 44 ファンネル 46 モールドキャビティ 48 ヒーター 50 スロット 52 ノーズコンプレッサ 54 ベースコンプレッサ 56 挿入端 58 アプリケーター 60 外側チューブ 62 内側チューブ 64 拡径部分 66 把持部分 68 花弁状部分 70 スロット 72 第一フレア端部 74 第二フレア端部 76 タンポン 78 開口 80 スティック

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲したタンポンを製造する方法であっ
    て、(a)厚さが一定でない断面を有し、最も厚い部分
    は最も薄い部分よりも多量の繊維を有している吸収体を
    形成する工程と、(b)引張用ストリングを前記吸収体
    に取り付ける工程と、(c)前記吸収体を圧縮し、高密
    度繊維領域と低密度繊維領域とを有する細長い円筒形の
    プレジットに成形する工程と、(d)前記低密度繊維領
    域を膨張させ、湾曲したタンポンを形成する工程とを備
    える湾曲タンポンの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記吸収体の断面はくさび型に形成され
    ることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記吸収体は高温下で圧縮されることを
    特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記高温は華氏約50〜200度である
    ことを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記吸収体は約750〜3000ポンド
    /平方インチの圧力で圧縮されることを特徴とする請求
    項1に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記吸収体は約5〜15%の含水率を有
    しつつ圧縮されることを特徴とする請求項1に記載の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記湾曲吸収体を、女性の膣内部に挿入
    することを容易にする円弧形状のタンポンアプリケータ
    ー内に収納する工程をさらに備えることを特徴とする請
    求項1に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 湾曲したタンポンを製造する方法であっ
    て、(a)厚さが一定でないくさび型の断面を有し、最
    も厚い部分は最も薄い部分よりも多量の繊維を有してい
    る吸収体を形成する工程と、(b)前記吸収体をカバー
    で覆う工程と、(c)前記カバーと前記吸収体の双方に
    開口を設ける工程と、(d)前記開口に引張用ストリン
    グを通し、この引張用ストリングを前記吸収体に取り付
    ける工程と、(e)前記吸収体を圧縮して、高密度繊維
    領域と低密度繊維領域とを有する細長い円筒形状のプレ
    ジットに成形する工程と、(f)前記低密度繊維領域を
    膨張させて、湾曲タンポンを形成する工程とを備える湾
    曲タンポンの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記開口は前記吸収体の厚さ方向に貫通
    して設けられ、前記吸収体の一端付近に設けられること
    を特徴とする請求項8に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記吸収体は華氏約90〜110度の
    範囲の温度下で圧縮されることを特徴とする請求項3に
    記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記吸収体は約1500〜2000ポ
    ンド/平方インチの圧力で圧縮されることを特徴とする
    請求項8に記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記吸収体は約10〜15%の含水率
    を有しつつ圧縮されることを特徴とする請求項8に記載
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 湾曲したタンポンを製造する方法であ
    って、(a)厚さが一定でないくさび型の断面を有し、
    最も厚い部分は最も薄い部分よりも多量の繊維を有して
    いる吸収体を形成する工程と、(b)前記吸収体を不織
    カバーで覆う工程と、(c)前記吸収体の厚さ方向に貫
    通させて、前記吸収体の一端付近に開口を設ける工程
    と、(d)前記開口に引張用ストリングを通し、この引
    張用ストリングを前記吸収体に取り付ける工程と、
    (e)前記吸収体をファンネル内に通して細長い円筒形
    のブランクを成形する工程と、(f)前記円筒形のブラ
    ンクをモールドキャビティ内部で圧縮し、高密度繊維領
    域と低密度繊維領域とを有するプレジットを成形する工
    程と、(g)前記プレジットを前記モールドキャビティ
    から取り出し、前記低密度繊維領域を膨張させて湾曲タ
    ンポンを形成する工程とを備える湾曲タンポンの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記ファンネルは前記くさび型吸収体
    の幅よりも小さい最小直径を有していることを特徴とす
    る請求項13に記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記円筒形の吸収体は圧縮されている
    間に華氏約50〜200度の範囲の温度で加熱されるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記円筒形の吸収体は約5〜15%の
    含水率を有することを特徴とする請求項13に記載の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 湾曲したタンポンを製造する方法であ
    って、(a)厚さが一定でない断面を有し、最も厚い部
    分は最も薄い部分よりも多量の繊維を有している吸収体
    をコットンとレーヨン繊維の混合物から形成する工程
    と、(b)前記吸収体を不織カバーで覆う工程と、
    (c)前記カバーと前記吸収体の双方にそれらの厚さ方
    向に貫通する開口を前記吸収体の一端付近に設ける工程
    と、(d)前記吸収体をファンネル内に通して細長い円
    筒形のブランクを成形する工程とを備え、前記ファンネ
    ルは前記吸収体の幅よりも小さい最小直径を有してお
    り、(e)前記円筒形のブランクをモールドキャビティ
    に挿入し、前記ブランクをモールドキャビティ内部で圧
    縮し、高密度繊維領域と低密度繊維領域とを有するプレ
    ジットを成形する工程と、(f)前記プレジットを前記
    モールドキャビティから取り出し、前記低密度繊維領域
    を膨張させて湾曲タンポンを形成する工程とを備える湾
    曲タンポンの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記プレジットの一端に軸方向開口を
    設け、該軸方向開口に前記湾曲タンポンを女性の膣に挿
    入することを容易にするスティックを挿入することを特
    徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記湾曲吸収体を、女性の膣内部に挿
    入することを容易にする円弧形状のタンポンアプリケー
    ター内に収納する工程をさらに備えることを特徴とする
    請求項17に記載の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記円弧形状のタンポンアプリケータ
    ーは内側チューブと外側チューブとを有し、前記湾曲タ
    ンポンは前記外側チューブの中に保持されており、前記
    内側チューブは前記湾曲タンポンを前記外側チューブか
    ら押し出すものであることを特徴とする請求項19に記
    載の製造方法。
JP4188030A 1991-11-26 1992-07-15 湾曲したタンポンの製造方法 Pending JPH05212074A (ja)

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