JPH0521200U - 遠心圧縮機用ロータ - Google Patents

遠心圧縮機用ロータ

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JPH0521200U
JPH0521200U JP7001691U JP7001691U JPH0521200U JP H0521200 U JPH0521200 U JP H0521200U JP 7001691 U JP7001691 U JP 7001691U JP 7001691 U JP7001691 U JP 7001691U JP H0521200 U JPH0521200 U JP H0521200U
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JP
Japan
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impeller
rotary shaft
fitting
shaft
boss
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Withdrawn
Application number
JP7001691U
Other languages
English (en)
Inventor
信雄 安井
Original Assignee
株式会社神戸製鋼所
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Publication date
Application filed by 株式会社神戸製鋼所 filed Critical 株式会社神戸製鋼所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速回転に伴って発生するインペラの異常振
動を防ぐ。 【構成】 回転軸1に設けた鍔部3にリング状の突起縁
3aを設け、この突起縁3aの内側にインペラ4に設け
たボス4bを嵌合することにより,高速回転に伴う遠心
力によるインペラ4の軸嵌合穴4aの拡がりが抑制され
るので、この軸嵌合穴4aの拡がりに基づいて発生する
異常振動が防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は遠心圧縮機用ロータの改善に関し、特に回転に際してロータを構成す る回転軸とインペラとの嵌合部に、遠心力に基づく隙間が生じるのを防ぐように した増速機内蔵型の遠心圧縮機用ロータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、一般に遠心圧縮機用ロ−タは回転軸にインペラが外嵌されると 共に着脱自在に固定されてなる構成になっているが、回転軸の回転をインペラに 伝達する回転伝達手段は下記の3通りであった。 キーを用いる回転伝達手段 ツースカップリングを用いる回転伝達手段 ポリゴンフィットを用いる回転伝達手段
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、先ずキーを用いる回転伝達手段は、その構成がシンプルであっ て製造コスト的に有利であるという利点があるが、高速回転によるインペラの遠 心力によって回転軸とインペラの軸嵌合穴との間の隙間が拡がり、キーによるイ ンペラの固定が確実に行えなくなってしまうという解決すべき課題がある。
【0004】 例えば、その一部省略断面構成説明図の図5に示すように、インペラ4の構造 に基づいてその軸嵌合穴4aが最も拡がる部位は、インペラ4が最も大径、つま りマスの大きな部分であるが、軸嵌合穴4aの拡がりによりこの軸嵌合穴4aと 回転軸1との間に隙間ができると、回転中にインペラ4が移動してバランスが崩 れ、回転軸1の異常振動を起こすばかりでなく、キー3bも位置が定まらず同じ く回転軸1の異常振動の一因となる。
【0005】 また、ツースカップリングを用いる回転伝達手段は、上記キーによるインペラ 嵌着方式の持つ機能上の欠点がないが、ツースカップリングの加工に特殊な工作 機械が必要であるため製造コスト上不利になるのに加えて、ツースカップリング をテンションボルトに一定の張力を付与しながら締付けなければならないので、 回転軸へのインペラの取付けが難しいという欠点もある。
【0006】 さらに、ポリゴンフィットを用いる回転伝達手段では、上記キーによるインペ ラ嵌着方式の持つ機能上の欠点がないが、上記ツースカップリングを用いる構造 の場合と同様に、ポリゴンフィットの加工に特殊な工作機械が必要であるため製 造コスト上不利になるという欠点がある。
【0007】 従って、本考案は簡単に組立得て、しかもインペラの軸嵌合穴の拡がりを防止 し得る遠心圧縮機用ロータの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、インペラに外方から押圧力を作用させれば、遠心力に基づくインペ ラの軸嵌合穴の拡がりを抑制し得ることに着目して上記課題を解決したものであ って、従って本考案に係る遠心圧縮機用ロータが採用した主たる手段は、回転軸 に外嵌されたインペラが、該回転軸のガス吸込み側の端部における機械的手段に よって該回転軸の長手方向に押圧力が付与されることにより該回転軸に着脱自在 に固定されてなる遠心圧縮機用ロータにおいて、前記回転軸に、インペラ外嵌側 に突出するリング状の突起縁を有する鍔部を周設し、該鍔部に相対する側のイン ペラの端面にボスを突設すると共に、該ボスを前記突起縁の内側に嵌合してなる ことを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記構成になる遠心圧縮機用ロータによれば、回転軸の鍔部に相対する側のイ ンペラの端面に突設したボスが鍔部の突起縁の内側に嵌合されるので、遠心力に よるインペラの軸嵌合穴の拡がりが突起縁によって抑制される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の遠心圧縮機用ロータに係る実施例を、その一部省略断面構成説 明図の図1と、インペラを図1におけるAから見た図の図2aと、回転軸の斜視 図の図2bとを参照しながら、従来と同一のものを同一符号を以て説明する。
【0011】 図1と3とに示す符号1は回転軸であり、この回転軸1の先端にはこの回転軸 1の径方向の中心を通る中心線と同心の雄ねじ2aが螺刻されてなる雄ねじ部2 が突設され、また雄ねじ部2の基端から所定距離離れた位置における外周には以 下に説明する構成になる鍔部3が周設されている。
【0012】 上記鍔部3には、インペラ外嵌側に突出するリング状の突起縁3aが設けられ ると共に、この突起縁3aの端面の180度位相のずれた位置の2か所に嵌合突 起3bが突設されてなる構成になっている。なお、上記嵌合突起3bの数は3以 上であっても良く、その数には限定されないものである。
【0013】 一方、インペラ4は、図1と図2aとに示すように、周知の構成になるインペ ラにボス4bと、上記嵌合突起3bと同ピッチでかつ同数の突起嵌合穴4cとを 設けたものである。詳しくは、回転軸1の鍔部3に相対するインペラ4の側面に 、インペラ4の軸嵌合穴4aと同心であってかつ前記突起縁3aの内側に嵌合さ れるボス4bが突設されると共に、このボス4bより径方向の外側の外れた位置 の2か所に前記嵌合突起3bが嵌合される突起嵌合穴4cが設けられている。
【0014】 そして、図1に示すように、インペラ4が、ボス4bと突起嵌合穴4cとが設 けられている側の側面を回転軸1の鍔部3に向けてこの回転軸1に外嵌されて押 込まれると、このインペラ4のボス4bが回転軸1の鍔部3の突起縁3aの内側 に嵌合される一方、同じくインペラ4の突起嵌合穴4cに突起縁3aに嵌合突起 3bが嵌合される。
【0015】 なお、上記ボス4bの外周に若干のテーパを設ける一方、突起縁3aにもその 内径が奥側ほど小径になるボス4bのテーパに対応するテーパを設けるのが好ま しい。つまり、これらテーパ同士の嵌合によりボス4bの外周面が回転軸1側に 押圧され、インペラ4の軸嵌合穴4aの内径の拡がり防止に対してより一層の効 果があるためである。
【0016】 回転軸1に外嵌されたインペラ4は、この回転軸1の雄ねじ部2の先端の雄ね じ2aに平皿状の止めキャップ5を介して止めナット6が螺着されることにより 回転軸1に固定されることとなる。このように、止めキャップ5を介して止めナ ット6を雄ねじ2aに螺着するだけでインペラ4を回転軸1に固定することがで きるのに加えて、以上の説明から良く理解されるように、回転軸1やインペラ4 の製造に特殊な工作機械を必要とせず、汎用の工作機械で加工し得るので加工コ ストの点でも極めて有利になる。
【0017】 しかも、回転軸1の回転はインペラ4の突起嵌合穴4cに嵌合される嵌合突起 3bによって伝達されるが、ボス4bが突起縁3aの内側に嵌合されているため 遠心力による軸嵌合穴4aの拡がりが突起縁3aによって抑えられる結果、回転 軸1と軸嵌合穴4aとの間に隙間が生じなくなり、異常振動が起こるようなこと がなくなった。
【0018】 次に、他の実施例を、ロータの主要部断面図の図3と、回転伝達金具の斜視図 の図4aと、インペラのガス吸込み側を示す斜視図の図4bとを参照しながら、 同一のもの並びに同一機能を有するものを同一符号を以て上記実施例と構成上相 違する点についてだけ以下に説明する。
【0019】 上記実施例にあっては、回転軸1の回転を、この回転軸1に設けた突起縁3a の嵌合突起3bをインペラ4のガス吐出側の端面に設けた突起嵌合穴4cに嵌合 することによって伝達する構成であるのに対して、この実施例では、回転軸1の 回転をインペラ4のガス吸込み側から伝達するようにしたものである。 即ち、回転軸1には鍔部3とインペラ外嵌側に突出するリング状の突起縁3a とが設けられているが、突起縁3aには嵌合突起3bが、またインペラ4には突 起嵌合穴4cとが設けられていない構成になるものである。
【0020】 より詳しくは、インペラ4のガス吸込み側の端面に軸嵌合穴4aの径方向の中 心を中心として互いに相反する方向に延びる突起嵌合溝4cを刻設する一方、回 転軸1の角軸部2bに外嵌し得、かつ反中心方向に突出する嵌合突起5bを有す る回転伝達金具5を、図3に示すように、突起嵌合溝4cに嵌合突起5bが嵌合 するように回転軸1の角軸部に外嵌すると共に、回転軸1の角軸部の先端部に設 けられた雄ねじ2aに止めナット6を螺着してなるものである。 従って、回転軸1の回転が、角軸部2b、回転伝達金具5の嵌合突起5b、突 起嵌合溝4cを介してインペラ4に伝達されるので、上記実施例と同効である。
【0021】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案に係る遠心圧縮機用ロータによれば、最も構造の 簡単な従来のキーを用いる回転伝達手段と同様にインペラを回転軸に固着するこ とができるのに加えて、回転軸の鍔部に相対する側のインペラの端面に突設した ボスが鍔部の突起縁の内側に嵌合されることにより、遠心力によるインペラの軸 嵌合穴の拡がりが突起縁によって抑制されて隙間が生じなくなるので、回転軸へ のインペラの取付作業の容易化と高速回転に伴って生じる回転軸の異常振動の防 止とに対して極めて多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る遠心圧縮機用ロータの一
部省略断面構成説明図である。
【図2】図aは本考案の実施例に係るインペラを図1に
おけるAから見た図であり、また図bは本考案の実施例
に係る回転軸の斜視図である。
【図3】本考案の他の実施例に係る遠心圧縮機用ロータ
の主要部断面図である。
【図4】図aは本考案の他の実施例に係る回転伝達金具
の斜視図であり、また図bは本考案の他の実施例に係る
インペラのガス吸込み側を示す斜視図である。
【図5】従来の遠心圧縮機用ロータの一部省略断面構成
説明図である。
【符号の説明】
1…回転軸、2…雄ねじ部、2a…雄ねじ、2b…角軸
部、3…鍔部、3a…突起縁、3b…嵌合突起、4…イ
ンペラ、4a…軸嵌合穴、4b…ボス、4c…突起嵌合
穴または突起嵌合溝、5…止めキャップまたは回転伝達
金具、5b…嵌合突起、6…止めナット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に外嵌されたインペラが、該回転
    軸のガス吸込み側の端部における機械的手段によって該
    回転軸の長手方向に押圧力が付与されることにより該回
    転軸に着脱自在に固定されてなる遠心圧縮機用ロータに
    おいて、前記回転軸に、インペラ外嵌側に突出するリン
    グ状の突起縁を有する鍔部を周設し、該鍔部に相対する
    側のインペラの端面にボスを突設すると共に、該ボスを
    前記突起縁の内側に嵌合してなることを特徴とする遠心
    圧縮機用ロータ。
JP7001691U 1991-09-02 1991-09-02 遠心圧縮機用ロータ Withdrawn JPH0521200U (ja)

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JP7001691U JPH0521200U (ja) 1991-09-02 1991-09-02 遠心圧縮機用ロータ

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Effective date: 19951130