JPH0520931A - 遮水テープ - Google Patents

遮水テープ

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Publication number
JPH0520931A
JPH0520931A JP3194782A JP19478291A JPH0520931A JP H0520931 A JPH0520931 A JP H0520931A JP 3194782 A JP3194782 A JP 3194782A JP 19478291 A JP19478291 A JP 19478291A JP H0520931 A JPH0520931 A JP H0520931A
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JP
Japan
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vinyl acetate
acetate copolymer
vinyl chloride
parts
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Pending
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JP3194782A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ishihara
寧 石原
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導体上に内部半導電層、絶縁層、外部半導電
層、遮蔽層および保護シースがこの順序で設けられた基
本構成を有する電力ケーブルの遮蔽層として用いられる
遮蔽テープに関し、保護シースとの接着性の向上を目的
とする。 【構成】 遮蔽テープ基材としての金属層の片面または
両面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層、あるいは該
重合体を含む混合層を形成することにより、低温条件下
でも保護シースと強固に接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は絶縁電力ケーブルの遮水
に好適なテープおよび該テープを用いた電力ケーブルに
関する。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルには使用電圧が6600V
にも達する高電圧用のものがある。この高電圧用電力ケ
ーブルは、図2に例示するように導体3上に、内部半導
電層4、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、エチレン−
プロピレンゴム、ブチルゴム等の絶縁層5、外部半導電
層6、遮蔽層7およびポリ塩化ビニル樹脂組成物等の保
護シース8がこの順序で設けられた基本構成を有する。
【0003】そして、電力ケーブルにおける遮蔽層には
金属層の少なくとも片面に可塑剤を含むあるいは含まな
い硬質塩化ビニル樹脂組成物層を設けた遮水テープを用
いることがあり、該テープは硬質塩化ビニル樹脂組成物
層が保護シース側に向くように配置される(実公平3−
3934号公報)。なお、遮水テープは外部半導電層上
に縦沿えするように巻き付けられ(すし巻き)、テープ
端部相互の重なり部において接着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この電力ケーブルにお
ける保護シースの形成は、通常、軟質塩化ビニル樹脂組
成物を遮蔽層上に溶融押出しすることにより行う。とこ
ろが、かような溶融押出法により保護シースを形成して
得られる電力ケーブルにおいては、遮水テープ外層とし
ての硬質塩化ビニル樹脂組成物層と保護シース形成成分
である軟質塩化ビニル樹脂組成物との接着強度が不充分
で、遮蔽層と保護シースの界面で剥離が生じ易いという
問題があった。層間での界面剥離が生ずると、ここに雨
水が侵入し、この水分が順次内部に浸透して絶縁性能を
悪化させる不都合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来技術の有
する上記問題を解決するため鋭意研究を行った。先ず、
遮蔽層外層と保護シースとの接着強度の弱さについて検
討したところ、溶融押出時の温度がその主因であること
を知った。即ち、この作業時における溶融押出装置の温
度自体はかなり高温であるが、押出された軟質塩化ビニ
ル樹脂組成物と遮蔽層における外層としての硬質塩化ビ
ニル樹脂層とが接するときの温度は90〜100℃程度
に低下して低く、そのため両層の接着強度が大きくなら
ないのである。勿論、装置の温度を更に高温に設定する
ことも考えられるが、かような高温では軟質塩化ビニル
樹脂組成物の劣化乃至分解を招くので、この方法を採用
するのは好ましくない。
【0006】そこで、本発明者は更に研究を継続し、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体が比較的低温でも溶融押
出された軟質塩化ビニル樹脂組成物との接着性が優れて
いること、およびこれを接着剤として金属層表面に設け
ることにより所期の目的が達成できることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明に係る遮水テープは金属層の
片面または両面に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層
を設けるか、あるいは該金属層の片面または両面に、塩
素化ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体また
はニトリルゴムのうちの少なくとも一つと塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体との混合物層を設けて成るものであ
る。
【0008】本発明に係る遮水テープにおける金属層の
厚さは、通常、約10〜200μmであり、その材質は
鉛、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス、黄銅等あるい
はこれらの合金のいずれでもよいが、耐蝕性の点からは
鉛が特に好ましい。
【0009】そして、この金属層の片面または両面に
は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体から成る接着剤層
が設けられる。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層の厚
さは、適宜設定できるが、通常、約10〜300μmで
ある。この共重合体としては酢酸ビニル含量が5〜35
重量%であるものが、接着性の点で好適であることが判
明している。共重合体における酢酸ビニル含量が少な過
ぎると接着性が向上しない。また、該重合体としてはシ
ート強度等の点から、平均重合度が、通常、約400〜
1500のものが用いられる。勿論、所望によりこの重
合体に各種の添加剤を適量混合することができる。かよ
うな添加剤の具体例としては、エポキシ系やポリエステ
ル系等の可塑剤、バリウム系等の安定剤、アクリル系等
の滑剤、抗酸化剤等が挙げられる。
【0010】図1は本発明に係る遮水テープの実例を示
し、金属層1の片面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
層2が設けられている。金属層表面への塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体層の形成は、該重合体をカレンダー加
工してシート状とし、このシートと金属層(例えば、金
属箔)を加熱加圧により接合する方法や、金属層表面に
重合体を溶融押出しする方法等により行うことができ
る。なお、添加剤を用いる場合はカレンダー加工あるい
は溶融押出に先立ち、該共重合体と添加剤を均一に混合
する。
【0011】また、本発明においては塩素化ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体あるいはニトリルゴ
ムのうちの少なくとも一つを塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体に混合し、この混合物から成る接着剤層を金属層
の片面あるいは両面に形成することもできる。この混合
物によれば柔軟性の優れた接着剤層を形成できる。ここ
で用いる塩素化ポリエチレンとしては塩素含有量30〜
45重量%のものが、エチレン−酢酸ビニル共重合体と
しては酢酸ビニル含量5〜25重量%のものが、ニトリ
ルゴムとしてはニトリル量31〜35%のものが好適で
ある。また、これらを使用する場合の配合量は塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体100重量部に対し、通常、こ
れら3〜60重量部であるが、塩素化ポリエチレンの場
合は3〜50重量部、エチレン−酢酸ビニル重合体の場
合10〜40重量部、ニトリルゴムの場合3〜30重量
部がより好ましい。これらの配合量が少な過ぎると柔軟
性が向上が期待できず、またこれ以上多く配合しても効
果が増すわけでもない。
【0012】本発明に係る遮水テープの使用方法は従来
品と同様であってよい。例えば、導体上に、内部半導電
層、絶縁層、外部半導電層、遮水テープから成る遮蔽層
および保護シースをこの順序で設けることができる。こ
のとき、遮水テープが金属層の片面に塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体層、または塩素化ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ニトリルゴムのうちの少なく
とも一つと塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合層
を設けたものであれば、該共重合体層または混合物層が
保護シース側になるように縦沿え配置する。そして、こ
の遮蔽テープ上に保護シース形成成分を溶融押出すれ
ば、保護シースと遮蔽層の接着強度は大きなものとな
る。
【0013】また、遮蔽テープが金属層に混合層を設け
た構造のものである場合には柔軟性に優れているので、
電力ケーブルの柔軟性も向上する。電力ケーブルはドラ
ムに巻取り、このドラムから巻き戻しながら敷設するの
で、巻取り、巻き戻しに際し作用する応力により亀裂等
を生ずることのないものである必要があるが、本発明に
係る電力ケーブルにおける遮蔽層は充分な柔軟性を有し
ているので(金属層に混合層を設けた場合は、柔軟性が
特に良好)、敷設時に作用する応力により屈曲したりし
ても亀裂等の不都合を生ずることは少ない。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。なお、実施例中において材料の配合量を示す
「部」は全て「重量部」である。
【0015】実施例1 酢酸ビニル含量15重量%、平均重合度900の塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体100部に対し、エポキシ系
可塑剤(アデカアーガス社製、商品名W−100EL)
3部、ポリエステル系可塑剤(アデカアーガス社製、商
品名W−360ELS)27部、安定剤(アデカアーガ
ス社製、商品名MARK AC−230)3部、滑剤
(アデカアーガス社製、商品名MARK LS−5)
1.5部を配合し、ヘンシェルミキサーにて均一に混合
し、温度140℃にてカレンダー加工して厚さ50μm
のシート状とする。
【0016】次に、厚さ50μmの鉛箔の片面に上記シ
ート状物を重ね合わせ、温度120℃、圧力10kg/
cm2 の条件で1分間加熱加圧し、遮水テープ(試料
1)を得た。
【0017】実施例2 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体として、酢酸ビニル含
量35重量%、平均重合度400のものを用いる以外は
実施例1と同様に作業して遮水テープ(試料2)を得
た。
【0018】実施例3 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体100部に対し、塩素
含有量40重量%の塩素化ポリエチレンを5部、20部
および40部追加して配合すること以外は実施例1と同
様に作業して、3種類の遮水テープを得た。塩素化ポリ
エチレン5部配合したものを試料3、20部配合したも
のを試料4、40部配合したものを試料5とした。
【0019】実施例4 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体100部に対し、酢酸
ビニル含量14重量%、平均重合度900のエチレン−
酢酸ビニル共重合体を10部、および20部追加して配
合すること以外は実施例2と同様に作業して、2種類の
遮水テープを得た。エチレン−酢酸ビニル共重合体を1
0部配合したものを試料6、20部配合したものを試料
7とした。
【0020】実施例5 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体100部に対し、ニト
リル量33%のニトリルゴムを5部追加して配合するこ
と以外は実施例2と同様に作業して、遮水テープ(試料
8)を得た。
【0021】これら実施例および比較例の遮水テープに
ついて、下記要領で接着力および柔軟性の試験を行い、
得られた結果を表1に示す。
【0022】A.接着力試験 重合度780のポリ塩化ビニル100部に対し、可塑
剤、安定剤、加工助剤および滑剤を配合(この配合は電
力ケーブルの保護シース形成成分と同じ)して均一に混
合し、この混合物から成る厚さ2mmの板状物を得る。
【0023】この板状物と遮水テープを重ね合わせ、温
度90℃、圧力5kg/cm2 の条件で30秒間加熱加
圧して両者を接着する。
【0024】次に、万能引張試験機(東洋測定器社製、
TENSILON UTM−III−100)を用い、
温度25℃、速度100mm/minの条件で180°
ピーリング法により接着力を測定する。なお、表1中の
接着力の単位は「kg/10mm幅」である。
【0025】B.柔軟性試験 遮蔽テープを曲率半径が5mmになるように湾曲させ、
温度−15℃で2時間放置した後、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体層または混合層における亀裂の発生状況を
目視により観察した。表1の柔軟性試験の間の「○」は
亀裂の発生が無いことを、「Δ」はわずかな亀裂があっ
たことを示している。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され、金属層
の片面または両面に塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層
または該重合体を含む混合層を設けたので、保護シース
との接着性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遮水テープの実例を示す正面図で
ある。
【図2】従来の電力ケーブルの実例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 金属層 2 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属層の片面または両面に、塩化ビニル
    −酢酸ビニル共重合体層を設けて成る遮水テープ。
  2. 【請求項2】 金属層の片面または両面に、塩素化ポリ
    エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体またはニトリ
    ルゴムのうちの少なくとも一つと塩化ビニル−酢酸ビニ
    ル共重合体との混合物層を設けて成る遮水テープ。
JP3194782A 1991-07-08 1991-07-08 遮水テープ Pending JPH0520931A (ja)

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JP3194782A JPH0520931A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 遮水テープ

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JP (1) JPH0520931A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003033990A (ja) * 2001-07-25 2003-02-04 Fujikura Ltd 遮水テープ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003033990A (ja) * 2001-07-25 2003-02-04 Fujikura Ltd 遮水テープ

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