JPH0520760A - 回転形記憶装置 - Google Patents

回転形記憶装置

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JPH0520760A
JPH0520760A JP17375491A JP17375491A JPH0520760A JP H0520760 A JPH0520760 A JP H0520760A JP 17375491 A JP17375491 A JP 17375491A JP 17375491 A JP17375491 A JP 17375491A JP H0520760 A JPH0520760 A JP H0520760A
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rotary storage
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rotary
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JP17375491A
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English (en)
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Osamu Beppu
修 別府
Hiroshi Fukazawa
広 深澤
Akinori Terada
明猷 寺田
Tetsuo Ito
徹雄 伊東
Akio Takatsuka
章郎 高塚
Satoru Yamaura
悟 山浦
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Hitachi Ltd
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Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転形記憶媒体の周方向のうねり変形を小さ
くして、情報の記録/再生動作を安定に行うことを可能
にした回転形記憶装置を提供する。 【構成】 ハブ4の端面に複数のボルト6によって締結
され、当該ハブ4に交互に配列嵌装された複数の磁気デ
ィスク1a〜1dとスペーサ2a〜2dを軸方向に挟圧
して固定するクランプ5aにおいて、ボルト6の隣接す
る配置位置の間の領域に放射状に薄肉部9を形成し、ク
ランプ5aから磁気ディスク1aに作用する押圧力の周
方向における分布を均一にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転形記憶装置に関し、
特に、磁気ディスク装置などにおけるクランプ構造に適
用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理システムなどにおける外部記憶
装置の一種として、回転する磁気ディスクを記憶媒体と
する磁気ディスク装置が広く普及している。
【0003】ところで、従来の磁気ディスク装置として
は、たとえば図9に例示される構造のものが知られてい
る。
【0004】すなわち、図9の(a)は、従来の磁気デ
ィスク装置のクランプの正面図であり、同図(b)は、
前記正面図において線D−Dで示される部分の断面図で
ある。
【0005】同図において、301a〜301dは回転
形記憶媒体である磁気ディスク(以下、単にディスクと
記す)、302a〜302dはスペーサ、303は中心
軸、304はハブ、305はクランプ、306はボル
ト、311はボルト締め付け部に設けたザグリ部、31
2は磁性流体シール、313aと313bは玉軸受、3
14はモータマグネット、315はモータステータ、3
16はブッシュ、317はブラケットである。
【0006】ディスク301a〜301dは、ハブ30
4の外周に、スペーサ302a〜302dと交互に積層
されている。最上段のディスク301aの上には、クラ
ンプ305が設けられており、このクランプ305をボ
ルト306によって締め付けることにより、ディスク3
01a〜301dとスペーサ302a〜302dとをハ
ブ304に固定する構造となっている。そして、図示し
ない筐体に支持固定される中心軸303に対し玉軸受3
13aと313bで回転可能に支えられたハブ304と
これに固定されたディスク301a〜301d、スペー
サ302a〜302d、クランプ305は一体となっ
て、モータマグネット314とモータステータ315よ
り構成されているモータにより回転させられる。
【0007】なお、この他に、磁気ディスク装置のクラ
ンプ構造に関するものとしては、例えば特開平2ー16
8461号公報に記載されている技術がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来、磁気ディスク装
置のクランプ構造は、図9のように、最上段のディスク
301aの上にクランプ305を設置し、このクランプ
305をボルト306によって締め付けることにより、
ディスク301a〜301dとスペーサ302a〜30
2dをハブ304に固定する構造となっている。
【0009】一般に、クランプ305の厚さが一様な場
合、ボルトの締め付ける力はクランプ305の周方向に
向かってくさび形に広がり、ボルト中心部分で大きく、
中心から離れると小さくなる。そのため、ディスク30
1aを押さえつける面圧がディスク301aの周方向で
一様とならず、ディスク301aにうねり変形が生ず
る。
【0010】この結果、前記磁気ディスク装置の稼働時
において、うねり変形が生じたディスク301aと図示
しない磁気ヘッドの間隙が変化し、磁気ヘッドの浮上安
定性が損なわれ、ディスク障害が生ずる可能性が高くな
るという欠点があった。
【0011】このことは、磁気ディスク装置に限らず、
回転する光ディスクに対して光ヘッドを介して情報の記
録/再生動作を行う場合も同様であり、光ディスクの大
きなうねり変形は、媒介となるレーザの合焦点位置の変
動などの外乱の一因となって好ましくないものである。
【0012】本発明は、上記のような従来の構造の欠点
を除去すべくなされたもので、回転形記憶媒体の周方向
のうねり変形を小さくして、情報の記録/再生動作を安
定に行うことが可能な回転形記憶装置を提供することを
目的とする。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0015】本発明の回転形記憶装置は、ハブに交互に
配列嵌入された複数の回転形記憶媒体およびスペーサ
と、周方向に配列された複数のねじを介してハブの一端
に締結され、周縁部において回転形記憶媒体またはスペ
ーサに当接して当該回転形記憶媒体およびスペーサをハ
ブに固定するクランプとを有する回転形記憶装置におい
て、クランプにおける、当該クランプの中心と、隣接す
るねじの挿入孔の中心とをそれぞれ通る2本の直線に挟
まれた領域の一部に、他の領域よりも厚さの薄い薄肉部
を形成したものである。
【0016】また、本発明の回転形記憶装置は、請求項
1記載の回転形記憶装置において、クランプの薄肉部の
平面形状が、当該クランプの中心を通って領域を2等分
する直線に関して対称となるようにしたものである。
【0017】また、本発明の回転形記憶装置は、ハブに
交互に配列嵌入された複数の回転形記憶媒体およびスペ
ーサと、周方向に配列された複数のねじを介してハブの
一端に締結され、周縁部において回転形記憶媒体または
スペーサに当接して当該回転形記憶媒体およびスペーサ
をハブに固定するクランプとを有する回転形記憶装置に
おいて、クランプに穿設された複数のねじの挿入孔の中
心を結ぶピッチ円を含む領域に当該クランプの中心を中
心とする同心円状の溝を設けたものである。
【0018】また、本発明の回転形記憶装置は、ハブに
交互に配列嵌入された複数の回転形記憶媒体およびスペ
ーサと、周方向に配列された複数のねじを介してハブの
一端に締結され、周縁部において回転形記憶媒体または
スペーサに当接して当該回転形記憶媒体およびスペーサ
をハブに固定するクランプとを有する回転形記憶装置に
おいて、クランプは、周縁部において回転形記憶媒体ま
たはスペーサに当接する主クランプ部と、内周部におい
てこの主クランプ部に当接または一体に接続され、ねじ
による締結力が周縁部に作用する補助クランプ部とから
なる構造としたものである。
【0019】
【作用】まず、本発明の請求項1および2記載の回転形
記憶装置におけるクランプの作用について説明する。従
来のクランプで回転形記憶媒体を押さえつける面圧が周
方向で一様にならない原因の一つに、ボルトのある部分
ではクランプにボルトの貫通穴とザグリ穴があるためこ
の部分の剛性が下がり、ボルトのない部分の剛性とボル
トのある部分の剛性の比がかなり大きいことがあげられ
る。本発明の請求項1および2記載の回転形記憶装置に
おけるクランプは、隣合うボルト締結部の間に一部厚さ
の薄い薄肉部を有している。これにより隣合うボルト締
結部の間の領域と、ボルト締結部との剛性の比が小さく
なる。したがって、ボルト締結部の荷重の集中を隣合う
ボルト締結部の間に分散することができ、回転形記憶媒
体を押さえつける面圧が回転形記憶媒体の周方向で一様
となり、回転形記憶媒体の周方向のうねり変形を小さく
することが可能となる。
【0020】次に、本発明の請求項3記載の回転形記憶
装置におけるクランプの作用について説明する。このク
ランプは、ボルト穴のピッチ円上に同心円状の溝を設け
ている。これにより隣合うボルト締め付け部の間と、ボ
ルト締め付け部との剛性の比が小さくなり、請求項1記
載の回転形記憶装置のクランプの場合と同様の効果を達
成することができる。
【0021】さらに、本発明の請求項4記載の回転形記
憶装置におけるクランプの作用について説明する。この
クランプによれば、補助クランプの周縁部に作用するね
じによる締結力が、ほぼ、当該補助クランプの半径およ
び主クランプの半径の和からなる長い伝達経路を迂回し
て、当該主クランプの周縁部に当接する回転形記憶媒体
またはスペーサに作用する。このため、回転形記憶媒体
またはスペーサに対する締結力の作用位置が、ねじによ
る締結力の発生位置から実質的に遠くなり、ハブの端面
の限られた空間において、締結力の分散を達成すること
ができ、回転形記憶媒体のうねり変形を防止することが
できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0023】図1の(a)は、本発明の一実施例である
磁気ディスク装置におけるクランプの正面図であり、同
図(b)は、同図(a)において線A−Aで示される部
分の磁気ディスク装置の断面図である。
【0024】同図において、1a〜1dは回転形記憶媒
体である磁気ディスク、2a〜2dはスペーサ、3は中
心軸、4はハブ、5aはクランプ、6はボルト、11は
ボルト締め付け部に設けたザグリ部、12は磁性流体シ
ール、13aと13bは玉軸受、14はモータマグネッ
ト、15はモータステータ、16はブッシュ、17はブ
ラケットである。
【0025】磁気ディスク1a〜1dは、ハブ4の外周
に、スペーサ2a〜2dと交互に積層されている。最上
段の磁気ディスク1aの上には、クランプ5aが位置し
ており、このクランプ5aをボルト6によって締め付け
ることにより、当該クランプ5aの周縁部7aと、ハブ
4のフランジ部4aとの間で磁気ディスク1a〜1dと
スペーサ2a〜2dとを軸方向に挟圧し、ハブ4に固定
する構造となっている。
【0026】そして、図示しない筐体に支持されて静止
する中心軸3に対し、玉軸受13aと13bで回転可能
に支えられたハブ4とこれに固定された磁気ディスク1
a〜1d、スペーサ2a〜2d、クランプ5aは一体と
なって、モータマグネット14とモータステータ15と
からなるモータにより回転させられる。
【0027】この場合、クランプ5aにおいて、周方向
に隣合う複数のボルト6の挿入孔6aの各々の中心と、
当該クランプ5aの中心とをそれぞれ通る2本の直線に
よって囲まれた扇形の領域の中央部には、当該2本の直
線のなす角を2等分する線分に対称な形状を有し、厚さ
寸法が他の領域よりもH1だけ薄くされた薄肉部9が放
射状にそれぞれ形成されている。
【0028】このため、本実施例のクランプ5aにおい
ては、隣合うボルト締結部の間の領域と、ボルト6が位
置するボルト締結部との剛性の比が小さくなるので、ボ
ルト締結部に集中する荷重を放射状の薄肉部9に分散す
ることができる。この結果、磁気ディスク1aはクラン
プ5aの周縁部7aによって一様な面圧で押圧されるこ
ととなり、当該磁気ディスク1aの周方向のうねり変形
を低減することができる。
【0029】これにより、情報の読み書きを行なう図示
しない磁気ヘッドが空気膜浮上している磁気ディスク装
置では磁気ヘッドの安定した浮上特性が得られ、ヘッド
クラッシュの防止や磁気ヘッドの位置決め精度の向上を
図ることができる。
【0030】なお、上述の説明ではクランプ5aと磁気
ディスク1aが直接接触している例について述べたが、
クランプ5aが磁気ディスク1aをスペーサ2aを介し
て押圧する構造としてもよいことは言うまでもない。
【0031】次に、本発明の他の実施例である磁気ディ
スク装置について図2を参照しながら説明する。
【0032】図2の(a)は本発明の他の実施例に係る
磁気ディスク装置のクランプの正面図であり、同図
(b)は、同図(a)において線B−Bで示される部分
の磁気ディスク装置の断面図である。
【0033】この図2の実施例の場合には、クランプ5
bにおける複数のボルト6の挿入孔6aが配列されるピ
ッチ円上に同心円状に、他の領域よりもH2だけ肉厚が
薄くなるように深さH2の溝10を形成したものであ
る。
【0034】このため、この溝10の存在により、図9
の従来の磁気ディスク装置に比較して、隣合うボルト締
結部の間の領域の肉厚が薄くなり、剛性が低くなるの
で、隣合うボルト締結部の間の領域と、ボルト締結部と
の剛性の比が小さくなる。したがって、前述の図1の実
施例の場合と同様の効果を達成することができる。
【0035】なお、特に図示しないが、ボルト締結部に
ザグリのないクランプにおいても、ボルト6の挿入孔6
aのピッチ円上に同心円状の溝を設けることにより、隣
合うボルト締結部の間の領域と、ボルト締結部との剛性
の比が小さくなることに変わりなく、前述の図1および
図2に例示した各実施例の場合と同様の効果がある。
【0036】図3は、上述の図1および図2の実施例の
クランプ5aおよび5bの各々の場合と、図9の従来の
磁気ディスク装置のクランプ305の場合とを比較して
示す面圧分布図である。
【0037】図3において、破線Lは図9の従来の磁気
ディスク装置のクランプ305の周縁部307における
面圧分布を示し、破線L上の一点と原点との距離が、図
に示したクランプの対応する方向の周縁部307の面圧
の値を示している(以下、他の線についても同様)。
【0038】実線Mは図1の本発明の実施例に係る磁気
ディスク装置のクランプ5aの周縁部7aにおける面圧
分布を示し、一点鎖線Nは図2の実施例に係る磁気ディ
スク装置のクランプ5bの周縁部7bにおける面圧分布
を示している。
【0039】線L、M、Nはいずれも有限要素法による
解析の結果、得られたものである。
【0040】尚、本解析に用いた図1、図2、図9のク
ランプは、内径がφ16、外径がφ46、ボルト穴ピッ
チ円がφ33、クランプ周縁部がφ44である。また、
図1に示すクランプ5aの放射状の薄肉部9は、深さH
1が2mm、幅Tが5mm、奥行きWが6.5mmであり、図2
に示すクランプ5bの同心円状の溝10は、深さH2が
2mm、内径D1が26mm、外径D2が40mmである。
【0041】図1の実施例による面圧分布Mと図2の実
施例による面圧分布Nは、明らかに図9の従来例による
面圧分布Lよりも一様な分布になっており、図1および
図2の各実施例のクランプ5aおよび5bが、磁気ディ
スク1aの周方向のうねり変形を低減する効果が大きい
ことが判る。
【0042】図4の(a)は、本発明のさらに他の実施
例である磁気ディスク装置におけるクランプ5cの平面
図であり、同図(b)は、同図(a)において線C−C
で示される部分の断面図である。
【0043】この図4の実施例の場合には、クランプ5
cの薄肉部19の形状が、周縁部で幅が広く、内周部に
行くに従って狭くなり、ほぼ扇形を呈している。また、
この扇形の薄肉部19は隣接する挿入孔6aの各々の中
心がクランプ5cの中心に対してなす角を2等分する、
同図(a)の線分OCに関して対称になっている。
【0044】この実施例においても図1の例と同じく、
ボルト6の挿入孔6aのある方向と、その中間の方向と
の剛性の差を小さくすることが出来、周縁部7cにおけ
る面圧分布を一様にすることが出来る。
【0045】図5は、本発明の他の実施例である磁気デ
ィスク装置を正面からみた部分断面図であり、図6はそ
の平面図である。
【0046】図5に於いて201は磁気ディスク、20
7はスペーサである。磁気ディスク201及びスペーサ
207はハブ206の外周部に交互にはめ合わされて積
層され、上端部の主クランプ202及び補助クランプ2
03からなるクランプ200及びボルト205によって
ハブ206に対して固定されている。ハブ206は軸受
210及び軸受209によって固定の中心軸204を中
心として回転可能に支持されている。ハブ206には磁
気ヨーク材213を介して円筒状の磁石212が固定さ
れており、これが内蔵モータのロータマグネットを構成
している。
【0047】一方、中心軸204の中央には、対応する
モータステータ211が取り付けられており、この部分
が磁気ディスク装置の内蔵モータを構成している。すな
わちこの内蔵モータにより、ハブ206とこれに固定さ
れた磁気ディスク201が中心軸204を中心として回
転する。208は中心軸204を支持するためのブラケ
ットであり当該ブラケット208を介して中心軸204
は図示しない筐体に支持されている。216及び218
は磁性流体シールであり、それぞれホルダー215、ホ
ルダー217に固定され、磁気ディスク201が位置す
る空間への発塵を防止する作用をしている。214は軸
受209を支持するためのカラーである。
【0048】前述のクランプ200を構成する主クラン
プ202および補助クランプ203のうち主クランプ2
02はその周縁部202aで磁気ディスク201と接触
している。補助クランプ203は、主クランプ202と
中央部において接するとともに、後述のようにボルト2
05の締結力が作用する周縁部では、主クランプ202
に対して非接触となるように段差部203aが形成され
ている。
【0049】補助クランプ203および主クランプ20
2には、両者が非接触となる周縁部の同一位置に挿入孔
200aが穿設されており、この挿入孔200aにボル
ト205が挿入され、ハブ206に設けられたねじ穴に
螺入されて締結される。この締結力はボルト205の頭
部から、主クランプ202に対して非接触な補助クラン
プ203の周縁部に伝わり、さらに補助クランプ203
の内周部から主クランプ202の内周部に伝わり、この
力が主クランプ202の磁気ディスク201に対する周
縁部202aに作用して磁気ディスク201がハブ20
6に対して軸方向に押圧/固定される。
【0050】図6の平面図より明らかなように主クラン
プ202及び補助クランプ203は略円板上をしてお
り、円周方向に等間隔に配列された6本のボルト205
を介してハブ206および中心軸204に対して同心に
調整され固定されている。図5の実施例では全体の高さ
を低くするためにハブ206上部の内周部が最周縁部よ
り低くなっており、この空間に主クランプ202の一部
が収容されている。
【0051】前述のように、ボルト205から補助クラ
ンプ203に作用する締結力は、中央部の主クランプ2
02との当接部を経由する長い経路で周縁部の磁気ディ
スク201、主クランプ202の周縁部202aに伝わ
るため、ボルト205の配置位置の6箇所に集中した締
結力は分散して主クランプ202に作用し、主クランプ
202と磁気ディスク201の周縁部202aにおける
接触応力は平均化されて円周方向にほぼ均一となる。
【0052】この主クランプ202と磁気ディスク20
1の周縁部202aにおける接触応力について計算した
結果の一例を以下に述べる。図7(a)および(b)は
計算に使用したモデルクランプの具体的な寸法形状の一
例を示している。
【0053】主クランプ202は同図に示すように直径
50mm,周縁部厚さは6mmで直径約44mmの位置で磁気
ディスク201と接触して押圧力を伝える。主クランプ
202の最内径は直径24.8mmで、この部分の上部に補
助クランプ203が1mmの幅で接触している。補助クラ
ンプ203の内径は24.8mm、外径は38.2mmであり、
下側の主クランプ202に接する領域の外径は26.8mm
となるように段差部203aが形成されている。
【0054】主クランプ202と補助クランプ203に
は半径16.3mmの位置に、すなわち両者が非接触となる
領域に挿入孔200aが穿設されており、M3のボルト
205が挿入されて、主クランプ202および補助クラ
ンプ203を介して、磁気ディスク201がハブ206
に固定されている。主クランプ202の周縁部には、深
さ4.3mmのM3ねじ穴が20°ピッチで18個あけられ
ている。このねじ穴は磁気ディスク装置のダイナミック
バランス調整用のねじを取り付けるための穴である。
【0055】上記モデルでの主クランプ202と磁気デ
ィスク201の接触部での垂直方向応力分布の一例を図
8に示す。主クランプ202と磁気ディスク201は直
径44mmの円で接触している。主クランプ202と磁気
ディスク201は6本のボルト205で締結されてお
り、締結力の作用部位は60°間隔で対称になってい
る。したがって60°区間の応力を示せば後はその繰返
しである。図8の実線はちょうどボルト205のある径
方向(図6の0°位置)を中心に前後30°区間の周縁
部202aにおける応力分布を示す。同図に示すように
円周方向の最大応力は約5.2kg/mm2、最小応力は約3.7
kg/mm2で最大と最小の比は1.4である。
【0056】図8の破線は従来クランプにおいて同様な
計算をした結果であり、最大応力は約7.8kg/mm2、最小
応力は約1.7kg/mm2で最大と最小の比は4.6と本実施例
の場合に比較してはるかに大きくなっている。すなわち
本実施例のクランプ200によれば、従来のクランプに
比較して、主クランプ202の磁気ディスク201に対
する周縁部202aでの応力の、接触領域の周方向の各
部における変動が約1/3に減少することが判る。
【0057】なお、上述の実施例に於いてはクランプ2
00を構成する主クランプ202と補助クランプ203
を別個の部品としたが、これらが最内周部の接触部で一
体に結合された一個の部品としてもよいことは言うまで
もない。又逆に主クランプ202と補助クランプ203
の接触部を別の部品とすること、すなわち図7において
補助クランプ203が主クランプ202に接触してい
る、外径26.8mm,内径24.8mm,厚さ0.4mmの部分を
別個のスペーサ部品とすることも、もちろん可能であ
る。
【0058】このように本実施例の磁気ディスク装置に
よれば、クランプ200と磁気ディスク201の当接部
の面圧を周方向に一様にすることが可能となり、磁気デ
ィスク201の凹凸うねりを非常に小さくできるという
効果が得られる。
【0059】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0060】たとえば、前記の各実施例の説明では一例
として磁気ディスク装置に適用した場合を説明したが、
本発明は磁気ディスク装置に限るものではなく、一般の
回転形記憶装置に広く適用できる。例えば回転する光デ
ィスクを記憶媒体とする光ディスク装置においては、デ
ィスク面の凹凸うねりが小さくなると受光ヘッドの運動
を小さくできるので、外乱の少ない安定した情報読み出
し状態を確保することができる。
【0061】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0062】すなわち、本発明の回転形記憶装置によれ
ば、回転形記憶媒体の周方向のうねり変形が小さくな
り、情報の記録/再生動作を安定に行うことができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例である磁気ディス
ク装置におけるクランプの正面図であり、(b)は、
(a)において線A−Aで示される部分の磁気ディスク
装置の断面図である。
【図2】(a)は本発明の他の実施例に係る磁気ディス
ク装置のクランプの正面図であり、(b)は、同図
(a)において線B−Bで示される部分の磁気ディスク
装置の断面図である。
【図3】本発明の実施例である磁気ディスク装置のクラ
ンプと従来の磁気ディスク装置のクランプの場合の作用
を比較して示す面圧分布図である。
【図4】(a)は、本発明の他の実施例である磁気ディ
スク装置におけるクランプの平面図であり、(b)はそ
の断面図である。
【図5】本発明の他の実施例である磁気ディスク装置を
正面からみた部分断面図である。
【図6】その平面図である。
【図7】(a)および(b)は本発明のクランプの効果
を説明するための計算に使用したモデルクランプの具体
的な寸法形状の一例を示す平面図および断面図である。
【図8】本発明の実施例である磁気ディスク装置におけ
るクランプと従来のクランプの作用の相違を説明する線
図である。
【図9】(a)は、従来の磁気ディスク装置のクランプ
の正面図であり、(b)は、(a)において線DーDで
示される部分の断面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d 磁気ディスク 2a,2b,2c,2d スペーサ 3 中心軸 4 ハブ 4a フランジ部 5a クランプ 5b クランプ 5c クランプ 6 ボルト 6a 挿入孔 7a 周縁部 7b 周縁部 7c 周縁部 9 薄肉部 10 溝 11 ザグリ部 12 磁性流体シール 13a,13b 玉軸受 14 モータマグネット 15 モータステータ 16 ブッシュ 17 ブラケット 19 薄肉部 200 クランプ 200a ボルト挿入孔 201 磁気ディスク 202 主クランプ 202a 周縁部 203 補助クランプ 203a 段差部 204 中心軸 205 ボルト 206 ハブ 207 スペーサ 208 ブラケット 209,210 軸受 211 モータステータ 212 磁石 213 磁気ヨーク材 214 カラー 215 ホルダー 216 磁性流体シール 217 ホルダー 218 磁性流体シール 301a,301b,301c,301d ディスク 302a,302b,302c,302d スペーサ 303 中心軸 304 ハブ 305 クランプ 306 ボルト 307 周縁部 311 ボルト締め付け部 312 磁性流体シール 313a,313b 玉軸受 314 モータマグネット 315 モータステータ 316 ブッシュ 317 ブラケット
フロントページの続き (72)発明者 寺田 明猷 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 伊東 徹雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 高塚 章郎 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内 (72)発明者 山浦 悟 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブに交互に配列嵌入された複数の回転
    形記憶媒体およびスペーサと、周方向に配列された複数
    のねじを介して前記ハブの一端に締結され、周縁部にお
    いて前記回転形記憶媒体またはスペーサに当接して当該
    回転形記憶媒体およびスペーサを前記ハブに固定するク
    ランプとを有する回転形記憶装置であって、前記クラン
    プにおいて、当該クランプの中心と、隣接する前記ねじ
    の挿入孔の中心とをそれぞれ通る2本の直線に挟まれた
    領域の一部に、他の領域よりも厚さの薄い薄肉部を形成
    したことを特徴とする回転形記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプの前記薄肉部の平面形状
    が、当該クランプの中心を通って前記領域を2等分する
    直線に関して対称であることを特徴とする請求項1記載
    の回転形記憶装置。
  3. 【請求項3】 ハブに交互に配列嵌入された複数の回転
    形記憶媒体およびスペーサと、周方向に配列された複数
    のねじを介して前記ハブの一端に締結され、周縁部にお
    いて前記回転形記憶媒体またはスペーサに当接して当該
    回転形記憶媒体およびスペーサを前記ハブに固定するク
    ランプとを有する回転形記憶装置であって、前記クラン
    プに穿設された複数の前記ねじの挿入孔の中心を結ぶピ
    ッチ円を含む領域に当該クランプの中心を中心とする同
    心円状の溝を設けたことを特徴とする回転形記憶装置。
  4. 【請求項4】 ハブに交互に配列嵌入された複数の回転
    形記憶媒体およびスペーサと、周方向に配列された複数
    のねじを介して前記ハブの一端に締結され、周縁部にお
    いて前記回転形記憶媒体またはスペーサに当接して当該
    回転形記憶媒体およびスペーサを前記ハブに固定するク
    ランプとを有する回転形記憶装置であって、前記クラン
    プは、周縁部において前記回転形記憶媒体またはスペー
    サに当接する主クランプ部と、内周部においてこの主ク
    ランプ部に当接または一体に接続され、周縁部に前記ね
    じによる締結力が作用する補助クランプ部とからなるこ
    とを特徴とする回転形記憶装置。
JP17375491A 1991-07-15 1991-07-15 回転形記憶装置 Pending JPH0520760A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0638037U (ja) * 1992-10-08 1994-05-20 株式会社三協精機製作所 磁気ディスク駆動装置
KR20030021678A (ko) * 2001-09-07 2003-03-15 삼성전자주식회사 하드 디스크 드라이브의 클램프 구조체
KR100498422B1 (ko) * 1997-12-31 2005-09-08 삼성전자주식회사 하드 디스크 드라이브용 클램프 디스크
US7239476B2 (en) 2004-05-12 2007-07-03 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. System, method, and apparatus for distributing stress with one or more cavities in a disk clamp for disk drive applications
US20090268342A1 (en) * 2008-04-23 2009-10-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Disk clamp and hard disk drive having the same

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