JPH05199753A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH05199753A
JPH05199753A JP16935291A JP16935291A JPH05199753A JP H05199753 A JPH05199753 A JP H05199753A JP 16935291 A JP16935291 A JP 16935291A JP 16935291 A JP16935291 A JP 16935291A JP H05199753 A JPH05199753 A JP H05199753A
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JP
Japan
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switching
power
power supply
sets
drive
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JP16935291A
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 スイッチング電源の構成部品の低減を図って
低コストにするとともに、電力損失を低減してトランジ
スタの放熱板を小型化する。 【構成】 スイッチング電源を縦続接続して前段で力率
改善を行い、後段で定電圧化する電源装置において、前
段のスイッチング電源システムにおける力率改善用コン
バータトランス60に、各4組のスイッチングトランジ
スタ7、13、74、77のそれぞれを駆動するドライ
ブ巻線60c〜60fを4組巻回し、2組の力率改善用
スイッチングトランジスタ7、13のベースドライブ回
路は、ドライブ巻線60c、60dの他にそれぞれ抵抗
9、15、コンデンサ10、16およびインダクタ6
2、63を含んだ駆動回路によって構成し、2組の定電
圧化用スイッチングトランジスタ74、77のベースド
ライブ回路は、ドライブ巻線60e、60fの他に抵抗
75、78のみを含んだ駆動回路によって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源装置に係わり、特
にスイッチング周波数固定直列共振周波数制御方式のス
イッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】力率改善と定電圧化を意図した従来のス
イッチング電源回路としては、例えば図4に示すような
ものが知られている。同図において、1は交流電源であ
り、Vac=AC80〜144Vの電圧をブリッジ回路
に供給する。なお、Iacはブリッジ回路を流れる電流
である。ブリッジ回路は4つのダイオード2〜5をブリ
ッジ接続して構成される。ブリッジ回路の出力側にはコ
ンデンサ6が接続されるとともに、スイッチングトラン
ジスタ7、8を含むハーフブリッジ共振コンバータに接
続される。なお、コンデンサ6の両端の電圧をEiとす
る。第1のハーフブリッジ共振コンバータはスイッチン
グトランジスタ7、抵抗8、9、コンデンサ10、ダイ
オード11およびコンバータドライブトランス(CD
T)12の一部の巻線12aによって構成される。ま
た、第2のハーフブリッジ共振コンバータはスイッチン
グトランジスタ13、抵抗14、15、コンデンサ1
6、ダイオード17およびコンバータドライブトランス
(CDT)12の一部の巻線12bによって構成され
る。
【0003】コンバータドライブトランス12は1次、
2次とも分割ボビンによって絶縁を確保している。そし
て、トランジスタ7は巻線12a、抵抗9およびコンデ
ンサ10からなる直列共振回路によって駆動され、同様
にトランジスタ13は巻線12b、抵抗15およびコン
デンサ16からなる直列共振回路によって駆動される。
コンバータドライブトランス12の2次側は、その巻線
を含んで同じくハーフブリッジ共振コンバータを構成し
ている。
【0004】すなわち、第3のハーフブリッジ共振コン
バータはスイッチングトランジスタ21、抵抗22、コ
ンデンサ23、ダイオード24およびコンバータドライ
ブトランス12の一部の巻線12cによって構成され
る。また、第4のハーフブリッジ共振コンバータはスイ
ッチングトランジスタ25、抵抗26、コンデンサ2
7、ダイオード28およびコンバータドライブトランス
12の一部の巻線12dによって構成される。トランジ
スタ21は巻線12c、抵抗22およびコンデンサ23
からなる直列共振回路によって駆動され、同様にトラン
ジスタ25は巻線12d、抵抗26およびコンデンサ2
7からなる直列共振回路によって駆動される。なお、各
トランジスタ7、13、21、25を流れるコレクタ電
流をそれぞれIQ1〜IQ4とする。
【0005】コンバータドライブトランス12の一部の
巻線12eはコンデンサ29を介して直交形パワーレギ
ュレーショントランス(PRT)30の1次巻線に接続
されている。なお、巻線12eを流れる電流をI 1とす
る。パワーレギュレーショントランス30の2次巻線は
ダイオード31を介してコンデンサ32に接続され、こ
こから15Vの直流電圧が取り出される。また、パワー
レギュレーショントランス30の2次巻線はダイオード
33、34を介してコンデンサ35に接続され、ここか
ら直流出力E 0が取り出されるとともに、さらに制御回
路36に接続されている。制御回路36はトランジスタ
41、42、抵抗43〜46、コンデンサ47、ツェナ
ーダイオード48およびパワーレギュレーショントラン
ス30の制御巻線30cによって構成され、制御巻線3
0cを流れる制御電流をコントロールする。なお、パワ
ーレギュレーショントランス30の巻線比はN 1/N 2/
Nc(Ncは制御巻線30cに相当)である。
【0006】第3のハーフブリッジ共振コンバータにお
けるスイッチングトランジスタ21のコレクタはコンデ
ンサ35に接続され、第4のハーフブリッジ共振コンバ
ータにおけるスイッチングトランジスタ25のコレクタ
はコンデンサ49を介して第2の直交形パワーレギュレ
ーショントランス(PRT)50の1次巻線に接続され
ている。パワーレギュレーショントランス50の2次巻
線はダイオード51、52を介してコンデンサ53に接
続され、ここから15V/1Aの直流出力が取り出され
る。また、パワーレギュレーショントランス50の2次
巻線はダイオード54、55を介してコンデンサ56に
接続され、ここから135V/1Aの直流出力E135が
取り出されるとともに、さらに同様の制御回路57に接
続されている。制御回路57はパワーレギュレーション
トランス50の制御巻線50cを流れる制御電流をコン
トロールする。なお、パワーレギュレーショントランス
50の巻線比はN 1’/N21’、N22’/Nc’(N
c’は制御巻線50cに相当)である。
【0007】このような電源回路は、スイッチング周波
数固定直列共振周波数制御方式の電流共振形コンバータ
回路によるスイッチング電源(F−Z電源)2組が縦接
続され、その前段で力率改善、後段で定電圧の目的で動
作する。また、パワーレギュレーショントランスの1
次、2次間の絶縁は前段のパワーレギュレーショントラ
ンス30で確保されるため、後段のパワーレギュレーシ
ョントランス50は非絶縁でよく、スイッチング周波数
は前段と後段とで同期を取るためにコンバータドライブ
トランス12は1次、2次とも分割ボビンで絶縁を確保
している。
【0008】図5は力率改善スイッチング電源(F−Z
電源)の動作波形を示しており、このアクティブフィル
タ回路では入力される交流電源1の電圧Vac=100
V、ブリッジ回路を流れる電流Iac、ブリッジ回路の
出力電圧Eiに対して直交形パワーレギュレーショント
ランス30の2次巻線30eを流れる電流I 1、直流出
力電圧E 0の変化が表されている。この場合、直流出力
電圧E 0には商用周波数の2倍の交流リップル電圧が重
畳し、平均値E 0=180Vが一定値として取り出され
ている。また、図6は後段のスイッチング電源(F−Z
電源)についての動作波形であり、交流リップル電圧が
抑制されてE135=135Vの安定化直流出力電圧とな
っている。なお、パワーレギュレーショントランス50
の1次巻線を流れる電流をI 1’とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電源回路は、力率改善および定電圧化を行う
スイッチング電源を2組のF−Z電源の組合わせで構成
しているが、2組のF−Z電源を同一のコンバータドラ
イブトランス(CDT)によって駆動しているために、
以下の理由から次のような問題点があった。
【0010】すなわち、2組の共振コンバータ回路への
スイッチングトランジスタのドライブ用として同期が取
れた同一のスイッチング周波数で動作するように、同一
のコンバータドライブトランス(CDT)12から力率
改善用と定電圧用の各スイッチングトランジスタ7、1
3、21、25に、それぞれのドライブ巻線のインダク
タンスLb(各巻線12a〜12dのインダクタンスに
相当)と、時定数コンデンサCb(コンデンサ10、1
6、23、27に相当)と、ダンピング抵抗Rb(抵抗
9、15、22、26に相当)とからなる直列共振回路
によって正弦波状の電流波形で供給していることから、
次の問題点がある。
【0011】(a)力率改善のF−Z電源システムで1
次、2次の絶縁がとられる場合、コンバータドライブト
ランス12のボビンを1次、2次で分割したセパレート
ボビンタイプのによるコンバータドライブトランスとな
り、トランスが中型化してコストアップとなる。 (b)4個のスイッチングトランジスタは正弦波状の動
作波形であるため、トランジスタのオン/オフ時の負電
流が十分でなく、スイッチング損失が大きい。その結
果、電力損失に伴うトランジスタの発熱が大きくなって
放熱板が大型化する。なお、スイッチングトランジスタ
のベース電流は、理想的には矩形波状となるのがよく、
この場合は飽和抵抗損失や電流の下降時間によるスイッ
チング損失が低い。
【0012】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、構成部品の低減を図って低コストにするととも
に、電力損失を低減してトランジスタの放熱板を小型化
できる電源装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、本発明によるスイッチング電源装置は、スイ
ッチング周波数固定直列共振周波数制御方式の電流共振
形コンバータ回路によるスイッチング電源(F−Z電
源)を縦続接続して2組設け、前段のスイッチング電源
で力率改善を行い、後段のスイッチング電源で電圧を定
電圧化するとともに、前段および後段のスイッチング電
源は、力率改善用スイッチングトランジスタおよび定電
圧化用スイッチングトランジスタをそれぞれ有し、後段
のスイッチング電源システムで定電圧化した電圧をパワ
ートランスに供給し、その後、整流器で整流して所定容
量の電子機器に直流出力電圧を供給するスイッチング電
源装置において、前記前段のスイッチング電源は、力率
改善用コンバータトランスを有し、力率改善用コンバー
タトランスに、力率改善用スイッチングトランジスタお
よび定電圧化用スイッチングトランジスタのそれぞれを
駆動するドライブ巻線を4組巻回し、2組の力率改善用
スイッチングトランジスタのベースドライブ回路は、前
記ドライブ巻線の他にそれぞれ抵抗、コンデンサおよび
インダクタを含んだ駆動回路によって構成し、2組の定
電圧化用スイッチングトランジスタのベースドライブ回
路は、前記ドライブ巻線の他に抵抗のみを含んだ駆動回
路によって構成したことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明では、コンバータドライブトランス(C
DT)が削除され、この面からのコストダウンンが可能
になる。その代りに、力率改善用コンバータトランスに
4組のスイッチングトランジスタのそれぞれを駆動する
ドライブ巻線が巻回され、そのうち2組の力率改善用ス
イッチングトランジスタは従来と同様に作動し、そのス
イッチング損失は変らないが、2組の定電圧化用スイッ
チングトランジスタには理想的な矩形波状のベース電流
が供給される。したがって、ベースドライブ回路は飽和
抵抗損失が低減するとともに、さらに電流の下降時間に
よるスイッチング損失が低減してトランジスタの放熱板
を小型化できる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例の構成を示す図で
ある。図1の説明に当り、従来例として示した図4と同
一構成部分には同一符号を付して、重複説明を省略す
る。本実施例が図4の構成と異なるのは、コンバータド
ライブトランス(CDT)が削除され、力率改善用絶縁
コンバータトランス(PIT)60が設けられている点
である。力率改善用絶縁コンバータトランス60には1
次巻線60a、2次巻線60bおよび4組のドライブ巻
線60c〜60fが巻回されている。なお、これらの巻
線比はN 1(巻線60a)/N 2(巻線60b)/Nb
(ドライブ巻線60c〜60f)である。
【0016】力率改善用絶縁コンバータトランス60の
1次巻線60aは、その一端が力率改善用共振形コンバ
ータ回路に接続され、他端がコンデンサ61を介して接
地されている。この1次巻線60aを流れる電流をI 1
とする。また、各ドライブ巻線60c〜60fを流れる
電流をIB1〜IB4とする。
【0017】力率改善用共振形コンバータ回路は2組の
ハーフブリッジ共振コンバータを有しており、各ハーフ
ブリッジ共振コンバータは従来例と同様にスイッチング
トランジスタ7、13を含んで構成されるが、そのドラ
イブ回路が異なっている。すなわち、第1のハーフブリ
ッジ共振コンバータはスイッチングトランジスタ7、抵
抗8、9、コンデンサ10、ダイオード11および力率
改善用絶縁コンバータトランス60のドライブ巻線60
cの他に、さらにインダクタ62を含んで構成される。
また、第2のハーフブリッジ共振コンバータはスイッチ
ングトランジスタ13、抵抗14、15、コンデンサ1
6、ダイオード17および力率改善用絶縁コンバータト
ランス60のドライブ巻線60dの他に、さらにインダ
クタ63を含んで構成される。ここで、スイッチングト
ランジスタ7のベースを流れる電流をIB1’とする。
【0018】スイッチングトランジスタ7はドライブ巻
線60c、抵抗9、コンデンサ10およびインダクタ6
2からなる直列共振回路(ベースドライブ回路に相当)
によって駆動され、その自励発振周波数はコンデンサ1
0およびインダクタ62の値に基づく時定数によって決
定される。言い換えれば、自励発振周波数を決定するた
めにインダクタ62が設けられている。同様に、スイッ
チングトランジスタ13はドライブ巻線60d、抵抗1
5、コンデンサ16およびインダクタ63からなる直列
共振回路(ベースドライブ回路に相当)によって駆動さ
れ、その自励発振周波数はコンデンサ16およびインダ
クタ63の値に基づく時定数によって決定される。
【0019】一方、力率改善用絶縁コンバータトランス
60の2次側はダイオード71、72を介してコンデン
サ73に接続され、ここから直流出力E 0が取り出され
るとともに、さらに定電圧化用共振形コンバータ回路の
一部であるスイッチングトランジスタ74のコレクタに
接続されている。定電圧化用共振形コンバータ回路は2
組のハーフブリッジ共振コンバータからなっている。す
なわち、第3のハーフブリッジ共振コンバータはスイッ
チングトランジスタ74、ダンピング抵抗75、クラン
プダイオード76および力率改善用絶縁コンバータトラ
ンス60のドライブ巻線60eによって構成される。ま
た、第4のハーフブリッジ共振コンバータはスイッチン
グトランジスタ77、ダンピング抵抗78、クランプダ
イオード79および力率改善用絶縁コンバータトランス
60のドライブ巻線60fによって構成される。なお、
スイッチングトランジスタ77のベースを流れる電流を
B4’とする。
【0020】スイッチングトランジスタ74は力率改善
用絶縁コンバータトランス60のドライブ巻線60d、
抵抗75からなるベースドライブ回路によって駆動さ
れ、同様にスイッチングトランジスタ77は力率改善用
絶縁コンバータトランス60のドライブ巻線60e、抵
抗78からなるベースドライブ回路によって駆動され
る。従来例との違いは、何れもベースドライブ回路にコ
ンデンサが介挿されていないことであり、これらのベー
スドライブ回路では力率改善用絶縁コンバータトランス
60のドライブ巻線60e、60fからの矩形波状の交
流誘起電圧をダンピング抵抗75、78をそれぞれ介し
てベース電極に供給する。また、エミッタ・ベース間に
介挿されているクランプダイオード76、79はドライ
ブ巻線60e、60fからの矩形波状の交流誘起電圧の
逆回復時間によってスイッチングトランジスタ74、7
7が同時にオン状態にならないように接続されている。
【0021】スイッチングトランジスタ74のエミッタ
とスイッチングトランジスタ77のコレクタとの接続点
は、コンデンサ80を介してパワーレギュレーショント
ランス30の1次巻線に接続されている。パワーレギュ
レーショントランス50の2次巻線以降は従来例と同様
である。
【0022】以上の構成において、一般にスイッチング
周波数固定直列共振周波数制御方式の電流共振形コンバ
ータ回路によるスイッチング電源(F−Z電源)は直交
形パワーレギュレーショントランスの1次、2次巻線間
で絶縁が可能で、巻数比の選定によって任意の直流出力
電圧の選定ができ、高能率、低ノイズ、低コストで設計
が可能である。但し、欠点として直流出力電圧に商用周
波数の2倍のリップル電圧が重畳し、交流入力電圧、負
荷の急変に対して直流出力電圧の応答が遅い等があるこ
とから、リップル電圧の抑制と高速過渡応答の改善のた
めに、スイッチング電源を2組縦接続して設け、前段に
力率改善、後段に定電圧化の機能を持たせている。とこ
ろが、従来例では、直交形パワーレギュレーショントラ
ンスとコンバータドライブトランスの2組のトランスが
絶縁形であり、回路構成が複雑であるため、構成部品点
数が多く、大型化し高コストになったり、スイッチング
トランジスタの電力損失に伴うトランジスタの発熱が大
きくなって放熱板が大型化していた。
【0023】これに対して、本実施例の動作は図2、図
3のタイミングチャートで示される。図2は主に交流入
力から前段の力率改善用共振形コンバータ回路を通して
直流出力電圧E 0を得るまでのタイミングチャートであ
る。入力される交流電源1の電圧Vacの変化に伴っ
て、力率改善用絶縁コンバータトランス60の1次巻線
60aを流れる電流I 1および直流出力電圧E 0の変化が
表されている。そして、後段の定電圧化用共振形コンバ
ータ回路によって直流入力電圧の変化、交流リップル電
圧の抑制、負荷変動に対して直流出力電圧をE 0=13
5Vに安定化している。また、図3は力率改善用絶縁コ
ンバータトランス60の1次巻線60aを流れる電流を
1、各ドライブ巻線60c〜60fを流れる電流IB1
〜IB4、ベース電流等を含む各電流変化が表されてい
る。
【0024】この場合、力率改善用と定電圧化用の共振
形コンバータ回路は非絶縁の構成になっており、コンバ
ータドライブトランス(CDT)を削除した代りに、力
率改善用絶縁コンバータトランス(PIT)60が設け
られ、4組のドライブ巻線60c〜60fが各スイッチ
ングトランジスタ7、13、74、77のベースドライ
ブ回路の一部を構成している。そのうち2組の力率改善
用スイッチングトランジスタ7、13、は従来例と同様
に作動し、そのスイッチング損失は変らない。すなわ
ち、スイッチングトランジスタ7のコレクタ電流IQ1を
流すためのベースドライブ電流IB1’は抵抗9とコンデ
ンサ10とを含む直列共振回路の電流から供給されるた
め、このトランジスタ7がターンオフするときに負電流
が少なく、電流の下降時間によるスイッチング損失が多
い。
【0025】一方、2組の定電圧化用スイッチングトラ
ンジスタ74、77には力率改善用絶縁コンバータトラ
ンス(PIT)60のドライブ巻線60e、60fから
理想的な矩形波状の交流誘起電圧がダンピング抵抗7
6、78を介してそれぞれのベース電極に供給される。
このとき、各エミッタ・ベース間に介挿されているクラ
ンプダイオード76、79によりドライブ巻線60e、
60fからの矩形波状の交流誘起電圧の逆回復時間によ
ってスイッチングトランジスタ74、77が同時にオン
状態になることはない。すなわち、スイッチングトラン
ジスタ77のコレクタ電流IQ4を流すためのベースドラ
イブ電流IB4’は矩形波状の波形であるため、順方向の
ベース電流、逆方向のベース電流共に最適なレベルとな
り、各スイッチングトランジスタ74、77がターンオ
フするときに負電流が多く、電流の下降時間によるスイ
ッチング損失を少なくすることができる。その結果、電
力損失を低減することができ、トランジスタの放熱板を
小型化することができる。また、コンバータドライブト
ランス(CDT)を削除したので、従来と比較して構成
部品についてのコストダウンを図ることができる。
【0026】実験によると、負荷電力150W時に、ス
イッチング周波数100KHzで従来例と比較した場
合、本実施例では入力電力で2Wの電力損失の低減が図
られ、しかもスイッチングトランジスタ74、77の発
熱がそれぞれ10℃ほど低下したことが確認されてお
り、放熱板を小型化することができた。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、コンバータドライブトランスを削除することがで
き、構成部品についてのコストダウンを図ることができ
る。また、スイッチングトランジスタのスイッチング損
失を少なくすることができ、電力損失を低減してトラン
ジスタの放熱板を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す回路図である。
【図2】同実施例の前段側の動作のタイミングチャート
である。
【図3】同実施例の後段側の動作のタイミングチャート
である。
【図4】従来の電源回路の回路図である。
【図5】従来の電源回路の前段側の動作のタイミングチ
ャートである。
【図6】従来の電源回路の後段側の動作のタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1:交流電源 7、13、74、77:スイッチングトランジスタ 9、15:ダンピング抵抗 10、16:時定数コンデンサ 50:パワーレギュレーショントランス(PRT) 60:力率改善用絶縁コンバータトランス(PIT) 60c〜60f:ドライブ巻線 62、63:インダクタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング周波数固定直列共振周波数
    制御方式の電流共振形コンバータ回路によるスイッチン
    グ電源(F−Z電源)を縦続接続して2組設け、前段の
    スイッチング電源で力率改善を行い、後段のスイッチン
    グ電源で電圧を定電圧化するとともに、前段および後段
    のスイッチング電源は、力率改善用スイッチングトラン
    ジスタおよび定電圧化用スイッチングトランジスタをそ
    れぞれ有し、後段のスイッチング電源で定電圧化した電
    圧をパワートランスに供給し、その後、整流器で整流し
    て所定容量の電子機器に直流出力電圧を供給する電源装
    置において、 前記前段のスイッチング電源は、力率改善用コンバータ
    トランスを有し、 力率改善用コンバータトランスに、力率改善用スイッチ
    ングトランジスタおよび定電圧化用スイッチングトラン
    ジスタのそれぞれを駆動するドライブ巻線を4組巻回
    し、 2組の力率改善用スイッチングトランジスタのベースド
    ライブ回路は、前記ドライブ巻線の他にそれぞれ抵抗、
    コンデンサおよびインダクタを含んだ駆動回路によって
    構成し、 2組の定電圧化用スイッチングトランジスタのベースド
    ライブ回路は、前記ドライブ巻線の他に抵抗のみを含ん
    だ駆動回路によって構成したことを特徴とするスイッチ
    ング電源装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100807638B1 (ko) * 2007-11-29 2008-03-03 (주)삼일신호공사 역률보상회로가 구비된 엘이디 신호등 전원공급장치
JP2012065414A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Fuji Electric Co Ltd 力率改善電流共振コンバータ

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