JPH05196898A - 眼鏡型映像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は眼鏡型映像表示装置において、特
に、左右の光学ブロック部と、これら光学ブロック部の
間隔を左右の目の位置に合わせる光学ブロック部間隔調
整機構の筐体への組付作業性や組付位置調整作業或は修
理作業等を容易に行うことができるようにした。 【構成】 左右一対の映像表示用の光学ブロック部２，
３と、これら左右一対の光学ブロック部２，３の間隔調
整を行う光学ブロック部間隔調整機構４と、上記左右一
対の光学ブロック部２，３及び光学ブロック部間隔調整
機構４を収納した筐体５とを備えを備えた眼鏡型映像表
示装置１において、上記左右一対の光学ブロック部２，
３と光学ブロック部間隔調整機構４とを支持フレーム４
１に組付けてユニット化したのち、上記支持フレーム４
１を上記筐体５内に組付ける構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は眼鏡型映像表示装置に関
し、特に左右一対の光学ブロック部と、これら光学ブロ
ック部の間隔を左右の目の位置に合わせる光学ブロック
部間隔調整機構の筐体への組付作業や、これら光学ブロ
ック部と光学ブロック部間隔調整機構の組付位置調整や
修理作業等を容易に行うことができるようにしたもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】眼鏡型映像表示装置とは、眼鏡を掛ける
ように着用して、液晶等を使用した映像表示用の光学ブ
ロック部に表示された映像を見ることができるようにし
た装置をいう。

【０００３】そして、上記眼鏡型映像表示装置は一般
に、左右一対の光学ブロック部と、これら光学ブロック
部の間隔を左右の目の位置に合わせるための光学ブロッ
ク部間隔調整機構と、これら左右一対の光学ブロック部
及び光学ブロック部間隔調整機構を収容した眼鏡状（ゴ
ークル状）の筐体（カバー）と、該筐体の左右側部に取
付けられた左右一対の耳掛部とを備えていて、上記左右
一対の耳掛部を使用することにより、眼鏡のように着用
して、上記光学ブロック部間隔調整機構で左右一対の光
学ブロック部を左右の目の位置に合わせて、これら左右
一対の光学ブロック部に表示された映像を左右の目で同
時に見ることができるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の眼鏡
型映像表示装置においては、左右一対の光学ブロック部
や光学ブロック部間隔調整機構を直接、筐体に組付ける
構成になっていたために次に述べるような問題点があっ
た。

【０００５】（１）光学ブロック部や光学ブロック部間
隔調整機構を直接、組付けるために、筐体にはそれなり
の機械的強度や複雑な構造が必要になる。また、筐体へ
光学ブロック部や光学ブロック部間隔調整機構を組付け
たのちでなければ、両者間の組付位置調整作業等を行う
ことができない。

【０００６】（２）一担、組立ててしまうと、装置全体
を分解してからでないと、光学ブロック部や光学ブロッ
ク部間隔調整機構の組付位置調整や修理等を行うことが
できない。

【０００７】本発明は上記従来の問題点を解決し、光学
ブロック部や光学ブロック部間隔調整機構等の筐体への
組付作業や組付位置調整作業等を容易に行うことができ
るようにすると共に、筐体そのものの構造も簡素化する
ことができるようにしたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、左右一対の映
像表示用の光学ブロック部と、これら左右一対の光学ブ
ロック部の間隔調整を行う光学ブロック部間隔調整機構
と、上記左右一対の光学ブロック部及び光学ブロック部
間隔調整機構を収納した筐体とを備えを備えた眼鏡型映
像表示装置において、上記左右一対の光学ブロック部と
光学ブロック部間隔調整機構とを支持フレームに組付け
てユニット化したのち、上記該支持フレームを上記筐体
内に組付ける構成にした。

【０００９】

【作用】光学ブロック部と光学ブロック部間隔調整機構
を支持フレームに組付けた段階で両者間の組付位置調整
等を行うことができる。

【００１０】そして、上記組付位置調整等を終了したの
ちに、支持フレームを筐体に組付けることができ、光学
ブロック部と光学ブロック部間隔調整機構の支持フレー
ムへの組付作業と、該支持フレームの筐体への組付作業
を分業化して、組付作業性の向上を図ることができる。

【００１１】

【実施例】次に本発明を図を参照して説明する。

【００１２】図１において、１は本発明の眼鏡型映像表
示装置であり、該眼鏡型映像表示装置１は、左右一対の
映像表示用の光学ブロック部２，３と、これら左右一対
の光学ブロック部２，３の間隔調整を行う光学ブロック
部間隔調整機構４と、上記左右一対の光学ブロック部
２，３及び光学ブロック部間隔調整機構４を収容した眼
鏡（ゴークル）状の筐体（カバー）５と、該筐体５の左
右の側部に配置された左右一対のサイドケース６，７
と、これらサイドケース６，７に取付けられた耳掛部８
及びイヤホーン９とを備えている。

【００１３】上記光学ブロック部２，３は図２に示した
ように、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）１１と、該ディス
プレイ１１の後方に配置されたバックライト１２と、プ
リズム１３と、接眼レンズ（非球面レンズ）１４とを備
えて、上記液晶ディスプレイ１１の映像をバックライト
１２で照し出して、プリズム１３で屈折させて、接眼レ
ンズ１４に入射させるようになっている。

【００１４】上記接眼レンズ１４は図３に示したよう
に、レンズ支持リング１５に取付けられている。

【００１５】上記レンズ支持リング１５の外周面には１
８０°の位相を持たせた状態で一対の突起１６，１７が
設けられていて、これら突起１６，１７をスペーサ１８
のレンズ支持孔１９の内周面に設けた一対のスリット２
０，２１に挿入することにより、レンズ支持リング１５
及び接眼レンズ１４はレンズ支持孔１９内にスライド可
能に取付けられている。

【００１６】そして、視度調整ダイヤル２２を回わす
と、該ダイヤル２２に設けられたギヤ２３と、ピニオン
２４及びギヤ２５を介して円筒状のレンズブラケット２
６が回転し、該レンズブラケット２６に設けた一対の傾
斜状の突起操作用のスリット２７，２８で上記突起１
６，１７を押して、レンズ支持リング１５乃至接眼レン
ズ１４を前後方向にスライドさせ、該接眼レンズ１４の
焦点距離を変化させることにより視度調整を行うように
なっている。

【００１７】また、光学ブロック部間隔調整機構４は、
図４に示したように上記左右一対の光学ブロック部２，
３に設けられた一対のラック３１，３２と、これらラッ
ク３１，３２に噛合しているピニオン３３と、該ピニオ
ン３３を一側面に設けた間隔調整ダイヤル３４とからな
っていて、該間隔調整ダイヤル３４を一方向に回わす
と、上記左右一対の光学ブロック部２，３は互に接近す
る方向にスライドし、間隔調整ダイヤル３４を他方向に
回わすと、上記左右一対の光学ブロック部２，３は互に
離れる方向にスライドするようになっている。

【００１８】そして、上記左右一対の光学ブロック部
２，３及び光学ブロック部間隔調整機構４は支持フレー
ム４１に組付けられて、これら光学ブロック部２，３、
光学ブロック部間隔調整機構４、支持フレーム４１はユ
ニット化されている。

【００１９】上記支持フレーム４１は所定の間隔をもっ
て平行する上下一対のレール４２，４３と、これらレー
ル４２，４３の両端部及び中央部を連結している左右連
結片４４，４５及び中央連結片４６により細長い四角の
枠状に形成されている。

【００２０】そして、上記上下一対のレール４２，４３
間に光学ブロック部２，３の一側面に設けられているプ
リズム用の凸部４７を挿入すると共に、該凸部４７の
上，下部にビス４８…４８で取付けた上，下一対のブラ
ケット（スライダ）４９，５０により、上下一対のレー
ル４２，４３を抱持することにより、左右一対の光学ブ
ロック部２，３は支持フレーム４１に互に接近、または
離間する方向にスライド可能に取付けられている。

【００２１】また、上記支持フレーム４１の上方のレー
ル４２の中央部にはダイヤル支持片５１が立設されてい
ると共に、該ダイヤル支持片５１の上部にはダイヤル支
持軸５２が突設されている。

【００２２】そして、上記ダイヤル支持軸５２を上記間
隔調整ダイヤル３４及びピニオン３３に設けた軸受孔５
３に挿入することにより、これら間隔調整ダイヤル３４
及びピニオン３３は支持フレーム４１に回転自在に取付
けられていると共に、上記ピニオン３３の上，下部に上
記左右一対の光学ブロック部２，３に設けたラック３
１，３２が噛合されていて、これら間隔調整ダイヤル３
４、ピニオン３３、ラック３１，３２はビス５４によ
り、上記支持フレーム４１の一側面に取付けられたラッ
クホルダ５５によって支持されている。

【００２３】５６，５７は支持フレーム４１の左右連結
片４４，４５に取付けられた左右一対のサイドケース取
付用のヒンジである。

【００２４】そして、上述のようにして、支持フレーム
４１に左右一対の光学ブロック部２，３及び光学ブロッ
ク部間隔調整機構４を取付け、これら光学ブロック部
２，３及び光学ブロック部間隔調整機構４の組付位置調
整作業を行なったのちに、支持フレーム４１を筐体５に
組付けると共に、上記ヒンジ５６，５７にサイドケース
６，７を組付けるのである。

【００２５】実施例の眼鏡型映像表示装置は以上説明し
たような構成であって、特にブラケット４９，５０を使
用することにより簡単かつ確実に光学ブロック部２，３
を支持フレーム４１にスライド可能に組付けることがで
きると共に、支持フレーム４１に設けたダイヤル支持軸
５２等を使用することにより、確実かつ迅速に光学ブロ
ック部間隔調整機構４を支持フレーム４１に組付けるこ
とができ、また、光学ブロック部２，３の位置を決めて
から、これら光学ブロック部２，３のラック３１，３２
にピニオンン３３を噛合させることにより、これら光学
ブロック部２，３と光学ブロック部間隔調整機構４の組
付位置調整等を容易に行うことができるという効果があ
る。

【００２６】

【発明の効果】本発明の眼鏡型映像表示装置は以上説明
したように、左右一対の光学ブロック部と光学ブロック
部間隔調整機構を支持フレームに組付け、該支持フレー
ムを筐体に組付ける構成にしたので次に述べるような効
果がある。

【００２７】（１）光学ブロック部や光学ブロック部間
隔調整機構を直接、筐体に組付ける場合に較べて、筐体
の機械的強度を下げ、構造を簡素化することが可能にな
る。

【００２８】（２）支持フレームを筐体に組付ける前に
光学ブロック部と光学ブロック部間隔調整機構の組付位
置調整等を行うことが可能になると共に、一担、組立て
てからでも筐体から支持フレームを取外して、光学ブロ
ック部等の調整作業を容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】眼鏡型映像表示装置の斜視図。

【図２】光学ブロック部の平面図。

【図３】光学ブロック部の分解斜視図。

【図４】要部の分解斜視図。

【符号の説明】

１…眼鏡型映像表示装置、２，３…光学ブロック部、４
…光学ブロック部間隔調整機構、５…筐体、４１…支持
フレーム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右一対の映像表示用の光学ブロック部
   と、これら左右一対の光学ブロック部の間隔調整を行う
   光学ブロック部間隔調整機構と、上記左右一対の光学ブ
   ロック部及び光学ブロック部間隔調整機構を収納した筐
   体とを備え、 上記左右一対の光学ブロック部と光学ブロック部間隔調
   整機構とを支持フレームに組付け、該支持フレームを上
   記筐体内に組付けたことを特徴とする眼鏡型映像表示装
   置。