JPH05195178A - 溶融金属めっき浴中ロール - Google Patents
溶融金属めっき浴中ロールInfo
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- JPH05195178A JPH05195178A JP3147492A JP3147492A JPH05195178A JP H05195178 A JPH05195178 A JP H05195178A JP 3147492 A JP3147492 A JP 3147492A JP 3147492 A JP3147492 A JP 3147492A JP H05195178 A JPH05195178 A JP H05195178A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶融金属めっき浴中で使用するロールの非駆
動状態で発生する回転不良と、これに起因するめっき鋼
帯表面のスリ疵を防止する。 【構成】 溶融金属めっき浴中サポートロールを鋼製中
空ロール１となし、該中空ロール１表面にセラミック皮
膜２を溶射した浴中ロールにおいて、セラミック皮膜２
表面に、またはセラミック皮膜２表面に酸化クロムセラ
ミックスコーティング層からなる化学的緻密化処理皮膜
を形成したのち、Ｒａ：１〜３０μｍの粗度のダル３を
形成し、ロール表面の摩擦係数を大きくしてめっき鋼帯
との接触力を高める。 【効果】 ロール表面へのダルの形成によってロールと
鋼帯との摩擦係数が大きくなり、非駆動で使用しても、
浴中ロールの回転不良と、これに起因するめっき鋼帯の
スリ疵等の表面品質不良の発生を防止できる。
動状態で発生する回転不良と、これに起因するめっき鋼
帯表面のスリ疵を防止する。 【構成】 溶融金属めっき浴中サポートロールを鋼製中
空ロール１となし、該中空ロール１表面にセラミック皮
膜２を溶射した浴中ロールにおいて、セラミック皮膜２
表面に、またはセラミック皮膜２表面に酸化クロムセラ
ミックスコーティング層からなる化学的緻密化処理皮膜
を形成したのち、Ｒａ：１〜３０μｍの粗度のダル３を
形成し、ロール表面の摩擦係数を大きくしてめっき鋼帯
との接触力を高める。 【効果】 ロール表面へのダルの形成によってロールと
鋼帯との摩擦係数が大きくなり、非駆動で使用しても、
浴中ロールの回転不良と、これに起因するめっき鋼帯の
スリ疵等の表面品質不良の発生を防止できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、溶融金属めっき浴中
ロールに関するもので、特に溶融金属めっき浴中サポー
トロールとめっき鋼帯とのすべり現象やロール軸受部の
摩耗に起因して発生するサポートロールの回転不良、な
らびにサポートロールの回転不良に伴い発生するめっき
鋼帯表面のスリ疵を防止できる溶融金属めっき浴中ロー
ルに関する。
ロールに関するもので、特に溶融金属めっき浴中サポー
トロールとめっき鋼帯とのすべり現象やロール軸受部の
摩耗に起因して発生するサポートロールの回転不良、な
らびにサポートロールの回転不良に伴い発生するめっき
鋼帯表面のスリ疵を防止できる溶融金属めっき浴中ロー
ルに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、耐食性、溶接性および塗装性に優
れた溶融金属めっき鋼板等の表面処理鋼板は、自動車
用、土木、建築用あるいは家電用等の用途の需要が急速
に拡大している。この表面処理鋼板の製造法としては、
主として連続溶融亜鉛めっき法、連続溶融アルミニウム
めっき法等の連続溶融金属めっき法が採用されている。
連続溶融金属めっき法は、図５に示すとおり、連続炉に
おいて機械的性質の調整ならびに表面を清浄、活性化さ
れた鋼帯２１は、スナウト２２を介して溶融金属槽２３
中のめっき金属２４中に浸漬され、浴中のシンクロール
２５によって進行方向が転換され、サポートロール２
６、２７を経由して溶融金属槽２３から引上げられたの
ち、ワイピングノズル２８から気体を噴射して過剰のめ
っき液を絞取ってめっき付着量を調整されためっき鋼帯
２１は、トップロール２９を経由してその後常温まで冷
却される。
れた溶融金属めっき鋼板等の表面処理鋼板は、自動車
用、土木、建築用あるいは家電用等の用途の需要が急速
に拡大している。この表面処理鋼板の製造法としては、
主として連続溶融亜鉛めっき法、連続溶融アルミニウム
めっき法等の連続溶融金属めっき法が採用されている。
連続溶融金属めっき法は、図５に示すとおり、連続炉に
おいて機械的性質の調整ならびに表面を清浄、活性化さ
れた鋼帯２１は、スナウト２２を介して溶融金属槽２３
中のめっき金属２４中に浸漬され、浴中のシンクロール
２５によって進行方向が転換され、サポートロール２
６、２７を経由して溶融金属槽２３から引上げられたの
ち、ワイピングノズル２８から気体を噴射して過剰のめ
っき液を絞取ってめっき付着量を調整されためっき鋼帯
２１は、トップロール２９を経由してその後常温まで冷
却される。
【０００３】上記連続金属めっき法の溶融金属槽中に浸
漬され、あるいは溶融金属の飛散し易い場所で使用され
るサポートロール２６、２７等の溶融金属めっき浴中ロ
ールは、装置構成上、サポートロール２６、２７とめっ
き鋼帯２１との巻き付き角が小さいために回転力が弱
く、あるいは該ロールの軸受部の摩耗によるロール回転
抵抗の増大、ロール表面の摩耗による摩擦力の減少、ロ
ール表面へのドロス等の異物付着によるスリップ等に起
因してめっき浴中サポートロール２６、２７の回転不良
が頻発し、めっき鋼帯２１表面にスリ疵等の表面欠陥を
発生させている。特にサポートロール２６、２７を非駆
動で使用する場合は、回転不良の発生が顕著であった。
漬され、あるいは溶融金属の飛散し易い場所で使用され
るサポートロール２６、２７等の溶融金属めっき浴中ロ
ールは、装置構成上、サポートロール２６、２７とめっ
き鋼帯２１との巻き付き角が小さいために回転力が弱
く、あるいは該ロールの軸受部の摩耗によるロール回転
抵抗の増大、ロール表面の摩耗による摩擦力の減少、ロ
ール表面へのドロス等の異物付着によるスリップ等に起
因してめっき浴中サポートロール２６、２７の回転不良
が頻発し、めっき鋼帯２１表面にスリ疵等の表面欠陥を
発生させている。特にサポートロール２６、２７を非駆
動で使用する場合は、回転不良の発生が顕著であった。
【０００４】従来このような溶融金属めっき浴中サポー
トロールは、例えば表面がフラッとな中実ロールを外部
のモータで駆動する方式が最も一般的であった。図６は
その一例を示すもので、溶融金属槽２３外に配設された
駆動モータ３０により、減速機３１、継手３２、駆動軸
３３を介してサポートロール２６を駆動するものであ
る。また、この方式におけるサポートロール２６の支持
は、図７に示すとおり、サポートロール２６のロール軸
３４をロールフレーム３５に溶接固定した円筒状の軸受
金３６で支承する方式、図８に示すとおり、水平に対し
て４５度傾斜させた半円形の軸受金３７をロールフレー
ム３５に溶接固定する方式（特開昭５５−２７３０号公
報）、あるいは図９に示すとおり、３点支持の軸受金３
８、３９、４０をロールフレーム３５およびロール軸押
え４１に溶接固定したものが使用されていた。
トロールは、例えば表面がフラッとな中実ロールを外部
のモータで駆動する方式が最も一般的であった。図６は
その一例を示すもので、溶融金属槽２３外に配設された
駆動モータ３０により、減速機３１、継手３２、駆動軸
３３を介してサポートロール２６を駆動するものであ
る。また、この方式におけるサポートロール２６の支持
は、図７に示すとおり、サポートロール２６のロール軸
３４をロールフレーム３５に溶接固定した円筒状の軸受
金３６で支承する方式、図８に示すとおり、水平に対し
て４５度傾斜させた半円形の軸受金３７をロールフレー
ム３５に溶接固定する方式（特開昭５５−２７３０号公
報）、あるいは図９に示すとおり、３点支持の軸受金３
８、３９、４０をロールフレーム３５およびロール軸押
え４１に溶接固定したものが使用されていた。
【０００５】一方、溶融金属めっき浴中ロールとして
は、ロール表面に耐食性金属を被覆しためっきロールに
おいて、耐食性金属表面にダル加工を形成し、その表面
に非鉄金属を被覆した溶融亜鉛めっきのめっきロール
（特開昭５７−２１０９６５号公報）が提案されてい
る。また、溶融金属めっき浴中ロールと鋼帯のすべり現
象に起因するめっき鋼帯の表面疵の防止と、ロールネッ
ク軸受部の摩耗防止方法としては、溶融金属めっき浴中
で被めっき材と接触して回動するサポートロールを中空
ロールとなし、該中空ロールのロールネック部に耐熱・
耐摩耗性金属の溶射もしくは肉盛を施し、該ロールネッ
ク軸受をセラミック製とした溶融めっき用サポートロー
ルの非駆動回転支持方法（特開平３−２５３５４７号公
報）が提案されている。
は、ロール表面に耐食性金属を被覆しためっきロールに
おいて、耐食性金属表面にダル加工を形成し、その表面
に非鉄金属を被覆した溶融亜鉛めっきのめっきロール
（特開昭５７−２１０９６５号公報）が提案されてい
る。また、溶融金属めっき浴中ロールと鋼帯のすべり現
象に起因するめっき鋼帯の表面疵の防止と、ロールネッ
ク軸受部の摩耗防止方法としては、溶融金属めっき浴中
で被めっき材と接触して回動するサポートロールを中空
ロールとなし、該中空ロールのロールネック部に耐熱・
耐摩耗性金属の溶射もしくは肉盛を施し、該ロールネッ
ク軸受をセラミック製とした溶融めっき用サポートロー
ルの非駆動回転支持方法（特開平３−２５３５４７号公
報）が提案されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サポー
トロールを外部のモータにより駆動する方式は、サポー
トロールの周速度と鋼帯の移動速度とを完全同期させる
ことが困難であり、鋼帯とロールとのスリップ現象が生
じて鋼帯表面にスリ疵が発生し、歩留ロスを派生させた
り、駆動系に起因するチャタマークが発生する。また、
前記従来の軸受は、いずれもロールフレームへの固定お
よび軸受同志の固定がめっき浴中における軸受の強度確
保の観点から、溶接により行われるのが普通である。こ
のため、めっき浴から引上げ後の軸受の補修は、ガウジ
ング等によって溶接金属を除去したのち、軸受の取外し
分解を行っていた。したがって、前記軸受の補修は、ロ
ールフレームからの取外し、分解に長時間を要するばか
りでなく、ガウジングによってロールフレームあるいは
軸受金を損傷する場合が多く、その寿命を縮めてしまっ
たり、新たな補修手間を要する要する場合が生じてい
た。さらに、前記金属性軸受金は、めっき浴中での耐摩
耗性に問題があり、軸受寿命が短いという問題がある。
トロールを外部のモータにより駆動する方式は、サポー
トロールの周速度と鋼帯の移動速度とを完全同期させる
ことが困難であり、鋼帯とロールとのスリップ現象が生
じて鋼帯表面にスリ疵が発生し、歩留ロスを派生させた
り、駆動系に起因するチャタマークが発生する。また、
前記従来の軸受は、いずれもロールフレームへの固定お
よび軸受同志の固定がめっき浴中における軸受の強度確
保の観点から、溶接により行われるのが普通である。こ
のため、めっき浴から引上げ後の軸受の補修は、ガウジ
ング等によって溶接金属を除去したのち、軸受の取外し
分解を行っていた。したがって、前記軸受の補修は、ロ
ールフレームからの取外し、分解に長時間を要するばか
りでなく、ガウジングによってロールフレームあるいは
軸受金を損傷する場合が多く、その寿命を縮めてしまっ
たり、新たな補修手間を要する要する場合が生じてい
た。さらに、前記金属性軸受金は、めっき浴中での耐摩
耗性に問題があり、軸受寿命が短いという問題がある。
【０００７】また、特開昭５７−２１０９６５号公報に
開示のロールは、その表面調整の主たる目的がめっき浴
の持上げの均一性を図ることであり、耐食性金属の表面
にダルを形成させ、その表面に非鉄金属を溶射等により
被覆させたものである。したがって該ロールの最表面に
粗度を形成させたものではなく、めっき浴中における回
転不良等のトラブルを解決することは困難である。さら
に特開平３−２５３５４７号公報に開示の中空ロールの
ロールネック部に耐熱・耐摩耗性金属の溶射もしくは肉
盛を施し、該ロールネック軸受をセラミック製としたサ
ポートロールは、軸受部に起因するロールの回転不良を
防止できるが、ロールとめっき鋼帯との摩擦力の減少に
よるスリップ現象を防止することができない。
開示のロールは、その表面調整の主たる目的がめっき浴
の持上げの均一性を図ることであり、耐食性金属の表面
にダルを形成させ、その表面に非鉄金属を溶射等により
被覆させたものである。したがって該ロールの最表面に
粗度を形成させたものではなく、めっき浴中における回
転不良等のトラブルを解決することは困難である。さら
に特開平３−２５３５４７号公報に開示の中空ロールの
ロールネック部に耐熱・耐摩耗性金属の溶射もしくは肉
盛を施し、該ロールネック軸受をセラミック製としたサ
ポートロールは、軸受部に起因するロールの回転不良を
防止できるが、ロールとめっき鋼帯との摩擦力の減少に
よるスリップ現象を防止することができない。
【０００８】この発明の目的は、溶融金属めっき浴中で
使用する浴中ロール、特にサポートロールにおいて、非
駆動の状態でのめっき浴中での使用時に発生する回転不
良と、これに起因するめっき鋼帯表面のスリ疵の発生を
防止できる溶融金属めっき浴中ロールを提供することに
ある。
使用する浴中ロール、特にサポートロールにおいて、非
駆動の状態でのめっき浴中での使用時に発生する回転不
良と、これに起因するめっき鋼帯表面のスリ疵の発生を
防止できる溶融金属めっき浴中ロールを提供することに
ある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく次のとおり鋭意試験研究を行った。その結
果、溶融金属めっき浴中ロールを鋼製中空ロールとな
し、該鋼製中空ロール表面に溶射したセラミック皮膜表
面に、所定粗度のダルを形成させるか、セラミック皮膜
表面に酸化クロムセラミックスコーティング層からなる
化学的緻密化処理皮膜を形成させたのち、あるいは化学
的緻密化処理皮膜の形成前に、所定粗度のダルを形成さ
せることによって、ロール表面の摩擦係数が大きくな
り、めっき浴中におけるめっき鋼帯との接触力が上昇
し、ロールとめっき鋼帯とのすべり現象が防止できるこ
とを究明し、この発明に到達した。
を達成すべく次のとおり鋭意試験研究を行った。その結
果、溶融金属めっき浴中ロールを鋼製中空ロールとな
し、該鋼製中空ロール表面に溶射したセラミック皮膜表
面に、所定粗度のダルを形成させるか、セラミック皮膜
表面に酸化クロムセラミックスコーティング層からなる
化学的緻密化処理皮膜を形成させたのち、あるいは化学
的緻密化処理皮膜の形成前に、所定粗度のダルを形成さ
せることによって、ロール表面の摩擦係数が大きくな
り、めっき浴中におけるめっき鋼帯との接触力が上昇
し、ロールとめっき鋼帯とのすべり現象が防止できるこ
とを究明し、この発明に到達した。
【００１０】すなわちこの発明は、溶融金属めっき浴中
でめっき鋼帯と接触して回動するめっき浴中サポートロ
ールを鋼製中空ロールとなし、該鋼製中空ロール表面に
酸化物または炭化物を主成分とするセラミック皮膜を溶
射した溶融金属めっき浴中ロールにおいて、浴中ロール
の溶射皮膜表面にＲａ１．０〜３０μｍの粗度のダルを
形成した溶融金属めっき浴中ロールである。
でめっき鋼帯と接触して回動するめっき浴中サポートロ
ールを鋼製中空ロールとなし、該鋼製中空ロール表面に
酸化物または炭化物を主成分とするセラミック皮膜を溶
射した溶融金属めっき浴中ロールにおいて、浴中ロール
の溶射皮膜表面にＲａ１．０〜３０μｍの粗度のダルを
形成した溶融金属めっき浴中ロールである。
【００１１】また、溶融金属めっき浴中でめっき鋼帯と
接触して回動するめっき浴中サポートロールを鋼製中空
ロールとなし、該鋼製中空ロール表面に酸化物または炭
化物を主成分とするセラミック皮膜を溶射した溶融金属
めっき浴中ロールにおいて、浴中ロールの溶射皮膜表面
に酸化クロムセラミックスコーティング層からなる化学
的緻密化処理皮膜を形成し、該化学的緻密化処理皮膜表
面にＲａ１．０〜３０μｍの粗度のダルを形成した溶融
金属めっき浴中ロールである。
接触して回動するめっき浴中サポートロールを鋼製中空
ロールとなし、該鋼製中空ロール表面に酸化物または炭
化物を主成分とするセラミック皮膜を溶射した溶融金属
めっき浴中ロールにおいて、浴中ロールの溶射皮膜表面
に酸化クロムセラミックスコーティング層からなる化学
的緻密化処理皮膜を形成し、該化学的緻密化処理皮膜表
面にＲａ１．０〜３０μｍの粗度のダルを形成した溶融
金属めっき浴中ロールである。
【００１２】さらに、溶融金属めっき浴中でめっき鋼帯
と接触して回動するめっき浴中サポートロールを鋼製中
空ロールとなし、該鋼製中空ロール表面に酸化物または
炭化物を主成分とするセラミック皮膜を溶射した溶融金
属めっき浴中ロールにおいて、浴中ロールの溶射皮膜表
面にＲａ１．０〜３０μｍの粗度のダルを形成したの
ち、酸化クロムセラミックスコーティング層からなる化
学的緻密化処理皮膜を形成した溶融金属めっき浴中ロー
ル。
と接触して回動するめっき浴中サポートロールを鋼製中
空ロールとなし、該鋼製中空ロール表面に酸化物または
炭化物を主成分とするセラミック皮膜を溶射した溶融金
属めっき浴中ロールにおいて、浴中ロールの溶射皮膜表
面にＲａ１．０〜３０μｍの粗度のダルを形成したの
ち、酸化クロムセラミックスコーティング層からなる化
学的緻密化処理皮膜を形成した溶融金属めっき浴中ロー
ル。
【００１３】上記溶融金属めっき浴中ロールのロールネ
ック部に耐熱・耐摩耗性金属の溶射もしくは肉盛を施
し、かつ該ロールの軸受をセラミックス製とした溶融金
属めっき浴中ロールである。
ック部に耐熱・耐摩耗性金属の溶射もしくは肉盛を施
し、かつ該ロールの軸受をセラミックス製とした溶融金
属めっき浴中ロールである。
【００１４】
【作用】この発明の溶融金属めっき浴中ロールは、ロー
ル本体を鋼製中空ロールとしたから、めっき浴中での回
転慣性力が軽減される。また、鋼製中空ロール表面に溶
射によって酸化物または炭化物のセラミックス、または
それらにＣｏ、Ｎｉのような耐熱、耐食性に優れた金属
を混合した混合物からなるサーメット（以下このサーメ
ットを含めてこれらを総称してサーメットという）の溶
射皮膜を形成させたロール表面、あるいは溶射皮膜を形
成させたロール表面に酸化クロムセラミックスコーティ
ング層からなる化学的緻密化処理皮膜を形成させたの
ち、これらのロール表面にＲａ１．０〜３０μｍの粗度
のダルを形成させたから、ロール表面の摩擦係数が大き
くなり、めっき浴中におけるロールとめっき鋼帯との接
触力を高めることができる。
ル本体を鋼製中空ロールとしたから、めっき浴中での回
転慣性力が軽減される。また、鋼製中空ロール表面に溶
射によって酸化物または炭化物のセラミックス、または
それらにＣｏ、Ｎｉのような耐熱、耐食性に優れた金属
を混合した混合物からなるサーメット（以下このサーメ
ットを含めてこれらを総称してサーメットという）の溶
射皮膜を形成させたロール表面、あるいは溶射皮膜を形
成させたロール表面に酸化クロムセラミックスコーティ
ング層からなる化学的緻密化処理皮膜を形成させたの
ち、これらのロール表面にＲａ１．０〜３０μｍの粗度
のダルを形成させたから、ロール表面の摩擦係数が大き
くなり、めっき浴中におけるロールとめっき鋼帯との接
触力を高めることができる。
【００１５】さらに、この発明の溶融金属めっき浴中ロ
ールは、ロールネック部に耐熱・耐摩耗性金属の溶射も
しくは肉盛を施し、かつ該ロールの軸受をセラミックス
製としたから、軸受部の摩耗量が低減して軸受部の健全
化を図ることができる。その結果、この発明の溶融金属
めっき浴中ロールは、溶融金属めっき浴中における回転
不良を防止することができ、浴中ロールの回転不良に起
因するめっき鋼帯表面のスリ疵発生が防止され、製品歩
留の向上を図ることができる。
ールは、ロールネック部に耐熱・耐摩耗性金属の溶射も
しくは肉盛を施し、かつ該ロールの軸受をセラミックス
製としたから、軸受部の摩耗量が低減して軸受部の健全
化を図ることができる。その結果、この発明の溶融金属
めっき浴中ロールは、溶融金属めっき浴中における回転
不良を防止することができ、浴中ロールの回転不良に起
因するめっき鋼帯表面のスリ疵発生が防止され、製品歩
留の向上を図ることができる。
【００１６】この発明における鋼製中空ロール表面への
セラミックス溶射皮膜の形成は、プラズマ溶射法、高速
ガス炎溶射法のいずれの方法でもよい。また、セラミッ
クス溶射材料としては、酸化物または炭化物等のセラミ
ックス、あるいはそれらにＣｏ、Ｎｉ等の耐熱、耐食性
に優れた金属を混合した混合物からなるサーメットを挙
げることができるが、ＴｉＯ2を０．５〜５０％含有す
るＡｌ2Ｏ3−ＴｉＯ2固溶体複合物が好ましい。また、
溶射皮膜厚さは、２０μｍ未満では被覆の効果が認めら
れず、６００μｍを超えると保護層としての効果が増大
せず、溶射に多くの時間と経費を要し経済的でなく、か
つ剥離損耗の発生確率が大きくなるため、２０〜６００
μｍとするのが好ましい。
セラミックス溶射皮膜の形成は、プラズマ溶射法、高速
ガス炎溶射法のいずれの方法でもよい。また、セラミッ
クス溶射材料としては、酸化物または炭化物等のセラミ
ックス、あるいはそれらにＣｏ、Ｎｉ等の耐熱、耐食性
に優れた金属を混合した混合物からなるサーメットを挙
げることができるが、ＴｉＯ2を０．５〜５０％含有す
るＡｌ2Ｏ3−ＴｉＯ2固溶体複合物が好ましい。また、
溶射皮膜厚さは、２０μｍ未満では被覆の効果が認めら
れず、６００μｍを超えると保護層としての効果が増大
せず、溶射に多くの時間と経費を要し経済的でなく、か
つ剥離損耗の発生確率が大きくなるため、２０〜６００
μｍとするのが好ましい。
【００１７】この発明の浴中ロールの溶射皮膜表面への
酸化クロムセラミックスコーティング層からなる化学的
緻密化処理皮膜の形成は、溶射皮膜を形成した浴中ロー
ルをクロム酸を含む水溶液中に浸漬するか、あるいは浴
中ロール表面にクロム酸を含む水溶液を噴霧する。この
処理によって溶射皮膜表面は、クロム酸で被覆されると
共に、その溶射皮膜中にピンホールが存在すれば、クロ
ム酸水溶液がその中に浸透することとなる。その後、ロ
ール表面を被覆したクロム酸皮膜を、２００〜５００℃
に加熱する。この処理によって前記クロム酸中の水分が
蒸発揮散すると共に、Ｃｒ2Ｏ3が残渣物として溶射皮膜
上やピンホール中に残存し、ロールの溶射皮膜表面部に
薄い酸化クロムのセラミックコーティング層が形成され
る。酸化クロムのセラミックコーティング層の厚さは、
通常僅か数μｍであるため、場合によっては溶射皮膜表
面の粗度調整を行ったのち、化学的緻密化処理を行って
もよい。
酸化クロムセラミックスコーティング層からなる化学的
緻密化処理皮膜の形成は、溶射皮膜を形成した浴中ロー
ルをクロム酸を含む水溶液中に浸漬するか、あるいは浴
中ロール表面にクロム酸を含む水溶液を噴霧する。この
処理によって溶射皮膜表面は、クロム酸で被覆されると
共に、その溶射皮膜中にピンホールが存在すれば、クロ
ム酸水溶液がその中に浸透することとなる。その後、ロ
ール表面を被覆したクロム酸皮膜を、２００〜５００℃
に加熱する。この処理によって前記クロム酸中の水分が
蒸発揮散すると共に、Ｃｒ2Ｏ3が残渣物として溶射皮膜
上やピンホール中に残存し、ロールの溶射皮膜表面部に
薄い酸化クロムのセラミックコーティング層が形成され
る。酸化クロムのセラミックコーティング層の厚さは、
通常僅か数μｍであるため、場合によっては溶射皮膜表
面の粗度調整を行ったのち、化学的緻密化処理を行って
もよい。
【００１８】
【実施例】以下にこの発明の溶融金属めっき浴中ロール
の詳細を実施の一例を示す図１〜図４に基いて説明す
る。図１はこの発明の溶融金属めっき浴中ロールの一部
断面図、図２は図１のめっき浴中ロールの軸受部の側面
図、図３はこの発明の溶融金属めっき浴中ロールの他の
一例の一部断面図、図４はこの発明の溶融金属めっき浴
中ロールの他の一例の一部断面図である。
の詳細を実施の一例を示す図１〜図４に基いて説明す
る。図１はこの発明の溶融金属めっき浴中ロールの一部
断面図、図２は図１のめっき浴中ロールの軸受部の側面
図、図３はこの発明の溶融金属めっき浴中ロールの他の
一例の一部断面図、図４はこの発明の溶融金属めっき浴
中ロールの他の一例の一部断面図である。
【００１９】実施例１ 図１において、１はマルテンサイト系ステンレス鋼の耐
熱材料からなる中空サポートロール、２は中空サポート
ロール１の表面に５０〜１５０μの厚さで形成したＷＣ
−１２％Ｃｏの溶射皮膜で、溶射皮膜２の表面は、溶射
したのち砥石等で溶射皮膜の表面を研磨調整したのち、
アルミナグリット投射によるダル加工によってＲａ３〜
５μｍの粗度のダル３を形成した。中空サポートロール
１のロール軸４には、耐食性、耐摩耗性に優れたＣｒＣ
系の材料が肉盛５されている。
熱材料からなる中空サポートロール、２は中空サポート
ロール１の表面に５０〜１５０μの厚さで形成したＷＣ
−１２％Ｃｏの溶射皮膜で、溶射皮膜２の表面は、溶射
したのち砥石等で溶射皮膜の表面を研磨調整したのち、
アルミナグリット投射によるダル加工によってＲａ３〜
５μｍの粗度のダル３を形成した。中空サポートロール
１のロール軸４には、耐食性、耐摩耗性に優れたＣｒＣ
系の材料が肉盛５されている。
【００２０】上記溶融金属めっき浴中ロールを、図２に
示すとおり、斜に二分割した軸受のロール軸４との接触
摩耗面に耐摩耗性の軸受部材１１、１２を嵌合わせ、下
軸受金１３の両端の鍔１４をロールフレーム１５の両側
に嵌合わせて切欠き部１６に挿入する。そしてロール軸
４をセットしたのち、上軸受金１７の一端に設けた係止
爪１８を下軸受金１３の係合溝１９に嵌合して載置し、
軸受金押え２０とロールフレーム１５により上下軸受金
１３、１７を挟み込んで実機の溶融亜鉛めっきラインの
めっき浴中に支持させた。そして約１ケ月に亘って非駆
動状態で連続使用を行った。その結果、使用期間中にお
いて、該サポートロールの回転不良発生は皆無であり、
また、めっき鋼帯の表面品質についても全く問題がなか
った。
示すとおり、斜に二分割した軸受のロール軸４との接触
摩耗面に耐摩耗性の軸受部材１１、１２を嵌合わせ、下
軸受金１３の両端の鍔１４をロールフレーム１５の両側
に嵌合わせて切欠き部１６に挿入する。そしてロール軸
４をセットしたのち、上軸受金１７の一端に設けた係止
爪１８を下軸受金１３の係合溝１９に嵌合して載置し、
軸受金押え２０とロールフレーム１５により上下軸受金
１３、１７を挟み込んで実機の溶融亜鉛めっきラインの
めっき浴中に支持させた。そして約１ケ月に亘って非駆
動状態で連続使用を行った。その結果、使用期間中にお
いて、該サポートロールの回転不良発生は皆無であり、
また、めっき鋼帯の表面品質についても全く問題がなか
った。
【００２１】実施例２ 図３において、１はマルテンサイト系ステンレス鋼の耐
熱材料からなる中空サポートロール、２は中空サポート
ロール１の表面に５０〜１５０μの厚さで形成したＷＣ
−１２％Ｃｏの溶射皮膜で、溶射皮膜２の表面は、溶射
したのち砥石等で溶射皮膜の表面を研磨調整したのち、
前記化学的緻密化処理によって酸化クロムのセラミック
コーティング層６を数μｍの厚みで形成させたのち、前
記と同様にアルミナグリット投射によるダル加工によっ
てＲａ３〜５μｍの粗度のダル７を形成した。中空サポ
ートロール１のロール軸４には、耐食性、耐摩耗性に優
れたＣｒＣ系の材料が肉盛５されている。上記溶融金属
めっき浴中ロールを、実施例１と同様にして実機の溶融
亜鉛めっきラインのめっき浴中に支持させた。そして約
２２日間に亘って同様に非駆動状態で連続使用を行っ
た。その結果、使用期間中において、該サポートロール
の回転不良発生は皆無であり、また、めっき鋼帯の表面
品質についても全く問題がなかった。
熱材料からなる中空サポートロール、２は中空サポート
ロール１の表面に５０〜１５０μの厚さで形成したＷＣ
−１２％Ｃｏの溶射皮膜で、溶射皮膜２の表面は、溶射
したのち砥石等で溶射皮膜の表面を研磨調整したのち、
前記化学的緻密化処理によって酸化クロムのセラミック
コーティング層６を数μｍの厚みで形成させたのち、前
記と同様にアルミナグリット投射によるダル加工によっ
てＲａ３〜５μｍの粗度のダル７を形成した。中空サポ
ートロール１のロール軸４には、耐食性、耐摩耗性に優
れたＣｒＣ系の材料が肉盛５されている。上記溶融金属
めっき浴中ロールを、実施例１と同様にして実機の溶融
亜鉛めっきラインのめっき浴中に支持させた。そして約
２２日間に亘って同様に非駆動状態で連続使用を行っ
た。その結果、使用期間中において、該サポートロール
の回転不良発生は皆無であり、また、めっき鋼帯の表面
品質についても全く問題がなかった。
【００２２】実施例３ 図４において、１はマルテンサイト系ステンレス鋼の耐
熱材料からなる中空サポートロール、２は高速ガス炎溶
射法を用い中空サポートロール１の表面に５０〜１５０
μの厚さで形成したＷＣ−１２％Ｃｏの溶射皮膜で、溶
射皮膜２の表面は、溶射したのち砥石等で溶射皮膜の表
面を研磨調整したのち、アルミナグリット投射によるダ
ル加工によってＲａ３〜５μｍの粗度のダル３を形成し
た。そして前記化学的緻密化処理によって酸化クロムの
セラミックコーティング層６を数μｍの厚みで形成させ
た。中空サポートロール１のロール軸４には、耐食性、
耐摩耗性に優れたＣｒＣ系の材料が肉盛５されている。
上記溶融金属めっき浴中ロールを、実施例１と同様にし
て実機の溶融亜鉛めっきラインのめっき浴中に固定し
た。そして同様に非駆動状態で連続使用を行った。その
結果、サポートロールの回転不良発生は皆無であり、ま
た、めっき鋼帯の表面品質についても全く問題がなかっ
た。
熱材料からなる中空サポートロール、２は高速ガス炎溶
射法を用い中空サポートロール１の表面に５０〜１５０
μの厚さで形成したＷＣ−１２％Ｃｏの溶射皮膜で、溶
射皮膜２の表面は、溶射したのち砥石等で溶射皮膜の表
面を研磨調整したのち、アルミナグリット投射によるダ
ル加工によってＲａ３〜５μｍの粗度のダル３を形成し
た。そして前記化学的緻密化処理によって酸化クロムの
セラミックコーティング層６を数μｍの厚みで形成させ
た。中空サポートロール１のロール軸４には、耐食性、
耐摩耗性に優れたＣｒＣ系の材料が肉盛５されている。
上記溶融金属めっき浴中ロールを、実施例１と同様にし
て実機の溶融亜鉛めっきラインのめっき浴中に固定し
た。そして同様に非駆動状態で連続使用を行った。その
結果、サポートロールの回転不良発生は皆無であり、ま
た、めっき鋼帯の表面品質についても全く問題がなかっ
た。
【００２３】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明の溶融金属
めっき浴中ロールは、ロール中空化によってロールの回
転慣性力が低減され、ロール表面への粗度形成によって
ロールとめっき鋼帯との間の摩擦力が向上し、浴中ロー
ルを非駆動状態で使用しても、浴中ロールの回転不良
と、これに起因するスリ疵、チャターマーク等のめっき
鋼帯の表面品質不良の発生を防止でき、製品歩留を向上
することができる。
めっき浴中ロールは、ロール中空化によってロールの回
転慣性力が低減され、ロール表面への粗度形成によって
ロールとめっき鋼帯との間の摩擦力が向上し、浴中ロー
ルを非駆動状態で使用しても、浴中ロールの回転不良
と、これに起因するスリ疵、チャターマーク等のめっき
鋼帯の表面品質不良の発生を防止でき、製品歩留を向上
することができる。
【図１】実施例１におけるこの発明のめっき浴中ロール
の一部断面図である。
の一部断面図である。
【図２】実施例１におけるめっき浴中ロールの軸受部側
面図である。
面図である。
【図３】実施例２におけるこの発明の溶融金属めっき浴
中ロールの一部断面図である。
中ロールの一部断面図である。
【図４】実施例３におけるこの発明の溶融金属めっき浴
中ロールの一部断面図である。
中ロールの一部断面図である。
【図５】一般的な連続溶融金属めっきラインの概要を示
す模式図である。
す模式図である。
【図６】駆動式のサポートロールの概略説明図である。
【図７】従来のサポートロールの軸受部側面図である。
【図８】従来のサポートロールの軸受部側面図である。
【図９】従来のサポートロールの軸受部側面図である。
１ 中空ロール ２ 溶射皮膜 ３，７ ダル ４，３４ ロール軸 ５ 肉盛 ６ セラミックコーティング層 １１，１２ 軸受部材 １３ 下軸受金 １４ 鍔 １５，３５ ロールフレーム １６ 切欠き部 １７ 上軸受金 １８ 係止爪 １９ 係合溝 ２０ 軸受金押え ２１ 鋼帯 ２２ スナウト ２３ 溶融金属槽 ２４ シンクロール ２５ めっき金属 ２６，２７ サポートロール ２８ ワイピングノズル ２９ トップロール ３０ 駆動モータ ３１ 減速機 ３２ 継手 ３３ 駆動軸 ３６，３７，３８，３９，４０ 軸受金 ４１ ロール軸押え
Claims (4)
- 【請求項１】 溶融金属めっき浴中でめっき鋼帯と接触
して回動するめっき浴中サポートロールを鋼製中空ロー
ルとなし、該鋼製中空ロール表面に酸化物または炭化物
を主成分とするセラミック皮膜を溶射した溶融金属めっ
き浴中ロールにおいて、浴中ロールの溶射皮膜表面にＲ
ａ１．０〜３０μｍの粗度のダルを形成したことを特徴
とする溶融金属めっき浴中ロール。 - 【請求項２】 溶融金属めっき浴中でめっき鋼帯と接触
して回動するめっき浴中サポートロールを鋼製中空ロー
ルとなし、該鋼製中空ロール表面に酸化物または炭化物
を主成分とするセラミック皮膜を溶射した溶融金属めっ
き浴中ロールにおいて、浴中ロールの溶射皮膜表面に酸
化クロムセラミックスコーティング層からなる化学的緻
密化処理皮膜を形成し、該化学的緻密化処理皮膜表面に
Ｒａ１．０〜３０μｍの粗度のダルを形成したことを特
徴とする溶融金属めっき浴中ロール。 - 【請求項３】 溶融金属めっき浴中でめっき鋼帯と接触
して回動するめっき浴中サポートロールを鋼製中空ロー
ルとなし、該鋼製中空ロール表面に酸化物または炭化物
を主成分とするセラミック皮膜を溶射した溶融金属めっ
き浴中ロールにおいて、浴中ロールの溶射皮膜表面にＲ
ａ１．０〜３０μｍの粗度のダルを形成したのち、酸化
クロムセラミックスコーティング層からなる化学的緻密
化処理皮膜を形成したことを特徴とする溶融金属めっき
浴中ロール。 - 【請求項４】 溶融金属めっき浴中ロールのロールネッ
ク部に耐熱・耐摩耗性金属の溶射もしくは肉盛を施し、
かつ該ロールの軸受をセラミックスとしたことを特徴と
する請求項１〜３項記載の溶融金属めっき浴中ロール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3147492A JPH05195178A (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 溶融金属めっき浴中ロール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3147492A JPH05195178A (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 溶融金属めっき浴中ロール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05195178A true JPH05195178A (ja) | 1993-08-03 |
Family
ID=12332266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3147492A Pending JPH05195178A (ja) | 1992-01-21 | 1992-01-21 | 溶融金属めっき浴中ロール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05195178A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5890094A (en) * | 1995-07-05 | 1999-03-30 | Geoforschungszentrum Potsdam | Earthquake monitoring |
| BE1011088A3 (fr) * | 1997-04-04 | 1999-04-06 | Cockerill Sambre Sa | Rouleau deflecteur de tole immerge dans un bain de metal fondu. |
| WO2005056862A1 (ja) * | 2003-12-11 | 2005-06-23 | Hitachi Metals, Ltd. | 溶融金属めっき浴用ロール |
| JP2007270244A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Jfe Steel Kk | 案内ロールおよび溶融金属鍍金装置 |
| US20070261767A1 (en) * | 2006-05-12 | 2007-11-15 | William John Crim Jarosinski | Thermal spray coated work rolls for use in metal and metal alloy sheet manufacture |
| JP2018016841A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 連続溶融めっき装置およびサポートロールの押し込み量制御方法 |
| CN115151677A (zh) * | 2020-02-27 | 2022-10-04 | 东华隆株式会社 | 熔融金属浴用部件 |
-
1992
- 1992-01-21 JP JP3147492A patent/JPH05195178A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5890094A (en) * | 1995-07-05 | 1999-03-30 | Geoforschungszentrum Potsdam | Earthquake monitoring |
| BE1011088A3 (fr) * | 1997-04-04 | 1999-04-06 | Cockerill Sambre Sa | Rouleau deflecteur de tole immerge dans un bain de metal fondu. |
| JP4683217B2 (ja) * | 2003-12-11 | 2011-05-18 | 日立金属株式会社 | 溶融金属めっき浴用ロール |
| JPWO2005056862A1 (ja) * | 2003-12-11 | 2007-07-05 | 日立金属株式会社 | 溶融金属めっき浴用ロール |
| WO2005056862A1 (ja) * | 2003-12-11 | 2005-06-23 | Hitachi Metals, Ltd. | 溶融金属めっき浴用ロール |
| EP2447388A1 (en) | 2003-12-11 | 2012-05-02 | Hitachi Metals, Ltd. | Roll for use in galvanizing pot |
| US8210999B2 (en) | 2003-12-11 | 2012-07-03 | Hitachi Metals Ltd. | Roll for use in galvanizing pot |
| KR101193004B1 (ko) * | 2003-12-11 | 2012-10-19 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 용융 금속 도금욕용 롤 |
| JP2007270244A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Jfe Steel Kk | 案内ロールおよび溶融金属鍍金装置 |
| US20070261767A1 (en) * | 2006-05-12 | 2007-11-15 | William John Crim Jarosinski | Thermal spray coated work rolls for use in metal and metal alloy sheet manufacture |
| US8524375B2 (en) * | 2006-05-12 | 2013-09-03 | Praxair S.T. Technology, Inc. | Thermal spray coated work rolls for use in metal and metal alloy sheet manufacture |
| JP2018016841A (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 連続溶融めっき装置およびサポートロールの押し込み量制御方法 |
| CN115151677A (zh) * | 2020-02-27 | 2022-10-04 | 东华隆株式会社 | 熔融金属浴用部件 |
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