JPH0519458Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は階段の手摺パイプなど屋内外で用い
られるパイプ、丸棒のエンドを玉形に装飾する玉
形化粧キヤツプに関する。

従来の技術 従来、この種屋内外で用いられるパイプのエン
ドは開口し、そのままでは危険であるばかりでな
く、体裁も悪いため筒型のキヤツプを嵌装する。

考案が解決しようとする課題 パイプエンドにそのパイプ径より大きな、例え
ば1.2〜２倍程度の直径の飾玉を取付けるとき、
内部が充実する鋳物で形成し、明けられた穴に嵌
合すれば、その接合面はその直径と略同一巾とな
り、堅牢に固着することができる。しかし、これ
を生産性、価格性および美感性などから考慮して
板金プレスした球体を取付けようとするときに
は、パイプと連接する部分は口縁の肉厚だけとな
り、非常に狭く、したがつて堅牢に固着すること
はほとんどできない。

この考案はこの点を解決し、美麗、安価で装着
作業が簡易な玉形化粧キヤツプの提供にある。

課題を解決するための手段 適宜厚の板金を資材に玉形に形成され、その周
面に所要径の取付口を開口した本体と、同じく板
金で形成され、内径面が被施飾部材のエンドを内
方に嵌挿し、かつ接着固定面となる接続筒とから
部材が構成されると共に、接続筒の一端は開口に
形成され、他端は閉鎖して底部に形成され、前記
本体はその取付口より嵌挿され、接続筒の開口の
端部を本体の取付口に嵌合支承させると共に、反
対端の底部の外面を対応内面に固着させてなる玉
形化粧キヤツプにある。

作 用 この考案は前述のような構成よりなるから、外
形し球形をなし内部は手摺パイプなどその被施飾
部材１５に対して嵌挿し、簡易に装着できる。本
体２の内方の接続筒３は内端の底部４を対応する
本体の内壁面に固着され、外端の開口３ａの端部
本体２の取付口９に嵌合支承されるだけで充分な
強度を得るものである。

実施例 以下、この考案の実施例を説明すると、１はこ
の考案パイプエンドの玉形化粧キヤツプであり、
当該キヤツプは、例えば適宜厚のステンレススチ
ール板を裁断プレスして玉形に形成された本体２
と、同じくステンレススチール板で有底筒形に形
成された接続筒３とからなると共に、接続筒３は
一端は開口３ａに形成され、他端は閉鎖して底部
４に形成され、前記本体２にはその取付口９より
嵌挿し、接続筒３の開口３ａ側の端部７の外周面
８を本体２の取付口９の内径面１０に嵌合支承さ
せると共に、反対端の底部４の外面を本体２の対
応内壁面５に接着剤６にて固着させ、もって、開
口３ａの端部７の外端面１１を本体２の取付口９
の口縁１２と一致して設けられるものである。

尚、本体２と接続筒３の板金素材は、ステンレ
ススチール、真鍮、アルミニユウムなどが用いら
れる。

また接続筒３の底部４の外面と本体２の対応内
壁面５との接着は、前記実施例の外、熔接等適宜
でもよい。そして階段、窓等の手摺パイプ１５へ
の取付けは、接続筒３の内径面１３に接着剤１４
を塗り、手摺パイプ１５のエンドに嵌合し、接着
剤１４が硬化すれば、両者は一体に固着する。

効 果 従来、市販されているパイプキヤツプに比較し
てパイプ径より1.2〜２倍と径の大きな飾玉を簡
単に取付けることができ、手摺パイプなどのエン
ド処理形状として目新しく、よく目立ち、また
手、身体を衝突しても径が大きいから当りが柔か
で危険がすくなく、さらに滑止ともなる。

また、従来の無垢の場合と異なつて板金のプレ
ス成形ではパイプとの接合面が著しく狭く、した
がつて堅牢に設けることはできなかつたが、この
考案では部材を二材から構成しているので容易に
製作でき、堅牢性も充分に具える。また構成上、
飾玉の外径、接続筒の内径が自由であり、好みや
被施飾パイプの径に適合して取付けることができ
る。

特に構成が本体の取付口に接続筒を嵌挿し、そ
の底部の外面を本体の対応内壁面に連接し、接着
剤又は適宜の固着手段で一体にするものであるか
ら、接着剤の使用には量その他に厳密性を要求さ
れず、すなわち量が多くても外方に洩れることが
なく外面を美麗に製作でき、また対応面も広いか
ら堅牢な接着ができる。

また接着筒の反対端である開口の端部は本体の
取付口に嵌合支承させるだけであるから、この部
分に手間のかかる熔接などをしないで堅牢に支え
ることができるのである。

以上から、玉形化粧キヤツプを板金、特にステ
ンレススチールなどで美麗に構成することがで
き、家屋の内外に使用されるパイプのエンドを安
全、デザインおよび機能とを目的としてパイプ径
より大きな飾玉を取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであつて、
第１図はこの考案化粧キヤツプの斜視図、第２図
はその構成部材である本体の縦断面図、第３図は
同じく構成部材である接続筒の縦断面図、第４図
はそれらの部材を一体に構成したものの縦断面
図、第５図は手摺パイプに取付けた実施例を示す
縦断面図、第６図は同じくその外観斜視図、第７
図は他の実施例の縦断面図である。 １……玉形化粧キヤツプ、２……本体、３……
接続筒、３ａ……開口、４……底部、５……本体
内壁面、６……接着剤、７……接続筒の開口側の
端部、８……接続筒の開口側の端部の外周面、９
……本体の取付口、１０……取付口内径面、１１
……開口端部の外端面、１２……取付口の口縁、
１３……接続筒の内径面、１４……接着剤、１５
……手摺パイプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜厚の板金を資材に玉形に形成され、その周
   面に所要径の取付口９を開口した本体２と、同じ
   く板金で形成され、内径面１３が被施飾部材１５
   のエンドを内方に嵌挿し、かつ接着固定面となる
   接続筒３とから部材が構成されると共に、接続筒
   ３の一端は開口３ａに形成され、他端は閉鎖して
   底部４に形成され、前記本体２にはその取付口９
   より嵌挿され、接続筒３の開口３ａの端部７を本
   体２の取付口９に嵌合支承させると共に、反対端
   の底部４の外面を本体２の対応内壁面５に固着さ
   せてなる玉形化粧キヤツプ。