JPH05191970A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH05191970A
JPH05191970A JP2168092A JP2168092A JPH05191970A JP H05191970 A JPH05191970 A JP H05191970A JP 2168092 A JP2168092 A JP 2168092A JP 2168092 A JP2168092 A JP 2168092A JP H05191970 A JPH05191970 A JP H05191970A
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voltage
capacitor
switching
transistor
power supply
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JP2168092A
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Masato Tanaka
正人 田中
Takashi Izuka
隆志 井塚
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 高周波チョッパ型のスイッチングレギュレー
タにおいて、目的とする第一の2次側出力電圧VOUT1
は別の第二の2次側出力電圧VOUT2を得るためのダイオ
ードD5,D6及びコンデンサC20,C30からなる
チャージポンプを有し、昇圧用チョークコイルL1のス
イッチングパルスを、チャージポンプのスイッチング信
号に利用している。 【効果】 チャージポンプのスイッチング信号発生用の
別構成が不要で、構成の小型化と、低消費電流化が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源装置に関し、特に
高周波チョッパ型のスイッチングレギュレータ構成のも
のに適用できるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば1.5〔V〕等の乾電
池1本から集積回路用の電源電圧(例えば5〔V〕)を
得る電源装置として、いわゆる高周波昇圧チョッパ型ス
イッチングレギュレータ構成のものがある。
【0003】また、コイルやトランス等の巻線類を使用
しないで、DC−DCコンバータを実現する方式とし
て、いわゆるチャージポンプ方式(或いはスイッチドキ
ャパシタ方式)と呼ばれるものがあり、一般的に広く利
用されている。
【0004】一方、コイルやトランスを用いたスイッチ
ングレギュレータにおいて、目的とする2次出力電圧が
例えば2系統以上必要とされる場合には、各系統各々専
用の昇降圧機能を持たせた装置を準備するか、又は、必
要とする電圧が他の電圧の整数倍でよい場合には、最も
簡易的にはDC−DCコンバータが実現できる上記チャ
ージポンプ方式(スイッチドキャパシタ方式)が利用さ
れる場合が多い。
【0005】図5に従来の電源装置の構成を示す。すな
わちこの従来の電源装置1においては、乾電池(図示せ
ず)から入力される1次電圧VIN(例えば1〔V〕或い
は1.5〔V〕)が、昇圧用チョークコイルL1を通じ
てNチャンネルの電界効果トランジスタ(FET)から
なるスイッチングトランジスタQ1のドレインに供給さ
れると共に、順方向に接続された還流ダイオードD1を
通じて、コイルL2,コンデンサC1及びC2からなる
平滑用フィルタ2に供給される。
【0006】ここで、上記トランジスタQ1のソースは
接地され、またゲートにはパルス幅変調(PWM)回路
3で発生したスイッチングパルスPSWが入力され、これ
によりトランジスタQ1がスイッチングパルスPSWに応
じてスイッチング動作して昇圧チョッパを構成する。
【0007】この結果、上記平滑用フィルタ2を通じて
昇圧後の平滑電圧が出力され、これが必要に応じて2次
側出力電圧VOUT1として出力される。
【0008】この電源装置1では、上記平滑電圧を制御
回路6を介して上記PWM回路3に帰還する帰還ループ
を構成しており、当該制御回路6が上記帰還された平滑
電圧に基づいて上記PWM回路3を制御することによっ
て、当該PWM回路3から上記平滑電圧を安定化するよ
うなデューティ比で上記スイッチングパルスPSWを発生
して安定化電源を得るようになされている。
【0009】ところで、目的とする2次出力電圧が例え
ば2系統以上必要とされる場合(例えば必要とする電圧
が他の電圧の整数倍でよい場合)、上記従来の電源装置
1においては、上記2次側出力電圧VOUT1(以下第一の
2次側出力電圧VOUT1とする)を得ると共に、上述した
ように上記チャージポンプ方式(スイッチドキャパシタ
方式)を利用して第二の2次側出力電圧VOUT2(例えば
上記第一の2次側出力電圧VOUT1×2の約10〔V〕)
を得るようにしている。
【0010】すなわち、図5に示す従来の電源装置1に
おいては、上記第二の2次側出力電圧VOUT2を得るため
の構成として、ダイオードD5,D6とコンデンサC2
0,C30からなるいわゆるチャージポンプ型DC−D
Cコンバータを設け、更に、例えば上記コンデンサC2
0をスイッチングさせるためのインバータIC5及び当
該インバータIC5をスイッチングさせるための例えば
オシレータ16を有している。これら構成に対して上記
第一の2次側出力電圧VOUT1を供給するようにして上記
第二の2次側出力電圧VOUT2を得るようにしている。
【0011】具体的に構成を説明すると、上記ダイオー
ドD5の入力端子には上記第一の2次側出力電圧VOUT1
が供給され、当該ダイオードD5の出力端子と上記ダイ
オードD6の入力端子とは接続されている。また、上記
コンデンサ20は、(+)側端子が上記ダイオードD5
とD6の接続中点と接続され、(−)側端子が上記イン
バータIC5の出力端子と接続されている。更に、上記
ダイオードD6の出力端子は、他端が接地された上記コ
ンデンサC30の一端が接続され、このダイオードD6
と上記コンデンサC30の接続点の電圧が上記第二の2
次側出力電圧VOUT2として取り出されるようになってい
る。
【0012】したがって、上記構成の動作としては、例
えば、上記インバータIC5及びオシレータ16からな
るスイッチング信号発生手段からのパルスがある時刻に
0〔V〕であったならば、上記コンデンサC20の
(−)側端子も0〔V〕に引かれるため、上記ダイオー
ドD5が順方向にバイアスされ、このため上記コンデン
サC20の(+)側端子には5〔V〕−VF が発生す
る。なお、VF はダイオードの順方向降下電圧である。
その後、上記スイッチング信号発生手段からのパルスが
上記0〔V〕から5〔V〕に変化したならば、上記コン
デンサC20の(−)側端子も上記0〔V〕から5
〔V〕までパルス的に変化するため、上記コンデンサC
20の(+)側端子は先の5〔V〕−VF の状態から更
に5〔V〕上昇する(すなわち10〔V〕−VF にな
る)。この時、上記ダイオードD20は逆バイアスさ
れ、ダイオードD30は順バイアスされているため、コ
ンデンサC30にのみ電力が供給される。上述のような
ことから、上記コンデンサC30の電圧は、10〔V〕
−2VF に安定化されることになる。
【0013】なお、上記第二の2次側出力電圧V
OUT2は、上記PWM回路3にも送られており、上記スイ
ッチング用FETのトランジスタQ1のオン抵抗を下げ
るために当該トランジスタQ1のゲート駆動用電源とし
て利用されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したような構成の
従来の電源装置においては、第二の2次側出力電圧V
OUT2を得るために、上記チャージポンプ型DC−DCコ
ンバータの構成と共に、上記コンデンサC20をスイッ
チングさせるための上記インバータIC5及び当該イン
バータIC5をスイッチングさせるためのオシレータ1
6が別途必要となり、回路規模の増大、消費電流の増大
を招く。
【0015】そこで、本発明は、上述のような実情に鑑
みて提案されたものであり、回路規模の増大や、消費電
流の増大を招くことなく、目的とする2次出力電圧を2
系統以上得ることが可能な電源装置を提供することを目
的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置は、上
述の目的を達成するために提案されたものであり、高周
波チョッパ型のスイッチングレギュレータでなり、1次
電圧が供給される昇圧用チョークコイルと、当該昇圧用
チョークコイルから供給される電圧をスイッチングする
スイッチング素子と、上記昇圧用チョークコイルと上記
スイッチング素子との中点に生成された電圧を平滑化す
る平滑手段とが設けられ、当該平滑手段を介した昇圧さ
れた2次電圧を得る電源装置であって、上記平滑手段か
らの第一の2次電圧が入力端子に供給される第一の1方
向導通手段と、当該第一の1方向導通手段の出力端子が
入力端子と接続される第二の1方向導通手段と、上記第
一,第二の1方向導通手段の中点に一端が接続されると
共に、他端が上記昇圧用チョークコイルと上記スイッチ
ング素子との中点に接続される第一のキャパシタと、上
記第二の1方向導通手段の出力端子が一端と接続され、
他端が接地された第二のキャパシタとを有し、上記第二
の1方向導通手段の出力端子と上記第二のキャパシタの
上記一端との接続点の電圧を第二の2次電圧として得る
ようにしたものである。
【0017】言い換えれば、本発明の電源装置は、コイ
ルやトランスを用いたスイッチングレギュレータにおい
て目的とする2次出力電圧以外に、キャパシタとダイオ
ード(又は半導体スイッチ)を用い、本来の2次出力電
圧を得るために発生しているコイルやトランスのスイッ
チングパルスを利用して高効率にかつ簡便に更に別の昇
圧電圧を得られるような電源回路であり、新たに例えば
インバータやオシレータからなるスイッチング信号発生
手段を構成しなくてもキャパシタとダイオードを用いる
のみで別系統の昇圧電圧を得ることができるものであ
る。
【0018】また、本発明においては、上記第二の2次
電圧が供給され、この第二の2次電圧に基づいて上記ス
イッチング素子をスイッチングするためのスイッチング
駆動電圧を生成する駆動電圧生成手段をも有している。
【0019】
【作用】本発明の電源装置によれば、昇圧用チョークコ
イルの出力をチャージポンプのキャパシタのスイッチン
グ信号(電圧)として用いているため、別系統のスイッ
チング信号発生手段が不要となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0021】図1に本発明の第一の実施例の電源装置3
0の構成を示す。この図1において、前述した図5と同
一の構成要素には、同一の指示符号を付している。
【0022】本実施例の電源装置30は、図1に示すよ
うに、高周波チョッパ型のスイッチングレギュレータで
なり、1次入力電圧VIN(例えば1〔V〕或いは乾電池
の1.5〔V〕)が供給される昇圧用チョークコイルL
1と、当該昇圧用チョークコイルL1から供給される電
圧をスイッチングするスイッチング素子であるNチャン
ネルの電界効果トランジスタ(FET)Q1と、上記昇
圧用チョークコイルL1と上記トランジスタQ1との接
続中点に生成された電圧を平滑化する平滑フィルタ2と
が設けられ、当該平滑フィルタ2を介した昇圧された2
次電圧を得るものであると共に、上記平滑フィルタ2か
らの2次電圧(以下第一の2次側出力電圧VOUT1とす
る)が入力端子に供給される第一の1方向導通手段であ
るダイオードD5と、当該ダイオードD5の出力端子が
入力端子と接続される第二の1方向導通手段であるダイ
オードD6と、上記ダイオードD5,D6の接続中点に
一端が接続されると共に他端が上記昇圧用チョークコイ
ルL1と上記トランジスタQ1との中点に接続される第
一のキャパシタであるコンデンサC20と、上記ダイオ
ードD6の出力端子が一端と接続され他端が接地された
第二のキャパシタであるコンデンサC30とを有し、上
記ダイオードD6の出力端子と上記コンデンサC30の
上記一端との接続点の電圧を別の2次電圧(以下第二の
2次側出力電圧VOUT2とする)として得るようにしたも
のである。
【0023】言い換えれば、本実施例の電源装置30
は、昇圧用チョークコイルL1(或いはトランス)を用
いたスイッチングレギュレータにおいて目的とする2次
出力電圧(第一の2次側出力電圧VOUT1)以外に、キャ
パシタ(コンデンサC20,C30)とダイオードD
5,D6(又は半導体スイッチ)を用い、本来の2次出
力電圧(第一の2次側出力電圧VOUT1)を得るために発
生している昇圧用チョークコイルL1(或いはトラン
ス)のスイッチングパルスを利用して高効率にかつ簡便
に更に別の昇圧電圧(第二の2次側出力電圧VOUT2)を
得られるような電源回路であり、新たに前述した図5の
従来例のようなスイッチング信号発生手段を構成しなく
ても上記コンデンサC20,C30とダイオードD5,
D6のみの構成で別系統の昇圧電圧(第二の2次側出力
電圧VOUT2)を得ることができるものである。
【0024】また、本実施例装置30は、上記第二の2
次側出力電圧VOUT2が供給され、この第二の2次側出力
電圧VOUT2に基づいて上記トランジスタQ1をスイッチ
ングするためのスイッチング駆動電圧を生成する駆動電
圧生成手段としての例えばレベルシフタ9をも有してい
る。
【0025】以下、この図1の構成及び動作を具体的に
説明する。
【0026】本実施例は、例えば乾電池1本の入力電圧
からマイクロコンピュータ(マイコン)等が動作するた
めに必要な電圧まで昇圧する場合等に当てはめることが
できる。
【0027】この図1において、本実施例の電源装置3
0には、乾電池(図示せず)から入力される1次入力電
圧VINが、上記昇圧用チョークコイルL1を通じて上記
トランジスタQ1のドレインに供給されると共に、順方
向に接続された還流ダイオードD1を通じて、平滑用フ
ィルタ2に供給される。上記トランジスタQ1のゲート
にはPWM回路3で発生したスイッチングパルスPSW
入力され、これによりトランジスタQ1がスイッチング
パルスPSWに応じてスイッチング動作して昇圧チョッパ
を構成する。この結果、上記平滑用フィルタ2を通じて
昇圧後の平滑電圧が出力され、これが必要に応じて第一
の2次側出力電圧VOUT1(例えば5〔V〕)として出力
される。また、この電源装置30では、上記平滑電圧を
制御回路6を介して上記PWM回路3に帰還する帰還ル
ープを構成しており、当該制御回路6が上記帰還された
平滑電圧に基づいて上記PWM回路3を制御することに
よって、当該PWM回路3から上記平滑電圧を安定化す
るようなデューティ比で上記スイッチングパルスPSW
発生して安定化電源を得るようになされている。以上の
構成は、前述した図5と同様である。
【0028】本実施例装置30においては、目的とする
2次出力電圧が例えば2系統以上必要とされる場合(例
えば必要とする電圧が他の電圧の整数倍でよい場合)、
上記第一の2次側出力電圧VOUT1を用いて以下に述べる
ような構成により上記第二の2次側出力電圧VOUT2(例
えば上記第一の2次側出力電圧VOUT1×2の約10
〔V〕)を得るようにしている。
【0029】すなわち、本実施例装置30及び前述した
図1に示す従来の電源装置1はともに、上記第二の2次
側出力電圧VOUT2を得るための構成として、上記ダイオ
ードD5,D6とコンデンサC20,C30からなるい
わゆるチャージポンプ型DC−DCコンバータを設けて
いるが、本実施例の電源装置30では、上記コンデンサ
C20をスイッチングさせるためのスイッチング信号と
して、前述した図5の従来例装置1とは異なり、上記昇
圧用チョークコイルL1と上記トランジスタQ1との中
点(端子P2)のパルスを用いるようにしている。この
構成の上記ダイオードD5の入力端子に上記第一の2次
側出力電圧VOUT1を供給するようにして上記第二の2次
側出力電圧VOUT2を得るようにしている。
【0030】具体的にこの構成の動作を図2のタイミン
グチャートを用いて説明する。
【0031】すなわち、上記本実施例装置30の構成の
動作としては、例えば、図2のAに示すように時刻t1
のタイミングでスイッチングパルスPSWが“H”にな
り、上記トランジスタQ1がオンすると、図2のBに示
すように当該トランジスタQ1のドレイン(端子P2
側)は略0〔V〕となり、時刻t2のタイミングになっ
てトランジスタQ1がオフするまでの間は上記1次入力
電圧VINから昇圧用チョークコイルL1に電流が供給さ
れる。
【0032】上記時刻t1〜時刻t2間は、上記ダイオ
ードD1が逆バイアスされているため、端子P3の電圧
は図2のCのように徐々に降下する。また、時刻t1〜
時刻t2間は、上記コンデンサC20の(−)側端子も
上記トランジスタQ1により0〔V〕に引かれるため、
上記ダイオードD5が順方向にバイアスされ、上記コン
デンサC20の(+)側端子(端子5)には、5〔V〕
−VF が発生する。なお、VF はダイオードの順方向降
下電圧である。
【0033】次に、時刻t2のタイミングにてスイッチ
ングパルスPSWが“L”になってトランジスタQ1がオ
フすると、上記昇圧用チョークコイルL1の逆起電圧に
より端子P2には、図2のBに示すような電圧(5
〔V〕+VF )を発生する。更に、時刻t2〜時刻t3
の間は、上記ダイオードD1が順方向にバイアスされ端
子P3に向かって昇圧用チョークコイルL1から電流が
供給されるため、端子P3の電圧は図2のCのように徐
々に上昇する。
【0034】このように時刻t1〜時刻t3の繰り返し
によって、図2のDに示すように端子4の電圧(2次出
力電圧VOUT1)は安定化される。
【0035】また、時刻t2〜時刻t3の間は、上記コ
ンデンサC20の(−)側端子が図2のBに示すように
0〔V〕から5〔V〕+VF までパルス的に変化するた
め、上記コンデンサC20の(+)側端子も5〔V〕−
F の状態から更に5〔V〕+VF 上昇する(すなわち
10〔V〕になる)。この時、上記ダイオードD5は逆
バイアスされ、上記ダイオードD6は順バイアスされて
いるため、コンデンサC30にのみ電力が供給される。
【0036】したがって、上記コンデンサC30(端子
P6)の電圧は、10〔V〕−VF に安定化される。
【0037】このようなことから、本実施例装置30に
おいては、上記ダイオードD5,D7及びコンデンサC
20,C30を付加して上記昇圧用チョークコイルL1
のスイッチングパルスを利用するだけで、別系統の昇圧
電圧(第二の2次側出力電圧VOUT2)を得ることができ
る。
【0038】ここで、本実施例装置30においては、上
記スイッチング用FETのトランジスタQ1のオン抵抗
を下げるために上記第二の2次側出力電圧VOUT2をトラ
ンジスタQ1のゲート駆動用電源として利用している。
【0039】すなわち、上記第二の2次側出力電圧V
OUT2は、上記レベルシフタ9に送られている。当該レベ
ルシフタ9は、上記PWM回路3の出力が供給されるコ
ンパレータ91と、当該コンパレータ91の出力がベー
スに供給されるNPN型トランジスタQ92及びPNP
型トランジスタQ93とを有し、上記トランジスタQ9
2,93の接続中点が前記トランジスタQ1のゲートと
接続されている。このトランジスタQ1に送られる信号
が本実施例におけるスイッチングパルスPSWとなってい
る。
【0040】上述したように、第一の実施例装置30に
おいては、前述の図5に示した従来例装置1と異なり、
スイッチング信号発生手段等の別回路が要らないため、
回路規模が小さく、かつ、消費電流も少なくなる。
【0041】また、この第一の実施例によれば、上記第
二の2次側出力電圧VOUT2として得られる電圧が、前記
従来例装置1では10〔V〕−2VF であったのに対し
て本実施例回路30では、10〔V〕−VF となり、電
圧降下が少なく効率的である。このように電圧降下が少
ないのは、本実施例のチャージポンプの構成に対して上
記ダイオードD1の降下電圧分より高い電圧が上記昇圧
用チョークコイルL1から供給されるためである。すな
わち、本実施例装置30においては、前記従来例装置1
のオシレータ16で発生するパルスよりも高い振幅(オ
シレータ16は最大振幅でも0〔V〕〜5〔V〕まで完
全に振れることはない)の上記昇圧用チョークコイルL
1からの信号をチャージポンプのスイッチング信号とし
て用いているため、効率的な昇圧が可能となっている。
これにより、上記第二の2次側出力電圧VOUT2も従来例
より高くなり、上記トランジスタQ1に送られるゲート
電圧も有利となる。
【0042】図3には、本発明の第二の実施例装置40
の構成を示す。図1との対応部分に同一符号を付して示
す図3においては、図1の実施例装置30に対して更に
チャージポンプを構成するダイオードD7,D8,コン
デンサC21,C31を付加することにより、上記第一
の2次側出力電圧VOUT1と第二の2次側出力電圧VOUT2
(VOUT1×2)のみでなく更に第三の2次側出力電圧V
OUT3(VOUT1×3)の昇圧電圧をも得られるようになっ
ている。
【0043】すなわち、この図3の構成においては、上
記図1のダイオードD5,D6及びコンデンサC20,
C30からなるチャージポンプの出力(第二の2次側出
力電圧VOUT2)を、更に、同様の構成である上記ダイオ
ードD7,D8及びコンデンサC21,C31からなる
チャージポンプに供給することで、上記第三の2次側出
力電圧VOUT3を得ることが可能となっている。
【0044】なお、この図3の構成において、チャージ
ポンプを更に多段に構成すれば、より高い電圧を得るこ
とも可能となる。
【0045】図4には、本発明の第三の実施例装置50
の構成を示す。図1との対応部分に同一符号を付して示
す図4においては、図1の実施例装置30のFETのト
ランジスタQ1をバイポーラトランジスタQ10に代え
ると共に、ダイオードD5,D6に代えて半導体スイッ
チSW10,SW20を用いた例であり、IC化する際
等に応用し易くしたものである。
【0046】ここで、この図4の実施例構成とした場
合、上記半導体スイッチSW10,SW20はオンした
場合双方向に導通するので、前記第一,第二の実施例の
ダイオードD5,D6と同様に1方向導通素子として用
いるためには、当該半導体スイッチSW10,SW20
のオンするタイミングを上記チョークコイルL1のオン
するタイミングと同期させる。すなわち、インバータI
C6をコントロールする信号は、トランジスタQ10を
オン/オフしている信号と同期させている。なお、この
場合、前記従来例のようにオン/オフのデューティ比が
必ずしも50%である必要はない。具体的に言うと、ト
ランジスタQ10がオンするときにスイッチSW1がオ
ン(スイッチSW2はオフ)し、トランジスタQ10が
オフするときにスイッチSW2がオン(スイッチSW1
はオフ)するようにさせる。
【0047】なお、図4の実施例ではトランジスタQ1
0を用いたが前述の各実施例のように電界効果トランジ
スタを用いても良い。本実施例のようにバイポーラトラ
ンジスタを用いれば、FETを用いた場合のようにオン
抵抗を下げるための例えば10〔V〕の電圧が不要とな
り、したがって、この第三の実施例の構成によれば、前
記図1,図3の構成のように第二の2次側出力電圧V
OUT2を帰還しなくてもよい。
【0048】この第三の実施例装置50においては、I
C化が容易となり、更に、上記スイッチSW10,SW
20のオン抵抗が低ければ前記第一,第二の実施例のよ
うなダイオードD5,D6の電圧降下分の電圧ロスが無
くなる。
【0049】
【発明の効果】上述のように、本発明の電源装置におい
ては、キャパシタと1方向導通手段を付加するだけで、
最も簡便に別系統の昇圧電圧を得る(2次側出力電圧を
2系統以上得る)ことができ、回路規模が大型化するこ
とがない。また、昇圧用チョークコイルのスイッチング
パルスをチャージポンプのスイッチング信号として利用
しているため、新たなスイッチング信号発生手段を設け
る場合に比べて消費電力が少なく、昇圧効果の点でも有
利となる。更に、集積回路化する場合にも、ピン数の削
減が可能となり、特に、例えばFETのオン抵抗を下げ
るためにゲート駆動回路用に昇圧した電圧が必要となる
場合等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の電源装置の概略構成を
示す回路図である。
【図2】本実施例の構成の各部の波形図である。
【図3】本発明の第二の実施例の電源装置の概略構成を
示す回路図である。
【図4】本発明の第三の実施例の電源装置の概略構成を
示す回路図である。
【図5】従来の電源装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
30・・・・・・・・電源回路 2・・・・・・・・・平滑フィルタ 3・・・・・・・・・PWM回路 6・・・・・・・・・制御回路 9・・・・・・・・・レベルシフタ Q1・・・・・・・・電界効果トランジスタ D1,D5,D6・・ダイオード C1,C2,C20,C30・・コンデンサ L1・・・・・・・・昇圧用チョークコイル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】 すなわち、上記第二の2次側出力電圧V
OUT2は、上記レベルシフタ9に送られている。当該レベ
ルシフタ9は、コンパレータ91と、電界効果トランジ
スタQ94,Q95,Q96,Q97とからなるもので
ある。ここで、上記コンパレータ91の入力端子には上
記PWM回路3の出力が供給され、当該コンパレータ9
1の出力端子とトランジスタQ95のゲートが接続され
ている。また、トランジスタQ95とQ96の各ソース
は接地され、トランジスタQ95のドレインはトランジ
スタQ94のドレインと接続され、トランジスタQ96
のドレインはトランジスタQ97のドレインと接続され
ている。これらトランジスタQ94とQ95の各ドレイ
ン間の接続中点はトランジスタQ97のゲートと接続さ
れ、トランジスタQ97とQ96の各ドレイン間の接続
中点はトランジスタQ94のゲートと接続されている。
さらに、上記トランジスタQ94とQ97のソースは共
に10V電圧源に接続されており、上記トランジスタQ
96のゲートは上記コンパレータ91の入力端子と接続
されている。またさらに、上記トランジスタQ97とQ
96の各ドレイン間の接続中点が上記トランジスタQ1
のゲートと接続されている。このトランジスタQ1に送
られる信号が本実施例におけるスイッチングパルスPSW
となっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波チョッパ型のスイッチングレギュ
    レータでなり、1次電圧が供給される昇圧用チョークコ
    イルと、当該昇圧用チョークコイルから供給される電圧
    をスイッチングするスイッチング素子と、上記昇圧用チ
    ョークコイルと上記スイッチング素子との中点に生成さ
    れた電圧を平滑化する平滑手段とが設けられ、当該平滑
    手段を介した昇圧された2次電圧を得る電源装置におい
    て、 上記平滑手段からの第一の2次電圧が入力端子に供給さ
    れる第一の1方向導通手段と、 入力端子が上記第一の1方向導通手段の出力端子と接続
    される第二の1方向導通手段と、 上記第一,第二の1方向導通手段の中点に一端が接続さ
    れると共に、他端が上記昇圧用チョークコイルと上記ス
    イッチング素子との中点に接続される第一のキャパシタ
    と、 上記第二の1方向導通手段の出力端子が一端と接続さ
    れ、他端が接地された第二のキャパシタとを有し、 上記第二の1方向導通手段の出力端子と上記第二のキャ
    パシタの上記一端との接続点の電圧を第二の2次電圧と
    して得ることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 上記第二の2次電圧が供給され、この第
    二の2次電圧に基づいて上記スイッチング素子をスイッ
    チングするためのスイッチング駆動電圧を生成する駆動
    電圧生成手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    電源装置。
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