JPH0519012Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、事務用仕切パネルに関する。

（従来の技術） 最近、企業におけるいわゆるオフイスオートメ
ーシヨン化に伴なつて対向して隣り合う机の境界
部分に仕切パネルを立てたり、また机外周縁に仕
切パネルを平面コ字状に立てて、机と壁とを仕切
ること等が行われている。

（考案が解決しようとする課題） 従来の仕切パネルは２枚のベニヤ板を貼り付け
て１枚のパネルにし、パネルの下端からボルトを
突出させて、机の穴に差込むものであつた。この
ためにベニヤ板を接着するのに手間と時間がかか
り、製作に熟練を必要とし、また机に取付け用の
穴を設けておかねばならず、机に特別な加工が必
要であつた。

この考案の目的は製作に熟練を要さず、被取付
台に穴を開ける必要のない事務用仕切パネルを提
供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、この考案は、被取
付台の縁部に立設された少なくとも２つの取付部
に取付け可能な事務用仕切パネルにおいて、２枚
のパネル体と、各パネル体内面の少なくとも両側
２個所に固定され、上下方向に延びた取付け枠と
を備え、一方のパネル体の両取付け枠には、パネ
ル体内面から立ち上がり、上下に延びた２つの平
面部と、この両平面部間の凹部と、両平面部の上
部２個所にある係合穴部と、両平面部の下部２個
所から突出した係合突部とが夫々形成されてお
り、且つ他方のパネル体の両取付け枠には、両パ
ネル体の組付時に一方のパネル体の各取付け枠の
平面部に当接する２つの平面部と、前記組付時に
一方のパネル体の各取付け枠の凹部と共に前記被
取付台の取付部に取付け可能な取付け穴部を形成
する凹部と、一方のパネル体の各取付け枠の前記
係合穴部に係合可能な係止突部と、この各取付け
枠の前記係止突部が係合可能な係合穴部とが形成
されていることを特徴とするものである。

（作用） 一方のパネル体の各取付け枠の係止突部を他方
のパネル体の各取付け枠の係合穴部に係合させる
と共に他方のパネル体の各取付け枠の係止突部を
一方のパネル体の各取付け枠の係合穴部に係合さ
せることにより、両パネル体が組付けられて仕切
パネルが形成される。この組付け状態で、両パネ
ル体の各取付け枠の対向する凹部間に、被取付台
の各取付け部と嵌合する取付け穴部が形成され
る。

（実施例） 第１図、第２図及び第７図において、仕切パネ
ル１の本体は、重ね合せた２枚のパネル体２，３
からなり、両パネル体は同一構成のもので、重ね
合せた状態で一方のパネル体が他方のパネル体に
対して180度回転させた位置にある。パネル体２，
３は横長の長方形であつて、対向する内面両側に
はパネル体の幅方向と直交する方向すなわち縦方
向に全長にわたつて断面溝状の補強枠を兼用した
取付け枠４，５を固着してあり、両取付け枠は互
いに対接して、取付け穴部６を形成している。ま
たパネル体２，３の内面中央部に縦方向に全長に
亘つて溝形の中央補強枠７，８を取付けてあり、
両補強枠は互いに対接している。

ところで、上記取付け枠４，５の具体的構成
を、一方の取付け枠４を例にとつて第３〜５図を
参照して説明する。なお、他方の取付け枠５も一
方のそれと同一構成であるので、その説明を省略
する。

取付け枠４は溝形に形成され、中央部に全長に
亘つて凹部４ａが、その両側に水平山部（平面
部）４ｂ，４ｂがそれぞれ形成されている。取付
け枠４の水平山部４ｂ，４ｂにおいて、上部の２
個所に係合穴部９，９を設けてあり、また下部の
２個所に係止突部１１，１１を設けてある。係合
穴部９，９はスリツト状のもので、凹部４ａを挾
んで対向位置している。また係止突部１１，１１
は、取付け枠４の凹部４ａの裏面に固着されてい
る係止板１２の下部両側から立ち上げたフツク状
のもので、先端に押え部１１ａを設けてある。

そして、他方の取付け枠５にも、前記一方の取
付け枠４と同様に凹部５ａ、水平山部（平面部）
５ｂ、係合穴部９′、及び係止突部１１′が形成さ
れている。

次に、パネル体２，３の結合方法を説明する。

両パネル体２，３の各取付け枠４，５の係止突
部１１，１１′を対向させた状態から、例えば取
付け枠３を180度回転させて重ね合せる。そして
第６図に示すようにパネル体２の各取付け枠４の
係止突部１１をパネル体３の各取付け枠５の係合
穴部９′に挿入して、係止突部１１をスライドさ
せると、係止突部１１の押え部１１ａと取付け枠
４の水平山部４ｂ，４ｂとの間にパネル体３の取
付け枠５の水平山部５ｂ，５ｂが位置して、この
水平山部を押え部１１ａが押圧挟持することによ
り両パネル体が結合される。

同様に、パネル体２の各取付け枠４の係合穴部
９，９内にパネル体３の各取付け枠５の係止突部
１１′，１１′を挿入して結合する。そうすると、
対向するパネル体２，３の対向面の両側上下、合
計４個所で互いに結合されるから、第１図に示す
ような仕切パネル１が形成される。

その後、仕切パネル１の使用にあたつては、第
１図示の状態から机（被取付台）の縁部に突起
（取付部）が起立しているクランプを止めて、こ
の突起を仕切パネル１の取付け穴部６の下端に挿
入すれば、仕切パネルが机上に立てられる。

上例では、取付け枠４，５をパネル体２，３の
両側に取付けたが、例えば中央補強枠７，８の位
置にも設けてもよい。

上例では、パネル体２，３は同一構成とした
が、すなわち１種のパネル体を２枚用いたが、必
ずしもこの例に限定されない。

（考案の効果） この考案によれば、一方のパネル体の各取付け
枠の係止突部を他方のパネル体の各取付け枠の係
合穴に係合させると共に他方のパネル体の各取付
け枠の係止突部を一方のパネル体の各取付け枠の
係合穴部に係合させることにより、両パネル体が
組付けられて仕切パネルが形成される。この組付
け状態で、両パネル体の各取付け枠の対向する凹
部間に、被取付台の各取付け部と嵌合する取付け
穴部が形成される。従つて、従来のような接着作
業が不要となり、仕切パネルの製造工程において
熟練を必要としない。そして、仕切パネルには、
被取付台の各取付部と嵌合する取付け穴部が形成
されるので、被取付台に穴を開ける必要がいな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は一部切欠正面図、第２図は一部の拡大
底面図、第３図は取付け枠の拡大正面図、第４図
は第３図の−線に沿う断面図、第５図は
第３図の一部切欠右側面図、第６図はパネル体の
結合状態の一部を示す拡大断面図、第７図は第１
図右側面図である。 １……仕切パネル、２，３……パネル体、４，
５……取付け枠、４ａ，５ａ……凹部、４ｂ，４
ｂ……水平山部（平面部）、６……取付け穴部、
９，９′……係合穴部、１１，１１′……係止突
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 被取付台の縁部に立設された少なくとも２つの
   取付部に取付け可能な事務用仕切パネルにおい
   て、 ２枚のパネル体と、 各パネル体内面の少なくとも両側２個所に固定
   され、上下方向に延びた取付け枠と を備え、 一方のパネル体の両取付け枠には、パネル体内
   面から立ち上がり、上下に延びた２つの平面部
   と、この両平面部間の凹部と、両平面部の上部２
   個所にある係合穴部と、両平面部の下部２個所か
   ら突出した係止突部とが夫々形成されており、且
   つ 他方のパネル体の両取付け枠には、両パネル体
   の組付時に一方のパネル体の各取付け枠の平面部
   に当接する２つの平面部と、前記組付時に一方の
   パネル体の各取付け枠の凹部と共に前記被取付台
   の取付部に取付け可能な取付け穴部を形成する凹
   部と、一方のパネル体の各取付け枠の前記係合穴
   部に係合可能な係止突部と、この各取付け枠の前
   記係止突部が係合可能な係合穴部とが形成されて
   いることを特徴とする事務用仕切パネル。