JPH0518844A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ

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JPH0518844A
JPH0518844A JP17139191A JP17139191A JPH0518844A JP H0518844 A JPH0518844 A JP H0518844A JP 17139191 A JP17139191 A JP 17139191A JP 17139191 A JP17139191 A JP 17139191A JP H0518844 A JPH0518844 A JP H0518844A
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JP
Japan
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pressure sensor
piezoelectric element
pressure
electrodes
inclined surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP17139191A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Takeuchi
潔 竹内
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パイロ電気による出力のドリフトがなく感圧精
度の優れた圧力センサを提供する。 【構成】ハウジング110の受圧面110eに付加され
る圧力を伝達するロッド102の軸線X−Xと角度θで
交わる直線を法線とする傾斜面上に、電極方向と直角に
分極方向Bを有する圧電素子104を装着し、傾斜面の
方向と分極方向Bとが一致するように構成した圧力セン
サ100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧力センサに係り、
特にエンジンのシリンダ内の燃焼圧力を検出する圧電型
の圧力センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンの燃焼室内の燃焼圧力を検出す
る圧力センサは、最適の燃焼状態を得るための点火時期
や燃料噴射量を制御するエンジン出力制御システムの一
環として重要である。従来の圧力センサの実装例として
実開昭63−11869号公報には図6に示すような技
術が開示されている。図6において、1はエンジンのシ
リンダヘッド、2はシリンダヘッド1に螺着した点火プ
ラグ、3は燃焼圧力を検出する圧力センサで、圧力セン
サ3は、点火プラグ2の取付部近傍において、シリンダ
ヘッド1に形成した凹部4内に配置される。また、圧力
センサ3は、点火プラグ2を金属製ガスケット5を介し
てシリンダヘッド1に螺着するとき、ガスケット5に突
設した押え部材6によって上面から押圧保持される。燃
焼圧力の変動によって点火プラグ2の変位がガスケット
5及び押え部材6を通じて圧力センサ3へ作用する。こ
れによって、圧力センサ3から燃焼圧力に対応する信号
が端子7に出力されるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の圧力セ
ンサは、燃焼圧力がガスケット5を介して圧力センサ3
に伝達される構成のため、燃焼圧力の検知精度に不十分
な点があり、また、この圧力センサ3を構成する圧電素
子は、圧電効果d33を利用する発明であって、構成が簡
単で利用分野は広い特徴があるが、電気の発生方向が分
極方向と一致するため、高温環境下においては温度変化
と共に圧電素子の表面に電気が発生する、いわゆるパイ
ロ電気効果により分極も変化し出力のドリフトが大きい
という点に課題が残されていた。例えばチタン酸鉛セラ
ミクス(PbTiO3)やPZTセラミクスで構成され、
図7に示すように上下面に金属膜でできた電極3a、3
bを形成し、電極3aと3bの間に高温下で高電圧を印
加することにより矢印Aの方向に分極される。このため
分極方向Aに圧縮力が付加されると、d33なる圧電効果
によって電極3aと3b間に電気が発生する。ここで、
33の添字の最初の3は分極と同方向〔3〕に電気が発
生することを意味し、次の3は分極と同方向〔3〕の荷
重に対応することを意味する。〔3〕は同方向(平行方
向)を意味する記号である。本発明は、上記先行技術の
問題点に着目してなされたもので、特にパイロ電気の影
響をなくし検知精度の優れた圧力センサを提供すること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
は特許請求の範囲に記載されている。すなわち、本発明
の目的は、受圧面に付加される圧力を伝達する伝達部材
と、前記伝達部材の軸線に対し角度θで交わる直線を法
線とする傾斜面に沿って設けられ、かつ両電極間に挟持
され該両電極の方向と直角の方向に分極された圧電素子
と、前記傾斜面の方向と前記圧電素子の分極方向とが一
致するように構成した支持手段を有することを特徴とす
る圧力センサによって達成される。
【0005】
【作用】上記構成の圧電素子の圧電効果によって、分極
方向と直角の方向に電気が発生し、電気の発生方向が分
極方向と一致せず電極方向の荷重に対する感度を有しな
いから、電極面に平行な荷重分力にのみ対応する出力が
得られと共に、電気の発生方向と分極方向が互いに直交
するから、温度変化によるパイロ電気により分極が変化
しても分極方向に電位差が発生するのみで電極間には電
位差は生じない。
【0006】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
図5は本発明に係る圧力センサ100及び点火プラグ2
の実装状態を示す縦断面図である。図5において51は
ウォータジャケット51aを有するシリンダヘッドで、
その内側には、図示しないシリンダブロックおよびピス
トンの間に燃焼室8が形成されている。シリンダヘッド
51には、点火プラグ収容部10が形成されており、点
火プラグ収容部10の底部に形成したプラグ取付けねじ
孔10aには、厚み調整のための調厚ガスケット11を
介して点火プラグ2のねじ部2aが螺着され、点火プラ
グ2のスパーク用電極部2bは燃焼室8内に向けて突出
している。別に、点火プラグ収容部10の底部には、燃
焼室8に連通するホッパ形状をしたセンサ収容孔12が
形成され、このセンサ収容孔12内には燃焼圧力検出用
の圧力センサ100が実装されている。
【0007】点火プラグ2をシリンダヘッド51に螺着
することにより、ガスケット11と一体にシリンダヘッ
ド51に締め付けられている押え部材14と皿ばね15
とにより、圧力センサ100は上面からセンサ収容孔1
2内に押圧され、これにより圧力センサ100はセンサ
収容孔12内に気密状態を保持して安定的に固定され
る。
【0008】図1は、この発明の一実施例を示す圧力セ
ンサ100の要部を示す縦断面図である。まず構成を説
明すると、ハウジング110の小径円筒部110dの先
端部分を球面部102aに形成し、ハウジング110の
受圧部110eの中心に位置決めされるように構成し、
ロッド102は圧電素子104を介して金属製の支持部
材105と連接し、圧電素子104は軸中心線と角度θ
で交わる直線を法線とする傾斜面102bに固定されお
り、支持部材105はアルミナ等の強度の高いリング状
の絶縁板106を介してねじ部材107で固定される。
圧電素子104はせん断応力の作用方向Bに分極されて
おり、また、支持部材105にはリード部材105bが
付けられ、シールドケーブル26の芯線26bに溶接さ
れて電気的に接続されている。
【0009】ロッド102の外周には薄いテフロンチュ
ーブ108を用いて被覆した後、熱収縮させて密着さ
せ、また、支持部材105を囲むハウジング110の大
径円筒部110bの内側にも薄いテフロンチューブ10
9を挿入密着させている。
【0010】図2に示すように、本発明の圧電素子10
4は、その上下両面に金属膜の電極104a、104b
が密着されると共に矢印B方向に分極されている。この
圧電素子104を製作するには、図3(a)に示すよう
に圧電セラミクス素材111の対向する2面に金属膜の
電極112a、112bを形成し、電源113により高
電圧を印加し、矢印B方向に分極させてから電極112
aと電極112bを削除し、次いで、図3(b)に示す
ように、この圧電セラミクス素材111を切断面114
でスライスして複数個に分割し、図2に示す形状寸法に
形成したのち、それぞれ、互いに対向する上下2面に電
極104aと104bを密着して図2の圧電素子104
を形成する。
【0011】図4に示すように、電極104bに対して
電極104aが分極方向Bに沿って変位するように、せ
ん断荷重sを付加すると、電極104aと104bの方
向にd15の圧電効果による電気が発生する。d15の添字
の左側の1は分極方向Bと垂直の方向〔1〕の面に電気
が発生することを意味し、添字の右側に書かれた5と
は、分極方向Bと垂直の方向〔1〕の面がせん断荷重s
方向〔5〕に引張られることを意味する。〔1〕は垂直
方向を意味する記号、〔5〕はせん断方向を意味する記
号である。d15の圧電効果を生ずる圧電素子104は製
造が複雑で応力の付加も難しいが、d33の圧電効果より
感度が高く、かつ、電気の発生方向が分極方向と一致し
ないため、パイロ電気が発生ないという大きな長所があ
る。
【0012】次に作用を説明する。シリンダ内の燃焼圧
力が受圧部110eに加わると応力の一部がロッド10
2に付加される。ロッド102の先端部は球面部102
a形成しているため、受圧部110eの内部中心に安定
的に保持されており、ロッド102の軸方向に対する応
力伝達が確実になされる。傾斜面102bは支持部材1
05の傾斜面105aにより傾斜角θを保ち、圧電素子
104を押圧しているため、ロッド102から伝達され
る荷重Fは、圧電素子104の面に対して垂直の分力と
面に平行の分力とに分解される。例えば傾斜角θを20
°とすると、Fsin20≒0.34Fなる力が面に平行
の分力となって圧電素子104に加わり、d15の圧電効
果によって電気に変換されて出力される。圧電素子10
4は面に垂直方向の力に対する感度をもたないため、面
に平行方向の分力に相当するだけの出力が得られる。
【0013】上記平行分力は、ロッド102と支持部材
105に対しては、軸線と直角方向の荷重として作用す
るが、圧電素子104はテフロンチューブ108、10
9によって軸線中心に位置決め保持されており、軸中心
から外れてハウジング110に接触するのを防止してい
る。
【0014】接触面は、前面にわたって均一に接触して
いることが好ましいから、表面の平面度を、例えば0.
01mm以下にすることが必要である。支持部材105
とロッド102の材質は硬度の高い鉄合金が好ましく、
電極104a、104bには硬度の低い銀電極などが使
用される。銀電極は0.01mm内外の厚みで形成する
ことができるから、支持部材105とロッド102の傾
斜面の面粗度の値を、0.01mmより十分小さい値と
することにより密着性を高めることができる。
【0015】さらに傾斜面105aで滑りを生じさせな
いために、接触面の摩擦係数を適正に保つ必要がある。
このため接触面に油などが付着しないように、接触前に
金属面に酸化膜が形成されるのを防止する必要がある。
接着剤を用いて接触面相互の接着を図ることも効果的で
ある。
【0016】ロッド102と支持部材105を鉄製と
し、電極104a、104bを銀製とした場合の乾燥摩
擦係数μは図8に示すように、μ=0.49≒0.5と
なる。
【0017】一方、傾斜面に垂直に加わる力はFcos
θとなるから、摩擦力はFμcosθとなる。この摩擦
力が傾斜面に平行方向の分力Fsinθ以下になるよう
にすれば、面上に位置ずれが発生することはない。この
ときの角度θは、 μcosθ<sinθ …(数1) ∴0.5cosθ<sinθ …(数2)
【0018】
【数3】
【0019】
【数4】
【0020】これよりθをもとめると θ<26° …(数5) よって角度θを26°より十分に小さくとることが好ま
しい。
【0021】なお、本発明の圧力センサは受圧部110
eに加わる応力を測定する応力センサとしての適用も可
能である。また、請求項1に記載の伝達部材とは、例え
ば上記実施例のロッド102を指し、また前記傾斜面の
方向と前記圧電素子の分極方向とが一致するように構成
した支持手段とは、ロッド102の球面部102a、支
持部材105、テフロンチューブ108、109を含む
ハウジング110内への固定部品を指すものである。
【0022】
【発明の効果】本発明の圧力センサは、せん断荷重型圧
電効果を備える圧電素子を荷重方向に対して傾斜した感
圧機能を有する構成としたため、パイロ電気による出力
のドリフトがなく、感圧精度の優れた圧力センサを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧力センサの一実施例の要部と実
装状態を示す縦断面図である。
【図2】本発明に係る圧電素子の形状を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明に係る圧電素子の製作手順を示す斜視図
である。
【図4】本発明に係る圧電素子の動作原理を説明する斜
視図である。
【図5】本発明に係る圧力センサ及び点火プラグの実装
状態を示す縦断面図である。
【図6】従来技術の点火プラグと圧力センサの実装状態
を示す縦断面図である。
【図7】図6の圧力センサ近傍の拡大断面図である。
【図8】金属相互間の乾燥摩擦係数を示す図表である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド 2 点火プラグ 3 圧力センサ 3a、3b 電極 4 凹部 5 ガスケット 6 押え部材 7 端子 8 燃焼室 10 点火プラグ収容部 11 ガスケット 12 センサ収容孔 14 押え部材 15 ばね部材 19 Oリング 20 絶縁板 21 電極板 22 リング部材 23 収縮性チューブ部材 24 円筒状ねじ部材 25 キャップ部材 26 シールドケーブル 28 リード線 30 導電性スリーブ 31 ゴム材 32 コネクタ 51 シリンダヘッド 51a ウォータジャケット 100 圧力センサ 110 ハウジング 110b 大径円筒部 110c テーパ部 110d 小径円筒部 110e 受圧部 102 ロッド 102a 球面部 102b 傾斜面 104 圧電素子 105 支持部材 105a 傾斜面 106 絶縁板 107 ねじ部材 108 テフロンチューブ 109 テフロンチューブ 111 セラミクス素材 112 電極板 114 切断面

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】受圧面に負荷される圧力を伝達する伝達部
    材と、 前記伝達部材の軸線に対し角度θで交わる直線を法線と
    する傾斜面に沿って設けられ、かつ両電極間に挟持され
    該両電極の方向と直角の方向に分極された圧電素子と、 前記傾斜面の方向と前記圧電素子の分極方向とが一致す
    るように構成した支持手段を有することを特徴とする圧
    力センサ。
JP17139191A 1991-07-11 1991-07-11 圧力センサ Pending JPH0518844A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0552694A (ja) * 1991-08-29 1993-03-02 Japan Electron Control Syst Co Ltd 圧力センサ
JP2011504587A (ja) * 2007-11-26 2011-02-10 キストラー ホールディング アクチエンゲゼルシャフト 力又は圧力を測定するための部品及びそのような部品を含むセンサ

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