JPH0518624A - クライオポンプ - Google Patents

クライオポンプ

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Publication number
JPH0518624A
JPH0518624A JP17259191A JP17259191A JPH0518624A JP H0518624 A JPH0518624 A JP H0518624A JP 17259191 A JP17259191 A JP 17259191A JP 17259191 A JP17259191 A JP 17259191A JP H0518624 A JPH0518624 A JP H0518624A
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JP
Japan
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pressure
displacer
passage
control chamber
discharging
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Pending
Application number
JP17259191A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Torii
宏年 鳥居
Shoji Yoshida
尚司 吉田
Hiroyuki Morishita
弘之 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラックピストンを用いることなく、中間圧
と高圧及び低圧との圧力差でディスプレーサを往復動さ
せることができ、ポンプ全体を小形化できると共に、デ
ィスプレーサの往復動終端位置での衝突による振動を小
さくすることができるようにすること。 【構成】 切換弁装置4の切換えで高圧ガスの導入と低
圧ガスの排出とを行なう注排通路31をもった通路ブロ
ック3と、シリンダ1への高圧ガスの導入と低圧ガスの
排出とで往復動するディスプレーサ5との間に、該ディ
スプレーサ5の往復動で容積が変化する圧力制御室8を
設けて、この圧力制御室8を前記注排通路31にオリフ
ィス9を介して連通させるか、又は前記シリンダ1内
で、前記通路ブロック3とディスプレーサ5との間に、
前記圧力制御室8を設けて、該圧力制御室8を前記注排
通路31にオリフィス9を介して連通させて、圧力制御
室8を中間圧にできて、しかも、この中間圧を徐々に昇
圧及び減圧できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クライオポンプ、詳し
くは、シリンダに内装するディスプレーサを高圧ガスの
導入と低圧ガスの排出とにより往復動させて極低温を得
るようにしたクライオポンプに関する。
【0002】
【従来技術】従来、この種クライオポンプは、例えば特
開昭63ー259357号公報に記載されている。この
従来のクライオポンプは、図6に示すように、ヒートス
テージA、BをもったシリンダCと、該シリンダCの上
端部に連結するモータハウジングDとを備え、該モータ
ハウジングDに、前記シリンダCに対し高圧ガスの導入
と低圧ガスの排出とを行う注排通路Eをもった通路ブロ
ックFと、前記注排通路Eを高圧ガス通路Gと低圧ガス
通路Hとに交互に切換える弁体I及び該弁体Iを駆動す
るモータJをもった切換弁装置Kとを内装する一方、前
記シリンダCに、畜冷器L、Mをもち、前記シリンダC
への高圧ガスの導入と低圧ガスの排出とで往復動するデ
ィスプレーサNを内装し、このディスプレーサNと前記
通路ブロックFとの間に、前記ディスプレーサNと所定
ストロークを介して連動するスラックピストンPを往復
動自由に設けると共に、前記通路ブロックFとモータハ
ウジングDとの間に、キャピラリー(図示せず)を介し
て前記注排通路Eと、またブリード(図示せず)を介し
て前記低圧ガス通路Hとにそれぞれ連通する中間圧のサ
ージボリウムRを設け、このサージボリウムRを、オリ
フィスSを介して前記スラックピストンPの作用室Tに
対向する対向室Vに連通させている。
【0003】そして、前記切換弁装置Kにより前記注排
通路Eを高圧ガス通路Gに切換えて、前記シリンダC内
に高圧ガスを導入すると、前記スラックピストンPの作
用室Tが高圧となり、この作用室Tと、前記サージボリ
ウムRに連通し中間圧に制御している対向室Vとの間の
圧力差により前記スラックピストンP及びディスプレー
サNが上方に向かって往動して、前記ヒートステージ
A、Bに隣接する膨張空間X、Yに導入ガスが充満し、
また、前記切換弁装置Kにより前記注排通路Eが低圧ガ
ス通路Hに切換えられて、前記シリンダC内及び作用室
Tが低圧になると、この作用室Tと、中間圧となる前記
対向室Vとの間の圧力差により前記スラックピストンP
及びディスプレーサNが下方に向かって復動して、膨張
後の低圧ガスが排出し、これら高圧ガスの導入と排出と
の繰り返しによりヒートステージA、Bに極低温を得る
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上のごとくス
ラックピストンPを用いたクライオポンプの場合、前記
スラックピストンPはディスプレーサNの往復動方向一
端側に配置されるから、ポンプの全長が長くなって大形
となる問題がり、また、スラックピストンPを用いるか
ら、部品点数が増大してコスト高になる問題もある。
又、前記サージボリウムRは、所定の中間圧に制御し、
このサージボリウムRに連通すると高圧又は低圧に切換
えられる作用室Tとの圧力差により前記スラックピスト
ンP及びディスプレーサNを往復動するようにしている
から、前記サージボリウムRの容積を大きくする必要が
あり、このためモータハウジングDが大形化し、スラッ
クピストンPを用いることと相俟ってポンプ全体を小形
化できない問題があった。また、前記サージボリウムR
の圧力は、高圧と低圧との中間の所定中間圧に設定して
いるため、高圧と中間圧及び低圧と中間圧との差圧は所
定差圧以下にできないのであり、従って、高圧と低圧と
の差圧で前記ディスプレーサNを往復動させる場合に比
較して前記ディスプレーサNの動きを緩慢にできるけれ
ども不充分であり、この結果、前記ディスプレーサNの
往動終端位置及び復動終端位置での衝突による振動を小
さくできない問題も有している。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑み発明したもの
で、その目的は、スラックピストンを用いることなく、
中間圧と高圧及び低圧との圧力差でディスプレーサを往
復動させることができて、しかもディスプレーサの往復
動を緩やかにできて、このディスプレーサの往動及び復
動終端位置での衝突による振動を小さくすることができ
るようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、シリンダ1と、切換弁装置4の切換え
で高圧ガスの導入と低圧ガスの排出とを行なう注排通路
31をもった通路ブロック3と、前記シリンダ1に内装
され、前記シリンダ1への高圧ガスの導入と低圧ガスの
排出とで往復動するディスプレーサ5とを備えたクライ
オポンプにおいて、前記通路ブロック3とディスプレー
サ5との間に、該ディスプレーサ5の往復動で容積が変
化する圧力制御室8を設けて、この圧力制御室8を前記
注排通路31にオリフィス9を介して連通させたのであ
る。
【0007】この場合、前記通路ブロック3には、前記
ディスプレーサ5の往復動方向に延びる空洞部33を設
けると共に、前記ディスプレーサ5に、前記空洞部33
に往復動自在に内装するピストン51を設けて、前記空
洞部33とピストン51とで圧力制御室8を形成する一
方、前記通路ブロック3に、前記空洞部33を注排通路
31に連通する連通路34を設け、該連通路34にオリ
フィス9を設けるのが好ましい。
【0008】更に、前記ディスプレーサ5には、該ディ
スプレーサ5の往復動方向に延びる筒部54を設けると
共に、通路ブロック3に、前記筒部54に往復動自在に
内装するピストン35を設けて、前記筒部54の内腔部
53とピストン35とで圧力制御室8を形成する一方、
前記通路ブロック3に、一端が前記ピストン35の端面
に開口し、他端が注排通路31に連通する連通路34を
設け、該連通路34にオリフィス9を設けるのが好まし
い。
【0009】又、前記クライオポンプにおいて、前記シ
リンダ1内で、前記通路ブロック3とディスプレーサ5
との間に、該ディスプレーサ5の往復動で容積が変化す
る圧力制御室8を設けて、該圧力制御室8を前記注排通
路31にオリフィス9を介して連通すると共に、前記通
路ブロック3とディスプレーサ5との間に前記圧力制御
室8と区画され、ディスプレーサ5の内部に連通する注
排中継室10を設け、この注排中継室10に前記注排通
路31を開口させてもよい。
【0010】
【作用】切換弁装置4により通路ブロック3の注排通路
31を高圧ガス通路に連通させてシリンダ1内に高圧ガ
スを導入すると、該シリンダ1内が高圧になると共に、
前記注排通路31を流れる高圧ガスの一部がオリフィス
9から圧力制御室8に流入して、該圧力制御室8が中間
圧となり、この圧力制御室8の中間圧と前記シリンダ1
内の高圧との圧力差により前記ディスプレーサ5が前記
通路ブロック3に向かって往動させられるのであり、し
かもこの場合、ディスプレーサ5の往動に伴い前記圧力
制御室8の容積が減少し、該圧力制御室8のガスが圧縮
されることになるから、圧力制御室8の中間圧は、図2
のイに示すように高圧と低圧との中間の圧力から徐々に
昇圧して高圧に近づき、この中間圧と前記シリンダ1内
の高圧(図2ではロ)との圧力差が小さくなるのであ
る。従って、前記ディスプレーサ5の往動を緩やかにで
きるので、ディスプレーサ5の往動終端位置での衝突に
よる振動を小さくできるのである。また、前記切換弁装
置4により前記注排通路31が低圧ガス通路に連通する
と、前記シリンダ1内の高圧ガスが膨張して注排通路3
1から低圧ガス通路に排出されるから、シリンダ1内が
低圧になる。また、前記注排通路31も低圧になるか
ら、この低圧よりも高い中間圧になっている前記圧力制
御室8内のガスの一部は前記オリフィス9から注排通路
31に流出することになるが、その流出量は少なく、前
記圧力制御室8の中間圧は低圧と高圧との中間の圧力よ
り高い圧力になっているので、前記シリンダ1内の低圧
と前記圧力制御室8内の中間圧との圧力差により前記デ
ィスプレーサ5を下方に向かって速やかに復動させ得る
のである。しかもこの場合、ディスプレーサ5の復動に
伴い前記圧力制御室8の容積は増大することになるか
ら、圧力制御室8の中間圧は図2のハに示すように徐々
に減圧して、この中間圧と前記シリンダ1内の低圧(図
2ではニ)との圧力差が小さくなるのである。従って、
この状態では前記ディスプレーサ5の復動を緩やかにで
きるので、ディスプレーサ5の復動終端位置での衝突に
よる振動を小さくできるのである。
【0011】また、前記通路ブロック3に、前記ディス
プレーサ5の往復動方向に延びる空洞部33を設けると
共に、前記ディスプレーサ5に、前記空洞部33に往復
動自在に内装するピストン51を設けて、前記空洞部3
3とピストン51とで圧力制御室8を形成する一方、前
記通路ブロック3に、前記空洞部33を注排通路31に
連通する連通路34を設け、該連通路34にオリフィス
9を設けることにより、前記通路ブロック3を利用して
該通路ブロック3の内部に前記圧力制御室8を形成でき
るから、構成を簡単にできポンプ全体を有効に短くでき
るのである。
【0012】また、前記ディスプレーサ5に、該ディス
プレーサ5の往復動方向に延びる筒部54を設けると共
に、通路ブロック3に、前記筒部54に往復動自在に内
装するピストン35を設けて、前記筒部54の内腔部5
3とピストン35とで圧力制御室8を形成する一方、前
記通路ブロック3に、一端が前記ピストン35の端面に
開口し、他端が注排通路31に連通する連通路34を設
け、該連通路34にオリフィス9を設けることにより、
前記ディスプレーサ5と通路ブロック3とを利用して前
記圧力制御室8を形成できるから、通路ブロック3を利
用して圧力制御室8を形成する場合と同様に構成を簡単
にできる。
【0013】又、前記シリンダ1内で、前記通路ブロッ
ク3とディスプレーサ5との間に前記圧力制御室8を設
ける場合には、前記ディスプレーサ5の往復動に必要な
空間を利用して前記圧力制御室8を形成することができ
るので、前記圧力制御室8の高さ方向の寸法を短くで
き、従って、ポンプ全体の長さをより短くできるのであ
る。
【0014】
【実施例】図1において、1は下端部にヒートステージ
11をもったシリンダ、2は高圧ガス管及び低圧ガス管
の接続口21、22をもち、前記シリンダ1の上端部に
連結するモータハウジング、3は前記シリンダ1に対し
高圧ガスの導入と低圧ガスの排出とを行う注排通路31
をもち、前記モータハウジング2に内装する通路ブロッ
ク、4は前記注排通路31を前記接続口21に連通する
高圧ガス通路と接続口22に連通する低圧ガス通路とに
交互に切換える弁体41及び該弁体41を駆動するモー
タ42をもち、前記モータハウジング2に内装する切換
弁装置であって、前記シリンダ1には、該シリンダ1へ
の高圧ガスの導入と低圧ガスの排出とで往復動し、内部
に銅や鉛などから成る畜冷器6を設けたディスプレーサ
5を往復動自由に内装し、該ディスプレーサ5の下端を
膨張空間7に臨ませている。
【0015】また、前記通路ブロック3の注排通路31
は、前記弁体41と接触する弁座面から軸方向に延びる
二つの縦孔31aとこれら縦孔31aの先端を連通させ
る横孔31bと該横孔31bの両端側から軸方向に延び
る二つの縦孔31cとにより形成している。また、前記
通路ブロック3には、前記弁座面から軸方向に延び、か
つその先端が半径方向に屈曲して前記接続口22に連通
する排出通路32を設けると共に、前記縦孔31c側中
心部に、前記ディスプレーサ5の往復動方向に延びて前
記ディスプレーサ5側端面に開口する空洞部33を設け
ている。
【0016】そして、前記ディスプレーサ5の上端部
に、前記空洞部33に往復動自在に内装するピストン5
1を設けて、前記空洞部33とピストン51とにより、
前記ディスプレーサ5の往復動で容積が変化する圧力制
御室8を形成すると共に、前記通路ブロック3に、前記
空洞部33を前記横孔31bに連通する連通路34を設
けて、該連通路34に可変オリフィス9を設けている。
【0017】前記圧力制御室8は、前記注排通路31か
らシリンダ1内に高圧ガスを導入するとき、前記注排通
路31を流れる高圧ガスの一部はオリフィス9から導入
され中間圧になるのであって、この圧力制御室8の中間
圧と、前記シリンダ1内の高圧との圧力差により前記デ
ィスプレーサ5が上方に向かって往動させられるし、ま
たこのとき、圧力制御室8の容積が減少して、該圧力制
御室8のガスが圧縮され、前記中間圧が昇圧するのであ
る。また、前記切換弁装置4により前記シリンダ1内が
低圧になるときには、圧力制御室8の中間圧とシリンダ
1内の低圧との圧力差により前記ディスプレーサ5が前
記ヒートステージ11に向かって復動させられるし、ま
た、このとき圧力制御室8の容積が増大して、その内部
の中間圧は低下することになるのであって、前記圧力制
御室8の圧力を、図2のように制御できるのである。
【0018】尚、図1中、52は前記ディスプレーサ5
のシ−ルリングである。
【0019】本発明は以上のごとく構成するもので、図
1のごとくディスプレーサ5が復動位置にある状態で、
切換弁装置4のモータ42を駆動し、弁体41により通
路ブロック3の注排通路31を、接続口21と連通する
高圧ガス通路に切換えて、シリンダ1内に高圧ガスを導
入すると、該シリンダ1内が高圧になると共に、前記注
排通路31を流れる高圧ガスの一部が連通路34及びオ
リフィス9から圧力制御室8に流入して、該圧力制御室
8が中間圧になるので、この圧力制御室8の中間圧と前
記シリンダ1内の高圧との圧力差により前記ディスプレ
ーサ5が前記通路ブロック3に向かって往動させられ
る。しかもディスプレーサ5の往動に伴い前記圧力制御
室8の容積が減少して、該圧力制御室8のガスが圧縮さ
れ、前記圧力制御室8の中間圧は、図2のイに示すよう
に高圧と低圧との中間の圧力から徐々に昇圧して高圧に
近づき、この中間圧と前記シリンダ1内の高圧(図2で
はロ)との圧力差が小さくなるのである。従って、前記
ディスプレーサ5の往動を緩やかにできるので、ディス
プレーサ5の往動終端位置での衝突による振動を小さく
できるのである。
【0020】また、前記切換弁装置4の弁体41により
前記注排通路31が接続口22と連通する低圧ガス通路
に切換えられると、前記シリンダ1内の高圧ガスが膨張
して注排通路31から低圧ガス通路に排出されるから、
シリンダ1内及び注排通路31が低圧になり、この低圧
よりも高い中間圧になっている前記圧力制御室8内のガ
スの一部は前記オリフィス9から注排通路31に流出す
ることになるが、その流出量は少なく、前記圧力制御室
8の中間圧は低圧と高圧との中間の圧力より高い圧力に
なっているので、前記シリンダ1内の低圧と前記圧力制
御室8内の中間圧との圧力差により前記ディスプレーサ
5を下方に向かって速やかに復動させ得るのである。こ
の場合、ディスプレーサ5の復動に伴い前記圧力制御室
8の容積は増大することになるから、圧力制御室8の中
間圧は図2のハに示すように徐々に減圧して、この中間
圧と前記シリンダ1内の低圧(図2ではニ)との圧力差
が小さくなるのである。従って、この状態では、前記デ
ィスプレーサ5の復動を緩やかにできるので、ディスプ
レーサ5の復動終端位置での衝突による振動を小さくで
き、それだけ騒音を低くできるのである。
【0021】また、従来におけるスラックピストンをな
くし、前記通路ブロック3を利用して該通路ブロック3
の内部に前記圧力制御室8を形成できるし、しかも、従
来のようにモータハウジング2にサージボリウムを設け
る必要がないので、前記スラックピストンが不要なこと
と相俟ってポンプ全体を小形化できると共に、部品点数
を少なくでき、コストを低減できるのである。
【0022】尚、以上説明した実施例では、通路ブロッ
ク3に空洞部33を設けると共に、ディスプレーサ5に
ピストン51を設けて圧力制御室8を形成したが、その
他、図3に示すごとく 前記ディスプレーサ5の上端部
に、該ディスプレーサ5の往復動方向に延びる内腔部5
3をもった筒部54を設けると共に、前記通路ブロック
3の下端部に、前記内腔部53に往復動自在に内装する
ピストン35を設けて、前記内腔部53とピストン35
とで前記圧力制御室8を形成する一方、前記通路ブロッ
ク3に、一端が前記ピストン35の端面に開口し、他端
が前記注排通路31の横孔31bに連通する連通路34
を設け、該連通路34に前記オリフィス9を設けてもよ
いのである。
【0023】また、以上説明した実施例では、通路ブロ
ック3に空洞部33を設けるか、又はディスプレーサ5
に内腔部53を設けて圧力制御室8を形成したが、その
他、図4、図5のごとくシリンダ1内で、前記通路ブロ
ック3とディスプレーサ5との間に前記圧力制御室8を
形成してもよい。尚、図4、5のポンプは基本的には図
1のポンプと同じであるから相違点のみを説明する。
【0024】しかして、図4では、前記通路ブロック3
におけるディスプレーサ5側端部に、前記ディスプレー
サ5の往復動方向に延びて前記注排通路31と連通し、
かつ、前記ディスプレーサ5側端面に開口する内腔部3
6をもった筒部37を設けると共に、前記ディスプレー
サ5の上端部に、中心部に貫通孔をもち、前記内腔部3
6に往復動自在に突入する突出部55を設けて、これら
筒部37及び突出部55の外周りで、前記通路ブロック
3とディスプレーサ5との間に、該ディスプレーサ5の
往復動で容積が変化する圧力制御室8を設ける一方、前
記通路ブロック3に、前記圧力制御室8を前記注排通路
31の横孔31bに連通する連通路34を設け、該連通
路34に前記オリフィス9を設けている。そして、前記
内腔部36における奥部の空間を、前記圧力制御室8と
区画され、かつ、前記ディスプレーサ5の内部に連通す
る注排中継室10とし、前記注排通路31に導入された
高圧ガスを、前記注排中継室10を経てディスプレーサ
5内に導き、また、シリンダ1内の低圧ガスを前記ディ
スプレーサ5内から注排中継室10を経て注排通路31
に排出させるようにしている。
【0025】この図4の場合も、前記図1と同様の作用
になるため、その説明は省略する。
【0026】また、図5では、前記ディスプレーサ5の
上端部に内腔部56を設けると共に、前記通路ブロック
3におけるディスプレーサ5側端部に、前記注排通路3
1に連通する貫通孔をもち、前記内腔部56に相対移動
可能に突入する突出部38を設けて、この突出部38の
外周りで、前記通路ブロック3とディスプレーサ5との
間に、該ディスプレーサ5の往復動で容積が変化する前
記圧力制御室8を設ける一方、前記通路ブロック3に、
前記圧力制御室8を前記注排通路31の横孔31bに連
通する連通路34を設け、該連通路34に前記オリフィ
ス9を設けている。そして、前記内腔部56における奥
部の空間を、前記圧力制御室8と区画され、かつ、前記
ディスプレーサ5の内部に連通する注排中継室10とし
ている。この図5の場合も図1と同様の作用になるた
め、その説明は省略する。
【0027】
【発明の効果】以上のごとく本発明は、シリンダ1と、
切換弁装置4の切換えで高圧ガスの導入と低圧ガスの排
出とを行なう注排通路31をもった通路ブロック3と、
前記シリンダ1に内装され、前記シリンダ1への高圧ガ
スの導入と低圧ガスの排出とで往復動するディスプレー
サ5とを備えたクライオポンプにおいて、前記通路ブロ
ック3とディスプレーサ5との間に、該ディスプレーサ
5の往復動で容積が変化する圧力制御室8を設けて、こ
の圧力制御室8を前記注排通路31にオリフィス9を介
して連通させたから、前記注排通路31からシリンダ1
内に導入する高圧ガスにより前記圧力制御室8を中間圧
にでき、この中間圧と前記シリンダ1内の高圧又は低圧
との圧力差によりディスプレーサ5を往復動させること
ができながら、前記圧力制御室8の容積変化により、該
圧力制御室8の中間圧を、高圧と低圧との中間の圧力か
ら徐々に昇圧又は減圧して、この中間圧と前記シリンダ
1内の高圧又は低圧との圧力差を小さくでき、従って、
前記ディスプレーサ5の往動及び復動を緩やかにできる
ので、ディスプレーサ5の往動終端位置及び復動終端位
置での衝突による振動を小さくでき、それだけ騒音を小
さくできるのである。しかも、従来におけるスラックピ
ストンをなくすることができると共に、従来のように容
積の大きなサージボリウムを設ける必要がないので、サ
ージボリウムとスラックピストンとを用いてディスプレ
ーサを往復動させるようにしていた従来例に比較してポ
ンプ全体を小形化できると共に、部品点数を少なくで
き、コストを低減できるのである。
【0028】また、前記通路ブロック3に、前記ディス
プレーサ5の往復動方向に延びる空洞部33を設けると
共に、前記ディスプレーサ5に、前記空洞部33に往復
動自在に内装するピストン51を設けて、前記空洞部3
3とピストン51とで圧力制御室8を形成する一方、前
記通路ブロック3に、前記空洞部33を注排通路31に
連通する連通路34を設け、該連通路34にオリフィス
9を設けることにより、前記通路ブロック3を利用して
該通路ブロック3の内部に圧力制御室8を形成できるか
ら、構成を簡単にでき、ポンプ全体の長さを有効に短く
できるのである。
【0029】又、前記ディスプレーサ5に、該ディスプ
レーサ5の往復動方向に延びる筒部54を設けると共
に、通路ブロック3に、前記筒部54に往復動自在に内
装するピストン35を設けて、前記筒部54の内腔部5
3とピストン35とで圧力制御室8を形成する一方、前
記通路ブロック3に、一端が前記ピストン35の端面に
開口し、他端が注排通路31に連通する連通路34を設
け、該連通路34にオリフィス9を設けることにより、
前記ディスプレーサ5と通路ブロック3とを利用して前
記圧力制御室8を形成できるから、通路ブロック3を利
用して圧力制御室8を形成する場合と同様に構成を簡単
にできるのである。
【0030】又、前記シリンダ1内で、前記通路ブロッ
ク3とディスプレーサ5との間に前記圧力制御室8を設
ける場合には、前記ディスプレーサ5の往復動に必要な
空間を利用して前記圧力制御室8を形成することができ
るので、前記圧力制御室8の高さ方向の寸法を短くで
き、従って、ポンプ全体の長さをより短くできるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明クライオポンプの縦断面図である。
【図2】ポンプ作動時の圧力変化を示す説明図である。
【図3】別の実施例を示す要部のみの断面図である。
【図4】別の実施例を示す要部のみの断面図である。
【図5】別の実施例を示す要部のみの断面図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 3 通路ブロック 31 注排通路 33 空洞部 34 連通路 35 ピストン 4 切換弁装置 5 ディスプレーサ 51 ピストン 53 内腔部 54 筒部 8 圧力制御室 9 オリフィス 10 注排中継室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ1と、切換弁装置4の切換えで高
    圧ガスの導入と低圧ガスの排出とを行なう注排通路31
    をもった通路ブロック3と、前記シリンダ1に内装さ
    れ、前記シリンダ1への高圧ガスの導入と低圧ガスの排
    出とで往復動するディスプレーサ5とを備えたクライオ
    ポンプにおいて、前記通路ブロック3とディスプレーサ
    5との間に、該ディスプレーサ5の往復動で容積が変化
    する圧力制御室8を設けて、この圧力制御室8を前記注
    排通路31にオリフィス9を介して連通したことを特徴
    とするクライオポンプ。
  2. 【請求項2】通路ブロック3に、ディスプレーサ5の往
    復動方向に延びる空洞部33を設けると共に、前記ディ
    スプレーサ5に、前記空洞部33に往復動自在に内装す
    るピストン51を設けて、前記空洞部33とピストン5
    1とで圧力制御室8を形成する一方、前記通路ブロック
    3に、前記空洞部33を注排通路31に連通する連通路
    34を設け、該連通路34にオリフィス9を設けている
    請求項1記載のクライオポンプ。
  3. 【請求項3】ディスプレーサ5に、該ディスプレーサ5
    の往復動方向に延びる筒部54を設けると共に、通路ブ
    ロック3に、前記筒部54に往復動自在に内装するピス
    トン35を設けて、前記筒部54の内腔部53とピスト
    ン35とで圧力制御室8を形成する一方、前記通路ブロ
    ック3に、一端が前記ピストン35の端面に開口し、他
    端が注排通路31に連通する連通路34を設け、該連通
    路34にオリフィス9を設けている請求項1記載のクラ
    イオポンプ。
  4. 【請求項4】シリンダ1と、切換弁装置4の切換えで高
    圧ガスの導入と低圧ガスの排出とを行なう注排通路31
    をもった通路ブロック3と、前記シリンダ1に内装さ
    れ、前記シリンダ1への高圧ガスの導入と低圧ガスの排
    出とで往復動するディスプレーサ5とを備えたクライオ
    ポンプにおいて、前記シリンダ1内で、前記通路ブロッ
    ク3とディスプレーサ5との間に、該ディスプレーサ5
    の往復動で容積が変化する圧力制御室8を設けて、該圧
    力制御室8を前記注排通路31にオリフィス9を介して
    連通すると共に、前記通路ブロック3とディスプレーサ
    5との間に前記圧力制御室8と区画され、ディスプレー
    サ5の内部に連通する注排中継室10を設け、この注排
    中継室10に前記注排通路31を開口させていることを
    特徴とするクライオポンプ。
JP17259191A 1991-07-12 1991-07-12 クライオポンプ Pending JPH0518624A (ja)

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