JPH0518449A - ベルト駆動装置 - Google Patents

ベルト駆動装置

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JPH0518449A
JPH0518449A JP17243591A JP17243591A JPH0518449A JP H0518449 A JPH0518449 A JP H0518449A JP 17243591 A JP17243591 A JP 17243591A JP 17243591 A JP17243591 A JP 17243591A JP H0518449 A JPH0518449 A JP H0518449A
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belt
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deviation
plate
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Michizo Kozuki
陸三 上月
Seiki Fujimori
誠喜 藤森
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Bando Chemical Industries Ltd
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動的に偏動を検出、修正することができる
ベルト駆動装置について、装置全体のコンパクト化及び
ベルト交換作業の簡略化を図る。 【構成】 第1〜第3の3本のロ−ラ1,2,3に転写
ベルト4を走行可能に掛渡す。第1及び第2ロ−ラ1,
2の両端を一対のプレ−トによって支持する。第3ロ−
ラ3の両端を、前記プレ−ト5の外側に配設され、該プ
レ−ト5に対してスライド移動自在とされたテンション
プレ−ト7に支持する。このテンションプレ−ト7と第
3ロ−ラ3との間で、偏動修正機能、ベルト張力付与機
能、ベルト着脱機能を発揮させるように各機能部品を装
着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式を用いた
機器に内蔵され、転写ベルトや感光体ベルト等を使用す
るベルト駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば電子写真装置におい
て、この装置の軽量化及びコンパクト化を目的として、
表面に誘電体層または感光体層を有する平ベルトを、互
いに平行に配置した複数本のロ−ラに掛け渡すことによ
って、前記平ベルトを転写ドラムまたは感光体ドラム等
の代わりに転写ベルトまたは感光体ベルトとして利用す
ることが知られている。
【0003】そして、このような用途に用いられる平ベ
ルトは、その基材がプラスチックフィルムや金属箔等の
ような伸びが小さくて強度の高い材料によって形成され
る場合が多い。従って、この種の平ベルトは弾性変形し
難い。そのために、前記電子写真装置内に収容された部
品の寸法誤差、ロ−ラの取付誤差、ベルト張力のアンバ
ランス、ベルト周長さの不均一などが生じている場合、
これらをベルト自体の変形によって吸収することができ
ない。この結果、前記平ベルトが、走行時にベルト幅方
向へ偏動してしまうといった問題があった。
【0004】しかし、前記電子写真装置は、正確な画像
形成を行うために、高精度、高解像度が要求されるの
で、この平ベルトの偏動を防止する必要がある。
【0005】そして、このような、平ベルトの偏動を防
止するための従来技術として、特開昭56−12750
1号公報や特開昭59−205052号公報に示される
ように平ベルトに偏動防止用のガイドを設けたり、特開
昭57−60347号公報に示されるように規制部材を
設けることによって平ベルトの偏動を強制的に防止する
ようにしたものがある。また、実開昭58−11060
9号公報に示されるように、1本のロ−ラを偏動調整用
ロ−ラとすると共に偏動検出用のベルト位置センサを備
えさせ、前記ベルト位置センサによって平ベルトの偏動
が検出されると、その偏動量に応じて偏動調整用ロ−ラ
の軸端部を変位させることにより偏動を修正するように
したものや、実開昭64−48457号公報に示される
ように、平ベルトが偏動すると、この偏動に伴なってロ
−ラを回転軸方向に移動させ、このロ−ラの移動によっ
て該ロ−ラの回転軸を揺動させて、ロ−ラを反対方向へ
移動させることにより偏動を修正するようにしたものが
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭56−127501号公報、特開昭59−2050
52号公報及び特開昭57−60347号公報に示され
ているような構成では、平ベルトの偏動を外的要因によ
り強制的に規制するようにしているから、平ベルトとロ
−ラとの組合わせの条件如何により機構として成立し得
ない場合がある。即ち、平ベルトの偏動に伴う寄り力が
大きくなるものでは、ガイド及び規制部材の強度を増大
させておく必要がある。また、平ベルト自体の幅方向座
屈強度を増大させる必要があり、同時に平ベルト端部が
損傷しないように端部強度も増大させる必要がある。従
って、ベルト厚さが薄くなるほど上記方式の採用は困難
となる。また、平ベルトにガイドを設ける場合に、精度
良くガイドを設ける必要があり、特にシ−ムレスベルト
の場合では、このガイドを形成することが非常に困難で
あった。
【0007】また、前記実開昭58−110609号公
報や実開昭64−48457号公報に示されているよう
な構成では、複雑なメカニズムを用いて偏動を検出、修
正するために、高価でしかも余分なスペ−スを必要と
し、装置全体としての大型化に繋る。そればかりでな
く、複雑な機構であるために、部品点数が多くなり、そ
れだけ故障発生要因部が増加することになり、装置の信
頼性が十分に確保されているとは言い難いものであっ
た。
【0008】これらの点を解決するために、本発明の発
明者らは、自動的に偏動を検出、修正することができる
ベルト駆動装置について、その構造の改良を進めてい
る。
【0009】そして、このベルト駆動装置の実用性をよ
りいっそう向上させるためには、更に、ベルトに所定の
張力を与えたり、偏動の検出及び修正を行うための各種
機能部品のコンパクト化やベルト交換時におけるその着
脱性を向上させることが必要となる。
【0010】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、自動的に偏動を検出、修正することができるベ
ルト駆動装置について、装置全体のコンパクト化及びベ
ルト交換作業の簡略化を図って、その実用性を大幅に向
上させるような構造を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、平ベルトに偏動が発生すると、この平ベ
ルトの走行運動力によってロ−ラの軸端部を所定方向に
変位させて逆方向の偏動成分を発生させるようにしたベ
ルト駆動装置において、各種機能部品を小スペ−ス内に
集約させて装置をコンパクトにすると共に、各ロ−ラの
軸間距離を簡単な操作でもって短くすることができるよ
うにしてベルトの着脱作業を容易に行えるようにした。
そして、具体的に、請求項1記載の発明は、平ベルト
と、該平ベルトが掛け渡され、1本が偏動調整用ロ−ラ
に構成された複数本のロ−ラと、前記偏動調整用ロ−ラ
を除くロ−ラの両軸端部を支持すると共に、偏動調整用
ロ−ラの両軸端部が挿通される開口を有する一対の支持
プレ−トと、該各支持プレ−トの外側に組付けられ、前
記偏動調整用ロ−ラの両軸端部を支持する一対のテンシ
ョンプレ−トと、該テンションプレ−トを、前記偏動調
整用ロ−ラが他のロ−ラから離れる方向へ付勢して、前
記平ベルトに張力を付与するベルト張力付与手段と、該
ベルト張力付与手段によって平ベルトに付与されている
張力を解放するように、前記テンションプレ−トをスラ
イド移動させて偏動調整用ロ−ラとその他のロ−ラとの
軸間距離を小さくするベルト張力解放手段とを備えてい
る。そして、前記偏動調整用ロ−ラの一方の軸端部にお
いて、該偏動調整用ロ−ラと独立して回転自在に支持さ
れた偏動検出部材と、前記平ベルトを前記偏動検出部材
の配設位置に向って移動させる片寄付与手段と、前記偏
動検出部材に連繋され、該偏動検出部材に前記平ベルト
が接して回転トルクが作用したときに、その回転運動を
前記偏動調整用ロ−ラの軸端部が所定方向に変位する運
動に変換し、前記平ベルトを前記片寄付与手段による移
動方向とは逆方向に移動させるロ−ラ端部変位手段とを
設けるような構成としている。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のベ
ルト駆動装置において、偏動検出部材が配設されていな
い側の一方の支持プレ−トの外側面に少なくとも1つの
突出部を形成し、該支持プレ−トに組付けられるテンシ
ョンプレ−トに、平ベルトに張力が付与される方向への
該テンションプレ−トのスライド移動を自在とするよう
に、前記突出部が挿入される長孔を形成する。一方、偏
動検出部材が配設されている側の他方の支持プレ−トの
外側面に複数の突出部を形成し、該支持プレ−トに組付
けられるテンションプレ−トに、平ベルトに張力が付与
される方向への該テンションプレ−トのスライド移動を
自在とするように、前記突出部が挿入される長孔を形成
すると共に、このテンションプレ−トに、偏動調整用ロ
−ラの軸端部が挿通されて平ベルトの張力を変化させる
ことなくロ−ラ端部変位手段による前記偏動調整用ロ−
ラの軸端部の所定方向への移動を規制する挿入孔を形成
するようにしている。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のベルト駆動装置において、支持プレ−トの外側
に、ロ−ラ端部変位手段による偏動調整用ロ−ラの軸端
部の移動方向とは逆方向に付勢力を与えるスプリングを
偏動調整用ロ−ラの軸端部と支持プレ−トとの間に配設
する。そして、ロ−ラ端部変位手段に、支持プレ−トの
内側に配設されて一端が偏動検出部材に巻取自在に連繋
され、他端が支持プレ−トに連結された可撓性を有する
巻取部材を備えさせるような構成としている。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1,2また
は3記載のベルト駆動装置において、ロ−ラの少なくと
も片側の軸端部近傍に、ロ−ラ径よりも大径のストッパ
リングを設けるような構成としている。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1,2また
は3記載のベルト駆動装置において、ロ−ラの両軸端部
近傍に、ロ−ラ径よりも大径のストッパリングを設け、
このストッパリングのうち、平ベルト着脱時におけるベ
ルト挿入側に配設されているものの径を小径に形成する
ようにしている。
【0016】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。先ず、請求項1記載の発明では、
平ベルトが片寄付与手段の作用によって偏動して偏動検
出部材に接すると、該偏動検出部材が平ベルトとの接触
摩擦により回転する。そして、ロ−ラ端部変位手段によ
って、この偏動検出部材の回転運動が、前記偏動調整用
ロ−ラの軸端部が所定方向に変位する運動に変換され
る。このようにして偏動調整用ロ−ラの軸端部が変位す
ると、平ベルトに前記偏動方向とは逆方向の偏動変位が
発生するために、前記初期の偏動を修正する。つまり、
初期の偏動に応じた偏動調整用ロ−ラの軸端部の変位量
が自動的に与えられ、平ベルトの偏動を修正する。この
ため、前記平ベルトは安定した走行を行うことができ、
特に、このベルト駆動装置を電子写真装置に適用した場
合には正確な画像形成を行うことができる。また、この
ベルト走行時においては、ベルト張力付与手段によっ
て、テンションプレ−トが、前記偏動調整用ロ−ラを他
のロ−ラから離す方向に付勢されて、平ベルトには張力
が与えられている。そして、ベルト交換時には、ベルト
張力解放手段によって、前記偏動調整用ロ−ラとその他
のロ−ラとの軸間距離を小さくして、前記ベルト張力付
与手段による張力を解放し、ベルトの着脱を容易に行え
るようにする。このように、偏動修正機能、ベルト張力
付与機能、ベルト着脱機能などの種々の機能部品がコン
パクトに集約されているため、少ない部品点数で各機能
を共存させることができて、装置全体としての小型軽量
化が図れる。
【0017】請求項2記載の発明では、ベルト張力付与
手段やベルト張力解放手段による各テンションプレ−ト
のスライド移動の際、各テンションプレ−トに長孔が形
成されていることにより、この移動が自在となってベル
ト張力の付与及び解放が行われる。また、ロ−ラ端部変
位手段によって偏動調整用ロ−ラの軸端部が変位する際
には、この軸端部が挿入孔に沿って移動することで、平
ベルトの張力を変化させることなくこの移動による偏動
修正が行われる。このため、テンションプレ−トにベル
ト張力付与機能、ベルト着脱機能及び偏動修正機能を共
存させることができる。
【0018】請求項3記載の発明では、偏動検出部材に
回転トルクが発生すると、偏動検出部材が巻取部材を巻
き取ることによって偏動調整用ロ−ラの軸端部を変位さ
せる。一方、この巻き取りによる軸端部の変位方向とは
逆方向にスプリングによる付勢力が与えられている。こ
のため、巻取部材の巻き取り力とスプリングによる付勢
力とのバランスにより、偏動調整用ロ−ラの軸端部の変
位量が調整される。このようにして、簡単な構成でもっ
て偏動調整用ロ−ラの軸端部の変位量を調整することが
できる。
【0019】請求項4記載の発明では、ロ−ラの少なく
とも片側の軸端部近傍にストッパリングが配設されてい
ることにより、平ベルトに大きな偏動が生じることを防
止できるばかりでなく、ベルト装着時に、該ベルトの端
部をストッパリングに当接させるようにすることで、ベ
ルトの装着位置を適切な位置に設定することができる。
また、このストッパリングによって感光体ベルトの走行
可能な幅を規制できるので各ロ−ラの長さを必要以上に
長くすることを要せず、ロ−ラ長さが短くできることに
よっても装置全体としての小型軽量化を図ることができ
る。
【0020】請求項5記載の発明では、ベルト装着時に
おけるベルト挿入側のストッパリングが小径とされてい
ることによって、その挿入及び引抜きが容易に行え、ベ
ルト交換時の作業性が向上される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に沿って詳細
に説明する。
【0022】図1〜図3は、本例に係る電子写真装置内
に収容された3軸系ベルト駆動装置の全体図を示してい
る。この3軸系のベルト駆動装置において、1,2,3
は、夫々第1、第2及び第3ロ−ラである。各ロ−ラ
1,2,3は、夫々ロ−ラシャフト1a,2a,3a
と、該ロ−ラシャフト1a,2a,3aの左右両端部を
除いた部分で、ロ−ラシャフト1a,2a,3aと同心
上で大径に形成された樹脂又はアルミニウム等で成るロ
−ラ本体1b,2b,3bとから成っている。また、こ
の各ロ−ラ1,2,3の左右両側には本発明でいう支持
プレ−トとしての第1プレ−ト5及び第2プレ−ト6が
配設されている。そして、前記ロ−ラシャフト1a,2
a,3aは、図1における左端部が第1プレ−ト5を、
右端部が第2プレ−ト6を夫々貫通しており、前記第1
ロ−ラ1及び第2ロ−ラ2のロ−ラシャフト1a,2a
の左右両軸端部は、この貫通した状態で各プレ−ト5,
6に支持されている(支持構造の詳細は後述する)。そ
して、前記各ロ−ラ1,2,3には、基材の表面に転写
層が形成されて成る本発明でいう平ベルトとしての転写
ベルト4が走行可能に掛け渡されている。従って、本ベ
ルト駆動装置は、前記転写ベルト4が電子写真装置の転
写搬送体として機能するようになっている。また、前記
転写ベルト4の基材としては、例えば2軸延伸ポリエス
テルが採用されており、引張弾性率が200kg/mm2
上に設定されている。また、前記ロ−ラ本体1b,2
b,3bの表面に、例えばEPDM系架橋ゴムを貼着す
るようにして、該ロ−ラ本体1b,2b,3bと転写ベ
ルト4との摩擦係数を任意に設定可能とするようにして
もよい。
【0023】前記各プレ−ト5,6について説明する
と、第1プレ−ト5は、図2及び図5に示すように、略
L字状の金属製の平板で成っており、その上端部に、第
1ロ−ラ1のロ−ラシャフト1aの左端が挿入されるロ
−ラシャフト挿入孔5aが開口されている。また、この
ロ−ラシャフト挿入孔5aの下方における第1プレ−ト
5の下端部近傍には前記第2ロ−ラ2のロ−ラシャフト
2aを挿入固着するロ−ラシャフト支持孔5bが開口さ
れている。更に、この第1プレ−ト5の図2における右
端近傍には前記第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aが挿
通される略台形状の開口5cが形成されている。この開
口5cの形状の特徴としては、右側辺5c' が下方に向
うに従って左側に傾斜するような傾斜面で形成されてい
ると共に、その上側辺5c''が所定の長さSを存してい
ることにある。また、前記第1プレ−ト5の外側面の3
箇所には円柱状の突出部5d,5e,5fが突設されて
いる。更に、この第1プレ−ト5の略中央部分にはシャ
フト孔5gが開口されていると共に、右端近傍の下端部
は僅かに下方へ延長された延長部5hが形成されてい
て、この延長部5hに小径のビス孔5iが穿設されてい
る。そして、この延長部5hの右側に隣接した位置に
は、第1プレ−ト5の下端部から外側に向うように折曲
されたフランジ部5jが形成されている。
【0024】一方、第2プレ−ト6は、図3及び図6に
示すように、前記第1プレ−ト5と略対称な形状で成っ
ており、第1プレ−ト5と同様のロ−ラシャフト挿入孔
6a、ロ−ラシャフト支持孔6b、シャフト孔6g、延
長部6h、ビス孔6i及びフランジ部6jが夫々設けら
れている。そして、この第2プレ−ト6における開口6
cは、上述した第1プレ−ト5の開口5cと異り、水平
方向に延びる長孔(長さ寸法S)で形成されている。ま
た、突出部6dは第2プレ−ト6の外側面中央部の1箇
所にだけ設けられている。
【0025】以下、各ロ−ラ1,2,3の支持構造につ
いて説明する。第1ロ−ラ1は、ロ−ラシャフト1aと
ロ−ラ本体1bとが一体的に形成されており、図1の如
く、ロ−ラシャフト1aの左右両端部は、前記第1及び
第2プレ−ト5,6のロ−ラシャフト挿入孔5a,6a
に配設されたベアリングB1,B1によって各プレ−ト
5,6に対して回動自在に支持されている。また、前記
ロ−ラシャフト1aの一側端(図1における右端)には
駆動ギヤ1cが取付けられており、該駆動ギヤ1cに図
示しない駆動モ−タの駆動力が伝達されるようになって
いる。そして、駆動モ−タの駆動力が、この駆動ギヤ1
cに伝達されると第1ロ−ラ1が回転駆動するようにな
っている。つまり、この第1ロ−ラ1は本装置の駆動ロ
−ラとして機能するように構成されている。
【0026】第2ロ−ラ2は、従動ロ−ラであって、そ
のロ−ラシャフト2aの軸線が前記第1ロ−ラ1の軸線
に対して平行となるように配置されており、該ロ−ラシ
ャフト2aの左右両端部が前記第1及び第2プレ−ト
5,6のロ−ラシャフト支持孔5b,6bに挿入された
状態で、該各プレ−ト5,6に固着されている。そし
て、この第2ロ−ラ2のロ−ラ本体2bは、その両端部
において図示しないベアリングによってロ−ラシャフト
2aに対して回転自在に支持されている。つまり、この
第2ロ−ラ2はロ−ラシャフト2aが回転することな
く、ロ−ラ本体2bのみがロ−ラシャフト2aを回転軸
として回転するようになっている。また、この第2ロ−
ラ2のロ−ラ本体2bの外径は、前記第1ロ−ラ1のロ
−ラ本体1bの外径よりも僅かに小径に設定されてい
る。
【0027】第3ロ−ラ3は、本発明でいう偏動調整用
ロ−ラであって、ロ−ラシャフト3aの左右両端部が前
記第1及び第2プレ−ト5,6の開口5c,6cに挿入
されており、ロ−ラ本体3bが、前記第2ロ−ラ2と同
様に、その両端部においてベアリングB2,B2によっ
てロ−ラシャフト3aに対して回転自在に支持されてい
る。つまり、この第3ロ−ラ3もロ−ラシャフト3aが
回転することなく、ロ−ラ本体3bのみがロ−ラシャフ
ト3aを回転軸として回転するようになっている。ま
た、この第3ロ−ラ3のロ−ラ本体3bの外径は、前記
第1ロ−ラ1と第2ロ−ラ2の各ロ−ラ本体1b,2b
の外径の中間値に設定されている。
【0028】そして、前記各ロ−ラ1,2,3の図1に
おける右側にはストッパリング1d,2d,3dが配設
されている。このストッパリング1d,2d,3dは、
各ロ−ラ1,2,3のロ−ラ本体1b,2b,3bの端
面と小間隙を存した位置において各ロ−ラシャフト1
a,2a,3aに支持されており、その外径は各ロ−ラ
のロ−ラ本体1b,2b,3bの外径よりも僅かに大径
に設定されていて、走行する転写ベルト4の偏動量が大
きくなることを抑制するようになっている。
【0029】次に、前記第3ロ−ラ3の支持構造につい
て詳述する。この第3ロ−ラ3の支持部材として、前記
第1及び第2プレ−ト5,6の外側には第1及び第2テ
ンションプレ−ト7,8が配設されている。第1テンシ
ョンプレ−ト7は、図2及び図5の如く、前記第1プレ
−ト5に比べて小形で且つ略台形状の金属製板材で成っ
ている。そして、この第1テンションプレ−ト7におけ
る前記第1プレ−ト5の突出部5d,5e,5fに対応
した位置には、水平方向に延びる長孔7a,7b,7c
(長さ寸法は夫々S)が形成されており、この長孔7
a,7b,7cに前記突出部5d,5e,5fが夫々嵌
入されるようになっている。そして、このように突出部
5d,5e,5fが嵌入された状態では、この第1テン
ションプレ−ト7が第1プレ−ト5に対して水平方向に
所定ストロ−クSをスライド移動できるように支持され
る。また、この第1テンションプレ−ト7における前記
第1プレ−ト5の開口5cに対応した位置には、該開口
5cの右側辺5c' に沿って延びる長孔でなるロ−ラシ
ャフト挿入孔7dが形成されており、前記開口5cに挿
通された第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aは、このロ
−ラシャフト挿入孔7dに挿入されるようになってい
る。このようにして第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト3a
がロ−ラシャフト挿入孔7dに挿入された状態おいて
は、第1テンションプレ−ト7が移動しないかぎり、こ
のロ−ラシャフト3aは図2における左右方向の移動が
規制され、且つロ−ラシャフト挿入孔7dに沿う方向に
のみ移動が許容されている。また、このロ−ラシャフト
挿入孔7dの延長方向は、該ロ−ラシャフト挿入孔7d
に沿ってロ−ラシャフト3aが移動しても転写ベルト4
へのベルト張力が変化しない方向に設定されている。そ
して、前記第1テンションプレ−ト7の略中央部にはガ
イド孔7eが形成されている。このガイド孔7eは、水
平孔7fと傾斜孔7gとから成っており、水平孔7f
は、前記第1プレ−ト5のシャフト孔5gに対向する位
置に形成された水平方向に延びる長孔でなり、傾斜孔7
gは、前記水平孔7fの左端に連続して、下方に向うに
従って右方へ傾斜する長孔でなっている。また、この傾
斜孔7gの下端部は僅かに水平方向に伸びて成る係止部
7hが形成されている。更に、この第1テンションプレ
−ト7の左側下端部は僅かに下方へ延長されてなる延長
部7iが形成されており、この延長部7iにはスプリン
グ係止孔7jが形成されている。このスプリング係止孔
7jは3つの円形開口が連通されたような形状でなって
おり、後述する第1スプリングS1の係止位置をこの3
箇所で変更可能とし、この第1スプリングS1による付
勢力を変更できるようにしている。
【0030】一方、第2テンションプレ−ト8は、図3
及び図6の如く、前記第1テンションプレ−ト7と略対
称な形状で成っており、第1テンションプレ−ト7と同
様のガイド孔8e、延長部8i及びスプリング係止孔8
jが夫々設けられている。そして、この第2テンション
プレ−ト8における長孔8a(長さ寸法S)は、上述し
た第1テンションプレ−ト7と異り、図3における右端
近傍の1箇所にのみ設けられている。また、この第2テ
ンションプレ−ト8のロ−ラシャフト挿入孔8dは、前
記第2プレ−ト6の開口6cに対向した位置に形成され
た円形開口で成っている。
【0031】このような形状で形成された第1及び第2
テンションプレ−ト7,8が夫々第1及び第2プレ−ト
5,6の外側に組付けられ、各開口5c,6c及びロ−
ラシャフト挿入孔7d,8dに第3ロ−ラ3のロ−ラシ
ャフト3aが挿入された状態では、該第3ロ−ラ3は、
各テンションプレ−ト7,8の第1及び第2プレ−ト
5,6に対するスライド移動(ストロ−クS)に伴なっ
て第2ロ−ラ2との軸間距離が変更可能となっている。
また、上述したように、図2に示す状態において、第3
ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aの左端は前記ロ−ラシャ
フト挿入孔7dに沿ってスライド移動可能となり、この
スライド移動によって、第3ロ−ラ3の軸線が他のロ−
ラ1,2の軸線に対して傾斜されるようになっている。
【0032】また、図2及び図3に示すように、前記第
1及び第2プレ−ト5,6のフランジ部5j,6jと前
記第1及び第2テンションプレ−ト7,8のスプリング
係止孔7j,8jとの間には第1スプリングS1,S1
が伸長状態で夫々掛渡されている。つまり、このように
して第1スプリングS1,S1が掛渡された状態では、
第1及び第2テンションプレ−ト7,8は、第1スプリ
ングS1,S1の付勢力によって第2ロ−ラ2から離れ
る方向(図2及び図3における矢印A方向)へ付勢され
ることになる。つまり、この第3ロ−ラ3に第2ロ−ラ
2から離れる方向への付勢力を与えることによって転写
ベルト4に所定のベルト張力を与えるようにしている。
また、このベルト張力は第1スプリングS1,S1のス
プリング係止孔7j,8jへの係止位置を変更すること
によって任意に設定することができるようになってい
る。これにより、本発明でいうベルト張力付与手段が構
成されている。また、前記左右の第1スプリングS1,
S1は夫々のバネ定数が異るものが採用されている。つ
まり、第1プレ−ト5と第1テンションプレ−ト7との
間に掛渡されている第1スプリングS1のバネ定数を他
方の第1スプリングS1のバネ定数よりも小さく設定す
るようにして、第1テンションプレ−ト側のベルト張力
を第2テンションプレ−ト側のベルト張力よりも小さく
するようにしている。これにより、転写ベルト4の走行
時には、該転写ベルト4が図1に矢印Cで示すようにベ
ルト張力の大きい側から小さい側に偏動するようになっ
ている。これにより、本発明でいう片寄付与手段が構成
されている。
【0033】また、前記第1プレ−ト5の右側端にはス
プリング取付座9が取付けられている。このスプリング
取付座9は、図2の如く、略扇状の垂直部9aと該垂直
部9aの上端から外側に向って折曲されてなる水平部9
bとを備えている。そして、前記垂直部9aは、その右
側下端部がビスb1によって前記第1プレ−ト5に対し
て揺動自在に支持されており、このビスb1の左上側に
は、このビスb1で成される揺動軸を中心とする円弧状
のガイド孔9cが形成されている。そして、このガイド
孔9cには第1プレ−ト5に螺着されているビスb2が
挿通されており、このビスb2が前記ガイド孔9cに当
接することによって、スプリング取付座9の揺動範囲を
規制するようにしている。そして、前記スプリング取付
座9の水平部9bと前記第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト
3aの左端部との間には、前記第1プレ−ト5及び第1
テンションプレ−ト7の外側に配置された第2スプリン
グS2が伸長状態で掛渡されている。つまり、このよう
にして第2スプリングS2が掛渡された状態では、第3
ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aの左端部は、前記第1プ
レ−ト5の開口5cの上端及び第1テンションプレ−ト
7のロ−ラシャフト挿入孔7dの上端位置に向う付勢力
が与えられるようになっており、このロ−ラシャフト3
aに他の付勢力が作用していない状態では図2に示すよ
うに、このシャフト3aの左端部はロ−ラシャフト挿入
孔7dの上端部に位置されている。
【0034】そして、前記第1テンションプレ−ト7の
外側面には、着脱操作レバ−10が配設されている。こ
の着脱操作レバ−10は、図4にも示すように、前記第
1及び第2プレ−ト5,6に形成されているシャフト孔
5g,6gに亘って挿通されたシャフト10aが連結さ
れており、前記第1プレ−ト5と第1テンションプレ−
ト7との間の空間及び第2プレ−ト6と第2テンション
プレ−ト8との間の空間の夫々に配置されたガイドプレ
−ト10bがこのシャフト10aに一体的に取付けられ
ている。つまり、これら3者10,10a,10bは着
脱操作レバ−10の回動操作に伴なって一体的に回転す
るようになっている。また、図2及び図3の如く、前記
各ガイドプレ−ト10b,10bの外側面における、そ
の回転中心から所定寸法を存した位置には、ガイドピン
10c,10cが夫々立設されており、この各ガイドピ
ン10c,10cが前記各テンションプレ−ト7,8の
ガイド孔7e,8eに夫々挿通されている。つまり、こ
の着脱操作レバ−10が図2に示すような回動位置とさ
れている場合には、前記ガイドピン10cがガイド孔7
e,8eの係止部7h,8hに係止することによって、
前記第1スプリングS1の付勢力により転写ベルト4に
所定のベルト張力が付与されている。一方、第1スプリ
ングS1の付勢力に抗して前記着脱操作レバ−10を図
7に示すような状態に回動操作すると、ガイドピン10
cがガイド孔7e,8eの水平孔7f,8fに達し、第
1テンションプレ−ト7が後退位置となって、前記第2
ロ−ラ2と第3ロ−ラ3の軸心距離が短くなり、ベルト
張力を解放するようになっている。これにより、本発明
でいうベルト張力解放手段が構成されている。
【0035】そして、本例の特徴の1つとして、図1に
示すように、前記第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aに
おける前記第1プレ−ト5の内側位置には本発明でいう
偏動検出部材としての偏動検出ロ−ラ11が第3ロ−ラ
3と同軸上で且つ、該第3ロ−ラ3から独立して回動自
在となるようにロ−ラシャフト3aに支持されている。
【0036】前記偏動検出ロ−ラ11は、前記転写ベル
ト4のベルト材と摩擦係数が高く且つ耐摩耗性に優れた
ウレタンエラストマ等によって形成されている。そし
て、この偏動検出ロ−ラ11は、その内側端面が、前記
第3ロ−ラ3のロ−ラ本体3bの端面と小間隙を存して
近接配置されている。また、この偏動検出ロ−ラ11
は、第3ロ−ラ3のロ−ラ本体3bの端面に対向する部
分の外径が該ロ−ラ本体3bの外径と同径に設定され、
且つロ−ラ本体3b端面から離れるに従って次第にその
径が大きくなるテ−パ状に傾斜された乗り上げ面11a
を有している。そして、これによって、走行中において
図1の仮想線Bに示す位置にある転写ベルト4にC方向
の偏動が発生して、第1図に仮想線Dで示す位置になる
と、転写ベルト4が偏動検出ロ−ラ11の乗り上げ面1
1aに乗り上げるようになっている。
【0037】また、前記偏動検出ロ−ラ11は、その外
側端部に円柱部11bが形成されている。この円柱部1
1bは前記第3ロ−ラ3のロ−ラ本体3bの径よりも小
径に形成されており、前記第1プレ−ト5の内側におい
て、この円柱部11bの外周面に巻取部材としての紐部
材12の一端がビス止めされている。また、この紐部材
12の他端は前記第1プレ−ト5の延長部5hに、該延
長部5hに形成されたビス孔5iに螺着されたビスによ
って取付けられている。つまり、転写ベルト4の偏動に
より、転写ベルト4が偏動検出ロ−ラ11の乗り上げ面
11aに乗り上げ、偏動検出ロ−ラ11に回転トルクが
作用したとき、偏動検出ロ−ラ11の回転により前記紐
部材12が偏動検出ロ−ラ11の円柱部11bに巻き取
られて、前記第3ロ−ラ3のロ−ラシャフト3aの左側
端部が、前記第1テンションプレ−ト7のロ−ラシャフ
ト挿入孔7dの延長方向(図2における斜め下方)に向
って変位されるようになっている。即ち、第3ロ−ラ3
のロ−ラシャフト3aの左端部を図1の矢印F方向に変
位させることにより、第3ロ−ラ3をベルトの走行方向
(図1の矢印E)に向って左方向に傾けて、このベルト
左側部分におけるベルト張力を変化させることなしに転
写ベルト4を第3ロ−ラ3の周方向に沿って巻回させ
る。これにより、転写ベルト4の走行方向に対して第3
ロ−ラ3の回転方向を所定角度だけ傾けることによっ
て、該転写ベルト4が走行しながら図中C方向とは逆方
向(矢印G)に移動されるように構成されている。この
ようにして、偏動検出ロ−ラ11に回転トルクが作用し
たときに前記第3ロ−ラ3の軸端部を所定方向Fに変位
させるロ−ラ端部変位手段が構成されている。即ち、こ
のロ−ラ端部変位手段によって、第3ロ−ラ3の軸端部
がF方向に変位されると、転写ベルト4は、C方向とは
逆方向Gへ巻回されながら走行するために、初期の偏動
成分(C方向成分)とは逆の偏動成分(G方向成分)が
発生し、初期の偏動成分と打ち消し合うまでロ−ラシャ
フト3aの端部が変位されることになる。
【0038】また、上述したように、第3ロ−ラ3のロ
−ラシャフト3aと第1プレ−ト5との間にはスプリン
グ取付座9を介して第2スプリングS2が掛渡されてい
るため、この第2スプリングS2が紐部材12の巻取動
作による変位方向Fとは反対方向に常時付勢するように
なっており、第2スプリングS2によって第3ロ−ラ3
の軸端部の所定量以上の変位を抑制するようになってい
ると共に、この第2スプリングS2の付勢力と、前述し
た紐部材12の巻取りによって第3ロ−ラ3を傾斜させ
るように働く力との釣合いによって、第3ロ−ラ3の傾
斜角度が調整されて転写ベルト4の偏動量が抑制される
ようになっている。つまり、第3ロ−ラ3の軸端部の変
位による逆方向Gの偏動成分が初期偏動成分Cより大き
くなると、転写ベルト4は逆方向Gに偏動を開始し、偏
動検出部材11の乗り上げ面11aへの乗り上げ量は減
少するから、偏動検出ロ−ラ11の回転トルクも減少
し、その結果、第2スプリングS2によって第3ロ−ラ
3の軸端部の変位量も小さくなるようになっている。
【0039】以下、上記の構成による動作について説明
する。先ず、上述したように、第1テンションプレ−ト
7に係止されている第1スプリングS1のバネ定数が他
方の第1スプリングS1のバネ定数よりも小さく設定さ
れているために、転写ベルトが所定の走行位置(図1の
仮想線B)において走行する状態では、この転写ベルト
の第1プレ−ト側(図1左側)ではベルト張力が小さ
く、一方、第2プレ−ト側(図1右側)ではベルト張力
が大きくなっている。これによって、転写ベルト4は、
走行しながら常にC方向へ偏動するような力が作用す
る。そして、転写ベルト4の偏動により転写ベルト4の
端部が偏動検出部材11の乗り上げ面11aに乗り上げ
る(仮想線D)と、転写ベルト4と偏動検出ロ−ラ11
の乗り上げ面11aとの間に作用する摩擦力により、偏
動検出ロ−ラ11が軸部材3aに対して回転せしめら
れ、その回転によって紐部材12が偏動検出ロ−ラ11
の円柱部11bに巻取られる。この紐部材12の巻取り
により、偏動検出ロ−ラ11が配置されている第3ロ−
ラ3のロ−ラシャフト3aの端部がロ−ラシャフト挿入
孔7dに沿ってF方向へ変位し、その変位により転写ベ
ルト4はC方向と逆方向Gに巻回されながら走行するこ
とになって、転写ベルト4のC方向への偏動が制限され
る。それと共に、前記軸端部の変位Fにより、第2スプ
リングS2が伸びてスプリング力も作用しているので、
紐部材12の巻取り力と第2スプリングS2のスプリン
グ力とのバランスにより、第3ロ−ラ3の変位量が規制
され、ある一定位置に転写ベルト4の走行位置が維持さ
れることになる。
【0040】このようにして転写ベルト4の走行が行わ
れるために、転写ベルト4の大きな偏動が防止され、例
えば、転写ベルト4の偏動量を10数μmに抑えること
ができる。つまり、予め転写ベルト4を一方向へ偏動さ
せながら、その偏動を自動的に逐次修正するようにして
いることにより、偏動量を微量にすることができ、転写
ベルト4に安定した走行を行わせることができ、本例の
ような電子写真装置にあっては正確な画像形成を行うこ
とができる。また、転写ベルト4がG方向へ大きく偏動
するような状況が生じた場合、ベルト端部が、各ロ−ラ
1,2,3に近接配置されたストッパリング1d,2
d,3dに当接することにより、その偏動量を規制する
ことができる。
【0041】次に、本例のもう1つの特徴とする動作で
あるベルト交換時における転写ベルト4の着脱動作につ
いて説明する。先ず、各ロ−ラ1,2,3に掛渡されて
いる転写ベルト4を取外す際には、前記着脱操作レバ−
10を図2に示す状態から図7に示す状態に回動操作す
る。これにより、上述したようにガイドピン10cがガ
イド孔7e,8eの水平孔7f,8fに達し、各テンシ
ョンプレ−ト7,8が後退位置となって、前記第2ロ−
ラ2と第3ロ−ラ3の軸間距離が短くなる。この際、各
テンションプレ−ト7,8が第1及び第2プレ−ト5,
6に対してスライド移動(移動量S)することになる
が、上述したように、前記第1及び第2プレ−ト5,6
の開口5c,6cの寸法が移動量に対応した寸法Sに設
定されているために、ロ−ラシャフト3aのスライド移
動を許容することになる。このようにして第2ロ−ラ2
と第3ロ−ラ3との軸間距離が短くなると、転写ベルト
4の張力が解除され、該転写ベルト4を、各ロ−ラ1,
2,3の軸線方向に引き抜くことによって、この転写ベ
ルト4が取外される。そして、新たに転写ベルト4を各
ロ−ラ1,2,3間に掛渡す際には、上記の取外し動作
とは反対に、転写ベルト4を各ロ−ラ1,2,3の軸線
方向に挿入させた後、着脱操作レバ−10を図7に示す
状態から図2に示す状態に回動操作する。これにより、
ガイドピン10cがガイド孔7e,8eの水平孔7f,
8fから傾斜孔7g,8gを通って係止部7h,8hに
達すると、各1テンションプレ−ト7,8が前端位置と
なって、前記第2ロ−ラ2と第3ロ−ラ3の軸間距離が
所定値に戻されて転写ベルト4に所定の張力が付与され
た状態で各ロ−ラ1,2,3に掛渡される。このよう
に、本例の構成では着脱操作レバ−10を回動操作する
といった簡単な操作でもって転写ベルト4の着脱を行う
ことができる。また、前述した転写ベルト4の挿入作業
の際には、ベルト端部をストッパリング1d,2d,3
dに当接させるようにして、その位置決めを行うように
すれば常に一定位置に転写ベルト4を装着することがで
きる。従って、各ストッパリング1d,2d,3dの配
設位置を適切に設定しておけば、転写ベルト4の装着と
同時に該転写ベルト4を所定の走行位置に設定すること
ができるので、ベルトの初期走行時から安定した走行を
行わせることができる。
【0042】以上説明してきたように、本例の構成によ
れば、第1テンションプレ−ト7によって、ベルト張力
付与機能、偏動修正機能、ベルト着脱機能などの種々の
機能を小スペ−スに集約することができるため、少ない
部品点数で各機能を共存させることができて、装置全体
としての小型軽量化が図れるばかりでなく、構造の簡略
化が図れる。また、各機能が集約されていることで、従
来では採用が難しかった2軸系のベルト駆動装置に採用
することも可能である。また、各ロ−ラ1,2,3の支
持部材としては左右2枚づつのプレ−ト5,6,7,8
のみであるため、その組立、分解作業も簡略化されてい
る。更に、ストッパリング1d,2d,3dが配設され
ていることにより、転写ベルト4に大きな偏動が生じる
ことを防止できるばかりでなく、ベルト装着位置を適切
な位置に設定することもできる。また、このストッパリ
ング1d,2d,3dによって転写ベルト4の走行可能
な幅を規制できるので各ロ−ラ1,2,3の長さを必要
以上に長くすることを要せず、ロ−ラ長さが短くできる
ことによっても装置全体としての小型軽量化を図ること
ができる。
【0043】(変形例)次に、本発明の変形例について
説明する。本例は、ストッパリング1d,2d,3dを
各ロ−ラ1,2,3の左右両側に配設したものであり、
その他の構成については上述した実施例と同様であるの
で説明を省略し、その特徴とする部分のみについて述べ
るに止める。
【0044】図8に示すように、本例の偏動検出ロ−ラ
11の乗り上げ面11aの外側端部には、その周縁から
外周側に向って延びるフランジ状のストッパリング11
cが一体的に形成されている。これにより、この乗り上
げ面11aに乗り上げた転写ベルト4の偏動量が大きい
場合であっても、このストッパリング11cがその偏動
量を規制することになる。また、第1ロ−ラ1及び第2
ロ−ラ2の図1における左側にも上述した実施例と同様
のストッパリング(図1における仮想線H)が配設され
ており、これによっても転写ベルト4の偏動量を規制す
ることができるようになっている。また、本例における
ストッパリングは左側に配設されたもの(11c及び仮
想線H)の外径が右側に配設されたもの(1d,2d,
3d)の外径よりも小さく設定されている。これは、上
述したベルトの着脱時には、各ロ−ラ1,2,3の左側
から転写ベルト4の抜き取り及び挿入が行われるため、
その作業性の向上に鑑みてなされた構成である。
【0045】尚、上述した実施例は、電子写真装置の転
写ベルト駆動装置に適用した例について説明したが、本
発明はこれに限るものではなく、感光体ベルトの駆動装
置、或いは通常の平ベルト駆動装置に対しても同様に適
用することができる。また、3軸系のもの限らず4軸以
上のベルト駆動装置に採用することも可能である。
【0046】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば以下に
述べるような効果が発揮される。先ず、請求項1記載の
発明によれば、テンションプレ−トによって、偏動修正
機能、ベルト張力付与機能、ベルト着脱機能などの種々
の機能部品が集約されるようにしているため、少ない部
品点数で各機能を共存させることができて、装置全体と
しての小型軽量化及び構造の簡略化が図れ、偏動を自動
的に検出、修正するようにしたベルト駆動装置の実用性
の大幅な向上が図れる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、ベルト張力
付与手段やベルト張力解放手段によるテンションプレ−
トのスライド移動時には、テンションプレ−トの長孔に
より、この移動を自在とし、ロ−ラ端部変位手段による
偏動調整用ロ−ラの軸端部が変位する際には、テンショ
ンプレ−トの挿入孔によって平ベルトの張力を変化させ
ることなく偏動調整用ロ−ラの軸端部の移動が行われる
ようにしているために、テンションプレ−トにベルト張
力付与機能、ベルト着脱機能及び偏動修正機能を共存さ
せることができ、少ない部品点数でもって各機能を得る
ことができる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、巻取部材の
巻き取り力とスプリングによる付勢力とのバランスによ
り、偏動調整用ロ−ラの軸端部の変位量を調整するよう
にしているために、簡単な構成でもって偏動調整用ロ−
ラの軸端部の変位量を調整して偏動修正動作を行わせる
ことができる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、ロ−ラの少
なくとも片側の軸端部近傍にストッパリングを配設する
ようにしていることにより、平ベルトに大きな偏動が生
じることを防止できるばかりでなく、ベルト装着時に、
該ベルトの端部をストッパリングに当接させるようにす
ることで、平ベルトの装着位置を適切な位置に設定する
ことができ、更には、このストッパリングによって転写
ベルトの走行可能な幅を規制できるので各ロ−ラの長さ
を必要以上に長くすることを要せず、ロ−ラ長さが短く
できることによって装置全体としての小型軽量化を図る
ことができる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、ベルト装着
時におけるベルト挿入側のストッパリングを小径として
いることによって、その挿入及び引抜きが容易に行え、
ベルト交換時の作業性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるI−I線に沿った断面図である。
【図2】ベルト駆動装置の左側面図である。
【図3】ベルト駆動装置の右側面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】第1プレ−ト及び第1テンションプレ−トを示
す斜視図である。
【図6】第2プレ−ト及び第2テンションプレ−トを示
す斜視図である。
【図7】ベルト着脱動作時を示す図2相当図である。
【図8】偏動検出ロ−ラの変形例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 第1ロ−ラ 2 第2ロ−ラ 3 第3ロ−ラ(偏動調整用ロ−ラ) 1d,2d,3d ストッパリング 4 転写ベルト(平ベルト) 5 第1プレ−ト(支持プレ−ト) 6 第2プレ−ト(支持プレ−ト) 5c,6c 開口 7 第1テンションプレ−ト 8 第2テンションプレ−ト 7a,7b,7c,8a 長孔 7d ロ−ラシャフト挿入孔 11 偏動検出ロ−ラ(偏動検出部材) 12 紐部材(巻取部材) S2 第2スプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平ベルトと、 該平ベルトが掛け渡され、1本が偏動調整用ロ−ラに構
    成された複数本のロ−ラと、 前記偏動調整用ロ−ラを除くロ−ラの両軸端部を支持す
    ると共に、偏動調整用ロ−ラの両軸端部が挿通される開
    口を有する一対の支持プレ−トと、 該各支持プレ−トの外側に組付けられ、前記偏動調整用
    ロ−ラの両軸端部を支持する一対のテンションプレ−ト
    と、 該テンションプレ−トを、前記偏動調整用ロ−ラが他の
    ロ−ラから離れる方向へ付勢して、前記平ベルトに張力
    を付与するベルト張力付与手段と、 該ベルト張力付与手段によって平ベルトに付与されてい
    る張力を解放するように、前記テンションプレ−トをス
    ライド移動させて偏動調整用ロ−ラとその他のロ−ラと
    の軸間距離を小さくするベルト張力解放手段と、 前記偏動調整用ロ−ラの一方の軸端部において、該偏動
    調整用ロ−ラと独立して回転自在に支持された偏動検出
    部材と、 前記平ベルトを前記偏動検出部材の配設位置に向って移
    動させる片寄付与手段と、 前記偏動検出部材に連繋され、該偏動検出部材に前記平
    ベルトが接して回転トルクが作用したときに、その回転
    運動を前記偏動調整用ロ−ラの軸端部が所定方向に変位
    する運動に変換し、前記平ベルトを前記片寄付与手段に
    よる移動方向とは逆方向に移動させるロ−ラ端部変位手
    段とが設けられていることを特徴とするベルト駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベルト駆動装置におい
    て、偏動検出部材が配設されていない側の一方の支持プ
    レ−トの外側面には少なくとも1つの突出部が形成され
    ており、該支持プレ−トに組付けられるテンションプレ
    −トには、平ベルトに張力が付与される方向への該テン
    ションプレ−トのスライド移動を自在とするように、前
    記突出部が挿入される長孔が形成されている一方、 偏動検出部材が配設されている側の他方の支持プレ−ト
    の外側面には複数の突出部が形成されており、該支持プ
    レ−トに組付けられるテンションプレ−トには、平ベル
    トに張力が付与される方向への該テンションプレ−トの
    スライド移動を自在とするように、前記突出部が挿入さ
    れる長孔が形成されていると共に、偏動調整用ロ−ラの
    軸端部が挿通されて平ベルトの張力を変化させることな
    くロ−ラ端部変位手段による前記偏動調整用ロ−ラの軸
    端部の所定方向への移動を規制する挿入孔が形成されて
    いることを特徴とするベルト駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のベルト駆動装置
    において、支持プレ−トの外側には、ロ−ラ端部変位手
    段による偏動調整用ロ−ラの軸端部の移動方向とは逆方
    向に付勢力を与えるスプリングが偏動調整用ロ−ラの軸
    端部と支持プレ−トとの間に配設されており、 ロ−ラ端部変位手段は、支持プレ−トの内側に配設され
    て一端が偏動検出部材に巻取自在に連繋され、他端が支
    持プレ−トに連結された可撓性を有する巻取部材を備え
    ていることを特徴とするベルト駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載のベルト駆動
    装置において、ロ−ラの少なくとも片側の軸端部近傍に
    は、ロ−ラ径よりも大径のストッパリングが設けられて
    いることを特徴とするベルト駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2または3記載のベルト駆動
    装置において、ロ−ラの両軸端部近傍には、ロ−ラ径よ
    りも大径のストッパリングが設けられており、このスト
    ッパリングは、平ベルト着脱時におけるベルト挿入側の
    径が小径に形成されていることを特徴とするベルト駆動
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6104899A (en) * 1998-08-28 2000-08-15 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus capable of reducing the skew of an image formed on a sheet
US7020424B2 (en) * 2004-01-28 2006-03-28 Lexmark International, Inc. Backup belt assembly for use in a fusing system and fusing systems therewith
JP2013047826A (ja) * 2012-10-15 2013-03-07 Ricoh Co Ltd ベルト装置及び画像形成装置

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