JPH0517720B2 - - Google Patents

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JPH0517720B2
JPH0517720B2 JP62323574A JP32357487A JPH0517720B2 JP H0517720 B2 JPH0517720 B2 JP H0517720B2 JP 62323574 A JP62323574 A JP 62323574A JP 32357487 A JP32357487 A JP 32357487A JP H0517720 B2 JPH0517720 B2 JP H0517720B2
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JP
Japan
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silicone rubber
sheet
conductive
heat
heat radiation
Prior art date
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Application number
JP62323574A
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English (en)
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JPH01164099A (ja
Inventor
Masao Inago
Akio Nakano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP62323574A priority Critical patent/JPH01164099A/ja
Publication of JPH01164099A publication Critical patent/JPH01164099A/ja
Publication of JPH0517720B2 publication Critical patent/JPH0517720B2/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、放熱シールドシートに関する。放熱
シールドシートは、電子機器において発生する熱
を放散させると共に電磁波ノイズの漏洩を防止す
るために用いられるものである。 すなわち本発明は、特に高周波ノイズを発生す
るスイツチング電源等の電子機器内のパワートラ
ンジスタ、サイリスタ、ダイオード等の電子回路
素子において用いられるものである。 (従来の技術) 上記の電子回路素子に対して、かつては導体で
ある放熱器がとりつけられていたが、この放熱器
と素子との間には静電気が蓄えられるのでこの漏
出により高周波ノイズが電子機器外部に漏洩して
しまつていた。 そこでこのノイズをシールドするために導電部
材からなるシールド板の板状部に電気絶縁性薄板
を重ね合せて電子回路素子と放熱器との間に介装
し、これを電気絶縁したねじで放熱器にとりつけ
てこの放熱器をシヤーシに連結すると共にシール
ド板を零ボルト電力線路に接続する方法(特公昭
59−22249号)が提案されている。 しかしこの方法は、ねじや押え金具等を用いて
電子回路素子を放熱器に固定、とりつけようとす
るときに電気絶縁性薄板が位置ずれを起こしやす
いため、正確にとりつけることがきわめて難し
い。 さらにこれを改良するものとして、電子回路素
子と放熱器との間に介装するシールド導体部と、
その所望面または全面を所定厚みで被覆する熱伝
導性の良好な電気絶縁性被膜とを一体構成したこ
とを特徴とする絶縁シールド板(公開実用昭61−
114898号)がある。 この絶縁シールド板は、電気絶縁性被膜がシー
ルド導体部と一体化したかたちで装着されている
ため電子回路素子と放熱器との間に介装装着させ
ることが前記方法に比べ簡単なものとなつてい
る。 しかしながらこの絶縁シールド板は、シールド
導体部として銅、鉄、ステンレス、黄銅等の金属
箔を用いているため、とり扱いのさいにこの金属
箔が折れ、破損しやすく、電気絶縁性被膜をつき
破つてしまいしばしば不良品が発生しやすい点が
改善されていない。また、作製しようとする回路
が複雑である場合には金属箔を精密に打抜くこと
自体が難しいものとなり、加工性、生産性の点で
問題がある。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記従来技術の問題点を解決しよう
とするものである。 すなわち本発明は、破損することがなくとり扱
いが簡単であり、複雑な回路もきわめて精度よく
かつ容易に作製できる放熱シールドシートを提供
しようとするものである。 (問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、放熱シールドシートにおけるシール
ド導体層として導電性ポリマー層を設けたことを
特徴とする。 すなわち本発明の放熱シールドシートは、導電
層の両面に電気絶縁層を積層してなる放熱シール
ドシートにおいて、導電層として導電性ポリマー
を用いたことを特徴とするものであり、パワート
ランジスタ、ダイオード、サイリスタ等の発熱要
素を有する電子回路素子を回路基板に組込むさい
に、この放熱シールドシートを介して組込むこと
によつて電子回路素子から発生する熱は放散させ
ながらも漏出しようとする電磁波ノイズを遮断す
るものである。 本発明において導電性ポリマーとしては可撓性
を有するゴムまたはプラスチツク、あるいは導電
性塗料が用いられる。このうち低密度、高弾性体
であり耐熱性、耐寒性、耐腐食性および加工性に
すぐれる点からシリコーンゴム系のものが特に好
ましく、これはシリコーンゴムに導電性物質を添
加、充てんしたものである。この導電性物質とし
てはカーボン、銀等のフイラーあるいはガラス、
マイカ、アルミナ、カーボン等の無機質系フイラ
ーに銀またはニツケルをコーテイングしたフイラ
ーが例示される。またフイラーの熱的酸化を防止
するために安息香酸化合物やアミン系の酸化防止
剤をフイラーと共にシリコーンゴム中に加えても
よい。 この導電性ポリマーの体積抵抗率の大きさとし
ては10〜10-5Ω・cmであればよい。また、導電性
シリコーンゴムを用いる場合には、引裂強度を高
めるためにガラスクロス等の基材にシリコーンゴ
ムをコーテイングするか、導電性フイラーとして
フアイバー状のものを用いるかしてこれを補強し
てもよい。また、硬さとしてはJIS硬度20〜100の
可撓性に富む導電性ポリマーであればよい。 また本発明における電気絶縁層としては、可撓
性を有するゴムまたはプラスチツクが好ましく、
上述した導電性ポリマー層に対して良好な密着性
を有する方が望ましい。この密着性を高めるため
に適当な接着剤を使用してもよい。たとえば電気
絶縁層としてシリコーンゴムを使用する場合に
は、窒化ホウ素、アルミナ、シリカ等のフイラー
をシリコーンゴムに充てんし、放熱性シリコーン
ゴムシートとする。この場合他の合成ゴムやプラ
スチツクに比べると約3〜6倍も熱を逃すので、
トランジスタ等を熱破壊から十分に保護できると
いう点でシリコーンゴムの放熱性シートが好まし
い。 電気絶縁性シートの硬さとしては、JIS硬度20
〜100であるが、好ましくは導電層の硬さと同じ
か大きい方がよい。またこの放熱性シリコーンゴ
ムシートについてもガラスクロス等を使用するか
フアイバー状フイラーを使用したりして補強して
もよい。 上述した導電層と電気絶縁層とを積層一体化し
てなる放熱シールドシートは、熱伝導率として、
1.5×10-3〜2.0×10-2cal/cm・sec・℃を、絶縁
破壊電圧の強さとして5KV/mm以上(JIS−C−
2123測定法による)をそれぞれ有していればよ
い。 前記導電性ポリマーは、好ましくは電気絶縁層
上にスクリーン印刷される。この場合、たとえば
電気絶縁性のシート上に所望のパターンを有する
メツシユ・スクリーンを載せ、その上から導電性
ポリマーを塗布することによつてスクリーン印刷
を行えばよい。 積層一体化した放熱シールドシートの厚みは、
約0.2〜3mmが好ましく、これが0.2mmより小さい
場合には上記絶縁破壊電圧の強さが小さくなり好
まくない。また3mmより大きい場合には放熱性が
劣つたものとなり好ましくない。 本発明の放熱シールドシートは、主としてシー
ト状で用いられるが、チユーブ状またはキヤツプ
状にして用いられてもよい。 (実施例) 以下に実施例により、本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例 1 液状シリコーンゴムKE−1935[信越化学工業(株)
製商品名]100重量部に導電性付与剤としてガラ
スビーズに銀をコーテイングしたシルバーガラス
ビーズS−5000−S3[東芝バロテイーニ(株)製商品
名]250重量部を添加混合して液状の導電性シリ
コーンゴムを作製した。 放熱性シリコーンゴムシートTC−45BG[信越
化学工業(株)製商品名]に上記液状導電性シリコー
ンゴムを第1図に示したようなパターンで、100
メツシユのスクリーンを用い、スクリーン印刷し
たのち、150℃の乾燥器中に10分間放置し硬化さ
せ、膜厚0.08mmの導電層を設けた。 放熱性シリコーンゴムシートTC−20A[信越化
学工業(株)製商品名]に液状シリコーンゴムKE−
1800[信越化学工業(株)製商品名]を70メツシユの
スクリーンを用い、スクリーン印刷したのち、上
記導電層の上に貼り合わせ、微小の圧力をかけて
120℃で10分間加熱硬化させ、第2図に示したよ
うな放熱シールドシートを作製した。 実施例 2 導電性シリコーンゴムKE−3801Mu[信越化学
工業(株)製商品名]100重量部をトルエン450重量部
に溶解させたのち、硬化剤として2,5−ジメチ
ル−2,5−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン
1重量部添加混合し、導電性シリコーンゴム溶液
を作製した。 実施例1と同様な方法で上記溶液を放熱性シリ
コーンゴムシートTC−45BG(前出)にスクリー
ン印刷し、60℃で5分間乾燥させたのち、微小の
圧力をかけて170℃で10分間加熱硬化させ、膜厚
0.03mmの導電層を設けた。 放熱性シリコーンゴムシートTC−20A(前出)
を実施例1と同様な方法で導電層の上に貼り合わ
せ、第2図に示したような放熱シールドシートを
作製した。 実施例 3 実施例1,2で得られた放熱シールドシートの
熱抵抗および耐電圧の測定結果を第1表に示す。
【表】 実施例 4 実施例1,2で得られた放熱シールドシートの
耐屈曲強度を測定するため、180℃屈曲疲労試験
を行なつた結果を第2表に示す。また比較のた
め、導電層に銅箔(厚さ0.04mm)を用いた放熱シ
ールドシートも同様の試験を行なつた。 この結果から、導電層に導電性シリコーンゴム
を用いた放熱シールドシートは耐屈曲強度に優
れ、破壊しにくいことがわかつた。
【表】 (発明の効果) 本発明によつて、耐衝撃性にすぐれ、きわめて
精密な電子回路の作製にも十分対応できる放熱シ
ールドシートを提供することが可能になつた。し
かも本発明によれば、導電層の体積抵抗率を任意
に選択でき、チユーブ状、キヤツプ状などの他の
形状にも容易に成形できる放熱シールドシートを
提供できる。 本発明は、従来の、銅箔等の金属箔を導電層と
した放熱シールドシートに比べ、精密加工性およ
び大量生産性の点で格段にすぐれた放熱シールド
シートを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は導電層のパターンを、第2図は実施例
1,2で得られた放熱シールドシートを示したも
ので、それぞれ図はその正面図、図はその側
面図である。また、第3図は放熱シールドシート
の装着例を示したものである。 1……放熱性電気絶縁シート、2……導電性ポ
リマーシート層、a,b,c,d,e,f……そ
れぞれ位置を示す、3……高周波ノイズを発生す
る電子回路素子、4……放熱器、5……3を4に
押えつける金具、6……筐体、7……基板、8…
…放熱シールドシートの導電部から端子を引き出
し、零ボルト等の安定電位に接続する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 導電層の両面に電気絶縁層を積層してなる放
    熱シールドシートにおいて、該導電層が該電気絶
    縁層上にスクリーン印刷されてなる導電性シリコ
    ーンゴムであることを特徴とする放熱シールドシ
    ート。
JP62323574A 1987-12-21 1987-12-21 放熱シールドシート Granted JPH01164099A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62323574A JPH01164099A (ja) 1987-12-21 1987-12-21 放熱シールドシート

Applications Claiming Priority (1)

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JP62323574A JPH01164099A (ja) 1987-12-21 1987-12-21 放熱シールドシート

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Publication Number Publication Date
JPH01164099A JPH01164099A (ja) 1989-06-28
JPH0517720B2 true JPH0517720B2 (ja) 1993-03-09

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ID=18156224

Family Applications (1)

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JP62323574A Granted JPH01164099A (ja) 1987-12-21 1987-12-21 放熱シールドシート

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