JPH0517423U - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機の保守点検等のサービス時に、取付ね
じを取り外すことなくサービススペースを確保すること
ができるサービス性の良い空気調和機を得る。 【構成】 台枠７の周縁部に立設した支柱８に、ドレン
パン６の一端部を回動可能に支持すると共に、他端部
を、この他端部に対向する上記支柱８または上記支柱８
に設けられたドレンパン受け13に係合するようにしたも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は熱交換器の下方にドレンパンを備えた空気調和機の改良に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

図４は例えば実願平２−10709 号出願明細書に示される空気調和機の断面図、 図５は図４のドレンパンの取付構造の詳細を示す断面図である。これらの図にお いて、１は機械室、２および３は台枠７に固着され機械室１内に配設された圧縮 機および液分離器、４および５は台枠７のコーナ４箇所に固定された４本の支柱 ８に支持された送風装置および利用側熱交換器、６は支柱８のねじ穴10にねじ11 によって固着されたドレンパン、９は側板で、支柱８のねじ穴にねじ12によって 固着されている。

【０００３】 以上のように構成された空気調和機において、例えば圧縮機２の交換や冷媒回 路部品のサービス等を行なう場合、圧縮機２とドレンパン６との間にサービスす るに要するスペースがないときはドレンパン６を支柱８に固定しているねじ11を 取り外しドレンパン６を上方へ持ち上げるか、又は取外す。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の空気調和機は以上のように構成されているので、サービス時にドレンパ ンを外すか又は上方へ移動させたい場合ドレンパンを固定しているねじを外す必 要があり、この場合、ドレンパンが落ちないようドレンパンを支えながらねじを 外さなければならず１人作業は無理な為非常にサービス性が悪くかつ作業時間を 浪費するなどの問題点があった。

【０００５】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、取付ねじを 取り外すことなく、ドレンパンを回動することができ、回動によりサービススペ ースが得られる作業性の良い空気調和機を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る空気調和機は台枠の周縁部に立設した支柱にドレンパンの一端 部を枢着すると共に他端部を、この他端部に対向する上記支柱または上記支柱に 設けられたドレンパン受けに係合するようにしたものである。

【０００７】

【作用】

この考案における空気調和機はドレンパンの支柱との係合部側またはドレンパ ン受けとの係合部側を持ち上げると支柱との枢着部を支点としてドレンパンが回 動し、サービススペースが得られる。

【０００８】

【実施例】

実施例１． 以下、図１、図２に示すこの考案の一実施例による空気調和機について説明す る。図１はその要部を示す断面図、図２は図１のII−II断面図である。図１、図 ２において、図４、図５と異なるところはドレンパン６の一端部を４本の支柱８ の内、後面用の２本にねじ11によってドレンパン６の内側から、即ち空気調和機 の内部から回動可能に取付けると共に、ドレンパン６の他端部を、この他端部に 対向する前面用の２本の支柱８にドレンパン６の自重により上記ねじ11を軸とし 回動しようとする力により圧接固定するようにした点である。 次に作用について説明する。例えば圧縮機２の交換を行なう場合、ドレンパン ６の支柱８との係合部側を持ち上げるとドレンパン６は一点鎖線で示されるよう に、ねじ11を軸として反時計方向に回動し、ドレンパン６と圧縮機２との間にサ ービススペースが確保される。しかして圧縮機２の交換作業が行なわれる。

【０００９】 実施例２． 図３はこの考案のその他の実施例を示す断面図であり、図１、２と異なるとこ ろは一端部をねじ11により支柱８に回動可能に取付けたドレンパン６の他端部を 支柱８に設けられたドレンパン受け13に、ドレンパン６の自重による回動しよう とする力により圧接固定するようにした点である。その作用効果は前述の実施例 と同様故、その説明を省略する。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば台枠の周縁部に立設した支柱にドレンパンの 一端部を回動可能に支持し、他端部を、この他端部に対向する上記支柱または上 記支柱に設けられたドレンパン受けに係合するよう構成したので、サービス時に 上記ドレンパンの係合部を持ち上げることにより上記ドレンパンが回動してサー ビススペースが確保され、圧縮機等の保守点検が行なわれるため、作業時間が大 巾に短縮され、サービス性が向上する等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例による空気調和機の断面図
である。

【図２】図１のII−II断面図である。

【図３】この考案の他の実施例を示す断面図である。

【図４】従来の空気調和機の断面図である。

【図５】図４のドレンパン部の詳細構造を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

２ 圧縮機 ５ 利用側熱交換器 ６ ドレンパン ７ 台枠 ８ 支柱 11 ねじ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岡本 洋明 和歌山市手平６丁目５番66号 三菱電機エ ンジニアリング株式会社伊丹事業所和歌山 支所内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 圧縮機が取付けられる台枠の周縁部に立
   設した支柱に熱交換器を取付けると共に上記熱交換器の
   下方にドレンパンを配設してなる空気調和機において、
   上記ドレンパンの一端部を上記支柱に枢着すると共に他
   端部を、この他端部に対向する上記支柱または上記支柱
   に設けられたドレンパン受けに係合するようにしたこと
   を特徴とする空気調和機。