JPH051739Y2 - - Google Patents

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JPH051739Y2
JPH051739Y2 JP1986011550U JP1155086U JPH051739Y2 JP H051739 Y2 JPH051739 Y2 JP H051739Y2 JP 1986011550 U JP1986011550 U JP 1986011550U JP 1155086 U JP1155086 U JP 1155086U JP H051739 Y2 JPH051739 Y2 JP H051739Y2
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JP
Japan
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box
seal
piston
cassette
wall
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JP1986011550U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は軸シール構造に係り、特にシール部材
をスタフイングボツクスに支持する構造を改良し
た軸シール構造に関するものである。
[従来の技術] 一般に回転機器等の回転軸にはシール部材が嵌
装されていることは知られている。特に、低温下
にて使用される回転機器等ににあつては、シール
部材として例えばカーボンにて成形されたシール
部材が採用されている。このようなシール部材は
その自重が比較的重く、その設定位置が下降する
ため回転軸にシール部材を追従させるべく以下の
ような軸シール構造が採用されていた。
第5図、第6図及び第7図に従来の軸シール構
造aを示す。
第5図に示すごとく、回転軸bには例えばカー
ボンにて形成されたリング状のシール部材cが嵌
装されている。このシール部材cの外側部にはこ
れを覆うようにスタフイングボツクスdが形成さ
れている。このボツクスdの内壁と上記シール部
材cの軸方向に垂直な一側面eとの間には弾発部
材fが介設されている。この弾発部材fは第6図
に示す如く、プレートスプリングgにて形成され
ており、シール部材cの径方向外周部hから上記
一側面eへと折り曲げられ、上記シール部材cか
らボツクスdの内壁へ付勢力を生じるように成つ
ている。このプレートスプリングgは第7図に示
す如く、シール部材cの周方向に沿つて複数個設
けられている。尚、図示するように、組立、分解
する場合に便利なように上記シール部材cは複数
の分割片iにて形成されており、その外周部hを
バンドjにて拘束することにより一体的に固定し
て形成されている。
以上の如く構成された従来の軸シール構造aに
あつては上記プレートスプリングgにより付勢力
を与えてシール部材cをボツクスdの内壁に支持
させることにより、シール部材cの回転軸bへの
追従性を向上させていた。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、従来の軸シール構造にあつては次の
ごとき問題点があつた。
弾発部材fがプレートスプリングgにて形成さ
れ上記シール部材cの一側面eとボツクスdの内
壁との間に折り曲げて付勢力を調整するため、そ
の設定が経験的であり、付勢力の予測ができず、
且つ複数個設けられているため、調整が困難であ
るという問題があつた。
また特にシール部材cが複数の分割片にて形成
されたものにあつては、第7図に示す如く、これ
ら分割片iを一体的に拘束するためのバンドjが
邪魔になり複数のプレートスプリングgをシール
部材cの周方向に沿つて等間隔に配設できず、付
勢力が偏つてしまうという問題があつた。
[考案の目的] 本考案は軸シール構造における問題点を解決す
べく創案されたものである。
その目的はシール部材のスタフイングボツクス
の内壁への付勢力が計算値により予測できると共
に、その調整が簡単にできる軸シール構造を提供
するものである。
[考案の概要] 上記目的を達成するために本考案は、回転軸に
シール部材を嵌装すると共に、このシール部材の
外側部にこれを覆うスタフイングボツクスを形成
し、このボツクスの内壁と上記シール部材との間
に弾発部材を介設して上記シール部材を支持する
軸シール構造において、上記シール部材に上記ボ
ツクスの内壁に臨んで軸方向に延長された凹部を
形成し、この凹部に、ボツクスの内壁に当接する
ピストンと、このピストンを圧接方向に付勢する
コイルスプリングと、凹部に着脱自在に挿嵌され
ると共にピストンを出没自在に収容し且つスプリ
ングを軸方向に拘束するカセツトと、このカセツ
トに形成されスプリングの一端を支持すると共に
伸展することにより拘束を解除する爪とで成るシ
ール支持部材を設けたものである。この構成によ
つて、ピストンは、スプリングの付勢力によりボ
ツクスの内壁に圧接し、シール部材を回転軸へ追
従させる。そしてこの付勢力は、カセツトを凹部
から離脱させた後、爪を伸展させてコイルスプリ
ングを交換することにより調整される。
[実施例] 次に本考案の一実施例を添付図面に従つて詳述
する。
第1図に本考案の軸シール構造1を示す。図示
するように、回転軸2にはリング状に成形された
シール部材3が嵌装されている。このシール部材
3は例えばカーボンにて形成されている。そし
て、組立、分解する場合に便利なように、シール
部材3は複数の分割片4にて形成され、その径方
向外周部5をバンド6にて拘束して一体的に固定
されている。このシール部材3の外側部にはこれ
を覆うようにスタフイングボツクス7が形成され
ている。このボツクス7の内壁と上記シール部材
3の軸方向に垂直な一側面8とは相対向してお
り、これらの間には間〓Sが形成されている。ま
た、シール部材3の上記一側面8には上記ボツク
ス7の内壁に臨んで凹部9が形成されている。こ
の凹部9は円柱状に形成されており、シール部材
3の周方向に沿つて等間隔に複数形成されてい
る。これらの内部にはシール部材3を上記ボツク
ス7の内壁に支持させるためのシール支持部材1
0が各々1個づつ着脱自在に設けられている。こ
のシール支持部材10は第2図及び第3図に示す
如く形成されている。図示するように、シール支
持部材10は円筒状のカセツト11と、このカセ
ツト11内に収容されたコイルスプリング12
と、このコイルスプリング12に付勢されて上記
ボツクス7の内壁に圧接するピストン13から成
つている。このカセツト11の上記ピストン13
側の端部の開口部は縮径されてピストン13のス
トツパ14となるように形成されている。また、
他端部の開口部には爪15が形成され、コイルス
プリング12の一端部を支持している。この爪1
5を屈伸させることによりカセツト11内のコイ
ルスプリング12は交換可能となつている。
以上の如く構成された軸シール構造1の作用を
述べる。
第2図及び第3図に示したように、シール支持
部材10を形成するカセツト11内に必要な付勢
力を有するコイルスプリング12を選択して装着
する。コイルスプリング12の選択はバネ定数が
決定できるので予め計算値により予測した付勢力
を有するものを選択する。選択されたコイルスプ
リング12の装着は上記爪15を伸展させ、カセ
ツト11内にピストン13を装入した後、コイル
スプリング12を装入して、再び爪15を屈曲さ
せて行なう。このようにして形成されたシール支
持部材10を第1図に示す如く上記シール部材3
の一側面8に形成された複数の凹部9内に各々1
個ずつ設ける。そして、上記回転軸2にシール部
材3を嵌装する。シール部材3が複数個の分割片
4にて形成されている場合には、分割片4を回転
軸2を径方向から挟持するように取り付けバンド
6にて拘束し一体的に固定する。この時、シール
支持部材10のコイルスプリング12にて付勢さ
れるピストン13は上記ボツクス7の内壁に圧接
されることに成り、ピストン13は第2図中破線
で示す如く、カセツト11内に後退することにな
る。
このように本実施例にあつてはシール支持部材
10のコイルスプリング12の付勢力が計算値に
より予測され、且つコイルスプリング12が交換
可能であるので付勢力の調整が簡単になる。
更に、第1図及び第4図に示す如く、シール部
材3の一側面8に凹部9を形成し、その内部にシ
ール支持部材10を設けたので、シール部材3が
複数個の分割片4にて形成され、これらをバンド
6で拘束する形式の軸シールにあつてもバンド6
がシール支持部材10の配設に邪魔とならないた
め、シール部材3の一側面8に周方向に沿つて等
間隔に配設することができる。従つて、上記ボツ
クス7内壁への付勢力はシール部材3の周方向に
沿つて均等に掛かり、シール部材3の回転軸への
追従性が向上する。
また本考案のシール支持部材10は、予めピス
トン13とコイルスプリング12とをカセツト1
1に組み入れてあるので、シール部材13に形成
した凹部9にそのまま挿入させるだけで簡単に取
り付けができ、軸シール構造の加工及び組み立て
に際してその作業性を良好にできる。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次のごとき優れた
効果を発揮する。
(1) シール部材にスタフイングボツクスの内壁に
臨んで軸方向に延長された凹部を形成し、この
凹部に、ピストン、コイルスプリング、カセツ
ト及び爪で成るシール支持部材を設けたので、
シール部材のボツクスへの付勢力を周方向に均
等にでき、且つ所望する付勢力が正確に得られ
る。
(2) カセツトの離脱と爪の伸展によりコイルスプ
リングを交換することで、付勢力の調整が簡単
にできると共に、ボツクスへの取り付けが簡単
で、軸シール構造の加工及び組み立て作業性を
良好にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部縦断面
図、第2図は本考案のコイルスプリングとシール
支持部材とを示す縦断面図、第3図は第2図の
−線矢視図、第4図は本考案の軸シール構造を
軸方向一方から見た側面図、第5図は従来の軸シ
ール構造の縦断面図、第6図は第5図の要部を示
す縦断面図、第7図は従来の軸シール構造を軸方
向一方から見た側面図である。 図中、1は軸シール構造、2は回転軸、3はシ
ール部材、7はスタフイングボツクス、9は凹
部、10はシール支持部材、11はカセツト、1
2はコイルスプリング、13はピストン、15は
爪である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転軸にシール部材を嵌装すると共に、該シー
    ル部材の外側部にこれを覆うスタフイングボツク
    スを形成し、該ボツクスの内壁と上記シール部材
    との間に弾発部材を介設して上記シール部材を支
    持する軸シール構造において、上記シール部材に
    上記ボツクスの内壁に臨んで軸方向に延長された
    凹部を形成し、該凹部に、上記ボツクスの内壁に
    当接するピストンと、該ピストンを圧接方向に付
    勢するコイルスプリングと、上記凹部に着脱自在
    に挿嵌されると共に上記ピストンを出没自在に収
    容し且つ上記スプリングを軸方向に拘束するカセ
    ツトと、該カセツトに形成され上記スプリングの
    一端を支持すると共に伸展することにより上記拘
    束を解除する爪とで成るシール支持部材を設けた
    ことを特徴とする軸シール構造。
JP1986011550U 1986-01-31 1986-01-31 Expired - Lifetime JPH051739Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986011550U JPH051739Y2 (ja) 1986-01-31 1986-01-31

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986011550U JPH051739Y2 (ja) 1986-01-31 1986-01-31

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62124369U JPS62124369U (ja) 1987-08-07
JPH051739Y2 true JPH051739Y2 (ja) 1993-01-18

Family

ID=30798865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986011550U Expired - Lifetime JPH051739Y2 (ja) 1986-01-31 1986-01-31

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60116464U (ja) * 1984-01-17 1985-08-06 イーグル工業株式会社 船尾管軸封装置

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Publication number Publication date
JPS62124369U (ja) 1987-08-07

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