JPH05173978A - データ管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】モード毎に別々に設けられた記憶エリアから各
モードで共通する事柄に関するデータを容易に呼び出せ
るようにすること。 【構成】各モードに於けるデータ登録時に、データの種
類を各モードに於いて共通的に示す絵記号と共にＲＡＭ
２０の対応する記憶エリア２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃに記
憶させるようにし、出力時には、絵記号を指定すること
で、その指定された絵記号に従ってＲＡＭ２０の全記憶
エリア２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃから対象データをサーチ
し、それら対象データの中で共通する文字を含むデータ
が有る場合には、それら共通文字のあるデータを同じグ
ループとして並べて表示出力するという処理をＣＰＵ１
０を用いて実行する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子手帳等の小型電子
機器に於けるデータ管理装置に係り、特に、複数モード
のそれぞれの間でのデータ参照法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、電子手帳のような小型電機器
では、モード切換えにより、スケジュール機能や電話帳
機能、メモ機能といった複数の機能を実現している。

【０００３】このような電子手帳では、これら各機能を
実現するために、それぞれのモード（機能）別に記憶エ
リアを設け、各モードに於いて入力されたデータを別個
に記憶しておくといったデータ管理法が取られていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、各モード間で
は、データの参照、つまり出力が行えず、例えばスケジ
ュールモードで旅行等の計画に関するデータを記憶させ
ておき、電話帳モードで宿泊先の電話番号を記憶させて
おいた場合、両者を同時に呼び出すことはできず、共通
する一つの事柄に関していちいちモードを切換えてデー
タを呼び出さなければならなかった。

【０００５】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、モード毎に別々に設けられた記憶エリアから各モー
ドで共通する事柄に関するデータを容易に呼び出せるデ
ータ管理装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるデータ管理装置は、少なくとも２つ
のモードに関するデータ記憶エリアを持つ記憶手段と、
データの種類を各モードに於いて共通的に示す図形記号
を複数表示する図形記号表示手段と、前記図形記号表示
手段に表示された前記図形記号の一つを指定する図形記
号指定手段と、各モードに於いて、前記図形記号指定手
段により指定された前記図形記号を示すデータと共に各
種データを前記記憶手段の対応するデータ記憶エリアに
記憶させる記憶制御手段と、前記図形記号指定手段によ
り指定された図形記号に従って前記記憶手段の全エリア
から対象データを取出し、それら対象データの中で共通
する文字を含むデータの有無を判別して、共通文字のあ
るデータは同じグループとして出力する出力手段とを備
えることを特徴としている。

【０００７】

【作用】即ち、本発明のデータ管理装置によれば、各モ
ードに於いてデータを記憶させる際に、データの種類を
各モードに於いて共通的に示す図形記号を指定すること
により、その指定された前記図形記号を示すデータと共
に当該モードで入力されたデータを記憶手段の対応する
データ記憶エリアに記憶させ、呼び出しの際には、図形
記号指定手段により図形記号を指定することで、出力手
段によって、その指定された図形記号に従って前記記憶
手段の全エリアから対象データを取出し、それら対象デ
ータの中で共通する文字を含むデータの有無を判別し
て、共通文字のあるデータは同じグループとして出力す
る。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
説明する。図１の（Ａ）は、本発明のデータ管理装置の
一実施例の適用された電子手帳の構成を示すブロック図
である。同図に於いて、参照番号１０は、全体の制御を
行なうＣＰＵであり、１２はこのＣＰＵ１０で実行され
る制御プログラムを記憶するＲＯＭである。

【０００９】１４は、データ入力を行なうためのキー操
作部であり、入力モードと出力モードを切り換えるため
の「ＩＮ／ＯＵＴ」キー１４Ａ、絵記号の表示を指示す
るための「絵記号」キー１４Ｂ、入力データの記憶を指
示するための「登録」キー１４Ｃを有している。また、
特に図示はしていないが、スケジュール，電話，メモの
各モードを選択するためのモード選択キーや絵記号の選
択指示を行なうためのキー、データ入力のための文字キ
ー、等の各種キーを有している。

【００１０】１６は表示部であり、１８は種々の絵記号
を記憶している絵記号メモリである。そして、２０はキ
ー操作部１４により入力された各モード毎のデータを別
々に記憶するためのＲＡＭであり、このＲＡＭ２０はス
ケジュールモード用のスケジュール記憶エリア２０Ａ，
電話モード用の電話記憶エリア２０Ｂ，及びメモモード
用のメモ記憶エリア２０Ｃに分けられている。

【００１１】次に、このような構成に於ける動作を説明
する。図２は、入力モードに於ける動作を示すフローチ
ャートである。なお、この入力モードは、キー操作部１
４の「ＩＮ／ＯＵＴ」キー１４Ａの操作により選択され
るものである。

【００１２】この入力モードに於いては、先ず、不図示
のモード選択キー等の操作により、スケジュール，電
話，メモのいずれかのモードを選択する（ステップＳ
１）。そして、不図示の文字キーが操作されたならば
（ステップＳ２）、そのデータの入力を受け付けて、入
力されたデータを表示部１６に表示する（ステップＳ
３）。これにより、例えば、スケジュールモードで、
「２月９日〜２月１１日 志賀高原」と文字データが入
力されたとすると、図１の（Ｂ）に示すように入力文字
が表示される。

【００１３】また、「絵記号」キー１４Ｂが操作される
と（ステップＳ４）、絵記号メモリ１８に記憶されてい
る絵記号を読出して、表示部１６に表示する（ステップ
Ｓ５）。これにより、例えば図１の（Ｂ）に示すよう
に、表示部１６の表示画面の所定位置つまり下方に読出
された絵記号が表示される。そして、これらの絵記号の
選択を受け付ける（ステップＳ６）。

【００１４】また、「登録」キー１４Ｃが操作されると
（ステップＳ７）、上記ステップＳ３で入力されたデー
タを、上記ステップＳ６で選択された絵記号のデータと
共に、上記ステップＳ１で選択されたモードに対応する
ＲＡＭ２０の記憶エリアに記憶する。

【００１５】図３は、出力モードに於ける動作を示すフ
ローチャートである。なお、この出力モードは、キー操
作部１４の「ＩＮ／ＯＵＴ」キー１４Ａの操作により選
択されるものである。

【００１６】この出力モードに於いては、先ず、不図示
のモード選択キー等によってモード選択がなされている
かどうかを判断する（ステップＳ１１）。モード選択が
なされていれば、従来と同様に、その選択されたモード
内でのサーチ、つまりＲＡＭ２０の記憶エリア２０Ａ，
２０Ｂ，２０Ｃのいずれか一つの記憶エリア内だけのデ
ータサーチが行なわれる（ステップＳ１２）。

【００１７】これに対して、モード選択がなされずに、
「絵記号」キー１４Ｂが操作された場合には（ステップ
Ｓ１３）、先ず絵記号メモリ１８に記憶されている絵記
号を読出して、表示部１６に表示する（ステップＳ１
４）。そして、これらの絵記号の選択を受け付ける（ス
テップＳ１５）。

【００１８】こうして、いずれかの絵記号が選択された
ならば、その絵記号と共に記憶されているデータを全モ
ードに関して、つまりＲＡＭ２０の全ての記憶エリア２
０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃより順番にサーチする（ステップ
Ｓ１６）。そして、サーチされた全てのデータの中に、
異なる記憶エリアからサーチされたデータ同士に於い
て、共通文字を含むデータがあると（ステップＳ１
７）、それらのデータを編集・並べ替えて（ステップＳ
１８）、表示部１６に表示する（ステップＳ１９）。こ
の際、選択された絵記号も同時に表示する。

【００１９】これにより、例えば、スキーを示す絵記号
により、スケジュール記憶エリア２０Ａからサーチされ
た「２月９日〜２月１１日 志賀高原」と、電話記憶エ
リア２０Ｂからサーチされた「志賀高原ホテル ０２６
９−３４−１１１１」に共通文字「志賀高原」があるた
め、図１の（Ｃ）に示すように、それらのデータが並べ
られて表示されるようになる。

【００２０】なお、モード選択されずにキーが操作され
た場合には（ステップＳ１３）、文字の入力がなされた
ものとして（ステップＳ２０）、その入力文字によりＲ
ＡＭ２０の全ての記憶エリア２０Ａ，２０Ｂ，２０Ｃか
らデータサーチを行なう（ステップＳ１６）。

【００２１】即ち、本実施例では、各モードに於けるデ
ータ登録時に、データの種類を各モードに於いて共通的
に示す絵記号と共にＲＡＭ２０の対応する記憶エリアに
記憶させるようにし、出力時には、絵記号を指定するこ
とで、その指定された絵記号に従ってＲＡＭ２０の全記
憶エリアから対象データをサーチし、それら対象データ
の中で共通する文字を含むデータが有る場合には、それ
ら共通文字のあるデータを同じグループとして並べて表
示出力するようにしている。従って、例えばスケジュー
ルモードで旅行等の計画に関するデータを記憶させてお
き、電話帳モードで宿泊先の電話番号を記憶させておい
たとしても、絵記号を指定するだけで、簡単に両者を同
時に呼び出すことができるようになる。

【００２２】なお、上記実施例は、本発明を電子手帳に
適用した場合につき説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、他の小型電子機器にも適用可能であ
る。その他、種々の変形変更が可能なことは勿論であ
る。

【００２３】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
モード毎に別々に設けられた記憶エリアから各モードで
共通する事柄に関するデータを容易に呼び出せるデータ
管理装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本発明の一実施例に係るデータ管理装
置の適用された電子手帳のブロック構成図であり、
（Ｂ）は入力画面を示す図、（Ｃ）は出力画面を示す図
である。

【図２】実施例の入力モードに於ける動作を説明するた
めのフローチャートである。

【図３】実施例の出力モードに於ける動作を説明するた
めのフローチャートである。

【符号の説明】

１０…ＣＰＵ、１２…ＲＯＭ、１４…キー操作部、１６
…表示部、１８…絵記号メモリ、２０…ＲＡＭ、２０Ａ
…スケジュール記憶エリア、２０Ｂ…電話記憶エリア、
２０Ｃ…メモ記憶エリア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも２つのモードに関するデータ
   記憶エリアを持つ記憶手段と、 データの種類を各モードに於いて共通的に示す図形記号
   を複数表示する図形記号表示手段と、 前記図形記号表示手段に表示された前記図形記号の一つ
   を指定する図形記号指定手段と、 各モードに於いて、前記図形記号指定手段により指定さ
   れた前記図形記号を示すデータと共に各種データを前記
   記憶手段の対応するデータ記憶エリアに記憶させる記憶
   制御手段と、 前記図形記号指定手段により指定された図形記号に従っ
   て前記記憶手段の全エリアから対象データを取出し、そ
   れら対象データの中で共通する文字を含むデータの有無
   を判別して、共通文字のあるデータは同じグループとし
   て出力する出力手段と、 を具備してなることを特徴とするデータ管理装置。