JPH0517325A - 虫歯用治療剤 - Google Patents
虫歯用治療剤Info
- Publication number
- JPH0517325A JPH0517325A JP12878491A JP12878491A JPH0517325A JP H0517325 A JPH0517325 A JP H0517325A JP 12878491 A JP12878491 A JP 12878491A JP 12878491 A JP12878491 A JP 12878491A JP H0517325 A JPH0517325 A JP H0517325A
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- JP
- Japan
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- chitin
- dental caries
- chitosan
- medicine
- oligosaccharide
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、歯磨等に配合して使用される虫歯用
治療剤に関し、従来より歯磨に配合されている薬用成分
としてのフッソ化合物では、人体に対する影響が懸念さ
れ、安全性の観点からは必ずしも好ましいものではない
点に鑑み、人体に影響が少なく、極めて安全性の高い虫
歯用治療剤を提供することを目的とする。 【構成】本発明の構成上の特徴は、キチンオリゴ糖、キ
チン若しくはその部分分解物、又はキトサンオリゴ糖、
キトサン若しくはその部分分解物を有効成分として含有
してなることにある。
治療剤に関し、従来より歯磨に配合されている薬用成分
としてのフッソ化合物では、人体に対する影響が懸念さ
れ、安全性の観点からは必ずしも好ましいものではない
点に鑑み、人体に影響が少なく、極めて安全性の高い虫
歯用治療剤を提供することを目的とする。 【構成】本発明の構成上の特徴は、キチンオリゴ糖、キ
チン若しくはその部分分解物、又はキトサンオリゴ糖、
キトサン若しくはその部分分解物を有効成分として含有
してなることにある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、歯磨等に配合して使用
される虫歯用治療剤に関する。
される虫歯用治療剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、歯磨に配合されている薬用成
分としての虫歯用治療剤には種々のものが使用されてい
るが、これらはいずれもフッソ化合物である。
分としての虫歯用治療剤には種々のものが使用されてい
るが、これらはいずれもフッソ化合物である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、人体に対する
影響が懸念されて、安全性の観点からは必ずしも好まし
いものではない。
影響が懸念されて、安全性の観点からは必ずしも好まし
いものではない。
【０００４】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、人体に影響が少なく、極めて安全性の高い虫歯
用治療剤を提供することを課題とする。
もので、人体に影響が少なく、極めて安全性の高い虫歯
用治療剤を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な課題を解決するために、安全性の高い天然有機化合物
について鋭意研究を行なった結果、キチン，キトサン若
しくはそのオリゴ糖や部分分解物等に虫歯菌に対する優
れた抗菌作用があることを見出し、本発明を完成するに
至った。すなわち、上記課題を解決するための手段は、
キチンオリゴ糖、キチン若しくはその部分分解物、又は
キトサンオリゴ糖、キトサン若しくはその部分分解物を
有効成分として含有したことにある。
な課題を解決するために、安全性の高い天然有機化合物
について鋭意研究を行なった結果、キチン，キトサン若
しくはそのオリゴ糖や部分分解物等に虫歯菌に対する優
れた抗菌作用があることを見出し、本発明を完成するに
至った。すなわち、上記課題を解決するための手段は、
キチンオリゴ糖、キチン若しくはその部分分解物、又は
キトサンオリゴ糖、キトサン若しくはその部分分解物を
有効成分として含有したことにある。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。実施例１ 本実施例の虫歯用治療剤は、キチンオリゴ糖からなるも
のである。本実施例に用いるキチンオリゴ糖は、キトサ
ンオリゴ糖をＮ−アセチル化して製造した。本実施例に
用いたキチンオリゴ糖のより具体的な組成は、次表１の
とおりである。
のである。本実施例に用いるキチンオリゴ糖は、キトサ
ンオリゴ糖をＮ−アセチル化して製造した。本実施例に
用いたキチンオリゴ糖のより具体的な組成は、次表１の
とおりである。
【表１】
【０００７】次に、このキチンオリゴ糖を、虫歯治療用
の成分として練り歯磨に配合した処方例について、その
組成を次表２示す。
の成分として練り歯磨に配合した処方例について、その
組成を次表２示す。
【表２】
【０００８】実施例２ 本実施例の虫歯用治療剤は、キトサンオリゴ糖からなる
ものである。本実施例に用いたキトサンオリゴ糖のより
具体的な組成は、次表３のとおりである。
ものである。本実施例に用いたキトサンオリゴ糖のより
具体的な組成は、次表３のとおりである。
【表３】 尚、このキトサンオリゴ糖は上記実施例１と同様に虫歯
治療用の薬用成分として練り歯磨に配合される。
治療用の薬用成分として練り歯磨に配合される。
【０００９】試験例 次に、上記実施例１のキチンオリゴ糖と、実施例２のキ
トサンオリゴ糖とについて、虫歯菌であるＳｔｒｅｐｔ
ｏｃｏｃｃｕｓ ｍｕｔａｎｓに対するＭＩＣ（最小生
育阻止濃度）を測定した。
トサンオリゴ糖とについて、虫歯菌であるＳｔｒｅｐｔ
ｏｃｏｃｃｕｓ ｍｕｔａｎｓに対するＭＩＣ（最小生
育阻止濃度）を測定した。
【００１０】（１） 培地 供試菌株として、上記Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ ｍ
ｕｔａｎｓを用い、供試菌株用の培地として次表４のも
のを用いた。
ｕｔａｎｓを用い、供試菌株用の培地として次表４のも
のを用いた。
【表４】 尚、この培地はｐＨ６．８に調整し、表４の各成分を含
有させて水で総容量１０００ｍｌとした
有させて水で総容量１０００ｍｌとした
【００１１】（２） 測定方法 上記培地を調製し１６ｍｍφ試験官に分注し、オートク
レーブした。キチンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖は、１
０％水溶液とし、特にキトサンオリゴ糖はｐＨを６付近
に調整した後、濾過滅菌を行い、オートクレーブした各
液体培地に加え、１０ｍｌとした。そこに、予め種培養
した培養液を０．０５ｍｌ接種し、適温（細菌３７℃、
真菌２５℃）で培養を行い、ＭＩＣを求めた。ＭＩＣの
判定は、４８時間後に菌の増殖の有無を肉眼的に観察す
ることにより行った。
レーブした。キチンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖は、１
０％水溶液とし、特にキトサンオリゴ糖はｐＨを６付近
に調整した後、濾過滅菌を行い、オートクレーブした各
液体培地に加え、１０ｍｌとした。そこに、予め種培養
した培養液を０．０５ｍｌ接種し、適温（細菌３７℃、
真菌２５℃）で培養を行い、ＭＩＣを求めた。ＭＩＣの
判定は、４８時間後に菌の増殖の有無を肉眼的に観察す
ることにより行った。
【００１２】（３）測定結果 ＭＩＣの値は、キチンオリゴ糖では０．５％、キトサン
オリゴ糖では０．０５％であった。この結果からも明ら
かなように、実施例１のキチンオリゴ糖と実施例２のキ
トサンオリゴ糖は、ともにＳｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ
ｍｕｔａｎｓに対して抗菌作用が認められた。
オリゴ糖では０．０５％であった。この結果からも明ら
かなように、実施例１のキチンオリゴ糖と実施例２のキ
トサンオリゴ糖は、ともにＳｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ
ｍｕｔａｎｓに対して抗菌作用が認められた。
【００１３】その他の実施例 尚、上記実施例では、キチンオリゴ糖、キトサンオリゴ
糖のみで虫歯用治療剤が構成されていたが、他の成分を
基剤として、その基剤中に配合されて虫歯用治療剤が構
成されていてもよい。要は、キチンオリゴ糖、キトサン
オリゴ糖が有効成分として含有されていればよいのであ
る。尚、本発明において「有効成分として含有される」
とは、他の基剤中に配合されている場合の他、上記実施
例のようにキチンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖のみで虫
歯用治療剤が構成されている場合も含む広い概念であ
る。
糖のみで虫歯用治療剤が構成されていたが、他の成分を
基剤として、その基剤中に配合されて虫歯用治療剤が構
成されていてもよい。要は、キチンオリゴ糖、キトサン
オリゴ糖が有効成分として含有されていればよいのであ
る。尚、本発明において「有効成分として含有される」
とは、他の基剤中に配合されている場合の他、上記実施
例のようにキチンオリゴ糖、キトサンオリゴ糖のみで虫
歯用治療剤が構成されている場合も含む広い概念であ
る。
【００１４】また、該実施例ではキチンオリゴ糖、キト
サンオリゴ糖を虫歯用治療剤の有効成分としたが、これ
らのオリゴ糖に代えて高分子のキチンやキトサン、或い
はその部分分解物を有効成分とすることも可能である。
要は、キチンオリゴ糖、キチン若しくはその部分分解
物、又はキトサンオリゴ糖、キトサン若くはその部分分
解を虫歯用治療剤の有効成分として含有していればよい
のである。ただし、高分子のキチンやキトサンに比べる
と、上記実施例のようなオリゴ糖は水に可溶であり、他
の基剤中へ配合が容易になる等、虫歯用治療剤として広
範囲に使用できるという利点がある。
サンオリゴ糖を虫歯用治療剤の有効成分としたが、これ
らのオリゴ糖に代えて高分子のキチンやキトサン、或い
はその部分分解物を有効成分とすることも可能である。
要は、キチンオリゴ糖、キチン若しくはその部分分解
物、又はキトサンオリゴ糖、キトサン若くはその部分分
解を虫歯用治療剤の有効成分として含有していればよい
のである。ただし、高分子のキチンやキトサンに比べる
と、上記実施例のようなオリゴ糖は水に可溶であり、他
の基剤中へ配合が容易になる等、虫歯用治療剤として広
範囲に使用できるという利点がある。
【００１５】さらに、上記実施例では、虫歯用治療剤を
練り歯磨に配合する場合について説明したが、虫歯用治
療剤の用途はこれに限らず、歯磨以外の歯科用薬剤に使
用することも可能であり、その用途は問うものではな
い。
練り歯磨に配合する場合について説明したが、虫歯用治
療剤の用途はこれに限らず、歯磨以外の歯科用薬剤に使
用することも可能であり、その用途は問うものではな
い。
【００１６】
【発明効果】叙上のように、本発明は、天然多糖類であ
るキチンオリゴ糖やキトサンオリゴ糖、或いはキチンや
キトサン若しくはその部分分解物を有効成分として含有
したものであるため、従来の歯磨等に配合されているフ
ッ素化合物のように人体に対する影響もなく、その安全
性が高いという効果がある。また、虫歯菌に対する抗菌
作用も優れている。
るキチンオリゴ糖やキトサンオリゴ糖、或いはキチンや
キトサン若しくはその部分分解物を有効成分として含有
したものであるため、従来の歯磨等に配合されているフ
ッ素化合物のように人体に対する影響もなく、その安全
性が高いという効果がある。また、虫歯菌に対する抗菌
作用も優れている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 キチンオリゴ糖、キチン若しくはその部分分解物、又は
キトサンオリゴ糖、キトサン若しくはその部分分解物を
有効成分として含有してなることを特徴とする虫歯用治
療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12878491A JPH0517325A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 虫歯用治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12878491A JPH0517325A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 虫歯用治療剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0517325A true JPH0517325A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=14993377
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12878491A Pending JPH0517325A (ja) | 1991-03-13 | 1991-03-13 | 虫歯用治療剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0517325A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006248902A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Clean Eco Kk | 歯磨き及びその製造方法 |
| JP2007314505A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-12-06 | Nagasaki Univ | 機能性チューインガム |
| CN105232429A (zh) * | 2015-11-12 | 2016-01-13 | 浙江工贸职业技术学院 | 一种添加高稳定中药小分子复合物的抗过敏护龈牙膏以及制备方法 |
-
1991
- 1991-03-13 JP JP12878491A patent/JPH0517325A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006248902A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Clean Eco Kk | 歯磨き及びその製造方法 |
| JP2007314505A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-12-06 | Nagasaki Univ | 機能性チューインガム |
| CN105232429A (zh) * | 2015-11-12 | 2016-01-13 | 浙江工贸职业技术学院 | 一种添加高稳定中药小分子复合物的抗过敏护龈牙膏以及制备方法 |
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