JPH05172141A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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Publication number
JPH05172141A
JPH05172141A JP3345489A JP34548991A JPH05172141A JP H05172141 A JPH05172141 A JP H05172141A JP 3345489 A JP3345489 A JP 3345489A JP 34548991 A JP34548991 A JP 34548991A JP H05172141 A JPH05172141 A JP H05172141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
bearing
radial
outer peripheral
thrust bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP3345489A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Ikunori Sakatani
郁紀 坂谷
Takeyuki Yoshiba
岳雪 吉場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP3345489A priority Critical patent/JPH05172141A/ja
Publication of JPH05172141A publication Critical patent/JPH05172141A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軸方向の高さの低い軸受装置を提供する。 【構成】固定軸12に回転自在に嵌合支持されるスリー
ブ13を備えた軸受装置であって、スリーブ13は、そ
のスリーブ13の内周面と固定軸12の外周面との少な
くとも一方にヘリングボーン状の動圧発生用のみぞ16
を設けたラジアル流体軸受Rと、そのスリーブ13の外
側に配設した磁気吸引型のスラスト軸受Sとにより支持
されている。磁気吸引型のスラスト軸受Sをスリーブ1
3の外側に設けることで、ラジアル軸受面14とアジア
ル受面15との少なくとも一方にスラスト軸受Sの作用
を行うスパイラルみぞが不要となり、軸方向の高さが低
くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報機器,映像機器
などに用いられる光偏向装置等の軸受装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の光偏向装置用の軸受装置
としては、例えば図3に示されるものがある。この従来
例は、ハウジング(スリーブ)1の中心部に円筒状孔2
が設けてあり、この円筒状孔2の内周面に円筒状のラジ
アル軸受面3が設けられ、底面には中央部に凸球面状の
***部4を有するスラスト軸受面5が設けられている。
【0003】ハウジング1の円筒状孔2には、回転部材
である軸6が嵌合されている。この軸6の外周面には、
前記ラジアル軸受面3と対向するラジアル受面7が設け
られている。また、軸6の一方の端面には、前記スラス
ト軸受面5と対向する平面状の他方のスラスト軸受面9
が設けてある。軸6のラジアル受面7には、スラスト軸
受の作用をおこなうスパイラル状のみぞ8a及びラジア
ル軸受用のヘリングボーン状のみぞ8bからなる動圧発
生用のみぞ8が設けられて、動圧みぞ付流体軸受(この
例の流体は空気)が構成されている。
【0004】軸6の静止時は、軸下端のスラスト受面9
がハウジングのスラスト軸受面5の***部4に接触して
アキシアル荷重を受ける。しかし、軸6の回転時は、そ
の回転に伴ってラジアル受面7に設けたスパイラル状の
みぞ8aで発生する動圧をスラスト軸受面5とスラスト
受面9との間に導き、その圧力でアキシアル荷重を受け
る。したがって、軸受装置の定格運転中、軸6はハウジ
ング(スリーブ)1と非接触で回転する。
【0005】上記軸6の上部にはミラー50が取付けら
れている。そのミラー50は、軸6と共に駆動モータ6
0で回転駆動される。この駆動モータ60の永久磁石か
らなるロータ61は、鉄合金製のケース63を介して軸
6に取付けられている。一方、ロータ61と半径方向に
対向するステータコイル64は、ハウジング1に取付け
られている。この従来例の場合、上記ミラー50及びロ
ータのケース63は、軸6の外径面にすきまばめで嵌合
され、且つ、ロータのケース63はミラー50を挟んで
軸6のフランジ部にねじ65で固定されている。また、
ロータ61はそのケース63に接着剤により固着されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような光偏向装置
は、レーザプリンタやデジタル複写機に使われるが、装
置全体の小型化のために軸方向高さの低いものが要求さ
れている。しかし、従来例では、ラジアル受面にアキシ
アル荷重を支持するための軸方向長さの長いスパイラル
状のみぞ8aが必要なため、軸方向の高さを低くできな
いという問題があった。
【0007】そこでこの発明は、軸方向の高さの低い軸
受装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するこ
の発明は、固定軸に回転自在に嵌合支持されるスリーブ
を備えた軸受装置に係り、スリーブは、そのスリーブの
内周面と固定軸の外周面との少なくとも一方にヘリング
ボーン状の動圧発生用のみぞを設けたラジアル流体軸受
と、そのスリーブの外側に配設した磁気吸引型スラスト
軸受とにより支持されたことを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明によれば、磁気吸引型のスラスト軸受
をスリーブの外側に設けたので、ラジアル軸受面とアジ
アル受面との少なくとも一方にスラスト軸受の作用を行
うスパイラルみぞが不要となり、軸方向の高さを低くす
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、従来例と同一または相当部分には同一の符
号を付してある。図1は一実施例の縦断面図である。ハ
ウジング11は、図示しない上側部材を取り付けること
により必要に応じて空気等の気体を密封できる構造にな
っており、その中心部には固定軸12が立設されてい
る。この固定軸12に、ラジアル軸受すきまC1を介し
てスリーブ13が回転自在に嵌合されている。
【0011】スリーブ13の内側すなわちスリーブ13
の内周面に、円筒状のラジアル軸受面14が設けられ、
固定軸12の外周面に設けたラジアル受面15と対向し
ている。そして、ラジアル軸受面14とラジアル受面1
5との少なくとも一方に(この実施例ではラジアル軸受
面14に)、ヘリングボーン状の動圧発生用のみぞ16
が設けられ、ラジアル流体軸受Rを構成している。
【0012】これに対して、スラスト軸受Sは吸引型の
磁気軸受とされ、スリーブ13の外側に設けられてい
る。すなわち、スリーブ13の外周面の下端部に小径に
形成した段差部分にリング状の永久磁石18が固着され
るとともに、ハウジング11の内周面であって前記永久
磁石18と対向する位置の段差状に形成した部分に他の
リング状の永久磁石19が固着され、永久磁石18の外
周面と永久磁石19の内周面とがスラスト軸受すきまC
2を介して互いに引き合うように対向させてある。永久
磁石18,19の磁化方向は、半径方向でも軸方向でも
良い。
【0013】この実施例のスリーブ13及びハウジング
11の材質は、スラスト軸受Sの磁気回路に悪影響を及
ぼさないためには非磁性体であることが好ましい。しか
もスリーブ13は軽い材料であるアルミ合金が好まし
く、耐摩耗性の点から炭素繊維または炭化けい素複合の
アルミ合金が最適である。また、永久磁石18,19と
しては、吸引力の強い希土類磁石が最適である。固定軸
12の材質は錆にくいステンレス鋼を用い、その表面を
硬くしたものが好ましいが、非磁性体の硬質のアルミ合
金としてもよく、その場合はアルミ合金のハウジング1
1と一体にすることもできる。
【0014】上記のようにスラスト軸受Sとして磁気軸
受を用いると、軸方向の剛性が低いので、回転部である
スリーブ13が外部振動により上下に振動しやすい。そ
こで、スリーブ13の下部外周面とハウジング11の内
周面とのすきまC2を小さくし、スリーブ13の下面と
ハウジング11との間の空間の空気のすきまC2からの
流出入の際の抵抗によるエアダンパ20を設けることに
より、軸方向のスリーブ13の動きを抑制している。
【0015】また、スラスト軸受すきまC2のギャップ
の大きさは、ラジアル流体軸受Rのラジアル軸受すきま
C1より大きくしてある。これは、スラスト軸受Sを静
止時も回転時も非接触としてスリーブ13の回転の起動
摩擦トルクを小さくするためである。前記スリーブ13
は、外周面に僅かに突出させた小さなフランジ23を有
し、そのフランジ23の上のスリーブ13の外周面にア
ルミ合金製のミラー50が焼きばめ又は圧入によりすき
まなく嵌合されている。なお、高速回転に伴う発熱によ
る温度変化の影響が少ない場合には、ミラー50をスリ
ーブ13の外周面にすきまばめで嵌合してフランジ23
にねじ止めで固定しても良い。またフランジ23の下の
スリーブ13の外周面に、駆動モータ60のロータ61
を取り付けた鉄合金製のケース63が、焼きばめ、かし
め又は圧入によりすきまなく嵌合されている。なお、ロ
ータ61とケース63とで構成されるロータ部材65
を、スリーブ13の外周面に接着により固定してもよい
が、高速回転用には焼きばめまたは圧入にしてすきまを
なくす方が好ましい。
【0016】また、ロータのケース63の外周面63a
は、ハウジング11の外側部の内周面11aに対面する
ように配設している。これは、高速回転のため万一ロー
タ61が破壊するような場合でも、遠心力で外部に破片
が飛びだすのを防ぐように安全対策を施したものであ
る。ロータ61と半径方向に対向するステータコイル6
4は、ハウジング11に取付けられている。
【0017】また、スリーブ13の上端部の内周面の周
溝状の段差24及びロータのケース63の周溝状の段差
25には、釣り合い修正用の接着剤を付着できるように
なっている。これにより、回転部材の両端部の重心の不
釣り合いの修正が可能となり、モーメントに対する不釣
り合い修正の精度を向上させると共に、回転中の遠心力
による接着剤の飛散を防止するものである。
【0018】なお、26はモータ基板である。次に作用
を述べる。上記構成の軸受装置は、スリーブ13が、磁
気吸引型のスラスト軸受Sにより固定軸12に対して軸
方向に支持されている。そのため、ラジアル流体軸受R
にスラスト軸受の作用を行うスパイラル状のみぞを設け
る必要がなくなり、スラスト軸受Sをスリーブ13の外
側に設けたことと相まって、装置の軸方向の高さが低く
でき且つ構造が簡単になる。
【0019】また、スリーブ13は磁気吸引力で常時ハ
ウジング11に引きつけられており、輸送時にも抜け止
めなどの手段を設ける必要がない。また、スラスト磁気
軸受Sはラジアル軸受Rのラジアル軸受すきまC1より
より大きい半径方向すきまC2の磁気軸受としたため、
回転部であるスリーブ13,ミラー50,ロータ部材6
5の自重を支持するスラスト軸受部が、静止時も回転時
も非接触となり、起動摩擦トルクが小さい。
【0020】さらに、スリーブ13には大きなフランジ
がないからイナーシャが小さい。それゆえ、駆動モータ
60の駆動でスリーブ13が回転すると、ヘリングボー
ン状のみぞ16のポンピング作用により、ラジアル流体
軸受Rのラジアル軸受面14とラジアル受面15との間
の半径方向の軸受すきまC1に動圧が発生して、スリー
ブ13はラジアル方向にも完全に非接触に支持され、短
い立ち上がり時間で高速回転に到達することができる。
なお、スリーブ13に永久磁石18を固着しないで磁性
体のリングを固着し、この磁性体のリングとハウジング
の永久磁石19とで磁気吸引型のスラスト軸受を構成し
てもよい。
【0021】図2にこの発明の第2の実施例を示す。こ
の実施例の軸受装置は、スリーブ13の材質が例えばマ
ルテンサイト系ステンレス鋼のような磁性体である。ス
ラスト軸受Sは第1の実施例と同じく吸引型の磁気スラ
スト軸受であるが、回転部材であるスリーブ13の方に
は永久磁石が固着されていない。すなわち、スリーブ1
3の外周面の下端部近傍に外周溝30を形成し、その外
周溝30より下の部分31の外周面が、ハウジング11
の内周面の永久磁石19の内周面とスラスト軸受すきま
C2を介して半径方向に対向している。
【0022】永久磁石19の磁束は、外周溝30の下方
の側面以下の部分に集中するので、スリーブ13はこの
永久磁石19によって軸方向に支持される。この第2の
実施例によれば、高価な永久磁石はハウジング11側に
のみ設ければ足り、これと対向するスリーブ13側に使
う必要はないのでコストが安い。しかも、回転するスリ
ーブ13の方は遠心破壊に対して強い抵抗力を有する磁
性体材料で形成するから、高速回転に適するという利点
がある。
【0023】その他の作用・効果は第1の実施例と同様
である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の軸受装
置は、スリーブの外側に配設した磁気吸引型のスラスト
軸受とによりアキシアル荷重を支持するものとしたた
め、ラジアル流体軸受面にスラスト軸受の作用を行うス
パイラルみぞが不要となり、その結果、軸方向の高さを
低くできるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】この発明の他の実施例の縦断面図である。
【図3】従来の軸受装置の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11 ハウジング 12 固定軸 13 スリーブ 16 動圧発生用のみぞ 18 永久磁石 19 永久磁石 50 ミラー 61 ロータマグネット 63 ケース R ラジアル流体軸受 S スラスト軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸に回転自在に嵌合支持されるスリ
    ーブを備えた軸受装置において、 前記スリーブは、そのスリーブの内周面と前記固定軸の
    外周面との少なくとも一方にヘリングボーン状の動圧発
    生用のみぞを設けたラジアル流体軸受と、そのスリーブ
    の外側に配設した磁気吸引型のスラスト軸受とにより支
    持されたことを特徴とする軸受装置。
JP3345489A 1991-12-26 1991-12-26 軸受装置 Pending JPH05172141A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3345489A JPH05172141A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3345489A JPH05172141A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 軸受装置

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JPH05172141A true JPH05172141A (ja) 1993-07-09

Family

ID=18376932

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3345489A Pending JPH05172141A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 軸受装置

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