JPH05171601A - 軌道パッド - Google Patents
軌道パッドInfo
- Publication number
- JPH05171601A JPH05171601A JP34477991A JP34477991A JPH05171601A JP H05171601 A JPH05171601 A JP H05171601A JP 34477991 A JP34477991 A JP 34477991A JP 34477991 A JP34477991 A JP 34477991A JP H05171601 A JPH05171601 A JP H05171601A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- track pad
- pad
- track
- void
- spring constant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 鉄道軌道の枕木とレールの間に介在される軌
道パッドとして、耐久性、耐候性に優れ、しかも振動吸
収性に優れたばね定数のものを提供する。 【構成】 内部に、外部から封止された多数の球形空所
２が略均等に分散配置され、かつこれらの空所は相互に
連通されていないシート状の弾性体によって軌道パッド
１を形成する。これにより、耐久性、耐候性に優れたか
つ低ばね定数であり、また表面に凹部がないため異物の
詰まりによる破損等がない軌道パッドが提供できる。
道パッドとして、耐久性、耐候性に優れ、しかも振動吸
収性に優れたばね定数のものを提供する。 【構成】 内部に、外部から封止された多数の球形空所
２が略均等に分散配置され、かつこれらの空所は相互に
連通されていないシート状の弾性体によって軌道パッド
１を形成する。これにより、耐久性、耐候性に優れたか
つ低ばね定数であり、また表面に凹部がないため異物の
詰まりによる破損等がない軌道パッドが提供できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道の軌道においてレ
ールと枕木の間に敷設される軌道パッドに関するもので
ある
ールと枕木の間に敷設される軌道パッドに関するもので
ある
【０００２】
【従来の技術】軌道パッドは、鉄道車両の走行時におけ
るレールの振動防止や、その振動に伴う騒音の防止、あ
るいはコンクリート製枕木の破損防止を目的として従来
から使用されており、特に新幹線等の高速鉄道の発達に
伴って騒音防止の問題は大きくクローズアップされて、
軌道パッドについても種々の改良や提案がされてきてい
る。
るレールの振動防止や、その振動に伴う騒音の防止、あ
るいはコンクリート製枕木の破損防止を目的として従来
から使用されており、特に新幹線等の高速鉄道の発達に
伴って騒音防止の問題は大きくクローズアップされて、
軌道パッドについても種々の改良や提案がされてきてい
る。
【０００３】一般に振動に伴う騒音を防止するには、ゴ
ム等の弾性係数の小さい材料（ダンパー）を振動発生源
とこれを支持する固定部の間に介在させればよいことが
知られており、上記の軌道パッドも、軟質ゴム板やスポ
ンジゴム板等が使用され、またその易変形性をますため
に、シートの下面に溝を設けたり、透孔をあけたもの
（たとえば実開昭４８−７９０４号）の提案がされてい
る。
ム等の弾性係数の小さい材料（ダンパー）を振動発生源
とこれを支持する固定部の間に介在させればよいことが
知られており、上記の軌道パッドも、軟質ゴム板やスポ
ンジゴム板等が使用され、またその易変形性をますため
に、シートの下面に溝を設けたり、透孔をあけたもの
（たとえば実開昭４８−７９０４号）の提案がされてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時におい
ては騒音防止等の要求がより一層高まってきており、そ
の強化のためには、上記軌道パッドにはより振動吸収性
の高い素材、したがって易変形性の高い弾性材料の使用
が必要となってきている。しかし、軌道パッドは、敷設
された後長期に渡って継続的に使用されるものであるか
ら、十分な耐久性、耐候性を有するものであることと、
圧縮永久歪みや弾性係数の変化は小さいものであること
が必要であるから、上記の要求を満足できる軌道パッド
の提供は容易でない。
ては騒音防止等の要求がより一層高まってきており、そ
の強化のためには、上記軌道パッドにはより振動吸収性
の高い素材、したがって易変形性の高い弾性材料の使用
が必要となってきている。しかし、軌道パッドは、敷設
された後長期に渡って継続的に使用されるものであるか
ら、十分な耐久性、耐候性を有するものであることと、
圧縮永久歪みや弾性係数の変化は小さいものであること
が必要であるから、上記の要求を満足できる軌道パッド
の提供は容易でない。
【０００５】例えば、弾性係数をより小さくした軟質ゴ
ムやスポンジゴムは、引裂き強度等の物性が不十分とな
って耐久性が乏しいという問題がある。また上記した溝
や透孔を設けたシートは、ゴム素材自体の易変形性に対
する要求を構造的に緩和できる点で優れているが、実際
の使用においては、この軌道パッドが野外で使用される
ものであるために溝や透孔に異物が詰まって弾性の減少
を招いたり、溝や透孔の角部分に応力集中が生じて破壊
し易く耐久性に問題があった。
ムやスポンジゴムは、引裂き強度等の物性が不十分とな
って耐久性が乏しいという問題がある。また上記した溝
や透孔を設けたシートは、ゴム素材自体の易変形性に対
する要求を構造的に緩和できる点で優れているが、実際
の使用においては、この軌道パッドが野外で使用される
ものであるために溝や透孔に異物が詰まって弾性の減少
を招いたり、溝や透孔の角部分に応力集中が生じて破壊
し易く耐久性に問題があった。
【０００６】本発明者は、以上のような従来の軌道パッ
ドの問題点を解消して、耐久性、耐候性に優れ、しかも
近時において要求されているより高い振動吸収性を有す
る軌道パッドの提供を目的として本発明をなしたもので
ある。
ドの問題点を解消して、耐久性、耐候性に優れ、しかも
近時において要求されているより高い振動吸収性を有す
る軌道パッドの提供を目的として本発明をなしたもので
ある。
【０００７】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の軌道パ
ッドの特徴は、外部から封止された多数の小さな空所、
好ましくは球形の空所を、シート状部材の内部に略均等
に分散配置したことにある。
ッドの特徴は、外部から封止された多数の小さな空所、
好ましくは球形の空所を、シート状部材の内部に略均等
に分散配置したことにある。
【０００８】上記の封止型の空所は、これを大きな空所
として設けることはパッドの弾性の強弱が部分的に偏在
することになるため、適当な小さな寸法の空所を多数設
けることが好ましく、その空所の寸法は特に限定される
ものではないが、一般的には内径６ｍｍ〜１６ｍｍ程
度、好ましくは１０ｍｍ〜１４ｍｍ程度であることがよ
い。
として設けることはパッドの弾性の強弱が部分的に偏在
することになるため、適当な小さな寸法の空所を多数設
けることが好ましく、その空所の寸法は特に限定される
ものではないが、一般的には内径６ｍｍ〜１６ｍｍ程
度、好ましくは１０ｍｍ〜１４ｍｍ程度であることがよ
い。
【０００９】シート内部の多数の空所は、相互に連通せ
ずに独立した気室を形成するものであることがよい。な
おこのような空所を有するシート状の軌道パッドは、例
えば該パッドを厚み方向に２分した凹所を有するシート
を、その凹所を一致させるようにして重ねて一体化する
方法等によって製造することができる。また空所の形成
のために、シート状部材の内部にゴムボールを埋設する
ようにしてもよい。
ずに独立した気室を形成するものであることがよい。な
おこのような空所を有するシート状の軌道パッドは、例
えば該パッドを厚み方向に２分した凹所を有するシート
を、その凹所を一致させるようにして重ねて一体化する
方法等によって製造することができる。また空所の形成
のために、シート状部材の内部にゴムボールを埋設する
ようにしてもよい。
【００１０】
【発明の効果】本発明の軌道パッドは、シート内部の空
所の存在によって構造的に低ばね定数のシート状部材と
して構成され、ゴム自体に機械的な強度の低い素材を使
用する必要が軽減されるという効果がある。
所の存在によって構造的に低ばね定数のシート状部材と
して構成され、ゴム自体に機械的な強度の低い素材を使
用する必要が軽減されるという効果がある。
【００１１】また空所がシート表面に開口していないた
め、異物の目詰まりによるばね定数の増大を招くことも
ないという効果がある。
め、異物の目詰まりによるばね定数の増大を招くことも
ないという効果がある。
【００１２】また上記空所を球形とした場合には、応力
集中による影響がエッジ形状を有する場合に比べて緩和
されて、耐久性において有利となる効果もある。
集中による影響がエッジ形状を有する場合に比べて緩和
されて、耐久性において有利となる効果もある。
【００１３】
【実施例】以下本発明を実施例により更に説明する。
【００１４】実施例１ 天然ゴム材料を用いて、内部に内径１４ｍｍの球形空所
２を８ｍｍの間隔で多数設けた天然ゴム製シートからな
る軌道パッド１（１４０×１８０×２０ｍｍ）を製造し
た。そのばね定数は２０ｔ／ｃｍであった。
２を８ｍｍの間隔で多数設けた天然ゴム製シートからな
る軌道パッド１（１４０×１８０×２０ｍｍ）を製造し
た。そのばね定数は２０ｔ／ｃｍであった。
【００１５】実施例２ 実施例１と同じ天然ゴム材料を用いて、内部に内径３０
×３０×３０ｍｍの平面矩形の空所４を１０ｍｍの隔壁
５でしきって多数設けた天然ゴム製シートからなる軌道
パッド３（１４０×１８０×２０ｍｍ）を製造した。な
お空所４の辺部には２ｍｍのＲをつけた。ばね定数は２
０ｔ／ｃｍであった。
×３０×３０ｍｍの平面矩形の空所４を１０ｍｍの隔壁
５でしきって多数設けた天然ゴム製シートからなる軌道
パッド３（１４０×１８０×２０ｍｍ）を製造した。な
お空所４の辺部には２ｍｍのＲをつけた。ばね定数は２
０ｔ／ｃｍであった。
【００１６】比較例 実施例１と同じ天然ゴム材料を用い、球形空所を設けな
い他は実施例１と同様の形状の軌道パッド６を製造し
た。ばね定数は４０ｔ／ｃｍであった。
い他は実施例１と同様の形状の軌道パッド６を製造し
た。ばね定数は４０ｔ／ｃｍであった。
【００１７】なお各例の軌道パッドにつき、ＪＩＳＫ６
３０１による１００℃、７０時間の熱老化の変化率を測
定して、その結果を下記表１に示した。
３０１による１００℃、７０時間の熱老化の変化率を測
定して、その結果を下記表１に示した。
【００１８】
【表１】
【００１９】この結果から分かるように、同じ圧縮弾性
率の場合、軌道パッドのばね定数は比較例よりも実施例
が低く、また熱老化後の物性変化も比較例に比べて実施
例は小さかった
率の場合、軌道パッドのばね定数は比較例よりも実施例
が低く、また熱老化後の物性変化も比較例に比べて実施
例は小さかった
【図１】軟質ゴムシートの内部に球形の空所を設けた本
発明の実施例１の軌道パッドの断面図。
発明の実施例１の軌道パッドの断面図。
【図２】同実施例１の軌道パッドの平面図。
【図３】軟質ゴムシートの内部に平面矩形の空所を設け
た本発明の実施例２の軌道パッドの断面図。
た本発明の実施例２の軌道パッドの断面図。
【図４】同実施例２の軌道パッドの平面図。
【図５】内部に空間を持たない従来のソリッドゴムから
なる軌道パッドの断面図。
なる軌道パッドの断面図。
１，３，６：軌道パッド、２：球形空所、４：平面矩形
空所、５：隔壁。
空所、５：隔壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 勲 千葉県柏市十余二348 昭和ゴム株式会社 柏工場内 (72)発明者 木村 博道 千葉県柏市十余二348 昭和ゴム株式会社 柏工場内
Claims (2)
- 【請求項１】 外部から封止された多数の小さな空所
を、シート状部材の内部に略均等に分散配置したことを
特徴とする軌道パッド。 - 【請求項２】 請求項１において、空所が球形であるこ
とを特徴とする軌道パッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34477991A JPH05171601A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 軌道パッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34477991A JPH05171601A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 軌道パッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05171601A true JPH05171601A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18371919
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34477991A Pending JPH05171601A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 軌道パッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05171601A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7278588B2 (en) | 2004-11-08 | 2007-10-09 | Northwest Rubber Extruders, Inc. | Elastomeric railway tie pad |
| CN108486966A (zh) * | 2018-03-06 | 2018-09-04 | 王琴兰 | 一种具有空芯结构的铁轨减振垫板 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP34477991A patent/JPH05171601A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7278588B2 (en) | 2004-11-08 | 2007-10-09 | Northwest Rubber Extruders, Inc. | Elastomeric railway tie pad |
| CN108486966A (zh) * | 2018-03-06 | 2018-09-04 | 王琴兰 | 一种具有空芯结构的铁轨减振垫板 |
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