JPH05171231A - 高炉の炉芯活性法 - Google Patents

高炉の炉芯活性法

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JPH05171231A
JPH05171231A JP34540391A JP34540391A JPH05171231A JP H05171231 A JPH05171231 A JP H05171231A JP 34540391 A JP34540391 A JP 34540391A JP 34540391 A JP34540391 A JP 34540391A JP H05171231 A JPH05171231 A JP H05171231A
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JP
Japan
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coke
furnace
core
blast furnace
tuyere
Prior art date
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Pending
Application number
JP34540391A
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English (en)
Inventor
Takuo Eto
卓穂 江渡
Yoshitaka Sawa
義孝 澤
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高炉のレースウェイ先端の炉芯コークス不活
性領域を短時間で確実に活性化させる。 【構成】 レースウェイ先端のコークス不活性領域を活
性化するに際し、高炉を休風する10時間以上前より燃料
比を 600kg/t−p以上にして操業し、休風時に羽口8
よりコークス燃焼ガス管1からガスと共にスラグ溶融用
のフラックスを吹き込みながら炉芯コークス不活性領域
の炉芯コークス3を燃焼消滅させ、上方の粒径が大きい
滴下帯コークス2と置換して活性化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高炉の羽口から吹き込ま
れる熱風により形成されるレースウェイ先端の炉芯コー
クス不活性領域を活性化する高炉の炉芯活性法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】高炉内部には羽口から吹き込まれた熱風
により形成されるレースウェイ先端に山状のコークスの
運動が少ない領域、いわゆる炉芯が存在する。この炉芯
の通気通液性が悪化する、つまり炉芯を構成するコーク
スの粒度が低下したり、炉芯の空隙が低下したりする
と、送風圧の上昇、スリップの多発、排滓性の悪化を引
き起こす。このような炉芯不活性の原因としてはいろい
ろ挙げられる。
【0003】たとえばレースウェイ内及びその近傍でコ
ークスが熱衝撃を受けたり、コークス同士が擦れあう時
に粉が発生し、近傍に飛散するが炉芯まで飛散した粉は
炉芯のコークスの動きが遅いことから次々に堆積し目詰
まりを起こしてしまう。また、羽口からの微粉炭吹き込
み操業で羽口内で燃えきれなかった未燃焼の微粉炭も同
様に炉芯に堆積する。また、炉芯でスラグ中に残留して
いる FeOなどとコークスが反応し、コークス粒径が低下
するが、炉芯のコークスの動きが遅いことから粒子径の
低下幅は大きくなることなどによる。
【0004】従来より、次のような炉芯を活性化させる
試みがなされてきた。例えば、高炉炉頂部の炉中心部に
選択的にコークスを装入させて中心部の鉱石層厚分率を
炉半径方向の他のそれより低下させて炉芯を活性化させ
る方法である(特公昭64-9373 号公報参照)。しかし、
この方法では炉芯のコークスの動きが遅いことから炉芯
コークスが入れ代わり活性化するまでに時間がかなりか
かるという問題点がある。
【0005】また、特開平3-138306 号公報では高炉の
朝顔からランスを装入し、直接、炉芯にコークスを装入
することで炉芯を活性化させる方法が開示されている。
しかし、炉芯には既にコークスが充填されているので、
その場所に新たなコークスを装入しようとすると、装入
時にかなりの圧力をかけなければならず、コークス粉が
発生しやすい。また、コークスを予熱しなければ、まわ
りの融体の熱を装入コークスが奪い融体を凝固させてし
まい、逆に炉芯部の通気通液性を悪化させる危険があ
る。また、装入コークスを予熱しようとすれば新たに予
熱設備を設ける必要が生じ設備費が嵩むことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するものであり、短時間で確実に炉芯を活性化させ
ることができる高炉の炉芯活性化法を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、高炉の羽口から吹き込まれる熱風により形
成されるレースウェイ先端の炉芯コークス不活性領域を
活性化するに際し、高炉を休風する10時間以上前より燃
料比を 600kg/t−p以上にして操業し、休風時に羽口
よりコークス燃焼ガス管を炉中心部まで装入し、このコ
ークス燃焼ガス管からガスと共にスラグ溶融用のフラッ
クスを吹き込みながら炉芯コークス不活性領域の炉芯コ
ークスを燃焼消滅させ、周辺の粒径が大きいコークスと
置換することを特徴とする高炉の炉芯活性法である。
【0008】
【作用】高炉の炉芯を活性化状態にするためには炉芯に
目詰まりをなくし、炉芯を構成するコークスの粒子径を
大きくし、炉内を滴下してくる溶融物が凝固したり、そ
れの粘度が著しく上昇しない程度の高温状態にすればよ
い。すなわち、不活性状態の炉芯コークスを取り除き、
新たに微粉の含有が少なく、粒子径が大きく、しかも高
温のコークスで炉芯を置換すればよい。
【0009】そこで、まず、休風10時間以上前に燃料比
を 600kg/t−p以上にする。このことにより、炉内の
温度分布は大きくかわり、例えば図2(a) に示す通常操
業時での炉内温度分布よりも図2(b) に示すように羽口
8のレベルより上部の高温の部分が広がる。図3に炉芯
付近のコークス3aの動きを示すが炉芯内は既に述べて
いるように動きが遅い。一方、炉芯外のコークス3bは
レースウェイに向かって大きな流れがあり、ここのコー
クスの粒径は大きく、粉の堆積も少ない状態である。
【0010】ここで、図1(a) に示すように滴下帯コー
クス2の下部炉中心に存在する炉芯コークス3を羽口8
から挿入したコークス燃焼ガス管1から供給されるガス
により燃焼域5で燃焼させ消滅させればいままでの不活
性状態のコークス3はなくなり、図1(b) に示すように
炉芯は新たに、今まで炉芯外にあった粒径の大きいコー
クスたとえば滴下帯コークス2に入れ代わる。つまり、
粒径が大きく、粉の堆積も少ない、しかも高温のコーク
ス2に入れ代わり、炉芯は活性状態になる。4は上方の
融着帯を示す。
【0011】ここで、休風10時間以上前に燃料比を 600
kg/t−p以上にしないと羽口8のレベルより上部の高
温の部分の広がりが少なく、炉芯コークスを燃焼消滅し
た時に低温の部分まで炉芯に入り込み炉芯を活性したこ
とにならない。発明者らは休風前における燃料比とその
燃料比上昇をいつ行うべきかについて実験したところ次
の知見をえた。すなわち、通常操業時、平均4回/日の
スリップ回数だったが図4に示すように休風10時間以上
前に燃料比を 600kg/t−p以上にしないと、再送風後
のスリップ回数が休風前より低下しないためである。
【0012】コークスを燃焼させると灰分が残留する
が、この灰分はSiO2、Al2O3 主成分でこのままでは融点
が高く炉内を目詰まりさせてしまう。しかしコークスを
燃焼させる時、石灰石、ドロマイト等のフラックス源を
同時に吹き込めば灰分は溶融スラグ化し、目詰まりの危
険は防止できるので羽口からコークス燃焼ガス管からフ
ラックスを吹き込むようにする。
【0013】
【実施例】本発明を内容積2584m3、羽口数30本、出銑口
2本の高炉で実施した。コークス燃焼ガス管1には図5
のもの、すなわちパイプの先端部上面にコークス燃焼ガ
ス排出口7を設けたものを用いた。休風中に羽口8から
コークス燃焼ガス管1の本体を炉中心まで装入した後、
ガス排出口7に設けた蓋7aをあけスラグ溶融用のフラ
ックスと共に送風することによって炉芯コークスを燃焼
消滅させる。形成された灰分はフラックスにより溶融さ
れ下方に滴下する。9はガス流線、10は炉壁を示す。図
6に本発明実施前後の高炉操業状態を示す。休風前は60
時間のうちに10回ものスリップが発生していた。また、
炉内の通気通液性を示す通気抵抗指数(ΔP/V)が高
く、通気性が悪いことを示している。また、溶銑中Si濃
度も高かった。そこで、休風10時間前に燃料比を 600kg
/t−pにした。その休風中にコークス燃焼ガス管を羽
口から装入し送風することによって、炉中心からコーク
ス80m3を燃焼消滅させた。この時コークス燃焼ガス管か
らガスの送風とともに石灰石粉を総計4t吹き込んだ。
再送風後は炉況は改善し、その後スリップは発生してお
らず、通気抵抗指数も低下している。また、その結果、
溶銑中Si濃度も低下した。また、本発明によれば1日程
度で炉芯の活性が達成される。
【0014】図7に本発明を長期にわたって実施したと
きの高炉の操業推移を示す。本発明を実施する以前は度
々スリップが発生したり、炉内通気性が悪化したりし
て、操業率がしばしば低下した。そこで図中期間Aで本
発明を実施した。その結果、スリップの発生が極端に低
下し、炉内通気性も従来より低下している。なお、期間
Bでは休風9時間前に燃料比を 600kg/t−pにして、
期間Cでは休風10時間前に燃料比を 590kg/t−pにし
て本発明を実施した場合である。このように期間B、C
の如く実施技術が本発明の特許請求の条件からはずれる
と、スリップの発生および、炉内通気性はあまり改善さ
れていないことがわかる。
【0015】
【発明の効果】本発明は羽口より挿入されたコークス排
出管より炉芯不活性の原因となるコークスを燃焼させて
炉芯上部の粒径の大きいコークスが選択的に炉芯部に置
換することにより、炉芯の活性化ができる。また、本発
明実施により通気抵抗が低下し、スリップ回数の低下、
溶銑中Siが低下し、長期的に安定した操業が達成され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炉芯コークス活性化法を示す説明図で
ある。
【図2】従来操業および本発明操業における休風時の炉
内温度分布を示す説明図である。
【図3】炉芯、レースウェイ付近のコークスの動きを示
す説明図である。
【図4】休風前の燃料比上昇条件と再送風後のスリップ
回数の関係を示すグラフである。
【図5】本発明のコークス燃焼ガス管を示す断面図であ
る。
【図6】本発明実施前後の高炉操業状態を示すグラフで
ある。
【図7】本発明を長期間実施した時の操業推移を従来例
および比較例と共に示すグラフである。
【符号の説明】
1 コークス燃焼ガス管 2 滴下帯コークス 3 炉芯コークス 4 融着帯 5 燃焼域 7 ガス排出口 8 羽口 9 ガス流線 10 炉壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉の羽口から吹き込まれる熱風により
    形成されるレースウェイ先端の炉芯コークス不活性領域
    を活性化するに際し、高炉を休風する10時間以上前より
    燃料比を 600kg/t−p以上にして操業し、休風時に羽
    口よりコークス燃焼ガス管を炉中心部まで装入し、この
    コークス燃焼ガス管からガスと共にスラグ溶融用のフラ
    ックスを吹き込みながら炉芯コークス不活性領域の炉芯
    コークスを燃焼消滅させ、周辺の粒径が大きいコークス
    と置換することを特徴とする高炉の炉芯活性法。
JP34540391A 1991-12-26 1991-12-26 高炉の炉芯活性法 Pending JPH05171231A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6947345B1 (ja) * 2020-05-15 2021-10-13 Jfeスチール株式会社 高炉操業方法
WO2021230027A1 (ja) * 2020-05-15 2021-11-18 Jfeスチール株式会社 高炉操業方法

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