JPH05168545A - パワーシートのランバーサポート制御方法およびパワーシートのモータ制御装置 - Google Patents

パワーシートのランバーサポート制御方法およびパワーシートのモータ制御装置

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JPH05168545A
JPH05168545A JP3356417A JP35641791A JPH05168545A JP H05168545 A JPH05168545 A JP H05168545A JP 3356417 A JP3356417 A JP 3356417A JP 35641791 A JP35641791 A JP 35641791A JP H05168545 A JPH05168545 A JP H05168545A
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lumbar
fluctuation
motor
plate
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JP3356417A
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Hiromitsu Ogasawara
紘充 小笠原
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 腰椎への疲労の蓄積を十分に抑制することに
より、着座時における着座者の疲労の軽減をはかる。 【構成】 スイッチ手段12の前後用スイッチの操作に伴
う、ランバープレート28のマニュアル制御に加えて、ラ
ンバープレートをほぼ周期的に前後移動させるバースト
制御および非周期的に前後移動させるゆらぎ制御の少な
くとも2種類のオート制御が、スイッチ手段の対応する
スイッチ操作によって、任意に選択可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータの駆動制御に
より、ランバープレートの前後位置を調整し、好みの腰
椎支持力のもとで、着座者の腰椎を支持して疲労を軽減
させるパワーシートのランバーサポート制御方法および
パワーシートのモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、車両用シートのシートバック
に設けられ、適当な支持力のもとで着座者の腰椎を支持
することにより、着座姿勢を安定させるとともに、疲労
の軽減をはかるランバーサポート装置が知られている。
【0003】ランバーサポート装置は、たとえば、着座
者の腰椎を支持するランバープレートを備え、ランバー
プレートからの押力が、腰椎支持力として着座者の腰椎
に作用するように構成されている。
【0004】このようなランバーサポート装置におい
て、たとえば、モータの駆動制御により、ランバープレ
ートの前後位置、つまりはランバープレートからの腰椎
支持力を調整可能な、いわゆるパワーランバーサポート
が知られている。モータの駆動制御は、通常、スイッチ
操作によって行なわれ、スイッチは、たとえば、走行時
の着座姿勢において操作可能な位置に配設される。
【0005】このようなパワーランバーサポートによれ
ば、スイッチ操作に伴う、モータの駆動制御によって、
着座者の体形や好み、および、疲労の度合い等に応じ
て、ランバープレートからの腰椎支持力が任意に調整で
き、運転による疲労の軽減がはかられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、着座時にお
ける疲労の度合いの最も少ない背柱形状は、諸研究等か
ら、逆S形であるといわれている。そして、逆S形から
の背柱形状の崩れが、着座者に疲労を感じさせる大きな
要因であると考えられ、その発生のメカニズムは、筋肉
のバランスの崩れ、つまりは筋肉疲労が原因であるとい
われている。
【0007】そこで、公知の構成においては、背柱の逆
S形状を保つように、ランバープレートからの腰椎支持
力を調整することによって、着座者の疲労の軽減をはか
っている。
【0008】しかし、長時間運転の場合等においては、
運転時間の経過に伴って、筋肉が疲労しやすいため、逆
S形の背柱形状の崩れによる疲労の蓄積は避けられな
い。
【0009】そして、公知の構成においては、静止状態
のランバープレートが、一定の腰椎支持力のもとで、着
座者の腰椎を押圧しているにすぎないため、筋肉の疲労
の軽減、つまりは背柱の逆S形状の維持が十分にはかれ
ない。
【0010】この発明は、腰椎への疲労の蓄積を十分に
抑制することにより、着座時における着座者の疲労の軽
減をはかるパワーシートのランバーサポート制御方法お
よびパワーシートのモータ制御装置の提供を目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明のパワーシートのランバーサポート制御方
法によれば、ランバープレートのマニュアル制御に加え
て、ランバープレートをほぼ周期的に前後移動させるバ
ースト制御および非周期的に前後移動させるゆらぎ制御
の少なくともの2種類のオート制御が、任意に選択可能
となっている。
【0012】バースト制御の選択時においては、前後用
モータが、特定の停止保持時間を有してほぼ周期的に駆
動制御され、ランバープレートが、任意に調整された実
行前の初期ポジションと所定の後方ポジションとの間
で、所定のスイッチ操作から所定時間だけ前後方向にほ
ぼ周期的に繰り返し移動される。また、ゆらぎ制御の選
択時においては、前後用モータが、フーリェ級数による
波形合成によって作成された1/f ゆらぎ波形の周波数成
分、周期成分に対応する駆動時間、駆動量のもとで非周
期的に駆動制御され、ランバープレートが、所定のスイ
ッチ操作からの所定時間だけ、前後移動範囲内で前後方
向に非周期的に繰り返し移動される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0014】図1、図2に示すように、この発明に係る
パワーシートのモータ制御装置10は、操作スイッチ12
と、中央処理ユニット14とを具備し、所定のスイッチ操
作により、対応するモータM1〜M5をそれぞれ駆動制御可
能に構成されている。
【0015】モータM1〜M5として、通常、DCギヤード
モータがそれぞれ利用できる。図1に示すように、モー
タM1〜M5は、パワーシート(たとえば、ドライバーシー
ト)16に装着された着座姿勢制御装置、たとえば、シー
トスライド装置18、シートリフター20、リクライニング
装置22、および、ランバーサポート装置24の上下機構、
前後機構の駆動源として、それぞれ設けられている。
【0016】そして、モータM1〜M5を駆動制御し、対応
する着座姿勢制御装置をそれぞれ作動させることによっ
て、シート16の前後ポジションやシートの全体的な傾斜
角度(チルト角度)、シートバック26の傾斜角度(リク
ライニング角度)、および、ランバープレート28の上下
ポジション、前後ポジション等がそれぞれ調整可能とな
っている。
【0017】なお、シートスライド装置18、シートリフ
ター20、リクライニング装置22、および、ランバーサポ
ート装置24の構成は公知であり、その構成自体はこの発
明の趣旨でないため、詳細に説明しない。
【0018】ここで、図2を見るとわかるように、たと
えば、ランバーサポート装置24の前後用モータM5を除く
モータM1〜M4は、後述するモータ制御リレーRL1 〜RL8
のリレー接点RL1a〜RL8aを介して電源、たとえば、自動
車のバッテリー(BATT)にそれぞれ接続されている。そし
て、モータ制御リレーRL1 〜RL8 に対応するリレー接点
RL1a〜RL8aの切換えによって、対応するモータM1〜M4が
それぞれ駆動制御され、シート16の前後ポジション、チ
ルト角度、シートバック26のリクライニング角度、およ
び、ランバープレート28の上下ポジションがそれぞれ調
整可能となっている。
【0019】図2に示すように、モータM1〜M5の各巻線
端末は、たとえば、リミットスイッチLS1 〜LS8 を介し
て、自動車のバッテリーにそれぞれ接続されている。リ
ミットスイッチLS1 〜LS8 として、たとえば、自動復帰
形のプッシュオフスイッチがそれぞれ利用でき、各リミ
ットスイッチは、対応する可動部材、つまりはシート1
6、シートバック26およびランバープレート28の移動限
度位置に対応する位置に、それぞれ配設されている。
【0020】このようなリミットスイッチLS1 〜LS8
は、通常時、オン状態であり、移動限度位置への可動部
材の到達に伴うオフ動作によって、対応するモータM1〜
M4へのバッテリーからの印加電圧を個別に遮断して、対
応するモータを直ちに停止可能に構成されている。
【0021】このような構成では、リミットスイッチLS
1 〜LS8 によって、可動部材、つまりはシート16、シー
トバック26およびランバープレート28の移動範囲が確実
に限定できるとともに、移動限度位置でのモータM1〜M4
の拘束等が防止される。そのため、可動部材およびその
周辺部材の破損、損傷等が防止できるとともに、拘束に
起因するモータM1〜M4の過熱、損傷等が防止でき、安全
性が確保される。
【0022】また、図1、図2を見るとわかるように、
ランバーサポート装置24の前後用モータM5は、巻線端末
にそれぞれ接続された個別のスイッチング手段30a,30b
を有するドライブ回路30を介して、バッテリーおよび中
央処理ユニット14にそれぞれ接続されている。ドライブ
回路のスイッチング手段30a,30b は、たとえば、トラン
ジスタ等の素子の組合せにより、中央処理ユニット14か
らの制御信号のもとでオン、オフ動作可能に構成されて
いる。
【0023】そして、モータM1〜M5は、たとえば、スイ
ッチ手段12によって、駆動制御可能に構成されている。
図2に示すように、スイッチ手段12は、たとえば、モー
タM1〜M5を個別にマニュアル制御する一連のマニュアル
スイッチ32〜40を備えて形成されている。
【0024】マニュアルスイッチ32〜40として、たとえ
ば、自動復帰形のシーソースイッチやスライドスイッチ
等が利用でき、各スイッチは、モータM1〜M5に対応する
スライド用スイッチ32、リフター用スイッチ34、リクラ
イニング用スイッチ36、ランバー上下用スイッチ38、ラ
ンバー前後用スイッチ40としてそれぞれ形成されてい
る。そして、マニュアルスイッチ32〜40は、中央処理ユ
ニット14にそれぞれ接続されている。
【0025】なお、図1に示すように、スイッチ手段12
は、着座者の操作可能な位置、たとえば、シート16のシ
ートクッション42のサイド等に設けられる。しかしなが
ら、着座者の操作可能な位置であれば足りるため、シー
トクッション42のサイドに限定されず、他の位置、たと
えば、コンソールボックス等にスイッチ手段12を設ける
構成としてもよい。
【0026】中央処理ユニット14は、マイクロコンピュ
ータ(マイコン)44を備えて形成され、マイコンは、記
憶されたプログラムに従って入力を処理して、適当な制
御信号を発生可能に構成されている。制御信号は、たと
えば、図1、図2を見るとわかるように、たとえば、リ
レードライバ46およびドライブ回路30に出力される。
【0027】そして、制御信号に応じたリレードライバ
46の作動によって、モータ制御リレーRL1 〜RL8 のうち
の適当なリレーの付勢、消勢が制御され、モータ制御リ
レーのうち、付勢されたリレーが、対応するリレー接点
RL1a〜RL8aをそれぞれ切換えことによって、モータM1〜
M4がそれぞれ駆動制御される。また、ドライブ回路30に
対応する制御信号が出力されると、スイッチング手段30
a,30b のオン、オフ動作によって、モータM5が駆動制御
される。
【0028】たとえば、任意のシートポジションにおい
て、スライド用スイッチ(マニュアルスイッチ)32を操
作すると、対応する信号が中央処理ユニット14に出力さ
れる。すると、中央処理ユニット14によって処理された
制御信号が、リレードライバ46に出力され、リレードラ
イバからの信号によって、たとえば、モータ制御リレー
RL1,RL2 のいずれかが付勢され、対応するリレー接点RL
1a,RL2a が切換えられる。そして、リレー接点RL1a,RL2
a の切換えによって、モータM1が、対応する方向に駆動
され、シート16が前後方向に移動して、シートの前後ポ
ジションが調整される。
【0029】なお、ここでは、リレー接点RL1aの切換え
に伴うモータM1の正転により、シート16が前進するとと
もに、リレー接点RL2aの切換えに伴うモータM1の逆転に
より、シートが後退するように構成されている。
【0030】また、リフター用スイッチ34、リクライニ
ング用スイッチ36(ともにマニュアルスイッチ)の操作
時においても、上記と同様に、対応する信号が中央処理
ユニット14に出力され、処理された制御信号が、リレー
ドライバ46に出力される。そして、リレードライバ46か
らの信号によって、たとえば、モータ制御リレーRL3〜R
L6 のいずれかが付勢され、対応するリレー接点RL3a〜R
L6aを切換えることによって、モータM2,M3 がそれぞれ
正転、逆転し、前後方向へのシート16、シートバックの
揺動により、シートのチルト角度、シートバックのリク
ライニング角度がそれぞれ調整される。
【0031】同様に、ランバー上下用スイッチ(マニュ
アルスイッチ)38を操作すると、中央処理ユニット14か
らの制御信号が、リレードライバ46に出力され、リレー
ドライバからの信号によって、たとえば、モータ制御リ
レーRL7,RL8 のいずれかが付勢される。そして、モータ
制御リレーRL7,RL8 に対応するリレー接点RL7a,RL8aの
切換えによって、モータM4が正転、逆転し、上下方向へ
のランバープレート28の移動(昇降)により、ランバー
プレートの上下ポジションが調整される。
【0032】更に、ランバー前後用スイッチ(マニュア
ルスイッチ)40を操作すると、対応する信号が中央処理
ユニット14に出力され、処理された制御信号が、ドライ
ブ回路30に出力される。そして、出力された制御信号に
応じて、ドライブ回路のスイッチング手段30a,30b のい
ずれかがオンに切換えられ、スイッチング手段のオンに
よって、モータM5が正転、逆転して、前後方向へのラン
バープレート28の移動により、ランバープレートの前後
ポジションが調整される。
【0033】なお、図1、図2を見るとわかるように、
中央処理ユニット14は、たとえば、安定化電源48を介し
てバッテリーに接続され、安定化電源によって一定化さ
れた入力電流のもとで作動可能となっている。
【0034】ここで、ランバープレート28の前後移動範
囲は、リミットスイッチLS9,LS10によって限定されてい
る。リミットスイッチLS9,LS10として、たとえば、自動
復帰形のプッシュオフスイッチがそれぞれ利用でき、各
リミットスイッチは、図2に示すように、中央処理ユニ
ット14にそれぞれ接続されている。
【0035】リミットスイッチLS9,LS10は、たとえば、
ランバープレート28の前限、後限の各ポジションを検出
可能にそれぞれ配設されている。そして、リミットスイ
ッチLS9,LS10からのオフ信号により、中央処理ユニット
14が、前限、後限の各ポジションへのランバープレート
28の到達を認識し、直ちにモータM5を停止するように構
成されている。
【0036】また、この発明のモータ制御装置10は、ラ
ンバープレート28の前後ポジションを検出可能なポジシ
ョン検出手段50を更に具備して構成されている。ポジシ
ョン検出手段50として、たとえば、ポテンショメータと
称する可変抵抗器が利用でき、ポテンショメータは、図
2に示すように、固定端50a に対する可動端50b の移動
によって、抵抗値が変動するように構成されている。ポ
テンショメータ(ポジション検出手段)の可動端50b
は、モータM5の駆動、つまりは前後方向へのランバープ
レート28の移動に伴って、固定端50a に対して移動可能
に設けられるとともに、中央処理ユニット14に電気的に
接続されている。
【0037】このような構成のポテンショメータ50にお
いては、ランバープレート28の前後移動に対応してその
検出値が変動し、検出値を基準点からのモータM5の駆動
量、つまりはランバープレートの移動距離に換算するこ
とによって、ランバープレートのポジションが認識可能
となっている。ランバープレート28の移動距離は、たと
えば、移動後限ポジションを基準点として換算される。
【0038】なお、ポジション検出手段50は、ポテンシ
ョメータとして具体化されているが、ランバープレート
28の前後ポジションを検出可能であれば足りるため、こ
れに限定されず、他の手段、たとえば、モータの回転数
からランバープレートの前後ポジションを検出可能な回
転センサ等により、ポジション検出手段を構成してもよ
い。
【0039】ところで、この発明のモータ制御装置10に
よれば、いわゆるスタティックサポートと称される従来
通りのマニュアル制御に加えて、ランバープレートをほ
ぼ周期的に前後移動させるバースト制御および非周期的
に前後移動させるゆらぎ制御の2種類のオート制御が、
任意に選択可能となっている。
【0040】図3に示すように、バースト制御において
は、モータM5のマニュアル制御によって任意に調整され
たバースト制御実行前のポジション(初期ポジション)
Lsが、移動前限ポジションとして中央処理ユニット内
で読み込まれる。そして、ドライブ回路30によるモータ
M5のオン、オフ制御によって、ランバープレート28が、
初期ポジションLs と、たとえば、移動後限ポジション
Lr との間で前後方向に繰り返し移動されて、所定時間
だけ、ランバープレートのバースト制御が実行される。
【0041】このような構成では、ランバープレート28
の初期ポジションLs が、着座者の腰椎を押圧する押圧
ポジションとなる。つまり、このようなバースト制御に
よれば、初期ポジション(押圧ポジション)Ls へのラ
ンバープレート28の周期的な復帰によって、着座者の腰
椎が繰り返し押圧される。
【0042】そして、バースト制御は、たとえば、中央
処理ユニット14に接続されたバーストスイッチ52の操作
により実行される。図2に示すように、バーストスイッ
チ52として、たとえば、自動復帰形のプッシュスイッチ
が利用でき、バーストスイッチは、スイッチ手段12の一
部として形成されている。
【0043】また、ランバーサポート28のバースト制御
の実行を表示し、着座者等に報知するバースト表示手段
54が、モータ制御装置10に設けられている。バースト表
示手段54として、たとえば、発光ダイオード(LED) が利
用でき、図1、図2に示すように、バースト表示手段は
中央処理ユニット14に接続されている。バースト表示手
段(LED) 54は、たとえば、バーストスイッチの操作から
ランバープレート28のバースト制御の1行程の終了まで
の間、点燈または点滅するように構成されている。
【0044】このような構成では、バースト表示手段54
による表示によって、バースト制御におけるランバープ
レート28の動作実行中が明確化されるため、バースト制
御の1行程の実行期間が容易に認識でき、バースト制御
時の誤操作および着座者の錯覚等が十分に防止できる。
【0045】なお、バースト制御の実行期間、つまり、
バースト制御の1行程の設定時間Tは、図3に示すよう
に、たとえば、60sec として設定される。
【0046】そして、この発明においては、バースト制
御の1行程の終了後、ランバープレート28を初期ポジシ
ョンLs に相当するポジションまで自動的に復帰させる
ように構成されている。たとえば、図3に示すように、
ランバープレート28の後限ポジションLr でバースト制
御の1行程が終了すると、モータM5の駆動制御によっ
て、ランバープレートが前進されて、初期ポジションL
s に相当するポジションに復帰される。
【0047】このような構成では、ランバープレート28
のポジションが初期ポジションLsに自動的に戻される
ため、バースト制御実行後における、着座者の姿勢崩れ
が確実に防止できるとともに、ランバープレートのポジ
ション設定操作を煩雑化することもない。
【0048】ここで、この発明においては、セレクトス
イッチ56の切換操作によって、バースト制御における停
止保持時間Tn が選択可能に構成されている。図2に示
すように、セレクトスイッチ56として、たとえば、複数
の固定接点に対する可動接点のポジションによって所定
のコード信号を出力可能なディップロータリースイッチ
が利用できる。表1を見るとわかるように、セレクトス
イッチ56は、たとえば、10の選択ポジションを有して形
成され、各選択ポジションに対応して出力されるコード
信号によって、所定の停止保持時間Tn が選定されるよ
うに構成されている。
【0049】
【表1】
【0050】表1を見るとよくわかるように、セレクト
スイッチ56の選択ポジションの停止保持時間Tn は、た
とえば、0.3sec〜3.0secの間で等間隔に設定されてい
る。
【0051】また、ランバープレート28のゆらぎ制御
は、たとえば、いわゆる1/f ゆらぎ波形と称する波形に
基づくモータM5の駆動制御によって確保可能となってい
る。1/f ゆらぎ波形は、たとえば、フーリェ級数による
波形合成によって得られる非周期的な変化を持つ波形で
あり、1/f ゆらぎ波形のフーリェ級数は、数1に示す数
式となる。
【0052】
【数1】
【0053】そして、このようなフーリェ級数により、
たとえば、図4に示すような1/f ゆらぎ波形が得られ
る。なお、図4に示す波形は、フーリェ級数により得ら
れる1/f ゆらぎ波形の一例であり、この波形に限定され
るものではない。
【0054】ところで、このような1/f ゆらぎ波形は、
図4に示すように、微少の周波数変動成分、周期成分等
を含んだ波形となっているため、得られた波形のもとで
モータM5を駆動制御しようとすると、モータの制御が高
速となり、モータM5、ランバーサポート装置24の前後機
構が容易に対応できない。
【0055】そこで、この発明においては、1/f ゆらぎ
波形から、たとえば、モータM5の駆動の対応困難な微少
の周波数変動成分、周期変動成分を除いて修正した疑似
ゆらぎ波形を形成し、疑似ゆらぎ波形により得られる振
幅、変化時間から表2、表3に示すようなタイムテーブ
ルを作成している。そして、タイムテーブルの各ステッ
プごとに数値により表現された駆動量、駆動時間のもと
でモータM5を駆動制御し、各ステップにおける駆動方
向、駆動量に応じて、図5に示すように、ランバープレ
ート28を前後方向に移動させるように、この発明のモー
タ制御装置10が構成されている。
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】表2、表3、および、図5を見るとわかる
ように、疑似ゆらぎ波形の1周期、つまり、疑似ゆらぎ
波形に基づくランバープレート28のゆらぎ制御の1行程
は、たとえば、ステップ0からステップ81に細分化され
ている。
【0059】なお、表2、表3のタイムテーブルの各ス
テップにおける経過時間Tn は、ステップ0からの累積
時間を示すとともに、ポジションLn は、たとえば、モ
ータM5の駆動に伴う移動後限ポジションからのランバー
プレート28のポジションを示す。
【0060】ここで、図6に示すモータM5の概略動作図
のように、モータM5がドライブ回路30のオン、オフ動作
によって駆動制御されるため、モータM5のオン、オフ切
換え点、つまり、ランバープレート28の変曲点におい
て、ランバープレートの連続感を損なう虞れがある。そ
こで、この構成においては、ランバーサポート装置24の
前後機構に、たとえば、ばね系の弾性部材(図示しな
い)を挿入し、図6に示すランバープレート28の概略動
作図のように、ランバープレート28の前後移動に連続感
を持たせる構成としている。
【0061】このような構成では、モータM5のオン、オ
フ切換え点、つまりはランバープレート28の変曲点にお
いても、ランバープレートが停止することなく、カーブ
を描くように弾性移動するため、ランバープレートの動
作に連続感が得られ、着座者に違和感、不快感等を与え
ることもない。
【0062】このような、1/f ゆらぎ波形に基づくラン
バープレート28のゆらぎ制御は、たとえば、中央処理ユ
ニット14に接続された対応するゆらぎスイッチ58の操作
により実行される。図2に示すように、ゆらぎスイッチ
58として、たとえば、自動復帰形のプッシュスイッチが
利用でき、ゆらぎスイッチは、バーストスイッチ52等と
同様に、スイッチ手段12の一部として形成されている。
【0063】また、ランバーサポート28のゆらぎ動作の
実行を表示し、着座者等に報知するゆらぎ表示手段60
が、モータ制御装置10に設けられている。ゆらぎ表示手
段60として、たとえば、発光ダイオード(LED) が利用で
き、図1、図2に示すように、ゆらぎ表示手段は中央処
理ユニット14に接続されている。ゆらぎ表示手段(LED)6
0は、たとえば、ゆらぎスイッチ58の操作からゆらぎ制
御の1行程の終了までの間、点燈または点滅するように
構成されている。
【0064】なお、ゆらぎ表示手段60は、バースト表示
手段54との明確な区別をはかるように、たとえば、バー
スト表示手段と異なる色の発光ダイオードから形成する
とよい。
【0065】このような構成では、ゆらぎ表示手段60に
よる表示によって、ランバープレート28のゆらぎ制御の
実行中が明確化されるため、ゆらぎ制御の1行程の実行
期間が容易に認識でき、ゆらぎ制御時の誤操作、着座者
の錯覚等が十分に防止できる。
【0066】更に、この発明のモータ制御装置10におい
ては、ゆらぎスイッチ58の操作時のランバープレート28
の前後ポジションが、ランバープレートの初期ポジショ
ンLs としてメモリーされる。そして、図5に示すよう
に、ランバープレート28のゆらぎ制御の実行後、モータ
M5の駆動制御により、初期ポジションLs に相当するポ
ジションまで、ランバープレートを自動的に復帰させる
ように、モータ制御装置10が構成されている。
【0067】このような構成では、ランバープレート28
の初期ポジションLs は、ポテンショメータ50からの検
出値によってメモリーされる。そして、ゆらぎ制御の実
行後、ランバープレート28の現在ポジションLn と初期
ポジションLs との比較によって、ランバープレートの
前後移動量を算出し、距離に対応するモータM5の駆動量
によって、ランバープレートが初期ポジションに相当す
るポジションまで復帰される。
【0068】また、この発明においては、ランバープレ
ート28の初期ポジションLs に応じて、タイムテーブル
の各ステップごとの経過時間およびモータM5の駆動量を
それぞれ変動させている。各ステップごとの経過時間お
よびモータM5の駆動量は、たとえば、補正係数Kに基づ
いてそれぞれ補正され、補正係数Kは、前後移動範囲内
における、基準点となる移動後限ポジションからのポジ
ションの比率として表現されている。
【0069】たとえば、基準点からの移動前限ポジショ
ンをLf 、初期ポジションをLs とすると、補正係数K
は、Ls /Lf により算出される。つまり、移動前限ポ
ジションに近いポジションにおいては補正係数Kが大き
くなり、移動後限ポジションに近いポジションにおいて
は補正係数が小さくなる。
【0070】そして、このように算出された補正係数K
によって、初期ポジションLs に応じた経過時間および
モータM5の駆動量が算出されるため、経過時間およびモ
ータM5の駆動量の大小が、ランバープレート28の初期ポ
ジションに比例する。そのため、ランバープレート28の
いずれの初期ポジションからでも、着座者に違和感を与
えないゆらぎ動作が、ゆらぎ波形との相似性のもとで十
分に確保できる。
【0071】上記のようなパワーシートのモータ制御装
置10における、バースト制御時およびゆらぎ制御時のラ
ンバーサポート制御方法を図3、図5の動作図および表
2、表3のタイムテーブルを参照しながら、図7ないし
図9に示すバースト制御ルーチン、および、図10ない
し図13に示すゆらぎ制御ルーチンに沿ってそれぞれ詳
細に説明する。
【0072】たとえば、まず、図7に示すように、バー
ストスイッチ52をオンとして、ランバープレート28のバ
ースト制御を選択すると(102) 、バースト表示手段54が
点燈して、バースト制御の実行が表示される(104) 。ま
た、このとき、ランバープレート28の現在ポジションL
s が、初期ポジション、つまりは押圧ポジションとして
検出、メモリーされるとともに(106) 、バースト制御の
1行程の時間を計測、規定するタイマーTが、リセット
された後にスタートする(108) (図3参照)。
【0073】そして、セレクトスイッチ56によって選択
された停止保持時間tnが中央処理ユニット内で読み込ま
れて(110) 、ランバープレート28が、モータM5の逆転に
伴って後退する(112) 。
【0074】すると、まず、ランバープレート28の現在
ポジションLが、たとえば、前後移動範囲の後限ポジシ
ョンLr に到達したか否かが判断され(114) 、後限ポジ
ションに到達するまでNOと判断されて、モータM5が継
続して駆動される。そして、ランバープレート28が後限
ポジションLr に到達し、(114) において、YESと判
断されると、モータM5が停止する(116) 。すると、図8
を見るとわかるように、次に、保持タイマーがスタート
し(118) 、ランバープレートが後限ポジションに保持さ
れる(図3参照)。
【0075】次に、保持タイマーの計測時間Tn が、予
め選択された停止保持時間tnを経過したか否かが判断さ
れ(120) 、停止保持時間を経過するまでNOと判断され
て、継続して計測される。そして、保持タイマーの計測
時間Tn が停止保持時間tnを経過し、(120) において、
YESと判断されると、保持タイマーをリセットすると
ともに(122) 、0.2secのタイムラグを設定した後(124)
、モータM5の正転により、ランバープレートが前進さ
れる(126) 。
【0076】すると、次に、ランバープレート28の現在
ポジションLが、押圧ポジションLs に到達したか否か
が判断され(126) 、押圧ポジションLs に到達するまで
NOと判断されて、モータM5が継続して駆動される。そ
して、ランバープレート28が押圧ポジションLs に到達
して、(128) において、YESと判断されると、モータ
M5の停止により、ランバープレートが押圧ポジションに
停止するとともに(130) 、保持タイマーがスタートする
(132) 。
【0077】次に、保持タイマーの計測時間Tn が停止
保持時間tnを経過したか否かが判断され(134) 、保持タ
イマーの計測時間Tn が停止保持時間tnを経過すると、
(134) において、YESと判断されて、図9に示すよう
に、保持タイマーがリセットされるとともに(136) 、0.
2secのタイムラグが設定される(138) 。
【0078】すると、次に、タイマーの計測時間Tが60
sec を経過したか否かが判断される(140) 。しかし、タ
イマーの計測時間Tが60sec に到達するまで、ここで
は、NOと判断されて、図7の(110) に戻され、図7の
(110) 〜(116) 、図8の(118)〜(134) 、および、図9
の(136) 〜(138) に沿ったモータM5の駆動制御によっ
て、ランバープレート28が、押圧ポジションLs 、後限
ポジションLr 間で前後方向に繰り返し移動される。
【0079】そして、タイマーの計測時間Tが60sec を
経過し、(140) において、YESと判断されると、ま
ず、ランバープレート28の現在ポジションLと押圧ポジ
ション、つまりは初期ポジションLs とが比較される(1
42) 。このとき、図3に示すように、たとえば、ランバ
ープレート28の現在ポジションLが押圧ポジションLs
より後方に位置する場合においては、L−Ls <0とな
るため、(142)においてはNOと判断され、モータM5の
正転により、ランバープレートが前進される(144) 。
【0080】すると、次に、たとえば、ランバープレー
ト28の現在ポジションLが初期ポジションLs を越えた
か否かが判断され、初期ポジションを越えるまでNOと
判断されて、モータM5が継続して駆動される(146) 。そ
して、ランバープレート28の前進により、現在ポジショ
ンLが初期ポジションLs を越え、(146) において、Y
ESと判断されると、モータM5が直ちに停止し、ランバ
ープレート28が初期ポジションに相当するポジションで
停止するとともに(148) 、バースト表示手段54が消燈し
て(150) 、バースト制御が終了される。
【0081】また、バースト制御の1行程の終了時、つ
まり、タイマーの計測時間Tが60sec に到達したとき、
たとえば、ランバープレート28の現在ポジションLが押
圧ポジション、つまりは初期ポジションLs より前方に
ある場合においては、L−Ls >0となるため、(142)
において、YESと判断され、モータM5の逆転により、
ランバープレートが後退される(152) 。
【0082】すると、次に、たとえば、ランバープレー
ト28の現在ポジションLが初期ポジションLs を越えた
か否かが判断され、初期ポジションLs を越えるまでN
Oと判断されて、モータM5が継続して駆動される(15
4)。そして、ランバープレート28の後退により、現在
ポジションLが初期ポジションLs を越え、(154) にお
いて、YESと判断されると、モータM5が直ちに停止
し、ランバープレートが初期ポジションに相当するポジ
ションで停止するとともに(148) 、バースト表示手段54
が消燈して(150) 、バースト制御が終了される。
【0083】上記のようなバースト制御においては、ラ
ンバープレート28による腰椎の繰り返しの押圧により、
いわゆる指圧効果が得られ、指圧効果のもとで、たとえ
ば、着座者の腰椎に蓄積した疲労の軽減がはかられる。
そのため、腰痛が軽減でき、逆S状の背柱形状の維持
に、十分な効果が期待できる。
【0084】また、図10に示すように、ランバープレ
ート28のゆらぎ制御を選択し、ゆらぎスイッチ58をオン
とすると(202) 、まず、タイムテーブルのステップ数
n、タイムフラグT、次ステップ到達フラグFL 、およ
び、設定時間経過フラグFt がそれぞれリセット(0) さ
れる(204) 。また、このとき、ゆらぎスイッチ58の操作
とともにゆらぎ表示手段(LED)60 が点燈して、ランバー
プレート28のゆらぎ制御の開始が表示される(206) 。
【0085】すると、ポテンショメータ50によってラン
バープレート28の前後ポジションが検出され、初期ポジ
ションLs として、中央処理ユニット14にメモリーされ
る(208) (図5参照)。そして、ランバープレート28の
初期ポジションLsに対応する補正係数Kが算出され(21
0) 、タイムテーブルの各ステップの設定ポジションLn
が補正係数に対応して補正されるとともに、補正係数
に対応したステップ0でのポジションL0 まで、たとえ
ば、モータM5の正転に伴って、ランバープレート28が前
進される(212) 。
【0086】モータM5の駆動により、ランバープレート
28が移動すると、次に、ランバープレートが、ポジショ
ンLn 、つまりはステップ0におけるポジションL0 に
到達したか否かが判断される(214) 。ここでは、ランバ
ープレート28がポジションL0 に到達するまでNOと判
断される。そして、ポジションL0 へのランバープレー
ト28の到達により、(214) において、YESと判断され
ると、モータM5が停止し、ランバープレートのポジショ
ンが、補正係数Kに対応するステップ0でのポジション
L0 に補正される(216) (図5参照)。
【0087】図11を見るとわかるように、モータM5の
停止後、たとえば、0.2secのタイムラグが設定されると
ともに(218) 、次ステップへの移行に伴って、ステップ
数nに1が加算される(220) 。そして、ランバープレー
ト28の現在ポジションL、つまりは当該ステップでの設
定ポジションLn と次ステップの設定ポジションLn+1
とが比較される(222) 。ここでは、たとえば、ステップ
0のポジションL0 とステップ1のポジションL1 とが
比較され、表2および図5を見るとわかるように、現在
のポジションL0 が次ステップのポジションL1 より後
方にあるため、L0 <L1 、つまりはLn <Ln+1 と判
断される。
【0088】そして、(222) において、Ln <Ln+1 と
判断されると、図12に示すように、まず、フラグFL
がセット(1) されているか否かが判断される(224) 。こ
こでは、ランバープレート28がステップ0のポジション
L0 にあるため、フラグFLはリセット(0) 状態であ
り、NOと判断される。すると、モータM5の正転によっ
て、ランバープレートが前進される(226) 。また、この
とき、タイマー(図示しない)による時間の計測がスタ
ートする。
【0089】そして、ランバープレート28の現在ポジシ
ョンLが、次ステップの設定ポジションLn 、つまりは
ポジションL1 に到達したか否かが判断される(228) 。
通常、モータM5の駆動開始直後においては、ランバープ
レート28の現在ポジションLが次ステップの設定ポジシ
ョンLn への未到達状態であるため、(228) において
は、まず、NOと判断され、次に、タイマーの計測時間
が設定時間を経過したか否かが判断される(230) 。
【0090】ここで、タイマーによる計測時間は、たと
えば、前ステップの設定時間tnから次ステップの設定時
間tn+1までの経過時間とされ、(tn+1 −tn) ×Kが所定
の計測時間として設定される。そして、タイマーの計測
時間が設定時間を経過するまで、(230) において、NO
と判断され、(224) に戻される。
【0091】モータM5の正転に伴って、ランバープレー
ト28が前進し、図5のa点で示すように、ランバープレ
ートの現在ポジションがステップ1の設定ポジションL
1 に到達すると、図12の(228) において、YESと判
断され、フラグFL がセット(1) されるとともに(232)
、モータM5が停止される(234) 。そして、次に、フラ
グFt がセット(1) されているか否かが判断される(23
6) 。
【0092】しかし、設定時間経過前においては、フラ
グFt がリセット(0) 状態であるため、(236) におい
て、NOと判断され、(224) において、再度、フラグF
L がセット(1) されているか否かが判断される。
【0093】フラグFL のセット(1) 状態により、(22
4) において、YESと判断されると、次に、タイマー
の計測時間が設定時間を経過したか否かが判断される(2
30) 。そして、タイマーの計測時間が設定時間を経過
し、ステップ1の条件が整うと、(230) において、YE
Sと判断されて、フラグFt がセット(1) されるととも
に(238) 、モータM5の停止指令が再度発生され(234) 、
次に、(236) において、フラグFt がセット(1) されて
いるか否かが判断される。
【0094】フラグFt のセット(1) 状態により、(23
6) において、YESと判断されると、図11に示すよ
うに、フラグFL 、フラグFt がともにリセット(0) さ
れるとともに(240) 、ステップ数nが、最大値の81に到
達したか否かが判断され(242)、ステップ81に到達する
までNOと判断されて、(218) に戻される。そして、(2
18) での0.2secのタイムラグの設定後、次のステップ
n、つまりはステップ2に移行し(220) 、再度、ランバ
ープレート28の現在ポジションL1 とステップ2の設定
ポジションL2 とが比較され、設定ポジションL2 に対
する現在ポジションL1 の位置関係が判断される(222)
【0095】表2および図5を見るとわかるように、ス
テップ2における設定ポジションL2 は、ステップ1に
おける設定ポジションL1 より後方にあるため、図11
の(222) においては、L1 >L2 、つまりはLn >Ln+
1 と判断される。すると、次に、フラグFL がセット
(1) されているか否かが判断される(244) が、ここでは
NOと判断され、モータM5の逆転により、ランバープレ
ート28が後退される(246) 。
【0096】モータM5が逆転されると、まず、ランバー
プレート28がステップ2の設定ポジションL2 に到達し
たか否かが判断され(248) 、設定ポジションへの未到達
により、NOと判断されると、次に、タイマーの計測時
間が設定時間を経過したか否かが判断される(250) 。こ
こでは、タイマーの計測時間が設定時間に到達するま
で、NOと判断され、(244) に戻される。
【0097】そして、図5のb点に示すように、たとえ
ば、ランバープレート28がステップ2の設定ポジション
L2 に到達し、図11の(248) において、YESと判断
されると、フラグFL がセット(1) され(252) 、停止信
号のもとでモータM5が停止されるとともに(254) 、フラ
グFt がセット(1) されているか否かが判断される(25
6) 。ここでは、フラグFt がリセット(0) 状態にある
ため、NOと判断されて、(244) に戻される。
【0098】フラグFL のセット(1) 状態により、(24
4) において、YESと判断されると、(250) におい
て、タイマーの計測時間が設定時間を経過したか否かが
判断される。そして、タイマーの計測時間が設定時間を
経過し、ステップ2の条件が整うと、(250) において、
YESと判断されて、フラグFt がセット(1) されると
ともに(258) 、モータM5の停止指令が再度発生される(2
54) 。
【0099】すると、次に、(256) において、フラグF
t がセット(1) されているか否かが判断され、YESと
判断されると、フラグFL 、フラグFt がともにリセッ
ト(0) される(240) 。そして、(242) において、ステッ
プ数nが81に到達したか否かが判断され、NOと判断さ
れると、再度、(218) に戻されて、0.2secのタイムラグ
の設定後、ステップ数nのカウントアップの後(220) 、
(222) において、たとえば、現在のステップにおける設
定ポジションL2 と次ステップの設定ポジションL3 と
が比較される。
【0100】表2を見るとわかるように、ステップ2の
設定ポジションL2 とステップ3の設定ポジションL3
とを比較すると、L3 がL2 より大きいため、図11の
(222) において、L2 <L3 、つまりはL1 <Ln+1 と
判断され、モータM5の正転により、ランバープレート28
が再度前方に移動される。
【0101】なお、現在のステップにおける設定ポジシ
ョンLn と次ステップの設定ポジションLn+1 とが一致
する場合は、図11の(222) において、Ln =Ln+1 と
判断され、フラグFL をセット(1) した後(260) 、モー
タM5に停止信号を発生させる(254) 。つまり、前後のス
テップの設定ポジションLn 、Ln+1 が一致する場合に
おいては、モータM5は駆動せず、タイマーの計測時間が
設定時間を経過して、(250) において、YESと判断さ
れるまで、モータM5が停止状態に維持される。
【0102】上記のように、この発明においては、タイ
ムテーブルに沿って、ステップごとにモータM5が駆動制
御され、ランバープレート28が前後方向に繰り返し移動
される。そして、ゆらぎ制御の1行程が終了し、ステッ
プ数nが81に到達すると、図11の(242) において、Y
ESと判断され、図13を見るとわかるように、まず、
0.2secのタイムラグが設けられる(262) 。
【0103】そして、タイムラグの設定後、現在のポジ
ションLがランバープレートの初期ポジションLs より
前方にあるか否かが判断される(264) 。たとえば、図5
に示すように、現在のポジションL、つまりはステップ
81における設定ポジションL81が初期ポジションLs よ
り後方にある場合は、図13の(264) において、NOと
判断され、モータM5の正転により、ランバープレート28
が前進される(266) 。
【0104】すると、次に、現在のポジションLが初期
ポジションLs を越えたか否かが判断され(268) 、YE
Sと判断されるまで、モータM5が継続して駆動される。
そして、ランバープレート28の現在ポジションLが初期
ポジションLs を越え、(268) において、YESと判断
されると、モータM5が停止して、ランバープレートが初
期ポジションに相当するポジションまで戻されるととも
に(270) 、ゆらぎ表示手段(LED) 60が消燈されて(272)
、ランバープレート28のゆらぎ制御が終了する。
【0105】また、これとは逆に、たとえば、現在のポ
ジションL、つまりはステップ81における設定ポジショ
ンL81が初期ポジションLs より前方にある場合は、L
−Ls >0となるため、図13の(264) において、YE
Sと判断され、モータM5の逆転により、ランバープレー
ト28が後退される(274) 。
【0106】すると、次に、モータM5の逆転に伴って、
現在のポジションLが初期ポジションLs を越えたか否
かが判断され(276) 、YESと判断されるまで、モータ
M5が継続して駆動される。そして、ランバープレート28
の現在ポジションLが初期ポジションLs を越え、(27
6) において、YESと判断されると、モータM5が停止
して、ランバープレートが初期ポジションに相当するポ
ジションまで戻されるとともに(278) 、ゆらぎ表示手段
(LED) 60が消燈されて(272) 、ランバープレートのゆら
ぎ制御が終了する。
【0107】上記のようなゆらぎ制御においては、ラン
バープレート28による、強弱を付けた腰椎の押圧によ
り、いわゆるマッサージ効果が得られ、マッサージ効果
のもとで、たとえば、腰椎部分の筋肉への疲労の蓄積が
予防される。そのため、腰椎部分の筋肉への疲労の蓄積
が事前に予防でき、逆S状の背柱形状の維持に、十分な
効果が期待できる。
【0108】上記のように、この発明のパワーシートの
ランバーサポート制御方法によれば、着座者の腰椎を一
定の支持力のもとで支持して、着座姿勢を維持するスタ
ティックサポートに加えて、ランバープレート28を自動
的に前後方向に繰り返し移動させるバースト制御および
ゆらぎ制御の2種類のオート制御が、任意に選択可能に
構成されている。つまり、2種類のオート制御のいずれ
かを選択することにより、ランバープレート28からの腰
椎支持力が、いわゆる指圧効果、マッサージ効果のもと
で着座者の腰椎部分に作用するため、腰椎の疲労の軽
減、および、筋肉への疲労蓄積の事前予防が可能となっ
ている。
【0109】そのため、疲労の度合いの最も少ないとさ
れる逆S形の背柱形状が長時間維持でき、長時間にわた
る着座者の適切な運転姿勢の確保により、着座者の快適
性、安全性等が十分に改善される。
【0110】そして、この発明によれば、オート制御と
して、着座者の腰椎を所定の押圧力のもとで周期的に押
圧するバースト制御と、種々の押圧力のもとで非周期的
に押圧するゆらぎ制御とが設定され、バースト制御、ゆ
らぎ制御のいずれかが任意に選択できる。
【0111】そのため、着座者の疲労の程度、好み等に
応じた選択が容易に行なえ、着座者に違和感、不快感等
を与えることもない。
【0112】更に、この発明においては、ランバープレ
ート28を前後方向に繰り返し移動し、指圧効果、マッサ
ージ効果のもとで、着座者の腰椎の疲労軽減、疲労の蓄
積の事前予防がはかられる。そのため、着座者に小刻み
な振動を絶えず与えるバイブレーション効果と異なり、
この点からも、着座者への不安感の付与が防止できる。
【0113】また、1/f ゆらぎ波形から微少の周波数成
分、周期成分を除いて、各ステップごとに数値により表
現したタイムテーブルによって、ゆらぎ制御を実行をす
れば、モータM5のオン、オフの切換え動作、つまりはラ
ンバープレートのゆらぎ動作が高速化することもない。
そのため、モータM5、および、ランバーサポート装置24
の前後機構の構成を複雑化することなく、ランバープレ
ート28のゆらぎ制御が容易に行なえる。
【0114】そして、この発明のパワーシートのモータ
制御装置10によれば、上記のランバーサポート制御方法
が適切に遂行でき、ランバープレート28のバースト制
御、ゆらぎ制御が確実に実行される。そのため、着座者
の腰椎の疲労軽減、および、疲労蓄積の事前の予防が十
分にはかられ、安全運転が一層確実に遂行できる。
【0115】更に、実施例のように、モータM4により、
ランバープレート28の上下ポジションを調整可能な構成
とすれば、着座者の体形、好み等に応じた適切なポジシ
ョンが設定できる。そのため、着座者の体形等に拘ら
ず、ランバープレート28による着座姿勢の維持、およ
び、ランバープレートのバースト制御、ゆらぎ制御によ
る疲労の軽減等が確実に得られる。
【0116】ここで、実施例においては、セレクトスイ
ッチ36の切換操作によって、バースト制御でのランバー
プレート28の停止保持時間が切換え可能となっている
が、これに限定されず、予め設定した一定の停止保持時
間のもとで、バースト制御を行なう構成としてもよい。
【0117】しかしながら、実施例のように、停止保持
時間を切換え可能とすれば、着座者が、自己の疲労の程
度や好み等に対応させて停止保持時間を任意に選択でき
るため、着座者に不快感等を与えることもなく、着座者
の快適性が一層向上される。
【0118】また、実施例においては、バースト制御、
ゆらぎ制御の1行程の終了後、モータM5の駆動制御によ
り、ランバープレート28を制御実行前の初期ポジション
に相当するポジションまで自動的に戻しているが、これ
に限定されない。
【0119】しかしながら、制御実行後にランバープレ
ート28を初期ポジションに相当するポジションまで戻す
構成では、着座者の好み、体形等に応じて予め設定した
支持力のもとで、着座者の腰椎が再び支持されるため、
制御実行後における、背柱形状の崩れが確実に防止でき
る。
【0120】更に、実施例のバースト制御における、ラ
ンバープレート28の前後移動時の後方ポジションは、前
後移動範囲の後限ポジションとして具体化されている。
しかし、ランバープレート28の前後移動時の後方ポジシ
ョンは、着座者の腰椎を押圧しない程度のポジションで
あれば足りるため、後限ポジションに限定されず、押圧
ポジション、つまりはランバープレート28の初期ポジシ
ョンより後方のポジションであれば、いずれのポジショ
ンとしてもよい。
【0121】また、ここでは、ランバープレート28の初
期ポジションに対応して、ゆらぎ制御の1行程の所要時
間、モータM5の駆動量が変動可能となっているが、これ
に限定されない。
【0122】しかし、実施例のように、ランバープレー
ト28の初期ポジションに応じて、ゆらぎ制御の1行程の
所要時間、モータM5の駆動量等を変動させれば、初期ポ
ジションに適したランバープレートのゆらぎ制御が容易
に得られる。そのため、着座者に違和感、不快感等を与
えることもなく、この点においても、着座者の快適性が
一層向上される。
【0123】更に、バースト表示手段54、ゆらぎ表示手
段60は、ともに発光ダイオード(LED) として具体化され
ているが、これに限定されず、たとえば、他の点燈手段
やブザー等の鳴動手段から、各表示手段を構成してもよ
い。
【0124】また、シートスライド装置18、シートリフ
ター20、リクライニング装置22、および、ランバーサポ
ート装置24を備えたパワーシートとして、シート16が具
体化されている。しかし、少なくとも、ランバーサポー
ト装置24を備えたパワーシートであれば足りるため、他
の着座姿勢制御装置の有無は問わない。また、ドライバ
ーシートに限定されず、アシスタントシートのモータ制
御装置に、この発明を応用してもよい。
【0125】なお、実施例においては、自動車用のパワ
ーシートのモータ制御装置として具体化されている。し
かし、ランバーサポート装置を有するパワーシートであ
れば足りるため、これに限定されず、たとえば、電車、
飛行機、船舶等のシート等に、この発明のモータ制御装
置を応用してもよい。
【0126】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0127】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るパワーシ
ートのランバーサポート制御方法によれば、オート制御
を選択することにより、ランバープレートからの腰椎支
持力が、いわゆる指圧効果、マッサージ効果のもとで着
座者の腰椎部分に作用される。そのため、疲労の度合い
の最も少ないとされる逆S形の背柱形状が長時間維持で
き、長時間にわたる着座者の適切な運転姿勢の確保によ
り、着座者の快適性、安全性等が十分に改善される。
【0128】そして、オート制御として、着座者の腰椎
を所定の押圧力のもとで周期的に押圧するバースト制御
と、種々の押圧力のもとで非周期的に押圧するゆらぎ制
御とが設定され、バースト制御、ゆらぎ制御のいずれか
が任意に選択できる。そのため、着座者の疲労の程度、
好み等に応じた選択が容易に行なえ、着座者に違和感、
不快感等を与えることもない。
【0129】また、セレクトスイッチの切換操作によっ
て、バースト制御における停止保持時間を切換え可能と
すれば、着座者が、自己の疲労の程度や好み等に対応さ
せて停止保持時間を任意に選択できるため、着座者に不
快感等を与えることもなく、着座者の快適性が一層向上
される。
【0130】そして、制御実行後にランバープレートを
初期ポジションに相当するポジションまで復帰可能とす
れば、着座者の好み、体形等に応じて予め設定した支持
力のもとで、着座者の腰椎が再び支持されるため、制御
実行後における、背柱形状の崩れが確実に防止できる。
【0131】更に、1/f ゆらぎ波形から微少の周波数成
分、周期成分を除いて、各ステップごとに数値により表
現したタイムテーブルにより、前後用モータを駆動制御
すれば、前後用モータの制御が高速化することもなく、
前後用モータおよびランバーサポート装置の前後機構の
構成の複雑化が、十分に防止される。
【0132】そして、この発明のパワーシートのモータ
制御装置によれば、上記のランバーサポート制御方法が
適切に遂行でき、ランバープレートのバースト制御、ゆ
らぎ制御が確実に実行される。そのため、着座者の腰椎
の疲労軽減、および、疲労蓄積の事前の予防が十分には
かられ、安全運転が一層確実に遂行できる。
【0133】更に、上下用モータにより、ランバープレ
ートの上下ポジションを調整可能な構成とすれば、着座
者の体形、好み等に応じた適切なポジションが設定でき
る。そのため、着座者の体形等に拘らず、ランバープレ
ートのバースト制御、ゆらぎ動作による疲労の軽減、疲
労蓄積の事前予防等が、確実にはかられる。
【0134】また、バースト制御、ゆらぎ制御の実行を
報知するバースト表示手段、ゆらぎ表示手段をそれぞれ
設ける構成とすれば、各制御の実行中が明確化されるた
め、制御実行中の誤操作、および、着座者の錯覚等が十
分に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパワーシートのモータ制御装置
の概略のブロック図である。
【図2】パワーシートのモータ制御装置の、中央処理ユ
ニットを中心とした詳細なブロック図である。
【図3】バースト制御における、ランバープレートの概
略動作図である。
【図4】1/f ゆらぎ波形の一例を示す波形図である。
【図5】ゆらぎ制御における、ランバープレートの概略
動作図である。
【図6】ゆらぎ制御における、前後用モータ、ランバー
プレートの概略動作図である。
【図7】この発明のパワーシートのランバーサポート制
御方法における、バースト制御ルーチンのフローチャー
トである。
【図8】この発明のパワーシートのランバーサポート制
御方法における、バースト制御ルーチンのフローチャー
トである。
【図9】この発明のパワーシートのランバーサポート制
御方法における、バースト制御ルーチンのフローチャー
トである。
【図10】この発明のパワーシートのランバーサポート
制御方法における、ゆらぎ制御ルーチンのフローチャー
トである。
【図11】この発明のパワーシートのランバーサポート
制御方法における、ゆらぎ制御ルーチンのフローチャー
トである。
【図12】この発明のパワーシートのランバーサポート
制御方法における、ゆらぎ制御ルーチンのフローチャー
トである。
【図13】この発明のパワーシートのランバーサポート
制御方法における、ゆらぎ制御ルーチンのフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 パワーシートのモータ制御装置 12 操作スイッチ 14 中央処理ユニット 16 シート(パワーシート) 24 ランバーサポート装置 28 ランバープレート 30 ドライブ回路 38 ランバー上下用スイッチ(マニュアルスイッチ) 40 ランバー前後用スイッチ(マニュアルスイッチ) 42 マイクロコンピュータ(マイコン) 50 ポジション検出手段(ポテンショメータ) 52 バーストスイッチ 54 バースト表示手段(発光ダイオード) 56 セレクトスイッチ 58 ゆらぎスイッチ 60 ゆらぎ表示手段(発光ダイオード)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/00 R 9063−5H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後用モータの駆動制御により、着座者
    の腰椎を支持するランバープレートの、少なくとも前後
    ポジションを調整可能とするパワーシートのランバーサ
    ポート制御方法において、 ランバープレートの前後ポジションをマニュアルで制御
    して着座者の腰椎を所定の腰椎支持力のもとで押圧する
    マニュアル制御に加えて、ランバープレートをほぼ周期
    的に前後移動させるバースト制御および非周期的に前後
    移動させるゆらぎ制御の少なくともの2種類のオート制
    御が、任意に選択可能であり、 バースト制御の選択のもとで、前後用モータが、特定の
    停止保持時間を有してほぼ周期的に駆動制御され、ラン
    バープレートが、任意に調整された実行前の初期ポジシ
    ョンと所定の後方ポジションとの間で、所定のスイッチ
    操作から所定時間だけ前後方向にほぼ周期的に繰り返し
    移動されるとともに、 ゆらぎ制御の選択のもとで、前後用モータが、フーリェ
    級数による波形合成によって作成された1/f ゆらぎ波形
    の周波数成分、周期成分に対応する駆動時間、駆動量の
    もとで非周期的に駆動制御され、ランバープレートが、
    所定のスイッチ操作からの所定時間だけ、前後移動範囲
    内で前後方向に非周期的に繰り返し移動されることを特
    徴とするパワーシートのランバーサポート制御方法。
  2. 【請求項2】 セレクトスイッチの切換操作によって、
    バースト制御における特定の停止保持時間が任意に選択
    される請求項1記載のパワーシートのランバーサポート
    制御方法。
  3. 【請求項3】 制御実行前のランバープレートの前後ポ
    ジションを検出するとともに、初期ポジションとしてメ
    モリーし、 制御実行後、ランバープレートの現在ポジションとメモ
    リーされた初期ポジションとを比較して、前後用モータ
    の駆動制御により、ランバープレートを初期ポジション
    に相当するポジションまで自動復帰させる請求項1また
    は2記載のパワーシートのランバーサポート制御方法。
  4. 【請求項4】 1/f ゆらぎ波形から微少の周波数変動成
    分、微少の周期変動成分を除いた疑似ゆらぎ波形を形成
    し、疑似ゆらぎ波形から前後用モータの駆動時間、駆動
    量を算出して所定のステップごとのタイムテーブルを作
    成し、タイムテーブルの各ステップにおける、前後用モ
    ータの駆動時間、駆動量に沿ったモータの駆動制御によ
    って、1行程のランバープレートのゆらぎ制御を実行可
    能とする請求項1ないし3のいずれか記載のパワーシー
    トのランバーサポート制御方法。
  5. 【請求項5】 着座者の腰椎を支持するランバープレー
    トを前後方向に移動させる前後用モータと、 前後用モータの駆動をマニュアル制御して、ランバープ
    レートの前後ポジションを調整する前後用スイッチと、 ランバープレートのバースト制御を実行するバーストス
    イッチと、 ランバープレートのゆらぎ制御を実行するゆらぎスイッ
    チと、 オン、オフ動作により、前後用モータの駆動、停止を制
    御するドライブ回路と、 ランバープレートの前後ポジションを検出するポジショ
    ン検出手段と、 入力された情報を所定のプログラムに従って処理して、
    対応するモータを駆動制御する中央処理ユニットと、 を少なくとも具備し、ランバープレートの前後位置をマ
    ニュアルで制御して着座者の腰椎を所定の腰椎支持力の
    もとで押圧するマニュアル制御に加えて、ランバープレ
    ートをほぼ周期的に前後移動させるバースト制御および
    非周期的に前後移動させるゆらぎ制御の少なくともの2
    種類のオート制御を有して、マニュアル制御、オート制
    御が任意に選択可能に構成されたパワーシートのモータ
    制御装置。
  6. 【請求項6】 バーストスイッチの操作からバースト制
    御の1工程の終了までを表示し、ランバープレートのバ
    ースト制御の実行中を報知するバースト表示手段と、 ゆらぎスイッチの操作からゆらぎ制御の1工程の終了ま
    でを表示し、ランバープレートのゆらぎ制御の実行中を
    報知するゆらぎ表示手段と、 を更に具備する請求項5記載のパワーシートのモータ制
    御装置。
  7. 【請求項7】 ランバープレートを上下方向に移動させ
    る上下用モータと、 上下用モータの駆動をマニュアル制御して、ランバープ
    レートの上下ポジションを調整する上下用スイッチと、 を更に具備する請求項5または6記載のパワーシートの
    モータ制御装置。
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