JPH05168112A - 盤内機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子カバーを１８０度開くようにすることに
より結線作業の容易化を図ると共に端子カバーの紛失を
皆無とする盤内機器を提供する。 【構成】 表示部及び操作部が盤に露出するように正面
５ａに段状に設けられた突出部６Ａを別体として正面５
ａに着脱可能に取付け、端子カバー１０を開いてリード
線の結線作業を行うときには突出部６Ａを正面５ａから
外して端子カバー１０を１８０度開くようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば分電盤内に配
置される電灯分電盤用協約形配線用遮断器（ＪＩＳ Ｃ
８３７０附属書５）の如き盤内機器に関し、特にその端
子カバーの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の協約形配線用遮断器を図５，図６
について説明する。図５は端子カバーを外した状態を示
す斜視図、図６は端子カバーを開いた状態を示す側面図
である。

【０００３】図において、１は分電盤、２は分電盤１の
扉、３は分電盤１の内部に設けられている取付レール、
４は取付レール３により分電盤１内に配置される協約形
配線用遮断器、５は遮断器筐体、６は遮断器筐体５の正
面５ａに段状に設けられている突出部で、この突出部６
に構成されている表示部及び操作部を扉２の開口２ａか
ら露出させている。７は突出部６の側面基端側に沿うよ
うに正面５ａに設けられている端子台で、正面側からの
ドライバー８によりねじ締めされる端子ねじ７ａが配置
されている。９は端子ねじ７ａに側方から挿脱して結線
される接続用リード線、１０は端子台７の端子カバー
で、枢支軸１０ａを支点として突出部６の側面６ａ側に
開放するようになっている。１１は端子カバー１０の側
面に設けた止め用突起で、閉鎖時に遮断器筐体５の止め
用穴１２に係合するようになっている。１３は端子カバ
ー１０の枢支軸１０ａを回転可能に支持する遮断器筐体
５の軸受穴である。

【０００４】端子カバー１０は図６に示すように枢支軸
１０ａを支点として開閉し、閉じた状態では止め用突起
１１が止め用穴１２に係合して遮断器筐体５に固定され
ている。扉２を開いた後、端子カバー１０を開いてドラ
イバー８によりリード線９の結線を行う。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の盤
内機器では、図６に示すように端子カバー１０の外面が
突出部６の側面６ａに当って９０度位しか開かないので
ドライバー８によりリード線９の結線作業が行いにく
く、結線作業時に端子カバー１０を図５に示すように遮
断器筐体５から外すと作業が容易に行えても外した端子
カバー１０を紛失する恐れがあるという問題点があっ
た。

【０００６】この発明はかかる問題点を解消するために
なされたもので、端子カバーを１８０度開くようにする
ことにより結線作業の容易化を図ると共に端子カバーの
紛失を皆無とする盤内機器を得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に係る盤内機器
は、表示部及び操作部が盤に露出するように正面に段状
に設けられた突出部を別体として正面に着脱可能に取付
け、端子カバーを開いてリード線の結線作業を行うとき
には前記突出部を正面から外して端子カバーを１８０度
開くようにしたものである。また、端子カバーの内面に
端子名板を設けたものである。

【０００８】

【作用】この発明においては、突出部を外すことにより
端子カバーを突出部を外した後の正面に１８０度開くこ
とができる。また、端子カバーが１８０度開くことによ
り端子カバーの内面の端子名板が正面から見やすくな
る。

【０００９】

【実施例】実施例１．この発明の一実施例を図１，図２
について説明する。図１は突出部と端子カバーとを外し
た状態を示す斜視図、図２は端子カバーの開閉動作を示
す側面図であり、前記従来のものと同一または相当部分
には同一符号を付して説明を省略する。図において、６
Ａは遮断器筐体５の正面５ａに別体として構成された突
出部で、係止爪１４を正面５ａの係止凹部１５に係合す
ることにより遮断器筐体５の正面５ａに取外し可能に取
付けられている点で従来の突出部６と異なる。１６は遮
断器筐体５に設けた固定用穴で、１８０度開いた端子カ
バー１０の止め用突起１１が係合するようになってい
る。

【００１０】端子カバー１０を開いて結線作業を行うと
きには、突出部６Ａを図１に示すように遮断器筐体５の
正面５ａから外しておく。こうすることによって開いた
端子カバー１０を図２中想像線で示すように突出部６Ａ
を外した後の正面５ａに１８０度開くことができるの
で、端子カバー１０が邪魔にならず、結線作業が容易に
行える。このとき、端子カバー１０を遮断器筐体５から
外さなくてもよいので紛失の恐れがない。

【００１１】なお、突起と穴とを前記と逆の構成、すな
わち端子カバー１０側の枢支軸１０ａ及び止め用突起１
１を遮断器筐体５側へ、また遮断器筐体５の軸受穴１３
及び止め用穴１２（兼固定用穴１６）を端子カバー１０
側へ設けても前記と同様に作用する。

【００１２】実施例２．上記実施例１における図１，図
２に示すように遮断器筐体５に固定用穴１６を設けてお
くと、図２中想像線で示すように端子カバー１０を１８
０度開いた状態に固定できるので、結線作業がより容易
に行える。

【００１３】実施例３．図３に示すように端子カバー１
０の内面に端子名板１７を貼付しておくと、端子カバー
１０を１８０度開いたときに端子名板１７が正面からよ
く見え、結線作業が行い易くなる。

【００１４】実施例４．図４に示すように突出部６Ａを
外した後の遮断器筐体５の正面５ａに端子名板１７を貼
付すると共に端子カバー１０を透明樹脂からなる透明端
子カバー１０Ａとすると、透明端子カバー１０Ａを１８
０度開いたときに透明端子カバー１０Ａを通して端子名
板１７が正面から見え、結線作業が行い易くなる。

【００１５】実施例５．上記実施例４において、貼付し
た端子名板１７の替わりに、遮断器筐体５の正面５ａに
端子記号などを印刷してもよい。

【００１６】以上の説明では盤内機器として協約形配線
用遮断器を示したが、電子回路を内蔵した電子機器に広
く適用できるし、図示の説明では遮断器４を横付けする
ものを示したが縦付けであっても良い。分電盤内に縦付
け状態で多数並置された場合、特に壁に近いものとか隣
接するものとかにおいて同様の効果が得られる。

【００１７】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば端子カ
バーが１８０度開くので結線作業が容易に行えると共に
端子カバーを外さなくてもよいので端子カバーの紛失が
皆無になるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示す斜視図である。

【図２】図１における側面図である。

【図３】この発明の実施例３を示す斜視図である。

【図４】この発明の実施例４を示す斜視図である。

【図５】従来のものを示す斜視図である。

【図６】図５の側面図である。

【符号の説明】

１ 分電盤 ２ 分電盤の扉 ４ 遮断器 ５ 遮断器筐体 ５ａ 遮断器筐体の正面 ６Ａ 突出部 ６ａ 突出部の側面 ７ 端子台 ８ ドライバー ９ リード線 １０ 端子カバー １０Ａ 透明端子カバー １０ａ 枢支軸 １１ 止め用突起 １２ 止め用穴 １３ 軸受穴 １４ 係止爪 １５ 係止凹部 １６ 固定用穴 １７ 端子名板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示部及び操作部が盤に露出するように
   正面に段状に設けられた突出部を有すると共に、この突
   出部の側面基端側に沿うように前記正面に設けられかつ
   側面側から挿脱されるリード線を正面側からドライバー
   などにより結線する端子台を有し、さらに前記突出部の
   側面基端側を支点として前記突出部の側面側に開放する
   端子カバーを有する盤内機器において、 前記突出部を別体として正面に着脱可能に取付け、前記
   端子カバーを開いて前記リード線の結線作業を行うとき
   には前記突出部を正面から外して前記端子カバーを１８
   ０度開くようにしたことを特徴とする盤内機器。
2. 【請求項２】 端子カバーの内面に端子名板を設けたこ
   とを特徴とする請求項１の盤内機器。
3. 【請求項３】 突出部を外した後の正面に端子名板を設
   けると共に端子カバーを透明体とし、端子カバーを１８
   ０度開いたときには前記端子名板が前記端子カバーを通
   して正面から見えるようにしたことを特徴とする請求項
   １の盤内機器。