JPH0516254U - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JPH0516254U
JPH0516254U JP6711091U JP6711091U JPH0516254U JP H0516254 U JPH0516254 U JP H0516254U JP 6711091 U JP6711091 U JP 6711091U JP 6711091 U JP6711091 U JP 6711091U JP H0516254 U JPH0516254 U JP H0516254U
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豊蔵 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型の開閉方向に対して傾斜したスプルーが
型開き時に受ける外力により、そのスプルーとランナー
の接続部が破断することを防止する。 【構成】 ゲートGを介して製品に接続するランナーR
には、該ランナーRを型開き時に可動型に保持するため
のスプルーロックLと、金型の開閉方向に対して角度θ
だけ傾斜したスプルーSが一体に形成される。ランナー
RとスプルーSの成す隅部は一対のリブr1 ,r4 によ
り補強されるとともに、ランナーRとスプルーロックL
の成す隅部は一対のリブr2 ,r3 により補強される。
リブr1 とリブr3 はスプルーSの矢印a方向の曲げに
よる引張力に対抗し、リブr2 とリブr4 は圧縮力に対
抗し、これにより型開き時におけるランナーRの破断が
防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金型開閉方向に対して傾斜するように固定型に形成したスプルー部 と、固定型と可動型間に形成されて前記スプルー部に連結するランナー部とを有 する射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の射出成形金型を示すもので、この金型Dは固定型1と該固定型1 に対して接近・離間自在な可動型2とを備える。固定型1の右端には図示せぬ溶 融樹脂注入ノズルが接続される溶融樹脂注入口3が設けられ、その溶融樹脂注入 口3から円錐状のスプルー部4が固定型1の左端に向けて末広がりに形成される 。固定型1と可動型2の合わせ面には前記スプルー部4に接続するランナー部5 ,6と、このランナー部5,6に可動型2に形成したゲート部7を介して接続す るキャビティ面8,9が形成される。そして可動型2を摺動自在に貫通する押出 ピン11の先端に対向するように、可動型2のランナー部6からは円錐状のスプ ルーロック部10が末広がりに形成される。
【0003】 而して、溶融樹脂注入口3から注入された溶融樹脂は、固定型1に形成された スプルー部4、固定型1と可動型2間に形成されたランナー部5,6、可動型2 に形成されたゲート部7を通過して両キャビティ面8,9間に流入し、スプルー S、ランナーR、スプルーロックL、およびゲートGに接続する製品Wが射出成 形される。
【0004】 上述のようにして射出成形された製品Wを金型から取り出すべく可動型2を固 定型1から離間させると、アンダーカットになったスプルーロック部10におい てスプルーロックLが係止されているため、スプルーSを固定型1のスプルー部 4から引き抜きながらランナーRと製品Wは可動型2側に残留する。続いて押出 ピン11を突出させてスプルーロックLをスプルーロック部10から強制的に押 し出すと、ランナーRおよび製品Wは可動型2から分離し、その際に強度の小さ いゲートGにおいて製品WとランナーRが切り放さる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、一般に溶融樹脂注入口3が固定型1の中央に形成されているに対し 、製品Wの形状によりスプルーロック部10が可動型2の中央から外れた位置に 設けられているため、前記スプルー部4は金型開閉方向に対して角度θだけ傾斜 して形成される。その結果、可動型2を固定型1から離間させたとき、スプルー Sが矢印a方向に押し曲げられて未だ硬化していないスプルーSとランナーRの 接続部bが図示するように破断し、スプルーSが固定型1のスプルー部4の内部 に残留することがあった。このようにスプルーSが固定型1側に残留すると、そ のスプルーSを人手により取り出す必要があるため、作業能率が大きく低下して しまう。
【0006】 本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、型開き時にスプルーがランナー との接続部から破断することを防止した射出成形金型を提供することを目的とす る。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案は、金型開閉方向に対して傾斜するように 固定型に形成したスプルー部と、固定型と可動型間に形成されて前記スプルー部 に連結するランナー部とを有する射出成形金型において、固定型のスプルー部と ランナー部が交差する一対の隅部のうちの鋭角を成す一方の隅部に、前記スプル ー部とランナー部とを連結する第1溝部を形成したことを第1の特徴とする。
【0008】 また本考案は、前記スプルー部に対応してランナー部から末広がりに延出する スプルーロック部を可動型に形成した請求項1記載の射出成形金型において、可 動型のスプルーロック部とランナー部が交差する一対の隅部の一方に、前記第1 溝部の対角位置にあって前記スプルーロック部とランナー部とを連結する第2溝 部を形成したことを第2の特徴とする。
【0009】 また本考案は前述の第2の特徴に加えて、可動型のスプルーロック部とランナ ー部が交差する一対の隅部の他方および/または固定型のスプルー部とランナー 部が交差する一対の隅部の他方に、第3溝部および/または第4溝部を形成した ことを第3の特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1〜図3は本考案の一実施例を示すもので、図1はその射出成形金型の断面 図、図2は金型の型開き時の状態を示す図、図3はランナーとスプルーの斜視図 である。
【0012】 図1に示すように、本実施例の金型Dは図4に示す従来の金型と比較し、スプ ルー部4、ランナー部5,6、およびスプルーロック部10近傍の形状が異なる のみでその余の構成は同一であり、従来の金型の各部分に対応する部分には同一 の符号が付してある。
【0013】 固定型1に金型Dの開閉方向に対して傾斜して形成されたスプルー部4と、固 定型1の可動型2との合わせ面に形成されたランナー部5とにより形成される上 下一対の隅部のうち、上側に位置する一方の隅部すなわちスプルー部4とランナ ー部5とが鋭角を成す隅部には、そのスプルー部4とランナー部5とを接続する 三角形状の第1溝部121 が凹設されとともに、下側に位置する他方の隅部すな わちスプルー部4とランナー部5とが鈍角を成す隅部には、そのスプルー部4と ランナー部5とを接続する三角形状の第4溝部124 が凹設される。
【0014】 また、可動型2に形成されたスプルーロック部10と、可動型2の固定型1と の合わせ面に形成されたランナー部6とにより形成される上下一対の隅部のうち 、上側に位置する一方の隅部には、そのスプルーロック部10とランナー部6と を接続する三角形状の第3溝部123 が凹設されとともに、下側に位置する他方 の隅部には、そのスプルーロック部10とランナー部6とを接続する三角形状の 第2溝部122 が凹設される。
【0015】 図3は上記金型Dにより成形される被成形物のうち、製品Wを除いたスプルー S、ランナーR、スプルーロックL、およびゲートGを示すものである。ランナ ーRとスプルーSとにより形成される上下一対の隅部は、固定型1の第1溝部1 21 と第4溝部124 により形成される三角形状の第1リブr1 と第4リブr4 で接続されて補強されるとともに、ランナーRとスプルーロックLとにより形成 される上下一対の隅部は、可動型2の第2溝部122 と第3溝部123 により形 成される三角形状の第2リブr2 と第3リブr3 で接続されて補強される。
【0016】 次に、前述の構成を備えた本考案の実施例の作用を説明する。
【0017】 図2に示すように金型Dを型開きして固定型1から可動型2を離間させると、 アンダーカットを成すスプルーロック部10の作用によりスプルーロックLとラ ンナーRは可動型2側に取り残され、スプルーSが固定型1のスプルー部4から 引き抜かれる。このとき、スプルー部4が金型Dの開閉方向に対して傾斜してい るため、スプルーSには矢印a方向に押し曲げられる。
【0018】 図3から明らかなように、前記矢印a方向の外力によってランナーRとスプル ーSとにより形成される鋭角を成す隅部には引張力が作用するが、その引張力は ランナーRとスプルーSを接続する第1リブr1 により受止される。また前記第 1リブr1 の対角位置にあってランナーRとスプルーロックLとにより形成され る隅部には圧縮力が作用するが、その圧縮力はランナーRとスプルーロックLを 接続する第2リブr2 により受止される。このときランナーR、スプルーS、お よびスプルーロックLに比べて前記リブr1 ,r2 は厚さが薄いために早期に冷 却硬化しており、前記外力に充分に耐えることができる。このようにしてランナ ーRの最も破断しやすい部分が第1リブr1 により補強され、更に前記第1リブ r1 の作用が第2リブr2 によって補助されることにより、前記第1リブr1 に 近傍からのランナーRの破断が防止される。
【0019】 一方、ランナーRとスプルーロックLを接続する第3リブr3 の近傍には引張 力が作用し、その対角位置にある第4リブr4 の近傍には圧縮力が作用するが、 前述と同様に両リブr3 ,r4 の作用によって前記外力が受止され、第3リブr 3 の近傍からランナーRが破断することが防止される。
【0020】 而して、型開きの際にランナーRが破断してスプルーSが固定型1のスプルー 部4に取り残される不都合が回避され、作業性を向上させることができる。
【0021】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので はなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく種々の 小設計変更を行うことが可能である。
【0022】 例えば、実施例ではスプルーSとスプルーロックLがランナーRに接続する部 分に4個のリブr1 〜r4 を設けているが、必須のリブは最も効果が大きい第1 リブr1 であり、他のリブr2 〜r4 は適宜省略可能である。
【0023】
【考案の効果】
以上のように本考案の第1の特徴によれば、固定型のスプルー部とランナー部 が鋭角を成して交差する隅部に、前記スプルー部とランナー部とを連結する第1 溝部を形成したので、可動型を固定型から離間させる際に傾斜したスプルー部の 作用でスプルーが押し曲げられて前記鋭角を成す隅部に引張力が作用しても、そ の引張力を第1溝部により成形されるリブで受止してランナーの破断を防止する ことができる。これにより、ランナーが固定型のランナー部に残留する不都合を 回避し、作業能率を向上させることができる。
【0024】 また本考案の第2の特徴によれば、前記第1溝部の対角位置にあって可動型の スプルーロック部とランナー部により形成される隅部に第2溝部を形成したので 、その第2溝部により成形されるリブでスプルーロックとランナー間に作用する 圧縮力を受止し、前記ランナーの破断を一層確実に防止することができる。
【0025】 また本考案の第3の特徴によれば、第3溝部により成形されるリブおよび/ま たは第4溝部により成形されるリブにより、型開き時におけるランナーの破断を 更に確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による射出成形金型の断面図
【図2】金型の型開き時の状態を示す図
【図3】ランナーとスプルーの斜視図
【図4】従来の金型の型開き時の状態を示す図
【符号の説明】
1・・・・固定型 2・・・・可動型 4・・・・スプルー部 5・・・・ランナー部 6・・・・ランナー部 10・・・スプルーロック部 121 ・・第1溝部 122 ・・第2溝部 123 ・・第3溝部 124 ・・第4溝部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型開閉方向に対して傾斜するように固
    定型(1)に形成したスプルー部(4)と、固定型
    (1)と可動型(2)間に形成されて前記スプルー部
    (4)に連結するランナー部(5,6)とを有する射出
    成形金型において、 固定型(1)のスプルー部(4)とランナー部(5)が
    交差する一対の隅部のうちの鋭角を成す一方の隅部に、
    前記スプルー部(4)とランナー部(5)とを連結する
    第1溝部(121 )を形成したことを特徴とする射出成
    形金型。
  2. 【請求項2】 前記スプルー部(4)に対応してランナ
    ー部(6)から末広がりに延出するスプルーロック部
    (10)を可動型(2)に形成した請求項1記載の射出
    成形金型において、 可動型(2)のスプルーロック部(10)とランナー部
    (6)が交差する一対の隅部の一方に、前記第1溝部
    (121 )の対角位置にあって前記スプルーロック部
    (10)とランナー部(6)とを連結する第2溝部(1
    2 )を形成したことを特徴とする射出成形金型。
  3. 【請求項3】 可動型(2)のスプルーロック部(1
    0)とランナー部(6)が交差する一対の隅部の他方お
    よび/または固定型(1)のスプルー部(4)とランナ
    ー部(5)が交差する一対の隅部の他方に、第3溝部
    (123 )および/または第4溝部(124 )を形成し
    たことを特徴とする、請求項2記載の射出成形金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285851A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Calsonic Kansei Corp 射出成形装置
JP2010194780A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Fujifilm Corp 射出成形物

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JP2009285851A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Calsonic Kansei Corp 射出成形装置
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