JPH05161877A - 圧電セラミック振動子 - Google Patents

圧電セラミック振動子

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JPH05161877A
JPH05161877A JP3351927A JP35192791A JPH05161877A JP H05161877 A JPH05161877 A JP H05161877A JP 3351927 A JP3351927 A JP 3351927A JP 35192791 A JP35192791 A JP 35192791A JP H05161877 A JPH05161877 A JP H05161877A
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JP
Japan
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piezoelectric ceramic
diaphragm
vibrator
piezoelectric
thickness direction
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JP3351927A
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Koji Toda
耕司 戸田
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Individual
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0638Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers spray being produced by discharging the liquid or other fluent material through a plate comprising a plurality of orifices
    • B05B17/0646Vibrating plates, i.e. plates being directly subjected to the vibrations, e.g. having a piezoelectric transducer attached thereto
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
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    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0653Details
    • B05B17/0676Feeding means
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  • Special Spraying Apparatus (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動板に機械振動を伝達することにより超音
波を発生する圧電セラミック振動子を提供する。 【構成】 圧電振動子1は圧電磁器3と、その厚さ方向
に垂直な両端面に設けられている電極4、5とから成
る。圧電セラミック振動子1は、その電極を有する一方
の端面に舌片状の振動板2を固着することにより、超音
波発生素子を形成する。圧電振動子1は高周波電圧を印
加されることにより励振し、その励振は振動板2に伝達
され、振動板2は振動する。 【効果】 構造が簡単で小型、軽量である。超音波霧化
装置に応用された場合、霧化効率、多量霧化、粒子の微
小性かつ均一性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波電圧で励振され
該高周波電圧の周波数で機械振動をし、表面に一部を固
着され残部をその表面から張り出している振動板に前記
機械振動を伝達することにより超音波を発生する圧電セ
ラミック振動子に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電セラミック振動子の応用例の1つと
して超音波霧化装置がある。従来の超音波霧化装置とし
ては、ボルト締ランジュバン型振動子を応用した超音波
霧化装置およびネブライザーが挙げられる。ボルト締ラ
ンジュバン型振動子による霧化装置は数10kHzという
周波数の超音波を利用したもので、多量の霧を発生しう
るという長所を有するが、構造が複雑で素子が大がかり
であるという短所をあわせもつ。一方、ネブライザー
は、MHz領域の超音波を利用したもので、粒子が微小で
均一性に優れるという長所を有するものの、霧化効率が
悪く低電力で多量の霧を発生させるのが難しいという短
所をもつ。つまり、従来の超音波霧化装置では、霧化効
率、多量霧化、粒子の微小性または駆動電源コストのい
ずれかにおいて難点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の超音波霧化装置
では、霧化効率、低電力での多量霧化、粒子の微小性ま
たは駆動電源コストのいずれかにおいて難点があった。
【0004】本発明の目的は、霧化効率、多量霧化、粒
子の微小性かつ均一性、装置が小型かつ軽量であるこ
と、構造が簡単であることおよび駆動電源コストのどの
面からみても満足のできる超音波霧化装置の一部を成す
圧電セラミック振動子を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の圧電セ
ラミック振動子は、高周波電圧で励振され該高周波電圧
の周波数で機械振動をし、表面に一部を固着され残部を
その表面から張り出している振動板に前記機械振動を伝
達することにより超音波を発生する圧電セラミック振動
子であって、圧電磁器と該圧電磁器の厚さ方向に垂直な
両端面に設けられた第1および第2の電極とから成るこ
とを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の圧電セラミック振動子
は、前記第1および第2の電極のうち少なくとも一方は
互いに絶縁された2つの部分に分割されていることを特
徴とする。
【0007】請求項3に記載の圧電セラミック振動子
は、前記厚さ方向に垂直な断面における長さと幅の寸法
比が1に近くしかも1に等しくない矩形状の板であるこ
とを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の圧電セラミック振動子
は、前記厚さ方向の厚さと該厚さ方向に垂直な断面にお
ける1つの辺の長さとの寸法比が1に近くしかも1に等
しくない矩形状の角柱であることを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の圧電セラミック振動子
は、前記厚さ方向に平行に貫通された貫通穴を有するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の圧電セラミック振動子
は、前記厚さ方向に垂直な断面の形が枠型構造を成し、
該厚さ方向の長さと、前記枠型の外縁と内縁との最短距
離との比がほぼ1に等しいことを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の圧電セラミック振動子
は、前記枠型が円環状であることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の圧電セラミック振動子は、圧
電磁器とその厚さ方向に垂直な両端面に形成されている
第1および第2の電極とから成る。高周波電圧が該電極
を介して印加されると、前記圧電セラミック振動子は励
振され前記高周波電圧の周波数で機械振動をする。振動
板が該振動板の一部分を介して前記圧電セラミック振動
子に固着されているので、前記機械振動は前記振動板に
伝達される。このようにして、本発明の圧電セラミック
振動子は前記機械振動を前記振動板に伝達することによ
って超音波を発生する。前記圧電セラミック振動子に前
記振動板を設け、前記振動板に適当な給水手段を施すこ
とにより超音波霧化装置が形成される。前記超音波霧化
装置の使用時、前記圧電セラミック振動子には前記圧電
セラミック振動子と前記振動板との複合体の共振周波数
にほぼ等しい周波数の交流信号が印加され、前記圧電セ
ラミック振動子は励振される。前記圧電セラミック振動
子の励振は前記振動板を振動させ、前記振動板に供給さ
れた液体は霧化される。従って、本発明の圧電セラミッ
ク振動子の採用によりこのように簡単な構造の超音波霧
化装置が形成されるから、該装置の小型、軽量化が可能
で、しかも高い効率で液体を霧化することができる。
【0013】請求項2に記載の圧電セラミック振動子
は、前記一方の端面に形成されている電極が互いに絶縁
された2つの部分に分割されていることから、一方の前
記部分に設けられている電極を自励式電源のための電極
として用いることができる。従って、構造が簡単である
ばかりでなく、低消費電力でしかも安定で効率のよい弾
性振動を発生させることができる。
【0014】請求項3に記載の圧電セラミック振動子
は、前記厚さ方向に垂直な断面における長さと幅の寸法
比が1に近くしかも1に等しくない矩形状の板であるこ
とから、前記圧電セラミック振動子と前記振動板との複
合体の結合振動が増強される。従って、前記圧電セラミ
ック振動子の励振が効果的に前記振動板に伝達される。
【0015】請求項4に記載の圧電セラミック振動子
は、前記厚さ方向の厚さと該厚さ方向に垂直な断面にお
ける1つの辺の長さとの寸法比が1に近くしかも1に等
しくない矩形状の角柱であることから、前記圧電セラミ
ック振動子と前記振動板との複合体の結合振動が増強さ
れる。従って、前記圧電セラミック振動子の励振が効果
的に前記振動板に伝達される。
【0016】請求項5に記載の圧電セラミック振動子
は、前記厚さ方向に平行に貫通された貫通穴を有するこ
とから、該貫通穴の開口を覆う位置や該貫通穴の内部
に、前記圧電磁器の厚さ方向に垂直な端面にほぼ平行に
前記振動板を設けることができる。従って、前記振動板
は前記圧電セラミック振動子と一体となった結合振動を
するから、前記圧電セラミック振動子の振動エネルギー
は効率良く前記振動板に伝搬し、前記振動板を振動させ
る。
【0017】請求項6に記載の圧電セラミック振動子
は、前記厚さ方向に垂直な断面の形が枠型構造を成し、
該厚さ方向の長さと、前記枠型の外縁と内縁との最短距
離との比がほぼ1に等しいから、前記圧電セラミック振
動子と前記振動板との複合体の結合振動が増強される。
従って、前記圧電セラミック振動子の振動エネルギーは
効率良く前記振動板に伝搬し、前記振動板を振動させ
る。
【0018】請求項7に記載の圧電セラミック振動子
は、前記枠型が円環状であることから、前記厚さ方向の
長さと、該円環の外縁と内縁との最短距離との比がほぼ
1に等しいから、前記圧電セラミック振動子と前記振動
板との複合体の結合振動が増強される。従って、前記圧
電セラミック振動子の振動エネルギーは効率良く前記振
動板に伝搬し、前記振動板を振動させる。
【0019】
【実施例】図1は本発明の圧電セラミック振動子によっ
て形成された超音波発生素子の一実施例を示す側面図で
ある。本実施例の超音波発生素子は銅箔からなる端子
P、Q、が取り付けられている圧電振動子1と、振動板
2とから成る複合体である。圧電振動子1は矩形板状の
圧電磁器3を有し、圧電磁器3の材質はTDK72A材
(製品名)で、その長さは22mm、幅は20mm、厚さは
1mmである。TDK72A材は電気機械結合係数が大き
いことから、ここでの実施例に用いている。圧電磁器3
の分極軸の方向は厚さ方向に一致しており、この厚さ方
向に垂直な両端面にAu電極4、5が形成されている。
Au電極4は圧電磁器3の一方の面を覆い、Au電極5
は圧電磁器3のもう一方の面を覆っている。Au電極4
には端子Pが取り付けられ、Au電極5には端子Qが取
り付けられている。端子Pおよび端子Qは圧電磁器3の
幅方向に沿う一方の縁部に配置されている。圧電振動子
1の一方の面には、舌片状の振動板2が取り付けられて
いる。
【0020】図2は図1の前記超音波発生素子の平面図
である。振動板2はニッケル製で、細長い板状の固着部
6において圧電振動子1と一体的に連なって固着されて
おり、圧電振動子1より突出している部分の振動板2が
振動部7をなしている。固着部6はAu電極4を介して
圧電振動子1に接着剤で接着されている。振動板2は長
さ20mm、幅20mm、厚さ0.05mmである。固着部6
は長さ20mm、幅3mm、厚さ0.05mmである。振動部
7は圧電振動子1の幅方向に沿う縁部から外方に向けて
圧電振動子1の板面に平行に伸び突出している。振動部
7は長さ17mm、幅20mm、厚さ0.05mmである。
【0021】図3は図2における振動部7の部分拡大平
面図、図4は板面に垂直な平面で切断したときに現れる
振動部7の断面図である。振動部7にはその厚さ方向に
貫通する微細な多数の穴8が設けられている。穴8の形
状はすり鉢状であって、一方の開口面積が他方の開口面
積より大きいものをここでの実施例で用いていて、一方
の開口を入口側とし、他方を出口側としている。入口側
の直径は0.1mm、出口側の直径は0.02mmであっ
て、穴8は等しいピッチで配列されている。
【0022】図5は長さ20mm、幅5mm、厚さ6mmの圧
電振動子11と、長さ10.5mm、幅5mm、厚さ0.0
4mmの振動部17と長さ1.5mm、幅5mm、厚さ0.0
4mmの固着部18を有する振動板16とを備えた超音波
発生素子の一実施例を示す斜視図である。振動部17に
はその厚さ方向に貫通する微細な多数の穴が設けられて
いて、その穴の形状は図3および図4の穴8と同様であ
るが、入口側の直径は0.06mm、出口側の直径は0.
01mmである。圧電磁器12の分極軸に垂直な両端面に
は電極13、14、15が形成されている。電極13お
よび14は同一面上に設けられていて互いに絶縁状態に
ある。電極13は圧電磁器の長さ方向の先端から15mm
の部位を覆い、圧電振動子11に交流電圧を印加するた
めの電極として用いられる。電極14は電極13から1
mm離れた残りの部分を覆い、自励式電源のための電極と
して用いられる。本実施例の超音波発生素子を用いた超
音波霧化装置は、周波数が約100kHzで霧化量が最大
となり、霧の粒子も微小かつ均一になることが確認され
た。
【0023】図6は図1に示す超音波発生素子が超音波
霧化装置に応用された場合の一実施例を示す断面図であ
る。本実施例は図1に示す超音波発生素子と、貯液室2
1と、保液材22と支持台23とから成る。図6には圧
電振動子1に交流電圧を供給する電源回路が併せて示し
てあり、使用時には貯液室21は適量の液体で満たして
おく。保液材22の先端は振動板2の下面と接触してい
る。保液材22の末端は貯液室21の下端に固定されて
いて、貯液室21内の液体を吸い上げ振動板2に接触す
ることにより振動板2の下面に液体を供給している。
【0024】図6の超音波霧化装置の駆動時、圧電振動
子1と振動板2との複合体における2つの共振周波数の
中間値にほぼ等しい周波数を有する交流信号を端子Pお
よび端子Qを介して圧電振動子1に印加する。このと
き、その交流信号の周波数は圧電振動子1の共振周波数
にほぼ一致している。圧電振動子1は励振され、振動板
2はその固着部6を固定端とする片持ち梁の形で振動さ
れる。圧電振動子1を貯液室21に固定させている支持
台23は発泡スチロール製で、圧電振動子1に比べて音
響インピーダンスが低いことからここでの実施例に用い
ている。支持台23が発泡スチロール製であることによ
り、圧電振動子1からの超音波が支持台23自身に伝搬
し散失されるのが抑制され、振動板2は効率良く振動さ
れる。一方、貯液室21の中の液体は保液材22によっ
て吸い上げられ振動板2の下面に達している。保液材2
2はスポンジ製で吸液能力が大きいばかりでなく、圧電
振動子1に比べて音響インピーダンスが低いことからこ
こでの実施例に用いている。保液材22がスポンジ製で
あることにより、圧電振動子1からの超音波が保液材2
2を介して液体中に伝搬し散失するのが抑制され、振動
板2は効率良く振動される。振動部7に生じる弾性振動
が液体の霧化に有効に機能する。振動部7の振動に伴
い、振動板2の下面に供給された液体は毛細管現象によ
り各穴8に導かれる。前記液体が各穴8を通過すると
き、各穴8の液体の通過面積はその入口側から出口側に
向けて減少するから、前記液体は穴8によって絞り作用
を受け振動部7の上面に流出する。その結果、前記絞り
作用、振動部7の屈曲振動により、穴8から流出した液
体は効率良く霧化される。本実施例の超音波霧化装置に
よれば、印加電圧が9.8Vのときに周波数が114.
6kHzで霧化量が最大となり、そのときの消費電力は2
94mW、電流は30mAである。また電源を含む装置全体
においては消費電力は588mW、電流は60mAである。
【0025】図7は図1の実施例が示す超音波発生素子
において、振動部7の長さを変化させていったときの振
動部7の長さと霧化量との関係を示す特性図である。振
動部の長さが17mmのときに霧化量は最大値27.5ml
/minを示す。また図8は振動部7の長さと霧の噴出の高
さとの関係を示す特性図である。ただしこのときの高さ
は斜方向に噴出したものを鉛直上方の値に換算したもの
である。振動部7の長さが17mmのときに霧の高さは1
12cmの最大値に達した。
【0026】図9は図1の実施例の圧電振動子1のイン
ピーダンスの位相と周波数との関係を示す特性図であ
り、図10は図1の実施例の圧電振動子1と振動板2と
の複合体についてのインピーダンスの位相と周波数との
関係を示す特性図である。位相が0度のときの周波数の
値が共振周波数を示すので、図9においては圧電振動子
1は4つの共振周波数を有する。faは4つの共振周波
数のうちの2つの共振周波数の中間値を示す。図10で
はfa付近のピークが2つに分かれ、共振周波数fb1
,fb2 を生じ、その中間値f0 が霧化量が最大にな
るときの周波数を示し、f0 はほぼfaと一致する。な
お、振動部7の長さを短くするにつれfb1,fb2 は
高周波側に偏移し、faから遠ざかるので霧化量は減少
する。
【0027】図11は圧電振動子60と振動板70(本
図には描かれていない)とから成る超音波発生素子の一
実施例を示す斜視図、図12は図11の実施例の超音波
発生素を下面方向から見たときの平面図である。本実施
例は図6の超音波霧化装置における支持台23に取り付
けられた図1の超音波発生素子に代えて用いられる。圧
電磁器61は円柱状で、その分極軸に垂直な両面をそれ
ぞれ端面とし前記分極軸に平行に貫通された穴を有す
る。圧電磁器61の材質はTDK72A材(製品名)
で、直径24mm、厚さ6mmで、前記貫通穴も円柱状であ
り、その直径は12mmである。TDK72A材は電気機
械結合係数が大きいことからここでの実施例に用いてい
る。前記両端面にはそれぞれAu電極62およびAu電
極63が形成されている。Au電極62には端子Pが取
り付けられ、Au電極63には端子Qが取り付けられて
いる。
【0028】圧電振動子60の下端面の前記貫通穴の開
口を覆う位置には、円板状の振動板70が取り付けられ
ている。振動板70はニッケル製で、輪状の固着部72
によって圧電振動子60と一体的に連なって固着されて
おり、固着部72に囲まれた振動板70が振動部71を
なしている。固着部72はAu電極63を介して圧電振
動子60に固着されている。振動板70の直径は14m
m、厚さ0.05mmである。振動部71の直径は前記貫
通穴の直径と一致しており12mmであり、厚さは0.0
5mmである。振動部71にはその厚さ方向に貫通する微
細な多数の穴が設けられていて、その穴の寸法と形状は
図3および図4の穴8と同一である。なお、圧電振動子
60と振動版70とから成る複合体は振動部71が保液
材22に接するような状態で支持板23に取り付けられ
ている。
【0029】図11および図12に示す超音波発生素子
を図1の超音波発生素子のかわりに備えた図6の超音波
霧化装置の駆動時、前記複合体の共振周波数にほぼ等し
い周波数を有する交流信号を端子Pおよび端子Qを介し
て圧電振動子60に印加する。圧電振動子60は励振さ
れ、固着部72に囲まれた振動部71は圧電振動子60
と一体となって結合振動する。この振動部71の結合振
動が液体の霧化に有効に機能する。
【0030】図13は3種類の形状の図11の複合体に
ついての印加電圧と周波数およびそのときの消費電力と
電流との関係を表にして示した特性図である。I型とI
I型は圧電振動子の下端に振動板が固着されている。I
II型はII型と同寸法ではあるが、振動板は圧電振動
子の上端面に固着されている。II型は図11及び図1
2に示す圧電振動子60と振動板70との複合体であ
る。印加電圧が10.7Vのときには周波数が290.
6kHzで霧化量が最大となり、そのときの消費電力は3
20mW、電流は30mAである。また、電源を含む装置全
体においては消費電力は642mW、電流は60mAであ
る。なお、II型と同構造で上部にも振動板を設けた場
合には、II型での特性が保持されたままで霧化率は減
少するものの、極めて微細な霧の発生に有効であること
が確認された。
【0031】なお、液体供給手段として本実施例の他
に、保液材22を用いることなく液体を振動板2または
振動板70の上に滴下させた場合あるいは液体供給チュ
ーブを用いて振動板2または振動板70の下面に液体を
供給した場合にも、本実施例と同様な霧化効果が見られ
た。
【0032】さらに、液体供給手段として本実施例の他
に、保液材22を貯液室21の下端に固定せずに振動板
2または振動板70の下面に固着し、保液材22を液体
中に漬けるかまたは液面に接触させることによっても本
実施例と同様な霧化効果が見られた。貯液室21を使用
せず保液材22を固定物に固定しておいて、液体供給チ
ューブなどを用いてその保液材22に液体を供給し、そ
の保液材22に振動板2または振動板70を接触させる
ことによっても、本実施例と同様な霧化効果が見られ
た。保液材22を固定物から糸や紐などで吊るし、その
糸や紐を伝わらせて液体を保液材22に供給し、その保
液材22に振動板2または振動板70を接触させること
によっても、本実施例と同様な霧化効果が見られた。保
液材22を動かすか、または超音波霧化装置そのものを
動かすことにより、保液材22と振動板2または振動板
70とを接触させることによっても、本実施例と同様な
霧化効果が見られた。その際、タイマーを装着させるこ
とにより時間ごとの霧化が行え、また湿度センサーを装
着させることにより保液材22と振動板2または振動板
70とが接触したり離れたりして一定の湿度に保つこと
ができた。
【0033】
【発明の効果】本発明の圧電セラミック振動子は、圧電
磁器とその圧電磁器の厚さ方向に垂直な両端面に形成さ
れている電極とからなる簡単な構造を採用している。従
って、圧電セラミック振動子と振動板とから成る超音波
発生素子を小型化できる。さらに、前記一方の端面に形
成されている電極が互いに絶縁された2つの部分に分割
されていることから、一方の前記部分に設けられている
電極を自励式電源のための電極として用いることができ
る。従って、構造が簡単であるばかりでなく、低消費電
力でしかも安定で効率のよい弾性振動を発生させること
ができる。
【0034】本発明の圧電セラミック振動子によって形
成される超音波発生素子の振動板を圧電セラミック振動
子の電極を有する少なくとも一つの面上に一体的に連な
って固着させる構造の採用により、振動部は固着部を固
定端とする形で振動する。このような超音波発生素子か
ら超音波霧化装置を形成した場合、強い弾性振動の状態
にある振動部に供給された液体は垂直上方に向けて霧化
される。振動部に多数の微少な穴が設けられていて、そ
の上、その穴の一方の開口面積と他方の開口面積とが異
なるような振動板を採用することにより、振動部の振動
と振動部に設けられている穴の作用との相乗効果により
液体の霧化作用は促進され、霧の発生量は増加しかつ粒
子の径は微小で均一になる。
【0035】本発明の圧電セラミック振動子によって形
成される超音波発生素子において、圧電セラミック振動
子と振動板との複合体における2つの共振周波数の中間
値が圧電セラミック振動子単体の共振周波数にほぼ等し
くなるような構造を採用することにより、圧電セラミッ
ク振動子と振動板との複合体の結合振動が増強する。従
って、前記圧電セラミック振動子の励振が効果的に前記
振動板に伝達される。このようにして、本発明の圧電セ
ラミック振動子によって形成された超音波霧化装置で
は、霧化効率が促進され、霧の発生量が増加する。
【0036】本発明の圧電セラミック振動子の一部を成
す圧電磁器の厚さ方向に垂直な断面における長さと幅の
寸法比が1に近くしかも1に等しくない矩形状の板であ
ることから、圧電セラミック振動子と振動板との複合体
の結合振動が増強される。従って、圧電セラミック振動
子の励振が効果的に振動板に伝達される。このようにし
て、本発明の圧電セラミック振動子によって形成された
超音波霧化装置では、霧化効率が促進され、霧の発生量
が増加する。
【0037】本発明の圧電セラミック振動子の一部を成
す圧電磁器の厚さ方向の厚さと、該厚さ方向に垂直な断
面における1つの辺の長さとの寸法比が1に近くしかも
1に等しくない矩形状の角柱であることから、圧電セラ
ミック振動子と振動板との複合体の結合振動が増強され
る。従って、圧電セラミック振動子の励振が効果的に前
記振動板に伝達される。このようにして、本発明の圧電
セラミック振動子によって形成された超音波霧化装置で
は、霧化効率が促進され、霧の発生量が増加する。
【0038】本発明の圧電セラミック振動子では、圧電
磁器の厚さ方向に平行に貫通された貫通穴を有する柱状
構造を採用することにより、その貫通穴の開口を覆う位
置や貫通穴の内部に、圧電磁器の厚さ方向に垂直な端面
にほぼ平行に振動板を設けることができる。従って、振
動板は圧電セラミック振動子と一体となった結合振動を
するから、圧電セラミック振動子の振動エネルギーは効
率良く振動板に伝搬し、振動板を振動させる。このよう
にして、本発明の圧電セラミック振動子によって形成さ
れた超音波霧化装置では、振動部に穴を有する構造の振
動板を用いた場合、振動板に供給された液体の霧化効率
を増大することができるばかりでなく、霧の粒子の径を
微少かつ均一にすることができる。振動板を複数個用い
れば霧の粒子の微小性をさらに向上できる。
【0039】本発明の超音波セラミック振動子が貫通穴
を有する柱状構造を採用した場合、圧電磁器の厚さ方向
に垂直な断面の形が枠型構造を成す。圧電磁器の厚さ方
向の長さと、枠型の外縁と内縁との最短距離との比がほ
ぼ1に等しい構造を採用すれば、圧電セラミック振動子
と振動板との複合体の結合振動が増強される。従って、
圧電セラミック振動子の振動エネルギーは効率良く振動
板に伝搬し、振動板を振動させる。このようにして、本
発明の圧電セラミック振動子によって形成された超音波
霧化装置では、霧化効率が促進され、霧の発生量が増加
する。
【0040】本発明の圧電セラミック振動子は、前記枠
型として円環状構造を採用し、しかも圧電磁器の厚さ方
向の長さと、円環の外縁と内縁との最短距離との比がほ
ぼ1に等しい構造を採用することにより、圧電セラミッ
ク振動子と振動板との複合体の結合振動が増強される。
従って、圧電セラミック振動子の振動エネルギーは効率
良く振動板に伝搬し、振動板を振動させる。このように
して、本発明の圧電セラミック振動子によって形成され
た超音波霧化装置では、霧化効率が促進され、霧の発生
量が増加する。
【0041】本発明の圧電セラミック振動子によって形
成される超音波霧化装置の印加電圧を増加させると、そ
れにつれて圧電セラミック振動子と振動板との複合体の
結合振動が増強される。従って、目的に応じて電圧を変
えれば霧化量を自由に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電セラミック振動子によって形成さ
れた超音波発生素子の一実施例を示す側面図。
【図2】図1の超音波発生素子の平面図。
【図3】図2の振動部7の部分拡大平面図。
【図4】板面に垂直な平面で切断したときに現れる振動
部7の断面図。
【図5】本発明の圧電セラミック振動子から成る超音波
発生素子の一実施例を示す斜視図。
【図6】図1に示す超音波発生素子が超音波霧化装置に
応用された場合の一実施例を示す断面図。
【図7】図1の実施例が示す超音波発生素子において、
振動部7の長さを変化させていったときの振動部7の長
さと霧化量との関係を示す特性図。
【図8】図1の実施例が示す超音波発生素子において、
振動部7の長さと霧の噴出の高さとの関係を示す特性
図。
【図9】図1の実施例の圧電振動子1のインピーダンス
の位相と周波数との関係を示す特性図。
【図10】図1の実施例の圧電振動子1と振動板2との
複合体についてのインピーダンスの位相と周波数との関
係を示す特性図。
【図11】圧電振動子60と振動板70(本図には描か
れていない)とから成る超音波発生素子の一実施例を示
す斜視図。
【図12】図11の超音波発生素子を下面方向から見た
ときの平面図。
【図13】3種類の形状の図11の複合体についての印
加電圧と周波数およびそのときの消費電力と電流との関
係を表にして示した特性図。
【符号の説明】
1 圧電振動子 2 振動板 3 圧電磁器 4 電極 5 電極 6 固着部 7 振動部 8 穴 11 圧電振動子 12 圧電磁器 13 電極 14 電極 15 電極 16 振動板 17 振動部 18 固着部 21 貯液室 22 保液材 23 支持台 60 圧電振動子 61 圧電磁器 62 電極 63 電極 70 振動板 71 振動部 72 固着部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電圧で励振され該高周波電圧の周
    波数で機械振動をし、表面に一部を固着され残部をその
    表面から張り出している振動板に前記機械振動を伝達す
    ることにより超音波を発生する圧電セラミック振動子で
    あって、 圧電磁器と該圧電磁器の厚さ方向に垂直な両端面に設け
    られた第1および第2の電極とから成ることを特徴とす
    る圧電セラミック振動子。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の電極のうち少なく
    とも一方が互いに絶縁された2つの部分に分割されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の圧電セラミック振
    動子。
  3. 【請求項3】 前記厚さ方向に垂直な断面における長さ
    と幅の寸法比が1に近くしかも1に等しくない矩形状の
    板であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧
    電セラミック振動子。
  4. 【請求項4】 前記厚さ方向の厚さと該厚さ方向に垂直
    な断面における1つの辺の長さとの寸法比が1に近くし
    かも1に等しくない矩形状の角柱であることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の圧電セラミック振動子。
  5. 【請求項5】 前記厚さ方向に平行に貫通された貫通穴
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の圧
    電セラミック振動子。
  6. 【請求項6】 前記厚さ方向に垂直な断面の形が枠型構
    造を成し、該厚さ方向の長さと、前記枠型の外縁と内縁
    との最短距離との比がほぼ1に等しいことを特徴とする
    請求項5に記載の圧電セラミック振動子。
  7. 【請求項7】 前記枠型が円環状であることを特徴とす
    る請求項6に記載の圧電セラミック振動子。
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