JPH05159020A - 集積回路の設計情報表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 任意の信号線又は配線に対してその出力元と
入力先の配線又は信号線も他の線と容易に区別できるよ
うに表示する。 【構成】 操作指令を入力可能な入力手段と、等価回路
図７と配線配置図８に関する設計情報及び装置全体の制
御プログラム情報を記憶する記憶手段と、画像表示手段
と、操作指令に基づき設計情報を処理して表示画像６を
表示させる制御手段とを備え、制御手段は表示画像６に
等価回路図７のうちの任意の部分と、この部分に対応す
る配線配置図８の部分とを相互に参照可能なように同時
に表示させ、任意の信号線１０が指定された場合は、指
定信号線１０に対応する配線１３及び指定信号線１０の
出力元の信号線９に対応する配線１２及び指定信号線１
０の入力先の信号線１１に対応する配線１４の各々の表
示を他の配線と異なる表示をさせる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、集積回路の設計情報表
示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年では、集積回路を設計する場合、論
理設計、レイアウト設計等の設計のすべてをコンピュー
タのＣＲＴディスプレイ上に表示させて行うようになっ
てきている。この設計情報としては、等価回路図に関す
る等価回路データとレイアウト図に関する配線配置デー
タとがあり、これらのデータはＣＲＴディスプレイ上に
図として表示され、設計検証や故障解折等に利用されて
いる。

【０００３】従来では、図６に示すように、表示画面２
１において等価回路図２２上で任意の信号線（例えば１
０）を指定すると、レイアウト図２３上で対応する配線
（例えば１３）が強調表示あるいは表示色の変更がなさ
れたり、逆に、レイアウト図２３上で任意の配線（例え
ば１３）を指定すると、等価回路図２２上の対応する信
号線（例えば１０）が強調表示または表示色の変更がな
されるというように、一組の信号線と配線について相互
の参照が可能な設計情報表示装置が知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の装
置では、レイアウト図において他の配線と区別できるの
は一つの配線のみであり、その配線がどの回路から出力
されてどの回路に入力されるのかといった前後の関係は
不明であった。特に、設計検証や故障解折において電子
顕微鏡等の最上層の配線しか見ることができない画像と
比較する場合に、レイアウト図も最上層の配線のみを表
示しているような場合には配線の接続関係はさらに不明
であった。従って、設計検証や故障解折において信号の
追跡等を行うことは非常に困難であった。

【０００５】そこで、本発明は、任意の信号線または配
線に対してその出力元と入力先の配線または信号線も他
の線と容易に区別できるように表示しうる設計情報表示
装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明は、集積回路の設計情報表示装
置であって、外部から操作指令を入力可能な入力手段
（１）と、等価回路図（７）に関する等価回路情報と配
線配置図（８）に関する配線配置情報とを含む集積回路
の設計情報及び前記装置全体の制御プログラム情報を記
憶する記憶手段（３、４）と、画像を表示する画像表示
手段（５）と、前記操作指令に基づき、前記記憶手段に
記憶されている集積回路の設計情報を処理して集積回路
の設計に関する画像を前記画像表示手段（５）上に表示
させるよう制御する制御手段（２）と、を備えた集積回
路の設計情報表示装置（１００）において、前記制御手
段（２）は、前記等価回路図（７）のうちの任意の部分
と、当該任意の部分に対応する配線配置図（８）の部分
とを前記画像表示手段（５）上に相互に参照可能なよう
に同時に表示させ、前記等価回路図（７）上の任意の信
号線（１０）が前記入力手段（１）により指定された場
合は、当該指定された指定信号線（１０）に対応する配
線（１３）及び当該指定信号線（１０）の出力元の信号
線（９）に対応する配線（１２）及び当該指定信号線
（１０）の入力先の信号線（１１）に対応する配線（１
４）の各々の表示を他の配線の表示と異ならせて前記画
像表示手段（５）上に表示させるように制御するように
構成される。

【０００７】また、請求項２記載の発明は、集積回路の
設計情報表示装置であって、外部から操作指令を入力可
能な入力手段（１）と、等価回路図（７）に関する等価
回路情報と配線配置図（８）に関する配線配置情報とを
含む集積回路の設計情報及び前記装置全体の制御プログ
ラム情報を記憶する記憶手段（３、４）と、画像を表示
する画像表示手段（５）と、前記操作指令に基づき、前
記記憶手段に記憶されている集積回路の設計情報を処理
して集積回路の設計に関する画像を前記画像表示手段
（５）上に表示させるよう制御する制御手段（２）と、
を備えた集積回路の設計情報表示装置（１００）におい
て、前記制御手段（２）は前記等価回路図（７）のうち
の任意の部分と、当該任意の部分に対応する配線配置図
（８）とを前記画像表示手段（５）上に相互に参照可能
なように同時に表示させ、前記配線配置図（８）上の任
意の配線（１３）が前記入力手段（１）により指定され
た場合は、当該指定された指定配線（１３）に対応する
信号線（１０）及び当該指定配線（１３）の出力元の配
線（１２）に対応する信号線（１９）及び当該指定配線
（１３）の入力先の配線（１４）に対応する信号線（１
１）の各々の表示を他の信号線の表示と異ならせて前記
画像表示手段（５）上に表示させるように制御するよう
に構成される。

【０００８】

【作用】上記構成を有する請求項１記載の発明によれ
ば、回路図（７）の中で追跡しようとする任意の信号線
（１０）を指定すると、配線配置図（８）の中で信号線
（１０）に対応する配線（１３）と、信号線（１０）の
出力元となる回路に接続される信号線（９）に対応する
配線（１２）と、信号線（１０）の入力先となる回路に
接続される信号線（１１）に対応する配線（１４）とが
他の配線とは異なるように表示される。例えば、他の配
線が単色表示の場合に、上記の追跡しようとする配線
（１３）、出力元の配線（１２）、入力先の配線（１
４）の各々をそれぞれ違う色で強調表示させる等であ
る。

【０００９】また、請求項２記載の発明によれば、請求
項１記載の発明とは逆に、配線配置図（１７）の中で追
跡しようとする任意の配線（１３）を指定すると、等価
回路図（１６）の中で配線（１３）に対応する信号線
（１０）と、信号線（１０）の出力元となる回路に接続
される信号線（９）と、信号線（１０）の入力先となる
回路に接続される信号線（１１）とが他の信号線と異な
るように表示される。例えば他の信号線が単色表示の場
合に、上記の追跡しようとする信号線（１０）、出力元
の信号線（９）、入力先の信号線（１１）の各々それぞ
れ違う色で強調表示させる等である。

【００１０】

【実施例】次に、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。図１に本発明の一実施例の構成を示す。図
１に示すように、この集積回路の設計情報表示装置１０
０は、外部からこの装置１００への操作指令を入力する
ための入力手段である入力部１と、入力部１に入力され
た操作指令に基づきこの装置１００全体の動作を制御す
る制御手段であるコンピュータ２と、集積回路の設計情
報を記憶するデータメモリ４と、コンピュータ２の制御
プログラムを記憶するプログラムメモリ３と、設計情報
を画像として表示する画像表示部５とを備えている。こ
こで、データメモリ４とプログラムメモリ３とは記憶手
段を構成している。

【００１１】次にこの装置の動作について図２及び図３
を用いて説明する。図２は本発明の動作フローチャート
図であり、図３は表示画面の例を示す図である。まず、
図３に示す表示画面６においては、等価回路図７、及び
配線配置図であるレイアウト図８が同時に相互に参照可
能なように表示される。この場合、最初の画面において
は、等価回路図、レイアウト図とも描画色は例えば青色
にしておく。次に、設計者が入力部１を操作し、追跡し
ようとする任意の信号線（例えば信号線１０）を等価回
路図７上で指定する。この操作により、図２のステップ
Ｓ１により判定されステップＳ２に進む。これにより、
指定された信号線１０は、他の信号線（例えば信号線
９、１１）とは異なるように白色表示される（ステップ
Ｓ２）。

【００１２】次に、ステップＳ３に進み、レイアウト図
８の中で、指定された信号線１０に対応する配線１３は
白色表示される（ステップＳ３）。この動作により、レ
イアウト図８上の配線１３が等価回路図７上の信号線１
０と対応することが一目で確認できる。

【００１３】次に、ステップ６に進み、指定された信号
線１０の出力元となる回路に接続される信号線（例えば
信号線９）を自動的に検索し、この信号線９に対応する
レイアウト図８上の配線（例えば配線１２）も自動的に
検索し、配線１２を配線１３と異なるように、かつその
他の配線とも異なるように黄色表示するように画像表示
部５を制御する（ステップＳ６）。この場合、黄色を
「出力元の配線」と定めておけば、設計者は一目でレイ
アウト図８上で当該配線を確認することができる。

【００１４】次にステップ７に進み、指定された信号線
１０の入力先となる回路に接続される信号線（例えば信
号線１１）を自動的に検索し、この信号線１１に対応す
るレイアウト図８上の配線（例えば配線１４）も自動的
に検索し、この配線１４を配線１３とも配線１２ともそ
の他の配線とも異なるように赤色表示させる（ステップ
Ｓ７）。この場合も、赤色を「入力先の配線」と定めて
おけば、設計者は一目でレイアウト図８上で当該配線を
確認することができる。

【００１５】このように表示させることにより、設計者
に対し、指定した信号線に対応する配線と、その入力側
及び出力側の信号線に対応する各配線を各々容易に区別
可能に画面上に表示することができる。

【００１６】次に、本発明の他の実施例を図面に基づい
て説明する。この実施例の構成は図１に示す実施例の構
成と同様である。次にこの装置の動作について図２及び
図４を用いて説明する。まず、図４に示す表示画面１５
においては、等価回路図１６、及び配線配置図であるレ
イアウト図１７が同時に相互に参照可能なように表示さ
れる。この場合、最初の画面においては、等価回路図、
レイアウト図とも描画色は例えば青色にしておく。次
に、設計者が入力部１を操作し、追跡しようとする任意
の配線（例えば配線１３）をレイアウト図１７上で指定
する。この操作により、図２のステップＳ１により判定
されステップＳ４に進む。これにより、指定された配線
１３は、他の配線（例えば配線１２、１４）とは異なる
ように白色表示される（ステップＳ４）。

【００１７】次に、ステップＳ５に進み、等価回路図１
６の中で、指定された配線１３に対応する信号線１０は
白色表示される（ステップＳ５）。この動作により、等
価回路図１６上の信号線１０がレイアウト図１７上の配
線１３と対応することが一目で確認できる。

【００１８】次に、ステップ６に進み、指定された配線
１３の出力元となる回路に接続される配線（例えば配線
１２）を自動的に検索し、この配線１２に対応する等価
回路図１６上の信号線（例えば信号線９）も自動的に検
索し、信号線９を信号線１０と異なるように、かつその
他の信号線とも異なるように黄色表示するように画像表
示部５をを制御する（ステップＳ６）。この場合、黄色
を「出力元の信号線」と定めておけば、設計者は一目で
等価回路図１６上で当該信号線を確認することができ
る。

【００１９】次にステップ７に進み、指定された配線１
３の入力先となる回路に接続される配線（例えば配線１
４）を自動的に検索し、この配線１４に対応する等価回
路図１６上の信号線（例えば信号線１１）を自動的に検
索し、この信号線１１を信号線１０とも信号線９ともそ
の他の信号線とも異なるように赤色表示させる（ステッ
プＳ７）。この場合も赤色を「入力先の信号線」と定め
てておけば、設計者は一目で等価回路図１６上で当該信
号線を確認することができる。

【００２０】このように表示させることにより、設計者
に対し、指定した配線に対応する信号線と、その入力側
及び出力側の配線に対応する各信号線を各々容易に区別
可能に画面上に表示することができる。

【００２１】上記実施例においては、等価回路図又はレ
イアウト図のいずれか一方において、追跡しようとする
信号線又は配線を指定すると、当該指定された線が他の
線と異なるように表示される一方、他方の図上の対応す
る線及びその入力側、出力側の線が同様に他と異なるよ
うに表示される例について説明した。これは以下に説明
するようなその他の実施例であってもよい。

【００２２】すなわち、図５に示すように、例えば等価
回路図１９上で任意の信号線１０を指定すると、指定さ
れた信号線１０は自動的に白色表示されるとともに、そ
の入力例の信号線９が黄色表示され、かつ出力側の信号
線１１が赤色表示される。同時に、レイアウト図２０上
において、指定された信号線に対応する配線１３が白色
表示されるとともに、その入力側の配線１２が黄色表示
され、かつ出力側の配線１４が赤色表示される。また、
この逆に例えばレイアウト図２０上である配線１３を指
定すると、指定された配線１３は自動的に白色表示され
るとともに、その入力例の配線１２が黄色表示され、か
つ出力側の配線１４が赤色表示される。同時に、等価回
路図１９上において、指定された配線１３に対応する信
号線１０が白色表示されるとともに、その入力側の信号
線１１が黄色表示され、かつ出力側の信号線が赤色表示
される。

【００２３】また、上記実施例においては、指定された
信号線又は配線、及びその入出力側の配線又は信号線
が、その他の線とは異なるように色彩表示される例につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、他の種類の強調表示を行ってもかまわない。例えば
指定された信号線又は配線、及びそれに対応する配線又
は信号線を点滅表示させたり、入力側の線をハッチ模様
とし、出力側の線をダブルハッチ模様とする等である。
その他白黒反転等であってもよい。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
任意の配線または配線に対してその出力元と入力先の配
線または信号線もそれぞれ表示色の変更等を行って他の
線と異ならせて表示することにより、他の線と容易に区
別でき、従って容易に信号の追跡等を行うことが可能と
なるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の構成を示す図である。

【図２】本発明の動作を示すフローチャート図である。

【図３】本発明の一実施例の動作を説明する図である。

【図４】本発明の他の実施例の動作を説明する図であ
る。

【図５】本発明のその他の実施例の動作を説明する図で
ある。

【図６】従来例の動作を説明する図である。

【符号の説明】

１…入力部 ２…コンピュータ ３…プログラムメモリ ４…データメモリ ５…画像表示部 ６、１５、１８、２１…表示画面 ７、１６、１９、２２…等価回路図 ８、１７、２０、２３…レイアウト図 ９〜１１…配線 １２〜１４…配線 Ｓ１〜Ｓ７…ステップ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 集積回路の設計情報表示装置であって、 外部から操作指令を入力可能な入力手段（１）と、 等価回路図（７）に関する等価回路情報と配線配置図
   （８）に関する配線配置情報とを含む集積回路の設計情
   報及び前記装置全体の制御プログラム情報を記憶する記
   憶手段（３、４）と、 画像を表示する画像表示手段（５）と、 前記操作指令に基づき、前記記憶手段に記憶されている
   集積回路の設計情報を処理して集積回路の設計に関する
   画像を前記画像表示手段（５）上に表示させるよう制御
   する制御手段（２）と、を備えた集積回路の設計情報表
   示装置（１００）において、 前記制御手段（２）は、前記等価回路図（７）のうちの
   任意の部分と、当該任意の部分に対応する配線配置図
   （８）の部分とを前記画像表示手段（５）上に相互に参
   照可能なように同時に表示させ、前記等価回路図（７）
   上の任意の信号線（１０）が前記入力手段（１）により
   指定された場合は、当該指定された指定信号線（１０）
   に対応する配線（１３）及び当該指定信号線（１０）の
   出力元の信号線（９）に対応する配線（１２）及び当該
   指定信号線（１０）の入力先の信号線（１１）に対応す
   る配線（１４）の各々の表示を他の配線の表示と異なら
   せて前記画像表示手段（５）上に表示させるように制御
   することを特徴とする集積回路の設計情報表示装置。
2. 【請求項２】 集積回路の設計情報表示装置であって、 外部から操作指令を入力可能な入力手段（１）と、 等価回路図（７）に関する等価回路情報と配線配置図
   （８）に関する配線配置情報とを含む集積回路の設計情
   報及び前記装置全体の制御プログラム情報を記憶する記
   憶手段（３、４）と、 画像を表示する画像表示手段（５）と、 前記操作指令に基づき、前記記憶手段に記憶されている
   集積回路の設計情報を処理して集積回路の設計に関する
   画像を前記画像表示手段（５）上に表示させるよう制御
   する制御手段（２）と、を備えた集積回路の設計情報表
   示装置（１００）において、 前記制御手段（２）は前記等価回路図（７）のうちの任
   意の部分と、当該任意の部分に対応する配線配置図
   （８）とを前記画像表示手段（５）上に相互に参照可能
   なように同時に表示させ、前記配線配置図（８）上の任
   意の配線（１３）が前記入力手段（１）により指定され
   た場合は、当該指定された指定配線（１３）に対応する
   信号線（１０）及び当該指定配線（１３）の出力元の配
   線（１２）に対応する信号線（９）及び当該指定配線
   （１３）の入力先の配線（１４）に対応する信号線（１
   １）の各々の表示を他の信号線の表示と異ならせて前記
   画像表示手段（５）上に表示させるように制御すること
   を特徴とする集積回路の設計情報表示装置。